JP4440069B2 - 冷却加温システムとそれを用いた自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、缶飲料などの商品を加温あるいは冷却して販売する自動販売機において、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮する際に生じる潜熱を利用して冷却および加温を行う冷却加温システムとそれを用いた自動販売機に関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量削減手段として、ヒートポンプによる冷却加温システムを利用したものが提案されている(特許文献1参照)。
図6は従来の自動販売機の冷媒回路図である。図7は従来の自動販売機の機械室要部上面図である。
図6に示すように、従来の自動販売機は、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3からなる貯蔵室を備え、ホット/コールド切替室1内に設置された室内熱交換器4、コールド専用室2内に設置された蒸発器5、第二のコールド専用室2内に設置された第二の蒸発器6、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器7、圧縮機8で構成された冷却加温システムを有する。
また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下するとともに閉塞機能を有したものであり、開閉弁A12、開閉弁B13、開閉弁C14、開閉弁D15はそれぞれ冷媒の流れの有無を制御するものである。
また、冷却ファン16は冷却加温システムに連動して駆動し、室外熱交換器7と圧縮機8を冷却するものである。
また、図7に示すように、庫内の結露水を溜めて凝縮器などの廃熱利用により結露水を蒸発させる蒸発皿17を配設している。
以上のように構成された従来の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、開閉弁A12と開閉弁D15を開とし、開閉弁B13と開閉弁C14を閉として、圧縮機8および冷却ファン16を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁D15および膨張弁A9を閉とし、開閉弁B13と開閉弁C14を開として、圧縮機8および冷却ファン15を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室内熱交換器4で一部が凝縮し、再度室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
また、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内、所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
このように、コールド専用室2および第二のコールド専用室3を冷却する際に生じる冷媒の凝縮廃熱を用いて、ホット/コールド切替室1を効率よく加温することができるので、電気ヒータなどの別の加熱手段を用いてホット/コールド切替室1を加温する場合に比べて、消費電力量を削減することができる。
また一般に、図7に示すように、室外熱交換器7、冷却ファン16及び圧縮機8が順次直列に配置され、冷却ファン16は室外熱交換器7と圧縮機8を空冷するよう配設されている。
このとき、ホット/コールド切替室1を冷却する場合、あるいは加温を停止し、コールド専用室2あるいは第二のコールド専用室3を冷却している場合は、冷却ファン16の風量を通常にして、冷却加温システムの冷却効率の低下を防止する。一方、ホット/コールド切替室1を加温する場合は、冷却ファン16の風量を減少させ、冷却加温システムの加温効率の低下を防止する(非特許文献1参照)。
特開2002−174478号公報 平成15年度日本冷凍空調学会学術講演会講演論文集、B114
しかしながら、上記従来の構成では、ホット/コールド切替室の加温時に圧縮機を冷却する分だけ加温能力が低下しているので、加温時は室外熱交換器を空冷するとともに圧縮機を空冷しないようにし、ホット/コールド切替室を冷却するか、あるいは、ホット/コールド切替室を加温しないで、コールド室と第二のコールド室を冷却する時に、圧縮機を空冷することが課題となっている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、加温時の効率低下を防止できる冷却加温システムとそれを用いた自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷却加温システムとそれを用いた自動販売機は、コールド室用圧縮機と、ホット/コールド切替室用圧縮機を設け、前記ホット/コールド切替室用圧縮機を覆う断熱カバーを備えているため、ホット/コールド切替室を加温する場合に、ホット/コールド切替室用圧縮機を断熱して加熱能力を向上させることができる。そして、コールド室用圧縮機と、並べて配置された凝縮器と室外熱交換器は冷却ファンで空冷されるので、冷却加温システムの冷却効率の低下を防止できる。
