JP4442023B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内槽内に温風を送風し乾燥する乾燥行程を有する洗濯乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯乾燥機は図4に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図4に示すように、筐体1は、内部に複数のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部には、洗濯物および乾燥対象物(以下、衣類という)を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底部に衣類を撹拌する回転翼6を回転自在に配設している。また、内槽4の内部周壁には小孔(図示せず)を多数設けるとともに、上方には流体バランサ7を設けている。
【0004】
モータ8は、外槽3の底部に取り付け、洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯・脱水軸5に切り換えるクラッチ9と洗濯・脱水軸5を介して、内槽4または回転翼6に連結している。回転翼6は外周部に外周方向に高くなる傾斜面10を有する略鍋型の形状をし、撹拌用突出山部11を形成して、乾燥行程においては、衣類を回転翼6の反転駆動時の回転による遠心力で傾斜面10に沿って上方へと舞い上がりやすくしている。
【0005】
乾燥用送風機12は、ヒータ13により加熱された温風を伸縮自在の上部蛇腹状ホース14を通して送風噴出口15より内槽4内に送風するもので、筐体1の略上方に設けており、乾燥用送風機12とヒータ13とヒータ13を係止したヒータカバー16とで温風送風手段を構成している。循環ダクト17は、湿った温風の除湿を行うもので、一端を外槽2の排水経路口18に接続した下部蛇腹状ホース19に接続し、他端を乾燥用送風機12に接続している。
【0006】
排水弁20は、外槽2の底部に固定し、下部蛇腹状ホース19と循環ダクト17からの排水を排水ダクト21を通して導き、排水ホース22から機外へ排水するように構成している。外槽カバー23は外槽2の上面を気密的に覆うもので、この外槽カバー23に中蓋24を開閉自在に設け、衣類の出し入れを行うようにしている。冷却用送風機25は筐体1内部に外部から冷却風を導入するもので、筐体1の側壁に設けている。
【0007】
制御装置26は、マイクロコンピュータを具備し、モータ8、クラッチ9、乾燥用送風機12、ヒータ13、排水弁20、冷却用送風機25などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御するよう構成している。
【0008】
上記構成において動作を説明する。洗い行程では、中蓋24を開けて、内槽4内に衣類と水または湯および洗剤を投入し運転を開始すると、給水弁(図示せず)を開いて所定の水位まで給水した後、モータ8を駆動する。このとき、伝達機構部のクラッチ9を洗濯側に設定して、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達し、回転翼6が回転することで、衣類が回転翼6の撹拌用突出山部11に引っかかり回転し、内槽4の上部の衣類まで回転伝達される。
【0009】
このとき、衣類同士、または内槽4、回転翼6との接触によるこすれにより洗濯する撹拌洗い、またはクラッチ9を脱水側に設定すると共に排水弁20を動作させずに内槽4を低速回転駆動し、内槽4の外側と外槽3との間の洗濯水が上昇し、内槽4内に上方より散水し衣類を通過洗浄する内槽回転洗いとを兼ね備え、洗濯可能としている。
【0010】
脱水行程では、洗い終了後、排水弁20を開いて内槽4内の水を排水した後、伝達機構部のクラッチ9を脱水側に切り換えて、モータ8の動力を脱水軸を介し内槽4に伝達して回転させ、衣類に遠心力を与えることにより、水分を衣類から分離することで行う。
【0011】
乾燥行程では、排水弁19を開くとともに、モータ8を駆動して回転翼6を回転させ、衣類に遠心力を与えることにより、衣類を外へはね飛ばすようにする。すると回転翼6の傾斜面10で衣類を上方へはね上げようとする力が働き(遠心力の分力)、衣類が撹拌される。
【0012】
この撹拌を繰り返しながら乾燥用送風機12による送風とヒータ13による発熱により、ヒータカバー16から上部蛇腹状ホース14を通して内槽4内へ温風を送り込む。この温風は、衣類の水分を奪った後、内槽4から外槽3の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース19を通過して、循環ダクト17へ至る。
【0013】
衣類の水分を奪って湿気を含んだ温風が、外槽3の内壁や循環ダクト17内を通過しているとき、筐体1の側面に設置した冷却用送風機25による外部空気の流入で、外槽3や循環ダクト16の外壁は冷却されることになり、その内部では、水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて乾燥用送風機12へ戻る。この循環路で温風を循環させることにより、内槽4内の衣類を乾燥することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、内槽4の上部に配設した外槽カバー23に送風噴出口15を設け、上部蛇腹状ホース14を介して乾燥用送風機12とヒータ13を係止したヒータカバー16を直接接続しているため、洗い行程で、汚れが少なかったりまたは洗剤を多く入れたりした場合は、発生した泡が成長しヒータ13近傍に到達し、ヒータ13に悪影響を与え、ヒータ13の寿命が短くなる恐れがあるという問題を有していた。さらに、ヒータカバー16に残留した泡が脱水行程での振動により、内槽4内の衣類の上に落ちて付着する恐れもあった。
