JP4436073B2 - 鉄道車両の運行方法及び運行システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、APMやLRT等の小型で軽量な鉄道車両システムに用いるのに適した、軌道系自動運転の新交通システムの運行方法及び運行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばLRT(Light Rail Transit)等と称される比較的軽量の鉄道車両が開発・研究されている。
このような小型で軽量な鉄道車両は、ゴー&ストップが容易であるため、一般に、連結なしの単独車両、或いは、比較的少ない車両を連結してなる編成車両として、各駅間を比較的短く設定された路線で運行するのに適している。
【0003】
ところで、LRT等の小型で軽量な鉄道車両に限らないが、一般に、鉄道車両では、乗客の大量輸送を効率よく且つ安全に行なうことが重要な課題である。
鉄道の場合、車両の連結数を増やすことで大量輸送を行なえるようにすることができるが、乗客数のピーク時に合せて車両の連結数を設定すれば乗客数の少ない場合に無駄な連結数の車両を走らせてしまうことになり効率が悪い。また、乗客数に応じて車両の連結数を変更することも考えられるが、作業負担が大きく現実的ではない。そこで、一般には車両の連結数を一定としておき、乗客数に応じた頻度で車両を運行することで、大量輸送を効率よく行なえるようにしている。
【0004】
しかし、乗客数に応じて車両の運行頻度を高めると、路線上を走行する車両の密度が高くなって、先行車両(連結された編成車両なら先行車両群)と後続車両(後続車両群)との車間距離が短くなるため、安全性を確保できるように、車両の運行を高精度で制御しなくてはならない。
そこで、鉄道車両において、安全性を確保しながら高密度で運行できるようにする技術が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、循環路線内に設けられた駅間の同一線路上に同じ方向へ走行する少なくとも2両以上の鉄道車両の運行効率を良くするため、その区間における車両両数や運行状況を各々の車両が把握して、各々の車両の目標保安速度を決定し、駅間での鉄道車両を高密度に運行できるようにする技術が提案されている。
【0006】
さらに詳細に説明すれば、特許文献1の技術では、先頭車両の前面と後尾車両の後面にそれぞれ設けた車両自身の車両間距離検出器により、前方及び後方の検出された信号を運行情報として通信装置を介して地上計算機へ伝送した後、駅間に位置する複数の車両の混雑度合いを逐次計算し、その混雑度信号を各々の車両に伝送し、前方及び後方における車両間距離が規定値よりも小さくなったならば車両混雑度係数を加味して、目標保安速度の減速度値を可変に調整すると共に、それらの走行パタ−ンを設定するようにしている。これにより、環状線内の駅間に位置する複数車両の高密度運行が行なわれ、車両自身も安全に走行することができる。
【0007】
一方、非特許文献1,2は、軌道車ではないが、複数台のバスを隊列状態で走行させるとともに、隊列状態で停留させるようにして、あたかも編成車両のように運行することにより、大量輸送を効率よく行なえるようにした技術が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−236613号公報
【非特許文献1】
発明協会公開技報、公技番号98−7654、発行日1998.11.2
【非特許文献2】
発明協会公開技報、公技番号98−7655、発行日1998.11.2
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、LRT等の小型で軽量な鉄道車両の場合、上述のように、連結なしの単独車両或いは比較的少ない車両を連結してなる編成車両として、各駅間を比較的短く設定された路線で運行するのに適しているが、駅間が短いと駅間の走行時間に対して駅での停車時間が相対的に長くなり、車両を高頻度(高密度)で運行した場合に、駅に、先行車両がいるために、後続車両が駅の手前で一時停止を余儀なくされる場合が増加し、効率の良い運行を実現できない。
【0010】
バス等の自動車(無軌道車)の場合、後続車が先行車を容易に追い越すことができるが、鉄道車両(軌道車)の場合、基本的には、先行車両がいたら後続車両は停止して待機せざるを得ない。そこで、このような待機時も含めてできるだけ効率よく即ち高密度で鉄道車両を運行するためには、特許文献1に開示されているように、安全性を確保(特に、追突防止)しながら高密度で運行できる技術が必要になる。しかし、このような技術をもってしても、車両の高頻度(高密度)運行には限度があり、特に、LRT等の小型で軽量な鉄道車両の特性を生かした鉄道車両の運行方法或いは運行システムの開発が要望されている。
