JP4439759B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の光学系を切り替える撮像装置に関するものであり、特に携帯電話や携帯パソコンなどの携帯情報機器に使用される小型の撮像装置に適した撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13ないし図15は従来の撮像装置を説明する図であり、例えば特開平10−262167号公報に記載されたものである。図13は従来の撮像装置においての光学系切り替え動作を説明する斜視図、図14は図13の保持ユニット20の駆動機構の分解斜視図、図15は図13の光学系81,82,83および保持ユニット20ならびに図14の駆動機構を収納するカメラブロックケースの分解斜視図である。
【0003】
図13において、81は撮像レンズ81a,81b,81cによって構成される第1の光学系、82は撮像レンズ82a,82b,82cによって構成される第2の光学系、83は撮像レンズ83a,83bによって構成される第3の光学系、2は撮像素子、20は保持ユニットである。例えば、第2の光学系82が標準画角に設定されていたとすると、第1の光学系81はより広角に設定されており、第3の光学系83はより望遠に設定されている。撮像素子2は、保持ユニット20に保持されており、第1の光学系81、第2の光学系82、または第3の光学系83によって結像された光学像を電気信号に変換する。
【0004】
図14において、20aは保持ユニット20の被駆動片、20bは保持ユニット20のガイド穴、27は圧電アクチュエータ、30は駆動棒、31は基台、31a,31bは基台31の保持部、32はシャフトである。シャフト32は、保持部31a,31bに保持され、ガイド穴20bに挿通される。駆動棒30は、その端部に圧電アクチュエータ27が設けられ、被駆動片20aに当接している。
【0005】
図15において、カメラブロックケースは、底板35と、側板36,37と、天板(図示せず)と、3つの開口部33a,33b,33cを備えた前面板33と、背面板34、3つの開口部38a,38b,38cを備えた仕切り板38とによって構成されている。このカメラブロックケース内において、前面板33と仕切り板38の間に光学系81〜83が収納され、仕切り板38と背面板34の間に保持ユニット20ならびに図14の駆動機構が収納される。
【0006】
図13ないし図15の従来の撮像装置の動作について以下に説明する。撮像素子2が第2の光学系82に対向する位置(図1のP2)にあり、ユーザが画角を広角側に変更するためにスイッチ(図示せず)などを操作すると、圧電アクチュエータ27が駆動され、図14の駆動機構によって保持ユニット20が図13のA方向に駆動され、撮像素子2が第1の光学系81に対向する位置(図1のP1)に移動し、第1の光学系81から入射した光学像が撮像素子2上に結像する。また、ユーザが画角を望遠側に変更するためにスイッチ(図示せず)などを操作すると、圧電アクチュエータ27が駆動され、図14の駆動機構によって保持ユニット20が図13のB方向に駆動され、撮像素子2が第3の光学系83に対向する位置(図1のP3)に移動し、第3の光学系83から入射した光学像が撮像素子2上に結像する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の撮像装置においては、撮像素子と光学系を保持する保持手段との間に間隙があるので、撮像素子上への塵埃などの異物の進入が避けられない。撮像素子は撮像エリアに複数の画素を数10ミクロンピッチで配列したものであり、この撮像エリア面上にゴミや塵埃などの異物が存在すると、画像に大きな影響を与え、画像を劣化させる。
【0008】
撮像素子上への異物の進入を防止するためには、カメラブロック全体を密閉構造にするなどの防塵対策が必要になる。しかし、一般に操作スイッチ類の隙間や、ケースの嵌合部を防塵構造とするには、コストがかかり、装置の小型化が困難になる。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解消するためになされたものであり、小型かつ簡単な構成で、撮像素子上への塵埃などの異物の進入を防止することができる光学系切り替え式の撮像装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の撮像装置は、
