JP4432148B2 - 送受信装置 - Google Patents
送受信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4432148B2 JP4432148B2 JP13521199A JP13521199A JP4432148B2 JP 4432148 B2 JP4432148 B2 JP 4432148B2 JP 13521199 A JP13521199 A JP 13521199A JP 13521199 A JP13521199 A JP 13521199A JP 4432148 B2 JP4432148 B2 JP 4432148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- antenna
- controller
- active antenna
- command
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 30
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 24
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 26
- 230000004044 response Effects 0.000 description 19
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 2
- 238000007405 data analysis Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は送受信装置に関し、特に、非接触型のICカードを用いたシステムに用いて好適な送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、交通機関の改札口を通るとき、建物内の認証が必要な扉を開閉するとき、ネットワークに接続されている端末を用いるとき、工場や倉庫などの商品管理や在庫管理などを行うときなどに、非接触型のIC(Integrated Circuit)カードを用いることが普及しつつある。図1は、非接触型ICカード(以下、単にICカードと略記する)を用いる場合のシステムを示すブロック図である。ホストコンピュータ1は、パーソナルコンピュータなどから構成され、全体を管理し、データ変換装置2は、ホストコンピュータ1からのコマンドやアンテナ3からのレスポンスを、それぞれ出力する装置にあった形式のデータに変換する。アンテナ3は、ICカード4と非接触に(無線により)情報の授受を行う。
【0003】
ICカード4は、通信部5、処理部6、および記憶部7から構成されている。アンテナ3から出力されたコマンドは、ICカード4の通信部5により受信され、処理部6は、受信されたコマンドを解析する。記憶部7は、所定の情報を記憶しており、処理部6により、必要に応じ、読み出される。読み出された情報は、通信部5により、アンテナ3に対して送信される。
【0004】
ホストコンピュータ1とデータ変換装置2との間は有線により接続され、デジタル信号によりデータの授受が行なわれる。図2は、ホストコンピュータ1とデータ変換装置2の間で授受されるデータのデータ構造を示している。データは、プリアングル、シンク、レングス、レングスのチェックサム、データ本体、データのチェックサム、およびポストアンブルから構成されている。ホストコンピュータ1からデータ変換装置2に対して送信され、ICカード4からデータを読み出したいときのデータのデータ本体部分には、読み出しを意味するコマンドのコードや、ICカード4内の読み出したいデータが書き込まれているメモリアドレスなどが含まれる。また、ICカード4にデータを書き込みたいときのデータのデータ本体部分には、書き込みを意味するコマンドのコードや、書き込みたいデータなどが含まれる。
【0005】
逆に、データ変換装置2からホストコンピュータ1に対して送信され、ICカード4からデータを読み出したいというコマンドに対してのレスポンスのときのデータ本体部分には、ICカード4から読み出されたデータが含まれている。また、ICカード4にデータを書き込みたいというコマンドに対してのレスポンスの時のデータ本体部分には、ICカード4へのデータの書き込みが成功したか否かを示すステータスなどが含まれる。
【0006】
図3は、データ変換装置2の内部構成を示すブロック図である。インタフェース11は、ホストコンピュータ1とのデータをインタフェースする。デジタル回路部12は、CPU(Central Processing Unit)(不図示)を含む回路であり、ホストコンピュータ1から出力されインタフェース11によりインタフェースされたデータやアナログ回路部13から出力されたデータを解析する。その際、デジタル回路部12は、必要に応じ、メモリ14にデータを書き込んだり、書き込まれているデータを読み出したりする。アナログ回路部13は、アンテナ3へのアナログ信号、および、アンテナ3からのアナログ信号を処理する。
【0007】
ホストコンピュータ1は、データ変換装置2にデジタル信号でコマンドを出力する。データ変換装置2のインタフェース11は、ホストコンピュータ1から入力したデジタル信号を、デジタル回路部12に出力する。デジタル回路部12は、入力されたデジタル信号に含まれるコマンドを解析し、その解析結果に基づいて、ICカード4に送信すべきコマンドが決定される。決定されたコマンドは、暗号化や符号方式の変換などの処理が施され、アナログ回路部13に出力される。アナログ回路部13は、入力されたデジタル信号のコマンドのデータを、アナログ信号に変換し、アンテナ3(図1)に出力する。
