JP4435436B2 - 建築物の床構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水を使用して床上の清掃を行なう建築物の床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は先に、大引と根太を排水通路とすることで、床上の洗浄水等を効率良く外部に排水する建築物の床構造を発明した。すなわち、複数並列する大引上に直交するよう複数の根太を載置し、隣接する根太間上に矩形状の床パネルをそれぞれ配置し、大引内及び根太内を排水通路とし、大引と根太の直交する箇所は両者を連通したものである。そして、隣接する床パネル間に形成した間隙から滴下する水は、根太で受けて、根太内の水は、大引に流下し、外部に排水する。
【0003】
そして、横方向に隣接する床パネルの間は、床パネルの間の間隙から根太に水が流下するが、縦方向に隣接する床パネルの間の隣接部には、例えばパッキンを設けて、水が下部に漏水するのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、先に発明した建築物の床構造にて、さらなる改良すべき点を見いだした。すなわち、縦方向に隣接する床パネル間付近の構造に関してである。
【0005】
先に発明した建築物の床構造では、前述したように、縦方向に隣接する床パネル間にパッキンを設けて防水している。ところが、例えば床パネルの端部に予めパッキンを取り付けた場合、床パネルの製造が面倒になると共に、既定形状のパッキンで確実に漏水を防止するには、隣接する床パネル同士の位置決めを細かく設定する必要がある。
【0006】
本発明は、前記事項に鑑みなされたものであり、排水経路外への漏水を確実に防止する建築物の床構造とすることを課題とする。
また、排水経路外への漏水を確実に防止する建築物の床構造を、施工効率を良好なものとして提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、内側に水通路を設けた大引1の上に、内側に水通路を設けた根太2を、各水通路を連通させて、かつ、大引1に対して根太2を略直角に交差させて複数横方向に並列して設け、隣接する前記根太2間上に床パネル5を、床上と根太2の水通路が連通するよう横方向に隣接する各床パネル5間に間隙部7を設けて載置し、さらに、縦方向に隣接する床パネル5間の隣接部9の下方に、補助樋3を配置し、隣接部9から下方に落下した水を、補助樋3で受けるように形成し、前記補助樋3は、前記根太2上に載置されて補助樋3と根太2の水通路を連通させ、補助樋3の両端部に拡開した顎部3aを前記根太2に形成された段部2b上に係止した建築物の床構造とした。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記床パネル5の縦方向の両方の端部5aは、下方を内側寄りに傾斜させて設けて建築物の床構造とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図に基づいて本発明の実施の形態の説明をする。図1〜図7は本発明の建築物の床構造の一実施の形態の説明用の図である。
【0010】
この実施の形態の建築物の床構造は、ステンレススチール製の管等で形成して、内側に水通路を設けた大引1を、支柱13で支持して構築してある。
そして、大引1の上に、大引1と同様の材料で形成し、内側に水通路を設けた根太2を、大引1に略直角に交差させると共に所定間隔を開けて複数本載置している。この所定間隔は、後述する床パネル5の横方向の幅に対応させて設定されている。また、根太2の上部両側には段部2bが形成されており、両側の段部2b、2b間は開口している。
【0011】
前記大引1と根太2の交差する箇所には、大引1の上部に連通孔1aを設けるとともに、根太2の下部に連通孔2aを設け、両者の水通路を連通させている。なお、根太2の連通孔2aには、下方に垂下したフランジ部が形成されており、大引1と根太2の位置決め、及び、連通部分における外部への漏水防止がなされている。
【0012】
隣接する根太2、2間に跨るように、矩形状の床パネル5が載置され、複数の床パネル5が平面マトリクス状に配置されて全体床を構成している。
この床パネル5は、凹状に屈曲された補強部を3箇所有する芯材10上に、床面材となる蓋部15を固定することにより構成されている。そして、床パネル5の横方向の両端部には、前記根太2の段部2bに対応する形状の鍔部5bが形成されており、段部2bと鍔部5bが合致して、床パネル5の横方向の位置決めがなされる。横方向に隣接する床パネル5間には、間隙部7が形成され、この間隙部7の下方に根太2の上部開口が位置し、床上空間と根太2の水通路が連通することとなる。
