JP4447596B2 - パルス生成回路及び変調器 - Google Patents

パルス生成回路及び変調器 Download PDF

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Description

本発明は、パルス生成回路及び変調器に関し、特に、逓倍回路を間欠的に動作させる間欠逓倍回路を用いた短パルス生成回路、ならびに低消費電力で動作し、非常に高いOn/Off比を実現する短パルス生成回路に関するものである。
UWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)技術の一つとして、短パルス信号を用いた通信、レーダの開発が行なわれている。短パルス信号を所望の周波数帯域の成分のみを持つ信号とするには、パルス信号をフィルタによって周波数帯域制限して特定の周波数成分のみを抜き出す方法、パルス状の制御信号により発振回路を間欠的に動作させる方法、パルス状の制御信号をミキサに入力してキャリア信号を窓掛けすることで短パルス信号を生成する方法がある。
これら短パルス生成回路は、要求される性能として低消費電力動作、高いOn/Off比がある。ここでOn/Off比とは、振幅変調におけるMark/Spaceのキャリアレベル比のことである。また、低消費電力動作は、如何なる機器に搭載する際にも重要な性能となる。このため、高いOn/Off比は、短パルス信号を用いた通信において通信品質を向上させるために重要な性能である。
図28にミキサを用いた短パルス生成回路に関する従来技術のブロック構成を示す。また、図29に図28における信号波形のタイミングチャートを示す。以下、図28と図29を用いて従来技術の説明をする。
発振回路2601から出力される信号2701は、ミキサ2603に入力される。一方で、制御信号発生回路2602から出力される制御信号2702もミキサに入力される。信号2701は制御信号2702により窓掛けされて、短パルス信号2703としてミキサ2603から出力される。しかし、この回路構成は非常に簡易であり低消費電力で動作するが、発振回路2601からの信号がOff時に漏洩するためにOn/Off比が低いという課題がある。
この課題を解決する手段として、図30に示すようにハーモニックミキサ2802を用いた構成が提案されている。ハーモニックミキサは入力信号の二倍の周波数を持つ信号を出力するミキサである。図31は図30における信号波形のタイミングチャートを示す。以下、図30と図31を用いて従来技術の説明をする。
発振回路2801から出力される信号2901は、所望の周波数f0の半分の周波数成分f0/2を持つ信号である。信号2901はハーモニックミキサ2802に入力される。一方で、制御信号発生回路2602から出力される制御信号2902もハーモニックミキサ2802に入力される。
信号2901は制御信号2902により窓掛けされ、On時の周波数がf0である信号2903となる。信号2903はOff時の周波数がf0/2であり、ハーモニックミキサ2802の後段に設けられたフィルタ2803により除去できるため、図28の回路構成よりは、高いOn/Off比を持った短パルス信号を生成することができる(非特許文献1参照)。
しかしながら前記従来の回路構成では、On/Off比はハーモニックミキサ2802を構成するAPDP(アンチパラレルダイオードペア)に依存し、On/Off比は40dB程度であるという課題を有する。
この課題を解決する手段として、図32に示すようにハーモニックミキサ2802の後段に間欠アンプを設ける構成が提案されている。間欠アンプは増幅回路を制御信号で制御して、間欠的に動作させる回路である。図33は図32における信号波形のタイミングチャートを示す。以下、図32と図33を用いて従来技術の説明をする。
発振回路2801から信号3101が出力されてから、ハーモニックミキサ2802から信号3103が出力されるまでの動作については上記に記載したので、ここでは動作説明を省略する。
ハーモニックミキサ2803から出力された信号3103は、間欠アンプ3002に入力される。一方で、制御信号発生回路3001から出力される制御信号3104が間欠アンプ3002に入力され、間欠的に増幅動作を行う。
この間欠的に増幅動作を行うタイミングは、信号3103において短パルス信号のOn時であれば、On時の振幅は増大され、Off時は増幅回路のアイソレーションによって減少する。そのため、この回路構成を用いることにより、60dB程度のOn/Off比が実現できる(非特許文献2参照)。
しかしながら前記従来の回路構成では、60dB程度のOn/Off比を実現するために増幅回路を用いているため、消費電力が増大するという課題を有する。また、合わせて回路規模が大きくなるという課題を有する。
以上のハーモニックミキサを用いた回路構成とは別に、ミキサと逓倍回路を用いることでOn/Off比を向上させるための回路構成も提案されており、図34にその回路構成を示す。図35は図34における信号波形のタイミングチャートを示す。以下、図34と図35を用いて従来技術の説明をする。
発振回路2801から信号3301が出力され、ミキサ等で構成される変調回路3201に入力される。一方で、制御信号発生回路2602から制御信号3302が出力され、変調回路3201に入力される。信号3301は制御信号3302によって窓掛けされ信号3303となる。信号3303は逓倍回路3202に入力され、信号3304となる。
ここで、逓倍回路は入力される信号のレベルによって変換利得が変化し、一般に入力信号レベルが高い程、変換利得が高い。そのため、信号3303のように振幅差があるような短パルス信号が入力されると、振幅の高いOn時では変換利得が高く、振幅の低いOff時では変換利得が低くなるという特徴がある。
そのため、信号3303が逓倍回路に入力されて、周波数成分が逓倍される際にOn時とOff時の振幅レベル差が大きくなり、信号3304が生成される。信号3304のOff時の信号の主成分は、出力信号の周波数の半分の周波数成分であるため、後段に設けられたフィルタ3203によって除去することで、60dB程度のOn/Off比を実現できる(特許文献1参照)。
しかしながら前記従来の回路構成では、出力信号波形が歪むという課題を有する。逓倍回路3202に入力される信号3303は、バースト状の短パルス信号であり、周波数軸上ではスペクトラムに広がりを持つ。
一方で逓倍回路は、信号を歪ませて二倍波を生成する回路であるため、スペクトラムに広がりを持つ信号を入力すると相互変調が起きてしまい、出力波形が歪んでしまう。波形歪みによってスペクトラムが更に広がるため、後段に設けるフィルタの性能はハイスペックが要求されると同時に、その波形歪みは制御が困難であるという課題を有する。
R.F.Forsythe,"A coherent solid sate,225GHz receiver,"Microwave journal,pp.64−71 1982 IEICE,ED2004−204,MW2004−211(2005−01) 特開2004−354288号公報
以上に示した従来技術は、低消費電力動作と高いOn/Off比の要求を同時に満たすことが困難な回路構成である。ミキサ(図28、図29)を用いた従来技術では、高いOn/Off比の実現が困難である。また、ハーモニックミキサを用いた従来技術(非特許文献1)においても、60dB程度の十分に高いOn/Off比は実現することが困難である。また、ハーモニックミキサと間欠アンプを用いた従来技術(非特許文献2)では、消費電力に課題がある。また、変調回路と逓倍回路を用いた構成(特許文献1)では相互変調歪みが生じるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、逓倍回路を制御信号によって直接制御して間欠的に動作させることで、出力信号波形の歪みを抑制し、高いOn/Off比を実現するパルス生成回路及び変調器を、小回路規模、低消費電力で提供することを目的とする。
本発明のパルス生成回路は、発振回路から出力される第一の連続信号に基づいてパルス信号を生成するパルス生成回路であって、時間軸においてOn区間およびOn区間と電圧値の異なるOff区間を含む第一の制御信号を出力する制御信号発生回路と、前記第一の制御信号および前記第一の連続信号の入力を受けて、前記第一の制御信号のOn区間に対応する前記第一の連続信号を逓倍した第一の逓倍信号を出力する間欠逓倍回路と、を備え、前記間欠逓倍回路は、前記第一の制御信号のOn区間における変換利得がOff区間における変換利得よりも高いものである。