【0008】
アンテナ3は、入力したアナログ信号のコマンドを、ICカード4に対して無線で、電磁気的に発射する。発射されたコマンドは、ICカード4に受信される。ICカード4は、受信したコマンドを、内部のIC(不図示)により解析し、その解析結果に対応するレスポンスをアナログ信号として、アンテナ3に返す。
【0009】
ICカード4から無線にて返信されたレスポンスを受信したアンテナ3は、データ変換装置2に、その受信したレスポンスをアナログ信号で伝送する。データ変換装置2は、アンテナ3から伝送されたレスポンスを解析し、その解析結果をホストコンピュータ1に対して、デジタル信号として出力する。
【0010】
このように、データ変換装置2とアンテナ3は1対1で組み合わされて用いられているため、交通機関の改札口のように、複数のゲートが設置されている場合は、複数対のデータ変換装置2とアンテナ3が用いられる。図4は、複数のゲートが設けられている場合を模式的に示した図である。ゲート21−1には、データ変換装置2−1とアンテナ3−1が、ゲート21−2には、データ変換装置2−2とアンテナ3−2が、ゲート21−3には、データ変換装置2−3とアンテナ3−3が、ゲート21−Nには、データ変換装置2−Nとアンテナ3−N(以下、各アンテナ3−1乃至3−Nを個々に区別する必要がない場合、単にデータ変換装置3と記述する。また、他の装置についても同様に記述する)、というように、それぞれのゲート21には、1対のデータ変換装置2とアンテナ3、それぞれ設置されている。
【0011】
ICカード4−1乃至4−Nは、どのゲート21−1乃至21−Nを通過した場合においても認識されるようにされている。
【0012】
このようにデータ変換装置2−1乃至2−Nを設置した場合、それらに対応するデータ変換装置2−1乃至2−Nとホストコンピュータ1との間に管理部22を設置する必要がある。管理部22は、ホストコンピュータ1から出力されたデータを、どのデータ変換装置2に伝送するか、また、どのデータ変換装置2から送信されたデータであるのかを管理したり、故障しているデータ変換装置2を検出したりする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、複数のデータ変換装置2を設置した場合、それらのデータ変換装置2を管理するための管理部22を設置する必要があった。しかしながら、管理部22の設計には多大な労力を必要とするばかりでなく、システムの変更をする場合など、新たに設計し直す必要性があった。また、データ変換装置2とアンテナ3の間の通信は、アナログ信号で行われているため、距離を長くとると、外来ノイズや減衰のため、波形が歪み、誤動作の原因となるという課題があった。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、アンテナにデータを処理する回路を備えさせることにより、システムの構成を簡略化するとともに、デジタル信号を扱うことにより機器間の距離を長くとれるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の送受信装置は、アナログ信号を第1の装置に送信するとともに、前記第1の装置から出力されたアナログ信号を受信するループコイルアンテナを含む送受信手段と、アンテナ識別IDを記憶したメモリを含み、第2の装置からのデジタル信号を、前記第1の装置に送信するアナログ信号に変換するとともに、前記第1の装置から受信したアナログ信号を、前記第2の装置に供給するデジタル信号に変換する変換手段とからなり、略平面のカード上に、前記変換手段を前記送受信手段の中央に配置した一体化した構造からなり前記第2の装置は、マルチドロップ方式で通信を行う装置であり、前記第2の装置からのデータに含まれるアンテナ識別IDが、前記メモリに記憶されている前記アンテナ識別IDと同一である場合、前記データに含まれているコマンドを処理し、前記第2の装置に前記送受信装置が増設され、その増設された送受信装置に電力が供給された時点で、その増設された送受信装置自信が増設されたものであることを知らせる信号を前記第2の装置に対して出力する。
【0016】
本発明の送受信装置においては、アナログ信号を第1の装置に送信するとともに、第1の装置から出力されたアナログ信号を受信するループコイルアンテナと、アンテナ識別IDを記憶したメモリを含み、第2の装置からのデジタル信号を、第1の装置に送信するアナログ信号に変換するとともに、第1の装置から受信したアナログ信号を、第2の装置に供給するデジタル信号に変換する変換手段が備えられ、略平面のカード上に、変換手段を送受信手段の中央に配置した一体化した構造とされ、第2の装置は、マルチドロップ方式で通信を行う装置とされ、第2の装置からのデータに含まれるアンテナ識別IDが、メモリに記憶されているアンテナ識別IDと同一である場合、データに含まれているコマンドが処理され、第2の装置に送受信装置が増設され、その増設された送受信装置に電力が供給された時点で、その増設された送受信装置自信から増設されたものであることを知らせる信号が第2の装置に対して出力される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明を適用したICカードシステムの一実施の形態の構成を示す図である。ホストコンピュータ1から出力されたコマンドは、コントローラ31に入力される。コントローラ31は、入力されたコマンドを、バス32を介して、アクティブアンテナ33−1乃至33−Nに出力する。アクティブアンテナ33−1乃至33−Nは、それぞれ対応するICカード4−1乃至4−Nに対して、入力されたコマンドを無線にて送信する。アクティブアンテナ33−1乃至33−Nには、それぞれ電源34−1乃至34−Nが備え付けられており、それらの電源34から電力が供給されるようにされている。
