JP4440151B2 - Dnaマイクロアレイとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学的にDNAやRNAを検出する方法において用いることができるDNAマイクロアレイとその製造方法に関する。
従来より、多種類の遺伝子構造を効率的に解析するための解析ユニットとしてDNAマイクロアレイがある(DNAチップともいう。ここでは、DNAマイクロアレイと総称する)。
DNAマイクロアレイの基本的な構成は、基材上に異種で多数の塩基配列が既知のオリゴヌクレオチド(プローブDNAという)を適当な間隔でスポット状に固定化したものである。通常、一つのスポットの大きさは、20〜200μm程度である。基材としては、ガラス板、Si板、プラスチック板が用いられている。これら基材表面にプローブDNAを固定化するには、物理吸着、化学吸着、イオン結合、疎水結合、共有結合などの結合を利用している。
DNAの実装数に関しては、データマイニングなどにより解析を行うが、その実装数に応じて得られる情報が増え高度な解析をすることができる。
DNAマイクロアレイの基材上には、数百〜数万個の電極を形成していることが多い。具体的な固定化方法としては、フォトリソグラフィー技術やインクジェット技術により基材上で一塩基ずつ、プローブDNAを合成させながら固定化する方法と、あらかじめ別途合成させておいたプローブDNAをメカニカルマイクロスポッティング技術やインクジェット技術で基材上に固定化する方法がある。
前者の方法は、後者よりクロスハイブリダイゼーションの影響を受けにくいとされるが、その製作において多数のマスク処理が必要となる他工程が非常に多いのが問題である。
DNAマイクロアレイでの測定は、初めに検査対象から抽出したDNAやRNA(ターゲットDNAという)をプローブDNAが固定化されたDNAマイクロアレイ部分(検出部という)に添加する。ターゲットDNAと相補関係にあるDNAマイクロアレイ上のプローブDNAには水素結合によりターゲットDNAとの二本鎖が生じる。この水素結合による二本鎖の形成は、ハイブリダイゼーションと呼ばれる。この二本鎖の形成の有無で検査対象のターゲットDNAの種類を判別する。
具体的に二本鎖の形成を判別する方法としては、光学検出方式、電気化学検出方式の2種類に大別される。
電気化学検出方式は、インターカレーター(intercalator)と呼ばれる標識をハイブリダイズ後の二本鎖間に挿入し、インターカレーターの酸化還元能を利用して検出するものである。又塩基対間に並行に挿入される芳香族の板状分子を縫込み型インターカレータと呼び一般的に広く用いられている。電気化学検出方式の読取装置は、光学検出方式の読取装置に比べると、CCDやレーザー装置などを大掛かりに装備する必要がないため、安価でまた小型化が可能である。
またこれら電気化学検出方式のDNAマイクロアレイをECA(electronic chemical array)チップとも言う場合がある。
現在DNAマイクロアレイは研究、開発用途が主であり、臨床検査など各種検査への応用が期待されているがその製造方法や検出装置などが比較的高価であるためコンシューマ用途には余り普及していない。そのため安価なチップや検出装置の小型化が望まれている。
そこで電気化学検出方式で安価なDNAマイクロアレイとして、カーボンなどの安価な材料を用い、検出部およびリード部を印刷法により形成し、検出部に核酸を固定化したものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−294740
しかし、このようなカーボンインキでの電極では、DNAの実装度を高めるために検出部の面積を小さくすると、それに伴いS/N比が低減し、ターゲットとするDNAの有無によって得られる電気信号の差が小さくなるという問題点があった。
したがって、本発明は、上記のような欠点を解消し、検出部の面積を小さくしてもS/N比が低下することがないDNAマイクロアレイとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のDNAマイクロアレイとその製造方法は、上記の目的を達成するために、つぎのように構成した。
すなわち、本発明の第1態様のDNAマイクロアレイは、絶縁性を有する基材上にリード部と表面に核酸が固定化された検出部とが電気的に直列になるように形成されたDNAマイクロアレイにおいて、検出部が導電性インキにより形成され、検出部中にフラーレンを含有するように構成した。
また、第2態様として、DNAマイクロアレイは、絶縁性を有する基材上にリード部と表面に核酸が固定化された検出部とが電気的に直列になるように形成されたDNAマイクロアレイにおいて、検出部が導電性インキにより形成され、検出部表面にフラーレンが付着しているように構成することもできる。
また、上記発明の第3態様として、第1〜2態様のDNAマイクロアレイは、フラーレンが、少なくともC60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94、C96のいずれか1種以上であるように構成することもできる。