この構成により、逓倍回路を制御信号によって直接制御して間欠的に動作させることで、On/Off比の高いパルス信号を生成するパルス生成回路を、小回路規模、低消費電力で実現することができる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記間欠逓倍回路が、能動素子と、能動素子の一つの制御端子と接続され、前記第一の制御信号が入力される制御信号入力端と、前記制御信号入力端と前記能動素子の制御端子との間に設けられた第一のフィルタと、を有し、前記制御信号入力端から前記第一のフィルタ側を測定したインピーダンスのカットオフ周波数が、前記第一の制御信号のOn区間の時間幅の逆数以上となる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記間欠逓倍回路の出力信号の周波数帯成分を通過させ、他の周波数帯成分の信号電力レベルを抑圧する第二のフィルタを更に備える。
この構成により、不要な周波数成分を抑圧することができる。
また、本発明のパルス生成回路は、差動型の発振回路から出力される第二と第三の連続信号に基づいてパルス信号を生成するパルス生成回路であって、時間軸においてOn区間およびOn区間と電圧値の異なるOff区間を含む第一の制御信号を出力する制御信号発生回路と、前記第一の制御信号および前記第二と第三の連続信号の入力を受けて、前記第一の制御信号のOn区間に対応する前記第二と第三の連続信号をそれぞれ逓倍した第二と第三の逓倍信号を出力する差動型の間欠逓倍回路と、前記第二と第三の逓倍信号を合成する波形合成回路と、を備え、前記差動型の間欠逓倍回路が、前記第一の制御信号のOn区間における変換利得がOff区間における変換利得よりも高いものである。
この構成により、差動型の逓倍回路を制御信号によって直接制御して間欠的に動作させることで、On/Off比の高いパルス信号を生成するパルス生成回路を、小回路規模、低消費電力で実現することができる。特に、差動型の構成をとることにより、フィルタなしで、スプリアス成分を抑圧し、CN比を高くすることができる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記差動型の間欠逓倍回路が、前記第一の制御信号に基づいて、前記第二の連続信号から前記第二の逓倍信号を生成する第一の間欠逓倍回路と、前記第一の制御信号に基づいて、前記第三の連続信号から前記第三の逓倍信号を生成する第二の間欠逓倍回路と、を含む構成である。
この構成により、間欠差動逓倍回路を用いることなく、シングルエンドの間欠逓倍回路を用いて、フィルタなしで不要な周波数成分を抑圧できるパルス生成回路を簡単に構成することができる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記間欠逓倍回路から供給される前記第二と第三の逓倍信号の少なくともいずれかを移相し、前記波形合成回路に供給する移相器を更に備える。
この構成により、より高い精度で位相を制御できる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記制御信号発生回路が、時間軸においてOn区間およびOn区間と電圧値の異なるOff区間を含む第二の制御信号をさらに出力し、前記発振回路が、前記第二の制御信号に基づいて信号電力レベルを間欠的に変化させた第一の連続信号を出力し、前記第一の連続信号が、前記第二の制御信号のOn区間における信号レベルがOff区間における信号レベルよりも高く、前記第二の制御信号のOn区間は、前記第一の制御信号のOn区間内に含まれるものである。
この構成により、よりOn/Off比の高いパルス信号を、より低消費電力で実現できる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記第一の制御信号のOff区間において前記能動素子の制御端子で測定される連続信号の振幅よりも、前記制御信号発生回路から出力される前記第一の制御信号の振幅が大きい。
この構成により、より高いOn/Off比のパルス信号を実現できる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記制御信号入力端と前記能動素子の制御端子との間に、前記第一の制御信号を増幅する増幅部を備え、前記第一の制御信号のOff区間に、前記第一の連続信号より大きな振幅の前記第一の制御信号が前記能動素子に入力されるものである。
この構成により、第一の制御信号の振幅を小さく設定することができ、制御信号発生回路の消費電力を低減できる。
また、本発明のパルス生成回路は、前記間欠逓倍回路が、前記発振回路と前記能動素子との間に設けられる整合回路を備え、前記制御信号発生回路が、時間軸においてOn区間およびOn区間と電圧値の異なるOff区間を含む第三の制御信号をさらに出力し、前記整合回路が、前記第三の制御信号の入力を受けて、前記第三の制御信号のOff区間に対応してインピーダンスを制御するものである。
この構成により、第一の制御信号の振幅を小さく設定することができ、制御信号発生回路の消費電力を低減できる。
また、本発明の変調器は、本発明のパルス生成回路を備える変調器であって、前記制御信号発生回路が、データ信号を出力するデータ信号発生回路と、前記データ信号に対応する変調信号を生成する変調回路と、を含んで構成され、On区間およびOff区間を含む前記変調信号を出力するものである。
この構成により、On/Off比の高いパルス信号を用いることでSNの高い変調器を低消費電力動作で実現できる。
また、本発明の変調器は、前記データ信号発生回路から供給される前記データ信号の符号列を検出し、所定の符号列に対応する符号信号を出力する符号列検出回路と、前記発振回路から供給される連続信号の振幅値を、前記符号信号に対応して調整し、振幅値を調整した連続信号を前記間欠逓倍回路に供給する信号レベル制御回路と、を備える。
この構成により、送信信号のパルス幅が短く、超高速通信が要求される場合でも、符号列に因らず変調信号の過渡状態での傾きを一定とすることができる。
また、本発明の変調器は、前記間欠逓倍回路が、入力される連続信号に対する変換利得がバイアス値によって制御される能動回路であり、前記符号列検出回路から出力される前記符号信号に対応して前記能動回路に含まれる能動素子のバイアス値を制御するバイアス値制御回路を備える。
この構成により、送信信号のパルス幅が短く、超高速通信が要求される場合でも、符号列に因らず変調信号の過渡状態での傾きと定常状態での振幅値を一定とすることができる。
本発明によれば、発振回路と、制御信号発生回路と、間欠逓倍回路と、フィルタを有し、前記制御信号発生回路から出力される第一の制御信号により前記間欠逓倍回路を間欠的に動作させることで、制御信号のOn区間における間欠逓倍回路の変換利得とOff区間における変換利得を変え、On区間とOff区間での主成分の周波数を変えることで、出力信号の歪みを抑制し、On/Off比の高いパルス信号を生成するパルス生成回路を低消費電力動作で実現できる。
以下発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における短パルス生成回路のブロック図である。図1に示す短パルス生成回路は、発振回路101と、制御信号発生回路102と、間欠逓倍回路103と、フィルタ104と、出力端105からなる。発振回路101、及び間欠逓倍回路103は能動素子で構成されるアクティブ回路である。
以下、能動素子はFET(電界効果トランジスタ)として説明する。間欠逓倍回路の逓倍数はn(n:正の整数)であるが、以下、出力信号の所望周波数をf0、発振回路の出力信号の周波数をf0/2として、間欠逓倍回路は二逓倍回路として説明する。また、制御信号発生回路102から出力される制御信号の信号波形は任意だが、以下、パルス波形として説明する。
発振回路101は、連続信号を出力し、間欠逓倍回路103に入力する。間欠逓倍回路103が、制御信号発生回路102から出力される制御信号によって、間欠的に動作することで短パルス信号を生成する。フィルタ104は、短パルス信号のスプリアス成分を除去する。