【0018】
電力は、図6に示すように、電力を供給するための電力供給線41を設け、コントローラ31に接続されている電源42から供給されるようにしても良い。このようにすることで、システムの変更、例えば、アクティブアンテナ33の増設するなどの変更の際、簡便に、その増設を行うことができる。
【0019】
ICカード4−1乃至4−Nは、それぞれ、どのアクティブアンテナ33ともデータの授受が行えるようにしても良いし、特定のICカード4とアクティブアンテナ33との間でのみデータの授受が行えるようにしても良い。
【0020】
図7は、ホストコンピュータ1の内部構成を示すブロック図である。ホストコンピュータ1のCPU51は、ROM(Read Only Memory)52に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)53には、CPU51が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース(I/F)54には、キーボード55とマウス56が接続されており、それらから入力された信号をCPU51に出力する。また、入出力I/F54には、ハードディスク(HDD)57が接続されており、そこにデータ、プログラムなどを記録再生することができる。入出力I/F54には、また、表示デバイスとしてのディスプレイ58が接続され、さらに、コントローラ31(図6)とも接続されている。内部バス59は、これらの各部を相互に接続する。
【0021】
コントローラ31を、バス32に接続されている全てのコントローラ33−1乃至33−Nに、同一のデータを送信するマルチドロップ方式のコントローラとすると、ICカードシステムは、図8に示すように、バス32として送信用バス32−1と受信用バス32−2が設けられる構成になる。なお、電源は、図5または図6に示したように供給され、図8においては、その記載を省略する。
【0022】
詳細は後述するが、マルチドロップ方式のコントローラ31は、ホストコンピュータ1から入力されたコマンドを、送信用のバス32−1を介して、全てのアクティブアンテナ33−1乃至33−Nに出力する。各アクティブアンテナ33は、入力されたコマンドに対応するレスポンスを受信用バス33−2を介してコントローラ31に出力する。ここでは、コントローラ31は、マルチドロップ方式を用いたコントローラとする。
【0023】
図9は、アクティブアンテナ33の内部構成を示すブロック図である。アクティブアンテナ33は、データ変換装置2とアンテナ3とから構成されている。データ変換装置2とアンテナ3については、既に説明したので、その説明は省略する。このように、データ変換装置2とアンテナ3を一体化した構造とすることで、ICカードシステムの構成を変更する際など、その変更を容易に行うことが可能となる。また、コントローラ31とアクティブアンテナ33は、デジタル信号によりデータの授受を行うため、外来ノイズや減衰の影響が少なく、送信用バス32−1と受信用バス32−2(以下、送信用バス32−1と受信用バス32−2を1本のバスとし、図5または図6に示したようにバス32と略記する)の距離を長くとることが可能となる。
【0024】
しかしながら、アンテナ3とアナログ回路部13とが一体化されていると、一方が発生する電磁波が、他方に影響を与えることが考えられる。その為、アンテナ3とICカード4との間の無線通信可能な距離が短くなるなどの不都合が発生することが考えられる。そのため、アンテナ3としてループコイルアンテナを用いる場合、図10に示すように、そのループコイルアンテナの中央部分にアナログ回路部13を含むデータ変換装置2が位置するように設置する。ループコイルアンテナの中央部分は、図11に示すように、磁界強度がコイル付近よりも弱いため、アンテナ3とアナログ回路部13との相互間での影響を軽減する事が可能となる。また、データ変換装置2の実装部分を小さく構成するようにすることにより、さらに、アンテナ3との相互間に与える影響を抑えることが可能となる。
【0025】
各アクティブアンテナ33は、それぞれ固有のIDを保持(例えば、メモリ14に記憶)しており、そのIDにより、どのアクティブアンテナ33であるかが判断できるようにされている。例えば、アクティブアンテナ33−1のIDが01、アクティブアンテナ33−2のIDが02、アクティブアンテナ33−3のIDが03、アクティブアンテナ33−NのIDがNというように、それぞれのアクティブアンテナ33に対して固有のIDが付され、記憶される。例えば、このIDに8ビットを用いることにすると、256個のアクティブアンテナ33を識別する事が可能である。このIDは、各アクティブアンテナ33が固定的に設定されたものを用いるようにしても良いし、コントローラ31が接続されているアクティブアンテナ33にIDを付与し、各アクティブアンテナ33は、付与されたIDをそれぞれ記憶するようにしても良い。