光学像を電気信号に変換する撮像素子を設けたベースと、
上記撮像素子上に光学像を結像する第1の光学系およびこの第1の光学系とは独立かつ異なる光軸を持って上記撮像素子上に光学像を結像する第2の光学系を保持する保持手段とを備え、
上記ベースに対して上記保持手段を移動させて上記第1の光学系と上記第2の光学系を切り替える撮像装置において、
上記ベースは、上記撮像素子を露出させるために設けられた開口部を周回して設けられた第1摺動面とそれに略直角をなす第2摺動面とを備え、
上記保持手段は、上記ベースの第1摺動面と第2摺動面とのそれぞれに密着する第1当接面と第2当接面とを備え
前記保持手段を、上記第1摺動面および上記第2摺動面に密着する方向に付勢する付勢手段をさらに備えた
ことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の撮像装置は、請求項1において、上記ベースの第1摺動面が、上記開口部の3辺の周囲に形成され、第2摺動面が、上記開口部の残る1辺に沿った上記ベースの側面に形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の撮像装置は、請求項2において、上記保持手段の移動方向に延在して上記保持手段に挿通された主軸をさらに備え上記付勢手段が、上記主軸を上記保持手段が上記第1摺動面および上記第2摺動面に押圧される方向に付勢することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の撮像装置は、請求項2において、上記ベースの上記開口部の外縁が、上記第1摺動面よりも突出するように形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明の実施の形態の撮像装置の構成を説明する分解斜視図であり、図1は上面からの分解斜視図、図2は下面からの分解斜視図である。また、図3は図1および図2の保持手段5の構成を説明する分解斜視図である。さらに、図4および図5は本発明の実施の形態の撮像装置の外観斜視図であり、図4は保持手段5がその移動ストロークの+X側の端に位置したときの外観斜視図、図5は保持手段5がその移動ストロークの−X側の端に位置したときの外観斜視図である。
【0015】
図1ないし図5において、1はベースであり、このべース1において、1a,1bはU溝、1cは側壁面、1d,1eは溝、1fは係止凸部、1g,1hは壁面、1iはベース1の表面、1jはべース1の側面である。また、2は撮像素子、3は撮像素子2を位置決めする位置決め部材である。また、4は主軸、4a,4bは主軸4の端部である。また、5は保持手段であり、この保持手段5において、5aは挿通穴、5bは第1の開口部、5cは第2の開口部、5dはガイド溝、5eは凸部、5iは保持手段5の裏面、5jは凸部5eの側面である。また、6は第1の光学系であり、この第1の光学系6において、6aは第1の対物レンズ、6bはプリズム、6cは第1のホルダである。また、7は第2の光学系であり、この第2の光学系7において、7aは第2の対物レンズ、7cは第2のホルダである。また、8は板バネ、8aは板バネの先端部、88は板バネ8を固定するネジである。
【0016】
また、図1ないし図5において、9はバネ、9a,9bはバネ9の腕部、9cはバネ9のクランク部である。10はホルダ、10a,10bは主軸係止部、10c,10dはバネ係止部、10eは係合部である。また、11はベース1に設けられた開口部、11a,11bは開口部11の辺である。また、12はベース1に設けられた鍔部、12aは鍔部12の摺動面、12b,12cは摺動面12aの両端のカム斜面である。また、100はベース表面1iの第1摺動面、110はベース側面1jの第2摺動面、300はベース表面1iの開口外縁部、500は保持手段裏面5iの第1当接面、500は保持手段凸部側面5jの第2当接面である。
【0017】
[撮像素子2]
