JP4439545B2 - 電子機器筐体の支持状態を推定する方法及び電子機器 - Google Patents

電子機器筐体の支持状態を推定する方法及び電子機器 Download PDF

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Description

この発明は、電子機器筐体の支持状態を推定する方法及び電子機器に関する。
近年、ノートパソコン及び携帯電話等の携帯型電子機器が広く普及している。携帯型電子機器は、机上のような平面上に設置されて使用されるのみならず、多様な態様或いは姿勢で使用される。例えば、携帯型電子機器は、手で把持されて使用される場合、或いは、膝やカーペットのような柔軟物体の上で使用される場合がある。また、携帯型電子機器は、場合によっては、鞄の中に入れられたまま動作される特殊な場合のように、多様な姿勢で稼動していることもある。このように電子機器は、多様な態様或いは姿勢で使用されるに伴いその電子機器の筐体が力学的に支持される状態が変化される。
さて、電子機器の筐体がどのように力学的に支持されているかは、放熱制御及びハードディスクドライブ等の補助記憶装置を制御するに際して、機器の稼動状態を管理する上で重要な情報となる。
まず、筐体が力学的される支持状態に応じて放熱が制御される例を説明する。電子機器には、筐体の底部には、吸排気用の開口が確設けられ、電子機器が机上のような平面上で使用される場合には、一般的に筐体は、脚部によって支持されている。その結果、机上平面と筐体の底部表面との間には、一定の間隙が生じ、吸排気用の開口から放出される熱せられた排気がこの間隙を介して放熱される。従って、この間隙が放熱のための吸排気経路として機能している。一方、膝或いはカーペットのような柔軟物体の上で電子機器が使用される場合、柔軟物体と底部表面との間に間隙が生ずることは、必ずしも保障されず、机上平面に電子機器を配置した場合とは放熱特性が異なるものとなる。
次に、電子機器の支持状態に応じてハードディスクドライブのような補助記憶装置が制御される例を説明する。ハードディスクドライブは、記録ディスクを高速回転させながら、磁気ヘッドが記録ディスク上の領域をアクセスするという、極めて高度なメカトロニクス制御がなされている。電子機器が机上のような安定平面上で使用される場合と、鞄の中のように多様な姿勢に晒される場合とは、力学特性が異なり、ハードディスクドライブの制御も電子機器の支持状態で異ならせる必要がある。
従来、電子機器の筐体の支持状態を推定する技術として、加速度センサが筐体に搭載されて加速度センサで筐体の支持状態を推定する方法がある。加速度センサが電子機器に搭載されることにより、電子機器の姿勢或いは動きが監視される。この監視の過程で、ハードディスクドライブに衝撃が加わる可能性があると判断される場合には、磁気ヘッドがディスク外の安全な領域に退避される技術は、特許文献1に既に実用化されている。しかしながら、この従来技術は、電子機器の外部からの動的な入力を検知するのみで、静止状態にある筐体の支持状態を推定することはできず、必ずしも十分とはいえない問題もある。
特開2007−200508号公報
上述したように、従来技術で電子機器の筐体の支持状態を推定する方法には次のような問題がある。加速度センサが単独で用いられる場合、加速度センサは、電子機器への外部からの動的な入力を検知するのみであることから、静止状態または加速度センサの感度未満の加減速状態にある筐体の支持状態を推定することはできず、必ずしも、電子機器が十分な監視状況下にない。また、静止状態にある筐体の支持状態までも実用的なコストで推定する方法に関する従来技術並びにそのような着想はない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされてものであり、その目的は、静止状態にあっても電子機器の筐体の支持構造を推定する方法及び電子機器を提供することにある。
この発明によれば、
電子機器に備えられた加振装置の一つに駆動信号を供給し振動を発生させ、この振動に応答して前記筐体を介して伝達される伝達振動を振動センサで測定し、
電子機器に備えられた他の加振装置に対しても同様に他の駆動信号の供給で他の振動を発生させ、この他の振動に応答して前記筐体を介して伝達される他の伝達振動を前記振動センサで測定し、
前記駆動信号とこの駆動信号に対応する前記振動センサからの測定出力を用いて次々に測定振動応答特性を求め、