【0026】
このようなアクティブアンテナ33を含むICカードシステムにおいて、ホストコンピュータ1からコントローラ31を介してアクティブアンテナ33に対して出力されるデータのデータ構成を図12に示す。図12に示したデータ構成は、図2に示したデータ構成に、アクティブアンテナ識別IDという、アクティブアンテナ33を識別する為に付されたIDに関するデータが追加された構成とされている。ホストコンピュータ1は、コマンドをコントローラ31に出力する際、そのコマンドを出力したいアクティブアンテナ33のIDも出力する。コントローラ31は、図12に示したデータ構成をもち、ホストコンピュータ1から入力されたコマンドを含むデータを送信用バス32−1を介して、アクティブアンテナ33−1乃至33−Nに対し、一括して送信する。
【0027】
アクティブアンテナ33−1乃至33−Nは、それぞれ受信したデータに含まれるアクティブアンテナ識別IDを調査し、その調査結果のIDと、メモリ14(図9)に記憶されているIDとを比較し、同一であるか否かを判断する。アクティブアンテナ33のデジタル回路部12は、受信したIDがメモリ14に記憶されているIDと同一ではないと判断した場合、その受信したデータを破棄し、同一であると判断した場合、受信したデータに含まれるコマンドに対応する処理を行い、その処理結果をアナログ回路部13に出力する。アナログ回路部13は、デジタル信号をアナログ信号に変換し、アンテナ3に出力する。
【0028】
アンテナ3から出力されたコマンドを受信したICカード4は、そのコマンドに対応するレスポンスをアンテナ3に返す。アンテナ3により受信されたレスポンスは、データ変換装置2により、図12に示したようなデータ構成のデータに変換され、コントローラ31に入力される。コントロール31に入力されたデータのアクティブアンテナ識別IDは、送信元のアクティブアンテナ33のIDである。
【0029】
このように、コントローラ31に接続されているアクティブアンテナ33−1乃至33−Nに対して同一のデータを送信し、そのデータを受信した各アクティブアンテナ33が、自分宛のデータであるか否かを判断することにより、自分宛であると判断したアクティブアンテナ33だけが処理を実行する。
【0030】
ホストコンピュータ1が必要な時に、所望のアクティブアンテナ33のIDを指定してコマンドを送信するようにしても良いが、図13に示すように、時分割に順次アクティブアンテナ識別IDを変更してコマンドを送信するようにしても良い。
【0031】
次に、具体的にホストコンピュータ1とコントローラ31の接続をRS232C規格に基づくケーブルを用い、コントローラ31と各アクティブアンテナ33との接続をRS485規格に基づくケーブルを用いる場合を説明する。図14に示したように、ホストコンピュータ1とコントローラ31をRS232C規格のケーブルで接続すると、コマンド送信用のコマンドバス61、レスポンス用のレスポンスバス62、およびグランド63が、それぞれ設けられる。
【0032】
コントローラ31とアクティブアンテナ33をRS485規格に基づくケーブルで接続すると、データは、差動信号で伝送されるため、差動信号のプラス側を伝送するバスプラス64とマイナス側を伝送するバスマイナス65とが設けられる。また、アクティブアンテナ33を作動させるための電源も電源ライン66を設けることにより、コントローラ31から供給される。さらに、グランド67が設けられる。バスプラス64とバスマイナス65は、コントローラ31からアクティブアンテナ33へのコマンドの伝送と、アクティブアンテナ33からコントローラ31へのレスポンスの伝送とで共用される。
【0033】
図15は、図14に示したように接続されるコントローラ31の内部構成を示すブロック図である。RS232Cインタフェース71は、RS232C規格のケーブルを介してホストコンピュータ1から伝送されたコマンドをインタフェースする。インタフェースされたコマンドは、CPU72により解析される。CPU72は、データを解析する際、ROM73に記憶されているプログラムに従い行う。RAM74は、CPU72により、適宜、データの書き込や読み出しが行われる。CPU72により解析されたデータは、RS485インタフェース75にから、バスプラス64とバスマイナス65の2つのバスにより、アクティブアンテナ33に伝送される。
【0034】
同様に、アクティブアンテナ33からのレスポンスは、RS485インタフェース75によりインタフェースされ、CPU72により解析され、RS232Cインタフェース71から、レスポンスバス62を介してホストコンピュータ1に伝送される。これらの各部は、内部バス76により相互に接続されている。レギュレータ77は、電源34から供給される電力をコントローラ31の各部に供給すると共に、電源ライン66を介して、アクティブアンテナ33にも供給される。
【0035】
なお、コントローラ31とアクティブアンテナ33の間で授受されるデータに、暗号化されたものを用いるようにすることにより、秘匿性が保たれる。
【0036】
このようなコントローラ31とデータの授受を行うアクティブアンテナ33の内部構成は、図9に示したアクティブアンテナ33のインターフェース11にRS485規格に対応したインタフェースを用いることにより実現される。
【0037】