図2は図1に示したブロック構成図における信号、及び制御信号のタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図1と図2を用いて本実施の形態1における、On/Off比(OnのときとOffのときの振幅レベルの比)の高い短パルス信号を低消費電力で生成する短パルス生成回路の動作を説明する。
発振回路101は、連続信号201を出力し、間欠逓倍回路103に入力する。
制御信号発生回路102は、制御信号202を出力し、間欠逓倍回路103に入力する。制御信号202は、間欠逓倍回路103を構成する能動素子に作用する。
間欠逓倍回路103を構成するFETは、制御信号202の電圧値によって動作点が制御される。
FETの動作点を制御することで、制御信号202の電圧値が高い区間(以下、On区間)における変換利得を高く、電圧値が低い区間(以下、Off区間)における変換利得を低くできる。
そのため、信号203におけるOff区間での主成分は周波数f0/2の信号となり、間欠逓倍回路103から出力される周波数f0の成分はOn区間とOff区間で振幅値が大きく異なり、その差がOn/Off比(単位:dB)となる。制御信号202のOn区間とOff区間の電圧値の設定についての詳細は後述するが、On区間において変換利得が最大となるように設定することが望ましい。
間欠逓倍回路103から出力された信号203は、フィルタ104に入力される。フィルタ104は、周波数f0帯の信号を通過させ、他の周波数帯成分を抑圧するスプリアス抑圧フィルタであり、例えば、BPF(バンドパスフィルタ)、BEF(バンドエリミネーションフィルタ)である。
また、フィルタ104の帯域は、信号203のOn区間のパルス幅の逆数の二倍以上の帯域を確保することが望ましく、これによりフィルタ104から信号204が出力される際の波形なまりを防止できる。
フィルタ104は、信号203の、周波数f0帯の信号を通過させ、周波数f0/2帯の信号を抑圧する。これにより、出力端105は、周波数f0帯の周波数成分を有したOn/Off比の高い短パルス信号204が出力することができる。発振回路101の回路構成は公知の技術なので説明は省略する。
図3は間欠逓倍回路103の一実施例である。図3に示す間欠逓倍回路103は、能動素子301と、整合回路302と、整合回路303と、結合器304と、結合器305と、フィルタ306と、DCフィード器307と、電源308と、パスコン309と、制御信号入力端310を含む構成である。
動作点の制御方法は、制御信号202が、ゲート−ソース間電圧(Vgs)を直接制御する方法である。ここで、制御信号202は、制御信号発生回路102から出力され、連続信号201と合成されるものである。また、発振回路101から出力される連続信号201は、能動素子301のゲート端子側から入力される。なお、結合器304と結合器305は、DCカット用であり、キャパシタ素子や平行結合線路によって構成される。
結合器304を通過する高周波信号は、発振回路101から出力される連続信号201であり、スペクトラム波形が広がりを持たないため(位相雑音は持つ)、結合器304の通過帯域は広帯域を要求されない。
一方、結合器305を通過する高周波信号は、バースト状の短パルス信号である。短パルス信号のスペクトラム波形は広い帯域を有するため、結合器305の通過帯域は広帯域を要求される。なお、その帯域は短パルス信号のパルス幅の逆数の二倍以上であることが望ましい。整合回路302は周波数f0/2帯信号を通過させる入力側整合回路であり、整合回路303は周波数f0帯信号を通過させる出力側整合回路である。整合回路の設計は公知の技術なので説明は省略する。
フィルタ306は、整合回路302と結合器304を結ぶ伝送線路上からフィルタ306側のインピーダンスを測定したとき、周波数f0/2においてオープン、若しくはスミスチャート上でその近傍となるフィルタである。分布定数線路では周波数f0/2において電気長λg/4オープンスタブと電気長λg/4線路で構成され、集中定数素子では周波数f0/2で自己共振する容量素子と誘電素子で構成される。
また、制御信号入力端310からフィルタ306側を測定した際の入力インピーダンスの周波数特性は、フィルタ306の周波数特性の影響でDCから低周波数帯においてはLPF(ローパスフィルタ)となる。その際のLPFのカットオフ周波数は制御信号202のパルス幅の逆数以上が望ましい。
制御信号202のパルス幅の逆数よりカットオフ周波数が低いと制御信号202の波形がなまってVgs制御の高速性が損なわれ、出力信号204の立ち上がりと立ち下がり急峻でなくなる。出力信号204の立ち上がりと立ち下がりが急峻でなくなることで、パルス幅が狭くなってスペクトラム波形が拡がってしまう。スペクトラム波形の拡がりは、例えば、通信において割り当てられたチャネル帯域の外側の周波数帯にとって、スプリアス成分に成り得る。
また、波形なまりにより、立ち上がり時間と立ち下がり時間の合計がパルス幅以上になった場合、出力信号204の振幅値が下がってしまって、受信系においてSN劣化に繋がる。カットオフ周波数の設定は回路設計において線路長、線路幅、及びスタブによって設定できる。
また、フィルタ306は、整合回路302と結合器304を結ぶ伝送線路上からフィルタ306側のインピーダンスを測定したとき、周波数f0においてもオープン、若しくはスミスチャート上でオープンの近傍であることが望ましい。
これにより、回路上に存在する周波数f0の信号が電源側への回り込みを防止でき、回路の安定化に寄与する。
DCフィード器307は、整合回路303と結合器305を結ぶ伝送線路上からDCフィード器307側のインピーダンスを測定したとき、少なくとも周波数f0と周波数f0/2においてオープンであり、理想的にはDC成分のみを通過させる。
例えば、分布定数線路では電気長λg/4オープンスタブと電気長λg/4線路で構成され、集中定数素子では該当周波数で自己共振する容量素子と誘電素子で構成される。パスコン309は寄生発振防止用に電源308側に設置するのが望ましい。
一方で、制御信号入力端310にはパスコンを設けない。制御信号入力端310にパスコンを設けると、線路や回路に存在する抵抗成分と容量成分と相まって時定数が大きくなって制御信号202の波形がなまってしまう。波形なまりにより上述したように出力波形204の立ち上がりと立ち下がりが急峻でなくなる問題が発生してしまう。
図4(a)は、図3の回路構成におけるVgsと出力信号レベル(周波数f0)の特性曲線を示した図である。特性曲線は、出力信号レベルの最大値で正規化している。また、この際のドレイン−ソース電圧(以下、Vds)をVds1とする。
図4(a)において、領域401と領域402での出力信号レベル差は70dB程度であり、On区間での制御信号202の電圧値を領域401におけるVgs、Off区間での制御信号202の電圧値を領域402におけるVgsとすることが望ましく、出力信号のOn/Off比70dBの短パルス信号を生成できる。図4(a)の横軸は0.1V/divであり、制御信号202のOn区間とOff区間の電圧値設定は、通常用いるドライバを用いれば容易に実現できる数値である。
図4(b)は、VgsとIdの関係を示した図である。図4(b)における領域401と領域402は図4(a)と対応させている。このように、領域401におけるVgs、つまり変換利得が最大となるVgsはピンチオフ電圧、若しくはその近傍の電圧値であり、回路を流れるドレイン電流(Id)は非常に小さい値となる。また、Off区間での制御信号202の電圧値を領域402におけるVgsとしているため、Off区間では電流は流れていない。そのため、低消費電力で動作し、更に回路が寄生発振しにくいという効果も有する。
このとき、領域402におけるOff区間での動作において、能動素子301のゲート端で測定される連続信号の振幅より制御信号202の振幅が大きくなるように設定する。高いOn/Off比を実現するためにはOff区間において高調波を発生させないことが重要である。上述のように制御信号202の振幅を規定するのは、高調波はゲート端で測定される連続信号の振幅の最大電位がピンチオフ電圧以上となることで発生するからである。
なお、制御信号入力端310から能動素子301のゲート端の間に、制御信号202の振幅を増幅する増幅部311(図3に点線で示す)を挿入した場合は、能動素子301のゲート端で測定される連続信号の振幅より、増幅された制御信号202の振幅が大きくなるように設定すればよく、制御信号202の振幅は必ずしも能動素子301のゲート端で測定される連続信号の振幅より大きくなくてよい。こうすることで、制御信号202を発生させるベースバンド回路の消費電力を低減する効果を有する。