【0011】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、安全性を確保できるようにしながらより高密度で鉄道車両を運行することができるようにした、鉄道車両の運行方法及び運行システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目標を達成するために、本発明の鉄道車両の運行方法は、一系統の鉄道路線上で複数組みの鉄道車両を同時運行する鉄道車両の運行方法であって、該鉄道路線に付設された駅に、複数組みの該鉄道車両が同時に停止しうるように複数の車両停止エリアを設け、該鉄道車両を高頻度で運行する場合には、先行車両を該複数の車両停止エリアのうち進行方向前方の車両停止エリアに停止させ、ついで、後続車両を該複数の車両停止エリアのうち進行方向後方の車両停止エリアに停止させるようにして、該駅に複数組みの該鉄道車両を同時停車させることを特徴としている。このように、駅に複数組みの鉄道車両を同時停車させることで、駅に先行車がいるために後続車が駅前で待機するといった状態を解消することができる。
【0013】
また、該鉄道車両が該駅に進入したら、まず、該鉄道車両を該後方の車両停止エリアに停止させて乗客の降車を行ない、次に、該鉄道車両を該前方の車両停止エリアに進行させて停止させ乗客の乗車を行なうことが好ましい。
あるいは、該鉄道車両が該駅に進入したら、該複数の車両停止エリアのうちで空いている進行方向最も前方の車両停止エリアに該鉄道車両を停止させて、乗客の降車及び乗車を行なうことが好ましい。
【0014】
さらに、該駅の該車両停止エリアに開閉ドアを設け、該鉄道車両側に設けられた乗降用ドアの開閉と連動するように開閉ドアを制御することが安全上好ましい。
また、上記の複数の車両停止エリアが設けられた駅よりも進行方向前方に通常走行不能車両(例えば、故障車両)が発生した場合、該通常走行不能車両の後続車両を上記の複数の車両停止エリアの何れかに退避させることが好ましいが、従来は、駅間(特に、駅手前)で停車させなければならない状況が多く、車内に乗客が閉じ込められてしまう可能性があった。
【0015】
さらに、該鉄道車両を連結なしの単独車両により構成して運行することが好ましい。
本発明の鉄道車両の運行システムは、一系統の鉄道路線上で複数組みの鉄道車両を同時運行する鉄道車両の運行システムであって、該鉄道路線に付設された駅に、複数組みの該鉄道車両が同時に停止しうるように複数の車両停止エリアが設けられ、該駅に複数組みの該鉄道車両を同時停車可能に構成されていることを特徴としている。このように、駅に複数組みの鉄道車両を同時停車させることで、駅に先行車がいるために後続車が駅前で待機するといった状態を解消することができる。
【0016】
さらに、地上側に設けられ該鉄道車両の運行を制御するための制御情報を設定して出力する地上側制御装置と、該地上側制御装置及び該鉄道車両の双方に設けられ両者間で通信を行なう路車間通信装置と、該鉄道車両に設けられ該路車間通信装置を通じて該地上側制御装置から送られた該制御情報を受信して該制御信号に基づいて該鉄道車両の運行を制御する車両側制御装置とを備えていることが好ましい。
【0017】
また、該鉄道車両には、自車両の位置を検出する位置検出手段が設けられ、該地上側制御装置は、該路車間通信装置を介して該鉄道路線上の上記の各鉄道車両から該位置情報を受信して、該位置情報に基づいて上記の各鉄道車両への制御情報を設定することが好ましい。
上記の各鉄道車両には、各鉄道車両の相互間で通信を行なう車両間通信装置がそなえられ、該車両側制御装置は、該路車間通信装置を介して該地上側制御装置から送られた該制御情報と、該車両間通信装置を介して該鉄道路線上の他の各鉄道車両から送られた位置情報とに基づいて該鉄道車両の運行を制御することが好ましい。
【0018】
また、該鉄道車両には、自車両の速度を検出する速度検出手段がそなえられ、該車両側制御装置は、受信した自車両前方の鉄道車両(先行車両)の位置情報と、自車両(後続車両)の位置情報及び速度情報とに基づいて該自車両の停止を制御することが好ましい。
また、該駅の該車両停止エリアに、該鉄道車両側に設けられた乗降用ドアの開閉と連動するように開閉制御される開閉ドアが設けられていることが好ましい。
【0019】
また、該鉄道路線に付設された駅の車両停止エリアの総数は、該鉄道路線上を走行させる該鉄道車両の最大数以上に設定されていることが好ましい。
さらに、該鉄道車両は、連結なしの単独車両により構成されていることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1〜図4は本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両の運行方法及び運行システムを示すもので、図1はその運行にかかる駅の構成を示す模式的な平面図、図2はその地上側と車両側の運行制御系の構成を示すブロック図、図3はその駅(プラットホーム)への鉄道車両の入出状況の例を(a)〜(i)の順に説明する模式図、図4はその運行ダイヤの例を従来例と比較して示す図である。