また、上記発明の第4態様として、第1〜2態様のDNAマイクロアレイは、フラーレンがC60であるように構成することもできる。
また、本発明の第5態様のDNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させるように構成した。
また、第6態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部にフラーレンを付着させ、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させるように構成することもできる。
また、第7態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に導電性微粉末を付着させ、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させるように構成することもできる。
また、第8態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部にフラーレンと導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させるように構成することもできる。
また、第9態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化された導電性微粉末を付着させ、次いで検出部を乾燥させるように構成することもできる。
また、第10態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部にフラーレンと、核酸が固定化された導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させるように構成することもできる。
また、第11態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化されたフラーレンを付着させ、次いで検出部を乾燥させるように構成することもできる。
また、第12態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化されたフラーレンと、核酸が固定化された導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させるように構成することもできる。
また、第13態様として、DNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化されたフラーレンと、導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させるように構成することもできる。
また、上記発明の第14態様として、第5〜13態様のDNAマイクロアレイの製造方法は、リード部を検出部と同時に導電性インキを用いて印刷法にて形成するように構成することもできる。
本発明のDNAマイクロアレイは、絶縁性を有する基材上にリード部と表面に核酸が固定化された検出部とが電気的に直列になるように形成されたDNAマイクロアレイにおいて、検出部が導電性インキにより形成され、検出部中にフラーレンを含有するように構成したので、検出部の面積を小さくしてもS/N比が低下することがないものである。
また、本発明のDNAマイクロアレイの製造方法は、絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させるように構成したので、検出部の面積を小さくしてもS/N比が低下することがないDNAマイクロアレイを容易に得ることができる。
図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図1〜2は、本発明のDNAマイクロアレイの一実施例を示す断面図である。図3は、本発明のDNAマイクロアレイの実施例1〜2と比較例のS/N比を示す表である。図4は、本発明のDNAマイクロアレイの実施例1〜2と比較例のS/N比を示すグラフである。図中、1はDNAマイクロアレイ、2は基材、3はリード部、4は検出部、5は核酸、6はフラーレンである。なお、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。
本発明の実施態様にかかるDNAマイクロアレイ1は、絶縁性を有する基材2上にリード部3と表面に核酸5が固定化された検出部4とが電気的に直列になるように形成されたDNAマイクロアレイ1において、検出部4が導電性インキにより形成され、検出部4中にフラーレン6を含有するように構成されている(図1参照)。なお、本発明でいうDNAマイクロアレイ1とは、DNAの検出だけでなく、RNAの検出を行うものも含む。
