JP4435064B2 - 合流式下水道におけるポンプ場システムおよび下水処理方法 - Google Patents

合流式下水道におけるポンプ場システムおよび下水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポンプ場システムに係り、特に汚水と雨水とを集めて処理する合流式下水道におけるポンプ場システムに関するものである。また、本発明は、かかる合流式下水道における下水の処理方法に関するものである。
合流式下水道においては、家庭や工場などから排出される汚水と降雨による雨水とが下水管に集められ、これらが下流に設置された下水処理場で処理された後、河川や海などの放流領域に放流される。上述した下水管は、その内部を下水が自然流下するように傾斜した状態で設置されるため、ある程度の深さの位置に下水を所定の高さまで汲み上げるポンプ場が設けられる。
ここで、集中豪雨などが発生した場合などには、下流の下水処理場で処理しきれないほど大量の雨水が下水管に流れ込んでくることがある。このような場合には、幹線下水管からの越流水を放水路に導入し、放水路に設置されるポンプ場から放流領域に処理場を介さず直接放流して浸水などの災害が発生することを防止している。
降雨が始まった初期段階においては、上述した越流水がドライな状態の放水路に流れ込むことによって、放水路内に停滞していたスカムや放水路内に固着していたゴミが剥がされ、これらのし渣および塵芥がポンプ場に一気に流れ込む場合がある。放水路に設置されたポンプ場では、流入した下水を揚水ポンプによって処理場を介さず直接放流領域に放流するようになっているため、下水とともにポンプ場に流入したスカムやゴミなどのし渣および塵芥がそのまま河川や海などの放流領域に放流され、周囲の環境を害する危険性がある。
従来は、放水路の残水の水質悪化による腐敗および異臭を防止し、降雨初期におけるし渣および塵芥(以下、初期塵芥という)が発生しないように、放水路をドライな状態にし、適宜清掃して初期塵芥を除去することがなされている。しかしながら、放水路は数km以上に及ぶ広大な施設であり、これらの放水路を完全にドライ化し、全体を清掃するためには、莫大な維持管理費用が必要となる。また、放水路の内部を清掃するためには、清掃員が放水路の内部に入らなければならないが、このような放水路の内部での清掃は酸欠などの危険を伴う作業である。さらに、放水路に清掃用の散水栓や照明灯を設置する必要が生じるため、初期の設備費用が増大してしまう。
また、放水路をドライな状態にして清掃する方法に代えて、ポンプ場の上流側または下流側に沈砂池を設け、初期塵芥をこの沈砂池で沈降させることにより、吐出側への放出を防止することもなされている。このような沈砂池で初期塵芥を沈降させるためには、沈砂池での下水の流速を極めて低くして、初期塵芥の沈降を確保する必要がある。
しかしながら、放水路を有する地下排水設備のポンプ場は、数km以上に及ぶ範囲の下水や雨水を集約し排水するものであり、ポンプ場の容量(排水量)も必然的に大きいものとなる。このように、ポンプ場の排水量が多くなるため、上述した沈砂池において初期塵芥の沈降流速を確保するためには、非常に大きな容積の沈砂池が必要となる。このため、沈砂池のための敷地の確保やその土木建築にかかる費用が過大となってしまう。また、初期塵芥は比較的軽いものが多く、沈砂池において完全に沈降させることが難しいため、初期塵芥の一部が吐出側へ放出されてしまうこともある。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、下水とともに流入するスカムやゴミなどの初期塵芥を分別して処理することを可能とし、これらの初期塵芥が下流の放流領域に放流されることを防止することができるポンプ場システムを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、スカムやゴミなどの初期塵芥を下水と分別して処理することができ、これらの初期塵芥が下流に放流されることを防止することができる下水処理方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、下水とともに流入するスカムやゴミなどの初期塵芥を分別して処理することを可能とし、これらの初期塵芥が下流の放流領域に放流されることを防止することができるポンプ場システムが提供される。このポンプ場システムは、汚水と雨水とが合流した下水を集水する吸水槽と、揚水ポンプにより汲み上げられた前記吸水槽内の下水を貯水し、下流側の放流設備に流す吐水槽とを備えている。また、ポンプ場システムは、上記揚水ポンプの運転の初期段階で汲み上げられるし渣および塵芥を含む下水を上記吐水槽内の下水とは分離して貯水する分離槽を備えている。