ところで、Off区間での制御信号202の電圧値を、図4(a)に示す領域403に位置させることもできるが、高いOn/Off比を確保できないことは明瞭であり、更にIdが大きいため消費電力が高くなり、回路も寄生発振しやすくなる。
間欠動作の立ち上がり部において、Off区間においても電流が流れるためFETの端子間容量や回路に存在する浮遊容量を事前にチャージでき、間欠動作の高速性につながるが、高いOn/Off比、低消費電力動作、及び回路の安定性の観点からOff区間での制御信号202の電圧値は領域402に設定することが望ましい。
図5は、図3の回路構成におけるVgsと出力信号レベル(周波数f0)の特性曲線を入力信号レベル毎に比較して示した図である。夫々の特性曲線の縦軸は夫々の出力信号レベル毎に最大値で正規化している。特性曲線501、502、503の順に入力信号レベルが大きくなる。
図5より、On区間での制御信号202の電圧値を領域401におけるVgs、Off区間での制御信号202の電圧値を領域402におけるVgsとする場合、入力信号レベルが大きい方が、Vgsの変化に対して出力信号レベルの変化開始が早い。
換言すると、制御信号202の電圧値(Vgs)の変化に対して、入力信号レベルが大きい方が出力信号204の立ち上がりと立ち下がりが早く、間欠動作の高速性という観点では入力信号レベルが大きい方が望ましい。しかし、入力信号レベル小さい方がOn/Off比が高く、間欠逓倍回路103への入力信号レベルはシステム仕様に合わせて設計するのが望ましい。
以上に示すように、発振回路101と、制御信号発生回路102と、間欠逓倍回路103と、フィルタ104と、出力端105を用いて、制御信号のOn区間における間欠逓倍回路103の変換利得とOff区間における変換利得を変え、On区間とOff区間での主成分の周波数を変えることで、On/Off比の高い短パルス信号を生成する短パルス生成回路を低消費電力動作で実現できる。
なお、ここでは間欠逓倍回路103の制御方法としてVgsを制御信号202で直接制御する方法について説明したが、制御信号によって電流を制御して、その電流が流れることによって抵抗に印加される電圧値を制御する方法でもよい。
図6に間欠逓倍回路103の別の一実施例を示す。回路構成として図3に示す回路と異なる点は、電流源601と、抵抗素子602と、電源603、制御信号発生回路604を設け、制御信号発生回路604から制御信号202’が出力される点である。制御信号202’は制御信号202と同様にOn区間とOff区間を有している。制御信号202’によって電流源601を制御することで、制御信号202’のOn区間とOff区間に従って電流が間欠的に抵抗素子602を流れて電圧が印加される。
抵抗素子602に印加される電圧値は、制御信号202’のOn区間とOff区間に従って変化する。抵抗素子602に印加される電圧値と電源603によって制御信号202を生成する。そして、図3で説明したように制御信号202によって能動素子103のVgsを制御し、On区間でのVgsを図4の領域401に、Off区間でのVgsを領域402とすることで、上述したように、出力信号の歪みを抑制し、On/Off比の高い短パルス信号を生成する短パルス生成回路を実現できる。ここで、Vgsの制御方法以外は図3の回路構成と同様であるため動作説明を省略する。
また、制御信号によってVdsを直接制御する方法でもよい。図7に間欠逓倍回路103の別の一実施例を示す。回路構成として図3と異なる点は、フィルタ306、DCフィード器307、及び電源308を設けず、フィルタ701と、DCフィード器702と、電源703、制御信号発生回路704を設け、制御信号発生回路704から制御信号202’’が出力される点である。制御信号202’’は制御信号202と同様にOn区間とOff区間を有しており、パルス幅は等しい。
フィルタ701は、図7における整合回路303と結合器305を結ぶ伝送線路上からフィルタ701側のインピーダンスを測定したとき、周波数f0においてオープン、若しくはスミスチャート上でその近傍となるフィルタである。フィルタ701は、分布定数線路では周波数f0において電気長λg/4オープンスタブと電気長λg/4線路で構成され、集中定数素子では周波数f0で自己共振する容量素子と誘電素子で構成される。
また、制御信号入力端310からフィルタ701側を測定した際の入力インピーダンスの周波数特性は、フィルタ701の周波数特性の影響でDCから低周波数帯においてはLPFとなる。その際のLPFのカットオフ周波数は制御信号202’’のパルス幅の逆数以上が望ましい。理由は上述したので、説明は省略する。
また、フィルタ701は、整合回路303と結合器305を結ぶ伝送線路上からフィルタ701側のインピーダンスを測定したとき、周波数f0/2においてもオープン、若しくはスミスチャート上でその近傍であることが望ましい。理由は上述したので、説明は省略する。
DCフィード器702は、整合回路302と結合器304を結ぶ伝送線路上からDCフィード器702側のインピーダンスを測定したとき、少なくとも周波数f0/2においてオープンであり、理想的にはDC成分のみを通過させる。例えば、DCフィード器702は、周波数f0/2において分布定数線路では電気長λg/4オープンスタブと電気長λg/4線路で構成され、集中定数素子では周波数f0/2で自己共振する容量素子と誘電素子で構成される。
また、DCフィード器702は、整合回路302と結合器304を結ぶ伝送線路上からDCフィード器702側のインピーダンスを測定したとき、周波数f0においてもオープンであることが望ましい。理由は上述したので、説明は省略する。パスコン309は寄生発振防止用に電源703側に設置する。一方で、制御信号入力端310にはパスコンを設けない。理由は上述したので、説明は省略する。
ここで、Vgsは図4の領域401で一定として、制御信号202’’のOn区間におけるVdsをVds1とすることで、On区間における間欠逓倍回路103の変換利得を最大とすることができる。
一方、制御信号202のOff区間におけるVdsはVds2とする。Vds2はVds1よりも小さい値であり、このときIdはゼロである。このように動作点を設定することで、制御信号202’’のOn区間における変換利得を高く、Off区間における変換利得を低くでき、On/Off比の高い短パルス信号を生成する短パルス生成回路を低消費電力で実現できる。
また、制御信号によってIdを制御する方法でもよい。図8に間欠逓倍回路103の別の一実施例を示す。回路構成として図7と異なる点は、電源308と電流源801と制御信号発生回路802を設け、制御信号発生回路802から制御信号202’’’が出力される点である。
制御信号202’’’によって電流源801を制御することで、制御信号202’’のOn区間におけるVdsをVds1、Off区間におけるVdsをVds2として間欠逓倍回路を間欠的に動作させる。Vdsの制御方法以外は図7の回路構成と同様であるため動作説明は省略する。
なお、ここでは発振回路101の発振周波数を出力信号の周波数の1/2として、間欠逓倍回路103を二逓倍回路として説明したが、nを正の整数としたとき、発振回路101の発振周波数を出力信号の周波数の1/nとして、間欠逓倍回路103をn逓倍回路として良い。
なお、ここでは間欠逓倍回路103の実施例を図3、図6乃至8を用いて説明するに当り、フィルタ306とフィルタ701、及びDCフィード器307とDCフィード器702を、結合器304と整合回路302の間に挿入する回路構成として説明したが、整合回路302と能動素子301との間に挿入する回路構成としても良い。
なお、ここでは整合回路302と整合回路303を設けることとしたが、能動素子301の入出力インピーダンスやフィルタ306やDCフィード器307等の周辺回路のインピーダンスにより、間欠逓倍回路103の入出力インピーダンスが上記で説明したように所望の特性を確保しているなら、整合回路302と整合回路303はなくてもよい。
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2における短パルス生成回路の構成を示すブロック図である。前述の実施の形態1と異なるのは、間欠逓倍回路103を間欠差動逓倍回路902とし、前段の発振回路101を差動発振回路901とし、フィルタ104が不要で、波形合成回路903を用いた点である。