基材2としては、絶縁性を有し、導電性インキが印刷可能なものであればよく、たとえば、紙類、ポリエチレン樹脂、エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、含フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリスチレン樹脂、アセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、シリコーン樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリスルホン樹脂などの有機材料や、ガラス、アルミナなどの無機材料などを使用することができる。
リード部3は、電流量を測定する機器に接続する端子と検出部4との間を、電気的に接続するために形成されるものであって、たとえば、導電性インキの印刷によって所望の抵抗値を有する回路として形成することができる。また、めっき法、スパッタリング法などによって金属膜を形成し、次いでフォトリソ法などにより金属膜をパターン化して形成してもよい。
検出部4は、導電性インキの印刷によって形成される。検出部4は導電性インキを印刷して形成する。
導電性インキは、導電性フィラー、バインダー、溶剤から少なくとも構成される。導電性フィラーとしては、導電性に優れた物質である銅粉、金粉、黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維、ニッケル粉などを用いることができる。なお、銀粉は試料溶液中に溶出するなどマイグレーションが生じるおそれがあるため、他の物質をフィラーとして用いるのが好ましい。バインダーとしては、エポキシ系樹脂、アルキド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂などを用いることができる。溶剤としては、バインダーとして用いる樹脂を溶解するものを用いるとよい。また、必要に応じて、分散剤、滑剤、カップリング剤などの添加剤を加えてもよい。
導電性インキの印刷方法としては、たとえば、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法など、通常の印刷法を用いることができる。特に容易に厚膜、パターン化可能なスクリーン印刷が好ましい。乾燥方法や膜厚は、所望の抵抗値になるよう適宜選択すればよい。
また、リード部3と検出部4とは、導電性インキの印刷によって、リード部3および検出部4が直列になるように連続したパターンとして1回の印刷工程で連続して印刷して形成することができる。また、試料に含まれる複数種類の核酸5を同時に検出させる場合には、複数の検出部4を同一の基材2上に形成することになるため、検出部4を微細に形成することによって集積度を高めることができる。
本発明においては、検出部4中にフラーレン6を含有するように構成すること(図1参照)、あるいは、検出部4表面にフラーレン6が付着するように構成すること(図2参照)が重要である。
フラーレン6とは、炭素原子が形作る六角形(6員環)と五角形(5員環)が組み合わせられてできるボール形状を有した分子の総称のことである。
フラーレン6の種類としては、包括する炭素数によりC60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94、C96などが知られており、最近では、炭素原子数が100を越えるような大きなサイズの球形フラーレン6が単離されるようになってきた。
その中でもフラーレンC60は、その発見者のR.E.Smalley、H.W. Kroto、R.F.Curlらが1996年にノーベル化学賞を受賞したことでよく知られているサッカーボール形状を有する直径は約0.7nmの炭素化合物である。これら形状についてはフラーレン分子での炭素原子の配列は、2つ以上の五員環が隣り合わせになることはないという「孤立五員環則(Isolated Pentagon Rule:IPR)」というフラーレンの幾何学を考える上で最も基本的な法則に従うとされており、この規則による制限によって、フラーレンを形成する炭素原子のダングリングボンドの数はゼロとなり系が安定している。C60には、5員環と6員環からなるケージ構造として、1790種にも上る異性体が考えられるが、IPRの制限によって、C60はサッカーボール型構造唯一つになってしまう。最密充填構造にバッキングした面心立方格子(fcc)構造の固体結晶を作る。fcc構造のC60固体は2eV程度の有限なバンドギャップを有する半導体となる。
一般に球形フラーレン固体は半導体であり、キャリヤのドーピングにより興味ある電子物性を発現させることができる。理論的にもこの構造が抜きん出たπ電子的な安定性を持つことが示されている。
その他の性質として、フラーレン6は炭素原子だけでできているため、疎水性が強く水にまったく溶けない。また、光エネルギーを吸収しやすく、化学反応性も高いなど多くの機能を有している。さらに空フラーレンの炭素ケージ内に1つあるいは複数個の金属原子を閉じ込めた金属内包フラーレンが知られており、これらの電子的特性や反応性は空フラーレンと比べて著しく異なることが見い出されている。