上述した実施の形態においては、コントローラ31とアクティブアンテナ33を接続するのに、有線のケーブルを用いる場合を説明したが、無線LAN(Local Area Network)を用いるようにしても良い。無線を用いることにより、ICカードシステムの構成を変更する際、ケーブルの配線などを考慮する必要がないため、簡便に構成を変更する事が可能となる。このように、コントローラ31とアクティブアンテナ33を無線LANで接続した場合、コントローラ31とアクティブアンテナ33の間で行われる無線通信と、アクティブアンテナ33とICカード4との間で行われる無線通信と、2種類の無線通信が行われることになる。
【0038】
この2種類の無線通信において、同一の周波数のキャリア信号を使用し、データの始まりを示すシンクパターンを異なるパターンにする事で、コントローラ31とアクティブアンテナ33との間で行われている無線通信なのか、アクティブアンテナ33とICカード4との間で行われている無線通信なのかを区別する事が可能となる。また、このようにすることで、占有する周波数帯域を少なくすることが可能である。
【0039】
また、ICカードシステムの構成が変更された場合、例えば、新規にアクティブアンテナ33が増設された場合、その新規に増設されたアクティブアンテナ33に電力が供給された時点で、アクティブアンテナ33からコントローラ31に対して、新規に増設されたものであることを知らせる信号が出力されるようにしておく。または、コントローラ31がアクティブアンテナ33の総数やシステムの構成を検出し、各アクティブアンテナ33を識別する機能を有するようにしておく。例えば、IDのテーブルを保持し、新たなアクティブアンテナ33が接続されたと判断した場合、このIDのテーブルを更新するようにしておく。このようにしておくことにより、システムの柔軟性、汎用性が高めることが可能となる。
【0040】
上述した実施の形態においては、コントローラ31は、接続されているアクティブアンテナ33に対して同一のコマンドを伝送する場合を説明したが、伝送するアクティブアンテナ33を選択してからコマンドを伝送するようにしても良い。図16は、そのような場合のICカードシステムの構成を示す図である。コントローラ31とアクティブアンテナ33−1乃至33−Nは、データの授受を行う為のバス32で互いに接続されると共に、通信許可を与える信号を伝送する通信許可ライン81とも接続される。
【0041】
ICカードシステムを、このような構成にすると、各アクティブアンテナ33は、IDを記憶する必要がなくなる。すなわち、コントローラ31は、コマンドを伝送したいアクティブアンテナ33に対して、通信許可を通信許可ライン81を介して伝送する。アクティブアンテナ33は、通信許可が得られた時だけ動作する。従って、通信許可が与えられているアクティブアンテナ33には、バス32を介して伝送されるコマンドが入力されるが、通信許可が与えられていないアクティブアンテナ33は、動作していないため、バス32を介して伝送されたコマンドを入力する事ができない。
【0042】
通信許可は、ホストコンピュータ1が所望のアクティブアンテナ33に対して与えるようにしても良いし、時分割にアクティブアンテナ33−1から順に、アクティブアンテナ33−Nまで与えるようにしても良い。許可が与えられることにより、動作中とされているアクティブアンテナ33から、ICカード4からのレスポンスが得られれば、アクティブアンテナ33−1乃至33−Nのうちの、どのアクティブアンテナ33から返信されたレスポンスであるかを特定する事ができる。この時分割の時間周期を短くとることにより、コントローラ31は、見かけ上、複数のアクティブアンテナ33と通信を行っている状態とすることができる。
【0043】
上述した実施の形態では、コントローラ31をマルチドロップ方式として説明したが、図17に示すように、コントローラ31にアクティブアンテナ33−1乃至33−Nと接続されるポート91−1乃至91−Nを設けるようにしても良い。このように、コントローラ31をマルチポートコントローラとし、スター型のネットワーク形式でアクティブアンテナ33−1乃至33−Nを接続した場合、アクティブアンテナ33−1乃至33−Nは、それぞれ固有のIDを記憶する必要はない。コントローラ31は、ポート91−1乃至91−Nを区別できるようにされている。コントローラ31は、所望のアクティブアンテナ33に対応するポート91により、コマンドを送信し、アクティブアンテナ33から返信されたレスポンスを受信したポート91を判断することにより、どのアクティブアンテナ33から送信されたレスポンスであるかを判断する。
【0044】
コントローラ31に予め、余分にポート91を用意しておけば、新たにアクティブアンテナ33を設置したいとき、その設置を容易に行うことが可能となる。
【0045】
次に、図18を参照して、上述した一連の処理を実行するプログラムをコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態とするために用いられる媒体について説明する。
【0046】
プログラムは、図18(A)に示すように、パーソナルコンピュータ101に内蔵されている記録媒体としてのハードディスク102に予めインストールした状態でユーザに提供することができる。
【0047】
あるいはまた、プログラムは、図18(B)に示すように、フロッピーディスク111、CD-ROM112、MOディスク113、DVD114、磁気ディスク115、半導体メモリ116などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納し、パッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0048】