回路構成を差動型として波形合成回路903を設けることで、フィルタなしでスプリアス成分を抑圧し、CNが高く、On/Off比の高い短パルス信号を生成する短パルス生成回路を低消費電力で実現できる。
図10は図9に示す短パルス生成回路における制御信号、及び入出力信号の変化を示すタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図9と図10を用いて本実施の形態2における、低消費電力動作するOn/Off比の高い短パルス信号を生成する短パルス生成回路の動作を説明する。
間欠逓倍回路の逓倍数はn(n:正の整数)であるが、以下、実施の形態1と同様に、出力信号の所望周波数をf0、発振回路の出力信号の周波数をf0/2として、間欠逓倍回路は二逓倍回路として説明する。
差動発振回路901は、二つの出力端子から、信号1001と信号1002とを出力する。信号1001と信号1002とは、互いに周波数f0/2の成分は逆相、周波数f0の成分は同相である。信号1001と信号1002は夫々間欠差動逓倍回路902の二つの入力端子に入力される。
一方で、制御信号発生回路102から出力される制御信号1003が、間欠差動逓倍回路902に入力されることで、間欠差動逓倍回路902の二つの出力端子から、信号1001に対して信号1004が、信号1002に対して信号1005が出力される。
間欠差動逓倍回路902は、制御信号1003が入力されると、短パルス信号を生成する。間欠差動逓倍回路902が短パルス信号を生成する動作は、実施の形態1で説明したシングルエンド型の回路構成と同様であるため、動作説明は省略する。
間欠差動逓倍回路902から出力される信号1004と信号1005は、波形合成回路903に入力される。波形合成回路903は、信号1004と信号1005とを合成する。すなわち、波形合成回路903は、信号1004と信号1005の夫々の周波数f0/2の成分、換言すればOff区間における主成分が逆相であるため、これらを相殺する。
一方、波形合成回路903は、信号1004と信号1005の夫々の周波数f0の成分、換言すればOn区間における主成分が同相であるため、これらを増幅する。従って、実施の形態1で用いたフィルタ104なしでスプリアス成分を抑圧でき、出力端子105から出力信号1006が出力される。更に、雑音成分も逆相により相殺されるため、高いCNを実現できる。
ただし、周波数f0の成分はOff区間にも存在し、Off区間の成分も同相で波形合成されるため、On/Off比は実施の形態1で説明したシングルエンド型の短パルス生成回路と同程度である。
以上に示すように、回路構成を差動型とすることでフィルタなしでスプリアス成分を抑圧し、CNが高く、On/Off比の高い短パルス信号を生成する短パルス生成回路を低消費電力で実現できる。
なお、ここでは間欠差動逓倍回路902の二つの出力端子から出力される信号1004と信号1005のf0/2成分は逆相、f0成分は同相としたが、回路の結線部等により位相関係が多少ずれることがあり、その場合は図11に示すように移相器1101と移相器1102を設けることで高い精度で位相を制御できる。
なお、ここでは差動発振回路901と間欠差動逓倍回路902を用いて短パルス生成回路を構成したが、間欠差動逓倍回路902の代わりに間欠逓倍回路103を二つ用いても同様の効果を得る。
図12に短パルス生成回路の別の一実施例を示す。図9の構成と異なる点は、間欠差動逓倍回路902が二つの間欠逓倍回路103で置換される点である。差動発振回路901から出力される信号1001と信号1002は夫々間欠逓倍回路103'と間欠逓倍回路103’’に入力される。
二つの間欠逓倍回路103は、制御信号1003により間欠動作する。二つの間欠逓倍回路103は、出力信号1004と出力信号1005とを出力する。そして、波形合成回路903は、出力信号1004と出力信号1005とを合成し、信号1006を出力する。出力端子105は出力信号1006を出力する。回路動作、及び効果は上述したので、説明は省略する。なお、図12の構成においても移相器1101と移相器1102を設けることで高い精度で位相を同様に制御できる。
なお、ここでは発振回路901の発振周波数を出力信号の周波数の1/2として、間欠差動逓倍回路902を二逓倍回路として説明したが、nを正の整数として、発振回路101の発振周波数を出力信号の周波数の1/(2n)として、間欠逓倍回路103を2n逓倍回路として良い。
(実施の形態3)
図13は本発明の実施の形態3における短パルス生成回路の構成を示すブロック図である。前述の実施の形態1と異なるのは、発振回路101を間欠発振回路1301に、制御信号発生回路102を制御信号発生回路1302に置換し、制御信号発生回路1302から出力される制御信号1401を間欠発振回路1301に入力する点である。
発振回路を間欠逓倍回路と同様に間欠動作させることで、更なる低消費電力化と更なる高On/Off比を実現できる。ここで、間欠発振回路1301から出力される短パルス信号と、間欠逓倍回路103を制御する制御信号のパルス幅は異なり、前者の方がパルス幅は長いとする。
図14は、図13に示す短パルス生成回路における制御信号、及び入出力信号の変化を示すタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図13と図14を用いて実施の形態3に示す短パルス生成回路の動作を説明する。
間欠逓倍回路の逓倍数はn(n:正の整数)であるが、以下、実施の形態1と同様に、出力信号の所望周波数をf0、発振回路の出力信号の周波数をf0/2として、間欠逓倍回路は二逓倍回路として説明する。
間欠発振回路1301は周波数f0/2で動作する。一方で、間欠発振回路1301は、制御信号発生回路1302から出力される制御信号1401により間欠的に動作してパルス幅t1の短パルス信号1402を出力する。
間欠発振回路1301の動作原理は、制御信号1401によって間欠発振回路1301を構成する能動素子(トランジスタ、及びFET)の動作点を制御する。動作点が制御されることにより、制御信号のOn区間では発振条件を満たし、Off区間では発振条件を満たさないため間欠的に発振する。間欠発振回路1301は、短パルス信号1402を出力し、間欠逓倍回路103に入力する。
一方、制御信号発生回路1302は、制御信号1403を間欠逓倍回路103に入力する。これにより、間欠逓倍回路103が間欠的に動作する。この動作に関しては、実施の形態1で詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。ただし、間欠逓倍回路103の間欠動作を制御する制御信号1403のパルス幅t2は、間欠発振回路1301から出力される短パルス信号1402のパルス幅t1よりも短いとする。
更に、短パルス信号1402が立ち上がってから制御信号1403は立ち上がり、制御信号1403が立ち下がってから短パルス信号1402は立ち下がるとする。こうすることで、短パルス信号1402を歪み動作する間欠逓倍回路103に入力しても相互変調が起きない。間欠逓倍回路103は、短パルス信号1404を出力し、フィルタ104に入力する。フィルタ104は、短パルス信号1404のスプリアス成分を抑圧し、短パルス信号1405を出力する。短パルス信号1405が出力端子105から出力される。
以上に示すように、発振回路を間欠逓倍回路と同様に間欠動作させることで、更なる低消費電力化と更なる高On/Off比を実現できる。なお、ここでは間欠逓倍回路103をシングルエンド型として説明したが、実施の形態2で説明した様に差動型として、前段の間欠発振回路1301も合わせて差動型としても良い。そうすることで、フィルタ104が不要となり、高いCNを合わせて実現できるという効果を別途有する。
なお、ここでは間欠発振回路1301の発振周波数を出力信号の周波数の1/2として、間欠逓倍回路103を二逓倍回路として説明したが、nを正の整数として、間欠発振回路1301の発振周波数を出力信号の周波数の1/nとして、間欠逓倍回路103をn逓倍回路として良い。
なお、ここでは間欠発振回路はOff区間では発振条件を満たさないとしたが、Off区間においても発振条件を満たし、Off区間における信号レベルがOn区間における信号レベルより低いとしても良い。
(実施の形態4)
