JP4446348B2 - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、光ディスクのような記録媒体に対して多値データを記録する情報記録方法及び、このような方法で記録媒体に多値データを記録する情報記録装置に関する
情報を記録する媒体の一つであるCD、DVDなどの光記録媒体(光ディスク)においては、さらなる記録密度の向上や大容量化が強く要望されてきている。この光記録媒体における記録密度の高密度化を図る方法として、まず光ピックアップの改良が考えられるが、近年ではその改良にも限界が見えつつある。そこで、光ピックアップの改良以外で、情報の高密度化さらには高速転送化を成し遂げる方法の一つとして多値記録方式の採用が挙げられる。
通常の相変化を用いた記録方法としては、記録マークの有無で情報を記録する2値記録が一般的であるが、多値記録は一つの記録単位(セル)に複数の情報を記録する方法であり、一つのセル内に一つの記録マークを記録し、トラック方向の記録マーク長を多段階に切り換えることにより、多値記録を行っている。そして、一つのセル内のアモルファスマークと結晶状態のベースとの比率を変化させることによって多値情報を記録し、その反射光強度の変化を検出することによって多値情報を再生する。
しかしながら、光記録媒体や情報記録装置の記録特性には個体差や環境変化によりばらつきがあるため、上記のような光記録媒体へのマーク形成を適切に行うためには、その個体差や環境変化に応じて記録レーザの最適な記録パワーと消去パワー、及び発光時間幅(記録パルス幅)を決定する必要がある。これらのうちで記録パワーを決定するためのテスト記録の方法として、従来より以下のような種々の方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、多値記録したデータを確実に再生するために試し書きを行い、理想の信号波形が得られるまでテスト記録(変調データに基づく露光と補正値テーブルの記録)を繰り返し行う方法が開示されている。
また、特許文献2には、記録パワーを漸次変化させてテスト記録を行い、反射光量が飽和状態となった記録パワーを最適記録パワーとして決定する方法が開示されている。これによれば過度の記録パワーによる熱拡散の変化を感知しやすくできる。
特開平10−134353号公報 特開2003−91822号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、以下のような問題があった。
まず、特許文献1に記載の方法では、試験用データを記録再生する手順と、理想波形と再生信号波形とを比較する手順と、この比較により収束しているかどうかを判定する手順(収束しているならば終了する)と、レーザ照射条件を補正する手順とを繰り返すループ処理によってテスト記録の補正を行っている。しかし、このような補正は、多くの試し書きの回数と膨大な演算手順が必要となり、テスト記録に必要な処理時間が長くなることから通常の記録開始までの待ち時間が長くなってしまうという問題があった。
1つのセル内に記録マーク長を多段階に切り替えて記録する多値記録方式においては、図25に示すように、データの記録は、多値データに対応して再生信号レベルが変化するように、記録トラック51上の一定の長さをもつ記録セル52毎に行う。この記録セル52毎に、再生信号レベルに応じた長さで記録マーク53が形成される。そして、多値データの再生時には、所定の周波数(例えば再生光スポット54が記録セル52の中心位置に位置するタイミング)で再生信号をサンプリングし、サンプリングした反射光強度から多値データを判別する。また、再生光スポット54のスポット径は、記録セルの円周方向の長さより長いために符号間干渉が生じる。そこで、一般に、この符号間干渉を考慮して記録補正を行うことにより、正確に多値データを判定できるようにしている。
しかし、多値データとして8値の再生信号レベルを用いる記録の場合、考慮すべき多値データの組合せは8=512通りになり、ある程度の時間が必要となる。そして、上記特許文献1に記載の方法を採用した場合には、精度の高い結果を得るためには、これを多数回繰り返すことになるから、処理時間は長大なものになってしまう。
特許文献2に記載の方法では、上記従来技術のような煩雑な工程を行わずに、簡便な方法で最適記録条件(記録パワーおよび記録パルス幅)が決定できる記録方法が開示されている。すなわち、記録パワーを変化させながらテスト記録を行い、反射光強度が飽和する記録パワーを最適記録パワーとして決定する方法である。しかしながら、この方法の前提となっている従来の記録波形を用いて多値データを記録した場合には以下のような問題があった。
ここで記録波形とは、1つの多値データを記録するためにレーザ光の照射強度をどのように変化させるか時系列的に示したものである。従来の記録波形は、図26に示すように、レーザ光を記録パワーPwでパルス幅Tonの時間照射するトップパルスと、その直後にバイアスパワーPbでパルス幅Toffの時間経過させるオフパルスと、それらを除く期間に消去パワーPeで照射する消去パルスで構成する。このようなパルス列の記録波形によると、多値データのどの値でも同じ記録パワーPwの大きさで同じパルス幅Tonの期間レーザを照射し、その直後の各値に対応する急冷期間の長さ(オフパルスのパルス幅Toff)によってのみ記録マークの長さが決まることになる。
また図27に、記録パワーPwと多値データ判定誤り率(SER)の関係を示す。ここでSERとは、多値シンボル誤り数を全シンボル数で除した値であり、このSERが小さければ多値データの誤検出する確率が低いことになるため、多値データを正確に判定できることになる。そして図27からわかるように、SERは最適記録パワーP0を中心とした高パワー側(Pw>P0)と低パワー側(Pw<P0)とで非対称な曲線になっており、低パワー側で記録した場合は、高パワー側で記録した場合と比べてSERが急激に悪化(増加)することがわかった。これは、記録パワーが低いと必要な領域の記録層の温度が上昇しないため、記録マークを所望の面積に形成できないことによる。
従って、上述した個体差や使用環境の変化などにより最適記録パワーP0が高パワー側に変化した場合には、同じ記録パワーで記録を続けるとSERが増加してデータの再生ができなくなる限界値に達しやすいことになる。すなわち低パワー側のマージン(パワーマージン)が小さいことになる。そして、このようにパワーマージンが狭いことにより生じる問題としては、具体的に以下のようなものがある。
まず、ポリカーボネートからなる光ディスク基板は、ガラス基板のように平坦ではなく、反りやうねりがある場合が多い。例えば、光ディスク基板が内周から外周に向かって反っている場合、光ディスクからの反射光の光ピックアップへの入射角度が異なるために、再生信号レベルが内周、中周および外周で変化する。つまり使用条件が各半径方向領域によって変化することになる。そしてパワーマージンが小さい場合、SERがこのような変化に敏感に反応してしまうので、SERを低く保つよう各半径方向領域で記録パワーを始めとする信号処理の諸条件を個別に設定する必要が生じる。従って、記録又は再生の処理に時間がかかってしまうという問題があった。またこの場合、各半径方向領域で諸条件設定のための試し書きを行う領域が必要になることから、ユーザ領域が減少し記録容量が減ってしまうという問題もある。
さらに、記録トラックがうねっている場合、うねりの大きい領域では局所的にデフォーカス状態になってしまう。このようなデフォーカス状態でデータを記録することは、低パワーで記録することとほぼ等価であると考えられる。そのため図27から推測すると、局所的にフォーカスサーボが追従できないようなうねりが大きい領域では、SERが悪化すると考えられる。したがって、低パワー側のパワーマージンが狭い場合、光ディスク基板の個体差によっては記録した多値データを正確に再生できなくなるという問題が発生する。
また、近年では標準速度よりも高速で記録が可能な記録型CD、DVDが開発されており、一例として、高速でCLV(Constant Linear Velocity:一定線速度)フォーマットの記録を行うために、ディスク回転数を一定にしたまま記録信号の基準クロック周期をディスク半径位置に応じて変化させる方法が、書き換え型のDVD等に使われている。しかし、この方法を上記の多値記録方式に適用しても、光ディスクの記録感度が記録線速度に対して線形となっていないため、ディスクの内周側と外周側とでは記録マークの形成状態に違いが生じてしまう。
特に、ディスクの外周側では記録線速度が高くなるため記録感度が鈍り、多値データの小さい値(1〜3)を記録した場合には、記録マークが対応する十分な大きさで形成されなくなる。したがって、標準記録線速度で記録した場合と比べて多値データと反射光強度の対応関係が変化してしまうことになる。そして、このため、記録線速度毎に多値判定レベルや波形等化係数を学習する必要が生じる。したがって、再生時には線速度に対応した多値判定レベルや波形等化係数を読み込んで再生することになり、再生に時間がかかるという問題があった。
この発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する場合において、最適記録パワーよりも低い記録パワーでの記録特性を改善し、記録媒体、装置の個体差や使用環境の変化があっても安定した記録が行えるようにすることを目的とする。
また、記録線速度を変化させても安定した記録が行えるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録方法であって、上記光ビームの照射を制御するための記録波形が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有するパターンであり、記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、上記第1トップパルスと上記消去パルスとの間に所定記録パワーレベルの第2トップパルスを追加し、さらに以下のようなパルス幅決定処理を行うようにしたものである。
すなわち、上記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録して該テストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とし、上記多値データがm値のデータであるとき、上記多値データのうち上記所定範囲の各値について、V(n,P LO )≦V(0,P0)+(2n−1)×{V(m−1,P0)−V(0,P0)}/{2(m−1)}の条件を満たすよう、上記第1トップパルスのパルス幅と上記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたものである。
また、上記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録してそのテストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とした場合、上記多値データのうち上記所定範囲の各値について、V(n,P LO )<{V(n−1,P0)+V(n,P0)}/2の条件を満たすよう、上記第1トップパルスのパルス幅と上記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしてもよい。
