JP4446408B2 - 無線中継装置及び無線中継方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線によるネットワーク構成が動的に変更可能なネットワークに含まれる無線中継装置と、その無線中継装置による無線中継方法に関する。
アクセスポイントを必要としない、無線で接続が可能な複数の端末のみで構成された無線LAN(Local Area Network)では、ネットワーク構成を動的に変更することができる。このようなネットワークは、一般に、アドホックネットワークまたはメッシュネットワークとよばれる。
また、そのようなネットワークにおいて無線接続可能な端末には、例えば、パソコン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話、または車に搭載されたカーナビゲーションシステムの端末装置などがある。
図15Aおよび図15Bは、無線によるネットワーク構成が動的に変更可能なネットワークの一例を示す図である。
このようなネットワークは、具体的な例として、図15Aに示すように、それぞれ無線中継装置を有する複数の監視カメラ901を備えている。この監視カメラ901は固定されて移動しない。他の具体的な例として、ネットワークは、図15Bに示すように、それぞれ無線中継装置を有する複数のムービーカメラ902(カメラ付携帯電話)を備えている。このムービーカメラ902はユーザに携帯されて移動する。
無線中継装置は、送信元の他の無線中継装置から受信したデータを、転送先の他の無線中継装置に転送するまで一時的に蓄積するバッファ(buffer)を備えている。無線中継装置は、このようなバッファを備えることで、送信元の他の無線中継装置との間での無線伝送品質や、送信先の他の無線中継装置との間での無線伝送品質の揺らぎを抑えている。例えば、無線中継装置と送信元の他の無線中継装置との間の無線伝送品質の劣化により、一時的に実効帯域が低下した場合、そのバッファが実効帯域の低下分を吸収する。
しかし、バッファ容量を超える実効帯域の低下が生じた場合、バッファ溢れが生じ、伝送されるパケットが廃棄され、伝送対象のデータが映像データであれば、映像の乱れや再生の遅れが発生する。
つまり、アドホックネットワークでは、無線中継装置間が無線で接続されるため、無線の帯域変動による影響により、無線中継装置でバッファ溢れが生じやすい、すなわち通信障害が発生しやすい。通信障害とは、伝送誤りと輻輳により生じる通信障害を示す。例えば、トラヒックの合流によるトラヒック干渉や物理帯域の変動により無線中継装置で輻輳が発生する場合や、障害物や無線中継装置自身の移動により生じる電波干渉で伝送誤りが発生した場合を想定する。
そのため、アドホックネットワークにおいて、低遅延で、パケットロスの無い高品質伝送を実現する方法として、これまでに様々なアプローチが提案されている。
図16は、無線中継装置による輻輳制御を示す図である。
例えば、図16に示すように、送信端末903は、複数の無線中継装置900を介して無線でデータを受信端末904に送信する。ここで、各無線中継装置900は、バッファbfを備え、このバッファbfを介してデータの送受信を行う。この場合、無線中継装置900は、アプリケーションレベルでのレート制御やMAC(Media Access Control)層での送信タイミングを適切に制御することで、送信端末903や他の各無線中継装置900から伝送されるデータ量を調整してバッファ溢れを防ぎ、輻輳を回避し、高品質伝送を実現することができる。
しかし、輻輳は伝送量制御だけで解決できる問題ではなく、無線中継装置の電波の周波数や、指向性、電波出力の大きさなどの、アンテナに関わる無線の制御によって起こる電波干渉でも輻輳は発生する。
図17Aおよび図17Bは、電波干渉による輻輳を説明するための説明図である。
例えば、図17Aに示すように、平行するトラヒックを中継する無線中継装置900a〜900d間の電波干渉により、輻輳が発生する。例えば、無線中継装置900aは、データを受信してそのデータを無線中継装置900cに対して送信している場合、そのデータの電波だけでなく、無線中継装置900bから出力される電波も受信してしまう。その結果、無線中継装置900aにおいて電波干渉による輻輳が発生する。
また、例えば、図17Bに示すように、交差するトラヒックを中継する無線中継装置900a〜900e間の電波干渉により、輻輳が発生する。例えば、無線中継装置900eは、無線中継装置900aからデータを受信するとともに、無線中継装置900cからもデータを受信する。
その結果、無線中継装置900eにおいて電波干渉による輻輳が発生する。この図17Aおよび図17Bに示すそれぞれの場合において、トラヒックフローの電波が相互に干渉することで、電波が減衰し、輻輳が生じる。
そこで、従来から電波干渉により生じる輻輳を回避する方法として、QoS(Quality of Service)と連携させ、信号送信出力制御又はチャネル変更を行う無線中継方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の無線中継方法では、選択されたルートのQoSメトリックスがQoS閾値より下に落ちたという決定に基づいて、信号送信電力、パターン及び/又は利得を調整することで、輻輳箇所に対する無線制御を行っている。
また、各ノードがビームフォーミング(電波の指向性制御)を行う無線メッシュネットワークが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。具体的に、この非特許文献1の無線メッシュネットワークにおける無線中継方法では、負荷分散を実現する通信経路の設定を行った後に、異なる経路間での干渉を与える可能性のあるリンクに対して、与える干渉がより少なくなるように新たな通信経路を設定し、その新たな通信経路に基づいてアンテナのビーム方向を制御する。
特表2007−505565号公報
サギャムウォン ジャトゥロン(Jaturong Sangiamwong)、藤原 淳、大矢智之:"A Study on Interference-Aware Beamforming Control in CSMA/CA-Based Wireless Mesh Networks"、電子情報通信学会、無線通信システム研究会、信学技報、 vol. 106、 no. 25、 RCS2006-11、pp. 61-66、 2006年4月
しかしながら、上記特許文献1および非特許文献1の無線中継装置および無線中継方法では、データの高品質伝送を行うことができないという問題がある。
つまり、上記特許文献1の無線中継方法では、QoSメトリックスの変動に応じて、試行錯誤的に無線制御を行っている。
このため、QoSメトリックスが大きく変動することで、無線制御の制御幅も大きくなり、確保できる伝送帯域も大きく変化するため、安定した伝送品質を確保するのが難しくなる。
また、上記非特許文献1の無線中継方法では、トラヒックの負荷分散を行い、通信経路自身を再構築するため、伝送中のパケットが大幅に欠落する可能性が高く、上記特許文献1の無線中継方法と同様に安定した伝送品質を確保するのが難しくなる。
また、上記非特許文献1の無線中継方法では、同一周波数の利用が前提で、ネットワーク負荷の推定結果に基づき再設定された新たな通信経路に対して、電波の指向性制御のみで対処するため、無線中継装置が密集して存在する場合には、必ずしも電波の干渉を軽減して、ネットワーク負荷も軽減できるとは限らない。
以上のように、QoSメトリックスだけで試行錯誤的に無線制御を行う上記特許文献1の無線中継装置および無線中継方法や、通信経路の再構築を行う上記非特許文献1の無線中継装置および無線中継方法では、高品質伝送を行うことができない。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、データの高品質伝送を行うことが可能な無線中継装置および無線中継方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る無線中継装置は、無線により通信する複数の通信装置のうちの少なくとも2つの通信装置間で送受信されるデータを中継する無線中継装置であって、前記データを無線により送受信する通信手段と、前記無線中継装置において電波干渉による通信障害が生じているか否かを判定する通信障害判定手段と、前記通信障害判定手段により通信障害が有ると判定されたときに、前記通信手段によって送受信されるデータのフローを特定することで、前記無線中継装置において複数のフローが交差しているか否かを判定するデータフロー判定手段と、前記通信手段および前記複数の通信装置のうちの少なくとも1つで扱われる無線の複数種の伝送特性のうち、前記データフロー判定手段による判定の結果に応じた種類の伝送特性を調整する調整手段と、を備える。例えば、複数の通信装置と無線中継装置によって無線ネットワークが構成され、複数の通信装置のそれぞれは、送信端末、受信端末または他の無線中継装置などである。また、無線の伝送特性とは、例えば無線の周波数や指向性である。