フラーレン6は、検出部4を形成する導電性インキ中に含有させるとよい。また、導電性インキを用いて検出部4を印刷後、導電性インキが未乾燥の状態にあるときにフラーレン6の粒子を検出部4表面に付着させ、余分なフラーレン6をエアーガンなどで除去したのち、導電性インキを乾燥して検出部4の表層に固定化してもよい。
フラーレン6の含有量は、検出信号の再現性、作業性、混入方法により適宜選択するとよい。
本発明において、現時点では明確ではないが、検出部4にフラーレン6を混入したことにより、フラーレン6の粒子による表面凹凸が増えたため、ハイブリダイズがしやすくなったほか、検出部4に正電荷を付加し、負電荷を持つターゲットDNAを引き付ける際フラーレン6が核酸5の疎水性部分(たとえば、DNAの主溝)と相互作用しやすくハイブリダイズの効率を高めているため、S/N比が改善されたと考えられる。
電気化学的検出法で検出部4にC60のフラーレン6を混入することにより、S/N比を改善することを可能とした。
また、検出部4表面には核酸5が固定化された状態とする。核酸5の固定化は、検出部4にプローブDNAを含むリン酸緩衝溶液で吸着法により行うことにより行うことができる。また、検出部4をプローブ浴に浸漬中に検出部4に正電位を印加し電気的に固定化する方法がある。また、検出部4表面にプラズマ処理により固定化する方法がある。これら検出部4へのプラズマ処理は、大気プラズマでも酸素プラズマでも構わない。プラズマ処理による核酸5の固定化は、プラズマ照射により検出部4表面に生ずるCHO,−COOH,−COなどの官能基を利用するものと考えられる。これらの方法により、検出部4の表面にある導電性インキの導電性物質に核酸5を固定化することができる。
また、核酸5があらかじめ固定化されたフラーレン6を用いることによって検出部4表面に核酸5が固定化された状態にすることもできる。フラーレン6に核酸5を固定化するには、たとえば、リン酸緩衝溶液に核酸5を溶解させた液中にフラーレン6を添加し攪拌することにより固定化する方法がある。
また、核酸5があらかじめ固定化された導電性微粉末を用いることによって検出部4表面に核酸5が固定化された状態にすることもできる。導電性微粉末に核酸5を固定化するには、たとえば、グラシーカーボンを過マンガン酸カリウムで酸化することにより検出部4表面にカルボン酸を導入し、核酸5のアミノ基とアミド結合を形成させて固定化する方法がある。グラシーカーボンへの固定化は、Kelly M.Millan and Susan R.Mikkelsen , Analitical Chemistry 65,2317−2323(1993)に記載されている。
導電性インキを用いて検出部4を印刷後、導電性インキが未乾燥の状態にあるときに、核酸5があらかじめ固定化された導電性微粉末を検出部4の表面に付着させ、余分な導電性微粉末をエアーガンなどで除去したのち、導電性インキを乾燥して検出部4の表層に付着させるようにしてもよい。
導電性微粉末としては、導電性を有し、核酸5を固定化することができるものを用いる。たとえば、金、グラシーカーボン、炭素などからなる微粉末を用いることができる。導電性微粉末の形状や大きさとしては、検出能力や再現性の点から印刷された導電性インキ上に一面に形成されるものであればよく、たとえば、球状、板状、針状など種々の形状のものを用いることができる。特に、形状が球状であると、検出部4に均一に付着させることができるので好ましい。
なお、本発明でいう核酸5(プローブDNA)とは、DNA断片、RNA断片またはPNA断片をいう。核酸5(プローブDNA)は、鎖長数mer〜50mer程度が好ましい。これは鎖長が長くなるとハイブリダイズが困難になったり、クロスハイブリダイゼーションなどの影響により安定した電極信号が得られなくなるからである。
以上のようにしてDNAマイクロアレイ1を得ることができる。
また、DNAマイクロアレイ1は、複数列のリード部3および検出部4を有し、各検出部4に異なる種類の核酸5が付着されるように構成してもよい。
本発明のDNAマイクロアレイ1は、いわゆる電気化学的検出方式に用いることができるものである。電気化学的検出方式は、大掛かりな検出装置を必要とせず即時的に判定することができ、また蛍光検出方式よりも感度がはるかに高い方式である。
本願発明のように電気化学的にハイブリダイズを検出するインターカレーターとしては、フェロセン化合物、カテコールアミン化合物、金属ビピリジン錯体、金属フェナンスリン錯体、ビオローゲン化合物などが挙げられる。ハイブリダイズの検出は、インターカレーター自身がハイブリダイス部以外の検出部4表面に付着する場合があるのであらかじめハイブリダイズさせずに検出部4表面だけに付着するインターカレーター量をブランク値として測定する必要がある。次いでハイブリダイズさせブランクと同様の操作で電流電位曲線を測定する。得られた電流電位曲線からブランクを差し引いて補正すればハイブリダイズ部に使用されたインターカレーター量を算出することができる。
