JP4427927B2 - 自動板取り装置及び自動板取り方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ加工機、ウォータージェット、プラズマ切断機などの板材加工機における加工プログラムの、自動プログラミング装置などに適用する自動板取り装置及び自動板取り方法に関するものであり、特に、市販のパソコン上で操作できるCAD上に実現する自動板取り処理、または、板材加工機における加工データつまりNCデータ生成に関し、専用機及び市販のパソコン上で操作できるCAD/CAM装置、自動プログラミング装置、およびソフトウェアとして実現するものである。
【0002】
【従来の技術】
板材から部品を切り出す際に、部品を歩留まり良く板材から切り出すための板取り処理については、これまでにも特開平8−297503号公報などに開示されたものがあり、図9に示されるような一般的な図形配置が行われる。
また、部品を切断後に残枠と称される枠状のスクラップを破棄しやすい大きさに細断する処理においては、特開平5−127721号公報や特開平6−312286号公報などに開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
部品切断後の残枠を破棄しやすい大きさに細断する処理においては、先に部品を切断後に切断処理を一旦止めて部品を取り出し、その後改めて残された残枠状のスクラップを細断する方法と、特開平6−312286号公報に示されている様に切断処理を止めずに部品切断後に続けて残枠部を細断する方法とがあり、いずれにおいても加工ヘッドが製品の除去されたスクラップの部分と干渉しないように細断プログラムを注意して作成する必要がある。
これは、例えば特許公報第2650166号公報などにも課題として示されているが、切断し終えた部品が加工機のテーブルから完全に落ちきらずに引っかかったまま傾いて止まってしまい、その傾いて板材より上に飛び出ている部分に加工ヘッドが衝突するおそれがあるためである。
また、特開平6−312286号公報などに示されている様な処理で干渉を避ける切断動作を行う場合でも、板材上の部品の切断をまったく行っていない位置でスクラップ細断化切断処理を行う方法に比べれば、やはり部品へのヘッドの干渉や切断不良などが発生する割り合いは高くなる。
【0004】
特に、特開平7−040066号公報などにも示されているようなストッカ付きのレーザ加工システムなどの場合、深夜の時間などを利用して効率良く大量に切断動作を自動で行う場合が多く、もし前記の様なスクラップの細断プログラム無しでそれらの製品切断動作だけを行った場合、翌朝オペレータが出勤すると多段のストッカに数多く積み込まれた切断済みの板材を1枚1枚手動または自動で取り出しては、加工ヘッドが干渉しない様に注意しながら、NCプログラムを使用するのではなくて手動操作で、レーザ光や切断用ガスなどを出しながらスクラップを細断する操作を行わなければならず、ストッカ内に蓄えられた枚数によっては、その作業だけで半日程度もかかってしまうなどの場合があった。
もちろんこの作業は、ただ単にスクラップを捨てるだけのための操作であり、利益を生まない作業であるため、できるだけこの作業は不要となるのが望ましい。
【0005】
また、前記のストッカ付きシステムで、スクラップの細断動作指令も付けてあるNCプログラムを使った場合でも、深夜などに加工機を止めずに連続して切断動作させるためには切断処理を止めずに部品切断後に続けて残枠部を細断する特開平6−312286号公報に示されている様な方法などを用いる必要があり、この場合、図形データに加工ヘッドが干渉しない様な工夫がされているとはいえ、既に切断してある位置を再び通過しながら切断動作するため、切断済み形状の傾きや起き上がりなどにより加工ヘッドと干渉してしまう可能性は残る。