ベース1には、その裏面から表面1iに至るように、撮像素子2を露出させるための開口部11が設けられている。撮像素子2は、その撮像エリア面上に結像された光学像を電気信号に変換し、その光学像の映像信号を出力する。この撮像素子2は、位置決め部材3によってベース1の裏面から開口部11に固設される。
【0018】
[第1の光学系6、第2の光学系7]
第1の光学系6は、第1の対物レンズ6aと、この第1の対物レンズ6aの光軸を略90度折り曲げるプリズム6bと、対物レンズ6aを保持する第1のホルダ6cとによって構成されており、第2の光学系7は、第2の対物レンズ7aと、この第2の対物レンズ7aを保持する第2のホルダ7cとによって構成されている(図3参照)。また、保持手段5には、その裏面5iから−Y側の側面に達する第1の開口部5b、およびその裏面5iから表面に達する第2の開口部5cが設けられている。第1の光学系6は、第1のホルダ6cが第1の開口部5bに保持手段5の−Y側の側面から螺合するとともに、プリズム6bが第1の開口部5bに裏面5i側から挿入されて固設されることによって、保持手段5に保持される。また、第2の光学系7は、第2のホルダ7cが第2の開口部5cに保持手段5の表面側から螺合することによって、保持手段5に保持される。このように、保持手段5は、第1の光学系6および第2の光学系7を保持する。
【0019】
[主軸4]
保持手段5には、主軸4を挿通する挿通穴5aが設けられている。また、ベース1の表面1iのX方向の両端には、壁面1g,1hが凸設されており、これらの壁面1g,1hには、それぞれU溝1a,1bが設けられている。これらのU溝1a,1bは、それぞれ主軸4の両端部4a,4bの軸受であり、主軸4に対し、所定の間隙を有するように、その幅および深さが設定されている。主軸4を挿通穴5aにスライド自在に挿通した保持手段5がベース1上に載置され、主軸4の両端部4a,4bがU溝1a,1bにそれぞれ支持される。
【0020】
[鍔部12、ガイド溝5d、板バネ8]
ベース1の側面1jには、鍔部12が凸設されている。この鍔部12は、開口部11に対し、主軸4が配設される側の辺11aと対峙する辺11bに沿って、X方向に所定長さだけ形成されている。鍔部12の下面には、摺動面12aが形成され、この摺動面12aの両端には、所定角度のカム斜面12b,12cが形成されている。カム斜面12b,12cの角度は、例えば摺動面12aに対し、略45度である。また、保持手段5の裏面5iの−Y側の辺に沿って、凸部5eが設けられており、この凸部5eの側面5jには、ガイド溝5dが設けられている。このガイド溝5dは、+X側の端から第1の光学系6に干渉しない位置まで、X方向に所定長さだけ形成されている。また、凸部5eには、板バネ8がネジ88によって固設される(図3参照)。挿通穴5aに挿通した主軸4の両端部4a,4bがU溝1a,1bにそれぞれ支持されるように、保持手段5をベース1上に載置したとき、ガイド溝5dは、X方向にスライド自在に鍔部12に嵌合する。また、板バネ8の先端部8aが鍔部12の摺動面12aに当接し、鍔部12は板バネ8によって付勢される。
【0021】
[バネ9]
バネ9の両端には腕部9a,9bが形成されており、バネ9の中央にはクランク部9cが形成されている。また、べース1の表面1iの+Y側の辺に沿って、壁面1g,1hに連なるように側壁面1cが凸設されており、この側壁面1cには、溝1d,1eおよび係止凸部1fが設けられている。バネ9のクランク部9cを溝1eに嵌合させて係止凸部1fに係合させるとともに、腕部9a,9bとクランク部9cの間の部分を溝1dに嵌合させることによって、バネ9はベース1に保持される。また、ベース1に保持されるバネ9の腕部9a,9bを、保持手段5の挿通穴5aに挿貫された主軸4の端部4a,4bにそれぞれ当接させることによって、バネ9が主軸4を付勢する。
【0022】
[ホルダ10]
ホルダ10には、主軸係止部10a,10b、バネ係止部10c,10d、および係合部10eが形成されている。このホルダ10は、コの字型のバネ係止部10c,10dをベース1の側壁面1cに係合させるとともに、係合部10eをベース1の溝1eに係合させることによって、バネ9を保持するとともに主軸4の両端部4a,4bをU溝1a,1bによって支持したベース1に取り付けられる。主軸係止部10a,10bは、主軸4がX方向およびZ方向に脱落するのを防止し、バネ係止部10c,10dは、バネ9がZ方向に脱落するのを防止する。