前記電子機器に予め記憶された力学的支持状態との相関を有する基準振動応答特性と前記測定振動応答特性とを比較し、
前記比較から前記電子機器の筐体の支持状態を推定することを特徴とする電子機器筐体の支持状態を推定する方法が提供される。
また、この発明によれば、
電子機器を支持可能な形態を有する筐体と、
次々に供給される第1及び第2の駆動信号に応答して当該筐体に第1及び第2の振動を次々に付与する第1及び第2の加振装置と、
前記第1及び第2の振動付与に応答して前記筐体を介して伝達された第1及び第2の伝達振動を次々に検知して第1及び第2のセンサ信号を出力する振動センサと、
前記第1及び第2の駆動信号と前記第1及び第2のセンサ信号とを用いて測定振動応答特性を求める演算部と、
前記電子機器に予め記憶された力学的支持状態との相関を有する基準振動応答特性を格納する格納部と、
前記基準振動応答特性と前記測定振動応答特性とを比較して電子機器筐体の支持状態を推定する比較推定部と、
を有することを特徴とする電子機器が提供される。
本発明によれば、静止状態にあっても電子機器の筐体の力学的な支持構造を実用的なコストで推定することができる電子機器筐体の支持状態を推定する方法及び電子機器を提供することができる。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る電子機器筐体の支持状態を推定する方法を説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器としてノートパソコンの筐体の支持状態を推定する方法を説明するためのノートパソコンを概略的に示す断面図である。
図1及び図2に示されるように、電子機器としてのノートパソコンは、よく知られるように筐体11及びこの筐体11に折りたたみ可能に連結された表示パネル12から構成される。筐体11内には、半導体などの電子部品13が実装されているプリント基板14がネジ等で固定されている。電子機器の加速度を検出する加速度センサ15も、他の電子部品と同様にプリント基板14上に実装される。また、本体筐体11内には、ハードディスクドライブ16、スピーカー17a、17b、冷却ファン18、付属品が増設されるカードスロット19などが固定されている。そして、本体筐体11の下部表面に脚部20が設けられ、このノートパソコンは、図1に示されるように、通常の状態では、脚部20によって机等の平面21の上に載置されて使用される。しかし、図2に示すようにこのノートパソコンは、人の膝の上で使用されるような支持状態にある場合があり、図1に示すような筐体の支持状態と図2に示すような筐体の支持状態では、筐体11の振動特性が後に説明されるように異なることとなる。
図3は、図1及び図2に示されたノートパソコンの筐体の支持状態を推定する為に利用される回路構成11を振動させる振動源としてスピーカー17a、17b、ハードディスクドライブを示すブロック図を示している。図3に示されるように、ノートパソコンは、筐体イブ16及び冷却ファン18を備え、スピーカー17a、17bが振動することによってその振動が筐体11及びプリント基板14に伝わる。同様に、ハードディスクドライブ16が動作される場合には、そのスピンドルモータ26から発生する振動が筐体11及びプリント基板14に伝わり、また、筐体11に取り付けられた筐体11を冷却する為の筐体ファン18或いはCPU30を冷却する為のCPUファン(図示せず)が動作される場合には、筐体ファン18或いはCPUファンからの振動が同様に筐体11及びプリント基板14に伝わる。
このスピーカー17a、17bを駆動する駆動信号v1(電圧信号v1)の周波数が定まればスピーカー17a、17bから発せられる振動が定まることから、スピーカー17a、17bに供給される駆動信号v1が振動源からの振動信号としてA/D変換部36に供給される。この駆動信号v1に依存する振動信号は、A/D変換部36でディジタル振動信号vd1に変換されてCPU30に供給されている。振動源がハードディスクドライブ16、筐体ファン18或いはCPUファンであっても、振動源が定まり、動作される場合には、その振動源を駆動する駆動信号v1が振動源からの振動信号としてA/D変換部36に供給される。この駆動信号v1に依存する振動信号もA/D変換部36でディジタル振動信号vd1に変換されてCPU30に供給さる。