これにより、データのフローが交差している状態と、交差していない状態とで、その状態に応じた適切な種類の伝送特性を調整して例えば輻輳や伝送誤りなどの通信障害を解消することができ、データの高品質伝送を行うことができる。つまり、フローが交差している状態で、無線の指向性の調整だけで電波干渉による輻輳を解消しようとしても、その解消は困難である。しかし、本発明では、そのような状態では、無線の指向性以外の他の種類の伝送特性が調整されるため、電波干渉による輻輳や伝送誤りなどの通信障害を容易に解消することができる。また、フローが交差しているか否かに関係なく、常に無線の周波数の調整だけで電波干渉による輻輳を解消しようとすると、広い伝送帯域を確保して周波数を大きく変化させなければならず、その結果、伝送品質を安定化させることができない。しかし、本発明では、フローが交差していない状態のように、周波数以外の伝送特性の調整によって輻輳や伝送誤りなどの通信障害が解消されるような状態では、周波数以外の伝送特性が調整されて通信障害が解消されるため、確保すべき伝送帯域や周波数の変化を抑えることができ、高品質伝送を行うことができる。
また、前記調整手段は、前記データフロー判定手段により、複数のフローの交差が有ると判定された場合、前記通信手段の周波数と、一方のフロー上にある通信装置の周波数とをそれぞれ前記伝送特性として調整することで、交差しているフローのうちの一方のフローに用いられる周波数と、他方のフローに用いられる周波数と、が異なる周波数に調整されてもよい。
これにより、一方のフローの周波数が他のフローの周波数と異なるため、電波干渉による輻輳や伝送誤りなどの通信障害を適切に解消することができる。
また、前記調整手段は、前記データフロー判定手段により交差していないと判定された場合、前記通信手段の電波の指向性を前記伝送特性として高めることで、前記通信手段によって送信または受信されるデータを搬送する電波の方向が、特定された前記フローに沿った方向に制限されてもよい。例えば、前記調整手段は、前記通信手段の電波の指向性を高めることで、前記通信手段によって受けることが可能な電波の向きが、特定された前記フロー上にある送信元の通信装置側に制限される。
これにより、フロー上にある送信元の通信装置から出力される電波だけを受けて、他の通信装置から出力される電波を受けることがないため、電波干渉を抑えて輻輳や伝送誤りなどの通信障害を解消することができる。
また、前記調整手段は、前記データフロー判定手段により交差していないと判定された場合、前記無線中継装置の周辺にある通信装置から出力される電波の指向性を前記伝送特性として高めることで、特定された前記フロー上にある通信装置以外の、前記無線中継装置の周辺にある送信元の通信装置から出力される電波の向きが、送信先の他の通信装置側に制限されてもよい。
これにより、フロー上にない送信元の通信装置から出力される無線中継装置にとって不要な電波が、無線中継装置にまで届いてしまうのを防ぐことができ、電波干渉を抑えて輻輳や伝送誤りなどの通信障害を解消することができる。
また、前記無線中継装置は、さらに、前記データフロー判定手段により特定されたフロー上にある通信装置の位置を取得する位置取得手段を備え、前記調整手段は、前記通信手段の電波の指向性を高めることで、前記位置取得手段により取得された前記通信装置の位置と、前記無線中継装置の位置とを結ぶ方向に前記電波の方向が制限されてもよい。
これにより、フロー上にある通信装置の位置が取得されて、その位置に従って電波の指向性が調整されるため、電波の指向性を正確に調整することができる。
また、前記データフロー判定手段は、前記通信手段によって受信されたデータに含まれる、前記データの送信元および宛先を示す情報に基づいて、前記データのフローを特定してもよい。
これにより、データのフローを適切に特定することができる。
また、前記無線中継装置は、さらに、データを中継するための経路を示す経路情報を作成するルーティング処理手段を備え、前記データフロー判定手段は、前記経路情報を参照して前記データのフローを特定してもよい。
これにより、データのフローをより適切に特定することができる。
また、前記通信手段は、さらに、前記無線中継装置によって中継されないデータを受信し、前記データフロー判定手段は、さらに、前記通信手段によって受信された、中継されないデータに含まれる、前記データの送信元および宛先を示す情報に基づいて、前記無線中継装置を除く前記複数の通信装置間で送受信されるデータのフローを特定してもよい。
これにより、無線中継装置が中継するデータのフロー以外のフローも特定されるため、無線中継装置の周辺のより詳細なフローの状態に基づいて、伝送特性を適切に調整することができる。
なお、本発明は、このような無線中継装置として実現することができるだけでなく、その方法やプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明の無線中継装置は、トラヒックの流れ方を加味した無線制御を行うことで、低遅延でパケットロスがない高品質伝送を実現することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1における複数の無線中継装置を含んで構成されるネットワークを説明するための図である。 図2は、同上の無線中継装置の構成を示す図である。 図3は、同上の無線中継装置による電波干渉抑制の全体的な動作の概要を示すフローチャートである。 図4は、同上のデータフロー判定部の動作を示すフローチャートである。 図5は、同上の自中継装置および他中継装置の位置を示す図である。 図6は、同上のデータの流れを示す図である。 図7は、同上の他のデータの流れを示す図である。 図8Aは、同上の周波数の調整を説明するための説明図である。 図8Bは、同上の周波数の調整を説明するための説明図である。 図9Aは、同上の指向性の調整を説明するための説明図である。 図9Bは、同上の指向性の調整を説明するための説明図である。 図10は、本発明の実施の形態2における無線中継装置の構成を示す図である。 図11は、同上のデータフロー判定部の動作を示すフローチャートである。 図12Aは、同上のフロー判定の具体例を説明するための説明図である。 図12Bは、同上のフロー判定の具体例を説明するための説明図である。 図13Aは、フローの交差の判定例およびその判定結果に基づく自端末装置の動作を説明するための説明図である。 図13Bは、複数のフローが交差していない場合でも周波数が調整される場合の一例を説明するための説明図である。 図14Aは、本発明の用途を示す図である。 図14Bは、本発明の用途を示す図である。 図14Cは、本発明の用途を示す図である。 図14Dは、本発明の用途を示す図である。 図14Eは、本発明の用途を示す図である。 図15Aは、従来の無線によるネットワーク構成が動的に変更可能なネットワークの一例を示す図である。 図15Bは、従来の無線によるネットワーク構成が動的に変更可能なネットワークの一例を示す図である。 図16は、従来の無線中継装置による輻輳制御を示す図である。 図17Aは、電波干渉による輻輳を説明するための説明図である。 図17Bは、電波干渉による輻輳を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における複数の無線中継装置を含んで構成されるネットワークを説明するための図である。
このネットワークは、例えばアドホックネットワークとして構成されており、送信端末10と、複数の無線中継装置100と、受信端末20とを備えている。
無線中継装置100は、プロトコルスタック(protocol stack)により無線中継を行う。このプロトコルスタックは、無線制御層と、MAC(Media Access Control)層と、UDP(User Datagram Protocol)、IP(Internet Protocol)およびルーティングに関するトランスポート層と、レート制御層とから構成されている。
無線制御層は、周波数の割当と、電波の出力(強さ)および指向性とを制御する。
MAC層は、データリンク層に含まれ、802.11aや802.11b、TDMA(Time Division Multiple Access)方式などのアクセス方式による制御を行う。
レート制御層は、アプリケーションレベルでの伝送量の制御を行う。具体的には、この制御は、WFQ(Weighted Fair Queuing)やラウンドロビン(round robin)などのスケジューリングアルゴリズム(Packet Scheduling)で実現される。
ここで、ルーティング(ルーティング機能)とは、送信端末10から受信端末20までの、1つまたは複数の無線中継装置100を経由する最適な経路を選択し、その経路に沿ってデータを伝送する機能のことである。