【0013】
一方、床パネル5の縦方向の両端部においては、下方を内側寄りに傾斜させた端部5aが形成されている。そして、縦方向に隣接する2枚の床パネル5間には、間隙部7よりは小径のスリットとしての隣接部9が形成されている。この隣接部9の下方に、隣接部9から滴下する洗浄水等を受ける補助樋3が設けられている。
【0014】
前記補助樋3は、断面凹状で長さが床パネル5の横幅と略同一の部材であり、ステンレススチール又は合成樹脂材により成形され、その両端部には拡開した顎部3aが形成されている。そして、この顎部3aが根太2の段部2b上に係止し、横方向に隣接する根太2間を跨いだ状態に位置する。そして、隣接する床パネル5のそれぞれの端部5aは、図6に示すように補助樋3内に係止されることとなる。この端部5aの補助樋3内への係止は、床パネル5の縦方向に若干の位置ずれが発生したとしても、問題なく施されるものである。
【0015】
そして、床パネル5上にて散水された洗浄水等は、間隙部7からは根太2に直接流下する。また、床パネル5上から隣接部9に至った洗浄水等は、一端補助樋3が受け、補助樋3の両端から根太2に流下する。そして、根太2に流れ込んだ水は、連通孔2a及び連通孔1aを介して大引1に流入し、排水管12から外部に排出される。
【0016】
また、大引1内の湿った空気は、大引1に連通した排水管11から外部に排出される。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、縦方向に隣接する床パネル5間の隣接部9の下方に、補助樋3を配置し、隣接部9から下方に水が滴下した場合にも、補助樋3で確実に水を受けて、根太2側へ排水するので、漏水を確実に防止できるものである。
【0018】
そして、従来のように、精密な漏水防止用パッキンを隣接部9に施す必要がないので、漏水防止装置の施工性が向上した。
また、従来のパッキン式防止装置の施工であると、施工後に、床パネル5の損傷や、根太2や大引1の如き床構造下部の修理や整備のために、床パネル5の単体を取り外そうとすると、床パネル5の上部が濡れていた場合には、パッキンが外れるので、隣接部9から水が流れ落ちてしまうが、本発明の場合、補助樋3が設けられているので、そのような心配がないものである。
【0019】
また、床パネル5の縦方向に隣接する両方の端部5aは、下方に向けて内側寄りに傾斜しているので、この傾斜により、床パネル5の縦方向に隣接する両方の端部5aは、補助樋3との係合や位置決めがし易くなった。そして、隣接部9の隙間が小さくなるとともに、補助樋3内では拡がるので、一旦滴下した水は補助樋3内では流れ易くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の説明用の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態の説明用の分解斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の説明用の平面図
【図4】本発明の一実施の形態の説明用の図で、図3のC−C’線の断面図
【図5】本発明の一実施の形態の説明用の図で、図3の左側面図
【図6】本発明の一実施の形態の説明用の図で、図3のA−A’線の断面図
【図7】本発明の一実施の形態の説明用の図で、図3のB−B’線の断面図
【符号の説明】
1 大引
1a 連通孔
2 根太
2a 連通孔
2b 段部
3 補助樋
3a 顎部
5 床パネル
5a 端部
5b 鍔部
7 間隙部
9 隣接部
10 芯材
11 排気管
12 排水管
13 支柱
Claims (2)
- 内側に水通路を設けた大引1の上に、内側に水通路を設けた根太2を、各水通路を連通させて、かつ、大引1に対して根太2を略直角に交差させて複数横方向に並列して設け、隣接する前記根太2間上に床パネル5を、床上と根太2の水通路が連通するよう横方向に隣接する各床パネル5間に間隙部7を設けて載置し、さらに、縦方向に隣接する床パネル5間の隣接部9の下方に、補助樋3を配置し、隣接部9から下方に落下した水を、補助樋3で受けるように形成し、
前記補助樋3は、前記根太2上に載置されて補助樋3と根太2の水通路を連通させ、補助樋3の両端部に拡開した顎部3aを前記根太2に形成された段部2b上に係止した建築物の床構造。 - 前記床パネル5の縦方向の両方の端部5aは、下方を内側寄りに傾斜させて設けた請求項1に記載の建築物の床構造。
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