【0021】
本実施形態にかかる鉄道システムは、図1に示すように、鉄道路線1に付設される駅2に、鉄道路線1が停止する個所として、複数(図1に示す例では3つ)の車両停止エリアA1〜A3が設けられており、これらの車両停止エリアA1〜A3に同時に複数(ここでは、最大3組)の鉄道車両11a,11b(以下、鉄道車両を個々に区別しない場合には、符号11で示す)が停車できるようになっている。このため、駅2のプラットホーム(以下、単にホームとも言う)20には、車両停止エリアA1〜A3に対応して複数の乗降エリア21〜23が設けられている。
【0022】
各車両停止エリアA1〜A3の相互間には、当然ながら安全距離dが設けられている。この安全距離dは、各車両11の停止誤差(目標停止位置に対する実停止位置との差)の最大値(最大停止誤差)dmaxに基づいて、例えばd=2dmax、或いは、d=2dmax+α(αは安全マージン)と設定される。
なお、本実施形態では、各鉄道車両11は、例えばLRT(Light Rail Transit)等と称される小型で軽量な鉄道車両であって、連結なしの単独車両として運行されるものとする。また、鉄道車両が小型で軽量であってゴー&ストップが容易である特性を生かして、この鉄道路線1は、各駅間距離を比較的短く設定され、全路線距離も比較的短く設定されている。このため、上述のように車両停止エリアA1〜A3が複数設けられているものの、駅、特に、そのプラットホーム20自体も比較的短く設定されている。さらに、各車両11は無人運転で運行されるようになっている。
【0023】
ここで、鉄道車両の運行にかかる装置構成を説明すると、図2に示すように、地上側(例えば駅2)には、地上側制御装置としての地上コンピュータ31と、地上通信装置32とがそなえられており、地上コンピュータ31では、車両停止位置情報31aをはじめとして各種の車両走行情報を算出するようになっており、地上通信装置32を通じて各車両に応じたこれらの情報を発信するようになっている。
【0024】
一方、各車両側には、車上側制御装置としての車上コンピュータ41と、地上通信装置32と通信によって情報を授受する車上通信装置42と、自車両の停止位置を検知する停止位置検知器43と、自車両の速度を検知する車両速度検知器44とがそなえられている。なお、停止位置検知器43は、自車両の停止位置だけでなく走行中の現在位置も検知できるようになっている。
【0025】
車上コンピュータ41では、地上コンピュータ31からの自車両の停止位置情報41aを含む情報を、車上通信装置42を通じて受信して、停止する際には、停止位置検知器43で検知された自車両の位置情報と、車両速度検知器44で検知された自車両の速度情報と、停止位置情報41aとから、自車両の走行を制御するようになっている。
【0026】
また、停止位置検知器43で検知された自車両の位置情報(停止位置情報を含む)や速度情報は、車上コンピュータ41,車上通信装置42,地上通信装置32を通じて地上コンピュータ31に送信されるようになっている。
地上コンピュータ31における車両停止位置情報31aの設定や各車両の安全走行情報の設定に用いられるようになっている。
【0027】
つまり、駅2において、車両が1台も停止していなければ、最も車両進行方向前方側の車両停止エリアA1を現在最も駅2に接近している車両の停止位置に設定する。この場合、2番目に駅2に接近している車両の停止位置は、次に車両進行方向前方側の車両停止エリアA2に設定することになる。
また、図1に示すように、駅2において、1台の車両11aが停止していれば(この車両は、最も車両進行方向側の車両停止エリアA1に停止中)、次に車両進行方向前方側の車両停止エリアA2を現在最も駅2に接近している車両の停止位置に設定する。このように、駅2の車両停止エリアのうち、空いている最も車両進行方向前方側の車両停止エリアを現在最も駅2に接近している車両の停止位置とするようになっている。
【0028】
このようなロジックでは、駅2における車両に到着,発車状況等に応じて、走行中の車両の停止位置は変化することになるが、各車両11は、常に最新の停止位置情報に応じて自車両を停止させるようになっている。
つまり、各車両11では、停止位置情報41aが得られたら、目標とする停止位置の所定距離手前から、自車両の位置情報及び速度情報を参照しながら自車両を減速し目標停止位置に停止させる。この際、停止位置が変更されたら(停止位置変更は、車両進行方向後方側から車両進行方向前方側への変更となる)、例えば、停止位置変更時点で減速を緩めるか又は低速運転に移行し、変更された停止位置の所定距離手前から再び減速し目標停止位置に停止させるようにすればよい。
【0029】