また、振動源から筐体11及び/又はプリント基板14に伝えられた振動は、筐体11の支持状態に応じて変調されて加速度センサ11に伝達する。この伝達した振動は、加速度として加速度センサ15で検出される。この加速度センサ15で検出され加速度信号v2は、A/D変換部32でディジタル加速度信号vd2に変換されてCPU30に供給される。この加速度信号v2は、信号源から発生される振動に対する応答に相当している。筐体11の状態が変化されると、この応答も変化される。
CPU30は、ROM34によって制御プログラムが供給され、外部からRAM40に与えられたOSの基で動作される。また、後に説明される支持状態を推定する方法を実施するプログラムがRAM40に格納され、このプログラムに従って機能的には、高速フーリエ変換演算部(FET演算部)36並びに除算部38を構成し、演算結果をRAM40に格納するとともに後に説明する推定する方法を実施する。CPU30に与えられたディジタル振動信号vd1及びディジタル加速度信号vd2は、高速フーリエ変換演算部(FET演算部)36に供給されて夫々フーリエ信号V1,V2に変換され、除算部38において周波数応答関数Vd2/Vd1が求められ、この周波数応答関数Vd2/Vd1がRAM40に格納され、後に説明する検証に利用される。ここで、周波数応答関数Vd2/Vd1は、振動源から発生される振動信号v1に対する加速度センサ15で検出される加速度信号v2の比を示し、この周波数応答関数Vd2/Vd1を基準として予めプログラムに格納された基準周波数応答関数と比較されて筐体の支持状態が推定される。
図4は、この発明による電子機器筐体の支持状態を推定する方法を示すフローチャートである。図4〜図9を参照して図1及び図2に示す電子機器としてのノートパソコンの支持状態を推定する方法を説明する。
図4に示される支持状態を推定する方法は、図3に示されるRAM40に格納されるプログラムに従って実施される。この方法においては、ステップS0に示すように電子機器としてのノートパソコンの支持状態を推定する方法が開始されると、ステップS1に示すように、始めに、電子機器の使用状態に関する情報が取得される。具体的には、表示パネル12が開かれ或いは閉じられているかを検出する開閉センサ(図示せず)が筐体11に設けられ、この開閉センサからの開閉信号に応じて開閉状態が確認される。また、カードスロット19に付属品が増設されているかのような増設の有無が確認される。カードスロット19に付属品の増設は、ノートパソコンにインストールされているOS(operating system)でノートパソコンの起動時に検出され、RAM40に機器の状態が使用状態に関する情報として格納される。この電子機器の使用状態は、ノートパソコン構造全体の剛性に影響を与えることから、電子機器を加振する為の加振波形を選択する際、或いは、後に電子機器を支持している状態を推定する際の判断材料とされる。
このステップS1に示される電子機器の使用状態に関する情報の取得では、上述した電子機器の使用状態に関する情報をRAM40から取得する他、図5に示すように、加速度センサ15の状態、即ち、応答情報取得機器の接続状態がステップS11で確認される。ステップS11に加速度センサ15からの出力が正常でなく、加速度センサ15の接続状況が異常な状態であれば、ステップS12に示されるようにエラー処理が実行される。このエラー処理においても、依然、加速度センサ15の状態が確認されない場合には、ノートパソコンの支持状態の推定が終了される。加速度センサ15の接続状況が正常であれば、次に、振動源としてのハードディスクドライブ16、筐体ファン18或いはCPUファン、或いは、スピーカー17a、17b等の入力情報取得機器の接続状況がステップS12で確認される。入力情報取得機器からの出力が正常でなく、接続状況が異常な状態であれば、ステップS12に示されるようにエラー処理が実行される。このエラー処理においても、依然、加速度センサ15の接続状態が確認されない場合には、ノートパソコンの支持状態の推定が終了される。ステップS13に示されるように、入力情報取得機器の接続状況が正常であれば、ステップS2に移行される。
次に、ステップS2に示すように、振動源(スピーカー17a、17b、ハードディスクドライブ16、筐体ファン18或いはCPUファン)としての加振器の準備の準備が整えられ、他の加振源(スピーカー17a、17b、ハードディスクドライブ16、筐体ファン18或いはCPUファン)となる可能性のある機器が管理される。この実施例では、スピーカー17a、17bが加振器として用いられるものとする。スピーカー17a、17bは、左右二箇所に設けられているが、まずは、右側のスピーカー17aにより電子機器としてのノートパソコンが加振される。もう一方のスピーカー17b、或いは、他の加振源となりえるハードディスクドライブ16、或いは、冷却ファン18は、管理された状態下に置かれ、停止、もしくは、一定の稼動状態に保持される。