ポンプ場システムは、上記放流設備の床面よりも低い位置で上記吐水槽と上記分離槽とを連通する連通部をさらに備えていてもよい。この場合において、上記分離槽内の下水が上記分離槽から上記吐水槽に戻ることを防止する逆流防止機構を上記連通部に設けてもよい。また、内周面から内方に向かって突出する複数の減衰板を上記分離槽に設けてもよい。あるいは、円筒状の上記分離槽の接線方向に向けて上記下水を上記吐水槽から上記分離槽に導入するように上記連通部を構成してもよい。
また、ポンプ場システムは、上記分離槽の側壁の上部に隣接して設けられた滞水池と、上記分離槽と上記滞水池とを連通する連絡部とをさらに備えていてもよい。この場合において、上記下水が上記滞水池から上記分離槽に戻ることを防止する逆流防止機構を上記連絡部に設けてもよい。また、上記吐水槽と上記吸水槽の双方に隣接して上記分離槽を設けてもよい。
さらに、ポンプ場システムは、上記揚水ポンプと上記吐水槽とを接続する下水管と、上記分離槽の下部に接続され、該分離槽内に残留した下水を上記下水管に戻す戻し管とをさらに備えていてもよい。あるいは、ポンプ場システムは、上記分離槽の下部に接続され、該分離槽内に残留した下水を上記吸水槽に直接戻す戻し管をさらに備えていてもよい。
また、ポンプ場システムは、上記揚水ポンプと上記吐水槽とを接続する下水管の開閉を行う第1の開閉弁と、上記揚水ポンプと上記分離槽とを接続する下水管の開閉を行う第2の開閉弁と、制御装置とを備えていてもよい。この場合において、上記制御装置は、上記揚水ポンプの運転の初期段階で上記第1の開閉弁を閉じ上記第2の開閉弁を開いて上記吸水槽内の下水を上記分離槽に導き、その後上記第1の開閉弁を開き上記第2の開閉弁を開いて上記吸水槽内の下水を上記吐水槽に導くように構成される。
本発明の第2の態様によれば、スカムやゴミなどの初期塵芥を下水と分別して処理することができ、これらの初期塵芥が下流に放流されることを防止することができる下水処理方法が提供される。この下水処理方法によれば、汚水と雨水とが合流した下水が吸水槽に集水される。揚水ポンプの運転により上記吸水槽内の下水が吐水槽に汲み上げられ、下流側の放流設備に流される。ここで、所定の高さに設けられた連通部を通して、上記吐水槽内に貯水された下水のうち、上記揚水ポンプの運転の初期段階で汲み上げられるし渣および塵芥を含む下水が分離槽に導かれる。これにより、し渣および塵芥を含む下水が上記吐水槽内の下水と分離される。
この場合において、上記吐水槽の水位を測定し、上記測定された吐水槽の水位の変化率が所定の設定値を上回ったときに、上記揚水ポンプにより上記吐水槽に汲み上げられる下水の流量を抑えてもよい。また、上記吸水槽に流入する下水の流量を測定または予想し、この測定または予想された下水の流量に基づいて、上記吐水槽に汲み上げられる下水の流量を抑えてもよい。
本発明の第3の態様によれば、スカムやゴミなどの初期塵芥を下水と分別して処理することができ、これらの初期塵芥が下流に放流されることを防止することができる下水処理方法が提供される。この下水処理方法によれば、汚水と雨水とが合流した下水が吸水槽に集水される。揚水ポンプの運転により上記吸水槽内の下水が吐水槽に汲み上げられ、下流側の放流設備に流される。ここで、上記揚水ポンプの運転の初期段階で汲み上げられるし渣および塵芥を含む下水が分離槽に導入され、上記分離槽の水位が測定される。上記測定された分離槽の水位が所定の設定値を上回った後に、上記吸水槽内の下水が上記吐水槽に導入される。
本発明によれば、簡単かつ安価な構造により、下水とともに流入するスカムやゴミなどの初期塵芥を分別して処理することが可能となり、これらの初期塵芥が下流の放流領域に放流されることを防止することができる。
以下、本発明に係るポンプ場システムの実施形態について、図1から図10を参照して詳細に説明する。なお、図1から図10において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるポンプ場システム1を示す模式図である。図1に示すように、このポンプ場システム1は、家庭や工場から排出される汚水と雨水とが合流した下水を集水する吸水槽10を備えている。吸水槽10には下水管12が接続されており、この下水管12を通って下水が吸水槽10の内部に流入するようになっている。
