JP4446631B2 - フィレット折り込み装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3方シールによって封止するために包装袋の前後に余らせた前・後端フィレットを、シート体を包む袋部の上にそれぞれ折り返して包装袋をコンパクトにするフィレット折り込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シート状の製品は、複数枚を重ねて集積し、これを包装袋に包装した形態で出荷される。例えば、エックス線フイルムの場合には、ロール状に巻かれたロールフイルムを引き出して所定長さごとに切断してシート状にし、これらシートを複数枚重ねて積層する。積層したシート体は、折れ曲がりや当て傷等を保護する保護紙でカバーしてから遮光袋に包装する。包装は、ピロー包装機によって行われる。ピロー包装機では、合わせ目がシート体の搬送方向に沿うように帯状の遮光包材をチューブ状に曲成しながらシート体を包み込み、その合わせ目を搬送方向に沿ってシール(センターシール)し、その後、袋単位毎に搬送方向に対して直交する方向にシール(クロスシール)してから切り離すことで包装袋を順に形成する。
【0003】
ピロー包装機を用いると、シート体を包む袋部の搬送方向に沿った前・後に、封止するために余らせた片(フィレット)が生じる。そこで、前・後端フィレットを袋部の上にそれぞれ折り返して包装形態をコンパクトにする必要がある。また、包装対象物がシート状の感光材料の場合には、搬送中に包装袋の中でシートが動いてシートにスリ傷等を付けてしまう不都合が生じる。このため、前・後端フィレットの折り曲げ部が袋部の端にぴったりに合うように、前・後端フィレットをそれぞれ折り返す必要がある。
【0004】
特開2001−80609公報には、前・後端フィレットを折り曲げるシート体包装装置が提案されている。この装置では、最初に、袋部内でシート体が動かないように袋部の前端フィレットの折り曲げ位置に角決め板を当てておいて逆側にある後端フィレットを袋部の上に折り曲げる。次に、先端と折り曲げ位置との間の前端フィレットを一定高さまで持ち上げ、その後に角決め板を退避してから後端フィレットに重なるように前端フィレットを折り曲げ、最後に前端フィレットの先端を後端フィレットの上にシールで止める。
【0005】
このような折り曲げは、一対の昇降シリンダのロッド先端にぞれぞれ取り付けたローラと、これら昇降シリンダを相反方向にスライドさせる移動機構とで行っている。一対のローラは、前後端フィレットを折り曲げるためのものであり、フィレットの折り曲げ位置に下方から押し当てられ、ロッドの繰り出しによりフィレットを袋部の高さを超える位置まで持ち上げ、その後移動機構により昇降シリンダをスライドさせることでローラがフィレットを袋部の上面に沿ってなぞるように移動してフィレットを折り曲げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エックス線フイルムには、サイズの異なる種類がある。包装袋は、サイズに応じて袋部の大きさが異なるとともに、前・後端フィレットの長さも異なる。前述した前・後端フィレット折り曲げ機構では、ロッドの繰り出し量やシリンダのスライド量が予め決められているため、サイズの異なるフイルムはもとより、フィレットの長さを変更する場合やサイズの異なるフイルムを混合して包装する場合にそれぞれ対応させることができない。その結果サイズごとに対応した機構を複数設置し、シート体をそのサイズに対応した機構に振り分ける必要がある。その結果、設備スペースが増大し、コストアップを招くという問題があった。また、前述した装置では、包材の材質を変えた場合、剛性や摩擦係数が変動し、その結果ローラによる安定したフィレットの折り込みができない恐れがある。このため、生産性が低下する。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、省スペース化に寄与し、汎用性及び生産性の高いフィレット折り込み装置をローコストで提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のフィレット折り込み装置では、前フィレットを先端にして包装袋を所定位置に搬送する搬送手段と所定位置に搬送された包装袋の袋部に一対の押し当て板を前記搬送手段の幅方向の両側から押し当てて前記包装袋を前記搬送手段の幅方向の中央に寄せるセンターリング機構と;前記センターリング機構によりセンターリングされている包装袋の平面輪郭が収まる範囲に撮像範囲が設定されている撮像手段を有しており、前記一対の押し当て板を前記袋部に押し当てた状態で撮像を実行し、得られた画像に基づいて前端、及び後端フィレットの幅、並びに前端、及び後端フィレットの前記搬送手段の搬送方向に沿った長さを計測し、これら計測データに基づいて前記包装袋の前端、及び後端フィレットの両端エッジの位置をそれぞれ非接触で測定する非接触位置測定機構と;前記搬送手段の両側にそれぞれ設けられており、前記前端、又は後端フィレットをクランプするチャックを先端に有し、前記一対の押し当て板を前記袋部に押し当てた状態で、前記非接触位置測定機構が測定した前記前端、又は後端フィレットの両端エッジの位置に前記一対のチャックを移動させ、その後、前記一対のチャックで前端、又は後端フィレットの両端エッジをクランプし、その後端、又は後端フィレットの両端を捻らないように前記一対のチャックを前記袋部に向けて反転させて端、及び後端フィレットのうちの何れか一方から順番に折り返すように前記一対のチャックを協働するチャック移動機構とで構成したものである。
【0009】
