JP4441840B2 - ディスク状記録媒体、記録装置及び記録方法 - Google Patents

ディスク状記録媒体、記録装置及び記録方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク状記録媒体、記録装置及び記録方法に関し、例えば同一個所に一度だけ情報を書き込めるCD−R(Compact Disc Recordable)等のライトワンス(WO:Write Once)型の光ディスクや、同一個所に何度でも情報を書き直せるCD−RW等のリライタブル(RW:Rewritable)型の光ディスクにデータを読み書きする光ディスク装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の光ディスク装置においては、ホストコンピュータから与えられるデータ(以下、これを元データと呼ぶ)をバッファメモリに順次蓄えながら、これにCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)エンコード処理及びEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調処理等の所定の記録用データ処理を施し、得られた所定フォーマットのデータを光ピックアップを介して光ディスク(CR−R、CD−RW)に書き込むようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのような光ディスク装置に使用する従来の光ディスク(以下、これを通常型光ディスクと呼ぶ)では、通常の線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)における読取速度に対して1〜4倍の書込速度(以下、これを低速書込速度と呼ぶ)又は8〜10倍の書込速度(以下、これを高速書込速度と呼ぶ)で書き込むことができるように設定されている。
【0004】
近年、これに加えて通常型光ディスクよりもさらに高速書込み可能な光ディスク(以下、これを特別型光ディスクと呼ぶ)が提案されており、当該特別型光ディスクは、通常の線速度一定(CLV)における読取速度に対して8〜16倍又は8〜20倍の書込速度(以下、これを超高速書込速度と呼ぶ)で書き込むことができるように設定されている。
【0005】
ところが、通常型光ディスクのみ書込み可能な光ディスク装置において、特別型光ディスクが装填された場合、その記録面のリードインエリアの記録フォーマットに新たな情報が拡張的に付加されていると、当該リードインエリアをリードしたときに、混乱や不具合を生じるおそれがあると共に、機種によっては書込み禁止動作が作動するおそれもあった。
【0006】
従って特別型光ディスクか通常型光ディスクかの判別用の情報を、記録面のリードアウトの記録フォーマットに追加する方法が考えられるが、記録面の内周側に位置するリードインエリアから外周側に位置するリードアウトエリアまでシーク時間がかかる一方、もともと読み取る必要のない通常型光ディスクの場合でも常に読取り動作を行うことは、ユーザにとって使用効率を悪化させる点で問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ユーザにとって使用効率を格段と向上し得るディスク状記録媒体記録装置及び記録方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、第1の記録領域に第1の情報が書き込まれ、かつ当該第1の情報の記述内容に従って第2の情報が書き込み可能なディスク状記録媒体において、第1の情報を形成する複数の要素と異なる新たな種類の要素を付加することなく、当該複数の要素の構成から第3の情報が得られ、第3の情報の記述内容は、第1の情報を形成する上記複数の要素のうち、循環的に繰り返し発現する各要素の順序又は連続性を設定変更した
【0009】
この結果、このディスク状記録媒体では、第1の情報の記述内容に何ら新たな種類の要素を増加させることなく既存の情報のみで第3の情報を構成した分、限られた領域内で効率的に情報を利用することができる。
【0014】
以下図面について、本願発明の一実施の形態について説明する。
【0015】
(1)本実施の形態による光ディスクの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による光ディスク装置を示し、ホストコンピュータ2から与えられるデータD1を光ディスク(CD−R、CD−RW)3に記録したり、これを光ディスク3から再生することができるようになされている。
【0016】
すなわちかかる光ディスク装置1においては、記録モード時、ホストコンピュータ2から順次与えられるデータをインターフェース部4を介して内部に取り込み、これをエンコーダ部5を介してバッファメモリ6に順次格納するようになされている。
【0017】
エンコーダ部5は、レイヤードECC(Error Correcting Code)付加処理部7、CIRC(Cross interleave Reed-Solomon Coad)エンコード処理部8、EFM(Eight to Fourteen Modulation)変調処理部9から構成され、バッファメモリ6に格納したデータD1をセクタ単位(2〔kbyte〕単位)で順次読み出し、当該データD1にレイヤードECC付加部7において誤り訂正符号を付加すると共に、CIRCエンコード処理部8においてCIRCエンコード処理及び同期データの挿入処理を施し、さらにEFM変調処理部9においてEFM変調処理を施した後、かくして得られた書込みデータD2をRFアンプ10を介して光ピックアップ11に送出する。
【0018】
光ピックアップ11は、レーザダイオード、コリメータレンズ、対物レンズ及び受光素子等の光学系デバイスと、レーザダイオードドライバ等の電気系デバイスとを有し、供給される書込みデータD2に応じて変調した光ビームL1を光ディスク3の記録面に照射する。
【0019】
またこのとき光ピックアップ11は、光ディスク3からの反射光L2に基づいてトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号等のサーボエラー信号S1と、プッシュプル信号S2とを生成し、サーボエラー信号S1をRFアンプ10を介してサーボ制御部12に送出すると共に、プッシュプル信号S2をATIP(Absolute Time In Pre-groove)デコーダ部13に送出する。
【0020】
サーボ制御部12は、供給されるサーボエラー信号S1に基づいてスピンドルドライバ14を介してスピンドルモータ15を制御することにより、光ディスク3を所定速度で回転駆動する。またサーボ制御部12は、サーボエラー信号S1に基づいてスレッドドライバ16を介してスレッドモータ17を制御することにより、光ディスク3上の光ビームL1のビームスポット(以下、これを単にビームスポットと呼ぶ)を光ディスク3の記録面に形成されたデータトラック(プリグルーブ又はランド)に沿って当該ディスク3の径方向に移動させる。さらにサーボ制御部12は、サーボエラー信号S1に基づいて2軸アクチュエータドライバ18を介して光ピックアップ11内の図示しない2軸アクチュエータを制御することより、トラッキング制御及びフォーカス制御を行う。
【0021】
一方、ATIPデコーダ部13は、供給されるプッシュプル信号S2をデコード処理することにより、光ディスク3におけるそのときのビームスポットの絶対番地を検出し、これをCPU(Central Processing Unit )19に送出する。
【0022】
すなわちATIPデコーダ部13は、プッシュプル信号S1をその内部に設けられた中心周波数22.05 〔Hz〕とする±1〔kHz 〕の範囲のバンドパスフィルタ回路を通すことにより当該プッシュプル信号S2に含まれるウォブル成分を抽出すると共に、当該ウォブル成分にFM復調処理を施すことによりそのときビームスポットが位置している光ディスク3上の絶対番地を検出し、これを絶対時間情報S3としてCPU19に送出する。
【0023】
またATIPデコーダ13部は、上述のようなデコード処理により得られる光ディスク3上での絶対番地が変化するごとに(すなわち光ディスクにおけるビームスポットが走査するセクタが変わるごとに)、これを知らせるシンク割込信号S4をCPU19に送出する。
【0024】
かくしてCPU19は、ATIPデコーダ部13から与えられるこれら絶対時間情報信号S3及びシンク割込信号S4に基づいて、光ディスク3におけるそのときの記録位置を順次認識し、当該認識結果に基づいて記録データD2を正しく光ディスク3に記録し得るように、必要な制御処理を実行する。
【0025】
これに対して再生モード時、CPU19は、サーボ制御部12を制御することにより、上述の記録モード時と同様にして、光ディスク3を所定速度で回転駆動させると共に、ビームスポットを光ディスク3のデータトラックに沿って移動させ、かつトラッキング制御及びフォーカス制御を行わせる。
【0026】
またCPU19は、上述した光ピックアップ11内のレーザダイオードを駆動することにより光ビームL1を光ディスク3に向けて発射させる。この結果この光ビームL1が光ディスク3の記録面において反射し、その反射光に基づき得られるRF信号でなる光ディスク3から読み出された読出しデータD3が光ピックアップ11からRFアンプ10を介してデコーダ部20に与えられる。
【0027】
デコーダ部20は、PLL(Phase Locked Loop)回路21、同期データ検出部22、EFM復調部23、CIRCデコード部24及びレイヤードECC復調部25から構成されており、PLL回路21において供給される読出しデータD3からクロックを抽出し、当該抽出したクロックCLKを読出しデータD3と共に同期データ検出部22に送出する。
【0028】
同期データ検出部22は、供給されるクロックCLKに基づいて、上述した同期データのデータパターンよりも前後に所定ピットずつ大きいパルス幅の同期データ検出用ウィンドウパルスを生成する。そして同期データ検出部22は、この同期データ検出用ウィンドウパルスを順次検出すると共に、検出結果に基づいて、読出しデータD3を所定単位で順次EFM復調部23に送出する。
【0029】
そしてこの読出しデータD3は、この後EFM復調部23においてEFM復調処理され、CIRCデコード部24においてCIRC復号化処理され、さらにレイヤードECC復調部25において誤り訂正処理が施されることにより記録前の元のフォーマットのデータに変換され、この後インターフェース回路4を介してホストコンピュータ2に送出される。
【0030】
このようにしてこの光ディスク装置1では、ホストコンピュータ2から与えられるデータD1を光ディスク3に記録したり、当該光ディスク3に記録されているデータを再生してホストコンピュータ2に送出することができるようになされている。
【0031】
(2)光ディスクの記録フォーマット
実際上この光ディスク装置1においては、光ディスク3の記録面には、ディジタルオーディオデータ(すなわち読出しデータ)D3が記録されているプログラムエリアA1以外にもユーザの使い勝手を向上するための付加情報が記録されているサブコードデータエリアA2が割り当てられている。
【0032】
このサブコードデータエリアA2は、パワーキャリブレーションエリア(PCA:Power Calibration Area)A2A、プログラムメモリエリア(PMA:Program Memory Area)A2B、リードインエリアA2C及びリードアウトエリアA2Dからなる。
【0033】
そして光ディスク3の記録面3Aには、図2に示すように、パワーキャリブレーションエリア(PCA)A2A、プログラムメモリエリア(PMA)A2B、リードインエリアA2C、プログラムエリアA1及びリードアウトエリアA2Dの順で内周側から順次記録されている。
【0034】
この場合、光ディスク3の記録面3Aにおける各エリアの配列及び内容は、いわゆるオレンジブック(Orange Book)で規定された物理的フォーマットに従って決定される。
【0035】
このうちパワーキャリブレーションエリア(PCA)A2Aは、光ピックアップ11内のレーザダイオードの光量制御用に利用される領域である。またプログラムメモリエリア(PMA)A2Bは、光ディスク3の記録過程に関する種々の情報を一時的に保持するための領域である。
【0036】
ここでパワーキャリブレーションとは、光ディスク3の記録面3Aに形成されるデータトラック(プリグルーブ又はランド)が所定の基準範囲から逸れること(以下、これをアシンメトリと呼ぶ)の発生を抑えるのに最適な光ビームパワーとなるように、記録モードの開始直後に、パワーキャリブレーションエリア(PCA)A2A内に試験的に書込みを行いながら、光ディスク3に対する設定可能な書込速度及び当該光ディスク3の材質に応じてレーザダイオードの光量を制御することをいう。
【0037】
さらにリードインエリアA2Cは、プログラムエリアA1に記録されるディジタルオーディオデータD3の記録開始を設定するための導入部となる領域である。さらにリードアウトエリアA2Dは、プログラムエリアA1に記録されるディジタルオーディオデータD3の記録終了を設定するための導出部となる領域である。
【0038】
このうちリードインエリアA2Dには、供給されるディジタルオーディオデータD3のブロック単位で成り立つサブコード信号が書き込まれるようになされている。かかる1ブロックは、図3に示すように、所定のデータ構造からなるフレームが98個分結合したものであり、8チャンネルのサブコードP、Q、R、S、T、U、V及びWが意味をなす最小単位として論理的に構成されたものである。
【0039】
具体的に1フレームは、図4に示すように、24ビットのフレーム同期情報と、チャンネルごとに1ビットずつ割り当てられた8チャンネルのサブコードP、Q、R、S、T、U、V及びWからなる8ビットの固定長データをEFM変調して得られる14ビットのサブコード情報と、8ビットのオーディオデータをEFM変調して得られる14ビットのオーディオデータの32個(32シンボル)分を順次間に3ビットの接続用ビットを介挿して結合させたオーディオ情報とから構成されている。
【0040】
このサブコード信号のうちQチャンネルに相当するデータ(以下、これをサブコードQデータと呼ぶ)DQは、図5に示すように、同期パターンの一部を表す「S0、S1」、音楽信号のチャンネル数やプリエンファシスの有無などの制御信号を表す「CONTROL」、各種モード及びアドレス情報を表す「ADR」、トラック番号を表す「TNO」、インデックス番号を表す「POINT」、曲中の経過時間を絶対時間情報で表す「MIN」、「SEC」及び「FRAME」、将来的にコマンド等を定義するためにリザーブとして空けてある「ZERO」、曲中の経過時間を相対時間情報で表す「PMIN」、「PSEC」及び「PFRAME」、データ伝送の誤りを検出するための巡回冗長検査を表す「CRC(Cyclic Redundancy Check)」の順番で順次記述されている。
【0041】
なおサブコードQデータDQの記述内容は、リードインエリアA2C、プログラムエリアA1及びリードアウトエリアA2Dに分かれており、それぞれ異なる内容が記述されるようになされている。
【0042】
このうちサブコードQデータDQにおけるリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報の配列パターンは、いわゆるオレンジブック(Orange Book)で規格化されており、1フレーム分のエキストラ情報の後に9フレーム分のタイムコード情報が続くように配置した10フレーム単位で連続的かつ循環的に繰り返すように規定されている。
【0043】
かかるエキストラ情報として、CD−RWの光ディスクの場合、スペシャルインフォメーション(Special Information)SI1〜SI3と、アディショナルインフォメーション(Additional Information)AI1、AI2とが規定されている。因みにアディショナルインフォメーションAI3も実際には規定されているが、将来的に使用するためのリザーブとして現在は空けられている。
【0044】
このうちスペシャルインフォメーションSI1は、光ディスク3の種類(例えばCD−R又はCD−RWか、8〔cm〕又は16〔cm〕か、通常型光ディスク又は特別型光ディスクか等)や各書込速度に応じたライトパワー(光ビームの強度)等、スペシャルインフォメーションSI2は、リードインエリアA2Cの開始時刻、スペシャルインフォメーションSI3は、リードアウトエリアA2Dの最終的に設定可能な開始時刻、アディショナルインフォメーションAI1は、光ディスク3に対して設定可能な書込速度等、アディショナルインフォメーションAI2は、各書込速度に対応してアシンメトリの発生を抑えるのに適当な光ビームパワー等がそれぞれ記述されている。
【0045】
実際には、プリグルーブに埋め込まれる絶対時間情報は、サブコードQデータDQにおいて絶対時間情報を表す「MIN」、「SEC」及び「FRAME」に割り当てられる2値化符号としても記述される。
【0046】
例えば、「MIN」、「SEC」及び「FRAME」をそれぞれM1、S1及びF1で表すとき、(M1、S1、F1)=(0、0、0)はプログラムエリアA1及びリードアウトエリアA2Dのタイムコード情報を表し、(M1、S1、F1)=(1、0、0)はパワーキャリブレーションエリア(PCA)A2A、プログラムメモリエリア(PMA)A2B及びリードインエリアA2Cのタイムコード情報を表す。また、(M1、S1、F1)=(1、0、1)はスペシャルインフォメーションSI1を表し、(M1、S1、F1)=(1、1、0)はスペシャルインフォメーションSI2を表し、(M1、S1、F1)=(1、1、1)はスペシャルインフォメーションSI3を表す。さらに、(M1、S1、F1)=(0、0、1)はアディショナルインフォメーションAI1を表し、(M1、S1、F1)=(0、1、0)はアディショナルインフォメーションAI2を表し、(M1、S1、F1)=(0、1、1)はアディショナルインフォメーションAI3を表す。
【0047】
このようにしてリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報は、図6に示すように、1フレーム分のエキストラ情報を、スペシャルインフォメーションSI1、SI2、SI3及びアディショナルインフォメーションAI1、AI2と循環的に繰り返す順序(以下、これを通常型判別順序と呼ぶ)で割り当てながら、当該エキストラ情報に続いて9フレーム分のタイムコード情報が配置されるように規定されている。
【0048】
本実施の形態において、光ディスク3の記録面3AにおけるリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報の記述内容を予め所定状態に設定しておき、記録モード時に、CPU19は、当該光ディスク3から順次読み取った絶対時間情報の記述内容を順次メモリ30(図1)に格納しながら、当該メモリ30に蓄積されたデータ内容に基づいて、現在装填されている光ディスク3が通常型光ディスクであるか又は特別型光ディスクであるかを判別することができ、さらに特別型光ディスクである場合にはリードアウトエリアA2Cに相当する絶対時間情報の記述内容を読み取るようになされている。
【0049】
因みに本実施の形態においては、光ディスク3の記録面3AにおけるリードアウトエリアA2Dに相当する絶対時間情報も、上述したリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報とほぼ同様の内容で記述されており、特別型光ディスクに特有の超高速書込速度に応じたパラメータでライトパワー等が設定されている。
【0050】
(3)本実施の形態によるリードインエリアに相当する絶対時間情報の記述内容従来の通常型光ディスクにおいて、リードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報は、図6に示したように、9フレーム分の各タイムコード情報の前段に配置する1フレーム分のエキストラ情報を、スペシャルインフォメーションSI1、SI2、SI3及びアディショナルインフォメーションAI1、AI2のような通常型判別順序で循環的に割り当てるように配列順序が規定されている。
【0051】
本実施の形態の場合、特別型光ディスクにおけるリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報は、9フレーム分の各タイムコード情報の前段に配置する1フレーム分のエキストラ情報の配列順序が、上述した通常型判別順番と異なる所定の配列順序(以下、これを特別型判別順序と呼ぶ)に設定されている。
【0052】
この場合、例えば図7に示すように、9フレーム分の各タイムコード情報の前段に配置する1フレーム分のエキストラ情報の特別型判別順序として、スペシャルインフォメーションSI3、SI2、SI1及びアディショナルインフォメーションAI2、AI1の順番で割り当てるように設定されている。
【0053】
(4)書込み設定処理手順RT1
次にこの光ディスク装置1の記録モード時におけるCPU19の一連の処理手順について説明する。この光ディスク装置において、CPU19は、ユーザによって光ディスクが装填されると、図8に示す書込み設定処理手順RT1をステップSP0から開始し続くステップSP1において、装填された光ディスクの種類(例えばCD−R又はCD−RWか、8〔cm〕又は16〔cm〕か)をその記録面に記録されているリードインエリアA2CのサブコードQデータDQの記述内容に基づいて判別する。
【0054】
続いてCPU19は、ステップSP2に進んで、ホストコンピュータ2からコマンドを待ち受け、やがて肯定結果を得るとステップSP3に進んで、与えられたコマンドが書込動作を実行する旨のコマンド(すなわちライトコマンド)であるか否かを判断する。
【0055】
このステップSP3において否定結果を得ると、このことは与えられたコマンドがライトコマンド以外の他のコマンドであることを表しており、このときCPU19は、ステップSP4に進んで、当該コマンドを実行した後、再度ステップSP2に戻ってホストコンピュータ2からコマンドが与えられるのを待つ。
【0056】
これに対してステップSP3において肯定結果が得られたとき、CPU19は、ステップSP5に進んで、装填された光ディスク3の記録面3AのリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報の配列順序に基づいて、当該光ディスク3が特別型光ディスクであるか否かを判断する。
【0057】
このステップSP5において肯定結果を得ると、このことは装填された光ディスク3が特別型光ディスクであることを表しており、このときCPU19は、ステップSP6に進んで、当該光ディスク3の記録面3AのリードアウトエリアA2Dに相当する絶対時間情報の記述内容を読み取ることにより、超高速書込速度に応じたパラメータでライトパワー等を設定した後、ステップSP7に進む。
【0058】
一方ステップSP5において否定結果を得ると、このことは装填された光ディスクが通常型光ディスクであることを表しており、このときCPU19は、そのままステップSP7に進む。
【0059】
このステップSP7において、CPU19は、当該光ディスク3について上述したパワーキャリブレーションが終了しているか否かを判断し、肯定結果が得られたときにはそのままステップSP8に進む一方、否定結果が得られたときにはステップSP9に進んでパワーキャリブレーションを実行した後ステップSP8に進む。
【0060】
このステップSP8において、CPU19は、光ディスク3の記録面3AにおけるプログラムエリアA1にディジタルオーディオデータD3を書き込んだ後、ステップSP9に進んで、当該ディジタルオーディオデータD3の書き込み動作が終了するのを待った後、再度ステップSP2に戻ってホストコンピュータ2からコマンドが与えられるのを待つ。
【0061】
このようにしてこの光ディスク装置1では、装填された光ディスク3の記録面3AのリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報の配列パターンに基づいて、当該光ディスク3が特別型光ディスクであるか通常型光ディスクであるかを判断することができ、さらに特別型光ディスクの場合のみリードアウトエリアA2Dに相当する絶対時間情報の記述内容を読み取ることができる。
【0062】
(5)判別モード処理手順RT2
実際にこの光ディスク装置1では、CPU19は、上述した書込み設定処理手順RT1(図8)のステップSP5において、図9に示す判別モード処理手順RT2をステップSP10から実行することにより、装填された光ディスク3が通常型光ディスクであるか特別型光ディスクであるかを判別する。
【0063】
続くステップSP11において、CPU19は、光ピックアップ11を光ディスク3の記録面3AにおけるリードインエリアA2Cの開始位置に移動させた後、ステップSP12に進んで、当該リードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報を順次読み取る。
【0064】
そしてステップSP13において、CPU19は、読み取った絶対時間情報のうちエキストラ情報(スペシャルインフォメーションSI1、SI2、SI3又はアディショナルインフォメーションAI1、AI2)が含まれているか否かを判断し、肯定結果が得られたときには、ステップSP14に進んで当該エキストラ情報をメモリに格納する。
【0065】
これに対してステップSP13において否定結果を得たとき、このことは絶対時間情報のうちタイムコード情報しか含まれていないことを表しており、このときCPU19は、再度ステップSP13に戻って肯定結果が得られるのを待つ。
【0066】
続いてCPU19は、ステップSP15に進んで、メモリ30内に既にエキストラ情報が格納されているか否かを、各エキストラ情報ごとに設定されているフラグの立上り又は立下り状態に基づいて判断する。
【0067】
このステップSP15において、肯定結果が得られると、このことは絶対時間情報を読み取り始めてから既に別のエキストラ情報をメモリ30に格納したことを表しており、このときCPU19は、ステップSP16に進んで、既にメモリ30に格納されているエキストラ情報と続いて当該メモリ30に格納したエキストラ情報とが、上述した通常型判別順序の一部に該当するものであるか否かを判断する。
【0068】
このステップSP16において肯定結果を得ると、このことは現在装填されている光ディスク3が通常型光ディスクであることを表しており、このときCPU19は、そのままステップSP17に進んで上述した書込み設定処理手順RT1のステップSP6(図8)に進んだ後、ステップSP18に進んで当該判別モード処理手順RT2を終了する。
【0069】
これに対してステップSP16において否定結果を得ると、CPU19は、ステップSP19に進んで、既にメモリ30に格納されているエキストラ情報と続いて当該メモリ30に格納したエキストラ情報とが、上述した特別型判別順序の一部に該当するものであるか否かを判断する。
【0070】
このステップSP19において肯定結果を得ると、このことは現在装填されている光ディスク3が特別型光ディスクであることを表しており、このときCPU19は、そのままステップSP27に進んで上述した書込み設定処理手順RT1のステップSP7(図8)に進んだ後、ステップSP18に進んで当該判別モード処理手順RT2を終了する。
【0071】
一方ステップSP19において否定結果を得ると、このことは現在装填されている光ディスク3が通常型光ディスクでも特別型光ディスクでもないことを表しており、このときCPU19は、ステップSP21に進んで、所定のエラーメッセージをホストコンピュータ2に通知した後、ステップSP18に進んで当該判別モード処理手順RT2を終了する。
【0072】
このように光ディスク装置1では、CPU19は、光ディスク3から順次読み取った絶対時間情報の各エキストラ情報を順次メモリ30に格納しながら、当該エキストラ情報の配列順序に基づいて、現在装填されている光ディスク3が通常型光ディスクであるか又は特別型光ディスクであるかを判別することができる。
【0073】
(6)本実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、この光ディスク装置1では、ホストコンピュータ2からライトコマンドが与えられたとき、CPU19は、装填された光ディスク3について、その記録面3AのリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報を読み取りながら、当該読み取った絶対時間情報のうちエキストラ情報のみを順次メモリ30に格納する。
【0074】
続いてCPU19は、当該メモリ30に格納された連続するエキストラ情報の順序に基づいて、特別型判別順序であるか又は通常型判別順序であるかを認識することにより、当該光ディスク3が特別型光ディスクであるか又は通常型光ディスクであるかを判別することができる。
【0075】
従って、光ディスク3の記録面3AにおけるリードインエリアA2Cの記述内容に新たな情報を拡張的に付加することなく、いわゆるオレンジブックで既に規定されているエキストラ情報の配列順序の変更のみに基づいて、特別型光ディスク又は通常型光ディスクの判別を容易に行うことができる。
【0076】
この結果、通常型光ディスクのみ書込み可能な光ディスク装置においては、何ら混乱や不具合を生じることなく、通常の書込み動作に基づいて特別型ディスクを認識することができる一方、特別型光ディスクも書込み可能な光ディスク装置においても、通常の書込み動作に基づいて特別型光ディスクを認識すると共に超高速速度に応じたパラメータでライトパワー等を設定することができる。
【0077】
以上の構成によれば、この光ディスク装置1において、ホストコンピュータ2からライトコマンドが与えられたとき、装填された光ディスク3について、その記録面3AのリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報のうち連続するエキストラ情報の配列順序に基づいて当該光ディスク3が特別型光ディスクであるか又は通常型光ディスクであるかを判別するようにしたことにより、当該光ディスク3の記録面3AにおけるリードインエリアA2Cの記述内容を拡張しない分、通常型ディスクのみ書込み可能な光ディスク装置でも特別型光ディスクを容易に認識することができ、かくしてユーザにとって使用効率を格段と向上させることができる。
【0078】
(7)他の実施の形態
なお上述のように本実施の形態においては、本発明をCD−RWに対応する光ディスク装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばCD−R、DVD(Digital Versatile Disc)−R若しくはDVD−RW等の書き込み可能な光ディスクや、MO(Magneto Optical Disk)ディスク等の光磁気ディスク等の種々のディスク状記録媒体に対応するこの他種々の記録装置に広く適用することができる。
【0079】
この場合、記録装置として、通常型光ディスク(第1のディスク状記録媒体)におけるリードインエリアA2C(第1の記録領域)に書き込まれている絶対時間情報(第1の情報)の記述内容に従って、当該通常型光ディスクにディジタルオーディオデータ(第2の情報)D3を書き込む光ディスク装置1を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディスク状記録媒体の記録フォーマットに対応した種々の構成からなる記録装置に適用するようにしても良い。
【0080】
因みにCD−Rの光ディスクでは、上述したリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報のエキストラ情報は、スペシャルインフォメーションSI1、SI2、SI3のみからなるように、いわゆるオレンジブックで規定されている。
【0081】
また上述の実施の形態においては、第1のディスク状記録媒体を、リードインエリアA2C(第1の記録領域)に相当する絶対時間情報(第1の情報)が書き込まれ、かつ当該絶対時間情報(第1の情報)の記述内容に従ってディジタルオーディオデータ(第2の情報)D3が書き込み可能な通常型光ディスクとして構成すると共に、第2のディスク状記録媒体を、絶対時間情報(第1の情報)を形成するタイムコード情報及びエキストラ情報(複数の要素)と異なる新たな種類の要素を付加することなく、当該絶対時間情報(第1の情報)の記述内容を変更した絶対時間情報(第3の情報)がリードインエリアA2C(第1の記録領域)に書き込まれた特別型光ディスクとして構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は通常型光ディスクに対して特別型光ディスクが新たな種類の要素を拡張的に付加しなければ、この他種々の構成からなる第1及び第2のディスク状記録媒体を広く適用するにしても良い。
【0082】
さらに上述の実施の形態においては、第2のディスク状記録媒体としての特別型光ディスクにおけるリードインエリアA2C(第1の記録領域)に相当する絶対時間情報(第3の情報)の記述内容を、通常型光ディスクにおけるリードインエリアA2C(第1の記録領域)に相当する絶対時間情報(第1の情報)を形成する複数のタイムコード情報及びエキストラ情報(複数の要素)のうち、各エキストラ情報(循環的に繰り返し発現する各要素)の順序を設定変更するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該各エキストラ情報の順序のみならず当該順序に代えて又は加えて、当該各エキストラ情報の連続性を設定変更するようにしても良い。
【0083】
この場合、特別型光ディスクにおけるリードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報(第3の情報)の記述内容として、当該絶対時間情報のうち連続するエキストラ情報の配列順序を通常型判別順序から特別型判別順序に設定変更する場合の一例として、スペシャルインフォメーションSI1、SI2、SI3及びアディショナルインフォメーションAI1、AI2の順番からスペシャルインフォメーションSI3、SI2、SI1及びアディショナルインフォメーションAI2、AI1の順番に設定変更するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通常型判別順序以外の種々の配列順序で各エキストラ情報を配置するようにして特別型判別順序に設定変更するようにしても良い。
【0084】
さらに通常型判別順序と異なる特別型判別順序として、各エキストラ情報をそれぞれ複数ずつ連続して9フレーム分のタイムコード情報の前段に配置するようにしても良い。例えば9フレーム分の各タイムコード情報の前段に配置する1フレーム分のエキストラ情報を、スペシャルインフォメーションSI1、SI1、SI2、SI2、SI3、SI3及びアディショナルインフォメーションAI1、AI1、AI2、AI2の順番で連続的に循環するように配置するようにしても良い。
【0085】
さらに各エキストラ情報のうち特定のエキストラ情報のみを複数ずつ連続して9フレーム分の各タイムコード情報の前段に配置するようにしても良い。例えば9フレーム分の各タイムコード情報の前段に配置する1フレーム分のエキストラ情報を、スペシャルインフォメーションSI1、SI1、SI1、SI2、SI3及びアディショナルインフォメーションAI1、AI2の順番で、スペシャルインフォメーションSI1のみ連続するように配置しても良い。
【0086】
さらに上述の実施の形態においては、絶対時間情報(第1の情報)を形成する複数のタイムコード情報及びエキストラ情報(複数の要素)と異なる新たな種類の要素を付加することなく、当該絶対時間情報(第1の情報)の記述内容を変更した絶対時間情報(第3の情報)がリードインエリアA2C(第1の記録領域)に書き込まれた特別型光ディスク(第2のディスク状記録媒体)が装填されたとき、当該特別型光ディスクのリードインエリアA2Cから絶対時間情報(第3の情報)を読み取る読取手段を、光ディスク装置1内の光ピックアップ11、RFアンプ10及びCPU19から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成からなる読取手段を広く適用することができる。
【0087】
さらに上述の実施の形態においては、特別型光ディスク(第2のディスク状記録媒体)のリードインエリアA2C(第1の記録領域)から読み取った絶対時間情報(第3の情報)の記述内容に基づいて、特別型光ディスクが装填されているか否かを判別する判別手段を、光ディスク装置1内のATIPデコーダ13及びCPU19から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成からなる判別手段を広く適用することができる。
【0088】
この判別手段において、絶対時間情報(第3の情報)の記述内容に基づいて、特別型光ディスクに関する種々の設定情報を認識するようにしても良い。この場合、例えば光ディスク3の書込速度の下限及び上限やその範囲等、光ディスク3の材質、製造メーカ名及びロット番号などを設定情報として割り当てておけば良い。
【0089】
さらに上述の実施の形態においては、特別型光ディスクに応じた絶対時間情報(第3の情報)の記述内容として、通常型光ディスクに応じた絶対時間情報(第1の情報)を形成する複数のタイムコード情報及びエキストラ情報(複数の要素)のうちエキストラ情報(指定された種類の要素)を順次格納するメモリ手段を、光ディスク装置内のCPU19及びメモリ30から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成からなるメモリ手段を広く適用することができる。
【0090】
さらに上述の実施の形態においては、この判別手段を構成するCPU19は、メモリ(メモリ手段)30にエキストラ情報が格納されるごとに、当該エキストラ情報に応じたフラグを立ち上げながら、当該フラグの立上り状態又は立下り状態に応じて、各エキストラ情報の順序及び又は連続性を認識し、当該認識結果に基づいて、特別型光ディスクが装填されているか否かを判別するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、エキストラ情報の順番と連続性とをメモリ手段を介して認識することができれば、種々の方法により特別型光ディスクの装填の有無を認識することができる。
【0091】
さらに上述の実施の形態においては、この判別手段を構成するCPU19は、メモリ(メモリ手段)30に格納されている各エキストラ情報(循環的に繰り返し発現する各要素)の発現回数を種類ごとに所定単位ごとに求めた後、それぞれコード変換した結果に基づいて、特別型光ディスクが装填されているか否かを判別するようにしても良い。
【0092】
この場合、リードインエリアA2Cに相当する絶対時間情報(第3の情報)のうち、例えば60フレーム単位で各エキストラ情報の発現回数(メモリへの格納回数)を累積加算して求める。このとき、9フレーム分の各タイムコード情報の前段に1フレーム分のエキストラ情報が配置されている場合を「1」とし、10フレーム分すべてタイムコード情報が配置されている場合を「0」として、60フレームのうち各エキストラ情報が何回発現したかを求めれば、各エキストラ情報は「0」〜「5」までの数値をとる。従って5種類のエキストラ情報を、例えばスペシャルインフォメーションSI1、SI2、SI3及びアディショナルインフォメーションAI1、AI2の順番で5桁の数値にコード変換すれば、当該6進数で5桁の数値に種々の設定情報を割り当てることができる。
【0093】
このように各エキストラ情報(循環的に繰り返し発現する各要素)の発現回数を種類ごとに所定単位ごとに求めて、それぞれコード変換すれば、当該コード変換後の数値や記号(アルファベット等)に非常に多くの設定情報を割り当てることができ、かくして情報の種類を新たに増加させることなく既存の情報のみで効率的に設定情報を増加させることができる。
【0094】
さらに上述の実施の形態においては、判別手段を構成するCPU19は、メモリ(メモリ手段)に格納されている各タイムコード情報(時間情報を形成する各要素)のデータ長に基づいて、特別型光ディスクが装填されているか否かを判別するようにしても良い。
【0095】
この場合、各タイムコード情報のデータ長としては、通常は9フレームであるが、1フレームのエキストラ情報に続いて5フレーム、10フレーム又は15フレーム等のように任意に設定したフレーム数でタイムコード情報を配置するようにすれば良い。例えばタイムコード情報のデータ長を5フレーム又は10フレームずつ段階的に増加させていく場合に、リードインエリアA2Cの開始位置をずらしてオフセットをかけるように配置しても良い。
【0096】
これに加えて、判別手段を構成するCPU19は、データ長を任意設定した各タイムコード情報(時間情報を形成する各要素)の間に発現する各エキストラ情報(他の種類の各要素)の配列順序に基づいて、特別型光ディスクが装填されているか否かを判別するようにしても良い。
【0097】
さらに上述の実施の形態においては、判別手段を構成するCPU19は、リードインエリアA2C(第1の記録領域)に相当する絶対時間情報(第3の情報)のアドレス又は時間位置に基づいて、特別型光ディスクが装填されているか否かを判別するようにしても良い。
【0098】
すなわち絶対時間情報(第3の情報)における固定アドレス(又は時間位置)に特定のエキストラ情報が存在する場合に、特別型光ディスクが装填されていると判断するようにしても良い。この場合例えば、通常型光ディスクに応じた絶対時間情報(第1の情報)の固定アドレス(99:50:00)にスペシャルインフォメーションSI1が存在することを前提として、特別型光ディスクに応じた絶対時間情報(第3の情報)の固定アドレス(99:50:01)にスペシャルインフォメーションSI1が存在するように設定しておけば良い。
【0099】
さらに上述の実施の形態においては、特別型光ディスクのリードインエリアA2C(第1の記録領域)と異なる第2の記録領域として、リードアウトエリアを適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディジタルオーディオデータ(第2の情報)の書込み時に必要な種々の拡張情報(例えば特別型ディスクに特有の超高速速度に応じたパラメータ等)を他の領域に書き込むようにしても良い。なお、第2の情報としては、ディジタルオーディオデータD3以外にも種々のディジタルデータに広く適用することができる。
【0100】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、第1の記録領域に第1の情報が書き込まれ、かつ当該第1の情報の記述内容に従って第2の情報が書き込み可能なディスク状記録媒体において、第1の情報を形成する複数の要素と異なる新たな種類の要素を付加することなく、当該複数の要素の構成から第3の情報が得られ、第3の情報の記述内容は、第1の情報を形成する上記複数の要素のうち、循環的に繰り返し発現する各要素の順序又は連続性を設定変更したことにより、光ディスクのリードインエリアの記述内容に新たな情報を拡張的に付加することなく第1の情報を形成する要素のうち循環的に繰り返す要素の順序及び連続性を設定変更するだけで第3の情報が得られるので、限られた領域内で効率的に情報を利用することができ、かくしてユーザにとって使用効率を格段と向上し得るディスク状記録媒体を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】光ディスクの記録面における各エリアの説明に供する略線図である。
【図3】1ブロックの構成の説明に供する略線図である。
【図4】1フレームの構成の説明に供する略線図である。
【図5】サブコードQデータの内容の説明に供する概念図である。
【図6】通常型判別順序の内容の説明に供する略線図である。
【図7】特別型判別順序の内容の説明に供する略線図である。
【図8】書込み設定処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図9】判別モード処理手順の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……ホストコンピュータ、3……光ディスク、3A……記録面、11……光ピックアップ、19……CPU、D3……ディジタルオーディオデータ(読出しデータ)、DQ……サブコードQデータ、A1……プログラムエリア、A2……サブコードデータエリア、A2A……パワーキャリブレーションエリア(PCA)、A2B……プログラムメモリエリア(PMA)、A2C……リードインエリア、A2D……リードアウトエリア、R1……書込み設定処理手順、R2……判別モード処理手順。

Claims (5)

  1. 第1の記録領域に第1の情報が書き込まれ、かつ当該第1の情報の記述内容に従って第2の情報が書き込み可能なディスク状記録媒体において、
    上記第1の情報を形成する複数の要素と異なる新たな種類の要素を付加することなく、当該複数の要素の構成から第3の情報が得られ、
    上記第3の情報の記述内容は、上記第1の情報を形成する上記複数の要素のうち、循環的に繰り返し発現する各上記要素の順序又は連続性を設定変更した
    ディスク状記録媒体。
  2. 上記第1の記録領域と異なる第2の記録領域に、上記第2の情報の書込み時に必要な種々の拡張情報が書き込まれている
    請求項1に記載のディスク状記録媒体。
  3. 上記第3の情報の記述内容は、上記第1の情報を形成する上記複数の要素のうち、絶対時間情報を形成する各上記要素のデータ長を設定変更した
    請求項1に記載のディスク状記録媒体。
  4. 上記第3の情報の記述内容は、上記絶対時間情報を形成する上記第1の情報の配列順序を設定変更した
    請求項3に記載のディスク状記録媒体。
  5. 上記第3の情報の記述内容は、上記第1の記録領域における上記第1の情報を形成する各上記要素のアドレス又は時間位置を設定変更した
    請求項1に記載のディスク状記録媒体。
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