ポンプ場システム1の下流側には、下水を河川や海などの放流領域に放流する放流設備が配置されており、この放流設備は下水管(下水流路)14によって吸水槽10と接続されている。この下水管14には、吸水槽10内の下水を放流設備の高さまで汲み上げる揚水ポンプ16と、下水管14を流れる下水の流量を調整する第1の調整弁18と、下水管14内の圧力を測定する圧力計20と、放流設備に流す下水を貯水する吐水槽22とが設けられている。揚水ポンプ16は、エンジンやガスタービン、電動機などの駆動装置26に連結されており、必要に応じギア機構24を備えている。
図1に示すように、吐水槽22に隣接して分離槽28が配置されている。吐水槽22と分離槽28とを仕切る仕切壁30には、吐水槽22と分離槽28とを連通する連通口32が形成されている。この連通口32の上端は、放流設備の床面Fよりも低い位置に位置するように調整されている。分離槽28の下部には、分離槽28内の下水を吸水槽10に戻すための戻し管34が接続されており、この戻し管34には、戻し管34を流れる下水の流量を調整する第2の調整弁36が設けられている。
また、第1の調整弁18と揚水ポンプ16との間の下水管14からはバイパス管40が分岐しており、このバイパス管40は、ポンプ場システム1とは別個に設けられた処理設備38に接続されている。バイパス管40には、バイパス管40を流れる下水の流量を調整する第3の調整弁42が設けられている。
このような構成において、下水管12から吸水槽10に下水が流入すると、駆動装置26により揚水ポンプ16が駆動される。このとき、第1の調整弁18を開け、第2の調整弁36を閉じ、第3の調整弁42を閉じる。これにより、図2(a)に示すように、揚水ポンプ16によって吸水槽10内の下水が吐水槽22に送られ、吐水槽22に溜まっていく。
このように、揚水ポンプ16の運転に伴って吐水槽22の水位が上昇する。この吐水槽22の水位がやがて連通口32の下端の高さまで達すると、図2(b)に示すように、下水が吐水槽22から連通口32を通って分離槽28に流入する。このとき吐水槽22から分離槽28に流入する下水は、表面に浮いているスカムやゴミなどの初期塵芥を含む下水である。したがって、スカムやゴミなどの初期塵芥を含む下水は、吐水槽22内の下水とは分離されて分離槽28内に貯水される。
その後、揚水ポンプ16の運転に伴い、図2(c)に示すように、吐水槽22および分離槽28の水位がともに上昇し、図2(d)に示すように、吐水槽22の水面が放流設備の床面Fよりも高くなると、吐水槽22内の下水が放流設備側に流出する。このとき、分離槽28内の水位は定常状態となり、流れがなくなり停滞する。
このように、本実施形態のポンプ場システム1によれば、初期塵芥を含む下水を分離槽28内に分離することができるため、初期塵芥を含んでいない下水を放流設備に送ることができ、初期塵芥が河川や海に放流されてしまうことを防止することができる。
なお、上述した連通口32の上端の位置は、放流設備の床面Fよりも低ければよいが、分離槽28の深さを大きくして貯留可能な初期塵芥の量を多くするためには、なるべく高い位置にあるのがよい。
ここで、揚水ポンプ16の運転に伴う吐水槽22の水位の上昇が激しい場合には、上述したように初期塵芥を含む下水を確実に分離槽28に導入することが難しくなる。このような場合には、以下のような制御を行うことが好ましい。
下水管14に設けられた圧力計20により下水の圧力を測定し、この測定値から吐水槽22の水位を算出する。この算出された水位が連通口32の上端の高さより低い場合には、吐水槽22の水位の上昇率と予め決められた設定値とを比較する。水位の上昇率が設定値を上回った場合には、吐水槽22に流入させる下水の流量を調整(抑制)して、吐水槽22の水位が急激に上昇することを防止する。算出された水位が連通口32の上端の高さより高い場合には、揚水ポンプ16を定格運転する。
ここで、下水の流量調整は、第1の調整弁18の開度を調整することによって行ってもよいし、あるいは、揚水ポンプ16の回転速度や翼角度を調整することによって行ってもよい。また、複数台の揚水ポンプ16が設けられる場合には、運転する台数を制御することによって下水の流量を調整してもよい。また、上述の例では、圧力計20の測定値から吐水槽22の水位を算出しているが、吐水槽22に水位計を設けて吐水槽22の水位を直接計測してもよい。