【0023】
[摺動面100,110、当接面500,510]
ベース1の表面1iにおいて、開口部11の辺11aおよびこの辺11aと略直角をなす2辺からなる3辺の周囲の平面領域は、第1摺動面100を形成している(図1参照)。また、開口部11の辺11bに沿ったベース1の側面1jの平面領域は、第1摺動面100と略直角をなす第2摺動面110を形成している(図1参照)。保持手段5の裏面5iの3辺の周囲には、裏面5iから突出した第1当接面500が形成されている(図2参照)。また、保持手段5の裏面5iの残る1辺に沿った凸部5eの側面5jの平面領域は、第1当接面500と略直角をなす第2当接面510を形成している(図2参照)。保持手段5をベース1上に載置したとき、第1当接面500は第1摺動面100に密着し、第2当接面510は第2摺動面110に密着する。
【0024】
[開口外縁部300]
ベース1の表面1iにおいて、開口部11の外縁には、第1摺動面100よりも突出した開口外縁部300が形成されている(図1参照)。なお、第1摺動面100および第2摺動面110には、グリスなどの潤滑剤が塗布されており、この開口外縁部300は、開口部11と第1摺動面100および第2摺動面110とを分離するように形成されており、上記の潤滑剤が開口部11内に進入するのを防止する。
【0025】
本発明の実施の形態の撮像装置は以上のように構成されており、保持手段5は、壁面1gに当接する位置から壁面1hに当接する位置までを移動ストロークとして、X方向に移動自在にベース1に保持されている。そして、保持手段5の第1当接面500、第2当接面510は、上記の移動ストロークのいずれの位置においてもベース1の第1摺動面100、第2摺動面110にそれぞれ密着しており、密着したまま移動する。
【0026】
この実施の形態の撮像装置の動作について図4ないし図12を参照して以下に説明する。図6は図4および図5においての方向Lからの視断図、図7は図5においての方向Nからの視断図、図8は図5においての方向Mからの視断図である。また、図9は図4においての第1の光学系6と撮像素子2の位置関係を説明する図、図10は図5においての第2の光学系7と撮像素子2の位置関係を説明する図である。また、図11は図4においての板バネ8と鍔部12の位置関係を説明する図、図12は図5においての板バネ8と鍔部12の位置関係を説明する図である。
【0027】
まず、バネ9の作用について説明する。図6のように、保持手段5の移動ストロークのいずれの位置においても、バネ9の両端部9a,9bがそれぞれ主軸4の両端部4a,4bをU方向に付勢しており、この主軸4が挿通されている保持手段5にも同じくU方向の付勢力が作用している。このU方向の付勢力の+Y方向および−Z方向の分力によって、保持手段5は、移動ストロークのいずれの位置においても、+Y方向および−Z方向に付勢される。この+Y方向および−Z方向の付勢によって、保持手段5の第1当接面500がベース1の第1摺動面100に押圧されるとともに、保持手段5の第2当接面510がベース1の第2摺動面110に押圧され、移動ストロークのいずれの位置においても、第1当接面500が第1摺動面100に安定して密着するとができるとともに、第2当接面510が第2摺動面110に安定して密着することができる。また、上記の+Y方向および−Z方向の付勢によって、移動ストロークのいずれの位置においても、ベース1に対し、保持手段5の姿勢を安定させることができる。
【0028】
第1摺動面100と第2摺動面110は連なっており、これらの摺動面は、ベース1の表面1i側の開口部11を取り囲むように形成されている。また、第1当接面500と第2当接面510も連なっており、これらの当接面は、保持手段5の裏面5i側の開口部5b,5cを取り囲むように形成されている。そして、これらの摺動面とこれらの当接面との密着部は、ベース1の表面1iと保持手段5の裏面5iが対向する空間において、撮像素子2と第1の光学系6および第2の光学系7が対向する空間領域を取り囲み、この空間領域を装置の外部から遮断する。