このステップS2においては、より詳細には、図6に示されるように、始めに振動源である加振装置、例えば、スピーカー17a、17bの一方がステップS22で決定される。加振装置が決定されると、ステップS23において、他の振動源である加振装置、例えば、スピーカー17a、17bの他方、ハードディスクドライブ16、筐体ファン18或いはCPUファンの動作が制御される。この制御においては、他の加振装置の動作が一時的に停止され、或いは、振動特性の変動が所定の範囲内となるように一定条件下で動作される。他の加振装置が制御不能であれば、ステップS24に示されるようにエラー処理が実行される。このエラー処理においても、依然、他の加振装置の制御が不能である場合には、ノートパソコンの支持状態の推定が終了される。他の加振装置の制御不能には、CPUファンの動作を停止或いは低回転でCPUファンを動作させることができない等の優先処理での動作を含んでいる。ステップS23において、他の振動源である加振装置が制御可能であれば、ステップS3に移行される。
そして、ステップS3に示すように、電子機器が加振器で加振されるとともに、加速度センサ15にて加速度が検出される。より精度の高い電子機器を支持している状態を推定する結果を得るためには、複数の条件での加速度を検出することが望ましいことから、ステップS4に示すように加振の条件が変えられてステップS2及びS3に示される上記の作業が繰り返される。例えば、この実施例では、右側のスピーカー17aによる加振テストに引き続いて、左側のスピーカー17bによる加振テストが引き続いて実施される。
このステップS3においては、より詳細には、図7に示されるように、筐体11を加振する為にステップS32に示すようにスピーカー17a、17bの一方に入力電圧が付加される。例えば、ノートパソコンの起動時に起動音を生じさせる為にスピーカー17a、17bの一方に入力電圧として駆動信号が供給される。スピーカー17a、17bの一方から音が発生されると、その振動が筐体11及びプリント基板14を介して加速度センサ15に伝達される。従って、ステップS33に示すように、加速度センサ15から出力電圧が発生され、応答が取得される。その後、ステップS4に移行される。
加振テストが終了した後は、ステップS5に示すように加速度センサからの応答が処理されるとともにこの応答を解析して力学的支持状態が推定される。応答の処理では、振動の絶対値が測定され、周波数が分析され、伝達関数が算出される。これらの結果は、予めRAM40等の記憶装置に記憶された、振動応答特性と力学的支持状態との相関を示す相関情報データベース42と比較され、照合される。この比較照合の結果として、現状の電子機器の力学的な支持状態が推定されてステップS6に示すように、この推定結果に基づいてノートパソコンが制御され、その後、ステップS7に示すように処理が終了される。
より詳細には、図8に示すようにステップS52に示すように、周波数応答Vd2/Vd1が計算される。次に、ステップS54に示すように、特徴的周波数帯域で計測された周波数応答Vd2/Vd1とデータベース42内のデータとが比較される。後に図10を参照して説明するように、このステップS54においては、特に25kHz近傍及び50kHz近傍の周波数応答Vd2/Vd1とデータベース42内のデータとしての基準周波数特性とが比較される。この比較においては、ステップS55に示すように、筐体11の支持状態に対応して基準周波数特性がデータベース中に用意されている。
基準周波数特性は、一例として図10に示すようなスピーカー17から加速度センサ15までの伝達関数のグラフとして表現可能なデータが用意される。図10は、スピーカー17から加速度センサ15までの伝達関数(加えられた力が加速度として伝達される伝達関数)を示している。図10において、横軸は、周波数(Hz)を示し、縦軸は、振動の大きさ(dB)を示している。図10において、グラフAは、図1のように、机上などの平面に設置されている標準的な机上条件下にある場合を示し、グラフBは、図2に示すように、膝22の上にノートパソコンが載置されて使用されているような膝上条件下にある場合を示している。即ち、グラフAは、図1に示されるように電子機器が机上に置かれた机上条件における伝達関数を示し、グラフBは、図2に示されるように電子機器が膝上に置かれるような膝上条件の伝達関数を示している。グラフAで示されるように、机上条件における伝達関数には、25Hz近傍に本体筐体11の共振点が現れ、50Hz近傍にプリント基板14の共振点が明確に現れている。一方で、グラフBで示されるように、膝上条件の伝達関数には、18Hz近傍に本体筐体11の共振点があり、50Hz近傍にプリント基板14の共振点があるものの、ピークは不明確となっている。膝上条件では、筐体11は、脚部20ではなく、筐体11の底面で支持されているために、本体筐体11の共振点が低下するとともに、減衰の増加によってピークが不明確になっている。
このような伝達関数の特徴量が予め相関情報データベース42に入力されて蓄積されている。従って、図4に示すステップS4、より詳細には、ステップ56において、相関情報データベース42を参照することによって、電子機器が机上などの平面に設置されている標準状態にあるか、或いは、電子機器が膝上などの柔らかな凹凸面に設置されている特殊な状態にあるかを推定することができる。
ステップS54の後において、振動特性の比較結果から、対応する筐体11の支持状態がステップS56において推定される。周波数応答Vd2/Vd1に対応する基準周波数特性が相関情報データベース42を参照しても見つからない等、この推定が不可能である場合には、ステップS57に示すように推定不能としてエラー処理がされる。ステップS56において、推定が可能な場合、例えば、周波数応答Vd2/Vd1において、図10のグラフAで示されるように50Kz付近に急減期なピークが生じ、この波形が机上条件の基準周波数特性に略一致する場合には、平らな面にノートパソコンが載置されていると推定される。また、例えば、周波数応答Vd2/Vd1において、50Kz付近に僅かな上昇が生じているが、この波形の変化が緩やかな膝上条件の基準周波数特性に略一致する場合には、膝上等の柔軟な支持様態にノートパソコンが置かれていると推定される。推定可能であれば、その推定がステップS58で確定され、ステップS6に移行される。
ステップS6においては、この推定を基にして放熱制御或いは補助記憶装置の制御が標準的な取り扱いで良いか或いは特殊な放熱制御或いは補助記憶装置の特殊な制御実施されるべきかが判断される。電子機器が膝22の上で使用されているような膝上状態での支持状態が推定される場合には、例えば、筐体下面への放熱量を制限するように放熱が制御される。また、膝上状態での支持状態が推定される場合には、一例として図9に示すように不意の衝撃に備えた補助記憶装置の制御を行うのが望ましいという判断がなされる。一例として、ステップS62に示すようにユーザに対して不安定な状態でノートパソコンが使用されていることから、落下注意等の警告が表示パネル12に表示されてユーザに対してノートパソコンの状態がフィードバックされる。そして、必要に応じてステップS64に示すように機器、例えば、ハードディスク26が制御される。このハードディスク26の制御においては、ノートパソコンの落下を予測してハードディスク26のヘッドが退避する動作を開始する退避の閾値が低下され、僅かな衝撃でハードディスク26のヘッドが退避するように設定する。この制御で安全なノートパソコンの使用が確保される。
ステップS64において、機器の制御が実施されると、一連の処理がステップS7に示すように終了される。
上述した推定では、特殊な状態として膝上に電子機器が載置されている場合を説明しているが、予め、絨毯のような柔らかな敷物の上で電子機器が使用される場合或いはその他の特殊な状況における伝達関数の特徴量が予め相関情報データベース42に入力されて蓄積されている場合には、そのような特殊状況をも推定することができる。また、前記基準振動応答特性と前記力学的支持状態との相関は、加振位置から加速度センサ位置への振動の伝達関数の特徴量をパラメータとして含むことが好ましく、互いの相関がパラメータ毎に相関情報データベース42に用意されていることが好ましい。
尚、予め記憶された基準振動応答特性と力学的支持状態との相関は、個体差の影響を無くすために、例えば、製品の出荷時点で機器毎に校正されていることが好ましい。さらに、製品の経年的変化の影響を無くすためには、定期的に相関が校正、例えば、剛な平面上に置いた状態での校正作業をすることが望ましい。また、この使用途中での校正作業で、製品の出荷時点と著しく異なる応答が検出された場合、機器の力学的な締結構造に致命的な故障や不具合が生じていることも検知することができる。