また、突発的に大量の下水が吸水槽10に流入した場合においても上述した流量制御を行うこととすると、上流側の放水路が溢れてしまう危険性が高くなる。したがって、吸水槽10に流入する下水の流量を測定または予想しておき、突発的に大量の下水が吸水槽10に流入した場合には上述した流量制御を行わずに、揚水ポンプ16を定格運転してもよい。
以上のようにして吸水槽10内の下水を放流設備に送った後、揚水ポンプ16を停止する。そして、例えばバケットなどの掻き上げ装置50(図1参照)により分離槽28内に分離された下水中の初期塵芥を地上に引き上げて処理する。
揚水ポンプ16の停止後は、吐水槽22および分離槽28に残留した下水を吸水槽10に戻すことが好ましい。駆動装置26をモータで構成した場合には、揚水ポンプ16を逆回転させることにより吐水槽22や分離槽28から下水を逆流させて吸水槽10に戻すことができる。揚水ポンプ16をエンジンやガスタービンのような構造上逆回転が困難な駆動装置26を用いて駆動している場合には、例えば、揚水ポンプ16を正回転させ、その回転速度を制御しながら運転し、吐出側の下水管14から吸水槽10に落水する水の落水流量を調整することによって下水を逆流させることができる。
吐水槽22および分離槽28に残留した下水を吸水槽10に戻す工程は、例えば、以下のようにしてなされる。まず、図3(a)に示すように、第1の調整弁18を開き、第2の調整弁36を閉じた状態で下水を逆流させる。これにより、図3(b)に示すように、吐水槽22内の下水とともに分離槽28内の連通口32より上方の下水も吸水槽10に戻される。分離槽28の水位が連通口32の下端まで下がると、それ以降は、図3(c)に示すように、吐水槽22の水位のみが下がる。吐水槽22内の下水がなくなった後は、図3(d)に示すように、第2の調整弁36を開いて分離槽28内に残った下水を吸水槽10に戻す。このように、吐水槽22および分離槽28に残留した下水を吸水槽10に戻すことにより、吐水槽22および分離槽28の内部をドライな状態にすることができる。
吸水槽10に戻された下水は、図1に示すように、吸水槽10内に設けられた1以上の付加ポンプ60により処理設備38に汲み上げられ、ここで適切な処理が施される。この場合において、図1に示すように、第1の調整弁18と揚水ポンプ16との間の下水管14と処理設備38とをバイパス管40で接続し、このバイパス管40に第3の調整弁42を設ければ、付加ポンプ60を設ける必要はない。すなわち、第1の調整弁18を閉じ、第3の調整弁42を開けた状態で揚水ポンプ16を運転すれば、バイパス管38を通して吸水槽10内の下水を吸水槽10から処理設備38に送ることができる。
なお、本実施形態では、分離槽28に接続される戻り管34を下水管14に接続し、分離槽28内の下水を揚水ポンプ16を用いて吸水槽10に戻す例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、戻り管34を直接吸水槽10に接続して、分離槽28内の下水を直接吸水槽10に戻すこととしてもよい。
また、図1に示す例では、吐水槽22および分離槽28を容器状の構造により構成しているが、吐水槽22および分離槽28の構造はこれに限られるものではない。例えば、下水管14を延長した鋼管により吐水槽および分離槽を構成することもできる。
また、本実施形態では、吐水槽22と分離槽28とを仕切る仕切壁30に形成された連通口32を通して下水を吐水槽22から分離槽28に導入しているが、吐水槽22と分離槽28とを連通する連通部の形態は、このような連通口32に限られるものではない。例えば、連通管により吐水槽22と分離槽28とを連通することもできる。
図4(a)から図4(e)は、図1に示す連通口32の変形例を示す断面図である。図4(a)から図4(e)に示す例は、吐水槽22から分離槽28に流入した初期塵芥を含む下水が吐水槽22に極力戻らないようにする逆流防止機構を有している。