仮にもし干渉した場合には、加工機ヘッドの故障防止のためその位置で加工が止まってしまい、場合によってはほぼ一晩中止まったままとなるので時間が無駄になってしまう。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、スクラップ切断線の切断処理を安定した動作で効率よく実施できるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動板取り装置は、板材に切断加工される部品を配置する自動板取り装置において、板材に部品が配置される領域を、所定のすき間を空けてほぼ等分に区分けする区分け手段と、この区分け手段により各区分けされた領域内に入る大きさの部品については、各区分けされた領域内に各部品の配置を定める部品配置手段と、を備えたものである。
【0008】
また、部品配置手段は、部品の配置の歩留まりを考慮して配置するものである。
【0009】
さらに、部品配置手段は、予め登録された板材の長さと分割数に基づく等分位置を基準として、上記等分位置より所定の範囲ずらした位置に仮想の分割線を設定することにより部品の配置の歩留まりを計算するものである。
【0010】
また、所定のすき間を切断するスクラップ切断手段を備えたものである。
【0011】
さらに、前記区分けされた領域内の部品を先に切断し、区分けされた領域の間のすき間を最後に切断する切断順を設定するものである。
【0012】
また、本発明に係る自動板取り方法は、板材より切断加工される部品データを登録する工程と、板材に部品が配置される領域を、所定のすき間を空けてほぼ等分に区分けする工程と、各区分けされた領域内に入る大きさの部品については、各区分けされた領域内に各部品の配置を定める工程と、決定された配置に従い、板材より部品を切断する工程と、切断工程後に、部品が切断された後の上記板材を、所定のすき間上でスクラップ処理する工程と、を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の一実施形態を図1と共に説明する。
図1は、本実施の形態の概略動作を示す動作フローである。
板材上に部品を板取り配置する処理において、まず、どの部品を何個ずつ、どのサイズや材質の板材に配置するかなどの指示内容や数値などは、オペレータがあらかじめ本機能を搭載するコンピュータに入力して記憶、もしくは、上位のコンピュータなどから加工指示情報などとしてこれらの情報をネットワークを経由したりフレキシブルディスクなどの補助記憶媒体を介して、本機能を搭載するコンピュータに渡される。
そして、板材情報設定部1にて、使用する板材の情報の中の必要なものを設定する。
ここで入力される情報としては、板材の大きさ、材質、板厚、そして特開平11−65630号公報などにも示されているワークホルダ位置情報などがある。
【0014】
さらに図3に示される図形配置結果を用いて、図1における分割パラメータ設定部2と配置計算部3を説明する。
図2のAやAやAはすき間間隔を示し、後に示すようにこのすき間間隔内にはできる限り部品を配置しないようにして、板材全体に図形の配置処理が行われている。
その理由は、既に切断を終えている部品の上もしくは近傍を加工ヘッドが通過すると、干渉してしまうおそれがあるため、図2(a)や(b)のA、A、Aに示す通り、最後にスクラップ切断動作を安定して行うために加工ヘッドが通過切断する部分を、部品との干渉を避ける分だけの余裕幅を空けたまま部品を配置する。
このすき間間隔Aとして必要な幅は、加工ヘッドの大きさや形状、加工の性能や特性などで異なるため、たとえばヘッド先端形状が比較的複雑で大きなレーザ加工機用ヘッドなどで、特に大きめのものを使うような場合には50ミリや60ミリ程度にするとか、レーザ工を集光するレンズが長焦点のものを使いヘッド先端部が比較的スリムなタイプを使う場合は30ミリから40ミリ程度にするなど、オペレータが適宜設定する。
【0015】
この処理においては、分割パラメータ設定部2にて、板材を分割する縦横の方向、等分に分割する分割数、分割領域間のすき間間隔A、さらに後で詳細を示す等分割範囲Bの各パラメータをオペレータが設定し、上記の各情報や設定を基に配置計算部3で、適切な図形の配置を行う。
なお、この図形の配置を行う処理については後述する。
また、図2(a)は等分数が2で横方向に分割した例、図2(b)は等分数が3で縦方向に分割した例を示す。
ここで図2と図9とを比較すれば分かる通り、すき間間隔Aを設定せずに部品を配置した従来方式の図9の方が、本発明によるすき間間隔を指定した場合の配置よりも、すき間間隔部分に配置しないという制限が無いため板材全体に対して配置される部品すべての面積の合計値はわずかに大きく、つまり配置の歩留まり率は高くなるが、それでもストッカ付きレーザ加工システムなどの場合での作業効率の向上を考慮すると、わずかに図形配置効率が低くなっても、安定したスクラップ切断が行える本発明の実施の形態の方が有効となる。
実際には、レーザ加工機などで切断する板材は縦幅1.5メートル×横幅3メートルや、2メートル×4メートルなどの大きさのものを使い、それを例えば3分割する場合においてもすき間間隔50ミリのものを縦方向に2本入れるだけであるため、図形配置効率が低くなるのはわずかな程度である。
【0016】
次に、等分割範囲Bについて説明する。
図2(b)において、板材の横幅Xを3等分に分割した際の正確な等分位置はDであるにもかかわらず、すき間間隔Aが設定されている位置を詳細に確認すると、区分け設定された領域のすき間間隔Aの中間位置Cが本来の正確な3等分の位置Dよりもわずかにずれている例が示されている。
これは、スクラップ切断処理においては必ずしも板材を正確に等分割する必要は無く、例えば全幅3メートルの板材から発生したスクラップを荷幅1.2メートルのトラックに積み込み運搬するためには、正確に1メートルずつ三等分しなくても、1.1+0.8+1.1メートルずつなどの様に分けてもかまわないからである。
つまり、ほぼ等分であり廃棄作業に支障が無いとオペレータが決めた範囲内であれば、部品配置歩留まり率がより高くなる配置結果を選択した方が材料の無駄が減りより良いため、等分割のすき間間隔Aの中間位置Cを、正確な等分割の位置からあらかじめ設定した等分割範囲Bの範囲内で適宜移動させて、部品配置歩留まり率が最も良くなる位置を自動選択するようにしてあるためである。
なお、この歩留まり率が最もよくなる位置を自動選択する処理の例については後述する。
【0017】
限られた領域内に図形を歩留まり良く適切に配置する処理については、特開昭63−102823号公報に示されている方法など、従来からもさまざまな方法で行われており、その際配置の歩留まり率の算出もコンピュータ処理上で自動的に行われている。
図9に示す従来の図形配置例も、それら従来からある図形配置方法で長方形の板材内に配置を行っており、図2に示す本発明の実施例においても、図2(a)なら2箇所の長方形エリア内に、図2(b)なら3箇所の長方形エリア内に対して、前述の図形配置手段によって配置を行い、歩留まり率の計算も行っている。
【0018】
本発明の特徴としては、図形を配置する領域を、等分割範囲Bの範囲内で拡大縮小させて、区分けされた全ての領域の中に配置された図形の配置歩留まり率、つまり板材全体の中に配置された図形の配置歩留まり率として最も良い位置を自動選択することに特徴がある。
この処理の例を、図3のフローチャートと図2を用いて説明する。
例えば図2(b)の図形において、すき間間隔Aの中間座標CのX座標が、たとえば正確な均等分割位置DのX座標と同一な場合から判断処理を始めて、図3のステップS1で双方のX座標値を一致させ、ステップS2でその位置での図形配置の処理を行うと共にその結果での配置歩留まり率の計算も行う。
ここでnとは、すき間間隔Aの中間座標Cの均等分割位置Dからのずらし量を示す。
次に、すき間間隔Aの中間座標C(分割線)を1ミリずつ徐々にずらしながら配置歩留まり率を順次求める処理に入るため、まずステップS3でその時点でのずらし量が限界値である均等分割範囲Bの半分の値を超えていないかチェックしてから、超えていなければステップS4に進んでずらし量nを1ミリ増やし、ステップS5ですき間間隔Aの中間座標CのX座標XC1が均等分割位置DのX座標値XD1より1ミリマイナス側に設定される。
そしてステップS6でその位置での図形配置の計算処理を行うと共にその結果での配置歩留まり率を算出する。