また、ホット/コールド切替室用圧縮機を冷却するコンプファンを設けているため、ホット/コールド切替室用圧縮機を冷却運転する場合に冷却効率の低下を防止できる。
本発明の冷却加温システムとそれを用いた自動販売機は、コールド室用圧縮機と、ホット/コールド切替室用圧縮機と、断熱カバーと、コンプファンを備えているので、加温効率を向上させながら、冷却効率の低下を防止することができる。
請求項1に記載の発明は、商品を収納するコールド室およびホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくともコールド室内に設置された蒸発器と、商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と、コールド室を冷却するコールド室用圧縮機と、コールド室の膨張機構であるコールド室用膨張機構と、前記コールド室用圧縮機と前記コールド室用膨張機構と前記蒸発器と前記凝縮器とを環状に接続する冷却システム配管と、前記冷却システム配管とは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と、商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と、ホット/コールド切替室の膨張機構であるホット/コールド切替室用膨張機構と、ホット/コールド切替室を加温するホット/コールド切替室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機と前記ホット/コールド切替室用膨張機構と前記室内熱交換器と前記室外熱交換器とを環状に接続する加温システム配管とを備え、前記ホット/コールド切替室用圧縮機を覆う断熱カバーと、前記凝縮器と前記コールド室用圧縮機を空冷する冷却ファンと、庫内の結露水を溜めて前記凝縮器などの廃熱利用により結露水を蒸発させる蒸発皿とを配設し、前記コールド室用圧縮機を両側から挟むように、一方は前記断熱カバー、他方は前記蒸発皿を配置することにより、前記冷却ファンから前記コールド室用圧縮機への風路を形成したものにおいて、前記ホット/コールド切替室を加温する場合に、前記ホット/コールド切替室用圧縮機は、前記断熱カバーに覆われているので、加温効率が向上し、前記コールド室用圧縮機と前記室外熱交換器は、前記冷却ファンにより前記風路を通って空冷されるので、冷却効率の低下を防止できる。
請求項2に記載の発明は、商品を収納するコールド室およびホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくともコールド室内に設置された蒸発器と、商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と、コールド室を冷却するコールド室用圧縮機と、コールド室の膨張機構であるコールド室用膨張機構と、前記コールド室用圧縮機と前記コールド室用膨張機構と前記蒸発器と前記凝縮器とを環状に接続する冷却システム配管と、前記冷却システム配管とは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と、商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と、ホット/コールド切替室の膨張機構であるホット/コールド切替室用膨張機構と、ホット/コールド切替室を加温するホット/コールド切替室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機と前記ホット/コールド切替室用膨張機構と前記室内熱交換器と前記室外熱交換器とを環状に接続する加温システム配管とを備え、前記コールド室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機の少なくとも一方をインバータで可変速運転させることにより、前記コールド室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機が同一回転数となるのを避けるものであり、前記コールド専用室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機が共振して、騒音振動が増大するのを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、商品を収納する区画の外に設けた機械室に配設されたホット/コールド切替室用圧縮機の断熱カバーを、前方向の壁部材と後方向の本体とに分割するように構成したものであり、自動販売機の廃棄時に、自動販売機の後部より前記断熱カバーを取外し、前記ホット/コールド切替室用圧縮機の接続配管を切断することで、前記ホット/コールド切替室用圧縮機を自動販売機本体より取外し可能にする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機械室にコールド室への冷媒流路を切替える三方弁を配設し、前記三方弁のパイプを上方に引き回し、前記三方弁の上方で配管接続するように構成したものであり、前記三方弁を他の配管に邪魔されずに配管接続することができるため、前記三方弁の取付作業が容易になり、作業工数の低減が図れて合理化できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、機械室のコールド室用圧縮機の配管回路と、ホット/コールド切替室用圧縮機の配管回路の識別手段として、どちらか一方の配管回路に色を付けることにより、自動販売機の故障等のサービス時に、作業者が機械室の配管回路を容易に認識することが可能となり、修理等の作業を迅速に行なうことができ、サービス業務の効率化が図れる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、ホット/コールド切替室用圧縮機の吐出側配管と、吸入側配管にチャージパイプを取付けたものであり、冷媒封入時、または、冷媒排出時に、高低圧の両方から冷媒を封入、または、排出することができ、システム配管内の一部に冷媒溜まりが発生するのを未然に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷却加温システムとそれを用いた自動販売機の冷媒回路図である。
図2は、同実施の形態における機械室要部立体図である。
図1および図2において、本発明の自動販売機は、ホット/コールド切替室1、コールド室2、第二のコールド室3からなる貯蔵室を備え、圧縮機20、ホット/コールド切替室1内に設置された室内熱交換器4、貯蔵室の外に設置された凝縮器19と室外熱交換器21、冷却時と加温時に冷媒流路を切り替える四方切替弁22、ホット/コールド切替室用膨張機構である膨張弁23からなり、ホット/コールド切替室1の冷却と加温を専用に行う冷却加温システム24を有するとともに、コールド室用圧縮機8(以下、圧縮機8という)、コールド室2内に設置された蒸発器5、第二のコールド室3内に設置された第二の蒸発器6、コールド室用膨張機構である膨張弁10、第二の膨張弁11、室外熱交換器21からなり、コールド室2と第二のコールド室3を専用に冷却する冷却システム25を有する。
ここで、室外熱交換器21は、フィンチューブ熱交換器で構成され、冷却加温システム24と連結し、加温時は蒸発器として、冷却時は凝縮器として作用する。そして、凝縮器19は、冷却システム25と連結され、凝縮器として作用する。
そして、室外熱交換器21と凝縮器19は、自動販売機下部に設けた機械室18のユニットベース50の前方側に配設されている。
また、ホット/コールド切替室用圧縮機20は、断熱カバー30内に設置され、コンプファン31を備えるとともに、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6、室外熱交換器21にはそれぞれ独立の送風ファン26、27、28、29が備えられている。
また、圧縮機8を両側から挟むように、一方は断熱カバー30、他方は蒸発皿17を配置することにより、冷却ファン29から圧縮機8への風路を形成している。
以上のように構成された冷却加温システムとそれを用いた自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、ホット/コールド切替室1を冷却する場合、図1において点線矢印で示したように、ホット/コールド切替室用圧縮機20(以下、圧縮機20という)から吐出された冷媒は四方切替弁22で流路を切り替えて室外熱交換器21へ供給されて凝縮液化する。この液冷媒の温度は室外熱交換器21とほぼ同じ30〜40℃となる。室外熱交換器21から出た液冷媒は膨張弁23で減圧されて室内熱交換器4へ供給されて蒸発気化し、ガス冷媒は再び四方切替弁22を経て圧縮機20へ還流する。室内熱交換器4の蒸発温度は収納室の設定温度により大きく変化する。一般に缶飲料などを冷却する場合は設定温度が5〜10℃であり、室内熱交換器4の蒸発温度は−15〜−5℃となる。また、圧縮機20はコンプファン31により空冷されるので、冷却加温システム24の冷却効率の低下が抑制される。