さらに、プログラムは、図18(C)に示すように、ダウンロードサイト121から、無線で衛星122を介して、パーソナルコンピュータ123に転送したり、ローカルエリアネットワーク、インターネットといったネットワーク131を介して、有線または無線でパーソナルコンピュータ123に転送し、パーソナルコンピュータ123において、内蔵するハードディスクなどにダウンロードさせるようにすることができる。
【0049】
本明細書における媒体とは、これら全ての媒体を含む広義の概念を意味するものである。
【0050】
【発明の効果】
以上の如く本発明よれば、アナログ信号の送受信を行う装置と、アナログ信号を処理する装置とが、互いに影響を及ぼすようなことを防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ICカードシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】ホストコンピュータ1とデータ変換装置2との間で授受されるデータのデータ構造を説明する図である。
【図3】データ変換装置2の内部構成を示すブロック図である。
【図4】複数のアンテナを接続する場合のICカードシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明を適用したICカードシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】他の電源の接続の仕方について説明する図である。
【図7】ホストコンピュータ1の内部構成を示すブロック図である。
【図8】バスの接続について説明する図である。
【図9】アクティブアンテナ33の内部構成を示すブロック図である。
【図10】データ変換装置2とアンテナ3の設置について説明する図である。
【図11】図10に示したアンテナ3の磁界強度について説明する図である。
【図12】ホストコンピュータ1とコントローラ31との間で授受されるデータのデータ構造を説明する図である。
【図13】時分割でデータを送信する場合を説明する図である。
【図14】RS232C規格のケーブルとRS485規格のケーブルを用いた場合の接続関係を説明する図である。
【図15】図14に示したコントローラ31の内部構成を示すブロック図である。
【図16】コントローラ31とアクティブアンテナ33との他の接続の仕方について説明する図である。
【図17】コントローラ31の他の構成について説明する図である。
【図18】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ, 2 データ変換装置, 3 アンテナ, 4 ICカード, 31 コントローラ, 32 バス, 33 アクティブアンテナ,34 電源, 81 通信許可ライン, 91 ポート
Claims (2)
- アナログ信号を第1の装置に送信するとともに、前記第1の装置から出力されたアナログ信号を受信するループコイルアンテナを含む送受信手段と、
アンテナ識別IDを記憶したメモリを含み、第2の装置からのデジタル信号を、前記第1の装置に送信するアナログ信号に変換するとともに、前記第1の装置から受信したアナログ信号を、前記第2の装置に供給するデジタル信号に変換する変換手段とからなり、
略平面のカード上に、前記変換手段を前記送受信手段の中央に配置した一体化した構造からなる送受信装置であり、
前記第2の装置は、マルチドロップ方式で通信を行う装置であり、
前記第2の装置からのデータに含まれるアンテナ識別IDが、前記メモリに記憶されている前記アンテナ識別IDと同一である場合、前記データに含まれているコマンドを処理し、
前記第2の装置に前記送受信装置が増設され、その増設された送受信装置に電力が供給された時点で、その増設された送受信装置自信が増設されたものであることを知らせる信号を前記第2の装置に対して出力する
送受信装置。 - 前記送受信手段は、前記第1の装置と無線で通信を行い、
前記第2の装置とも無線で通信を行い、
前記第1の装置と前記第2の装置のそれぞれの無線通信は、データの始まりを示すシンクパターンが異なるパターンの同一の周波数のキャリア信号が使用される
請求項1に記載の送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13521199A JP4432148B2 (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13521199A JP4432148B2 (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 送受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000332518A JP2000332518A (ja) | 2000-11-30 |
JP4432148B2 true JP4432148B2 (ja) | 2010-03-17 |
Family