さらにステップS7ですき間間隔Aの中間座標CのX座標XC1が均等分割位置DのX座標値XD1より1ミリプラス側に設定され、ステップS8でその位置での図形配置計算処理を行うと共にその結果での配置歩留まり率を算出し、ステップS3の処理に戻る。
例えばこの様にしてすき間間隔をずらし量のプラス/マイナス値の限界位置までずらしながらそれぞれの位置での歩留まり率を求めていき、一番良い歩留まり率になる位置を求めてその位置に設定する。
すき間間隔Aの位置がこの様に設定されたら、次のすき間間隔Aの位置も同様の処理により求めていく。
【0019】
横方向に3分割で指定した場合でのこの処理における、一番左の区分けエリア内の最も歩留まり率が良い位置を求めた結果の例を図4に示すと、(a)(b)(c)(d)(e)に示す様になる。
部品と部品との最小間隔を一定に設定して、正確な均等分割位置の場合が図4(a)、図2における中間座標CのX座標XC1が均等分割位置DのX座標値XD1より1ミリマイナス側に設定した場合の配置が図4(b)、1ミリプラス側が図4(c)、2ミリマイナス側が図4(d)、2ミリプラス側が図4(e)となる。
結果を詳細に確認すると、図4(a)よりも配置範囲を1ミリ狭めた図4(b)においては、配置される部品は図4(a)とまったく同じ物が同じ個数配置されているので、図4(a)より図4(b)の方が歩留まり率が高いことになる。次に、図4(b)よりさらに1ミリ幅が狭くなった図4(d)では配置できる部品が2個減っており、このエリア内での歩留まり率を求めると図4(b)の方が図4(d)より高い。
また、図4(a)よりも1ミリ広げた図4(c)ではわずかに1個の部品が多く配置されたが、配置面積も広くなっているため歩留まり率を比較すると図4(c)より図4(a)の方が高い。
図4(c)よりさらに1ミリ広げた図4(e)では、図4(c)とまったく同じ物が同じ個数しか配置されていないので、図4(e)より図4(c)の方が歩留まり率が高い。
この結果、最も歩留まりの良い図4(b)が一番左の区分けエリアの配置として選択設定されることになる。
【0020】
なお、この例に限らず、右側のすき間間隔位置から順に求めていくとか、ずらし量も1ミリずつではなくて5ミリずつとか0.2ミリずつにするとか、もしくはピッチ量を指定せずコンピュータの処理による可能な範囲での細かさでずらし量を変更していきながら最適位置を求めるなど、コンピュータの処理能力、図形配置計算処理の能力に応じて処理方法を適宜変更してもよい。
また、左側の区分けエリアから順次右側に向かって、最高の歩留まり率になるすき間間隔位置を求める方法を示してあるが、一番最後に自動的に幅が決定される一番右側の区分けエリアでの歩留まり率を求めた後で、その時点での一番右側のすき間間隔位置をリセットして再度一番右側の区分けエリアの歩留まり率が最高になるすき間間隔位置を改めて求め直し、その場合での一番右から2番目の区分けエリアの歩留まり率を求め直し、一番右から2番目の区分けエリアの歩留まり率を最高にした場合と一番右の区分けエリアの歩留まり率を最高にした場合とのどちらかで、トータルでの歩留まり率がより良くなる方を選択するなど、改めて右側からすき間間隔位置を左側にフィードバックして順次求め直すなどの処理を追加してもよく、結果的に、図形を配置する領域が、等分割範囲Bの範囲内で配置歩留まり率が最も良い位置を自動選択する処理が行われるものである。
【0021】
また図5(a)に示す様に、設定した分割領域に入らない大きさの部品61がある場合にはすき間間隔の領域にはみ出して配置するが、その他の、回転させるなどすれば分割領域内に入るものについては分割領域内に納めて、できるだけすき間間隔範囲には部品が配置されないようにする。
例えば、図5(b)の62に示す様な向きで作図され登録されている部品を配置する場合、そのままの向きで配置しようとすると図5(b)の62に示す様に例えば3分割に区分けされた領域内のひとつに入りきらないが、前述の限られた領域内に図形を歩留まり良く適切に配置する処理を行えば、図形を適宜回転させて歩留まりの良い配置位置を自動で求めるため、図5(b)の63に示す様に区分け領域内に配置できるものについては配置される。