【0015】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、泡がヒータ(加熱手段)の近傍に到達してもヒータに悪影響を与えないようにして、ヒータの寿命が短くなるのを防止するとともに、脱水行程で泡が落下するのを防止することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽を外槽内に回転自在に内包し、回転翼または内槽を駆動手段により回転駆動し、送風手段により内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風するとともに、送風手段により送風する空気を加熱手段により加熱し、制御手段により洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御するよう構成し、制御手段は、洗い行程の後半にて、送風手段を動作させて送風噴出口より内槽内に送風するようにしたものである。
【0017】
これにより、洗い行程で発生した泡の成長を抑制することができ、加熱手段の近傍に到達しないようにできるとともに、洗い行程の前半の騒音を低減することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽を外槽内に回転自在に内包し、回転翼または内槽を駆動手段により回転駆動し、送風手段により内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風するとともに、送風手段により送風する空気を加熱手段により加熱し、制御手段により洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御するよう構成し、制御手段は、脱水行程またはすすぎ前の中間脱水行程にて、駆動手段を間欠駆動させることにより間欠脱水を行った後、駆動手段を連続して駆動させる本脱水の立ち上がり時に送風手段を動作させて送風噴出口より内槽内に送風するようにしたものである。
【0019】
これにより、洗い行程で泡が発生成長して加熱手段の近傍に到達しても、間欠脱水で駆動手段を間欠駆動して内槽内の衣類に含んだ水を排出し、本脱水にて駆動手段を連続駆動して内槽の回転数を加速しながら、送風手段による送風と脱水の遠心力による内槽内への引き込む風の流れにより泡を吹き飛ばしまたは消去して、加熱手段の寿命が短くなる等の悪影響を与えないようにでき、さらに脱水時の騒音を低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽と、この内槽を回転自在に内包した外槽と、前記回転翼または前記内槽を回転駆動する駆動手段と、前記内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風する空気を加熱する加熱手段と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程の後半にて、前記送風手段を動作させて前記送風噴出口より前記内槽内に送風するようにしたものであり、洗い行程で発生した泡の成長を抑制することができ、加熱手段の近傍に到達しないようにできるとともに、洗い行程の前半の騒音を低減することができる。
【0021】
請求項2に記載の発明は、回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽と、この内槽を回転自在に内包した外槽と、前記回転翼または前記内槽を回転駆動する駆動手段と、前記内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風する空気を加熱する加熱手段と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程またはすすぎ前の中間脱水行程にて、前記駆動手段を間欠駆動させることにより間欠脱水を行った後、前記駆動手段を連続して駆動させる本脱水の立ち上がり時に前記送風手段を動作させて前記送風噴出口より前記内槽内に送風するようにしたものであり、洗い行程で泡が発生成長して加熱手段の近傍に到達しても、間欠脱水で駆動手段を間欠駆動して内槽内の衣類に含んだ水を排出し、本脱水にて駆動手段を連続駆動して内槽の回転数を加速しながら、送風手段による送風と脱水の遠心力による内槽内への引き込む風の流れにより泡を吹き飛ばしまたは消去して、加熱手段の寿命が短くなる等の悪影響を与えないようにでき、さらに脱水時の騒音を低減することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0023】
(実施例1)
図1に示すように、制御装置(制御手段)27は、マイクロコンピュータを具備し、モータ(駆動手段)8、クラッチ9、乾燥用送風機(送風手段)12、ヒータ(加熱手段)13、排水弁20、冷却用送風機25などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御するよう構成し、脱水行程またはすすぎ行程でのすすぎ前の中間脱水行程にて、乾燥用送風機12を動作させて送風噴出口15より内槽4内に送風可能としている。
【0024】
上記構成において動作を説明する。洗い行程では、中蓋24を開けて、内槽4内に衣類と水または湯および洗剤を投入し、運転を開始すると給水弁(図示せず)を開いて所定の水位まで給水した後、モータ8を駆動する。このとき、伝達機構部のクラッチ9を洗濯側に切り換えることで、内槽4は固定されている。
【0025】