本発明のDNAマイクロアレイ1は、検出部4を対極と共に試料溶液に浸漬させることによって検出を行うことができる。また、対極と共に並べ、検出部4に試料溶液を滴下することによって検出を行うことができる。
このようにして得られたフラーレン6を混入した検出部4は、水で洗浄してもプローブDNAの酸化還元を示す電気信号に変化が見られないことからDNA分子がフラーレン6を含む検出部4表面に強く結合していることが分かる。
厚さ250μm、大きさ10mm×40mmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし、その上に導電性インキ(十条ケミカル株式会社製カーボンペーストインキCH−1)をスクリーン印刷にて5mm×30mmのリード部を印刷し、オーブンで70℃、2時間の乾燥処理を行った。
次いで、5mm角の検出部を5mMフラーレンC60(東京化成工業株式会社製)/ベンゼン(ナカライテスク株式会社製)を導電性インキ(十条ケミカル株式会社製カーボンペーストインキCH−1)に1:9の割合で混合したインキにて印刷し、オーブンで70℃、2時間乾燥した。
次いで、アクリル系樹脂インキ(十条ケミカル株式会社製)を用いて検出部およびリード部の端部のみが露出するよう、スクリーン印刷にて7mm×15mmの大きさで印刷してリード部のマスキングを行った。
次いで、酢酸緩衝液(pH5)に上記基材の検出部が十分浸漬するよう挿入し、電位を+1.5V(vs Ag/AgCl)1分間印加した。次いで、ポリグアニル酸カリウム塩(Sigma−Aldrich社製POLYGUANYLICACID potassium salt)を0.2Mリン酸緩衝溶液(pH7.0)で30ppmになるよう調整した液中に上記作製した基材の検出部を挿入し、+0.5V(vs Ag/AgCl)に保って3分間印加し、核酸を固定化してDNAマイクロアレイを得た。
次いで、このようにして得たDNAマイクロアレイを用い、相補的DNAであるポリシチジル酸(POLYCYTIDYLICACID)の検出を行った。
まず、DNAマイクロアレイの検出部表面に二本鎖以外に自然付着するインターカレーター量を把握するため、作製したDNAマイクロアレイをインターカレーター、1.0mMトリス(1.10フェナントロリン)コバルト(III)塩(Co(phen) 3+)を0.05Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン一塩酸(トリス緩衝液)で調整した溶液に10分間浸漬し、検出部の表面にインターカレーターを付着させた。ここでは上記DNAマイクロアレイを作用電極、対極にPt電極、参照電極にAg/AgClを用い、電流電位曲線の測定を行った。測定装置としては、ALS社製電気化学アナライザーModel410を用いた。
次いで、0.05Mトリス緩衝液中で開始電位+0.5Vから負側に走査電位20V/sで電位−電流の測定を行い、酸化還元曲線を得た(ブランク)。
次いで、Sigma−Aldrich社製ポリシチジル酸カリウム(POLYCYTIDYLIC ACID potassium salt)を、0.3MNaClを含む0.2Mリン酸緩衝溶液で50ppmになるよう調整した溶液を用い、35℃、電極電位+0.5V、10分間の条件下で核酸のハイブリダイゼーションを行った後、上記と同様にして電位−電流の測定を行い、ハイブリタイズ後の電極による酸化還元曲線を得た。
このようにして得た還元ピーク(インターカレーターCo(phen) 3+のCo3+→Co2+によるピーク)の値を図3〜4に示す。図中、「ブランク」はブランクの還元ピーク値を、「ハイブリダイズ後」はハイブリダイズ後の還元ピーク値をそれぞれ示す。ハイブリダイズ後のインターカレーターに起因する還元ピークがブランク時のものより大きくなっていることから、ポリシチジル酸を検出したことが確認できた。
実施例1と同様の基材上に、導電性インキ(十条ケミカル株式会社製カーボンペーストインキCH−1)をスクリーン印刷にて5mm×30mmのリード部を印刷し、オーブンで70℃、2時間の乾燥処理を行った。
次いで、実施例1と同様に5mm角の検出部を導電性インキ(十条ケミカル株式会社製カーボンペーストインキCH−1)にて印刷した後、フラーレンC60(東京化成工業株式会社製)を基材上方より散布した。
次いで、余分なフラーレン粉末をエアーガンで除去した後、オーブンで70℃、2時間乾燥した。
次いで、実施例1と同様にしてマスキングを行った後、核酸を固定化し、DNAマイクロアレイを得た。
このようにして得たDNAマイクロアレイについて実施例1と同様にして酸化還元電位を測定したところポリシチジル酸を検出したことが確認された(図3〜4参照)。
比較例
実施例1と同様の基材上に、導電性インキ(十条ケミカル株式会社製カーボンペーストインキCH−1)をスクリーン印刷にて5mm角の検出部と5mm×30mmのリード部とがそれぞれ直列になるよう印刷し、オーブンで70℃、2時間乾燥した。
次いで、実施例1と同様にしてマスキングを行った後、核酸を固定化し、DNAマイクロアレイを得た。