図15は本発明の実施の形態4における短パルス生成回路を用いた変調器の構成を示すブロック図である。前述の実施の形態1と異なるのは、制御信号発生回路102の代わりに、信号レベル制御回路1501と、符号列検出回路1502と、変調回路1503と、データ信号発生回路1504を設けた点である。
ここで、間欠逓倍回路103を用いた短パルス生成回路を、変調器に適用した際に起こり得る課題を説明する。図16は、実施の形態1で示した短パルス生成回路において制御信号発生回路102をデータ信号発生回路1504で置換し、変調回路1503を設けた変調器である。間欠逓倍回路103は、データ信号発生回路1504から出力される符号列に従って動作し、短パルス信号を出力する。これにより、短パルス信号の振幅値にデジタル情報を載せるOOK変調器を実現できる。
図17は図16に示す短パルス生成回路を用いた変調器における制御信号、及び入出力信号の変化を示すタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図16と図17を用いて間欠逓倍回路103を変調器に適用した際に起こり得る課題について説明する。間欠逓倍回路の逓倍数はn(n:正の整数)であるが、以下、実施の形態1と同様に、出力信号の所望周波数をf0、発振回路の出力信号の周波数をf0/2として、間欠逓倍回路は二逓倍回路として説明する。
発振回路101から出力される信号2301は、間欠逓倍回路103に入力される。データ信号発生回路1504はデータ信号2302を出力する。変調回路1503は、データ信号2302を変調し、制御信号2303を出力する。間欠逓倍回路103は、入力された制御信号2303により、間欠的に動作する。間欠動作の動作原理については、実施の形態1で詳述したため、ここでは説明を省略する。
間欠逓倍回路103が制御信号2303によって間欠的に制御される際に、制御信号がRZ符号である場合には、符号列「01」の場合のの符号「1」の出力振幅と、符号列「11」の場合の後の符号「1」の出力振幅とでは過渡状態での傾きが異なる。
これは符号列「11」の様に符合「1」が続く場合、前の符号「1」の制御信号のチャージ分が後の符号「1」の制御信号において残っており、この残チャージ分により後の符号「1」の制御信号の過渡状態での傾きが急峻になる。
制御信号の過渡状態での傾きが急峻になることで、必然的に出力信号の過渡状態での傾きも急峻になる。この際の波形を図18に示す。波形2401は符号列「11」の前の符号「1」の制御信号波形、波形2402はその際の間欠逓倍回路103からの出力波形、波形2403は符号列「11」の後の符号「1」の制御信号波形、波形2404はその際の間欠逓倍回路103からの出力波形である。
図18では、制御信号のパルス幅t24が出力波形の立ち上がりと立ち下がり時間の合計より長いため波形2402と波形2404の最大振幅は定常状態の振幅レベルV24に双方とも達している。
図19は図18における波形2401と波形2403の制御信号よりもパルス幅の短い制御信号を用いた場合の制御信号波形と出力信号波形を示した図である。波形2501は符号列「11」の前の符号「1」の制御信号波形、波形2502はその際の間欠逓倍回路103からの出力波形、波形2503は符号列「11」の後の符号「1」の制御信号波形、波形2504はその際の間欠逓倍回路103からの出力波形である。
図19では、制御信号のパルス幅t25が出力波形の立ち上がりと立ち下がり時間の合計より短いため、出力立ち上がりの遅い波形2502の最大振幅は定常状態の振幅レベルV24に達していない。一方、波形2504の最大振幅は定常状態の振幅レベルV24に達しており、符号列によって出力信号の波高値が異なる。符号列によって出力信号の波高値が異なるという現象は制御信号のパルス幅が非常に短いときに起こり得る。
間欠逓倍回路103は、符号列によって波高値の異なる信号2304を出力し、フィルタ104が、信号2304のスプリアス成分を抑圧し、出力信号2305を得る。このように、間欠逓倍回路を用いた短パルス生成回路を変調器に適用した際に、制御信号(すなわち、変調回路の出力信号)のパルス幅が短い場合に、符号列によって波高値が異なるという課題が起こり得る。
本実施の形態4はこの課題を解決する発明であり、符号列によって入力信号レベルを制御することで、符号列に因らず出力波形の過渡状態での傾きが一定である変調器を実現できる。
図20は、図15に示す短パルス生成回路を用いた変調器における制御信号、及び入出力信号の変化を示すタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図15と図20を用いて実施の形態4に示す短パルス生成回路を用いた変調器の動作を説明する。
発振回路101は信号1601を出力し、信号レベル制御回路1501に入力する。一方、データ信号発生回路1504は、制御信号1602を出力し、符号列検出回路1502に入力する。
符号列検出回路1502は、符号列「11」となる場合の後の「1」を検出して、その符号「1」のタイミングでパルス状の制御信号1603を信号レベル制御回路1501に出力する。
信号レベル制御回路1501は、入力信号1601の振幅値を制御信号1603に従って調整し、制御信号1603においてパルス信号の存在するタイミングで振幅値が小さくなるように調整する。
これは、実施の形態1の図5で説明したように、入力信号レベルが小さい方が出力波形の過渡状態での傾きが緩やかになることを用いて、符号列「11」の後の符号「1」において過渡状態での傾きが急峻になることと相殺するためである。入力信号1601の振幅値の調整量は事前に決定できる。信号レベル制御回路1501は、信号1604を出力し、間欠逓倍回路103に入力する。
一方で、データ信号発生回路1504はデータ信号1602を出力する。また、変調回路1503はデータ信号1602を制御信号1605に変換し、間欠逓倍回路103に入力する。間欠逓倍回路103は、制御信号1605によって間欠的に動作されることで信号1604を間欠的に逓倍する。
その際、信号1604において振幅レベルの調整された部分1604aのタイミングと、制御信号1605において符号列「11」における後の符号「1」の部分のタイミングは一致するようにすることで、符号列「11」における後の符号「1」における短パルス信号の過渡状態での傾きは、信号1604の振幅値を符号並びで制御していない場合と比べて緩やかになる。
ここで、符号列「11」における後の符号「1」における短パルス信号の過渡状態での傾きが他の符号並びでの符号「1」における短パルス信号の傾きと同じ、若しくはその近傍となるように入力信号1604の部分1604aの振幅値を調整する。
こうすることで、符号並びに因らずに傾きが一定、若しくは略一定である信号1606を生成できる。間欠逓倍回路103は、信号1606を出力し、フィルタ104に入力する。フィルタ104は、信号1606のスプリアス成分を抑圧して短パルス信号1607を出力する。そして短パルス信号1607が出力端子105から出力される。
以上に示すように、符号列によって入力信号レベルを制御することで、符号列に因らず出力波形の過渡状態での傾きが一定であり、On/Off比が高い短パルス信号を用いた変調器を低消費電力で実現できる。
なお、ここでは符号並びによって入力信号レベルを調整し、間欠逓倍回路から出力される短パルス信号の過渡状態での傾きを符号並びに因らず一定、若しくは略一定とする回路構成について説明したが、更に間欠逓倍回路を構成するFETのバイアス値を符号並びによって制御してもよい。
図21は短パルス生成回路を用いた変調器の別の実施例である。図15の構成と異なるのは、バイアス値制御回路1701と、符合列検出回路1502を更に1つ設けた点である。
符号並びによって間欠逓倍回路103を構成するFETのバイアス値を制御することで、符号並びに因らず出力波形の過渡状態での傾きだけでなく、定常状態での振幅値も一定、若しくは略一定である、On/Off比の高い短パルス信号を用いた変調器を低消費電力で実現できる。
図22は、図21に示す短パルス生成回路を用いた変調器における制御信号、及び入出力信号の変化を示すタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図21と図22を用いて実施の形態4に示す短パルス生成回路を用いた変調器の動作を説明する。間欠逓倍回路103が、入力された信号1604を、制御信号1605によって間欠的に逓倍する動作については図15の構成で説明したため説明を省略する。