【0029】
次に、光学系の切り替え動作について説明する。図4のように、保持手段5がベース1の壁面1gに当接しているときには(移動ストロークの+X方向の端に位置しているときには)、第1の光学系6が選択されている。
【0030】
この保持手段5が壁面1gに当接している第1の光学系6の選択位置においては、図9のように、第1の光学系6は、撮像素子2と対向する位置に配置され、−Y方向の被写体の光学像を第1の対物レンズ6aによって集光し、プリズム6bによって光路を略90度折り曲げ、撮像素子2上に結像させる。撮像素子2は、結像された上記−Y方向の被写体の光学像を電気信号に変換し、その光学像の映像信号を出力する。
【0031】
また、第1の光学系6の選択位置においては、図11のように、板バネ8は、鍔部12のカム斜面12cからその法線方向であるV方向に反力を受け、保持手段5は、その+X方向の分力によって+X方向に付勢され、壁面1gに押圧される。この+X方向の付勢よって、保持手段5は、X方向について安定した姿勢でかつ高い精度で位置決めされる。
【0032】
また、第1の光学系6の選択位置においても、図6のように、保持手段5はバネ9によって+Y方向および−Z方向に付勢され、第1当接面500と第1摺動面100が密着するとともに、第2当接面510と第2摺動面110が密着することによって、撮像素子2と第1の光学系6とが対向する空間領域は撮像装置の外部から遮断され、上記の空間領域および撮像素子2上に塵埃などの異物が侵入することがない。また、保持手段5は、Y方向およびZ方向について安定した姿勢でかつ高い精度で位置決めされる。
【0033】
次に、図5のように、保持手段5がベース1の壁面1gに当接しているときには(移動ストロークの−X方向の端に位置しているときには)、第2の光学系7が選択されている。第1の光学系6から第2の光学系7に切り替えるには、保持手段5を、移動ストロークの+X方向の端から−X方向の端に移動させ、壁面1gに当接させる。
【0034】
保持手段5が+X方向から−X方向に移動する途中においても、保持手段5は、常にバネ9によって+Y方向および−Z方向に付勢されてベース1に押圧されており、第1の当接面500、第2の当接面510が、それぞれ第1の摺動面100、第2の摺動面110に密着したまま移動がなされるので、撮像素子2と第1の光学系6および第2の光学系7が対向する空間領域は撮像装置の外部から遮断されたままであり、上記の空間領域および撮像素子2上に塵埃などの異物が侵入することがない。また、保持手段5を安定した姿勢のまま移動させることができる。なお、保持手段5が−X方向から+X方向に移動する場合にも同様である。
【0035】
また、保持手段5が移動するときに、第1摺動面100に塗布されている潤滑剤が、第1当接面500の摺動作用によって剥離されたとしても、開口部11の外縁に第1摺動面100よりも突出した開口外縁部300を形成していることによって、上記の潤滑剤が開口部11内および撮像素子2上に到達することを阻止する。
【0036】
図5のように、保持手段5が壁面1gに当接している第2の光学系7の選択位置においては、図10のように、第2の光学系7は、撮像素子2と対向する位置に配置され、+Z方向の被写体の光学像を第2の対物レンズ7aによって集光し、撮像素子2上に結像させる。撮像素子2は、結像された上記+Z方向の被写体の光学像を電気信号に変換し、その光学像の映像信号を出力する。
【0037】
また、第2の光学系7の選択位置においては、図12のように、板バネ8は、鍔部12のカム斜面12bからその法線方向であるW方向に反力を受け、保持手段5は、その−X方向の分力によって−X方向に付勢され、壁面1hに押圧される。この−X方向の付勢によって、保持手段5は、X方向について安定した姿勢でかつ高い精度で位置決めされる。
【0038】
また、第2の光学系7の選択位置においても、図6にように、保持手段5はバネ9によって+Y方向および−Z方向に付勢され、図7および図8のように、第1当接面500と第1摺動面100が密着するとともに、第2当接面510と第2摺動面110が密着することによって、撮像素子2と第2の光学系7とが対向する空間領域は撮像装置の外部から遮断され、上記の空間領域および撮像素子2上に塵埃などの異物が侵入することがない。また、保持手段5は、Y方向およびZ方向について安定した姿勢でかつ高い精度で位置決めされる。