また、ホット/コールド切替室1を加温する場合、図1において実線矢印で示したように、圧縮機20から吐出された冷媒は四方切替弁22で流路を切り替えて室内熱交換器4に供給されて凝縮液化する。この液冷媒の温度は収納室の設定温度により大きく変化する。一般に缶飲料などを加温する場合は設定温度が50〜60℃であり、室内熱交換器4の凝縮温度は60〜80℃となる。また、圧縮機20は断熱カバー30で覆われており、コンプファン31を作動させないため、圧縮機20は空冷されず、加温効率が向上する。
そして、室内熱交換器4から出た液冷媒は直ぐに膨張弁23で減圧された後、室外熱交換器21へ供給されて蒸発気化し、ガス冷媒は再び四方切替弁22を経て圧縮機20へ還流する。一般に、外気温が低くなると室外熱交換器21の蒸発温度を低くする必要があり、特に、外気温が5℃以下になると蒸発温度はマイナス温度にしなければならず、室外熱交換器21に着霜が発生する。また、外気温が高温多湿になり、室外熱交換器21の管表面温度やフィン温度が露点温度を下回ると結露が発生する。
しかし、本実施の形態の室外熱交換器21は、冷却システム25が稼動すると、室外熱交換器21と接触して連結されている凝縮器19が凝縮器として作用し、凝縮器19のフィン温度は高温になる。そのため、冷却加温システム24と冷却システム25が同時に稼動した場合には、フィンを介して熱交換することができるとともに、凝縮器19により暖められた大気を室外熱交換器21に吸込ませることができ、0〜10℃の高温の蒸発温度で冷却加温システム24を稼動することが可能となる。これにより、凝縮温度60〜80℃の厳しい加温条件においても圧縮比を低減でき、圧縮機20の効率向上が図れる。また、冷却システム25においても凝縮温度が下がることにより、圧縮機8の効率向上が図れる。
さらに、冷却加温システム24の蒸発温度を0℃以上にすることで、室外熱交換器21の着霜も防止することができる。また、外気温が高温多湿になった場合においても、室外熱交換器21のフィン温度が露点温度を下回りにくくなり、結露の発生を効果的に抑制することができる。
また、加温時に圧縮機20を冷却すると、その分だけ加温能力が低下するので、加温時は冷却ファン29で室外熱交換器21を空冷するとともに圧縮機20を空冷しないようにコンプファン31を停止する。
さらに、圧縮機8を両側から挟むように、一方は断熱カバー30、他方は蒸発皿17を配置することにより、冷却ファン29からの風が、断熱カバー30および蒸発皿17により整流されて圧縮機8へと導かれるため、圧縮機8を効率良く冷却できる。
以上のように、本実施の形態においては、コールド室2および第二のコールド室3の冷却手段とは別に、ホット/コールド切替室1を冷却加温する専用の冷却加温システム24を有するとともに、冷却加温システム24として、圧縮機20と、室内熱交換器4と、冷却システム25の凝縮器と一体化したカスケード熱交換器で構成した室外熱交換器21と、四方切替弁22と、膨張弁23を備えたことによって、コールド室2の冷却とは独立に冷却加温システム24を稼動することができるため、加温時の蒸発温度を高めに設定することが可能になるとともに、冷却システム25の廃熱を利用して、冷却加温システム24の加温時の蒸発温度を0〜10℃の高温条件に維持して、圧縮比を低減することが可能となり、圧縮機20の効率向上が図れ、冷却加温システム24の加温効率を向上させることができ、電気ヒータなどの加温効率が1程度の加熱手段に比べて、2倍程度の加温効率を容易に実現することができるので、自動販売機の消費電力量を大幅に削減することができる。
また、本実施の形態では、圧縮機20を断熱カバー30で囲い、専用のコンプファン31により、最適風量で空冷することで、効率の良い冷却加温運転が可能となる。
さらに、圧縮機8を両側から挟むように、一方は断熱カバー30、他方は蒸発皿17を配置することにより、冷却ファン29からの風が、断熱カバー30および蒸発皿17により整流されて圧縮機8へと導かれるため、圧縮機8を効率良く冷却できる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における冷却加温システムとそれを用いた自動販売機の断熱カバー立体図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4は、同実施の形態における機械室要部上面図である。
図5は、同実施の形態における三方弁の側面図である。