ルーティング機能は、IPパケットレベルで実現されていてもよいし、802.11sのように、データリンク層で実現されていてもよい。ルーティング機能はルーティングプロトコルにより実現できる。代表的なルーティングプロトコルとして、DSR(Dynamic Source Routing Protocol)やAODV(Ad hoc On−Demand Distance Vector)などがあげられる。一般に、ルーティングプロトコルにより、経路情報が作成される。
送信端末10および受信端末20はそれぞれ、例えばカメラやPC(パーソナルコンピュータ)として構成されている。
なお、送信端末10および受信端末20はそれぞれ、携帯電話や、テレビ、カーナビゲーションシステムの車載端末装置などであってもよく、データ通信するものであれば、どのような種類であってもよく、どのような用途や性能を有していてもよい。
また、送信端末10、無線中継装置100および受信端末20はそれぞれ、移動する移動端末であっても、移動しない固定端末であってもよい。
また、本実施の形態におけるネットワークは、アドホックネットワークとして構成されているが、他の無線LANや、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)網、携帯電話網などであってもよく、本発明におけるネットワークの無線媒体の種類および性能は限定されない。
また、本実施の形態におけるネットワークは、映像や音声だけではなく、テキストや、静止画、音楽、制御データなど様々なデータを伝送可能である。
さらに、本発明では、ネットワークの利用場所は限定されず、宅外だけではなく宅内でもデータの送受信を高品質で行うことができる。
図2は、本実施の形態における無線中継装置100の構成を示す図である。
ネットワークに含まれる各無線中継装置100はそれぞれ同一に構成されている。以下、1つの無線中継装置100の構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、説明の対象となる1つの無線中継装置100を自中継装置100sとし、それ以外の無線中継装置100を他中継装置100nとして示す。
無線中継装置100(自中継装置100s)は、データリンク通信部101、中継データ記憶部102、送信流量調整部103、輻輳状態判定部104、データフロー判定部105、伝送パラメータ調整部106、位置情報検出部107、位置情報収集部108、ルーティング処理部109、および無線制御部110を備えている。
なお、本実施の形態では、データリンク通信部101および無線制御部110から通信手段が構成されて、輻輳状態判定部104が輻輳判定手段として構成され、伝送パラメータ調整部106が調整手段として構成されている。
また、本実施の形態では、位置情報検出部107および位置情報収集部108がそれぞれ位置取得手段として構成されている。
無線制御部110は、アンテナを備えて電波を送受信する。
また、無線制御部110は、伝送パラメータ調整部106によって調整された伝送パラメータに応じて、自らが受信する電波の指向性(アンテナの向き)を変更したり、他中継装置100nとの間で送受信する電波の周波数を変更したりする。また、無線制御部110は、送信元の他中継装置100nまたは送信端末10から電波を受信すると、その電波により示されるデータをデータリンク通信部101に出力し、データリンク通信部101からデータを受け取ると、そのデータを宛先の他中継装置100nまたは受信端末20に電波によって送信する。
データリンク通信部101は、映像や音声、テキストなどを示すパケット化されたデータを、無線制御部110を介して他中継装置100nまたは受信端末20に伝送する。つまり、データリンク通信部101は、送信流量調整部103を介して中継データ記憶部102に格納されているデータを取得してそのデータを無線制御部110に出力する。
さらに、データリンク通信部101は、無線制御部110を介して他中継装置100nまたは送信端末10からデータ(パケット)を受信すると、そのデータを中継データ記憶部102に格納する。
中継データ記憶部102は、データリンク通信部101によって他中継装置100nまたは送信端末10から受信されたパケットを宛先毎に分類して蓄積している。つまり、この中継データ記憶部102は各宛先に対応するバッファを有し、受信されたパケットは、そのパケットの宛先に対応するバッファに格納される。
また、中継データ記憶部102は、位置情報検出部107から後述する位置情報を取得すると、送信流量調整部103によって取り出されてデータリンク通信部101から出力される予定のパケットに、その取得した位置情報を含める。
これにより、そのデータリンク通信部101から送信されるパケットには、そのパケットを送信した自中継装置100sの位置情報が含まれる。
その結果、そのパケットを受信した他中継装置100nは、そのパケットから送信元の自中継装置100sの位置を特定することができる。
送信流量調整部103は、宛先毎に分類されたパケットの送信流量を調整する。つまり、送信流量調整部103は、中継データ記憶部102から所定の送信流量を満たすだけのパケットを取り出して、その取り出したパケットをデータリンク通信部101に出力する。
このような、無線制御部110、データリンク通信部101、中継データ記憶部102および送信流量調整部103により、送信元となる他中継装置100nまたは送信端末10から送信された各パケットは、一時的に中継データ記憶部102に格納される。
そして、その各パケットは、送信流量調整部103により調整された送信流量に従って、その中継データ記憶部102から取り出されて、宛先となる他中継装置100nまたは受信端末20に送信される。
輻輳状態判定部104は、中継データ記憶部102に格納されているパケットのデータ量に基づいて、輻輳状態を判定する。つまり、ネットワークが輻輳している時には、データリンク通信部101に受信されるパケットが多くなるため、中継データ記憶部102のデータ量が増大し、次第にバッファ溢れが発生する。
そこで、輻輳状態判定部104は、中継データ記憶部102に格納されているパケットのデータ量が一定時間以上閾値を超えている場合に、輻輳が発生していると判定し、超えていない場合に、輻輳が発生していないと判定する。閾値は、例えば、中継データ記憶部102の最大記録容量の2/3のデータ量である。
そして、輻輳状態判定部104は、輻輳が発生していると判定すると、データフロー判定部105に対して、後述するフロー判定を行うように指示する。
なお、本実施の形態における輻輳状態判定部104は、中継データ記憶部102のデータ量に基づいて輻輳の発生の有無を判定したが、その他の方法により輻輳の発生の有無を判定してもよい。例えば、輻輳状態判定部104は、パケットの再送間隔や送信間隔の時間的な変化などに基づいて輻輳の発生の有無を判定してもよい。
位置情報検出部107は、例えばGPS(Global Positioning System)を利用して自中継装置100sの地理上の位置を検出し、その位置を示す位置情報を生成して位置情報収集部108および中継データ記憶部102に出力する。
位置情報収集部108は、位置情報検出部107から出力された自中継装置100sの位置情報を取得するとともに、自中継装置100sの近隣にある1つまたは複数の他中継装置100nの地理上の位置を示す位置情報を収集する。
位置情報収集部108は、近隣の各他中継装置100nの位置情報を収集するときには、例えば、各他中継装置100nに対して位置情報を送信するように促す信号を無線制御部110からブロードキャストさせる。
その結果、各他中継装置100nの位置情報検出部107は位置情報を生成して、各他中継装置100nはその位置情報を含むパケットを送信する。
これにより、各他中継装置100nの位置情報を含むパケットが自中継装置100sの中継データ記憶部102に格納される。
位置情報収集部108は、その中継データ記憶部102に格納された各パケットから他中継装置100nの位置情報を収集する。このように、各無線中継装置100間では位置情報の交換が行われる。
そして、位置情報収集部108は、収集した他中継装置100nの位置情報と、位置情報検出部107から取得した自中継装置100sの位置情報とをデータフロー判定部105に出力する。
なお、位置情報収集部108は、他中継装置100nからの電波の到来方向や受信電界強度などに基づいて、その他中継装置100nの位置を検出し、その位置を示す位置情報を生成してもよい。
ルーティング処理部109は、経路情報(ルーティングテーブル)を生成してデータフロー判定部105に出力する。