すなわち、図4(a)に示す連通口32aには、吐水槽22から分離槽28への流れは許容するが分離槽28から吐水槽22への流れを阻止する逆止弁70が設けられている。また、図4(b)に示す連通口32bにおいては、分離槽28側の開口面積が吐水槽22側の開口面積よりも小さくなるように上面71を傾斜させている。また、図4(c)に示す連通口32cにおいては、分離槽28側の開口面積が吐水槽22側の開口面積よりも小さくなるように上面72および下面73を傾斜させている。さらに、図4(d)に示す連通口32dにおいては、図4(b)に示す連通口32bと同様に上面74を傾斜させるとともに、仕切壁30の分離槽28側に、連通口32dの上端からこの連通口32dを覆うように下方に延出する突起75が設けられている。また、図4(e)に示す連通口32eにおいては、仕切壁30の分離槽28側に、連通口32eの上端からこの連通口32eの全体を覆うように下方に延出する延出部76が設けられている。
また、吐水槽22から分離槽28に下水が流入する際には、分離槽28内を下水が下方に落下することにより分離槽28に対する負荷や振動が大きくなる。これらの負荷や振動を防止するために、例えば、図5に示すように、分離槽28aの内周面から内方に向かって突出する複数の減衰板80を階段状に設けてもよい。あるいは、図6に示すように、分離槽28bを円筒状とし、連通口32から分離槽28bの接線方向に向かって下水が導入されるようにしてもよい。この構造によれば、分離槽28bの内部に導入された下水は、図6の点線で示すように螺旋状の軌跡を描いて落下するため、分離槽28に対する負荷や振動が軽減される。
図7は、本発明の第2の実施形態におけるポンプ場システム101を示す模式図である。図7に示すように、このポンプ場システム101は、基本的に上述した第1の実施形態のポンプ場システム1と同様の構造を有しているが、分離槽28に隣接して滞水池110が設けられている点で、上述した第1の実施形態のポンプ場システム1と異なっている。
図7に示すように、分離槽28の側壁の上部には、滞水池110に連通する連絡口112が形成されている。この連絡口112には、分離槽28から滞水池110への流れは許容するが滞水池110から分離槽28への流れを阻止する逆止弁114が設けられている。
上述したように、放水路内に停滞していたスカムや放水路内に固着していたゴミなどの初期塵芥はその比重が小さいため、水面近くに浮く性質を有する。本実施形態では、この初期塵芥の性質を利用して、水面に浮かんだ初期塵芥を分離槽28の上部に隣接して設けられた滞水池110に捕捉するようにしている。このような構成により、特別の装置を設けることなく、吸水槽10に流入した初期塵芥を地表近くまで引き上げることが可能となり、経済性が高く、省エネ化したポンプ場システムとすることができる。
また、分離槽28と滞水池110とを連通する連絡口112には逆流防止機構としての逆止弁114が設けられているため、下水を放流設備に送った後、分離槽28の水位が低下しても、滞水池110に導入された初期塵芥が分離槽28に戻ることがない。なお、逆止弁114に代えて、揚水ポンプ16の運転に応じて開閉する開閉弁を用いてもよい。
また、本実施形態においては、図7に示すように、掻き上げ装置50を滞水池110の上方に移動可能に設置することが好ましい。あるいは、滞水池110自体に洗浄機能を持たせ滞水池110内の初期塵芥を処理するようにしてもよい。
本実施形態では、分離槽28の側壁の上部に形成された連絡口112を通して下水を分離槽28から滞水池110に導入しているが、分離槽28と滞水池110とを連通する連絡部の形態は、このような連絡口112に限られるものではない。例えば、連通管により分離槽28と滞水池110とを連通してもよい。
図8は、本発明の第3の実施形態におけるポンプ場システム201を示す平面図、図9は、図8のIX−IX線断面図である。図8示すように、このポンプ場システム201においては、吸水槽10と吐水槽22とが2本の下水管14により接続されており、それぞれの下水管14に設けられた揚水ポンプ16により吸水槽10内の下水が吐水槽22に汲み上げられるようになっている。
また、本実施形態における分離槽28は、図8および図9に示すように、吸水槽10と吐水槽22の両方に隣接するように設けられている。吐水槽22と分離槽28との間は連通口32により連通され、分離槽28と吸水槽10との間は戻しゲート(戻し部)210により連通可能に構成されている。この戻しゲート210は、下水を放流設備に排出した後に開かれ、これにより分離槽28内の下水が吸水槽10に戻される。このように、分離槽28を吸水槽10と吐水槽22の両方に隣接するように設けることにより、ポンプ場システム201の設置面積を有効に利用し、分離槽28の容量を大きくとることが可能となる。