そして、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達し、回転翼6が回転し衣類を回転翼6の撹拌用突出山部11に引っかけ撹拌する撹拌洗い方式と、クラッチ9を脱水側に設定するとともに排水弁20を動作させずに内槽4を低速回転駆動し内槽4の外側と外槽3との間の洗濯水が上昇し内槽4内に上方より散水し衣類を通過洗浄する内槽回転洗いとを兼ね備え、洗濯している。
【0026】
つぎに、乾燥行程では、排水弁20を開くとともに、モータ8を駆動して回転翼6を反転回転させ、衣類に遠心力を与えることにより、衣類を上方へはね上げるようにして衣類が撹拌される。この撹拌を繰り返しながら乾燥用送風機12による送風とヒータ13による発熱により、ヒータ13を具備したヒータカバー16と連結した上部蛇腹状ホース14を通して送風噴出口15より内槽4内へ温風を送り込み、衣類を乾燥する。
【0027】
このとき、洗い行程にて泡が発生し、汚れが少なかったり、洗剤を多く入れたりした場合は泡が成長し、外槽カバー23と中蓋24により内槽4の上方が覆われているため、成長した泡が送風噴出口15より上部蛇腹状ホース14を通してヒータカバー16へと侵入し、ヒータ13の近傍に到達する場合がある。
【0028】
一方、脱水行程またはすすぎ行程でのすすぎ前の中間脱水行程では、図2に示すように、間欠脱水でモータ8を間欠駆動して内槽4内の衣類に含んだ水を排出しながら内槽4の回転数を加速し、本脱水にてモータ8を連続して駆動することで、さらに内槽4の回転数を加速して脱水し、その後、モータ8をオフして内槽4の回転数を低下させてからブレーキをかける時間差ブレーキにより内槽4を停止させる。
【0029】
ここで、間欠脱水と本脱水との期間T1に乾燥用送風機12を動作させて、送風噴出口15より内槽4内に送風することで、洗い行程で泡が発生成長し、ヒータ13の近傍に到達しても、乾燥用送風機12による送風と脱水の遠心力による内槽4内への引き込む風の流れにより、泡を吹き飛ばしまたは消去することができ、ヒータ13に悪影響を与えないようにできて、ヒータ13の寿命が短くなるのを防止できるとともに、脱水行程で泡が落下するのを防止し衣類に付着するのをなくすることができる。
【0030】
(実施例2)
図1に示す制御装置(制御手段)27は、マイクロコンピュータを具備し、脱水行程またはすすぎ行程でのすすぎ前の中間脱水行程での脱水立ち上がり時に、乾燥用送風機12を動作させて送風噴出口15より内槽4内に送風可能としている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0031】
上記構成において動作を説明する。なお、洗い行程から乾燥行程までの基本的な動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0032】
脱水行程またはすすぎ行程でのすすぎ前の中間脱水行程では、図3に示すように上記実施例1と同様に、間欠脱水と本脱水と時間差ブレーキとを有し、本脱水の脱水立ち上がり時T2に、乾燥用送風機12を動作させて、送風噴出口15より内槽4内に送風することで、洗い行程で発生成長した泡がヒータ13の近傍に到達しても、乾燥用送風機12による送風と脱水の遠心力による内槽4内への引き込む風の流れにより、泡を吹き飛ばしまたは消去することができ、ヒータ13に悪影響を与えないようにできて、ヒータ13の寿命が短くなるのを防止できるとともに、脱水行程で泡が落下するのを防止し衣類に付着するのをなくすることができる。また、本脱水の脱水立ち上がり時のみで乾燥用送風機12を動作させるので、乾燥用送風機12を動作させることによる脱水時の騒音を低減することができる。
【0033】
(実施例3)
図1に示す制御装置(制御手段)27は、マイクロコンピュータを具備し、洗い行程にて、乾燥用送風機12を動作させて送風噴出口15より内槽4内に送風可能としている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0034】
上記構成において動作を説明する。なお、洗い行程から乾燥行程までの基本的な動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0035】
洗い行程で、汚れが少なかったりまたは洗剤を多く入れたりした場合は、泡が発生し成長しようとする。ここで、洗い行程にて、乾燥用送風機12を動作させて、内槽4の上部に配設した送風噴出口15より内槽4内に送風することで、発生し成長しようとする泡を上からの風の力により抑制することができ、ヒータ13に到達しないようにできる。このため、ヒータ13に悪影響を与えないようにできて、ヒータ13の寿命が短くなるのを防止できる。
【0036】
なお、本実施例では、制御装置27は、洗い行程にて、乾燥用送風機12を動作させて送風噴出口15より内槽4内に送風可能としているが、洗い行程の後半にて、乾燥用送風機12を動作させて送風噴出口15より内槽4内に送風可能としてもよく、この場合は、洗い行程で発生した泡の成長を抑制することができ、ヒータ13に到達しないようにできるとともに、洗い行程の前半で乾燥用送風機12を動作させないので、乾燥用送風機12を動作させることによる洗い行程の前半の騒音を低減することができる。
【0037】
(実施例4)
図1に示す制御装置(制御手段)27は、マイクロコンピュータを具備し、洗い、すすぎ、脱水の各行程での少なくとも1つの排水時に、乾燥用送風機12を動作させて、送風噴出口15より内槽4内に送風可能としている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0038】