図21の構成ではデータ信号発生回路1504がデータ信号1602を出力する。そして、符号列検出回路1502は、データ信号1602の、符号列「11」となる場合の後の「1」を検出し、その符号のタイミングでパルス状の制御信号1801を生成して、バイアス値制御回路1701に入力する。
間欠逓倍回路103を構成するFETのバイアス値は、バイアス値制御回路1701から出力される制御信号1802によって制御される。ここでは、図21の構成における間欠逓倍回路103は図3の構成を前提に示しており、制御信号1802で制御するバイアス値はVdsである。
図15の構成では符号列「11」となる場合の後の「1」のタイミングにおいて入力信号レベルを減少させて過渡状態での傾きを緩やかにしているが、同時に定常状態での振幅値が減少してしまう。そこで、制御信号1802で符号列「11」となる場合の後の「1」のタイミングにおいてVdsを大きくし、定常状態での振幅値を増加させる。
図23は、間欠逓倍回路103のVgs変化に対する出力レベル変化の特性曲線を示した図であり、特性曲線2101は特性曲線2102に対して、入力信号レベルが小さく、Vdsが大きい場合の特性曲線であり、特性曲線2101は特性曲線2102に比べて過渡状態での傾きが緩やかでありながら、最大振幅レベルは同程度である。なお、ここでは縦軸は正規化していない。
符号列「11」の後の符号「1」を特性曲線2101に、それ以外の符号並びでの符号「1」の場合を特性曲線2102に対応させることで、符号並びに因らず出力波形の過渡状態での傾きと最大振幅値を一定とすることができる。このようにして生成された信号1803はフィルタ104に入力される。そして、フィルタ104は、信号1803のスプリアス成分を抑圧して信号1804を出力し、信号1804が出力端105から出力される。
図21の構成と図15の構成の出力波形の比較を図24と図25を用いて行う。図24は図15の構成に対応した出力波形であり、波形1901は符号列「11」の後の符号「1」以外での符号「1」に対応した出力信号波形、波形1902は符号列「11」での後の符号「1」に対応した出力信号波形である。
また、図25は図21の構成に対応した出力波形であり、波形2001は符号列「11」の後の符号「1」以外での符号「1」に対応した出力信号波形、波形2002は符号列「11」での後の符号「1」に対応した出力信号波形である。波形1901と波形1902は過渡状態での傾きは等しいが定常状態における最大振幅値がV19とV19’とで異なる。一方で、波形2001と波形2002は過渡状態での傾きが等しく、定常状態における最大振幅値も等しい。
以上に示すように、符号並びによって間欠逓倍回路103を構成するFETのバイアス値を合わせて符号並びによって制御することで、符号並びに因らず出力波形の過渡状態での傾きだけでなく、定常状態での振幅値も一定、若しくは略一定であり、On/Off比の高い短パルス信号を用いた変調器を低消費電力で実現できる。なお、図21において、1つの符号列検出回路1502から出力される信号を、信号レベル制御回路1501およびバイアス値制御回路1701に供給してもよい。
なお、ここでは符号列検出回路が、符号列「11」の後の符号「1」を検出して入力信号レベル、及びバイアス値を制御したが、符号列「01」となる場合の符号「1」を検出して入力信号レベル、及びバイアス値を制御して、符号列「11」の後の符号「1」における出力信号の過渡状態での傾きと波高値に合わせる方法を採っても良い。そうすることで出力信号の過渡状態での傾きが急峻、及び波高値を高いレベルで揃えることができ、通信品質を向上させる効果を有する。
なお、ここでは間欠逓倍回路103の回路構成として図3で説明したが、図6から図8に示した構成でも同様の効果を得る。図6では図3と同様に制御するバイアス値はVds、図7と図8では制御するバイアス値はVgsである。
なお、ここでは制御信号をRZ符号として説明したが、NRZ符号でも同様の課題が起こり、符号列「1101」の場合の二番目の符号「1」の出力振幅と、符号列「1101」の場合の三番目の符号「1」の出力振幅とでは過渡状態での傾きが異なるが、実施の形態4で説明した方法により解決できる。
(実施の形態5)
図26は本発明の実施の形態5における短パルス生成回路の構成を示すブロック図である。前述の実施の形態1と異なるのは、整合回路302と整合回路303の代わりに整合回路3402と整合回路3403を設け、制御信号発生回路102の代わりに設けられた制御信号発生回路3401が出力端子を二つ有しており、一方の出力端子から出力される制御信号を整合回路3402に入力する点である。
整合回路3402のインピーダンスを制御信号で間欠的に制御することで、高On/Off比を振幅の小さな制御信号でも実現できる。
図27は図26における制御信号波形のタイミングチャートである。縦軸は全て電圧、横軸は全て時間である。以下、図26と図27を用いて間欠逓倍回路103の一実施例を説明する。
間欠逓倍回路の逓倍数はn(n:正の整数)であるが、以下、実施の形態1と同様に、出力信号の所望周波数をf0、発振回路の出力信号の周波数をf0/2として、間欠逓倍回路は二逓倍回路として説明する。
制御信号3501は図3における制御信号202と同様に、間欠逓倍回路103の間欠動作を制御する。制御信号3501のパルス幅は制御信号202と等しく、制御信号3501の振幅は制御信号202と等しい、若しくは小さいとする。間欠逓倍回路103の動作については上述したので、ここでは説明を省略する。
制御信号3502は整合回路3402に入力される。制御信号3502のパルス幅は制御信号3501のパルス幅より広ければ良いが、制御信号3501のパルス幅と等しいことが望ましい。整合回路3402は、制御信号によりインピーダンスを制御できる可変インピーダンス部を有し、例えばバラクタ等で構成される。制御信号3502は、高い電圧レベルが0Vであり、低い電圧レベルにおいて整合回路3402の可変インピーダンス部を制御する。なお、制御信号3502の低い電圧レベルは、設計周波数によって決まるが、マイクロ波帯からミリ波帯の場合、−200mV乃至−2Vとなる。バラクタ等を用いてインピーダンスを制御する方法については公知技術であるため、説明は省略する。
制御信号3501によって間欠逓倍回路103が動作している時間が、制御信号3502によって整合回路3402が動作している時間内に含まれるタイミングで、制御信号3502が整合回路3402に入力されることにより、Off区間の整合回路を制御できる。この時、Off区間において整合状態から更に外れるように(スミスチャート上で中心から離れるように)制御することで、能動素子301のゲート端に入力される連続信号のOff区間における信号レベルが減衰し、高いOn/Off比を実現する際にも制御信号3501の振幅を小さくすることができる。これにより、制御信号を発生するベースバンド回路の消費電力が低減される。
以上に示すように、間欠逓倍回路103を制御信号で間欠動作するのと合わせて、整合回路のインピーダンスを制御することで、高On/Off比を振幅の小さな制御信号で実現できる。
なお、以上の説明では、制御信号3502の低い電圧レベルで整合回路3402が動作するとして説明したが、制御信号発生回路3401と端子3405の間に反転回路を挿入し、整合回路3402に入力される制御信号の高い電圧レベルで整合回路3402を制御する構成としてもよい。このとき、低い電圧レベルの電圧値は0Vである。
なお、以上の説明では、入力側の整合回路3402のインピーダンスを制御する方法を説明したが、出力側の整合回路3403を制御してもよい。
なお、以上の説明では、入力側の整合回路3402のインピーダンスを制御する方法を説明したが、入力側の整合回路3402と出力側の整合回路3403を合わせて制御してもよい。
なお、以上の説明では、1つの制御信号発生回路3401が制御信号3501と制御信号3502とを出力するとしたが、2つ以上の制御信号発生回路からそれぞれ制御信号を出力してもよい。
なお、ここでは発振回路101の発振周波数を出力信号の周波数の1/2として、間欠逓倍回路103を二逓倍回路として説明したが、nを正の整数として、発振回路101の発振周波数を出力信号の周波数の1/nとして、間欠逓倍回路103をn逓倍回路としても良い。