ID=15146453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13521199A Expired - Lifetime JP4432148B2 (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 送受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4432148B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002204244A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Yasumi Tokuhara | スイッチングハブ |
US10410023B2 (en) | 2015-03-25 | 2019-09-10 | Sony Corporation | Non-contact communication device, non-contact communication method, and non-contact communication system |
-
1999
- 1999-05-17 JP JP13521199A patent/JP4432148B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000332518A (ja) | 2000-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7659819B2 (en) | RFID reader operating system and associated architecture | |
CN101149782B (zh) | 用于协调应用的信息处理装置和方法 | |
JP4387060B2 (ja) | ネットワークアセットのためのrfidタグ付け装置 | |
KR100641380B1 (ko) | 무선태그 시스템에서 리더기간 충돌 방지방법 | |
US20080136599A1 (en) | Reader/writer apparatus, data access system, data access control method, and computer product | |
JP4337051B2 (ja) | 通信装置、通信方法、およびプログラム | |
EP2782045B1 (en) | RFID system, communication device and communication program | |
US7204410B2 (en) | Information processing apparatus and method, information processing system, and medium | |
EP2070000B1 (en) | Distributed radio frequency identification reader | |
KR101081535B1 (ko) | Rfid를 이용한 블루투스 이동통신 단말기의 통신방법및 장치 | |
JP2010505357A (ja) | 無線周波信号生成のためのプログラマブルチップ設計及びその方法 | |
JP2006048360A (ja) | 非接触icチップリーダライタ | |
US20070279189A1 (en) | Communication method between host and RFID reader, host device, RFID reader, and RFID communication system | |
JP4432148B2 (ja) | 送受信装置 | |
US9824246B2 (en) | Radio frequency identification tag having input device | |
JP2000242742A (ja) | 質問器システム | |
JP2001223763A (ja) | 情報処理システムおよび情報処理システムの制御方法および情報処理システムの運用方法、ならびに通信中継装置および情報処理装置 | |
JP4255975B2 (ja) | 無線通信システム及び無線通信方法 | |
JP3518567B2 (ja) | データ通信装置 | |
JP2001282467A (ja) | Sdカード認証領域へのデータリード/ライトの方法およびデータ通信装置 | |
JP4981366B2 (ja) | 通信装置および通信方法 | |
CN112639799A (zh) | Rfid通信***及rfid通信***的控制方法 | |
WO2006116086A2 (en) | Rfid reader operating system and associated architecture | |
JPH06111085A (ja) | 非接触記憶媒体 | |
JPH03222028A (ja) | リモートidシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081009 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090407 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090605 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091201 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091214 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |