JP4436916B2 - 混合ウーロン茶 - Google Patents

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本発明は、ポリフェノールを豊富に摂取することができ、渋みと苦味を抑制しつつ、ウーロン茶特有のこくが強く感じられるウーロン茶に関する。
ウーロン茶は、中国茶の分類でいう半発酵茶の中のひとつの種類であり、不発酵茶の緑茶のもつ独特の爽やかな甘みと、完全発酵茶の紅茶のもつ深みを併せもつ花香を思わせる香気、爽快な味わいが特徴とされている。また、油っこい料理との相性がよく、食後に飲めば、口の中がすっきりし、消化を助ける働きがあることが一般に知られている。
このようなウーロン茶に関しては、例えば、ウーロン茶葉と、白茶葉及び/又は清茶葉を1:0.1〜1.2に調製した茶葉より抽出されたウーロン茶抽出液と白茶及び/又は清茶抽出液よりなる混合茶飲料が提案されている(特許文献1)。
特許第2725985号公報
近年の健康志向によりポリフェノールが注目される中、本発明者らは、ポリフェノールの一種であるタンニンを豊富に摂取することができるウーロン茶の開発に着手し、茶葉の中でもタンニンの含有量が多いものを選定すると共に、タンニンの抽出効率を高めるために粒度分布の細かいウーロン茶を調製した。
しかし、このウーロン茶を使用して水や湯で抽出して得られたウーロン茶飲料は、渋みと苦味が強く感じられるという問題があった。また、渋みと苦味を抑制するために上記茶葉の粒度分布を大きくしたところ、渋みと苦味は抑制できるが、ウーロン茶特有のこくが弱いという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ポリフェノールを豊富に摂取することができ、渋みと苦味を抑制しつつ、ウーロン茶特有のこくが強く感じられるウーロン茶を提供することにある。
かかる技術的課題は、タンニン含有量が1500〜2500mg%で且つ目開き3350μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が比較的多いウーロン茶葉(A)と、タンニン含有量が500〜1300mg%で且つ目開き3350μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が比較的少ないウーロン茶葉(B)とを混合したことを特徴とする混合ウーロン茶により達成される。また、好ましい態様として、タンニン含有量が1500〜2500mg%で且つ目開き1400μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が22質量%以上のウーロン茶葉(A)と、タンニン含有量が500〜1300mg%で且つ目開き1400μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が21質量%以下のウーロン茶葉(B)とを混合したことを特徴とする混合ウーロン茶により達成される。
本発明に用いるウーロン茶葉(A)は、発酵度が約30〜60%程度の半発酵茶であり、タンニン含有量が1500〜2500mg%、好ましくは1600〜2400mg%、更に好ましくは1700〜2300mg%のものである。このようなタンニン含有量の高いウーロン茶葉を用いることにより、ポリフェノールを豊富に摂取することができるウーロン茶を提供することができる。このようなタンニン含有量の高いウーロン茶葉としては、例えば、鳳凰水仙、西岩水仙などが挙げられる。
尚、本発明においてウーロン茶葉中のタンニン含有量は、五訂日本食品標準成分表分析マニュアルに記載の酒石酸鉄吸光光度法により測定することができる。
また、本発明に用いるウーロン茶葉(A)は、目開き3350μmパス、1000μmオンの茶葉の割合がウーロン茶葉(B)と比較して多い。これにより、渋みと苦味は抑制することができる。ウーロン茶葉(A)の好ましい粒度分布としては、目開き3350μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が22質量%以上、より好ましくは25〜70質量%、更に好ましくは27〜50 質量%であるのがよい。また、ウーロン茶葉(A)の粒度分布は、タンニンの抽出効率を高める上で、目開き3350μmオンの茶葉の割合が0〜4質量%、より好ましくは0〜3質量%であるのがよい。また、渋みと苦味を抑制する上で、目開き1000μmパス、250μmオンの茶葉の割合が78質量%以下、より好ましくは24〜75質量%、更に好ましくは44〜73質量%であるのがよい。更に、ウーロン茶葉(A)の粒度分布は、目開き250μmパスの茶葉の割合が0〜3質量%であるのがよい。
ウーロン茶葉(A)の粒度は、公知の方法により適宜調整すればよい。例えば、ウーロン茶葉を必要により粉砕して目開きの異なる複数の篩を通過させて篩い分けし、これらをブレンドすればよい。具体的には、ウーロン茶葉を目開き3350μmの篩、目開き1000μmの篩、及び目開き250μmの篩に順次通過させ、篩い分けされたものを上記割合となるようにブレンドすればよい。
本発明に用いるウーロン茶葉(B)は、発酵度が約30〜60%程度の半発酵茶であり、タンニン含有量が500〜1300mg%、より好ましくは600〜1300mg%、更に好ましくは700〜120mg%のものである。このようなタンニン含有量の少ないウーロン茶葉を用いることにより、渋みと苦味の抑制されたウーロン茶を得ることができる。このようなタンニン含有量の少ないウーロン茶葉としては、例えば、福建水仙、ミン北水仙などが挙げられる。
また、本発明に用いるウーロン茶葉(B)は、目開き3350μmパス、1000μmオンの茶葉の割合がウーロン茶葉(A)よりも少ない。これにより、ウーロン茶特有のこくを強くすることができる。ウーロン茶葉(B)の好ましい粒度分布としては、目開き1400μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が21質量%以下、より好ましくは5〜21質量%、更に好ましくは7〜20質量%であるのがよい。また、ウーロン茶葉(B)の粒度分布は、こくを強める上で、目開き1400μmオンの茶葉の割合が0〜4質量%、より好ましくは0〜3質量%であるのがよい。また、目開き1000μmパス、250μmオンの茶葉の割合が73質量%以上、より好ましくは73〜95質量%、更に好ましくは73〜90質量%であるのがよい。更に、ウーロン茶葉(B)の粒度分布は、目開き250μmパスの茶葉の割合が0〜3質量%であるのがよい。尚、ウーロン茶葉(B)の粒度は、ウーロン茶葉(A)の場合と同様に、公知の方法により適宜調整すればよい。
また、本発明においては、ウーロン茶葉(B)に茶抽出エキスを塗布してもよい。この場合には、ウーロン茶特有のこくを一層強くすることができる。ここで茶抽出エキスとしては、茶葉(好ましくはウーロン茶葉)から熱水や溶媒により適宜エキスを抽出したものを使用することができる。茶抽出エキスを塗布する方法としては、例えば、ウーロン茶葉(B)に茶抽出エキスを噴霧などにより添加して混合し乾燥すればよい。茶抽出エキスの使用量としては、例えば、ウーロン茶葉(B)100質量部に対して5〜50質量部、より好ましくは10〜45質量部、更に好ましくは15〜40質量部の割合で添加するのがよい。
本発明の混合ウーロン茶は、このようなウーロン茶葉(A)とウーロン茶葉(B)とを混合することにより得られる。ウーロン茶葉(A)とウーロン茶葉(B)の混合はブレンダー等の公知の混合装置を使用すればよい。また、両者の混合比率は、ウーロン茶葉(A):ウーロン茶葉(B)が質量比で40:60〜80:20、より好ましくは45:55〜70:30であるのがよい。
このようして得られる混合ウーロン茶は、水又は湯で抽出することによりタンニンを豊富に含有するウーロン茶飲料を作ることができる。具体的には、この混合ウーロン茶11gを20℃の水1リットルに浸漬して1時間保持し、10回攪拌してから取り除くことにより、タンニン含有量が600〜900ppm、好ましくは740〜800ppm、更に好ましくは740〜790ppmのウーロン茶飲料を得ることができる。
尚、ウーロン茶飲料中のタンニン含有量は、上記のようして得られたウーロン茶飲料を攪拌してから、ろ紙でろ過した検査液について酒石酸鉄吸光光度法により測定することができる。
本発明の混合ウーロン茶は、種々の形態により市場に供することができるが、例えば、不織布で形成されたバッグに3〜10gずつ収容してティーバッグとして市場に供することができる。このティーバッグからウーロン茶飲料を作る場合には、例えば次のようにすればよい。ウーロン茶飲料を水出しする場合には、水(常温水)1リットルにティーバッグ1又は2袋を入れて30分〜3時間程度冷やすことで、冷たいウーロン茶飲料を得ることができる。また、ウーロン茶飲料を湯出しする場合には、湯1リットルを沸騰させて火を止めてからティーバッグ1袋を入れて1〜5分間保持すればよい。このウーロン茶飲料は、そのままでも、冷蔵庫などで冷やしてもよい。また、ティーバッグ1袋を急須に入れ、沸騰させた湯を注いでもよい。こうして得られるウーロン茶飲料は、いずれもポリフェノールを豊富に含み、渋みと苦味を抑制され、ウーロン茶特有のこくが強く感じられる。
(実施例1〜3、比較例1〜2) 表1に示す粒度分布のウーロン茶葉(A)とウーロン茶葉(B)とを調製し、これらを質量比で55:45の割合で混合して混合ウーロン茶を得、これを5.5gずつ不織布で形成されたバッグに収容してティーバッグを製造した。
ティーポットに20℃の水を1リットルを入れ、ここに実施例1〜3、比較例1〜2のティーバッグを各2袋ずつ入れて1時間放置した後ティーバッグを取り除き、ウーロン茶飲料を作った。これらのウーロン茶飲料についてのパネラー5名による官能評価の結果を表1に示す。
Figure 0004436916
(実施例4) 実施例1と同様のウーロン茶葉(A)とウーロン茶葉(B)とを調製した。次に、ウーロン茶葉(B)100質量部に対してウーロン茶抽出エキス(高砂香料社製、商品名:烏龍茶濃縮液Y21)30質量部を噴霧・混合した後、水分5質量%に乾燥してウーロン茶葉(B)にウーロン茶抽出エキスを塗布した。次に、ウーロン茶葉(A)と、ウーロン茶抽出エキスを塗布したウーロン茶葉(B)とを質量比で55:45の割合で混合して混合ウーロン茶を得、これを5.5gずつ不織布で形成されたバッグに収容してティーバッグを製造した。
ティーポットに20℃の水を1リットルを入れ、ここに実施例4のティーバッグを2袋入れて1時間放置した後ティーバッグを取り除き、ウーロン茶飲料を作った。このウーロン茶飲料は、渋みと苦味を抑制され、実施例1よりも一層ウーロン茶特有のこくが強く感じられるものであった。

Claims (4)

  1. タンニン含有量が1500〜2500mg%で且つ目開き3350μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が25〜70質量%、1000μmパス、250μmオンの茶葉の割合が24〜75質量%のウーロン茶葉(A)と、タンニン含有量が500〜1300mg%で且つ目開き1400μmパス、1000μmオンの茶葉の割合が15〜21質量%、1000μmパス、250μmオンの茶葉の割合が73〜79質量%のウーロン茶葉(B)とを混合したことを特徴とする混合ウーロン茶。
  2. 全体としてのタンニン含有量が1300〜2300mg%である、請求項1に記載の混合ウーロン茶。
  3. 前記ウーロン茶葉(B)に茶抽出エキスが塗布されている、請求項1又は請求項2に記載の混合ウーロン茶。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の混合ウーロン茶を、不織布で形成されたバッグに収容してなるティーバッグ。
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