これによれば、非接触位置測定機構で前後端フィレットの両端エッジの位置を測定してからその測定位置に基づいてチャック移動機構が一対のチャックを移動させるから、シート体のサイズ或いは前・後端フィレットの長さが異なる種類の包装袋に対しても確実にフィレットをクランプして折り込むことができ、汎用性を高めることができる。
【0010】
非接触位置測定機構としては、例えばCCDカメラで包装袋の平面輪郭を撮像し、撮像した画像データを画像処理部で処理することで前・後端フィレットの両端エッジ位置を測定する機構を用いてもよい。この場合、撮像画像において包装袋の輪郭を強調して撮像することで正確なエッジ位置を測定することができる。このため、加熱ローラで包装袋の両端に折り目を付けるのが好適である。
【0011】
フィレットを折り返すときの一対のチャックの移動量は、予め決められた一定の移動量でもよい。また、前・後端フィレットのエッジ位置に基づいて変更するようにしてもよい。この場合には、非接触位置測定機構で測定した前・後端フィレットの両端エッジ位置に基づいて折り返すときに、一対のチャックを移動するための折り返し位置を算出する折り返し位置算出手段を設け、算出した折り返し位置に基づいて一対のチャックを移動させるのが好適である。
【0012】
前・後端フィレットを緩く折り返すと、輸送中等に袋部の内部でシートが動くおそれがある。このような現象を不都合とするシートを包装する場合には、前・後端フィレットをきつく折り返すことが必要となる。この場合には、一対のチャックを折り返し位置に移動する途中又は移動した後に、前又は後端フィレットの折り曲げ部がシート体に寄る方向に向けて一対のチャックを所定量だけオーバーストローク移動させるのが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示すエックス線フイルム生産システム1は、上流側から裁断装置2、切断装置3、集積装置4、保護紙被覆装置5、包装装置6からなり、これら装置は直列に接続されている。
【0014】
裁断装置2では、幅広ロールフイルム8から帯状に引き出したフイルムをエックス線フイルムの幅サイズに合わせてスリッタ9で引き出し方向に裁断し、裁断済みの帯状フイルム10をロール状に巻き取る。スリッタ9は、複数種類のフイルム幅に合わせて裁断できるように幅方向に移動自在となっている。裁断済みフイルム10は、ロール形態で切断装置3に供給される。
【0015】
切断装置3は、裁断済みロールフイルム10から帯状に引き出し、フイルム幅に対応した長さごとに定尺送りしてカッタ11で切断してシート状に切り離す。集積装置4は、1枚ごとのフイルム( シート) 12を所定枚数ごとに積み重ねてシート集積体13とする。保護紙被覆装置5は、シート集積体13を保護紙14で部分的にカバーして図2に示すように保護紙被覆済みのシート集積体(以下、「シート体」と称す)16とする。包装装置6では、ピロー包装機15によってシート体16を遮光用の包材17で包装するとともに、前・後端フィレットを重ね折りしてコンパクトな形態に折り曲げた包装袋18を作成する。作成された包装袋18は、パレットの上に所定量ずつ段積みされて出荷工程に搬送される。なお、裁断装置2から包装装置6までの装置は暗室内に設置されている。
【0016】
包装装置6は、図3に示すように、第1、第2、第3、及び検査との工程を直列に接続した構成となっている。
【0017】
第1工程には、シート体16が一定の姿勢で1個ずつ供給される。この第1工程には、シート体16を一方向に定尺送りする搬送手段、引き出し手段、フォーマー手段、及びセンターシール機とが設けられている。引き出し手段は、遮光性及び熱可塑性の帯状包材17を定尺送りに連動して一定長さだけ引き出す。フォーマー手段は、図4に示すように、引き出した包材17をチューブ(筒)状に曲成しながらシート体16を包む。センターシール手段は、曲成された包材17の重なり合った縦方向(搬送方向)の縁19同士をセンターシール用のヒータで熱溶着してゆく。センターシールは、シート体16の幅にぴったり合うように密着してシールされる。シート体16の間隔は、定尺送り量と引き出し手段の引き出し量を変えることで変更でき、またシート体16のサイズに応じて、フォーマー手段で曲成するチューブ状の大きさ、及びセンターシールのシール幅を自由に変更することができる。
【0018】
第2工程には、図5及び図6に示すように、搬送コンベヤ21〜23、一対の第1及び第2ヒータ機24,25、カッタ26、及び加熱ローラ27とが配置されている。搬送コンベヤ21〜23は、シート体16を囲繞する包材17をシート体16と一緒に包材の引き出し方向に定尺送りする。第1及び第2ヒータ機24,25は、シート体16を包む袋部16aの前後を熱溶着して密封するクロスシール用のヒータ機であり、搬送コンベヤ21〜23の搬送方向に所定距離離して配置されている。カッタ26は、袋部16aの前後をクロスシールした後に袋単位毎に包材17を切断して包装袋18を形成する。加熱ローラ27は、一対のヒータ機24,25の間に配されている。
【0019】
第1及び第2ヒータ機24,25は、包材17をニップする上・下ヒータとからなり、上・下ヒータは定尺送り中は包材17の通過を許容する位置に退避している。加熱ローラ27は、前・後端フィレット18a,18bに接する加熱位置とそれから退避する退避位置との間で昇降自在となっており、バネ等により加熱位置に向けて付勢されている。この加熱ローラ27は、定尺送り中のうちの袋部16aが通過するときには退避位置に移動し、また前・後端フィレット18a,18bが通過するときに加熱位置に移動して溶着しない程度の熱及び圧力で上方から押して前・後端フィレット18a,18bの幅方向の両端に折り目を付ける。定尺送り完了後には、包材17のうちの互いに接続された、搬送方向に対する下流側の袋部16aと上流側の袋部16aとの間、すなわち下流側の袋部16aに対する後フィレットと上流側の袋部16aに対する前フィレットとに対応する部分が第1及び第2ヒータ機24,25に位置する。