このように、本実施例のような電子機器筐体の支持状態を推定する方法であれば、特に新たな内部装置を追加することなく、従来困難であった静的状態における支持状態の推定を比較的容易に実現することができる。
この発明の第1実施例に係る電子機器が机上条件で支持された状態を示す模式図 この発明の第1実施例に係る電子機器が膝上条件で支持された状態を示す模式図 この発明の第1実施例に係る電子機器のブロック図 この発明の第1実施例に係る電子機器筐体の支持状態を推定する方法を示すフローチャート 図4に示すステップS1を詳細に示すフローチャート 図4に示すステップS2を詳細に示すフローチャート 図4に示すステップS3を詳細に示すフローチャート 図4に示すステップS5を詳細に示すフローチャート 図4に示すステップS6を詳細に示すフローチャート この発明の第1実施例を電子機器筐体の支持状態を推定する方法に係る伝達関数を示すグラフ
符号の説明
11…本体筐体、12…表示パネル、13…半導体などの電子部品、14…プリント基板、15…加速度センサ、16…ハードディスクドライブ、17…スピーカー、18…冷却ファン、19…カードスロット、20…脚部、21…平面、22…膝

Claims (8)

  1. 電子機器に備えられた加振装置の一つに駆動信号を供給し振動を発生させ、この振動に応答して前記筐体を介して伝達される伝達振動を振動センサで測定し、
    電子機器に備えられた他の加振装置に対しても同様に他の駆動信号の供給で他の振動を発生させ、この他の振動に応答して前記筐体を介して伝達される他の伝達振動を前記振動センサで測定し、
    前記駆動信号とこの駆動信号に対応する前記振動センサからの測定出力を用いて次々に測定振動応答特性を求め、
    前記電子機器に予め記憶された力学的支持状態との相関を有する基準振動応答特性と前記測定振動応答特性とを比較し、
    前記比較から前記電子機器の筐体の支持状態を推定することを特徴とする電子機器筐体の支持状態を推定する方法。
  2. 前記加振装置がスピーカーであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体の支持状態を推定する方法。
  3. 前記加振装置がストレージデバイスのモーターであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体の支持状態を推定する方法。
  4. 前記加振装置が冷却ファンのモーターであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体の支持状態を推定する方法。
  5. 前記基準振動応答特性と前記力学的支持状態との相関は、電子機器の使用状態毎に用意されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体の支持状態を推定する方法。
  6. 前記電子機器の使用状態は、表示パネルの開閉状態或いは付属品の結合状態を含むことを特徴とする請求項5に記載の電子機器筐体の支持状態を推定する方法。
  7. 前記基準振動応答特性と前記力学的支持状態との相関は、加振位置から振動センサ位置への振動の伝達関数の特徴量をパラメータとして含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体の支持状態を推定する方法
  8. 電子機器を支持可能な形態を有する筐体と、
    次々に供給される第1及び第2の駆動信号に応答して当該筐体に第1及び第2の振動を次々に付与する第1及び第2の加振装置と、
    前記第1及び第2の振動付与に応答して前記筐体を介して伝達された第1及び第2の伝達振動を次々に検知して第1及び第2のセンサ信号を出力する振動センサと、
    前記第1及び第2の駆動信号と前記第1及び第2のセンサ信号とを用いて測定振動応答特性を求める演算部と、
    前記電子機器に予め記憶された力学的支持状態との相関を有する基準振動応答特性を格納する格納部と、
    前記基準振動応答特性と前記測定振動応答特性とを比較して電子機器筐体の支持状態を推定する比較推定部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
JP2007220281A 2007-08-27 2007-08-27 電子機器筐体の支持状態を推定する方法及び電子機器 Expired - Fee Related JP4439545B2 (ja)

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