あるいはまた、上記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録し、そのテストデータを読み取った場合に検出される多値データ判定誤り率をSER(Pw)とした場合、上記多値データのうち上記所定範囲の各値について、SER(P LO )≦10 −3 を満たすよう、上記第1トップパルスのパルス幅と上記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしてもよい。
これらの情報記録方法において、上記所定範囲を、読み取り時の反射光強度の小さい方の半分に対応する値の範囲とするとよい。
あるいは、上記記録媒体の記録面上における上記光ビームのスポット径をDsとし、上記記録媒体の記録面上で多値データを記録する単位である記録セルの記録方向の長さをCLとし、0.15以上0.30以下の値を取る係数をαとし、記録すべき多値データがm値のデータとするとき、上記所定範囲が、多値データの値をnとしてn≧α×Ds×m/CLとなる範囲としてもよい。
さらに、これから記録しようとする多値データの直前に記録した多値データの値に応じて、上記第2トップパルスの追加を行うか否かを定めるようにするとよい。
また、記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を、上記第1トップパルスと上記第2トップパルスとの間隔によって調整するようにしてもよい。
あるいは、記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を、上記第1トップパルスと上記第2トップパルスとの間隔、及び上記第2トップパルスと上記消去パルスとの間隔のどちらか一方又は両方によって調整するようにしてもよい。
あるいはまた、記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を、上記第1トップパルスと上記第2トップパルスのどちらか一方又は両方のパルス幅によって調整するようにしてもよい。
また、上記記録パワーP0を、上記記録媒体にあらかじめ記録されている記録パワーの値に基づいて設定するようにするとよい。さらに上記パルス幅決定処理により決定した第1トップパルスのパルス幅と第2トップパルスのパルス幅を上記記録媒体に記録しておき、次に上記パルス幅決定処理を行う場合には、その記録したパルス幅を読み出して初期値として使用するようにするとよい。
さらに、上記第2トップパルスのパルス幅を上記第1トップパルスのパルス幅よりも短くしてもよい。
さらにまた、上記第2トップパルスの記録パワーレベルを上記第1トップパルスの記録パワーレベルよりも低くしてもよい。
また、上記第1トップパルスのパルス幅をTonとし、上記バイアスパワーレベルでの光ビームの照射期間をToffとして、記録線速度に応じて記録クロック周期を変化させて一定の記録線密度で上記多値データを記録する際に、少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合には、記録線速度が増加するに伴いTon/Toffを大きくするよう変化させて上記多値データを記録してもよい。
さらに、記録線速度の増加に伴ってTonを長くすることにより、Ton/Toffの値を記録線速度の増加に伴って増加させるようにしてもよい。
あるいは、上記第1トップパルスの記録パワーレベルをPw1とし、上記消去パルスの消去パワーレベルをPeとして、記録線速度に応じて記録クロック周期を変化させて一定の記録線密度で上記多値データを記録する際に、少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合には、記録線速度が増加するに伴いPe/Pw1を小さくするよう変化させて上記多値データを記録するようにしてもよい。
また、Peの値を変化させることによりPe/Pw1の値を変化させるようにしてもよい。
さらに、少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合に、他の値を記録する場合よりも、上記各パルスを早いタイミングで発生させるようにしてもよい。
また、この発明の情報記録装置は、光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録装置であって、上記多値データの記録を行う情報記録手段が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有する記録波形により上記光ビームの照射を制御する制御手段を有し、上記制御手段が、記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、上記第1トップパルスと上記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加した記録波形により上記光ビームの照射を制御し、さらに以下のようなパルス幅決定処理を行うようにしたものである。
すなわち、上記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録して該テストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とし、上記多値データがm値のデータであるとき、上記多値データのうち上記所定範囲の各値について、V(n,P LO )≦V(0,P0)+(2n−1)×{V(m−1,P0)−V(0,P0)}/{2(m−1)}の条件を満たすよう、上記第1トップパルスのパルス幅と上記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたものである。
また、上記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録してそのテストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とした場合、上記多値データのうち上記所定範囲の各値について、V(n,P LO )<{V(n−1,P0)+V(n,P0)}/2の条件を満たすよう、上記第1トップパルスのパルス幅と上記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしてもよい。
あるいはまた、上記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録し、そのテストデータを読み取った場合に検出される多値データ判定誤り率をSER(Pw)とした場合、上記多値データのうち上記所定範囲の各値について、SER(P LO )≦10 −3 を満たすよう、上記第1トップパルスのパルス幅と上記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしてもよい。
以上のようなこの発明の情報記録方法又は情報記録装置によれば、光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する場合において、最適記録パワーよりも低い記録パワーでの記録特性を改善し、記録媒体、装置の個体差や使用環境の変化があっても安定した記録が行えるようにすることができる。
また、記録線速度を変化させても安定した記録が行えるようにすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔情報記録装置の実施形態:図1及び図2〕
まず、この発明の情報記録方法を実施するための情報記録装置の実施形態であり、またこの発明の情報記録装置の実施形態である光ディスク装置の構成について説明する。図1は、その光ディスク装置の構成を示すブロック図であり、図2はその光ディスク装置におけるピックアップのLD(レーザダイオード)光源と受光素子およびその出力信号検出部の構成例を示す図である。
図1に示す光ディスク装置1は、以下に説明する情報記録方法によって記録媒体である光ディスク2に対して多値記録方式により情報を記録することにより、光ディスク2や光ディスク装置1の個体差および記録時変動や環境変化により最適記録パワーが高パワー側に変動しても、それまでの記録パワーを再設定することなく多値データを正確に記録できる機能を備えている。そして、この光ディスク装置1は、ハードウェアとして、受光素子3とLD光源4を有するピックアップ5、再生信号検出回路6、サンプルホールド回路7、AD変換回路8、ウォブル検出回路9、クロック検出回路10、コントローラ11、メモリ12、LD駆動回路13を備えている。
そして、ピックアップ5の詳細な構成は、図2に示すものであり、半導体レーザであるLD光源4から射出されたレーザ光L(光ビーム)をコリメートレンズ14、偏光ビームスプリッタ15、ミラー16、λ/4板17、対物レンズ18を介して集光し、回転駆動されている光ディスク2に投光することにより情報の記録及び再生を行うためのユニットである。また、光ディスク2からの反射光は対物レンズ18、λ/4板17を通過し、ミラー16で反射された後、偏光ビームスプリッタ15により入射光と分離して偏向され、検出レンズ19により4分割に構成された受光素子3上に導かれ、再生信号、フォーカス誤差信号、トラック誤差信号等を検出することができる。
このピックアップ5により光ディスク2に対して多値データを記録する場合、図1のコントローラ11は、記録する多値データと、後述する記録波形のパルス幅設定情報および記録パワーや消去パワー、バイアスパワー等の記録設定情報とを記録情報としてLD駆動回路13に出力し、LD駆動回路13は変調した信号によりピックアップ5のLD光源4を駆動して光ディスク2へ記録を行う。この多値データを記録する際には、光ディスク2にあらかじめルックアップテーブルとして記録されているプリフォーマット情報を読み出したり、光ディスク装置の図示しない内部メモリから記録設定情報を読み出したりすることで前述の記録波形の初期値を設定することができる。
このプリフォーマット情報や記録設定情報としては、例えば記録パルス幅(トップパルスのパルス幅)、記録パルス間隔、冷却パルス幅、各パルスの開始および終了位置、記録パワー、バイアスパワー、消去パワーなどの記録方法に関するパラメータが考えられ、特に上述した第2トップパルスの追加パターンを定義する情報を含むことが望ましい。また、実際に記録を行う際にこれらの情報を変更して使用した場合に、その変更に基づいてルックアップテーブルを更新するようにすれば、次に記録を行う際にその変更後の値を参照し、それを初期値として使用して記録動作を行うことができるので、記録条件を設定するための時間を短縮することができる。
記録した情報を再生する場合には、上記の受光素子3による光電変換と再生信号検出回路6での電流電圧変換と加算回路によって再生信号を検出する。また、この再生信号検出回路6の出力からウォブル検出回路9によりウォブル信号が検出され、クロック検出回路10がこのウォブル信号からPLLクロックを生成し再生時のクロックとする。なお、このクロックは記録時のクロックと同様なものが得られるようにしている。そして、このようなクロックを用いて同期することで、各テストパターン中の中央位置における再生信号レベルが検出され、これを多値データの各値に対応する再生信号レベル値としてサンプルホールド回路7でサンプリングする。AD変換回路8でこの再生信号レベル値をレベルデータに変換し、コントローラ11がメモリ(RAM)12に格納する。
〔情報記録方法の第1実施例:図3乃至図10〕
次に、この発明の情報記録方法を上述したような情報記録装置を用いて実施する場合の第1実施例について説明する。