図10は、本発明の第4の実施形態におけるポンプ場システムの要部を示す模式図である。図10に示すように、本実施形態においては、吐水槽22と分離槽28とが連通口により連通されていない。揚水ポンプ16から延びる下水管14は、吐水槽22の下部に接続される分岐管14aと、分離槽28の下部に接続される分岐管14bとに分岐している。分岐管14aには、分岐管14aを流れる下水の流量を制御する第1の開閉弁310が設けられており、分岐管14bには、分岐管14bを流れる下水の流量を制御する第2の開閉弁312が設けられている。
また、分岐管14aと分岐管14bとの分岐点よりも吐水槽22側の位置には第1の圧力計320が設置され、揚水ポンプ16側の位置には第2の圧力計322が設置されている。第1の圧力計320は吐水槽22の水位を算出するために用いられ、第2の圧力計322は分離槽28の水位を算出するために用いられる。図10に示すように、第1の開閉弁310、第2の開閉弁312、第1の圧力計320、および第2の圧力計322は、それぞれ制御装置330に接続されている。
このような構成において、まず、第1の開閉弁310を閉じ、第2の開閉弁312を開けた状態で揚水ポンプ16が駆動され、これにより吸水槽内の下水が分離槽28に導入される。このとき分離槽28に導入される下水は、表面に浮いているスカムやゴミなどの初期塵芥を含む下水である。したがって、スカムやゴミなどの初期塵芥を含む下水は分離槽28内に貯水される。
このとき、第2の圧力計322により下水の圧力を測定し、制御装置330は第2の圧力計322の測定値から分離槽28の水位を算出する。制御装置330は、この算出された水位と予め決められた設定値とを比較し、算出された水位が設定値を上回った場合には、第2の開閉弁312を閉じ、第1の開閉弁310を開ける。これにより吸水槽内の下水が吐水槽22に導入される。図10は、このときの状態を示している。なお、これらの圧力計320,322に代えて、吐水槽22および分離槽28に水位計を設けてもよい。
このように、本実施形態によれば、初期塵芥を含む下水を最初に分離槽28内に分離して導入し、その後の下水を吐水槽22に導入することができるため、初期塵芥を含んでいない下水を放流設備に送ることができ、初期塵芥が河川や海に放流されてしまうことを防止することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態におけるポンプ場システムを示す模式図である。 図2(a)から図2(d)は、図1に示すポンプ場システムにおいて下水を放流設備に流す工程を示す模式図である。 図3(a)から図3(d)は、図1に示すポンプ場システムにおいて下水を逆流させる工程を示す模式図である。 図4(a)から図4(e)は、図1に示すポンプ場システムにおける連通口の変形例を示す断面図である。 図1に示すポンプ場システムにおける分離槽の変形例を示す断面図である。 図1に示すポンプ場システムにおける分離槽の変形例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態におけるポンプ場システムを示す模式図である。 本発明の第3の実施形態におけるポンプ場システムを示す平面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 本発明の第4の実施形態におけるポンプ場システムの要部を示す模式図である。
符号の説明
1,101,201 ポンプ場システム
10 吸水槽
12,14 下水管
16 揚水ポンプ
18 第1の調整弁
20 圧力計
22 吐水槽
24 ギア機構
26 駆動装置
28 分離槽
30 仕切壁
32 連通口
34 戻し管
36 第2の調整弁
38 処理設備
40 バイパス管
42 第3の調整弁
50 掻き上げ装置
70〜76 逆流防止機構
80 減衰板
110 滞水池
112 連絡口
114 逆止弁
210 戻しゲート
310 第1の開閉弁
312 第2の開閉弁
320 第1の圧力計
322 第2の圧力計
F 床面

Claims (16)

  1. 汚水と雨水とが合流した下水を集水する吸水槽と、
    揚水ポンプにより汲み上げられた前記吸水槽内の下水を貯水し、下流側の放流設備に流す吐水槽と、
    前記揚水ポンプの運転の初期段階で汲み上げられるし渣および塵芥を含む下水を前記吐水槽内の下水とは分離して貯水する分離槽とを備えたことを特徴とする合流式下水道におけるポンプ場システム。