【0039】
以上のように本発明の実施の形態によれば、それぞれ保持手段5の第1当接面500、第2当接面510がそれぞれベース1の第1摺動面100、第2摺動面110に密着して移動する構成としたことにより、簡単かつ小型な構成で撮像素子2上への塵埃などの異物の進入を防止することができ、上記異物の進入に起因する画像劣化を回避することができる。
【0040】
また、ベース1の表面1iに第1摺動面100を形成するとともにベース1の側面1jに第2摺動面110を形成したことにより、装置の奥行き寸法を短縮することができる。
【0041】
また、保持手段5が第1摺動面100および第2摺動面110に押圧される方向に主軸4を付勢するバネ9を設けたことにより、第1当接面500、第2当接面510を第1摺動面100、第2摺動面110に確実に密着させることができるので、異物の進入を確実に防止できる。また、Y方向およびZ方向においての保持手段5の姿勢を安定させることができるので、保持手段5の位置決め精度を上げ、光軸の傾きおよび合焦性能の低下をなくすことができる。
【0042】
また、開口部11の外縁に、第1摺動面よりも突出した開口外縁部300を形成したことにより、第1摺動面100に塗布された潤滑剤などの異物の撮像素子2上への進入を防止することができ、上記異物の進入に起因する画像劣化を回避することができる。
【0043】
また、主軸4の軸受を、上部が開放されたU溝1a,1bで形成したことにより、主軸4を挿通された保持手段5の組立性が向上する。
【0044】
また、保持手段5の裏面5iを第1当接面とすることも可能ではあるが、裏面5iの周囲に、裏面5iよりも突出した第1当接面500を形成したことにより、裏面5iを第1当接面とした場合よりも摺動抵抗を低減することができる。また、この第1当接面500によって保持手段5の裏面5iのほぼ全体がベース1の第1摺動面100に密着することと等価になるので、簡単な構成で、保持手段5の姿勢を安定させることができ、光軸の傾きおよび合焦性能の低下を抑えることができる。
【0045】
なお、上記実施の形態においては、鍔部12のカム斜面12b,12cの角度を略45度としたが、この角度は特に決められたものではなく、保持手段5の位置決め精度や鍔部12の寸法などに応じて任意の角度に設定できる。
【0046】
また、上記実施の形態においては、第1の光学系6の光路変換手段として、プリズム6aを用いたが、ミラーを用いることも可能であり、光路が略90度に変換されるものであれば、その他の手段を用いることもできる。
【0047】
また、上記実施の形態においては、主軸4の付勢手段としてのバネ9にトーションバネを用いているが、トーションバネに限らず、板バネなどを用いることも可能である。同様に、移動ストロークの両端に位置決めするための手段として、板バネ8を用いているが、板バネに限らず、コイルバネなどを用いることも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載の撮像装置によれば、ベース上面に、保持手段が密着して移動するための摺動面を形成したので、光学系切り替え式の撮像装置において、小型かつ簡単な構成で撮像素子上への塵埃などの異物の進入を防止することができ、上記異物の進入に起因する画像劣化を回避することができるという効果がある。
【0049】
請求項2記載の撮像装置によれば、ベースの表面に第1摺動面を形成するとともにベースの側面に第2摺動面を形成したことにより、装置の奥行き寸法を短縮することができるという効果がある。
【0050】
請求項3記載の撮像装置によれば、保持手段が第1摺動面および第2摺動面に押圧される方向に主軸を付勢する付勢手段を設けたことにより、光学系切り替え式の撮像装置において、当接面を摺動面に確実に密着させることができるので、異物の進入を確実に防止できるという効果がある。また、保持手段の姿勢を安定させることができるので、保持手段の位置決め精度を上げ、光軸の傾きおよび合焦性能の低下をなくすことができるという効果がある。
【0051】
請求項4記載の撮像装置によれば、開口部の外縁を第1摺動面よりも突出させたことにより、第1摺動面に塗布された潤滑剤などの異物の撮像素子上への進入を防止することができ、上記異物の進入に起因する画像劣化を回避することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の撮像装置の構成を説明する分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態の撮像装置の構成を説明する分解斜視図である。
【図3】 図1および図2の保持手段の構成を説明する分解斜視図である。
【図4】 保持手段が第1の光学系の選択位置に位置決めされているときの本発明の実施の形態の撮像装置の外観斜視図である。
【図5】 保持手段が第2の光学系の選択位置に位置決めされているときの本発明の実施の形態の撮像装置の外観斜視図である。
【図6】 図4および図5においてのL方向の視断図である。
【図7】 図5においてのN方向の視断図である。
【図8】 図5においてのM方向の視断図である。
【図9】 図4においての第1の光学系と撮像素子の位置関係を説明する図である。
【図10】 図5においての第2の光学系と撮像素子の位置関係を説明する図である。
【図11】 図4においての保持手段の鍔部と板バネの位置関係を説明する図である。
【図12】 図5においての保持手段の鍔部と板バネの位置関係を説明する図である。
【図13】 従来の撮像装置の光学系切り替え動作を説明する斜視図である。
【図14】 図13の保持ユニットの駆動機構の分解斜視図である。
【図15】 図13の光学系および保持ユニットならびに図14の駆動機構を収納するカメラブロックケースの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース、 2 撮像素子、 3 位置決め部材、 4 主軸、 5 保持手段、 6 第1の光学系、 7 第2の光学系、 8 板バネ、 9 バネ、10 ホルダ、 11 開口部、 12 鍔部、 100 第1摺動面、 110 第2摺動面、 300 外縁部、 500 第1当接面、 510 第2当接面。

Claims (4)

  1. 光学像を電気信号に変換する撮像素子を設けたベースと、
    上記撮像素子上に光学像を結像する第1の光学系およびこの第1の光学系とは独立かつ異なる光軸を持って上記撮像素子上に光学像を結像する第2の光学系を保持する保持手段とを備え、
    上記ベースに対して上記保持手段を移動させて上記第1の光学系と上記第2の光学系を切り替える撮像装置において、
    上記ベースは、上記撮像素子を露出させるために設けられた開口部を周回して設けられた第1摺動面とそれに略直角をなす第2摺動面とを備え、
    上記保持手段は、上記ベースの上記第1摺動面と上記第2摺動面とのそれぞれに密着する第1当接面と第2当接面とを備え
    前記保持手段を、上記第1摺動面および上記第2摺動面に密着する方向に付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記ベースの上記第1摺動面が、上記開口部の3辺の周囲に形成され、上記第2摺動面が、上記開口部の残る1辺に沿った上記ベースの側面に形成されたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記保持手段の移動方向に延在して上記保持手段に挿通された主軸をさらに備え
    上記付勢手段は、上記主軸を上記保持手段が上記第1摺動面および上記第2摺動面に押圧される方向に付勢することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 上記ベースの上記開口部の外縁が、上記第1摺動面よりも突出するように形成されていることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
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