【0020】
第1ヒータ機24は、搬送方向の下流側の袋部16aに対する後クロスシールを、また第2ヒータ機25は上流側の袋部に対する前クロスシールを施す。これらヒータ機24,25は、包材17の搬送停止中に連動して作動する。クロスシール完了後には、第1ヒータ機24の上流側に位置するカッタ26が作動して包材17を切断し、下流側の袋部16aを切り離す。これにより、袋部16aには、図7に示すように、前・後端フィレット18a,18bが生じる。この実施形態では、重ね折りするために、後端フィレット18bの搬送方向の長さを前端フィレット18aよりも長くしている。そして前・後端フィレット18a,18bとの加算長さが袋部16aとの間隔に対応する。後クロスシール18dは袋部16aの端に、前クロスシール18cは前端フィレット18aの先端に施される。なお、第1及び第2ヒータ機24,25並びにカッタ26は、それぞれ搬送方向に沿って移動自在とされており、前・後端フィレット18a,18bの長さに合った位置にそれぞれセットされる。
【0021】
第3工程には、包装体が一定の姿勢で1個ずつ供給される。この第3工程には、前・後端フィレット折り曲げ装置が配されている。その装置は、図8に示すように、搬送コンベヤ30、袋検知機構31、センターリング機構32、6軸多関節ロボット33,34、押さえ機構35、前・後端フィレット位置検出機構36、ラベル貼り機構37、ロボット制御部38、及び、制御部39とから構成されている。制御部39は、搬送コンベヤ30を駆動して包装袋18を一定の姿勢で搬送方向に搬送する。袋検知機構31は、透過型のフォトセンサであり、搬送方向の所定位置に包装袋18が到達したことを検知し、ロボット制御部38に検知信号を送る。
【0022】
センターリング機構32は、図9に示すように、搬送コンベヤ30の両側に配置した一対のシリンダ40,41で構成されており、ロボット制御部38により一対のシリンダ40,41は同期して制御される。各シリンダ40,41のロッド42,43の先端には押し当て板44,45がそれぞれ設けられている。ロッド42,43は、搬送方向に対して直交する方向に移動する。ロボット制御部38は、検知信号を受けることに応答して一対のシリンダ40,41を同時に駆動して一対の押し当て板44,45を包装袋18の両側に押し当てて包装袋18を搬送コンベヤ30の幅方向の中央に寄せる。これにより、包装袋18は、詳しくは後述するCCDカメラでの撮像範囲に平面輪郭が確実に収まる。このセンターリング動作は、フィレット折り込み時に包装袋18が動くことを防止するために、前・後端フィレット18a,18bを折り込むまで継続される。
【0023】
前・後端フィレット位置検出機構36は、CCDカメラ47、照明手段48、及び画像処理部49等で構成されている。照明手段48は、搬送コンベヤ30の搬送ベルトが帯電防止用の黒色ベルトとなっているため、CCDカメラ47の周りから照明する間接照明となっている。なお、間接照明の代わりに、搬送コンベヤ30に透明なコンベヤベルトを用い、そのベルトの裏側から包装袋18を照明する透過照明を用いてもよい。
【0024】
CCDカメラ47は、照明された包装袋18を上方から撮像し、撮像した画像データを画像処理部49に送る。画像処理部49は、パターンメモリ50、抽出回路51、データメモリ52、計測回路53、及び位置検出回路54とから構成されている。パターンメモリ50には、撮像した画像データが入力される。抽出回路51は、パターンメモリ50から画像データを読み出して包装体18の平面輪郭を抽出する。抽出した輪郭データは、データメモリ52に記憶される。計測回路53は、データメモリ52から輪郭データを読み出して前・後端フィレット18a,18bの端位置(以下「エッジ位置」と称す)、及び折り返し位置をそれぞれ計測する。
【0025】
計測は、次のようにして行われる。図10に示すように、包装袋18の撮像画像は、加熱ローラ27の熱加圧によって輪郭外形のうちの両端に折り目が付けられているから、輪郭エッジが鮮明に写っている。しかも、前・後端フィレット18a,18bの幅が袋部16aよりも大きくなる。このような輪郭データに対して計測回路53では、垂直走査により包装袋18の幅方向に対する中心線Hを求め、その中心線Hに対する袋部16aの幅(Y方向)W1、後端フィレット18bの幅W2、及び後フィレット18bの搬送方向(X方向)に沿った長さL1、前端フィレット18aの搬送方向に沿った長さL2をそれぞれ計測する。ここで、前端フィレット18aの幅W5は、計測せずに後端フィレット18bの幅W2の長さをそのまま用いる。なお、計測して前端フィレット18aの幅Wを算出してもよい。
【0026】
位置検出回路54は、計測回路53で計測したデータを読み出し、これらデータから前・後端フィレット18a,18bのエッジ位置(P1〜P4)、袋部16aの幅W1の上端と後端フィレット18bの幅W2の上端との差の長さW4、及び袋部16aの幅W1の下端と後端フィレット18bの幅W2の下端との差の長さW3とを計測する。
【0027】
計測回路53で計測したデータは、計測値メモリ55に計測した順番ごとに記憶される。位置検出回路54は、計測値メモリ55から計測データを読み出し、この計測データに基づいて折り返し時に前・後端フィレット18a,18bのエッジを移動させる折り返し位置P5,P6及びP7,P8を算出し、その算出データをロボット制御部38に送る。