データフロー判定部105は、輻輳状態判定部104からフロー判定を行うように指示されると、ルーティング処理部109から出力された経路情報と、データリンク通信部101に受信されたデータ(パケット)と、位置情報収集部108から出力された位置情報とに基づいて、自中継装置100sと近隣の他中継装置100nとの間におけるトラヒックの流れ(フロー)の状態を判定する。
なお、トラヒックのフローの状態には、どの無線中継装置からどの無線中継装置へデータが流れているかを示すフローと、各無線中継装置の位置と、複数のフローの交差の有無などが含まれる。以下、このように行われる判定をフロー判定という。
そして、データフロー判定部105は、判定されたフローの状態を伝送パラメータ調整部106に通知する。
伝送パラメータ調整部106は、データフロー判定部105によって判定されたフローの状態に基づいて、上述の無線制御部110に設定されるべき電波の周波数または指向性を示す伝送パラメータを調整し、その伝送パラメータを無線制御部110に出力する。つまり、伝送パラメータ調整部106は、周波数調整部106aと指向性調整部106bとを備えている。
周波数調整部106aは、自中継装置100sにおけるフローが交差しているときには、所定のフローに対して設定されるべき電波の周波数を特定し、その周波数を示す伝送パラメータを無線制御部110に出力する。
指向性調整部106bは、自中継装置100sにおけるフローが交差していないときには、自中継装置100sに設定されるべき電波の受信の指向性を特定し、その指向性を示す伝送パラメータを無線制御部110に出力する。
図3は、本実施の形態における無線中継装置100による電波干渉抑制の全体的な動作の概要を示すフローチャートである。
まず、輻輳状態判定部104は、中継データ記憶部102に格納されているパケットのデータ量を計測する(ステップS100)。例えば、輻輳状態判定部104は、最大記憶容量10MBの中継データ記憶部102に格納されているパケットのデータ量として5MBを計測する。
ここで、輻輳状態判定部104は、その計測されたデータ量が一定時間以上、閾値を超えているかどうかを判断する(ステップS102)。輻輳状態判定部104は、例えば1分間以上、そのデータ量が中継データ記憶部102の最大記憶容量の2/3を超えているかどうかを判断する。
その結果、閾値を越えていると判断すると(ステップS102のYES)、輻輳状態判定部104は、輻輳が発生していると判定する(ステップS104)。
一方、閾値を越えていないと判断すると(ステップS102のNO)、輻輳状態判定部104はステップS100からの処理を繰り返し実行する。
次に、ステップS104で輻輳が発生していると判定されると、データフロー判定部105は、トラヒックのフローの状態を判定する(ステップS106)。
さらに、その判定結果に基づいて、データフロー判定部105は自中継装置100sにおいてフローが交差しているか否かを判別する(ステップS108)。
ここで、交差していると判別すると(ステップS108のYES)、データフロー判定部105は、伝送パラメータ調整部106の周波数調整部106aに対して、伝送パラメータをそのフローの状態に応じた値に調整するように指示する。
その結果、周波数調整部106aは、交差しているフローのうちの所定のフローで用いられる電波の周波数を、他のフローで用いられる電波の周波数と異ならせる。つまり、周波数調整部106aは、自中継装置100sの無線制御部110と、その所定のフロー上にある送信先または送信元となる他中継装置100nとのそれぞれに対して、上記他のフローの周波数と異なる周波数を示す伝送パラメータを無線制御部110に通知する。これにより、無線制御部110は、上記所定のフローに用いる電波の周波数をその伝送パラメータにより示される周波数に設定し、上記他中継装置100nに対しても、その他中継装置100nの周波数を、その伝送パラメータにより示される周波数に設定させる(ステップS110)。
なお、無線制御部110は、他中継装置100nに周波数を設定させるときには、その周波数を示す信号をブロードキャストすることによって設定させる。このような信号を受信した他中継装置100nの周波数調整部106aは、その信号により示される周波数に伝送パラメータを調整する。
また、ステップS108で交差していないと判定されたときには(ステップS108のNO)、データフロー判定部105は、伝送パラメータ調整部106の指向性調整部106bに対して、伝送パラメータをそのフローの状態に応じた値に調整するように指示する。
その結果、指向性調整部106bは、自中継装置100sと、自中継装置100sのフローと異なるフロー上にあって、その自中継装置100sの近隣にある他中継装置100nとの間で互いに電波が干渉しないように、電波の指向性を示す伝送パラメータを調整してその伝送パラメータを自中継装置100sの無線制御部110に通知する。
これにより、無線制御部110は、自らが受信する電波の指向性をその伝送パラメータにより示される指向性に設定する(ステップS112)。
ステップS110およびステップS112によって電波の周波数または指向性が調整されると、輻輳状態判定部104は、電波干渉抑制の処理を終了すべきか否かを判別し(ステップS114)、終了すべきと判別すると(ステップS114のYES)、電波干渉抑制の処理を終了し、終了すべきでないと判別すると(ステップS114のNO)、ステップS100からの処理を繰り返し実行する。
図4は、本実施の形態におけるデータフロー判定部105の動作を示すフローチャートである。
データフロー判定部105は、位置情報検出部107から自中継装置100sの位置情報を取得する(ステップS160)。
さらに、データフロー判定部105は、位置情報収集部108から、近隣の他中継装置100nの位置情報を収集する(ステップS162)。
さらに、データフロー判定部105は、ルーティング処理部109によって生成された、自中継装置100sと近隣の他中継装置100nとの間の経路情報と、データリンク通信部101に送受信されるパケットにより示される、実際の通信の経路を示す情報とを、データの流れに関する流れ情報として収集する(ステップS164)。
そして、データフロー判定部105は、上述の各位置情報により示される自中継装置100sおよび近隣の他中継装置100nの位置と、上述の流れ情報により示されるデータの流れとに基づいて、自中継装置100sにおけるフローの状態を判定する(ステップS166)。
ここで、フロー判定の具体例について説明する。
図5は、自中継装置100sおよび他中継装置100nの位置を示す図である。
例えば、自中継装置100sの近隣に4台の他中継装置100n(他中継装置100A、他中継装置100B、他中継装置100Cおよび他中継装置100D)がある。この場合、自中継装置100sのデータフロー判定部105は、自中継装置100sの位置情報検出部107から、位置情報収集部108を介して、自中継装置100sの位置(x,y)を示す位置情報を取得する。
さらに、自中継装置100sのデータフロー判定部105は、自中継装置100sの位置情報収集部108から、他中継装置100Aの位置(Ax,Ay)を示す位置情報と、他中継装置100Bの位置(Bx,By)を示す位置情報と、他中継装置100Cの位置(Cx,Cy)を示す位置情報と、他中継装置100Dの位置(Dx,Dy)を示す位置情報とを取得する。
図6は、データの流れを示す図である。
例えば、自中継装置100sと他中継装置100A,100B,100C,100Dとが、図5に示すように配置されている場合、自中継装置100sのデータフロー判定部105は、他中継装置100Aから自中継装置100sを介して他中継装置100Dに流れるデータのフローf1と、他中継装置100Bから自中継装置100sを介して他中継装置100Cに流れるデータのフローf2と、自中継装置100sから他中継装置100Aに流れるデータのフローf3とがあることを特定する。
データフロー判定部105は、ルーティング処理部109によって生成された経路情報を参照し、データリンク通信部101によって受信されるパケットのヘッダに示される送信元および宛先のIPアドレスなどを用いて、上述のようなフローf1,f2,f3を特定している。具体的には、データフロー判定部105は、送信元のIPアドレスとして他中継装置100AのIPアドレスが記述され、宛先のIPアドレスとして他中継装置100DのIPアドレスが記述されたパケットに基づいて、フローf1を特定している。
同様に、データフロー判定部105は、送信元のIPアドレスとして他中継装置100BのIPアドレスが記述され、宛先のIPアドレスとして他中継装置100CのIPアドレスが記述されたパケットに基づいて、フローf2を特定している。
同様に、データフロー判定部105は、送信元のIPアドレスとして自中継装置100sのIPアドレスが記述され、宛先のIPアドレスとして他中継装置100AのIPアドレスが記述されたパケットに基づいて、フローf3を特定している。つまり、データフロー判定部105は、ルーティング処理部109のルーティングプロトコルによってルーティングが確立された後に、実際の受信パケットの送信元と宛先を経路情報に記録していくことで上述のようなフローf1,f2,f3を作成している。具体的には、上述のルーティングは、一般に知られているダイナミックルーティングの仕組みで実現される。ダイナミックルーティングは、DSRやAODVといったルーティングプロトコルを介して、他の端末から受ける経路情報を用いて定期的に経路情報を更新する。
ルーティング処理部109は、ダイナミックルーティングの仕組みによりルーティングを確立し、受信したパケットの宛先を決定することができる。
さらに、データフロー判定部105は、上述のようなデータの流れ(フローf1,f2,f3)と、自中継装置100sおよび他中継装置100A,100B,100C,100Dのそれぞれの位置とに基づいて、自中継装置100sにおいてトラヒックのフローが交差しているか否かを判定することができる。
具体的には、データフロー判定部105は、上述のように、自中継装置100sおよび他中継装置100A,100B,100C,100Dのそれぞれの位置情報を取得することにより、それぞれの物理的な位置(x,y)、(Ax,Ay)、(Bx,By)、(Cx,Cy)および(Dx,Dy)を特定する。
また、データフロー判定部105は、上述のように、データの流れとしてフローf1,f2,f3を特定する。
そして、データフロー判定部105は、これらの特定された位置とフローに基づいて、図6に示すように、トラヒックのフローが交差していると判定する。
なお、データフロー判定部105は、フローf1,f2,f3だけに基づいて、つまり、自中継装置100sに複数のフローがあるか否かに基づいて、それらのフローが交差しているか否かを判定してもよい。この場合、データフロー判定部105は、自中継装置100sが複数のフローの中継をしていれば、複数のフローが交差していると判定し、複数のフローの中継をしていなければ、複数のフローが交差していないと判定する。
この結果に基づき、電波干渉を抑制するために、例えば、他中継装置100A〜100Dの周波数がチャネルAに設定されている状態で、他中継装置100Bと他中継装置100Cは周波数をチャネルAからチャネルBに変更し、自中継装置100sはフローf2の周波数だけをチャネルAからチャネルBに変更する。つまり、自中継装置100sの周波数調整部106aは、何れのフローに対してもチャネルAが設定されている場合に、フローが交差していると判定されると、フローf2の周波数をチャネルBに変更する。
図7は、他のデータの流れを示す図である。
例えば、自中継装置100sのデータフロー判定部105は、自中継装置100sから他中継装置100Bに流れるデータのフローf1があることを特定する。上述と同様、データフロー判定部105は、ルーティング処理部109によって生成された経路情報と、データリンク通信部101によって送受信されるパケットのヘッダに示される送信元および宛先のIPアドレスなどとを用いて、上述のようなフローf1を特定している。具体的には、データフロー判定部105は、送信元のIPアドレスとして自中継装置100sのIPアドレスが記述され、宛先のIPアドレスとして他中継装置100BのIPアドレスが記述されたパケットに基づいて、フローf1を特定している。
ここで、自中継装置100sの近隣には、他中継装置100Cから他中継装置100Dに流れるデータのフローf2も存在している。
しかし、自中継装置100sのデータフロー判定部105は、そのフローf2のパケットがデータリンク通信部101に受信されても、そのパケットに示される中継先(宛先)が自中継装置100sでないため、そのパケットを解析することがない。
その結果、データフロー判定部105は、フローf2を特定することなくフローf1だけを特定している。
さらに、データフロー判定部105は、自中継装置100sおよび他中継装置100B,100C,100Dのそれぞれの位置情報を取得し、それらの位置(x,y)、(Bx,By)、(Cx,Cy)、(Dx,Dy)を特定している。ここで、データフロー判定部105は、他中継装置100Cと他中継装置100Dの存在(位置)を把握しながら、フローf1だけ特定された状態で電波干渉による輻輳が発生している場合には、他中継装置100Cと他中継装置100Dとの間で、自中継装置100sにおいてフローf1と交差しないフローf2が存在すると判断する。つまり、データフロー判定部105は、自中継装置100sにおいて交差しない2つのフローf1,f2の電波が干渉していると判断する。
この結果に基づき、その電波干渉を抑制するために、自中継装置100sは、他中継装置100C側からの電波を受信しないように受信電波の指向性を高める。
図8Aおよび図8Bは、周波数の調整を説明するための説明図である。
例えば、図8Aに示すように、自中継装置100sおよび近隣の他中継装置100A,100B,100C,100Dのそれぞれには同一の周波数(チャネルA)が割り当てられている。このような場合に、自中継装置100sは、電波干渉により輻輳が発生していると判断すると、上述のように、各無線中継装置の位置とデータの流れとに基づいて、他中継装置100Aが自中継装置100sを介して他中継装置100Dにデータを流すフローf1と、他中継装置100Bが自中継装置100sを介して他中継装置100Cにデータを流すフローf2とが交差していると判定する。
その結果、自中継装置100sは、図8Bに示すように、フローf1における周波数をチャネルAからチャネルBに変更するとともに、そのフローf1にある他中継装置100A,100Dに対しても周波数をチャネルAからチャネルBに変更させる。
これにより、フローf1とフローf2とのそれぞれに異なる周波数が割り当てられるため、それらのフロー間での電波干渉を抑えることができて輻輳を抑えることができる。
このように、データフロー判定部105によりフローが交差していると判定された場合、周波数調整部106aは、交差しているフローのうちの一方のフローに用いられる周波数が、他方のフローに用いられる周波数と異なるように、無線制御部110の周波数と、上記一方のフロー上にある他中継装置100nの周波数とをそれぞれ調整している。
図9Aおよび図9Bは、指向性の調整を説明するための説明図である。
例えば、図9Aに示すように、自中継装置100sおよび近隣の他中継装置100B,100C,100Dのそれぞれには同一の周波数(チャネルA)が割り当てられている。このような場合に、自中継装置100sは、電波干渉により輻輳が発生していると判断すると、上述のように、各無線中継装置の位置とデータの流れとに基づいて、他中継装置100Bが自中継装置100sにデータを流すフローf1と、他中継装置100Cが他中継装置100Dにデータを流すフローf2とが交差していないと判定する。つまり、自中継装置100sは、全ての他中継装置100B,100C,100Dと通信可能な状態にあって、自中継装置100sに関係のないフローによる電波干渉によって輻輳が発生していると判断する。
その結果、自中継装置100sは、図9Bに示すように、送信元である他中継装置100Bからのみ電波が届くように受信電波の指向性を調整する。
これにより、自中継装置100sに関係のないフローf2による電波干渉を抑えることができ、輻輳を抑えることができる。
このように、データフロー判定部105によりフローが交差していないと判定された場合、指向性調整部106bは、無線制御部110によって受けることが可能な電波の向きが、データフロー判定部105で特定されたフロー上にある送信元の他中継装置100nに制限されるように、無線制御部110の受信電波の指向性を高めている。
また、他中継装置100B,100C,100Dもそれぞれ、自中継装置100sと同様に輻輳が発生していると判断すると、それぞれの送信元からのみ電波が届くように電波の指向性を調整する。
以上のように、本実施の形態では、データのフローが交差している状態と、交差していない状態とで、その状態に応じた適切な種類の伝送特性を調整して輻輳を解消することができ、データの高品質伝送を行うことができる。
仮に、フローが交差している状態で、無線の指向性の調整だけで電波干渉による輻輳を解消しようとしても、その解消は困難である。
しかし、本実施の形態では、無線の指向性以外の他の種類の伝送特性である周波数が調整されるため、電波干渉による輻輳を容易に解消することができる。
また、フローが交差しているか否かに関係なく、常に無線の周波数の調整だけで電波干渉による輻輳を解消しようとすると、広い伝送帯域を確保して周波数を大きく変化させなければならず、その結果、伝送品質を安定化させることができない。
しかし、本実施の形態では、フローが交差していない状態のように、周波数以外の伝送特性である指向性の調整によって輻輳が解消されるような状態では、その指向性が調整されて輻輳が解消されるため、確保すべき伝送帯域や周波数の変化を抑えることができ、高品質伝送を行うことができる。
なお、本実施の形態では、自中継装置100sは、フローが交差していないときには、受信電波の指向性を調整したが、自中継装置100sのフローに関係のない他中継装置100nの送信電波の指向性を調整してもよい。つまり、自中継装置100sの指向性調整部106bは、フローが交差していない場合、データフロー判定部105で特定されたフロー上にある他中継装置100n以外の、自中継装置100sの周辺にある他中継装置100nから出力される電波の指向性を高めて、その電波の向きを送信先の他の他中継装置100n側に制限する。
これにより、自中継装置100sの周辺にあって自中継装置100sのフローに関係のない他中継装置100nから出力される電波が自中継装置100sにまで届くのを防止して、電波干渉による輻輳を抑えることができる。
例えば図9Bに示すように、自中継装置100sは、輻輳が発生したと判定したときには、フローf1を特定し、そのフローf1が交差していないと判定する。ここで、自中継装置100sは、他中継装置100C,100Dの位置を特定し、それらが自中継装置100sの近隣にあることを把握している。
そこで、自中継装置100sは、他中継装置100C,100D間のフローf2による電波干渉によって輻輳が発生していると判断する。
その結果、自中継装置100sの無線制御部110は、他中継装置100C,100Dに対して送信電波の指向性の調整を促す信号をブロードキャストする。
このような信号を受けた他中継装置100C,100Dはそれぞれの無線制御部110の送信電波の指向性を高める。つまり、他中継装置100Cは、出力する電波の向きが送信先の他中継装置100D側に制限されるように、その電波の指向性を高める。具体的には、他中継装置100Cの周波数調整部106aは、データフロー判定部105から通知されたフローの状態に基づいて他中継装置100Dの位置を特定し、その位置に向って電波が出力されるような指向性を示す値に伝送パラメータを調整する。
また、上述の場合には、自中継装置100sの指向性調整部106bは、自中継装置100sの周辺にある他中継装置100nから出力される電波の指向性を高めるとともに、その電波の出力を下げてもよい。
これにより、自中継装置100sの周辺にあって自中継装置100sのフローに関係のない他中継装置100nから出力される電波が自中継装置100sにまで届くのをより確実に防止することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1における無線中継装置100は、自らに関係のないパケットを受信してもそのパケットの通信内容を解釈する処理は行わなかったが、本実施の形態における無線中継装置は、受信したパケットが自らに関係のないパケットであってもそのパケットの通信内容を解釈して処理する。
これにより、本実施の形態では、実施の形態1のように自中継装置および近隣の他中継装置の位置を特定する処理を省き、ルーティングに関する情報に関する処理も省くことができる。
図10は、本実施の形態における無線中継装置の構成を示す図である。
本実施の形態における無線中継装置200は、実施の形態1の無線中継装置100と同様、図1に示すプロトコルスタックにより無線中継を行うが、自中継装置200sおよび他中継装置200nの位置を示す位置情報を収集することなくフロー判定を行う。
このような無線中継装置200(自中継装置200s)は、データリンク通信部101、中継データ記憶部102、送信流量調整部103、輻輳状態判定部104、データフロー判定部205、伝送パラメータ調整部206、および無線制御部110を備えている。
なお、本実施の形態における無線中継装置200の上記各構成要素のうち、実施の形態1の無線中継装置100の構成要素と同一の符号を付して示す構成要素は、無線中継装置100のその構成要素と同一の機能および構成を有する。
このように、本実施の形態における無線中継装置200は、実施の形態1の無線中継装置100に備えられている位置情報検出部107および位置情報収集部108を備えず、フロー判定をするために、自中継装置200sおよび他中継装置200nの位置を特定することはしない。その代わりに、本実施の形態におけるデータフロー判定部205は、データリンク通信部101に受信されたパケットが自中継装置200sに対して送信されたものであるか否かに関わらず、受信された全てのパケットの送信元および宛先などを解析し、その解析結果に基づいてフロー判定を行う。
図11は、本実施の形態におけるデータフロー判定部205の動作を示すフローチャートである。
データフロー判定部205は、電波が届く範囲にある他中継装置200nから送信されてデータリンク通信部101にキャプチャされた全てのパケットの宛先と送信元を特定する(ステップS200)。
さらに、データフロー判定部205は、全てのパケットを宛先と送信元で分類し、トラヒックのフローを解析することで、フローの状態を判定する(ステップS202)。
なお、本実施の形態におけるフローの状態には、どの装置からどの装置へデータが流れているかを示すフローと、複数のフローの交差の有無などが含まれる。
図12Aおよび図12Bは、本実施の形態におけるフロー判定の具体例を説明するための説明図である。
自中継装置200sのデータフロー判定部205は、輻輳が発生すると、データリンク通信部101でキャプチャされた全てのパケットを解析する。つまり、データフロー判定部205は、例えば図12Aに示すように、自らに関係するフローf1のパケットも、自らに関係のないフローf2のパケットも解析して、それらのパケットの送信元と宛先を特定する。
データフロー判定部205は、その特定した送信元と宛先を用いて、自中継装置200s周辺のフローの状態を判定する。すなわち、データフロー判定部205は、他中継装置200C(200n)から自中継装置200sへ流れるデータのフローf1と、他中継装置200B(200n)から他中継装置200D(200n)へ流れるデータのフローf2とを特定し、それらが交差していないと判定する。
ここで、キャプチャされた全てのパケットを解析する具体的な方法には、例えばプロミスキャスモード(promiscuous mode)がある。つまり、無線中継装置200のネットワークカード(network card)をプロミスキャスモードで動作させる。ネットワークカードは通常、宛先が自分になっているパケットのみを受信するよう設定されている。伝送路から別の宛先のパケットが届いてもそのパケットは読み込まずに破棄される。プロミスキャスモードに設定されたネットワークカードは、宛先に関わらず受信されたすべてのパケットを上位レイヤのソフトウェアに引き渡すため、伝送路を流れるすべてパケットの解析が可能となる。
また、自中継装置200sのデータフロー判定部205は、上述と同様に全てのパケットを解析することにより、図12Bに示すように、他中継装置200A(200n)から自中継装置200sを介して他中継装置200Dへ流れるデータのフローf1と、他中継装置200Cから自中継装置200sを介して他中継装置200Bへ流れるデータのフローf2とを特定し、それらが自中継装置200sにおいて交差していると判定する。
また、本実施の形態では、データフロー判定部205から通知されるフローの状態に、各無線中継装置の位置が含まれていない。
したがって、本実施の形態における伝送パラメータ調整部206の指向性調整部206bは、電波の指向性を示す伝送パラメータを試行錯誤的に調整することにより、適切な伝送パラメータを決定する。
このように、本実施の形態では、実施の形態1で行われていた各無線中継装置間での位置情報の交換が不要になるため、実施の形態1に比べて、輻輳が発生しにくくなるという効果が期待できる。
また、位置検出の誤差の影響の抑制や、近隣の他中継装置が移動している場合の影響を抑制することが可能となる。しかし、本実施の形態では、無線中継装置間の位置関係が正確に把握しにくくなるため、電波の出力や方向を正確に制御するのが難しくなり、干渉による輻輳の影響を速やかに解消しにくくなる。
なお、本発明に係る無線中継装置について上記実施の形態1および2を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1および2では、複数のフローが略90°の角度で交差している状態(すなわち複数のフローが直交している状態)を一例に挙げて、それらのフローが交差していると判定したが、その交差の角度は90°に限らず、どのような角度であってもよい。同様に、上記実施の形態1および2では、複数のフローが平行な状態を一例に挙げて、それらのフローが交差していないと判定したが、複数のフローが交差していなければ平行になっていなくてもよい。
また、上記実施の形態1では、自中継装置100sにおいてフローが交差しているか否かを判定したが、自中継装置100sと次ホップとの間で交差しているか否かを判定してもよい。
図13Aは、フローの交差の判定例およびその判定結果に基づく自中継装置100sの動作を説明するための説明図である。
例えば、図13Aに示すように、他中継装置100Aから他中継装置100Bおよび自中継装置100sを介して他中継装置100Cにデータを流すフローf1と、他中継装置100Dから他中継装置100Eおよび他中継装置100Fを介して他中継装置100Gにデータを流すフローf2とがある。
この場合、自中継装置100sは、実施の形態1と同様に、フローf1,f2を特定し、これらのフローf1,f2と他中継装置100A〜100Gの位置とに基づいて、自中継装置100sと次ホップ(自中継装置100sのフローf1に従った送信先である他中継装置100C)との間で、フローf1,f2が交差しているか否かを判定する。その結果、自中継装置100sは、交差していると判定すると、フローf1,f2の周波数が異なるように、自中継装置100sから他中継装置100Cへ送信する電波の周波数を変更する。例えば、フローf1,f2の周波数がチャネルBに設定されていた場合、自中継装置100sは、自中継装置100sから他中継装置100Cへ送信する電波の周波数をチャネルAに変更する。なお、このとき、自中継装置100sは、他中継装置100Bから他中継装置100Aに対して連鎖的に、それらの装置でフローf1に用いられる周波数をチャネルBからチャネルAに変更させてもよい。また、自中継装置100sは、交差していないと判定したときには、送信する電波の指向性を、他中継装置100Cに向かう方向に高める。
また、上記実施の形態1および2では、複数のフローが交差していれば周波数を調整し、交差していなければ指向性を調整したが、交差していない場合でも周波数を調整してもよい。
図13Bは、複数のフローが交差していない場合でも周波数が調整される場合の一例を説明するための説明図である。
例えば、図13Bに示すように、自中継装置100sから他中継装置100Aおよび他中継装置100Bを介して他中継装置100Cにデータを流すフローf3と、他中継装置100Dから他中継装置100E、他中継装置100Fおよび他中継装置100Gを介して他中継装置100Hにデータを流すフローf4とがある。
この場合、自中継装置100sは、実施の形態1と同様に、フローf3,f4を特定し、これらのフローf3,f4と他中継装置100A〜100Hの位置とに基づいて、自中継装置100sと次ホップ(自中継装置100sのフローf3に従った送信先である他中継装置100A)との間で、フローf3,f4が交差しているか否かを判定する。ここで、例えば、自中継装置100sが、交差していないと判定して、送信する電波の指向性を、次ホップである他中継装置100Aに向かう方向に高めても、図13Bに示すように、他中継装置100Aまでの距離が長いために、他中継装置100Aに電波(チャネルB)が届かないことがある。つまり、フローが交差しているか否かに応じて周波数と指向性の調整を単純に切り替えると、その指向性の調整に破綻が生じることがある。そこで、自中継装置100sは、交差していないと判定すると、さらに、自中継装置100sから次ホップである他中継装置100Aまでの距離が閾値以上であるか否かを判別し、閾値以上であると判別すると、指向性を高めることなく、送信する電波の周波数を変更して電波の出力を上げる。例えば、自中継装置100sは周波数をチャネルBからチャネルAに変更する。このとき、自中継装置100sは、送信する電波(チャネルA)が他中継装置100Aまで届くように電波の出力を上げる。一方、自中継装置100sは、その距離が閾値未満であると判別したときには、指向性を高める。これにより、フロー間の電波干渉を適切に抑制することができる。
なお、図13Aに示すように、各無線中継装置間の距離が比較的短い場合には、上述のような指向性の調整に破綻が生じることがなく、フローが交差しているか否かに応じて周波数と指向性の調整を単純に切り替えることで十分に効果がある。
また、本発明では、隣接する無線中継装置との位置関係を把握するために、定期的に無線中継装置間で位置情報を交換することを想定しているが、位置情報を交換するときには、電波の指向性を停止し、同報して位置情報を交換する。また、本発明により、有限の資源である周波数帯を有効に利用し、同時に複数の周波数を処理する機会が減るため、無線中継装置の構成の簡単化や処理量の削減を行うことが可能になる。
以上のように、本発明について実施の形態1および2を用いて説明したが、このような本発明は様々な用途に適用される。
図14A〜図14Eは、本発明の用途を示す図である。
例えば、本発明の無線中継装置は、図14Aに示すように、監視システムに含まれる複数の監視カメラCaのそれぞれに備えられる。具体的に、無線中継機能を有する監視カメラを街中に設置する際、障害物が多いという理由や、きめ細かな監視が必要という理由のために、複数の監視カメラを密集して設置しなければならない場合がある。
このため、電波干渉による輻輳などの影響によって監視カメラ間の伝送品質は低く、多くの監視カメラに備えられた無線中継装置の周波数や指向性を制御する必要がでてくる。そこで、本発明の無線中継装置を監視カメラに備えれば、監視カメラを設置後、自動的に監視カメラ自身が伝送品質劣化の原因を探索し、周波数や指向性を自動的に調整することで、高品質伝送を手間無く実現することが可能となる。
また、本発明の無線中継装置は、図14Bに示すように、無線LANに含まれる複数の基地局Bsのそれぞれに備えられる。上述の監視カメラと同様、繁華街や構内で基地局を数多く設置する場合、本発明の無線中継装置をその基地局に備えることによって、無線LANにおいても本発明の効果が十分に期待できる。
また、本発明の無線中継装置は、図14Cに示すように、複数の携帯型のムービーカメラMaのそれぞれに備えられる。具体的に、無線中継機能を有するムービーカメラを用いれば、運動会などのイベントで撮影された映像を各ムービーカメラ間で共有して記録することができる。
したがって、様々な視点での映像の撮影と記録が可能となる。つまり、各ムービーカメラは、様々な地点で撮影された映像を自らのムービーカメラに記録することで、運動会の様子を丸ごと記録することができる。
しかし、運動会などのイベントでは、数多くのムービーカメラが存在するため、電波干渉による輻輳などの影響によってムービーカメラ間の伝送品質は低く、その電波干渉による輻輳などの伝送状態に応じて周波数や指向性を制御する必要がある。加えて、ムービーカメラの位置は時間的に変化し、そのムービーカメラの数も増減するため、その都度、伝送状態に応じて周波数や指向性を制御する必要がある。
そこで、本発明の無線中継装置をムービーカメラに備えれば、ムービーカメラの位置や数が変化しても、その都度、自動的にムービーカメラ自身が伝送品質劣化の原因を探索し、周波数や指向性を自動的に調整することで、高品質伝送を手間無く実現することが可能となる。
また、このようなムービーカメラの代わりに、携帯電話に本発明の無線中継装置を備えてもよい。このような場合にも、上述と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の無線中継装置は、図14Dに示すように、災害時非常通信網に用いられる複数のファクシミリFaのそれぞれに備えられる。具体的に、無線中継機能を有する各家庭のファクシミリは、災害などで電話回線が不通になった場合、連携して自動的にネットワークを構築することができる。
しかし、前述と同様、都心部では、数多くのファクシミリが密集して存在するため、電波干渉による輻輳などの影響によってファクシミリ間の伝送品質は低く、伝送状態に応じて周波数や指向性を制御する必要がある。
そこで、本発明の無線中継装置をファクシミリに備えれば、各ファクシミリが周波数や指向性を自動的に調整することで、高品質伝送を手間無く実現することが可能となる。また、このようなファクシミリの代わりに、携帯電話に本発明の無線中継装置を備えてもよい。このような場合にも、上述と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の無線中継装置は、図14Eに示すように、交通安全システムに用いられる複数の車載用画像表示装置のそれぞれに備えられる。この交通安全システムは、交差点付近にいる子供の飛び出しの状況を、交差点近くの車両に通知し、さらに、車車間通信を用いて後続の車両へ通知することで、子供の飛び出しによる事故や、それに起因する車両同士の衝突事故を防ぐ。この交通安全システムは、自ら位置を検出してその位置を示す位置情報を送信する携帯電話Keと、交差点に設置されてその交差点周辺の状況を撮影するインフラカメラIcと、上述の複数の車載用画像表示装置とから構成される。
携帯電話Keは、子供の飛び出し状況を検出するために、その子供に携帯される。携帯電話Keは、交差点のインフラカメラIcとの間で定期的に通信し、子供の位置を示す位置情報をインフラカメラIcへ送信する。インフラカメラIcは、交差点が赤信号にも関わらず、子供の位置が大幅に変化した場合や、予め定めた危険領域に子供が侵入した場合、交差点に接近している車両の車載用画像表示装置へ警報と映像を伝送する。
さらに、その警報および映像を受信した車載用画像表示装置は、後続の車両の車載用画像表示装置へ、その警報および映像を送信する。つまり、車載用画像表示装置は、車車間通信を用いて、警報と映像を転送する。
また、警報および映像を受信した車載用画像表示装置は、その画像を表示するとともに危険であることを運転手に報知する。これにより、安全支援が実現される。
しかし、都心部では車両が密集して存在する場合も多く、このような場合には、電波干渉による輻輳などの影響によって車載用画像表示装置間の伝送品質は低くなる。
したがって、その電波干渉による輻輳などの伝送状態に応じて周波数や指向性を制御する必要がある。
また、車両の位置や、車両同士の位置関係、車両の台数も増減するため、その都度、伝送状態に応じて周波数や指向性を制御する必要がある。
そこで、本発明の無線中継装置を車載用画像表示装置に備えれば、車載用画像表示装置の位置や数が変化しても、その都度、自動的に車載用画像表示装置自身が伝送品質劣化の原因を探索し、周波数や指向性を自動的に調整することで、高品質伝送を手間無く実現することが可能となる。
また、本発明の無線中継装置は、このような安全支援を行う車載用画像表示装置に適用されるだけではなく、渋滞時に、渋滞の先頭にいる車両の車載カメラにより得られた、その先頭の様子を示す映像を受信して表示するとともに、後続の車両にその映像を送信する車載用画像表示装置や、走行中に車車間で各自の映像コンテンツを共有して表示する車載用画像表示装置にも、適用可能である。
また、本発明にかかる無線中継装置および無線中継方法は、アドホックネットワークを用いた映像、音声、テキストなどのデータの高品質伝送を実現することができるという効果を奏し、例えば、宅内のモニタリングやタウンモニタリング、ITS(Intelligent Transport Systems)などへの利用が可能である。
また、映像や音声、テキストだけではなく、静止画や音楽などの様々なデータを中継する装置やネットワークに適用することが可能である。
また、上記実施の形態1および2では、無線中継装置(自中継装置)は、他の無線中継装置(他中継装置)との間で中継制御を行ったが、他の無線中継装置ではなく、受信端末または送信端末との間で中継制御を行ってもよい。つまり、本発明にかかる無線中継装置の中継制御の対象となる機器は、他の無線中継装置に限らず、受信端末または送信端末であってもよい。
本発明にかかる無線中継装置および無線中継方法は、無線によるネットワーク構成が動的に変更可能なネットワークに含まれる無線中継装置および無線中継方法に利用可能である。
100 無線中継装置
101 データリンク通信部
102 中継データ記憶部
103 送信流量調整部
104 輻輳状態判定部
105 データフロー判定部
106 伝送パラメータ調整部
106a 周波数調整部
106b 指向性調整部
107 位置情報検出部
108 位置情報収集部
109 ルーティング処理部
110 無線制御部

Claims (12)

  1. 無線により通信する複数の通信装置のうちの少なくとも2つの通信装置間で送受信されるデータを中継する無線中継装置であって、
    前記データを無線により送受信する通信手段と、
    無線中継装置において電波に基づく通信障害が有るときに、前記無線中継装置において複数のフローが交差しているか否かを判定するデータフロー判定手段と、
    前記通信手段および前記複数の通信装置のうちの少なくとも1つで扱われる無線の複数種の伝送特性のうち、前記データフロー判定手段による判定の結果に応じた種類の伝送特性を調整する調整手段と、
    を備える無線中継装置。
  2. 前記調整手段は、
    前記データフロー判定手段により、複数のフローの交差が有ると判定された場合、前記通信手段の周波数と、一方の前記フロー上にある通信装置の周波数とをそれぞれ前記伝送特性として調整することで、交差しているフローのうちの一方のフローに用いられる周波数と、他方のフローに用いられる周波数と、が異なる周波数に調整される、
    請求項1記載の無線中継装置。
  3. 前記無線中継装置は、さらに、
    前記無線中継装置において電波干渉による通信障害が生じているか否かを判定する通信障害判定手段を備え、
    前記データフロー判定手段は、前記通信障害判定手段により通信障害があると判定されたときに、前記通信手段によって送受信されているデータのフローを特定することで、前記無線中継装置において複数のフローが交差しているか否かを判定する
    請求項1記載の無線中継装置。
  4. 前記調整手段は、
    前記データフロー判定手段により交差していないと判定された場合、前記通信手段の電波の指向性を前記伝送特性として高めることで、
    前記通信手段によって送信または受信されるデータを搬送する電波の方向が、特定された前記フローに沿った方向に制限される、
    請求項記載の無線中継装置。
  5. 前記調整手段は、
    前記通信手段の電波の指向性を高めることで、
    前記通信手段によって受けることが可能な電波の向きが、特定された前記フロー上にある送信元の通信装置側に制限される、
    請求項記載の無線中継装置。
  6. 前記調整手段は、
    前記データフロー判定手段により交差していないと判定された場合、前記無線中継装置の周辺にある通信装置から出力される電波の指向性を前記伝送特性として高めることで、
    特定された前記フロー上にある通信装置以外の、前記無線中継装置の周辺にある送信元の通信装置から出力される電波の向きが、送信先の他の通信装置側に制限される、
    請求項記載の無線中継装置。
  7. 前記無線中継装置は、さらに、
    前記データフロー判定手段により特定されたフロー上にある通信装置の位置を取得する位置取得手段を備え、
    前記調整手段は、
    前記通信手段の電波の指向性を高めることで、
    前記位置取得手段により取得された前記通信装置の位置と、前記無線中継装置の位置とを結ぶ方向に前記電波の方向が制限される、
    請求項記載の無線中継装置。
  8. 前記データフロー判定手段は、
    前記通信手段によって受信されたデータに含まれる、前記データの送信元および宛先を示す情報に基づいて、前記データのフローを特定する
    請求項記載の無線中継装置。
  9. 前記無線中継装置は、さらに、
    データを中継するための経路を示す経路情報を作成するルーティング処理手段を備え、
    前記データフロー判定手段は、前記経路情報を参照して前記データのフローを特定する
    請求項記載の無線中継装置。
  10. 前記通信手段は、さらに、前記無線中継装置によって中継されないデータを受信し、
    前記データフロー判定手段は、さらに、
    前記通信手段によって受信された、中継されないデータに含まれる、前記データの送信元および宛先を示す情報に基づいて、前記無線中継装置を除く前記複数の通信装置間で送受信されるデータのフローを特定する
    請求項記載の無線中継装置。
  11. 無線により通信する複数の通信装置のうちの少なくとも2つの通信装置間で送受信されるデータを中継装置が中継する無線中継方法であって、
    前記中継装置が前記データを無線により受信して送信する通信ステップと、
    中継装置において電波に基づく通信障害が生じたときに、前記中継装置において複数のフローが交差しているか否かを判定するデータフロー判定ステップと、
    前記中継装置および前記複数の通信装置のうちの少なくとも1つで扱われる無線の複数種の伝送特性のうち、前記データフロー判定ステップでの判定の結果に応じた種類の伝送特性を調整する調整ステップと
    を含む、無線中継方法。
  12. 無線により通信する複数の通信装置のうちの少なくとも2つの通信装置間で送受信されるデータを中継装置が中継するためのプログラムであって、
    前記中継装置が前記データを無線により受信して送信する通信ステップと、
    中継装置において電波に基づく通信障害が生じたときに、前記中継装置において複数のフローが交差しているか否かを判定するデータフロー判定ステップと、
    前記中継装置および前記複数の通信装置のうちの少なくとも1つで扱われる無線の複数種の伝送特性のうち、前記データフロー判定ステップでの判定の結果に応じた種類の伝送特性を調整する調整ステップと
    を前記中継装置のコンピュータに実行させる、プログラム。
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