図3から図5において、断熱カバー30は、前方向の壁部材32と後方向の本体33とに分割するよう構成されている。また、圧縮機8の吸入側に設けたチャージパイプA34と、圧縮機8の吐出側配管経路に設けたチャージパイプB35は、故障等のサービス時に冷媒を封入あるいは放出させるためのものである。同様に、圧縮機20の吸入側にチャージパイプC36、圧縮機20の吐出側にチャージパイプD37が設けられている。
また、圧縮機8と圧縮機20の間に、三方弁39が配設されている。そして、三方弁39のパイプA40、パイプB41、パイプC42が上方に引き回されている。
また、圧縮機8をインダクションモータ(図示せず)で駆動する一定速圧縮機、圧縮機20をDCモータ(図示せず)で駆動する可変速圧縮機とし、圧縮機の駆動回転数を可変できるようにしている。
以上のように構成された冷却加温システムとそれを用いた自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機20をDCモータ(図示せず)で駆動する可変速圧縮機とし、商用電源の周波数である50Hz、60Hz近傍の回転数を避けて運転するので、インダクションモータ(図示せず)で駆動する圧縮機8と異なる回転数で運転することができ、2つの圧縮機が同じ回転数となって共振するのを防止できる。
また、三方弁39のパイプA40、パイプB41、パイプC42が上方に引き回されて、パイプA40は圧縮機8の高圧側に接続され、パイプB41およびパイプC42は膨張弁10および膨張弁11に接続されるため、他の配管に邪魔されずに配管接続することができ、修理する際に三方弁39の取付作業が容易になる。
また、自動販売機の廃棄時において、まず、圧縮機20の吸入側に設けたチャージパイプC36と、圧縮機20の吐出側に設けたチャージパイプD37からシステム内の冷媒を大気中に放出する。そして、自動販売機の背面から、断熱カバー30の本体33を少し持ち上げながら後方向へ引いて取外す。そうすることで、断熱カバー30の壁部材を残し、圧縮機20の全体が露出する。そして、圧縮機20のチャージパイプC36、吐出パイプ43、吸入パイプ44を切断し、圧縮機20を取外し、自動販売機本体を破砕する。このとき作業性を容易にするため、三方弁39を取外してもよい。
以上のように、本実施の形態においては、圧縮機20の断熱カバーを、前方向の壁部材32と後方向の本体33とに分割するように構成されており、自動販売機の後から、本体33を取外すことで、圧縮機20の全体を露出させ、廃棄時に、圧縮機20の吐出パイプ43と吸入パイプ44を切断し、圧縮機20を取外すことができる。
また、本実施の形態では、圧縮機20の吸入側に設けたチャージパイプC36と、圧縮機20の吐出側に設けたチャージパイプD37からシステム内の冷媒を大気中に放出するため、高低圧の両方から冷媒を排出することができ、システム内の一部に冷媒が残留するのを未然に防止することができる。
また、本実施の形態では、三方弁39のパイプを上方に引き回し、三方弁39の上方で配管接続するように構成したものであり、三方弁39を他の配管に邪魔されずに配管接続することができるため、三方弁39の取付作業が容易になり、作業工数の低減が図れて合理化できる。
また、本実施の形態では、圧縮機20を可変速とすることで、圧縮機20の回転数が圧縮機8の回転数と同一になるのを避けて、圧縮機20と圧縮機8が共振して、騒音振動が増大するのを防止できる。
なお、図示しないが、機械室のコールド室用圧縮機8の配管回路と、ホット/コールド切替室用圧縮機20の配管回路の識別手段として、例えば、圧縮機8と接続される凝縮器19と、圧縮機20に接続される室外熱交換器のどちらか一方の配管回路に色を付けることにより、自動販売機の故障等のサービス時に、作業者が機械室の配管回路を容易に認識することが可能となり、修理等の作業を迅速に行なうことができ、サービス業務の効率化が図れる。
以上のように、本発明にかかる冷却加温システムとそれを用いた自動販売機は、冷却システムの廃熱を冷却加温システムの加温に利用し、加温効率を向上させることが可能となり、ホット飲料とコールド飲料を切替て保存するショーケースや少量の給湯を行うカップ自販機などの加温および冷却時の省エネルギー化が要求される用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷却加温システムとそれを用いた自動販売機の冷媒回路図 同実施の形態における機械室要部立体図 本発明の実施の形態2における冷却加温システムとそれを用いた自動販売機の断熱カバー立体図 同実施の形態における機械室要部上面図 同実施の形態における三方弁の側面図 従来の自動販売機の冷媒回路図 従来の自動販売機の機械室要部上面図
符号の説明
1 ホット/コールド切替室
2 コールド室
4 室内熱交換器
20 ホット/コールド切替室用圧縮機
21 室外熱交換器
23 ホット/コールド切替室用膨張機構
24 冷却加温システム