また、地上コンピュータ31では、各車両の走行速度と走行中の位置とを把握しながら、各車両に対する走行速度に応じた移動閉塞距離(先行車両との車間距離)を設定し、移動閉塞距離を確保するような速度制限情報(加速禁止情報や減速情報)を設定して、これを送信し、各車両の安全走行を実施するようになっている。
【0030】
車両の停止時には、通常、停止位置の所定距離手前から所定の減速度で減速し、停止位置でちょうど停止できるように車速を制御するが、前方に先行車が走行している場合には、そのときの自車両の走行速度に応じた移動閉塞距離を確保できるように、適宜速度が抑制される。なお、移動閉塞距離は速度が低くなるほど短くなり、停止時には、上記の安全距離dにほぼ相当した距離となる。
【0031】
さらに、本実施形態では、各車両の車上通信装置42を通じて、各車両間でも通信によって情報を授受できるようになっており、自車両(後続車両)が自車両の直前を走行する車両(先行車両)から位置情報を受信して、地上コンピュータ31からの停止位置情報と先行車両から得られる停止位置情報とを比較して、もしも停止位置情報が異なる場合には、自車両位置に近い方(走行方向後ろ側)の停止位置に自車両を停止させるようにしている。これにより、地上コンピュータ31からの停止位置情報に万一のエラーがあった場合にフェイルセーフ対応できるようになっている。また、地上コンピュータ31からの情報に万一のエラーがあった場合にも、各車両ごとに独自に走行速度に応じた移動閉塞距離(先行車両との車間距離)を設定し、移動閉塞距離を確保するような速度制限(加速禁止や減速)を実施できるようになっている。
【0032】
なお、図示しないが、ホーム20の線路側には、停車した車両11の乗降ドアの開閉と連動して開閉する開閉ドアを備えた仕切り(例えば、フェンス)が設けられており、ホーム20上の乗客が走行中の車両11と接触することのないようにしながら、車両11への乗降をより安全に行なえるようになっている。
【0033】
本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両の運行方法及び運行システムは、上述のように構成されているので、例えば、図3に示すように、駅2のホーム20への進入,停止,発進が行なわれる。なお、この例では、車両11は左から右へと進行し、駅2の車両停止エリアは2つ設けられているものとして説明する。また、鉄道車両については、先行車両から順に▲1▼,▲2▼,▲3▼で示す。
【0034】
まず、図3(a)に示すように、ホーム20の車両停止エリアA1,A2の何れにも車両11が停止していない状態で、駅に車両▲1▼が進入してきたら、この車両▲1▼の停止位置は、進行方向前方の車両停止エリアA1に設定される。図3(b)に示すように、車両▲1▼が車両停止エリアA1に停止すると、後続車両▲2▼の停止位置は、空いている車両停止エリアA2に設定される。
【0035】
図3(c)に示すように、車両▲2▼が進入してくる間に、車両▲1▼では乗客の降車が行なわれる。この際、図示しないが、車両▲1▼の乗降ドアとホーム20側の車両停止エリアA1に対応した開閉ドアとが同期して開放される。その後、図3(d)に示すように、車両▲1▼への乗客の乗車が行なわれる一方で、車両▲2▼が車両停止エリアA2に進入し停車する。
【0036】
車両▲1▼への乗客の乗車が終わると、図3(e)に示すように、車両▲1▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して閉鎖される。この一方で、後続車両▲2▼の乗降ドアとホーム20側の車両停止エリアA2に対応した開閉ドアとが同期して開放され、車両▲2▼では乗客の降車が行なわれる。
この後、図3(f)に示すように、車両▲1▼が発進し、車両▲2▼では乗客の乗車が行なわれる。図3(g)に示すように、車両▲2▼における乗客の乗車が完了すると、車両▲2▼の乗降ドアとホーム20側の車両停止エリアA2に対応した開閉ドアとが同期して閉鎖される。
【0037】
その後、図3(h)に示すように、車両▲2▼が発進し、これに続く後続車両▲3▼の停止位置は、空いている最も進行方向前方の車両停止エリアA1に設定される。そして、後続車両▲3▼はこの設定された停止位置である車両停止エリアA1に停止する。
ここでは、車両停止エリアが2つだけ備えられている場合を例に説明したが、3つ以上の車両停止エリアがあれば、各車両11は、常に空いている最も進行方向前方の車両停止エリアを停止位置とすることになる。
【0038】
このようにして、同時に複数の車両(図4では二台)を同一駅に停車させるようにすることで、図4に太線で示すように、車両を同一駅に一台しか停車できない場合(図4中に細線で示す)に比べて、鉄道車両を高頻度(高密度)で運行することができるようになり、輸送効率を向上させることができる。
しかも、本実施形態では、車両は、単独車両で運行されるので、同時に複数の車両を同一駅に停車させるように、車両停止エリアを複数設けても、駅のホーム20の全長は比較的短く構成できる。
【0039】
換言すると、乗客数の多い場合には、車両停止エリアの数分だけの車両数を連結した編成車両に近い輸送力を確保でき、乗客数の少ない場合には、単独車両の利点を生かし、図4中に細線で示すように、車両の運行間隔を空けて、効率よく運行を行なうことができる。
編成車両の場合、乗客キャパシティが大きいため、乗客数の少ない場合に無駄のない運行を行なうためには、車両の運行間隔を大きく空ける必要があり、乗客をホームに長時間待たせることになってしまうが、単独車両の場合には、乗客キャパシティが小さい分だけ、車両の運行間隔をあまり空けなくても無駄のない運行を行なえ、乗客をホームに待たせる時間も少なくなり、運行効率と乗客サービスとを両立させることができる。
【0040】
なお、上述の各車両の運行は、前述のように地上コンピュータ31からの制御信号に基づいて、車上コンピュータ41を通じて行なわれるが、この運行時には、各車両から得られる走行速度と走行中の位置とに基づいて、各車両に対する走行速度に応じた移動閉塞距離(先行車両との車間距離)が設定され、移動閉塞距離を確保するような速度制限情報(加速禁止情報や減速情報)が設定されて、これらの情報に基づいて各車両の走行が制御されるので、走行安全性が確保される。
【0041】
さらに、本実施形態では、各車両は、自車両の直前を走行する車両(先行車両)から位置情報を受信して、地上コンピュータ31からの停止位置情報と先行車両から得られる停止位置情報とを比較して、もしも停止位置情報が異なる場合には、自車両位置に近い方(走行方向後ろ側)の停止位置に自車両を停止させる。これにより、地上コンピュータ31からの停止位置情報に万一のエラーがあった場合にフェイルセーフ対応できる。
【0042】
また、地上コンピュータ31からの情報に万一のエラーがあった場合にも、各車両ごとに独自に走行速度に応じた移動閉塞距離(先行車両との車間距離)を設定し、移動閉塞距離を確保するような速度制限(加速禁止や減速)を実施できるので、走行制御においてもフェイルセーフ対応できる。
また、図3に示す運行方法のように、先行車両の乗降が済んでから後続車両の乗降を行なうように運行すれば、ホーム上の乗客の流れを円滑にさせやすい。
【0043】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図5は本発明の第2実施形態にかかる鉄道車両の運行方法及び運行システムにおける駅(プラットホーム)への鉄道車両の入出状況の例を(a)〜(i)の順に説明する模式図である。
本実施形態にかかる鉄道システムでは、駅2のプラットホーム20への鉄道車両の入出態様が第1実施形態と異なっているが、駅2側の構成や車両の構成は、第1実施形態(図1,図2)と同様である。そこで、相違点であるプラットホーム20への鉄道車両の入出態様について説明する。
本実施形態では、図5に示すように、駅2のホーム20への進入,停止,発進が行なわれる。なお、この例でも、車両11は左から右へと進行し、駅2の車両停止エリアは2つ設けられているものとして説明する。また、鉄道車両については、先行車両から順に▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼で示す。
【0044】
本実施形態では、車両の停止位置が降車用停止位置と乗車用停止位置とで異なっており、駅に進入したら、まず、手前(進行方向後ろ側)の車両停止エリアA2に車両を停止させ乗客の降車を行ない、降車が完了したら前方(進行方向前方側)の車両停止エリアA1に車両を移動させて停止させ乗客の乗車を行なうようになっている。
【0045】
つまり、まず、図5(a)に示すように、ホーム20の車両停止エリアA1,A2の何れにも車両が停止していない状態で、駅に車両▲1▼が進入してきたら、この車両▲1▼の停止位置は、進行方向後ろ側の車両停止エリアA2に設定される。図5(b)に示すように、車両▲1▼が車両停止エリアA2に停止すると、このとき、後続車両▲2▼の停止位置は、車両▲1▼と同様に車両停止エリアA2に設定される。
【0046】
図5(c)に示すように、車両▲2▼が進入してくる間に、車両▲1▼では乗客の降車が行なわれる。この際、図示しないが、車両▲1▼の乗降ドアとホーム20側の車両停止エリアA1に対応した開閉ドアとが同期して開放される。車両▲1▼の降車が完了したら、車両▲1▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して閉鎖される。
【0047】
その後、図5(d)に示すように、車両▲1▼が前方へ移動すると共に、車両▲2▼が駅に進入していき、図5(e)に示すように、車両▲1▼は前方の車両停止エリアA1に停車し、次いで、車両▲2▼が車両停止エリアA2に進入し停車する。ここで、車両▲1▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して開放され、車両▲2▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して開放されて、図5(f)に示すように、車両▲1▼では乗客の乗車が行なわれ、車両▲2▼では乗客の降車が行なわれる。このとき、後続車両▲3▼の停止位置は、車両▲1▼,▲2▼と同様に車両停止エリアA2に設定される。
【0048】
車両▲1▼の乗車が完了し、車両▲2▼の降車が完了すると、車両▲1▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して閉鎖され、車両▲2▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して閉鎖されて、図5(g)に示すように、車両▲1▼は駅を発車し、車両▲2▼は前方へ移動し、車両▲3▼が駅に進入していく。
その後、図5(h)に示すように、車両▲2▼は前方の車両停止エリアA1に停車し、次いで、車両▲3▼が車両停止エリアA2に進入し停車する。ここで、車両▲2▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して開放され、車両▲3▼の乗降ドアとホーム20側の対応した開閉ドアとが同期して開放されて、図5(h)に示すように、車両▲2▼では乗客の乗車が行なわれ、車両▲3▼では乗客の降車が行なわれる。このとき、後続車両▲4▼の停止位置は、車両▲1▼,▲2▼,▲3▼と同様に車両停止エリアA2に設定される。
【0049】
このようにして、停止位置を降車専用と乗車専用とに分離して設定し、進行方向後ろ側の車両停止エリアを降車専用停止位置に、進行方向前方の車両停止エリアを乗車専用停止位置に設定することで、駅のホームへの車両の同時停車を円滑に行なえるようになると共に、駅のホーム等の乗客の流れを円滑にし、乗降をスムースに行なえるようになる。
【0050】
ここでは、車両停止エリアが2つだけ備えられている場合を例に説明したが、例えば、3つの車両停止エリアA1,A2,A3があれば、例えば最も前方の車両停止エリアA1を乗車専用とし、残りの車両停止エリアA2,A3を降車専用として、駅に進入した際には、降車専用の車両停止エリアA2,A3が共に空いていれば前方の車両停止エリアA2を停車位置に設定し、前方の車両停止エリアA2に車両が進入していれば、後方の車両停止エリアA3を停車位置に設定することが考えられる。
【0051】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明すると、図6は本発明の第3実施形態にかかる鉄道車両の運行方法及び運行システムにおける鉄道車両の走行制御を示すフローチャートである。
本実施形態では、駅に停止する際の走行制御を車両側で行なうようにしたもので、特に、地上コンピュータ31からの情報、或いは、先行車両等の位置情報が得られない場合でも、カメラ画像に基づく画像処理などにより自車両から前方の車両の有無を判定できる機能を備えていればこの走行制御を実施できる。なお、駅2の構成は図1に示すものとする。
【0052】
駅2に近づいたら、地上コンピュータ31又は先行車両又は自車両から得た前方の情報から、駅2に進入可能か否かを判定する(ステップS10)。この判定は、駅2の最後尾の車両停止エリアA3が空いているかいないかを判断し、最後尾の車両停止エリアA3が空いておらず、駅2に進入不可能なら、駅の前の指定位置で停車して待機する(ステップS50)。
【0053】
駅2に進入可能なら、まず、最後尾の車両停止エリアA3に停車するものと仮定して、この最後尾の車両停止エリアA3に停車する停車パターンを計算する(ステップS12)。この停車パターンとは、停車位置に至る車両の減速経過に相当する。そして、計算した停車パターンに基づいて停車動作を開始する(ステップS14)。
【0054】
この停車動作中に、一つ先の車両停止エリアA2に車両がいないかを最新の情報から判定し(ステップS20)、車両停止エリアA2に車両がいれば、車両停止エリアA3に停車する停車パターンを続行し(ステップS26)、停止エリアA3に停車する(ステップS40)。一方、車両停止エリアA2に車両がいなければ、車両停止エリアA2に停車する停車パターンを計算する(ステップS22)。そして、計算した停車パターンに基づいて停車動作を開始する(ステップS24)。
【0055】
この停車動作中に、さらに一つ先の最前の車両停止エリアA1に車両がいないかを最新の情報から判定し(ステップS30)、車両停止エリアA1に車両がいれば、車両停止エリアA2に停車する停車パターンを続行し(ステップS36)、停止エリアA2に停車する(ステップS40)。一方、車両停止エリアA1に車両がいなければ、車両停止エリアA1に停車する停車パターンを計算する(ステップS32)。そして、計算した停車パターンに基づいて停車動作を開始して(ステップS34)、停止エリアA1に停車する(ステップS40)。
【0056】
なお、駅に進入不可能な場合には、ステップS50に進んだ場合には、所定周期でステップS10の判定を繰り返すことになる。
このようなロジックで停止を行なうことで、前方の停止エリアの空き状態に応じて、確実に、空いている最前方の停止エリアに安全に車両を停止させることができる。
【0057】
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、鉄道路線1の全体に付設された駅の車両停止エリアの総数を、この鉄道路線1上を走行させる鉄道車両11の最大数以上に設定すれば、緊急時には、いずれの車両も何れかの駅に停止させることができる。
【0058】
また、本発明は、LRT等の小型で軽量な鉄道車両に限らず適用でき、例えば、APM(Automated People Mover)等と称されている、無人で自動運転されるゴムタイヤ車両方式の車両にも適用しうる。
また、車両編成も単独車両に限らず適用できるが、小型で軽量な鉄道車両により適しており、また、車両編成も単独車両に限らず適用できるが、単独車両をはじめとして、編成車両であっても比較的少ない車両数を連結したものが適している。また、各駅間距離や全路線距離が比較的短いものに限らず適用できるが、各駅間距離を比較的短く設定したものや、全路線距離を比較的短く設定したものにより適している。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の鉄道車両の運行方法および運行システムによれば、駅に複数組みの鉄道車両を同時停車させることで、駅に先行車がいるために後続車が駅前で待機するといった状態を解消することができ、駅前での無駄な待機時間をなくして、鉄道車両を高頻度(高密度)で安全に運行できるようになる。特に、LRT等と称される小型で軽量な鉄道車両を用いて駅間を短く設定し、走行時間に対する駅停車時間が長い鉄道システムに適用すれば、効率よく安全に高密度運行を実施できる。
【0060】
また、該鉄道車両が該駅に進入したら、まず、該鉄道車両を該後方の車両停止エリアに停止させて乗客の降車を行ない、次に、該鉄道車両を該前方の車両停止エリアに進行させて停止させ乗客の乗車を行なうことにより、乗客の降車場所と乗車場所とを分離することで、複数組みの鉄道車両の同時停車を効率よく行なうことができるうえ、乗降をスムースに行なうことができるようになる。
【0061】
該鉄道車両が該駅に進入したら、該複数の車両停止エリアのうちで空いている進行方向最も前方の車両停止エリアに該鉄道車両を停止させて、乗客の降車及び乗車を行なうことにより、シンプルな運行制御で、複数組みの鉄道車両の同時停車を効率よく行なうことができるようになる。
また、上記の複数の車両停止エリアが設けられた駅よりも進行方向前方に通常走行不能車両が発生した場合、該通常走行不能車両の後続車両を上記の複数の車両停止エリアの何れかに退避させることにより、例えば故障等により通常走行不能な車両が発生した時にも後続車両は最寄りの駅に停車できるようになり、後続車両が駅間で立ち往生する事態を回避できる。特に、無人運転を行なう場合に効果的であり、乗客が軌道上を自力で歩く等の退避処置が軽減され、安全な交通システムが可能となる。
【0062】
さらに、該鉄道車両を連結なしの単独車両により構成して運行することにより、乗客が少ない時間帯等に無駄のない運行を行なえる上、必要に応じて、駅に複数の単独車両を同時停車させるようにして、高頻度運行を行なって、輸送量を確保することができる。
地上側に設けられ該鉄道車両の運行を制御するための制御情報を設定して出力する地上側制御装置と、該地上側制御装置及び該鉄道車両の双方に設けられ両者間で通信を行なう路車間通信装置と、該鉄道車両に設けられ該路車間通信装置を通じて該地上側制御装置から送られた該制御情報を受信して該制御信号に基づいて該鉄道車両の運行を制御する車両側制御装置とを備えることにより、地上側制御装置によって統率して運行管理を実施できるようになり、また、鉄道車両の無人運転での運行を行なうことができるようになる。なお、地上側制御装置から送られる制御情報は、車両の発進指令情報や停止指令情報や加減速指令情報等である。
【0063】
また、該鉄道車両には、自車両の位置を検出する位置検出手段が設けられ、該地上側制御装置は、該路車間通信装置を介して該鉄道路線上の上記の各鉄道車両から該位置情報を受信して、該位置情報に基づいて上記の各鉄道車両への制御情報を設定することにより、地上側制御装置から送られる制御情報によって、車両を所定の位置に停止させることができる。
【0064】
さらに、該鉄道車両には、各鉄道車両の相互間で通信を行なう車両間通信装置がそなえられ、該車両側制御装置は、該路車間通信装置を介して該地上側制御装置から送られた該制御情報と、該車両間通信装置を介して該鉄道路線上の他の各鉄道車両から送られた位置情報とに基づいて該鉄道車両の運行を制御することにより、後続車両が先行車両の位置を直接把握でき、地上側制御装置から送られる制御情報に万一何らかのエラーが含まれていても、後続車両が先行車両に必要以上に接近しないように制御することが可能になる。
【0065】
また、該鉄道車両には、自車両の速度を検出する速度検出手段がそなえられ、該車両側制御装置は、受信した自車両前方の鉄道車両(先行車両)の位置情報と、自車両(後続車両)の位置情報及び速度情報とに基づいて該自車両の停止を制御することにより、先行車両が駅に停車している場合、先行車両の車両停止エリアのすぐ後方の車両停止エリアを停止目標に、自車両の速度を制御しながら安全且つ速やかにかかる停止目標の車両停止エリアに自車両を停止させることが可能になる。
【0066】
また、該駅の該車両停止エリアに、該鉄道車両側に設けられた乗降用ドアの開閉と連動するように開閉制御される開閉ドアが設けられていることにより、開閉ドア以外は線路側とプラットホーム等の駅設備側とを仕切るようにしてプラットホーム側の乗客の安全を図ることができる。特に、無人運転を行なう場合に効果的である。
【0067】
また、該鉄道路線に付設された駅の車両停止エリアの総数は、該鉄道路線上を走行させる該鉄道車両の最大数以上に設定されていることにより、緊急時には何れの鉄道車両も何れかの駅に停止することができる。したがって、例えば故障等により通常走行不能な車両が発生した時にも後続車両は最寄りの駅に停車できるようになり、後続車両が駅間で立ち往生する事態を回避でき、特に、無人運転を行なう場合に効果的であり、乗客が軌道上を自力で歩く等の退避処置が軽減され、安全な交通システムが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両の運行システムにおける駅の構成を示す模式的な平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両の運行システムにおける地上側と車両側の運行制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両の運行システムにおける駅(プラットホーム)への鉄道車両の入出状況の例を(a)〜(i)の順に説明する模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両の運行システムにおける運行ダイヤの例を従来例と比較して示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる鉄道車両の運行システムにおける駅(プラットホーム)への鉄道車両の入出状況の例を(a)〜(i)の順に説明する模式図である。
【図6】本発明の第3実施形態にかかる鉄道車両の運行システムにおける鉄道車両の走行制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 鉄道路線
2 駅
11,11a,11b鉄道車両
20 プラットホーム
21〜23 乗降エリア
31 地上側制御装置としての地上コンピュータ
32 地上通信装置
41 車上側制御装置としての車上コンピュータ
42 車上通信装置
43 停止位置検知器
44 車両速度検知器
A1〜A3 車両停止エリア
Claims (4)
- 一系統の鉄道路線上で複数組みの鉄道車両を同時運行する鉄道車両の運行方法であって、
該鉄道路線に付設された駅に、複数組みの該鉄道車両が同時に停止しうるように複数の車両停止エリアを設け、
該鉄道車両を高頻度で運行する場合には、先行車両を該複数の車両停止エリアのうち進行方向前方の車両停止エリアに停止させ、ついで、後続車両を該複数の車両停止エリアのうち進行方向後方の車両停止エリアに停止させるようにして、該駅に複数組みの該鉄道車両を同時停車させるとともに、
該鉄道車両が該駅に進入したら、該複数の車両停止エリアのうちで空いている進行方向最も前方の車両停止エリアに該鉄道車両を停止させて、乗客の降車及び乗車を行なう
ことを特徴とする、鉄道車両の運行方法。 - 該駅の該車両停止エリアに開閉ドアを設け、該鉄道車両側に設けられた乗降用ドアの開閉と連動するように開閉ドアを制御する
ことを特徴とする、請求項1記載の鉄道車両の運行方法。 - 上記の複数の車両停止エリアが設けられた駅よりも進行方向前方に通常走行不能車両が発生した場合、該通常走行不能車両の後続車両を上記の複数の車両停止エリアの何れかに退避させる
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の鉄道車両の運行方法。 - 該鉄道車両を連結なしの単独車両により構成して運行する
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道車両の運行方法。
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