このようにして得たDNAマイクロアレイについて実施例1と同様にして酸化還元電位を測定したところポリシチジル酸を検出したことが確認された(図3〜4参照)。
実施例1、実施例2、比較例のS/N比は、それぞれ2.42、5.45、1.11であり、実施例1および実施例2において優れたS/N比を有することが確認できた。
本発明は、電気化学的にDNAやRNAを検出する方法において好適に用いることができ、産業上有用なものである。
本発明のDNAマイクロアレイの一実施例を示す断面図である。 本発明のDNAマイクロアレイの一実施例を示す断面図である。 本発明のDNAマイクロアレイの実施例1〜2と比較例のS/N比を示す表である。 本発明のDNAマイクロアレイの実施例1〜2と比較例のS/N比を示すグラフである。
符号の説明
1 DNAマイクロアレイ
2 基材
3 リード部
4 検出部
5 核酸
6 フラーレン

Claims (14)

  1. 絶縁性を有する基材上にリード部と表面に核酸が固定化された検出部とが電気的に直列になるように形成されたDNAマイクロアレイにおいて、検出部が導電性インキにより形成され、検出部中にフラーレンを含有することを特徴とするDNAマイクロアレイ。
  2. 絶縁性を有する基材上にリード部と表面に核酸が固定化された検出部とが電気的に直列になるように形成されたDNAマイクロアレイにおいて、検出部が導電性インキにより形成され、検出部表面にフラーレンが付着していることを特徴とするDNAマイクロアレイ。
  3. フラーレンが、少なくともC60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94、C96のいずれか1種以上である請求項1〜2のいずれかに記載のDNAマイクロアレイ。
  4. フラーレンが、C60である請求項1〜2のいずれかに記載のDNAマイクロアレイ。
  5. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  6. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部にフラーレンを付着させ、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  7. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に導電性微粉末を付着させ、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  8. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部にフラーレンと導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させ、次いで検出部に核酸を電気的に固定化させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  9. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるようにフラーレンが混入した導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化された導電性微粉末を付着させ、次いで検出部を乾燥させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  10. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部にフラーレンと、核酸が固定化された導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  11. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化されたフラーレンを付着させ、次いで検出部を乾燥させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  12. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化されたフラーレンと、核酸が固定化された導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  13. 絶縁性を有する基材上に、リード部を形成するとともに、リード部および検出部が電気的に直列になるように導電性インキを用いて印刷法にて検出部を形成し、次いで未乾燥の検出部に核酸が固定化されたフラーレンと、導電性微粉末とを付着させ、次いで検出部を乾燥させることを特徴とするDNAマイクロアレイの製造方法。
  14. リード部を検出部と同時に導電性インキを用いて印刷法にて形成する請求項5〜13のいずれかに記載のDNAマイクロアレイの製造方法。
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