25 冷却システム
29 冷却ファン
30 断熱カバー
32 壁部材
33 本体
34 チャージパイプA
35 チャージパイプB
36 チャージパイプC
37 チャージパイプD
39 三方弁
40 パイプA
41 パイプB
42 パイプC

Claims (6)

  1. 商品を収納するコールド室およびホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくともコールド室内に設置された蒸発器と、商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と、コールド室を冷却するコールド室用圧縮機と、コールド室の膨張機構であるコールド室用膨張機構と、前記コールド室用圧縮機と前記コールド室用膨張機構と前記蒸発器と前記凝縮器とを環状に接続する冷却システム配管と、前記冷却システム配管とは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と、商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と、ホット/コールド切替室の膨張機構であるホット/コールド切替室用膨張機構と、ホット/コールド切替室を加温するホット/コールド切替室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機と前記ホット/コールド切替室用膨張機構と前記室内熱交換器と前記室外熱交換器とを環状に接続する加温システム配管とを備え、前記ホット/コールド切替室用圧縮機を覆う断熱カバーと、前記凝縮器と前記コールド室用圧縮機を空冷する冷却ファンと、庫内の結露水を溜めて前記凝縮器などの廃熱利用により結露水を蒸発させる蒸発皿とを機械室に配設し、前記コールド室用圧縮機を両側から挟むように、一方は前記断熱カバー、他方は前記蒸発皿を配置することにより、前記冷却ファンから前記コールド室用圧縮機への風路を形成する冷却加温システムとそれを用いた自動販売機。
  2. 商品を収納するコールド室およびホット/コールド切替室を有する自動販売機において、少なくともコールド室内に設置された蒸発器と、商品を収納する区画の外に設置された凝縮器と、コールド室を冷却するコールド室用圧縮機と、コールド室の膨張機構であるコールド室用膨張機構と、前記コールド室用圧縮機と前記コールド室用膨張機構と前記蒸発器と前記凝縮器とを環状に接続する冷却システム配管と、前記冷却システム配管とは独立して、少なくとも前記ホット/コールド切替室内に設置された室内熱交換器と、商品を収納する区画の外に設置された室外熱交換器と、ホット/コールド切替室の膨張機構であるホット/コールド切替室用膨張機構と、ホット/コールド切替室を加温するホット/コールド切替室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機と前記ホット/コールド切替室用膨張機構と前記室内熱交換器と前記室外熱交換器とを環状に接続する加温システム配管とを備え、前記コールド専用室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機の少なくとも一方をインバータで可変速運転させることにより、前記コールド室用圧縮機と、前記ホット/コールド切替室用圧縮機が同一回転数となるのを避けるようにした冷却加温システムとそれを用いた自動販売機。
  3. 商品を収納する区画の外に設けた機械室に配設されたホット/コールド切替室用圧縮機の断熱カバーを、前方向の壁部材と後方向の本体とに分割するように構成した請求項1または2に記載の冷却加温システムとそれを用いた自動販売機。
  4. 機械室にコールド室への冷媒流路を切替える三方弁を配設し、前記三方弁のパイプを上方に引き回し、前記三方弁の上方で配管接続するように構成した請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却加温システムとそれを用いた自動販売機。
  5. 機械室のコールド室用圧縮機の配管回路と、ホット/コールド切替室用圧縮機の配管回路の識別手段として、どちらか一方の配管回路に色を付ける請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷却加温システムとそれを用いた自動販売機。
  6. ホット/コールド切替室用圧縮機の吐出側配管と、吸入側配管にチャージパイプを取付けた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷却加温システムとそれを用いた自動販売機。
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