  2. 前記放流設備の床面よりも低い位置で前記吐水槽と前記分離槽とを連通する連通部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のポンプ場システム。
  3. 前記連通部は、前記分離槽内の下水が前記分離槽から前記吐水槽に戻ることを防止する逆流防止機構を有することを特徴とする請求項2に記載のポンプ場システム。
  4. 前記分離槽は、内周面から内方に向かって突出する複数の減衰板を有することを特徴とする請求項2に記載のポンプ場システム。
  5. 前記連通部は、円筒状の前記分離槽の接線方向に向けて前記下水を前記吐水槽から前記分離槽に導入するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のポンプ場システム。
  6. 前記分離槽の側壁の上部に隣接して設けられた滞水池と、
    前記分離槽と前記滞水池とを連通する連絡部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のポンプ場システム。
  7. 前記連絡部は、前記下水が前記滞水池から前記分離槽に戻ることを防止する逆流防止機構を有することを特徴とする請求項6に記載のポンプ場システム。
  8. 前記分離槽は、前記吐水槽と前記吸水槽の双方に隣接して設けられることを特徴とする請求項2に記載のポンプ場システム。
  9. 前記揚水ポンプと前記吐水槽とを接続する下水管と、
    前記分離槽の下部に接続され、該分離槽内に残留した下水を前記下水管に戻す戻し管と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のポンプ場システム。
  10. 前記分離槽の下部に接続され、該分離槽内に残留した下水を前記吸水槽に直接戻す戻し管をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のポンプ場システム。
  11. 前記揚水ポンプと前記吐水槽とを接続する下水管の開閉を行う第1の開閉弁と、
    前記揚水ポンプと前記分離槽とを接続する下水管の開閉を行う第2の開閉弁と、
    前記揚水ポンプの運転の初期段階で前記第1の開閉弁を閉じ前記第2の開閉弁を開いて前記吸水槽内の下水を前記分離槽に導き、その後前記第1の開閉弁を開き前記第2の開閉弁を開いて前記吸水槽内の下水を前記吐水槽に導く制御装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のポンプ場システム。
  12. 前記分離槽に溜まったし渣および塵芥を該分離槽から引き上げる掻き上げ装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のポンプ場システム。
  13. 汚水と雨水とが合流した下水を吸水槽に集水し、揚水ポンプを運転して前記吸水槽内の下水を吐水槽に汲み上げて下流側の放流設備に流す下水処理方法であって、
    所定の高さに設けられた連通部を通して、前記吐水槽内に貯水された下水のうち、前記揚水ポンプの運転の初期段階で汲み上げられるし渣および塵芥を含む下水を分離槽に導いて前記吐水槽内の下水とは分離することを特徴とする下水処理方法。
  14. 前記吐水槽の水位を測定し、
    前記測定された吐水槽の水位の変化率が所定の設定値を上回ったときに、前記揚水ポンプにより前記吐水槽に汲み上げられる下水の流量を抑えることを特徴とする請求項13の下水処理方法。
  15. 前記吸水槽に流入する下水の流量を測定または予想し、
    前記測定または予想された下水の流量に基づいて、前記吐水槽に汲み上げられる下水の流量を抑えることを特徴とする請求項14に記載の下水処理方法。
  16. 汚水と雨水とが合流した下水を吸水槽に集水し、揚水ポンプを運転して前記吸水槽内の下水を吐水槽に汲み上げて下流側の放流設備に流す下水処理方法であって、
    前記揚水ポンプの運転の初期段階で汲み上げられるし渣および塵芥を含む下水を分離槽に導入し、
    前記分離槽の水位を測定し、
    前記測定された分離槽の水位が所定の設定値を上回った後に、前記吸水槽内の下水を前記吐水槽に導入することを特徴とする下水処理方法。
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