なお、以上の説明では、制御信号波形をパルスとして説明したが、それに限定されず、正弦波、余弦波、及びその合成波でもよい。
なお、以上の説明では出力信号を短パルスとして、パルス幅が数百ピコ秒乃至ナノ秒単位の非常に短い信号を想定して説明したが、パルス幅がマイクロ秒やミリ秒単位の長い信号に対しても同様に適用することができる。
なお、以上の説明では能動素子としてFETで説明したがトランジスタでもよい。その際、ゲートはベースに、ドレインはコレクタに、ソースはエミッタに対応する。
以上、本発明の実施の形態を、図面を参照して記述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものでなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明してきたが、本発明を同様の動作をする半導体集積回路やシステムとして実施することもできる。
本発明のパルス生成回路は、間欠逓倍回路の動作点を制御信号の電圧値に従って制御することで変換利得を間欠的に制御し、後段にフィルタを設ければスプリアス成分を抑圧することができ、On/Off比の高い短パルス信号を低消費電力動作で得ることができる効果を有し、高速無線通信におけるパルス生成回路、及び変調器等として用いることができる。
本発明の実施の形態1における短パルス生成回路の回路構成を示す図 本発明の実施の形態1における信号波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態1における間欠逓倍回路の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態1における制御信号電圧値と出力信号レベルの関係の特徴を示す図 本発明の実施の形態1における制御信号電圧値と出力信号レベルの関係の特徴を示す図 本発明の実施の形態1における間欠逓倍回路の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態1における間欠逓倍回路の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態1における間欠逓倍回路の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態2における短パルス生成回路の回路構成を示す図 本発明の実施の形態2における信号波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態2における短パルス生成回路の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態2における短パルス生成回路の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態3における短パルス生成回路の回路構成を示す図 本発明の実施の形態3における信号波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における変調器の回路構成を示す図 本発明の実施の形態4における変調器の構成を示す図 本発明の実施の形態4における信号波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における出力波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における出力波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における信号波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における変調器の回路構成の一実施例を示す図 本発明の実施の形態4における信号波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における制御信号電圧値と出力信号レベルの関係の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における出力波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態4における出力波形の特徴を示す図 本発明の実施の形態5における短パルス生成回路の回路構成を示す図 本発明の実施の形態5における信号波形の特徴を示す図 従来技術の短パルス生成回路の回路構成を示す図 従来技術における制御信号波形を示す図 従来技術の短パルス生成回路の回路構成を示す図 従来技術における制御信号波形を示す図 従来技術の短パルス生成回路の回路構成を示す図 従来技術における制御信号波形を示す図 従来技術の短パルス生成回路の回路構成を示す図 従来技術における制御信号波形を示す図
符号の説明
101 発振回路
102 制御信号発生回路
103 間欠逓倍回路
104 フィルタ
105 出力端子
201〜204 信号波形
301 能動素子
302 整合回路
303 整合回路
304 結合器
305 結合器
306 フィルタ
307 DCフィード器
308 電源
309 パスコン
310 制御信号入力端
311 増幅部
401〜403 制御領域
501〜503 特性曲線
601 電流源
602 抵抗
603 電源
701 フィルタ
702 DCフィード器
703 電源
801 電流源
901 間欠発振回路
902 間欠差動逓倍回路
903 波形合成回路
1001〜1006 信号波形
1101、1102 移相器
1301 間欠発振回路
1302 制御信号発生回路
1401〜1405 信号波形
1501 信号レベル制御回路
1502 符号列検出回路
1503 変調回路
1504 データ信号発生回路
1601〜1607 信号波形
1701 バイアス値制御回路
1801〜1804 信号波形
1901、1902 出力信号波形
2001、2002 出力信号波形
2101、2102 特性曲線
2301〜2305 信号波形
2401、2403 制御信号波形
2402、2404 出力信号波形
2501、2503 制御信号波形
2502、2504 出力信号波形
2601 発振回路
2602 制御信号発生回路
2603 ミキサ
2604 出力端子
2701〜2703 信号波形
2801 発振回路
2802 ハーモニックミキサ
2803 フィルタ
2901〜2904 信号波形
3001 制御信号発生回路
3002 間欠アンプ
3101〜3106 信号波形
3201 変調回路
3202 逓倍回路
3203 バンドパスフィルタ
3301〜3305 信号波形
3401 制御信号発生回路
3402、3403 整合回路
3404 制御信号入力端
3405 制御信号入力端
3501 制御信号波形
3502 制御信号波形

Claims (2)

  1. 差動型の発振部から出力される第一の連続信号と第二の連続信号とに基づいてパルス信号を生成するパルス生成回路であって、
    時間軸において、オン区間、及び前記オン区間と電圧値の異なるオフ区間を含む第一の制御信号を出力する制御信号発生部と、
    前記第一の制御信号と前記第一の連続信号とが第一の能動端子に入力され、前記第一の制御信号の電圧値に応じて、前記第一の連続信号を周波数逓倍し、前記第一の制御信号に含まれるオン区間における変換利得が前記オフ区間における変換利得より高い第一の逓倍信号を第二の能動端子から出力する第一の3端子能動素子と、
    前記第一の制御信号と前記第二の連続信号とが第三の能動端子に入力され、前記第一の制御信号の電圧値に応じて、前記第二の連続信号を周波数逓倍し、前記第一の制御信号に含まれるオン区間における変換利得が前記オフ区間における変換利得より高い第二の逓倍信号を第四の能動端子から出力する第二の3端子能動素子と、
    前記一の逓倍信号と前記第二の逓倍信号とを合成する波形合成部と、
    を備え、
    前記第一の制御信号のオフ区間において、前記第一の制御信号の振幅が、前記第一の能動端子において測定される前記第一の連続信号の振幅及び前記第三の能動端子において測定される前記第二の連続信号の振幅より大きいパルス生成回路。
  2. 前記第一の逓倍信号と第二の逓倍信号との少なくともいずれかを移相し、前記波形合成回路に供給する移相器を、更に備える請求項記載のパルス生成回路。
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