【0028】
折り返し位置の算出は、次のようにして行われる。ロボット制御部38には入力機56が接続されている。入力機56からは、フイルムサイズに応じてパラメータが入力される。パラメータとしては、例えば長さW3及びW4が同じ寸法で、かつ前・後端フィレット18a,18bの搬送方向の長さと同じ分だけ折り返す等の条件である。ロボット制御部38は、後端フィレット18bを折り返す場合、前記パラメータに基づいて後端フィレット18bの左端を軸Z1として長さL1の分だけ反転した位置を後端フィレット18bの折り返し位置P5,P6に、また、前端フィレット18aの場合には前端フィレット18aの右端を軸Z2として長さL2の分だけ反転した位置を前端フィレット18aの折り返し位置P7,P8として算出する。
【0029】
ロボット制御部38は、得られた折り返し位置データに基づいて、2台のロボット33,34を制御して前・後端フィレット18a,18bの折り返しを行う。ロボット33,34は、搬送コンベヤ30の上が互いの共通作業エリアとなるように、そのコンベヤ30の両側にそれぞれ配されており、互いに協働して前・後端フィレット18a,18bの折り込み作業を行う。ロボットアーム33b、34bの先端には、チャック33a、34aが設けられている。チャック33a、34aは、液体圧又は空気圧を利用して平行移動する一対の挟持爪をもっており、液体圧又は空気圧の供給を制御することでフィレット18a,18bのエッジを所定圧でクランプする。チャック33a、34aは、ロボットアーム33b、34bとの間で回転自在に支持されており、その回転方向制御とともに他の5軸の移動(回転及び直線)方向制御によりフィレット18a,18bを捻らないように姿勢設定される。
【0030】
なお、チャック33a、34aを移動するための位置は3次元であるため、Z軸方向(垂直方向)の位置も必要である。このZ軸に対する位置は、前・後端フィレット18a,18bのエッジを掴むときの位置と、前・後端フィレット18a,18bのエッジを折り返し位置P5〜P8に移動させるときの位置とで予め決められている。というのは、前・後端フィレット18a,18bの高さ及び袋部16aの高さはフイルムサイズの種類毎でそれほど狂いがなく、またチャック33a、34aの開き量を広くすることでほぼ全部のサイズに対応することができるためである。
【0031】
ロボット制御部38は、一対の押さえ機構35も制御する。一対の押さえ機構35は、搬送コンベヤ30を挟んだ両側に配されており、作動が同期して制御される。各押さえ機構35は、図11に示すように、シリンダロッド60と押さえ板61とで構成されている。シリンダロッド60は、垂直方向に移動自在となっている。押さえ板61は、ロッド60の先端に設けられており、ロッド60の軸を中心として旋回自在となっている。これら押さえ機構35は、図12に示すように、押さえ板61を搬送コンベヤ30の範囲外に位置した退避位置からいったん上昇し、互いに向き合う位置に旋回した後に予め決められた高さまで下降する経路を通って後端フィレット18bを上方から押さえる。退避するときには、その逆の経路を通って退避位置に戻る。押さえるタイミングは、チャック33a,34aが後端フィレット18bから前端フィレット18aに掴み替える前に行われる。この押さえ動作により、折り込み後に放される後端フィレット18bを折り込みした状態に保持することができる。
【0032】
ラベル貼り機構37は、ラベルを保持する保持部と、保持部を移動させる移動機構とで構成されており、ロボット制御部38により制御される。移動機構は、搬送コンベヤ30の上方に配され、搬送コンベヤ30の搬送方向(X方向)、その幅方向(Y方向)、及び垂直方向(Z方向)に保持部を移動自在に支持する。保持部は、ラベルの貼着面とは逆面を吸着保持するバキュームヘッドをもっている。
【0033】
ロボット制御部38には、センターリング機構32、位置検出機構36、ロボット33,34、押さえ機構35、及びラベル貼り機構37とをそれぞれ同期して制御するためのシーケンスが内蔵されている。
【0034】
シーケンスは、次のような手順となっている。最初に検知機構から検知信号を受けてから図14(A)に示すように、センターリングを行い、その後に撮像してエッジ位置や折り返し位置などを算出する。その後同図(B)に示すように、チャック33a,34aで後端フィレット18bのエッジをクランプする。このとき、両側エッジに折り目が付けられているのでクランプを確実に行える。その後チャック33a,34aを同図(C)及び同図(D)で示した弧状の移動軌跡に沿って移動して、後端フィレット18bを折り返し位置に折り返す。この移動軌跡は、折り曲げ部を中心として長さL1を半径とする円弧上の軌跡となっている。
【0035】
その後、一対の押さえ機構35を作動して各押さえ板61で後端フィレット18bを上方から押さえ、押さえ完了後に図15(A)に示すように、チャック33a,34aを前端フィレット18aのエッジ位置に移動し、ここで前端フィレット18aのエッジを掴む。その後、チャック33a,34aを同図(B)及び(C)に示す弧状の軌跡を通って前端フィレット18aの折り返し位置に移動して前端フィレット18aを折り返す。この移動軌跡は、折り曲げ部を中心として長さL2を半径とする円弧上の軌跡となっている。つぎに、ラベル貼り機構37を作動して前端フィレット18aの折り返し位置に基づいて算出された貼着位置に保持部37aを移動し、その位置から所定量だけ下降することで前端フィレット18aの先端とその下の後端フィレット18bとの間にラベル65を貼着して前・後端フィレット18a,18bを止める。
【0036】
ラベル65を貼り付けた後にラベル貼り機構37は、保持部37aをラベル供給位置に移動して新たなラベルを保持部37aに保持させる。ラベル貼着後にはチャック33a,34aのクランプを解除してから押さえ機構35の押さえ、及びセンターリング機構32のセンターリングとを解除する。なお、図14(D)及び図15では、図面の煩雑化を防ぐためセンターリング機構32を省略し、また、図15(B)〜同図(D)では、押さえ機構35を省略して記載している。
【0037】
チャック33a,34aで後端フィレット18bを折り返すときには、図16に示すように、後端フィレット18bの折り曲げ位置P10がシート体袋部16aの端P11にぴったり合うように、後端フィレット18bのエッジを折り返し位置P6,P5に移動した後に、折り曲げ位置P10を袋部16aの内部のシート体16の端P11に寄せる方向に向けて所定量D3だけオーバーストローク移動させる。なお、チャック33a,34aを前端フィレット18aの折り返し位置P8,P7に移動させるときにも前述したと同じに前端フィレット18aの折り返し位置P8,P7から所定量D3だけズラした位置にオーバーストローク移動させて前端フィレット18aの折り曲げ位置をシート体16の端に向けて寄せる。
【0038】
このようなオーバーストローク移動は、袋部16aを押さえることなく前・後端フィレット18a,18bと袋部16aとの間に所定の負荷を与える。このため、万が一、一定値以上の負荷を付与した場合には、袋部16aの内部のシート体16が動きシート12に擦り傷が付いたり、包装袋18が動いてチャック33a,34aでのクランプ失敗等の不都合が生じる。これを防止するために、本実施形態では、チャック33a,34aのクランプする面に摩擦的に保持するためのラバーやゴムなどの弾性部材がそれぞれ取り付けられている。このように摩擦的に保持する構造にすると、チャック33a,34aの挟持圧を一定に管理するだけで、一定値以上の負荷がチャック33a,34aとフィレット18a,18bとの間にかかったときに、互いの間で滑って包装袋18の移動を防ぐことができる。
【0039】
前・後端フィレット18a,18bの折り返し作業が完了した包装袋18は、検査工程に送られる。検査工程では、前・後端フィレット18a,18bのズレ検査、タイト(tight) 性検査、及び外観検査とを行う。ズレ検査は、前・後端フィレット18a,18bとが幅方向においてどれだけズレているかを計測し、その計測値が予め決められた基準値を超えているか否かで合否を判定する。タイト性検査は、ラベル65で止められた前・後端フィレット18a,18bを持ち上げ、持ち上げられた前・後端フィレット18a,18bと袋部16aとの間の隙間量を計測し、その計測値が予め決められた基準値を超えているか否かで、フィレット18a,18bの折り曲げ位置が袋部16aの端にぴったり合っているか否かを判定する。外観検査は、包装袋18の外観にしわ、傷、及びピンホール等がないかを検査する。このような外観検査も、CCDカメラで撮像した撮像データに基づいて画像処理により自動的に計測、及び表面検査を行うことができる。
【0040】
ズレ検査及びタイト性検査での計測結果は、図8に示すように、シート12のサイズごとに検査データ記憶部66に送られ、ここに記憶される。サイズの異なる包装袋18の種類は、画像処理部49での計測データに基づいて特定することができる。計測値メモリ55には補正回路67が接続されている。この補正回路67は、検査データ記憶部66とも接続されており、検査データ記憶部66から検査データを読み出し、これに対応する計測結果データを計測値メモリ55から読み出す。読み出した計測データは、包装袋18の種類を特定するのに用いられる。
【0041】
検査データは、チャック33a,34aの折り返し位置P5〜P8を補正するための補正量を算出するのに用いられる。補正回路67は、検査工程から得られる検査結果に基づいて検査が合格となるように包装袋18の種類に応じて折り返し位置P5〜P8の補正量を算出し、その値をロボット制御部38にフィードバックする。このようにすることで包材17の材質(合成や表面摩擦)及び厚み、シート体16の厚み、保護紙14の材質及び厚み並びに形状、折り曲げ時の搬送コンベヤ30に対する包装袋18の位置ズレ等の要因により折り返し位置がバラツくことによる不都合を解消することができる。
【0042】
このように構成されたシート体包装装置の作用について説明する。ロールフイルム10から1枚ずつ切断して作成されたシート積層体13は、保護紙14で被覆し、図2に示すシート体16としてそのシート体16を第1工程に搬送される。第1工程に搬送されたシート体16は、搬送手段によって定尺送りされる。これに同期して引き出し手段が帯状包材17を一定長さだけ引き出し、図4に示すように、引き出した包材17をフォーマー手段がチェーブ状に曲成してシート体16をくるむ。その後、搬送手段がシート体16を包材17とともに第2工程に向けて搬送する。この搬送の過程でセンターシール機がシート体16の下面で包材17の合わせ目を搬送方向に沿ってシールしてゆく。
【0043】
第2工程に搬送されたシート体16は、搬送コンベヤ30により所定位置に搬送される。この搬送中のときに図5に示すように、袋部16aが通過するごとに加熱ローラ27が加熱位置に移動して、前後端フィレット18a,18bの幅方向の両端に折り目が付けられる。加熱ローラ27は、袋部16aが通過するときに上方の退避位置に移動する。これにより、袋部16aの内部のシート体16への圧力被りや写真性低下などの不都合を防止することができる。包材17が所定位置に搬送されたときには、搬送方向の下流側の袋部16aに対する後端フィレット18bと上流側の袋部16aに対する前フィレット18aとに対応する部分がそれぞれ第1及び第2ヒータ機24,25に位置する。
【0044】
搬送停止後、第1及び第2ヒータ機24,25が作動してクロスシールする。第1ヒータ機24は、下流側の袋部16aに対する後クロスシール18dを、また第2ヒータ機25は上流側の袋部16aに対する前クロスシール18cを施す。両方のクロスシール18c,18dを施した後には、カッタ26が作動して下流側の袋部16aを切断する。このような動作を繰り返し行うことで前・後端フィレット18a,18bをもった包装袋18が1個ずつ第3工程に供給される。
【0045】
第3工程の制御部39は、搬送コンベヤ30を駆動して包装袋18を所定位置に搬送するとともに、ロボット制御部38のシーケンスを実行させる。図13に示すように、まず、袋検知機構31により所定位置に包装袋18が到達したか否かを監視する。袋検知機構31から検知信号を受けると、センターリング機構32を動作させ、押し当て板44,45で包装袋18をセンターリングする。その後に押し当て板44,45で保持した状態の包装袋18を撮像して後端フィレット18bを折り返すためのデータを計測する。
【0046】
このときの計測では、後端フィレット18bのエッジ位置P1、P2、袋部16aの幅W1、及び後フィレット18bの幅W2を計測し、袋部16aの幅W1の上端と後フィレット18bの幅W2の上端との差の長さW4、及び逆側の長さW3を算出して、これらのデータに基づいて後端フィレット18bの折り返し位置を求める。
【0047】
その後、2台のロボット33,34のチャック33a,34aを退避位置から前進移動させて、図14(B)に示すように、チャック33a,34aで後端フィレット18bの両側エッジをそれぞれクランプする。クランプ後に、それらチャック33a,34aを、それらエッジを捻らないように回転させながらアーム33b,34bを軸Z1を中心として弧状に移動させてチャック33a,34aを後端フィレット18bの折り返し位置P5,P6に向けて移動する。このとき、オーバーストローク移動が行われるため、折り返し位置P5,P6からズレた位置に移動する。このオーバーストローク移動により折り曲げ位置をシート体16の端にぴったり合わすことができる。
【0048】
後端フィレット18bを折り返した後には、押さえ機構35を作動して押さえ板61で後端フィレット18bを上方から押さえる。押さえ機構35による押さえ完了後に、一対のチャック33a,34aのクランプを解除し、それらチャック33a,34aをいったん退避位置に移動させる。その後に、再び撮像する。この撮像は、前端フィレット18aのエッジ位置及び折り返し位置を計測するためのものである。このように2回に分けて撮像すると、最初の撮像で全てのデータを計測するのと比較して、後端フィレット18bを折り返すときに包装体18が動いて前端フィレット18aのエッジ位置がずれてしまい、その結果エッジをクランプすることができない失敗を確実に防ぐことができる。
【0049】
2回目の撮像によって前端フィレット18aのエッジ位置P3,P4、及び前端フィレット18aの長さL2を算出する。なお、前端フィレット18aの幅長さW5は、最初の撮像のときに計測した後端フィレット18bの幅W2と同じ値としている。
【0050】
計測結果を算出後に、今度は、図15(A)に示すように、一対のチャック33a,34aを退避位置から前端フィレット18a,18bのエッジ位置にそれぞれ移動させ、前端フィレット18aの両エッジをそれぞれクランプする。その後に、それらチャック33a,34aを、エッジを捻らないように回転させながら軸Z2を中心としてアーム33b、34bを弧状に移動してチャック33a、34aを前端フィレットの折り返し位置P7,P8に移動させる。このとき、オーバーストローク移動が行われるため、実際には折り返し位置から所定量D3の分だけズレた位置に移動する。これにより、前端フィレット18aは後端フィレット18bの上に重なるように折り曲げられる。
【0051】
前端フィレット18aを折り返し後、チャック33a,34aでエッジをクランプした状態のまま、前端フィレット18aの折り返し位置に基づいて算出された貼着位置に保持部37aを移動し、その位置から所定量だけ下降させて前端フィレット18aのエッジとその下の後端フィレット18bとの間にラベル65を貼着して前・後端フィレット18a,18bを止める。その後、一対のチャック33a,34aを開いてクランプを解除してからチャック33a、34aを退避位置に移動させる。その後、押さえ機構35の押さえを解除してから、センターリング機構32を作動させてセンターリングを解除する。
【0052】
センターリングを解除した後には、包装袋18が検査工程に供給される。検査工程では、まずズレ検査を行う。ズレ検査では、前端フィレット18aと後端フィレット18bとの幅方向においての最大ズレ量を測定し、その測定値が予め決められた基準値を超えているか否かで合否を判定する。次に、タイト性検査が行われる。タイト性検査は、ラベル65で止められた前・後端フィレット18a,18bを持ち上げ、持ち上げられた前・後端フィレット18a,18bと袋部16aとの間の最大隙間長さを測定し、その測定値が予め決められた基準値を超えているか否かで合否を判定する。最後に外観検査が行われる。外観検査では、包装袋18の外観にしわ、傷、及びピンホール等がないかを検査する。全ての検査に合格したものは、パレットの上に段積みされた後に出荷工程に送られる。不合格のものは、ここでラインから取り出される。
【0053】
ズレ検査及びタイト性検査での計測結果は、包装袋18の種類ごとに検査データ記憶部66に送られ、ここに記憶される。補正回路67は、検査データ記憶部66から検査データを読み出し、これに対応する計測結果データを計測値メモリ55から読み出して包装袋18の種類を特定する。その後、検査工程から得られる検査結果に基づいて前・後端フィレット18a,18bの折り返し位置の補正量を算出し、その値をロボット制御部38にフィードバックする。このようにすることで、フィレットの折り込みを精度の良く行うことができる。
【0054】
上記実施形態では、前記包材17の両端に折り目を付ける加熱ローラとして、図5に示したように、包材17の幅よりも長い同一径のローラを用いているが、これの代わりに、図17に示すように、中央を細径として両端の太径部70,71で包材17の両端に折り目を付ける中抜き形状の加熱ローラ72を用いてもよい。この場合、中央を熱加圧しないため、センターシール17aを保護することができる。
【0055】
また、代わりに、図18に示すように、一対の加熱ローラ73,74を設けてこれらの加熱ローラ73,74を幅方向の両端に配置して包材17の両端に折り目を付けてもよい。このとき、一対の加熱ローラ73,74の軸73a,74aを包材17の引き出し方向に対してハの字状となるようにそれぞれ傾けて配すると、一対の加熱ローラ73,74により包材17が幅方向の両外側に引っ張られるから包材17の弛みを防止することができる。さらにまた、包材17の搬送路を挟む上下に一対の加熱ローラ75,76を配置し、上下から熱加圧してもよい。この場合、上下から熱加圧するため、包材17の両端に折り目を幅方向の左右均等に付けることができる。
【0056】
上記実施形態では、折り曲げ位置を袋部16aの端に寄せるためのオーバーストローク移動を、前・後端フィレット18a,18bを折り返し位置に移動した後に行っているが、この代わりに、折り返し位置に移動するまでの間で移動させてもよい。この場合には、後端フィレット18bの長さL1を半径とする円弧軌跡よりも大きな軌跡を通るようにチャック33a,34aを折り込み位置P5,P6からオーバーストローク移動させる。例えば、図20に示すように、最初にチャック33a,34aを、折り曲げ位置を中心に長さL1を半径とする円弧軌跡に沿って移動させ、折り返し位置P5,P6まで移動させるための円弧軌跡のうちのほぼ半分の角度を超えてから水平方向に所定量D3だけ移動してその後にその位置を通る長さL1+αを半径とする同心円上に沿って移動させてもよい。
【0057】
【実施例】
シート12(エックス線フイルム)のサイズには、以下の種類がある。
1.6切 寸法201×252×30〜32(幅×搬送方向の長さ×厚み)mm
2.B4 寸法257×364×30〜32mm
3.DK 寸法354×354×20〜22mm
4.H切 寸法354×430×20〜22mm
【0058】
各サイズごとに決められた前・後端フィレット18a,18bの長さL1,L2を以下に示す。
1.6切 L1=200mm,L2=150mm
2.B4 L1=270mm,L2=190mm
3.DK L1=305mm,L2=150mm
4.H切 L1=305mm,L2=150mm
なお、フィレット長さL1,L2は、上記の長さに限定することなく、シート体のサイズに応じて変更可能である。
【0059】
包材の両端に折り目を付ける加熱ローラの最適温度は、70度以下では折り目が弱く、また90度を超えると疑似接着してしまうため、70〜90度、望ましくは80度が好適である。加圧力は、最小7kgf(加熱ローラの重み+他の部品自重)〜最大20kgfとするのが望ましい。そして、加熱時のコンベヤ搬送速度としては、9〜12m/minが好適である。
【0060】
また、オーバーストローク移動により前・後端フィレット18a,18bに付与する力としては、サイズに係わりなく、熱可塑性材料の包材17の場合には、1kgf以下、望ましくは600gfが好適である。
【0061】
ズレ検査では、サイズに係わらず、前・後端フィレットとが幅方向においてのズレ量が7mm以下であることが決められている。また、タイト性検査では、前・後端フィレットと袋部との間の隙間が25mm以下であることが決められている。
【0062】
なお、上記実施形態では、X線フイルムの生産システムを例に説明したが、通常の写真フイルムや熱感光フイルム、その他のシート状記録紙等の生産システムにも用いることができる。また、チャック移動機構として多関節ロボットを用いているいるが、本発明ではこれに限らず、ロボットの代わりに、チャックをX・Y・Z座標軸にそれぞれ移動するチャック移動機構を対で用いても良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフィレット折り込み装置によれば、非接触位置測定機構で前・後端フィレットの両端エッジの位置を測定し、測定結果に基づいてチャック移動機構により一対のチャックを両端エッジの位置に移動させてクランプするため、シート体のサイズ或いは前・後端フィレットの長さが異なる種類の包装袋に対しても確実にフィレットをクランプして折り込むことができ、汎用性を高めることができる。また、各種類の包装袋に対応して複数の設備を設ける必要がないからローコストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】エックス線フイルム生産システムの構成を示す概略図である。
【図2】シート体を示す斜視図である。
【図3】包装装置の工程の概略を示す説明図である。
【図4】包装装置の第1工程で行われる、包材を引き出して曲成してシート体を囲繞する様子を示す斜視図である。
【図5】第1及び第2ヒータ機、加熱ローラ、カッタなどを配置した第2工程の概略を示す斜視図である。
【図6】図5で説明した第2工程の概略を示す側面図である。
【図7】第2工程でクロスシール後に切断して作成される包装体を示す斜視図である。
【図8】第3工程に配置された機構の概略を示す斜視図である。
【図9】第3工程のセンターリング機構の概略を示す斜視図である。
【図10】包装体を上方から撮像した撮像データを概略的に示す説明図である。
【図11】押さえ機構を示す斜視図である。
【図12】押さえ機構の動作を示す斜視図である。
【図13】ロボット制御部の動作手順を示すフローチャート図である。
【図14】センターリングをしてから後端フィレットを折り込んで押さえ機構で押さえるまでの手順を順番に示す説明図である。
【図15】前端フィレットをクランプしてから折り込み、前・後端フィレットをラベルで止めるまでの手順を順番に示す説明図である。
【図16】後端フィレットを折り込むときにオーバーストローク移動するチャックの移動軌跡を示す説明図である。
【図17】中央を細径にした形状の加熱ローラを用いた別の実施例を示す斜視図である。
【図18】一対の加熱ローラを包材の両端に配置し、包材の引き出し方向に対して互いの回転軸を傾けて配置した他の実施例を示す平面図である。
【図19】一対の加熱ローラを上下に配置した実施例を示す側面図である。
【図20】オーバーストローク移動をフィレット折り込みの途中で行うようにした他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
6 包装装置
12 シート
16 シート体
16a 袋部
17 包材
18 包装袋
18a 前端フィレット
18b 後端フィレット
24 第1ヒータ機
25 第2ヒータ機
26 カッタ
27 加熱ローラ
32 センターリング機構
33,34 ロボット
35 押さえ機構
47 CCDカメラ

Claims (6)

  1. 積重した複数のシート体を包む袋部と、その袋部の前後に封止するために余らせた前端、及び後端フィレットとを有した包装袋の前記前端、及び後端フィレットを袋部の上に交互に折り込むフィレット折り込み装置において、
    前記前端フィレットを先端にして包装袋を所定位置に搬送する搬送手段と、
    所定位置に搬送された包装袋の袋部に一対の押し当て板を前記搬送手段の幅方向の両側から押し当てて前記包装袋を前記搬送手段の幅方向の中央に寄せるセンターリング機構と、
    前記センターリング機構によりセンターリングされている包装袋の平面輪郭が収まる範囲に撮像範囲が設定されている撮像手段を有しており、前記一対の押し当て板を前記袋部に押し当てた状態で撮像を実行し、得られた画像に基づいて前端、及び後端フィレットの幅、並びに前端、及び後端フィレットの前記搬送手段の搬送方向に沿った長さを計測し、これら計測データに基づいて前記包装袋の前端、及び後端フィレットの両端エッジの位置をそれぞれ非接触で測定する非接触位置測定機構と、
    前記搬送手段の両側にそれぞれ設けられており、前記前端、又は後端フィレットをクランプするチャックを先端に有し、前記一対の押し当て板を前記袋部に押し当てた状態で、前記非接触位置測定機構が測定した前記前端、又は後端フィレットの両端エッジの位置に前記一対のチャックを移動させ、その後、前記一対のチャックで前端、又は後端フィレットの両端エッジをクランプし、その後端、又は後端フィレットの両端を捻らないように前記一対のチャックを前記袋部に向けて反転させて端、及び後端フィレットのうちの何れか一方から順番に折り返すように前記一対のチャックを協働するチャック移動機構と、から構成されていることを特徴とするフィレット折り込み装置。
  2. 前記非接触位置測定機構で測定する前に、前記包装袋の両端に折り目が付くように前記包装袋を熱加圧する加熱ローラを備えたことを特徴とする請求項1記載のフィレット折り込み装置。
  3. 前記非接触位置測定機構で測定した前端、及び後端フィレットの両端エッジ位置に基づいて折り返すときに前記一対のチャックを移動するための折り返し位置を予め決められた前記シート体の幅に応じて算出する折り返し位置算出手段を備え、前記チャック移動機構は、算出した折り返し位置に基づいて一対のチャックをそれぞれ移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のフィレット折り込み装置。
  4. 前記チャック移動機構は、一対のチャックを折り返し位置に移動する途中又は移動した後に、一対のチャックを前又は後端フィレットの折り曲げ部がシート体に寄る方向に向けて所定量だけオーバーストローク移動させることを特徴とする請求項3記載のフィレット折り込み装置。
  5. 前記チャック移動機構が前記前端、又は後端フィレットのうちの先に折り返した方のフィレットを上方から押さえる押さえ機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のフィレット折り込み装置。
  6. 前記非接触位置測定機構は、前記チャック移動機構が前記前端、又は後端フィレットのうちの先に折り返す一方のフィレットの両端エッジの位置を先に測定し、前記一方のフィレットを折り返した後に再び撮像して他方のフィレットの両端エッジの位置を測定することを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のフィレット折り込み装置。
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