上記構成において動作を説明する。なお、洗い行程から乾燥行程までの基本的な動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0039】
洗い行程で、汚れが少なかったりまたは洗剤を多く入れたりした場合は、泡が発生して成長し、ヒータ13の近傍に到達する場合がある。ここで、洗い、すすぎ、脱水の各行程での少なくとも1つの排水時に、乾燥用送風機12を動作させて、送風噴出口15より内槽4内に送風することで、ヒータ13の近傍に泡が到達しても、乾燥用送風機12による送風により、泡を吹き飛ばしまたは消去することができ、ヒータ13に悪影響を与えないようにできて、ヒータ13の寿命が短くなるのを防止できるとともに、脱水行程で泡が落下するのを防止し衣類に付着するのをなくすることができる。
【0040】
また、洗い、すすぎ、脱水の各行程で乾燥用送風機12を動作させないので、乾燥用送風機12を動作させることによる洗い、すすぎ、脱水の各行程での騒音を低減することができる。
【0041】
以上の各実施例から明らかなように、洗い、すすぎ、脱水の少なくとも1つの行程において、乾燥用送風機12を動作させて送風噴出口15より内槽4内に送風可能とすることにより、洗い行程で泡が発生成長し、ヒータ13の近傍に到達しても、乾燥用送風機12により泡を吹き飛ばしまたは消去して、ヒータ13に悪影響を与えないようにできて、ヒータ13の寿命が短くなるのを防止できるとともに、脱水行程で泡が落下するのを防止することができる。さらに、洗い行程で発生しようとする泡を抑制し、加熱手段の近傍に到達しないようにすることもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽と、この内槽を回転自在に内包した外槽と、前記回転翼または前記内槽を回転駆動する駆動手段と、前記内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風する空気を加熱する加熱手段と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程の後半にて、前記送風手段を動作させて前記送風噴出口より前記内槽内に送風するようにしたから、洗い行程で発生した泡の成長を抑制することができ、加熱手段の近傍に到達しないようにできるとともに、洗い行程の前半の騒音を低減することができる。
【0043】
また、請求項2に記載の発明によれば、回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽と、この内槽を回転自在に内包した外槽と、前記回転翼または前記内槽を回転駆動する駆動手段と、前記内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風する空気を加熱する加熱手段と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程またはすすぎ前の中間脱水行程にて、前記駆動手段を間欠駆動させることにより間欠脱水を行った後、前記駆動手段を連続して駆動させる本脱水の立ち上がり時に前記送風手段を動作させて前記送風噴出口より前記内槽内に送風するようにしたから、洗い行程で泡が発生成長して加熱手段の近傍に到達しても、間欠脱水で駆動手段を間欠駆動して内槽内の衣類に含んだ水を排出し、本脱水にて駆動手段を連続駆動して内槽の回転数を加速しながら、送風手段による送風と脱水の遠心力による内槽内への引き込む風の流れにより泡を吹き飛ばしまたは消去して、加熱手段の寿命が短くなる等の悪影響を与えないようにでき、さらに脱水時の騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の洗濯乾燥機の断面図
【図2】 同洗濯乾燥機の脱水行程での内槽の回転数を示すタイムチャート
【図3】 本発明の第2の実施例の洗濯乾燥機の脱水行程での内槽の回転数を示すタイムチャート
【図4】 従来の洗濯乾燥機の断面図
【符号の説明】
3 外槽
4 内槽
6 回転翼
8 モータ(駆動手段)
12 乾燥用送風機(送風手段)
13 ヒータ(加熱手段)
15 送風噴出口
27 制御装置(制御手段)
Claims (2)
- 回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽と、この内槽を回転自在に内包した外槽と、前記回転翼または前記内槽を回転駆動する駆動手段と、前記内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風する空気を加熱する加熱手段と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程の後半にて、前記送風手段を動作させて前記送風噴出口より前記内槽内に送風するようにした洗濯乾燥機。
- 回転翼を内底部に回転自在に配設した内槽と、この内槽を回転自在に内包した外槽と、前記回転翼または前記内槽を回転駆動する駆動手段と、前記内槽の上部に配設した送風噴出口より内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風する空気を加熱する加熱手段と、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程またはすすぎ前の中間脱水行程にて、前記駆動手段を間欠駆動させることにより間欠脱水を行った後、前記駆動手段を連続して駆動させる本脱水の立ち上がり時に前記送風手段を動作させて前記送風噴出口より前記内槽内に送風するようにした洗濯乾燥機。
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