なお、この第1実施例で用いる多値データは、各値が0から7の8値のレベルを取るものとし、0が反射光強度が最大になる多値データの値、7が反射光強度が最小になる多値データの値とする。そして、このような多値データの各値にそれぞれ対応する記録波形に基づいてレーザ光の光ディスクへの照射を制御することにより、各値に対応する記録マークを形成することができる。
この記録波形について説明すると、図3に示すように、レーザ光Lを記録パワーPwでトップパルス時間Tonの間照射するトップパルス(第1トップパルス)と、その後にバイアスパワーPbでオフパルス時間Toff経過させるオフパルスと、それらを除く期間に消去パワーPeで照射する消去パルスとが連続するパターンで構成する。消去パワーPeは記録パワーPwに定数εを乗じた一定比率のパワーであって、通常はε=0.5近傍に設定される。
このようなパルス列の構成は、各セル期間Ttの開始基準となる記録クロックエッジからそれぞれ計測した期間として示される記録パルスの立上がり期間Ta、記録パルスの立下り期間Tb、消去パルス立上がり期間Tcで定義される。また、トップパルスのパルス幅Ton=Tb−Ta、オフパルスのパルス幅Toff=Tc−Tbにより定義してもよい。
このようなパルス列の記録波形によると、トップパルスにおけるレーザ照射で光ディスクの記録膜が加熱されて記録層が融点を超えた後、オフパルスのパルス幅Toffの領域において急冷され、結晶相がアモルファス相に相変化することによって反射光強度が低下する領域が形成される。さらに、オフパルスの直後に続く消去パルスにより記録層は徐冷され、結晶相になることで反射光強度が高い領域が形成される。通常は、アモルファス相の領域を記録マーク、結晶相の領域を記録スペースと称する。
ここで、記録される多値データ値は、一定長のセル内における記録マークの長さ(それにより異なってくる再生時の反射光強度の大きさ)に対応するものであるが、この記録マークの長さは記録パワーPwの強さで決まるものではない。そして、多値データのどの値でも同じ記録パワーPwの大きさで同じパルス幅Tonの期間レーザを照射し、その直後の各値に対応する急冷期間の長さ(オフパルスのパルス幅Toff)によってのみ記録マークの長さが決まることになる。すなわち、最適な記録パワー及び記録パルス幅(トップパルスのパルス幅Ton)が一度決定すれば、多値データのどの値でもその一つの最適記録パワーによって記録されることになる。
また、この第1実施例では、このような多値データの判定の正確さを示す指標としてSERを用いる。このSERは多値データ判定誤り率であり、これは多値シンボル誤り数を全シンボル数で除した値である。このSERが小さければ、多値データを誤検出する確率が低いことになるため、再生時に多値データの値を正確に判定できることになる。また、このSERは、記録パワー及び記録パルス幅の大きさによって変化する値である。
そして本願発明者は、以上のような記録波形により多値データを記録した場合、従来技術の問題点である低記録パワー時のSERの増加がどのような原因により生じるのか種々の検討を行ったところ、次のような特性によるものであることを今回新たに発見した。次に、この点について説明する。
まず、図4に、記録パワーPwを変化させて多値データの各値を記録した場合の、各値にそれぞれ対応する反射光強度の変化を示すグラフを示す。そして、グラフの右側の枠内の、「data」に続く数字が、記録した多値データの値を示す。またこのテスト記録には、図5に示すように多値データの各値をそれぞれ4回ずつ繰り返すパターンのテストデータを用いた。
図4からわかるように、記録パワーが最適記録パワー(図中ではP0=9.0mW)より小さい場合には、4以上の多値データの値に対応する反射光強度がそれぞれ大きく上昇し、記録パワーPw=7.0mWでは5〜7の値と対応する反射光強度がほとんど等しくなってしまっている。そしてこのことから、記録パワーが小さい場合において、記録マークを大きく形成させる必要がある多値データの4〜7の値では、多値データに応じてオフパルスのパルス幅Toffを変化させているのにもかかわらず、反射光強度に差があらわれないことがわかった。その結果、それらの値同士の判別が困難となり、図27に示したように低記録パワー側でSERを増加させてしまうことになる。
このような特性となるのは、記録パワーPwが低い場合には必要な領域の記録層の温度が上昇しないため、記録マーク(反射光強度を低下させるアモルファス相領域)を所望の面積に形成できず、すなわち反射光強度を所望の大きさにまで低下させることができないためと考えられる。
そこで、このような問題を解決するため、この第1実施例においては、多値データの4〜7の値を記録する場合に、レーザ光の制御に使用する記録波形において、図6に示すように、記録パワーPwによる第2トップパルス(パルス幅Ton′)を第1トップパルス(パルス幅Ton)と消去パルスの間に追加し、それによって低記録パワー時の加熱不足を解消するようにしている。なお、多値データ1〜3の記録マークについては、低記録パワー時でも比較的適切な記録が可能であるので、従来通り第1トップパルス(パルス幅Ton)のみを有する記録波形で記録するようにしている。
またこのとき、記録する多値データの値毎に記録マークの面積の大きさを変える制御、すなわち再生時における反射光強度が多値データの値に応じて適切な値になるようにするための制御は、第1トップパルスと消去パルスの間のオフパルスのパルス幅Toff又は第1トップパルスと第2トップパルスの間の第1オフパルスのパルス幅Toff′(図6参照)を調整することによって行うことができる。そして、このような制御を行うことにより、再生時に多値データの各値に対応する適切な反射光強度が得られるような記録を可能とすることができる。
また、このような制御を行う場合、多値データ0〜7の各値に対応する記録波形は、例えば図7に示すようなものになる。この例では、多値データ4〜7を記録する際の記録波形における第2オフパルスのパルス幅Toff″は常に一定の長さとし、オフパルスの幅Toff′を変化させるようにしている。
このように記録波形を設定することにより、低記録パワー時でも加熱不足により低反射率の記録マークを形成できない事態を防ぐことができる。また、各値毎に再生時の反射率差が十分得られるような記録を可能とし、判別を確実にできることから、SERの急激な悪化を抑えることができる。そして、これにより低記録パワー側のパワーマージンを十分に確保できるため、光ディスク、光ディスク装置の個体差及び使用環境の影響を受けることなく安定した記録ができる。
ここで、多値データの各値に対応する記録波形の設定処理の例を図8のフローチャートに示す。このフローチャートでは、各処理のステップをSと記している。また、このフローチャートに示す処理は、光ディスク装置1のコントローラ11が必要なタイミングで、例えば光ディスク2への情報の記録が指示された場合に、図示しない内部のメモリに格納されたプログラムに従って実行する処理である。
そして、この処理においては、まずステップ101で多値データの値が0(後述するカウンタ変数n=0)の場合に対応する記録波形を設定する。この場合、セル長Ttの全体に渡ってレーザパワーが消去パワーPeを維持する波形に設定し、記憶する。次に、ステップ102で多値データの値の取りうる数をカウンタ変数mにセットする。ここでは多値データは8値としているので、m=8である。また、多値データの値のカウンタ変数nを1にセットする。
次に、ステップ103〜ステップ107のループ処理で、多値データの1〜7の値に対応する記録波形を設定し、記憶する。
これらの処理において、まずステップ103では、その回の多値データの値nにより記録波形に第2トップパルスを追加するかどうかを判定する。これは、その回の多値データの値nが、設定しきい値m/2(=4)以上であるかどうかで判定する。
その回の値nが設定しきい値m/2より小さい場合(n=1〜3)は、ステップ104で、多値データnに対応する記録波形として第2トップパルスを追加しないので、ステップ104により消去パルス以外で第1トップパルスと第1オフパルスだけを有する記録波形を設定し、記憶する。
具体的には、セル期間Tt中に、記録パワーPwでパルス幅Tonの第1トップパルスと、その直後にバイアスパワーPbでnに比例するパルス幅Toffの第1オフパルスが連続して位置し、残りの期間を消去パワーPeとする波形を設定する。(図7のn=1〜3参照)
また、ステップ103で、その回の値nが設定しきい値m/2より大きく(n=1〜3)、記録波形に第2トップパルスを追加する必要があると判定した場合は、ステップ105で、多値データnに対応する記録波形として、消去パルス以外で第1トップパルスと第1オフパルスに続き第2トップパルスと第2オフパルスとを有する記録波形を設定し、記憶する。
この場合、具体的には、セル期間Tt中に、記録パワーPwでパルス幅Tonの第1トップパルスと、その直後のバイアスパワーPbでnに比例するパルス幅Toff′の第1オフパルスと、その直後の記録パワーPwでパルス幅Ton′の第2トップパルスと、その直後のバイアスパワーPbで一定長のパルス幅Toff″の第2オフパルスが連続して位置し、残りの期間を消去パワーPeとする波形に設定される。(図7のn=4〜7参照)
そして、ステップ104またはステップ105で記録波形を設定、記憶した後は、ステップ106に進み、nがm−1より大きいか否か、すなわち最後(m−1=7回目)の記録波形の設定が終了したか否かを判断する。そして終了していない場合は、ステップ107で値nを1増加させた後に、ステップ103に戻ってその値nによる記録波形の設定を繰り返す。ただし、値nが小さい順に記録波形の設定を行うことは必須ではない。一方、ステップ106で最後の記録波形の設定が終了したと判断した場合には、この処理を終了する。
以上の処理により、多値データの各値に対応させて図7に示したような記録波形を設定することができる。そして、このような記録波形を用いて光ディスクに対する情報の記録を行うようにすることにより、上述のような安定した記録が可能となる。
ここで、以上説明してきた制御の実施例について、実験結果をもとにより具体的に説明する。ここでは、波長405nm、対物レンズの開口数NA=0.65のレーザー光で記録可能な相変化型の光ディスクを使用した場合について説明する。この光ディスクは、基板が直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネートからなり、基板表面上には射出成形によりグルーブ溝がトラックピッチ0.45μmで連続したスパイラル(螺旋)として形成されている。また、この基板上に、誘電体膜,Ge−Sb−Teなどからなる相変化記録膜、誘電体膜、反射膜を順次積層して作成したものである。
このような光ディスクに対し、図1及び図2に示したような光ディスク装置を用い、図7を用いて説明したような記録波形を用いて、種々の記録パワーにより多値データを記録し、記録パワーに対する多値データの各値(n=0〜7)の反射光強度の変化を測定した結果を図9に示す。このときの記録セル長は0.24μmであり、記録線速度は3.5m/s一定であり、記録データは多値ランダムデータを用いた。
この図と図4との比較からわかるように、多値データn=4〜7を記録するときに第2トップパルスを追加したことにより、低記録パワー時においても、これらの値について低反射率が得られる記録が可能となり、多値データの各値と反射光強度との線形性が確保されている。
また、この第1実施例の記録方法と、従来の第1トップパルスのみを用いた記録方法のそれぞれで記録を行い、記録パワーPwとSERの関係を調べた結果を図10に示す。この図においては、従来の記録方法を用いた場合の結果を曲線Aで、この第1実施例の記録方法を用いた場合の結果を曲線Bで示している。
この図からわかるように、SER<10−3が得られる記録パワーPwの範囲は、従来の記録方法ではPw=7.8〜10.6mWであったのに対し、この第1実施例の記録方法ではPw=7.2〜10.8mWまで広がった。つまり、従来方法に対してこの第1実施例の方が低記録パワー側のマージンが広がったことになる。なお、SER<10−3は、再生時の復調処理によって実用上問題ない10−5未満のビットエラー率(BER)が得られるようにするために満たすべき条件である。
なお、多値データの値はn=0〜7の8値に限られるものではなく、他の数に設定することもできる。その場合には、多値データの全値のうちで反射光強度が小さい方(記録マークの面積が大きい方)となるおよそ半分の値の範囲に対し第2トップパルスを追加すればよい。つまり、上述したように本実施例では、多値データの値の取りうる数をm=8とし、反射光強度の大きい順から値をn=0,1,…,7として、多値データの値がn≧m/2(すなわちn=4〜7)の範囲で第2トップパルスを追加することとした。そして、多値データの取りうる値の数mが8以外の場合であっても、この第2トップパルスを追加させる設定しきい値(n≧m/2)は適用可能であり、また光ディスク及び光ディスク装置の仕様や特性によっては例えばn≧m/3などの他の設定しきい値を適用することもできる。(この実施例の変形例2として後に詳述する)
〔記録波形の設定方法:図11乃至図18〕
次に、上述した第1実施例で説明した記録波形の設定方法について、より詳細に説明する。
まず、記録波形に第2トップパルスを設ける場合、図6に示したように、記録波形にはオフパルスが2つ形成されることになる。
そこで、発明者らは、書き込みにより形成されるマークの反射光強度の、第1オフパルスのパルス幅Toff′への依存性と第2のオフパルスのパルス幅Toff″への依存性を調べた。
図11にその結果を示す。
この図では、塗りつぶしたひし形が反射光強度のToff′への依存性を示し、白抜きの正方形が反射光強度のToff″への依存性を示す。また、この図11の検証を行った際の条件は、記録セル長を0.24μm、記録線速度を6.0m/sとし、第1トップパルスのパルス幅Tonは5.0ns(ナノ秒)、第2トップパルスのパルス幅Ton′は4.0nsでそれぞれ一定としている。また、第1オフパルスのパルス幅Toff′を変化させる場合は第2オフパルスのパルス幅Toff″を5.0nsで一定とし、第2オフパルスのパルス幅Toff″を変化させる場合は第1オフパルスのパルス幅Toff′を5.0nsで一定とした。
そして、この図から、Toff′とToff″のいずれによっても同様に反射光強度を制御できることがわかる。従って、Toff′とToff″のいずれか一方あるいは両方を組み合わせても制御することができるので、どのように選択するかは使用する記録媒体の材料の特性によって決定すればよい。
例えば、上述の情報記録方法の第1実施例で説明した記録材料を用いる光ディスクにおいて、反射光強度をToff′により制御した場合とToff″により制御した場合とで、それぞれSERを求めると、図12に示すようになる。この結果、この光ディスクにおいては、反射光強度をToff′により制御した方が良好なSERが得られることがわかるので、このような場合には反射光強度をToff′により制御するようにするとよい。
なお、この場合に、Toff′は、多値データの各値に対応するテストデータを記録した場合にそれぞれの反射光強度が線形関係を有するように調整する。
次に、図13に、多値データの各値に対応して記録された記録マークの反射光強度が多値データの値と線形関係を有するよう記録波形を調整する処理の例を示すフローチャートを示す。また、このフローチャートには、記録マークが適切なサンプリング位置に記録されるよう記録波形の各パルスの発生タイミングを調整する処理の例も併せて示している。このフローチャートに示す処理は、光ディスク装置1のコントローラ11が必要なタイミングで、例えば図8のフローチャートに示した処理により一応の記録波形の設定が完了した後で、図示しない内部のメモリに格納されたプログラムに従って実行する処理である。
そして、この処理においては、まずステップ201で、光ディスクの任意の領域にウォブル、ピット又はマークによりあらかじめ記録されていたり、又は光ディスク装置の記憶部に記録されていたりする最適記録パワーの情報を読み込んで記録パワーPwとする。
次にステップ202で、この記録パワーPwでテストデータの記録を行う。このテストデータとしては、図5に示すように多値データの各値をそれぞれ4回ずつ繰り返すパターンと、図14に示すように多値データの各値に対応する反射光強度がそれぞれ符号間干渉のない孤立波として再生されるパターンの両方を含むものを用いる。また、このステップでの記録の用いる記録波形は、図8のフローチャートに示した処理により設定したものや、予め光ディスク装置1や光ディスク2に設定されているものを用いることが考えられる。さらに、記録波形に第2トップパルスを含む場合、第1及び第2トップパルスの双方を記録パワーPwで記録するようにする。
次にステップ203で各テストデータの記録箇所を再生し、ステップ204で多値データの各値nにそれぞれ対応する反射光強度V(nnn,Pw)をサンプリングし、記憶する。なお、このV(nnn,Pw)は、カッコ内の左側の数が3桁の場合、記録パワーPwで記録された多値データ列n,n,nの2番目のnを再生した時の反射光強度を示す。
そして、ステップ205で、図5のパターンのテストデータをサンプリングした場合において、V(000,Pw)からV(777,Pw)までの各反射光強度が適切な線形性を有しているか否かを判定(詳細は後述する)する。
そして各反射光強度V(nnn,Pw)が、互いに適切な線形関係にあると判断した場合には、ステップ206へ進み、図14に示したようなパターンのテストデータをサンプリングした場合における各孤立波のピークが正しい位置にあるか否かを判定(後述)する。正しい位置にあると判断した場合には、調整が完了したことになりこの処理を終了する。
また、ステップ205で適切な線形関係にないと判断した場合には、ステップ207へ進んで記録波形の各パルスの幅やパワーを調整(後述)した後に、ステップ202に戻って新たな記録波形によるテスト記録と線形性の判定を繰り返す。また、ステップ206で孤立波のピークが正しい位置にないと判断した場合には、ステップ208へ進んで記録波形の各パルスの発生タイミングを調整(後述)した後に、ステップ202に戻って新たな記録波形によるテスト記録を行い、以後の処理を繰り返す。
以上の処理により、多値データの各値に対応する反射光強度が線形関係を有するよう記録波形における各パルスの幅やパワーを調整できるとともに、記録マークが適切な位置に記録されるよう各パルスの発生タイミングを調整することができる。
ここで、上記ステップ205における各値nの反射光強度V(nnn,Pw)の線形性についての判定と、ステップ207における記録波形の各パルスの幅やパワーの調整について詳細に説明する。まず、ステップ205における線形性の判定は、図5に示したような繰り返しパターンのテストデータを再生して得られた多値データの各値nにそれぞれ対応する反射光強度V(nnn,Pw)が下記(式1)の条件を満たすか否かを判定する。
Figure 0004446348
なお、(式1)は、V(nnn,Pw)の値が、V(000,Pw)からV(777,Pw)までの区間を等分割して得られる理想値から誤差δ以内の値である場合に成り立つ式である。そしてδは、多値データの各値と対応する反射光強度が略等間隔の関係にあるとするための、各反射光強度についての許容誤差であり、この例では隣り合う値と対応する反射光強度の理想値の間隔の5%としている。つまり、δは下記(式2)で示される値としている。
Figure 0004446348
そしてn=0の場合とn=7の場合には(式1)は当然成り立つので、n=1〜6の各値について全て(式1)の条件が成り立つ場合に、各反射光強度は線形性を有しているものと判定するようにしている。また、n=1〜6のいずれか1つでも(式1)の条件を満たさずに線形性がないと判断される場合には、以下の(式3)が成り立つ場合と(式4)が成り立つ場合の2通りが考えられる。
Figure 0004446348
Figure 0004446348
上記(式3)が成り立つ場合は、図15に示すように、テストデータの再生信号において、値nと対応する反射光強度V(nnn,Pw)が、理想値であるV(000,Pw)−n・{V(000,Pw)−V(777,Pw)}/7より許容誤差δ以上高い状態となっていることになる。したがってこの場合、図13のステップ207においては、反射光強度V(nnn,Pw)をその理想値である[V(000,Pw)−n・{V(000,Pw)−V(777,Pw)}/7]まで下げるよう調整すればよい。またこの際、誤差が許容誤差δの範囲に収まればよい。
そして反射光強度を下げるための方法の一つとして、図11を用いて説明したように、第1オフパルスと第2オフパルスのいずれか一方又は両方のパルス幅を長くすることが考えられる。そしてこの場合、図11に示したようなオフパルスのパルス幅と反射光強度との関係を調べておき、その結果に基づいてパルス幅の調整量を決定すれば、最終的に適切な反射光強度が得られるまでに補正を繰り返す回数を少なくし、効率よく調整を行うことができる。
また、上記(式4)が成り立つ場合には、上記(式3)の場合と逆に、反射光強度V(nnn,Pw)が理想値より許容誤差δ以上低い状態となっているため、ステップ207においては反射光強度V(nnn,Pw)をその理想値まで上げるよう調整すればよい。この場合にも、誤差が許容誤差δの範囲に収まればよい。
この調整法としては、上記と逆に、第1オフパルスと第2オフパルスのいずれか一方又は両方のパルス幅を短くするよう調整することが考えられる。
以上のようなステップ207の調整処理をステップ205の条件を満たすまで繰り返すことにより、各反射光強度が略等間隔となり線形性を有するような記録波形を設定することができる。
なお、各反射光強度の線形性を確保するための調整は、上述したようにオフパルスのパルス幅を調整する以外にも、第1トップパルスと第2トップパルスのそれぞれのパルス幅Ton,Ton′又は記録パワーPw1,Pw2を調整することによっても行うことができる。例えば、反射光強度V(nnn,Pw)が理想値よりも高くなっている上記(式3)の状態の場合には、ステップ207で第1トップパルスのパルス幅Tonと第2トップパルスのパルス幅Ton′のいずれか一方又は両方を長くするよう調整するか、又は第1トップパルスの記録パワーPw1と第2トップパルスの記録パワーPw2のいずれか一方又は両方を高くするよう調整すればよい。また、反射光強度V(nnn,Pw)が理想値よりも低くなっている上記(式4)の状態の場合には、ステップ207でそれぞれ逆の調整を行えばよい。
ここで、第1トップパルスのパルス幅Tonと第2トップパルスのパルス幅Ton′を変化させた場合のSERへの影響について説明する。
図16は、Ton′/Tonの変化に対してSERがどのように増減するか調べた結果を示す図であり、このときの第1トップパルスの記録パワーPw1と第2トップパルスの記録パワーPw2はともに9.0mWとし、反射光強度はオフパルスのパルス幅で制御した。
そして、この図から、Ton′/Ton>1.0つまり第2トップパルスのパルス幅Ton′が第1トップパルスのパルス幅Tonより長くなると、SERが増加してしまい、Ton′/Tonがあまり大きくなるとデータを正確に記録できなくなることがわかる。これは、隣接する記録セルへの熱干渉量が大きくなるためと考えられる。
一方、第2トップパルスのパルス幅Ton′が短い場合は、記録パワーが最適記録パワーにあるためSERの増加はないが、Ton′/Ton<0.5、つまり第2トップパルスのパルス幅Ton′が第1トップパルスのパルス幅Tonの半分より短くなると、第2トップパルスTon′を追加することによる効果、つまりパワーマージンを広げる効果が少ない。従って、第1トップパルスのパルス幅Tonと第2トップパルスのパルス幅Ton′を変化させる場合には、0.5≦Ton′/Ton≦1.0の範囲で変化させることが有効であることがわかった。
また、第1トップパルスの記録パワーPw1と第2トップパルスの記録パワーPw2を変化させた場合のSERへの影響についても説明する。
図17は、Pw2/Pw1の変化に対してSERがどのように増減するか調べた結果を示す図であり、このときの反射光強度はオフパルスのパルス幅で制御した。
そして、この図からは、Pw2/Pw1>1.0つまり第2トップパルスの記録パワーPw2が第1トップパルスの記録パワーPw1より高い場合には、SERが増加してしまうことがわかる。この原因としては、Pw2が大きいと、隣接する記録セルへの熱干渉量が大きくなるためであることが考えられる。
一方、第2トップパルスの記録パワーPw2が低い場合は取り立ててSERの増加は見られないが、Pw2/Pw1<0.5つまり第2トップパルスの記録パワーPw2が第1トップパルスの記録パワーPw1の半分より低くなると、第2トップパルスを追加することによる効果、つまりパワーマージンを広げる効果が少ない。従って、第1トップパルスの記録パワーPw1と第2トップパルスの記録パワーPw2を変化させる場合には、0.5≦Pw2/Pw1≦1.0の範囲で変化させることが有効であるといえる。
次に、図13のステップ206における孤立波のピーク位置の判定と、同ステップ208における記録波形の各パルスの発生タイミングの調整について詳細に説明する。
まず、そして再生時の光スポット径は1つの記録セルの全長より大きいため、ある値を記録したセルの前後のセルに0を記録する(マークなしとする)場合でも、その0を読み取る場合に間のセルの記録マークの影響を受けて反射光強度が低下することがある。したがって、これらの記録セルを再生した場合には、図18に示すように、マークを記録したセルの前後の記録セルにわたって1つの孤立波が再生され、そのピーク位置が中央の記録セル56に形成した記録マーク53の中央位置と一致すると考えられる。
しかし、光ディスク装置による信号の再生は、記録セルの中央位置に同期して反射光強度をサンプリングするものであり、光ディスクの個体差や使用環境などの理由により孤立波のピーク位置が中央記録セル56の中央位置からズレている場合には、多値データの値に対応する本来の反射光強度が得られなくなることがある。したがって、図13に示した処理においては、このような孤立波のピーク位置のズレをステップ206で判定し、ステップ208でそのズレを補正するための記録波形の調整を行うようにしている。
そして、この孤立波のピーク位置のズレ判定は、図18に示すように3つ並ぶ記録セル55,56,57のうちの前後両側の記録セル55,57について検出した反射光強度を比較することにより判定するものである。
この場合、中央の記録セル56に記録したマークに位置ズレがないとすると、検出される反射光強度は図18(A)に示すようになり、両端の記録セル55,57においてそれぞれ検出される反射光強度V(n00,Pw)とV(00n,Pw)にはほとんど差が生じない。しかし、中央の記録セル56に記録したマークに位置ズレがあると、検出される反射光強度は図18(B)又は(C)に示すようになり、V(n00,Pw)とV(00n,Pw)とには大きな差が生じると考えられる。
そこで、ピーク位置のズレ判定は、V(n00,Pw)とV(00n,Pw)が下記(式5)の条件を満たすかどうかに基づいて行うようにしている。ここで、δは許容誤差であり、例えば(式2)に示したものと同じ値を用いることができる。
Figure 0004446348
そして、多値データの各値nについて全て(式5)の条件が満たされている場合には、孤立波のピーク位置が中央記録セル56の中央位置とほぼ一致していると判断する。一方、多値データの各値nのいずれか1つでも(式5)の条件を満たさない場合には、孤立波のピーク位置がずれていると判断する。この場合、以下の(式6)が成り立つ場合と(式7)が成り立つ場合の2通りが考えられる。
Figure 0004446348
Figure 0004446348
上記(式6)が成り立つ場合は、図18(C)に示すように記録セル55において検出される反射光強度が記録セル57において検出される反射光強度よりもδ以上大きくなっている場合である。従ってこの場合、孤立波のピークが光スポット移動方向にズレた状態であることがわかる。そこで、この場合には、ステップ208において、記録波形の各パルスの立ち上がりや立ち下がりのタイミング、すなわち各トップパルスの立ち上がり及び立下りとイレースパルスの立ち上がりのタイミングを遅らせるよう調整すればよい。
また、上記(式7)が成り立つ場合は、図18(B)に示すように記録セル57において検出される反射光強度が記録セル55において検出される反射光強度よりもδ以上大きくなっている場合である。従ってこの場合、孤立波のピークが光スポット移動方向と逆方向にズレた状態であることがわかる。そして、この場合には、ステップ208において、記録波形の各パルスの立ち上がりや立ち下がりのタイミングを早めるよう調整すればよい。
以上のようなステップ208の調整処理をステップ206の条件を満たすまで繰り返すことにより、各孤立波のピーク位置が中央記録セル56の中央に位置するよう記録波形の各パルスの発生タイミングを調整することができる。
〔トップパルスのパルス幅設定方法(1)〕
また、上述した第1の実施例の情報記録方法においては、オフパルスのパルス幅又は記録パワーを調整する以外にも、記録波形における第1トップパルスもしくは第2トップパルスのいずれか一方か又は両方のパルス幅を調整することにより、記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を調整することが可能である。そして、このような調整を行うことにより、低記録パワーで記録した場合でも多値データの各値と再生時の反射光強度との間の線形性を確保できるよう各トップパルスのパルス幅を設定する等して、さらに好適な記録を可能にすることができる。
以下に、このようなパルス幅の調整について説明する。
まず初めに説明するのは、低記録パワー時においても多値データの各値とそれぞれに対応する反射光強度との線形性を確保できるようトップパルスのパルス幅を設定することにより、低記録パワー側のSER特性を改善してパワーマージンを拡大する方法である。
この方法によるパルス幅の設定においては、まずあらかじめ光ディスク又は光ディスク装置の記憶部に記録されているルックアップテーブルから記録パワーP0を読み取り、次にこの記録パワーP0およびP0より小さい記録パワーPLOでそれぞれ図5のテストデータをテスト記録し、各記録パワーごとに多値データの各値nのそれぞれに対応する反射光強度を測定する。ここで、P0は、多値データの記録(テスト後の本記録)に使用しようとする記録パワーであり、この値は通常は既定のあるいは導出した最適記録パワーの値である。また例えば、PLO=0.85P0とすることが考えられるが、この値に限定されるものではない。
そして、記録する多値データを0からm−1までのm値(ここでは8値)のデータとし、多値データ記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録してそのテストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)として、下記(式8)で定義するΔ(n,PLO)を計算する。
Figure 0004446348
なお、(式8)において、右辺第2項は、記録パワーがP0でテストデータを記録した場合において、多値データ0(反射率最大)及びm−1(反射率最小)についての再生時の反射率を利用し、多値データの値と反射率とが線形関係にあると仮定した場合の、多値データnと対応する反射率の値である。従って、Δ(n,PLO)は、記録パワーPLOで所定のテストデータをテスト記録してそのテストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度と、反射光強度の理想値(目標値)との差を示す値となる。
そして、あるn(n≧m/2)についてΔ(n,PLO)が下記(式9)の条件
Figure 0004446348
を満たさない場合は、多値データの値nを記録するときの記録波形を、第1トップパルスと第2トップパルスのどちらか一方又は両方のパルス幅を広げるよう変更し、変更後の記録波形を用いて同じテスト記録と測定処理を再び行う。ここで、上記(式9)中における|Δ(n,PLO)|は、Δ(n,PLO)の絶対値を意味する。このようにした場合、低記録パワーでも記録マークを確実に形成できるようになり、反射率を最適記録パワーの場合に近付けることができると考えられる。多値データの各値について独立に行う。
そして、この手順を、全てのnについてΔ(n,PLO)が(式9)の条件を満たすまで繰り返す。なお、(式8)を(式9)に代入すると、V(n,PLO)が満たすべき条件(式10)が得られる。従って、各テストデータを読み取って得られる反射光強度が(式10)を満たすようにパルス幅を調整すればよいことがわかる。
Figure 0004446348
なお、(式10)は、V(n,PLO)の上限条件を規定する式となっているが、記録パワーPLOは記録パワーP0より低いのであるから、非反射面である記録マークが過大形成されて反射光強度が小さくなりすぎる場合は考慮する必要性が薄い。従って、V(n,PLO)の下限条件の判定処理は、ここでは特に行っていない。
以上のようにトップパルスのパルス幅を最適化した記録波形を用いることにより、最適記録パワーより低い記録パワーで記録が行われたりする場合や、あるいはディスクの反り等によってデフォーカス状態(低記録パワー状態と等価)で記録が行われてしまったりした場合でも、多値データの各値とそれらに対応する反射光強度との関係の線形性を維持することができる。もし、各値に対応する反射光強度同士の間隔が全体的に小さくなったとしても、それに合わせて多値データの各値間の判定しきい値を設定しなおすことで、SERを低減させることができる。
なお、記録パワーP0の値を予めルックアップテーブルに記録しておくことは必須ではなく、例えば記録の度に適当な方法で測定(導出)するようにしてもよい。
〔トップパルスのパルス幅設定方法(2)〕
次に説明するのは、低記録パワー時において記録した多値データの各値に対応する反射光強度の変化を、最適記録パワー時において設定したしきい値内に抑えられるようトップパルスのパルス幅を設定することにより、低記録パワー側のSER特性を改善してパワーマージンを拡大する方法である。以下の説明に使用する変数や定数の定義は、特に断らない限り上述の設定方法(1)の場合と同様である。
まず、記録された多値データを再生する際に使用する、多値データの値nに対応する反射光強度のしきい値は、以下のようなものである。すなわち、最適記録パワーP0で記録を行ったときの多値データn(n=0,1,2,…,m−1)の再生時の反射光強度をV(n,P0)とした場合、例えば、あるデータを再生した場合の反射光強度Vが以下の(式11)に示す範囲であれば、そのデータの値はnであると判断するようにすることができる。このとき、(式11)の不等式に示された上限値と下限値がしきい値となる。
Figure 0004446348
そして、この方法によるパルス幅の設定においては、あらかじめ光ディスク又は光ディスク装置の記録部に記録されているルックアップテーブルから記録パワーP0を最適記録パワーとして読み取り、次にこの記録パワーP0およびP0より小さい記録パワーPLOでそれぞれ図5のテストデータをテスト記録し、各記録パワーPwごとに多値データの各値に対応する反射光強度を測定する。ここでも、PLO=0.85P0とすることが考えられるが、この値に限定されるものではない。
そして、あるn(n≧m/2)についてV(n,PLO)が下記(式12)の条件を満たさない場合は、その多値データの値nを記録するときの記録波形を、第1トップパルスと第2トップパルスのどちらか一方又は両方のパルス幅を広げるよう変更し、変更後の記録波形を用いて同じテスト記録と測定処理を再び行う。このようにした場合、低記録パワーでも記録マークを確実に形成できるようになり、反射率を最適記録パワーの場合に近付けることができると考えられる。また、このときのパルス幅の調整は、多値データの各値について独立に行う。
Figure 0004446348
そして、この手順を、全てのnについてV(n,PLO)が(式12)の条件を満たすまで繰り返す。なお、上記パルス幅設定方法(1)と同じ理由から、V(n,PLO)の下限条件の判定はここでは行っていない。
これにより、最適記録パワーが低記録パワーPLOに変化したのと同様の状態で記録された場合でも、多値データの各値を再生した場合の反射率が最適記録パワーで記録されたデータを再生する場合の多値判定しきい値で定められる範囲からはずれることがない。よって、多値判定しきい値を再設定することなく、最適記録パワーで設定した1組の多値判定しきい値を用いて多値データの各値を判定することができる。
また、以上の各パルス幅設定方法に加えて、あるいは独立して、記録パワーPLOにより所定のテストデータをテスト記録し、そのテストデータを読み取った場合に検出される多値データ判定誤り率をSER(PLO)が、多値データのうち少なくともn≧m/2を満たす各値についてSER(PLO)≦10−3を満たすよう、第1トップパルスと第2トップパルスのどちらか一方又は両方のパルス幅を調整するようにしてもよい。このようにすれば、記録パルス幅をより適切なものにすることができる。なお、この時使用するテストデータとしては、ランダムデータが適当である。
また、以上と同様な調整を、第1トップパルスと第2トップパルスとの間隔について行って、望みの記録特性を得られるようにすることも考えられる。
〔第1実施例の第1変形例:図19〕
次に、上述した第1実施例の第1変形例について説明する。この第1変形例においては、概略的な構成や方法は上述した実施例と同様な部分が多いので重複する説明については省略する。そしてこの第1変形例による情報記録方法が上記実施例のものと最も異なる点は、1つの多値データを記録する際の第2トップパルスの追加要否の判断を、その多値データの値だけによらず、その多値データの直前に記録された多値データの値によっても判断するようにしたという点である。
図19は、多値データ0〜7について記録パワーPwを変化させてテスト記録したときの反射光強度の変化を示す線図である。このテスト記録に用いたテストデータは、図14に示すように多値データの各値に対応する反射光強度がそれぞれ符号間干渉のない孤立波として再生されるデータを用いた。また記録波形は、多値データの全ての値で第1トップパルスのみにより記録する記録波形である。
このテスト記録の結果では、図4に示した結果と異なり、低記録パワー側において、多値データの4〜7の値に対応する反射光強度が同じ強度に収束してしまうような事態は発生しなかった。そして、このような差が生じた原因としては、ここで使用したテストデータにおいては、孤立波となる多値データの直前に記録された多値データが0であり、多値データn=1〜7を記録する前に記録膜が直前のデータn=0を記録した際の消去パワーで予備的に加熱されているため、低記録パワー時でも加熱不足の影響が少ないということが考えられる。
そして、記録パワーと多値データ0〜7に対応する反射光強度との関係をさらに調べた結果、直前に記録した多値データの値が0〜3の場合は、図19と同様に各値の反射光強度同士が常にほぼ均等な間隔を維持する関係を示し、直前に記録した多値データの値が4〜7の場合は、図4と同様に低記録パワーにおいて多値データの4〜7の値に対応する反射光強度が急上昇し、ほぼ同じ強度に収束してしまう関係を示すことがわかった。
そこで、この変形例においては、これから記録する多値データの値が4〜7(再生時の反射光強度が低い側の値)である場合に、さらに直前の多値データの値に応じて記録波形を選択するようにした。つまり、これから記録しようとする多値データの値がn=4〜7であっても、直前の多値データが0〜3(再生時の反射光強度が高い側の値)の場合は記録波形のトップパルスとして第1トップパルスだけを用い、直前の多値データが4〜7の場合は第2トップパルスを追加するようにした。こうすることによって、第2トップパルスの追加による過剰加熱を防ぐことができ、記録マークが半径方向に余計に広がってしまうことや、隣接トラックに対する熱干渉量を低減することができる。
〔第1実施例の第2変形例:図20〕
次に、第1実施例の第2変形例について説明する。この第2変形例においては、概略的な構成や方法は上述した第1実施例及びその第1変形例と同様な部分が多いので重複する説明については省略する。そしてこの第2変形例による情報記録方法が上記第1実施例及び第1変形例と最も異なる点は、第2トップパルスの追加の要否条件を、第2トップパルスを必要とする記録マーク長の特徴と記録セル長との関係からさらに一般化した点であるので、この点を中心に説明する。
まず、上述した第1実施例では、記録する多値データの値が予め定めたしきい値m/2(=4)以上の場合に記録波形に第2トップパルスを追加するようにしていたが、このしきい値は記録セルの長さによって変化することがわかっている。つまり、図4に示した例においては、低記録パワーで記録した場合に反射光強度に差があらわれなくなって判別が困難となる多値データのしきい値が4であったが、記録セル長を変化させることによってこのしきい値も変化するのである。
図20は、種々のセル長の光ディスクについて図4の場合と同様な実験を行って求めた、第2トップパルスが必要となる多値データのしきい値nと記録セル長との関係を示す図である。そして、この図中の各計測点(四角点)の条件で形成された記録マークの長さを透過電子顕微鏡で計測した結果、どの記録マーク長も約0.08〜0.16μmの長さであることがわかった。この長さは、これら記録マークの形成に用いた記録再生光スポットの直径(1/e)Ds(=0.54μm)の15〜30%に相当する。すなわち、(0.15〜0.30)・Ds以上の記録マーク長で記録マークを形成する場合に、第2トップパルスの追加が必要になることがわかった。
ここで、m値の多値データを記録する場合、多値データの値nに対応して形成した記録マークの長さMLと記録セル長CLとの比は、nとmとの比に概ね一致することから、中間パルスが必要となる多値データnの値は、n=(0.15〜0.3)・Ds・m/CLと表わすことができる。そして、これより大きい値(長いマーク)を書き込む時に第2トップパルスの追加が必要になることから、0.15≦α≦0.3なる係数を用いると、記録波形に第2トップパルスを追加する多値データnの条件は、以下の(式13)により表わすことができる。
Figure 0004446348
そして、係数αを数値範囲のほぼ中央の値である0.22とし、図20に結果を示した実験で用いたサンプルと同じ記録セル長CLを(式13)に代入してしきい値nを算出すると、下記の表1に示すように、(式13)により算出される値は、下記表1に示すどの記録セル長でも実験により得られる値とほぼ一致した。従って、(式13)により得られる数値は妥当なものであると言える。
Figure 0004446348
〔情報記録方法の第2実施例:図21乃至図24〕
次に、この発明の情報記録方法の第2実施例について説明する。
この第2実施例においては、概略的な構成や方法は上述した第1実施例と同様な部分が多いので重複する説明については省略する。そしてこの第2実施例による情報記録方法の特徴は、多値データ書き込み時の記録線速度を考慮した制御を行うようにした点であるので、この点を中心に説明する。また、この方法は、CAV(Constant Angular Velocity:一定角速度)方式による記録にも好適である。
一般に、高速記録を行うために記録線速度を上げると、同じセル長のセルに書き込みを行うのであれば、基準クロックの周期はそれに応じて短くなる。そして、この場合に標準的な記録線速度での記録に適したパルスの設定値(基準クロックを単位としてパルスの形状を定めたもの)をそのまま適用して記録を行う、記録パルスの時間幅が短くなってしまうため、記録層の温度を十分に上昇せず、所望の面積の記録マークを形成することができない。また、レーザ発光の立ち上がり立ち下がり時間を考慮すると、発光周期が短くなった分、安定した発光が得られにくくなるという問題もある。
また、CAV方式の記録を行う場合には、ディスクを一定の角速度で回転させながら書き込みを行うため、記録媒体の内周部と外周部とで記録線速度が異なることになるので、記録線速度に応じて(例えば記録線速度に比例させて)記録クロック周期を変化させて一定の記録線密度で多値データを記録するようにしており、上記の点が特に問題になりやすいと考えられる。
ここで、図21に、標準記録線速度と、その2.5倍の記録線速度とで同等な記録波形及び記録パワーで多値データの記録を行い、各値と対応する反射光強度を比較した例を示す。
この図を見ると、標準記録線速度で記録した場合にはほぼ反射光強度と多値データの値との関係がほぼ線形となるような条件で記録を行ったとしても、記録線速度が高速になった場合、記録する値によっては反射光強度の低下が十分得られず、線形性がくずれてしまうことがわかる。また、最も大きな影響を受けるのは、最も短い(小さい)マークと対応する多値データの「1」を記録する場合であることもわかる。
従って、記録線速度を増加させる場合には、より強いエネルギーで書き込みを行うことができるよう調整することが好ましいと考えられる。また、常に調整を行わなくても、少なくとも多値データの「1」を記録する場合にこのような調整を行うようにすれば、一定の効果を得ることができると考えられる。
そして、このような調整の方法としては、例えば、記録線速度を増加させる場合に、トップパルスのパルス幅Tonとオフパルスのパルス幅Toffの比であるTon/Toffを増加させるようにすることが考えられる。また、このTon/Toffを増加させる場合、Tonを増加させることとToffを減少させることが考えられるが、記録マークの形成を確実にするためには、Tonを増加させる方が好ましいと考えられる。
そこで、この第2の実施形態においては、光ディスクに情報を記録する際に、このような調整を行うようにしている。
ここで、図22に、このような調整を行った場合と行わなかった場合について、SERの記録線速度依存性を示す。
このグラフは、記録線速度3.5m/sを標準記録線速度とし、この条件で好適な記録波形を調整の基準とした場合に得られた結果を示している。また、発明者による検討の結果、記録波形に第2のトップパルスを設ける場合には、第1トップパルスのパルス幅Tonと第1オフパルスのパルス幅Toff′の比Ton/Toff′を増加させることにより、上記のような調整を行うとよいこと、調整量としては、Ton/ToffあるいはTon/Toff′を、記録線速度に比例して変化させるようにするとよいことがわかったので、具体的な調整内容としてはこの条件を採用している。
図22からわかるように、標準記録線速度での記録に適した記録波形を特に調整することなく使用した場合、標準記録線速度の2.0倍である記録線速度7.0m/sにおいて、SERが10−3以上となり、安定した記録が困難となっていた。
一方、多値データの「1」の値を書き込む場合にのみ上記の調整を行うようにしたところ、標準記録線速度の2.0倍である7.0m/sにおいてもSERが10−3未満となった。従って、光ディスクの記録材料の調整、変更を行わずとも、トップパルスのパルス幅とオフパルスのパルス幅の比Ton/Toffを調整するだけで2倍速記録が可能になった。
さらに、全ての多値データの値n=1〜7を書き込む場合にTon/ToffあるいはTon/Toff′の調整を行うようにした場合、標準記録線速度の2.5倍である8.75m/sまでほとんどSERの増加がなく記録線速度のマージンを広げることができた。
また、これ以外にも、全ての値n=1〜7を書き込む場合に比Ton/ToffあるいはTon/Toff′を記録線速度に応じて最適化するよう調整した場合には、光ディスクの記録範囲の最内周(半径位置22mm)の記録線速度が3.5m/sとなる回転数でCAV方式の記録処理を行っても、最外周(半径位置58mm)まで10−3以下のSERを確保することができた。
なお、上記の他にも、別の調整方法として、記録線速度を増加させる場合に、消去パワーPeと記録パワーPwの比Pe/Pwを小さくすることが考えられる。また、この場合に、半導体レーザの最高出力に制約があるため、消去パワーPwを低下させることにより、Pe/Pwを小さくすることが好ましいと考えられる。また、このような調整を行う場合、Pe/Pwを、記録線速度に逆比例して変化させるようにするとよい。そして、このような調整を行った場合でも、上記のTon/Toffの調整の場合と同様な効果を得ることができた。
ところで、記録線速度を増加させる場合、マークの記録位置ズレが問題になる場合がある。この点について、図23に、記録線速度3.5m/s及び7.0m/sでぞれぞれ記録した多値データ0〜7の孤立波を再生した場合の再生信号の波形を示す。
この図からわかるように、(A)に示す記録線速度3.5m/sの場合には、各値と対応する孤立波のピーク位置が、縦の破線で示すサンプリング位置(多値データ「7」のピーク位置)とほぼ一致している。
これに対し、(B)に示す記録線速度7.0m/sの場合には、多値データの1〜3と対応するピークの位置が右側(記録方向)にシフトし、サンプリング位置からずれてしまっている。また、最短のマークと対応する多値データ「1」と対応するピークの位置ズレが特に大きい。そして、この状態では、たとえ記録マークが所望の面積に形成できていたとしても、サンプリング位置で正しいピークの高さが得られないため、正確に読み取りを行うことができないと考えられる。
したがって、速い記録線速度で記録を行う場合には、少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合には、他の値を記録する場合よりも記録波形の各パルスを早いタイミングで発生させるよう調整するようにするとよい。例えば、図24(A)に示すような記録パワーPwのトップパルスとバイアスパワーPbのオフパルスを、それぞれ波形の形状を変えずに同じ時間だけ早いタイミングで発生させて図24(B)に示す記録波形に調整するとよい。このようにすることにより、マークを記録セルの前端方向にシフトして記録させることができ、再生信号のピーク位置をサンプリング位置に合わせることができ、各反射光強度の線形性を確保することができる。
なお、上述の各実施例及び変形例で用いる光ディスクのような情報記録媒体としては、相変化型の記録媒体を用いるのが望ましい。つまり、記録層としてGe-Sb-Te系、Ge-Te-Sb-S系、Te-Ge-Sn-Au系、Ge-Te-Sn系、Sb-Se系、Sb-Se-Te系、Sn-Se-Te系、Ga-Se-Te系、Ga-Se-Te-Ge系、In-Se系、In-Se-Te系、Ag-In-Sb-Te系などを用いた、急冷却と徐冷却によりアモルファス相と結晶相が相変化する記録媒体が望ましい。ただし、これに限られることはない。
以上で実施例の説明を終了するが、上述の実施例及び変形例に共通して、各種の数値や、不等式の演算式の表現は、上述したものに限定されることはなく、光学系の設計値や光記録媒体の種類などに応じ、本発明の主旨における範囲内で種々の値や、数式を適用することが可能である。また、設定したパルス幅等に必要な変更を加えて実際の記録に使用することを妨げるものではない。
以上説明してきたように、この発明の情報記録方法及び情報記録装置によれば、光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する場合において、最適記録パワーよりも低い記録パワーでの記録特性を改善し、記録媒体、装置の個体差や使用環境の変化があっても安定した記録が行えるようにすることができる。
また、記録線速度を変化させても安定した記録が行えるようにすることができる。
この発明の情報記録装置の実施例である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した光ディスク装置におけるピックアップの光学系の構成例を示す図である。 光ディスクに多値データを記録する際の記録波形の例を示す図である。 従来の記録波形を用いて記録パワーPwを変化させて多値データの各値を記録した場合の、各値に対応する反射光強度の変化を示すグラフである。 多値データの記録特性の分析に使用したテストデータの例を示す図である。
この発明の情報記録方法の実施例において使用する記録波形について説明するための図である。 同じく、多値データ0〜7の各値に対応する記録波形の例を示す図である。 同じく、記録波形の設定処理の例を示すフローチャートである。 この発明の情報記録方法の実施例を適用した場合の多値データの各値に対応する反射光強度の変化を示す、図4と対応するグラフである。 記録パワーPwと多値データ判定誤り率SERとの関係を、この発明による情報記録方法の実施例を適用した場合と従来の方法で記録を行った場合とで比較して示す図である。
書き込みにより形成されるマークの反射光強度の、第1オフパルスのパルス幅Toff′への依存性と第2のオフパルスのパルス幅Toff″への依存性を示すグラフである。 反射光強度をToff′により制御した場合及びToff″により制御した場合の、SERのTon/Toff依存性を示すグラフである。 多値データの各値に対応して記録された記録マークの反射光強度が多値データの値と線形関係を有するよう記録波形を調整する処理の例を示すフローチャートである。 孤立波パターンのテストデータの例を示す図である。 図13に示した処理における反射光強度の調整について説明するための図である。
第2トップパルスのパルス幅と第1トップパルスのパルス幅の比Ton′/Tonの変化に対して多値データ判定誤り率SERがどのように増減するか調べた結果を示すグラフである。 第2トップパルスと第1トップパルスのそれぞれの記録パワーの比Pw2/Pw1の変化に対して多値データ判定誤り率SERがどのように増減するか調べた結果を示すグラフである。 図13に示した処理における孤立波のピーク位置の判定処理について説明するための図である。 孤立波パターンのテストデータを用いて、多値データ0〜7について記録パワーPwを変化させてテスト記録したときの反射光強度の変化を示すグラフである。 第2トップパルスが必要となる多値データのしきい値nと記録セル長CLとの関係を示すグラフである。
標準記録線速度で記録した場合と、その2.5倍の記録線速度で記録した場合とで多値データの値nと反射光強度との関係を比較して示すグラフである。 記録線速度とSERの関係を示す図である。 記録線速度3.5m/s及び7.0m/sでぞれぞれ記録した多値データ0〜7の孤立波を再生した場合の再生信号の波形を示す図である。 マークの記録位置ズレを補正するための記録タイミングの調整について説明するための図である。 多値記録方式における、各セルの記録マークの状態と対応する反射光強度との関係について説明するための図である。 光ディスクに多値データを記録する際の従来の記録波形の例を示す図である。 従来の記録波形を用いた場合の、記録パワーPwと多値データ判定誤り率SERの関係を示すグラフである。
符号の説明
1:光ディスク装置 2:光ディスク
3:受光素子 4:LD光源
5:ピックアップ 6:再生信号検出回路
7:サンプルホールド回路 8:AD変換回路
9:ウォブル検出回路 10:クロック検出回路
11:コントローラ 12:メモリ
13:LD駆動回路 14:コリメートレンズ
15:偏光ビームスプリッタ 16:ミラー
17:λ/4板 18:対物レンズ
19:検出レンズ 51:記録トラック
52:記録セル 53:記録マーク
54:再生光スポット 55,56,57:記録セル
L:レーザ光

Claims (21)

  1. 光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録方法であって、
    前記光ビームの照射を制御するための記録波形が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有するパターンであり、
    記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、前記第1トップパルスと前記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加し、
    前記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録して該テストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とし、
    前記多値データがm値のデータであるとき、
    前記多値データのうち前記所定範囲の各値について、
    V(n,P LO )≦V(0,P0)+(2n−1)×{V(m−1,P0)−V(0,P0)}/{2(m−1)}
    の条件を満たすよう、前記第1トップパルスのパルス幅と前記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  2. 光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録方法であって、
    前記光ビームの照射を制御するための記録波形が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有するパターンであり、
    記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、前記第1トップパルスと前記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加し、
    前記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録して該テストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とした場合、
    前記多値データのうち前記所定範囲の各値について、
    V(n,P LO )<{V(n−1,P0)+V(n,P0)}/2
    の条件を満たすよう、前記第1トップパルスのパルス幅と前記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  3. 光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録方法であって、
    前記光ビームの照射を制御するための記録波形が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有するパターンであり、
    記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、前記第1トップパルスと前記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加し、
    前記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録し、該テストデータを読み取った場合に検出される多値データ判定誤り率をSER(Pw)とした場合、
    前記多値データのうち前記所定範囲の各値について、SER(P LO )≦10 −3 を満たすよう、前記第1トップパルスのパルス幅と前記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、前記所定範囲が、読み取り時の反射光強度の小さい方の半分に対応する値の範囲であることを特徴とする情報記録方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、前記記録媒体の記録面上における前記光ビームのスポット径をDsとし、前記記録媒体の記録面上で多値データを記録する単位である記録セルの記録方向の長さをCLとし、0.15以上0.30以下の値を取る係数をαとし、記録すべき多値データがm値のデータであるとき、前記所定範囲が、多値データの値をnとしてn≧α×Ds×m/CLとなる範囲であることを特徴とする情報記録方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    これから記録しようとする多値データの直前に記録した多値データの値に応じて、前記第2トップパルスの追加を行うか否かを定めるようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を、前記第1トップパルスと前記第2トップパルスとの間隔によって調整するようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を、前記第1トップパルスと前記第2トップパルスとの間隔、及び前記第2トップパルスと前記消去パルスとの間隔のどちらか一方又は両方によって調整するようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    記録する多値データの値と対応する読み取り時の反射光強度を、前記第1トップパルスと前記第2トップパルスのどちらか一方又は両方のパルス幅によって調整するようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  10. 請求項乃至のいずれか項に記載の情報記録方法であって、
    前記記録パワーP0を、前記記録媒体にあらかじめ記録されている記録パワーの値に基づいて設定するようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  11. 請求項乃至10のいずれか項に記載の情報記録方法であって、前記パルス幅決定処理により決定した第1トップパルスのパルス幅と第2トップパルスのパルス幅を前記記録媒体に記録しておき、次に前記パルス幅決定処理を行う場合には、その記録したパルス幅を読み出して初期値として使用するようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか項に記載の情報記録方法であって、前記第2トップパルスのパルス幅を前記第1トップパルスのパルス幅よりも短くしたことを特徴とする情報記録方法。
  13. 請求項1乃至12のいずれか項に記載の情報記録方法であって、前記第2トップパルスの記録パワーレベルを前記第1トップパルスの記録パワーレベルよりも低くしたことを特徴とする情報記録方法。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    前記第1トップパルスのパルス幅をTonとし、前記バイアスパワーレベルでの光ビームの照射期間をToffとして、
    記録線速度に応じて記録クロック周期を変化させて一定の記録線密度で前記多値データを記録する際に、少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合には、記録線速度が増加するに伴いTon/Toffを大きくするよう変化させて前記多値データを記録することを特徴とする情報記録方法。
  15. 請求項14記載の情報記録方法であって、
    記録線速度の増加に伴ってTonを長くすることにより、Ton/Toffの値を記録線速度の増加に伴って増加させるようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  16. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    前記第1トップパルスの記録パワーレベルをPw1とし、前記消去パルスの消去パワーレベルをPeとして、
    記録線速度に応じて記録クロック周期を変化させて一定の記録線密度で前記多値データを記録する際に、少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合には、記録線速度が増加するに伴いPe/Pw1を小さくするよう変化させて前記多値データを記録することを特徴とする情報記録方法。
  17. 請求項16記載の情報記録方法であって、
    Peの値を変化させることによりPe/Pw1の値を変化させるようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  18. 請求項14乃至17のいずれか一項に記載の情報記録方法であって、
    少なくとも多値データの値のうち対応する記録マークが最小になるような値を記録する場合に、他の値を記録する場合よりも、前記各パルスを早いタイミングで発生させるようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  19. 光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録装置であって、
    前記多値データの記録を行う情報記録手段が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有する記録波形により前記光ビームの照射を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段が
    記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、前記第1トップパルスと前記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加した記録波形により前記光ビームの照射を制御し、
    前記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録して該テストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とし、
    前記多値データがm値のデータであるとき、
    前記多値データのうち前記所定範囲の各値について、
    V(n,P LO )≦V(0,P0)+(2n−1)×{V(m−1,P0)−V(0,P0)}/{2(m−1)}
    の条件を満たすよう、前記第1トップパルスのパルス幅と前記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたことを特徴とする情報記録装置。
  20. 光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録装置であって、
    前記多値データの記録を行う情報記録手段が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有する記録波形により前記光ビームの照射を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段が、
    記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、前記第1トップパルスと前記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加した記録波形により前記光ビームの照射を制御し、
    前記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録して該テストデータを読み取った場合に検出される多値データnの反射光強度をV(n,Pw)とした場合、
    前記多値データのうち前記所定範囲の各値について、
    V(n,P LO )<{V(n−1,P0)+V(n,P0)}/2
    の条件を満たすよう、前記第1トップパルスのパルス幅と前記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたことを特徴とする情報記録装置。
  21. 光ビームの照射によって記録媒体に多値データを記録する情報記録装置であって、
    前記多値データの記録を行う情報記録手段が、所定の記録パワーレベルの第1トップパルスと、所定のバイアスパワーレベルのオフパルスと、所定の消去パワーレベルの消去パルスとを有する記録波形により前記光ビームの照射を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段が、
    記録する多値データの値が所定範囲にあるとき、前記第1トップパルスと前記消去パルスとの間に所定の記録パワーレベルの第2トップパルスを追加した記録波形により前記光ビームの照射を制御し、
    前記多値データの記録に用いる記録パワーの値をP0とし、P0より小さい記録パワーの値をP LO とし、記録パワーPwにより所定のテストデータをテスト記録し、該テストデータを読み取った場合に検出される多値データ判定誤り率をSER(Pw)とした場合、
    前記多値データのうち前記所定範囲の各値について、SER(P LO )≦10 −3 を満たすよう、前記第1トップパルスのパルス幅と前記第2トップパルスのパルス幅を決定するパルス幅決定処理を行うようにしたことを特徴とする情報記録装置。
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