この際、図5(a)の部品61に示す様に区分け領域内に入らない図形がある場合には、その図形を配置しないまま処理を終えることはせず、当該図形をまず優先して、区分け領域内だけで配置するという制限を外して図9に示す様な従来の図形配置処理として板材全域の配置できる位置に配置し、その後残りの部品においては、板材上に区分け領域を設ける処理を行い、その区分け領域内に配置処理を行う。
この様にして、区分け領域内に入りきらない大きさの部品がある場合でも、それを配置せずに残してしまうことなく、板材に入る大きさの部品であればすべて配置処理を行う。
【0022】
この処理におけるフロー図を図6に示す。
ステップS61で、等分割範囲Bの範囲内で一つの区分け領域として設定できる最大の大きさの領域内に、指定されているすべての部品において図形配置の計算を実行し、ステップS62でその領域内に入らない大きさの部品があるか確認する。
一つの区分け領域に入らないほどの大きな部品が無い場合には、ステップS63で図3に示す様な区分け領域への配置処理を行うが、一つの区分け領域に入らないほどの大きな部品がある場合には、ステップS64で、入らない大きさの部品だけをまず先に配置するように指定されたそれぞれの個数分、すき間間隔を設定せずに区分けしていない板材つまり分割数1の板材全体の領域に対して従来通りの方法で図形を配置する処理を実行する。
次に、ステップS65で、一つの区分け領域内に入りきらない部品の一部が既に配置されている各区分け領域において、それぞれの領域内のまだ図形が配置されず空いている領域に対して、まだ配置されていない残りの部品を追加配置する処理を行う。
その後、残りのすべての部品において、ステップS66で図3に示す処理にて、まだ図形がまったく配置されていない区分け領域への配置処理を行う。
なお、この様に一つの区分け領域内に入りきらない大きな部品がある配置においては、最後にすき間の部分をスクラップ切断しながら移動する動作において、途中で、その大きな部品が既に切り抜き切断されている部分を通過することになるため、そのままその部分を通常の切断動作するとレーザ加工ヘッドを衝突させるなどの可能性が生じる。
そこで、この様な場合には、部品が配置されている範囲だけは、切断動作をしないように加工ヘッドを退避させる処理を行う。
この処理における具体的な方法としては、一般的なCADであればスクラップ切断線と配置済み部品の外郭辺との交点などを求める機能は標準的に搭載されているためその機能を使用して、部品とスクラップ切断線とが重複している範囲だけは切断線を設定しないなどの処理にて行う。
【0023】
次に、区分けされた領域内の部品を先に切断し、区分けされた領域の間のすき間を最後に切断する切断順を設定する処理について図7と共に説明する。
上述のようにして切断加工用の図形を配置した後、各部品とスクラップ切断線を切断する処理において、図7に示す様に、例えば切断開始位置71からスタートしてまず最初に部品72を切断し次に部品73を切断し、その後部品だけを先に順番で切断を継続し、部品74、部品75まで切断し終えた後で、最後にすき間間隔を切り離すスクラップ切断線76、スクラップ切断線77を切断して、処理を終えるようにする。
【0024】
この処理の例として、図8にフロー図を示す。
ステップS81で、図形が配置されている板材上における切断開始位置を、自動、もしくはオペレータのマウス操作などにより設定し、ステップS82で、まだ切断する順番が設定されておらず、しかも複数の区分け領域にまたがって配置されている図形があるかをチェックする。
当該する図形がある場合には、ステップS83で、その図形の中において切断開始位置71からの距離が一番近いものに続くように切断する順番が設定され、つまりレーザ加工ヘッドが移動する線が作図される。
ここでまだ切断する順番が設定されておらず、しかも複数の区分け領域にまたがって配置されている図形が残っている場合には、ステップS82とステップS83とを繰り返し、順次近いものから順に切断する順番が設定される。
ステップS82で当該する図形が無いと判断された場合には、ステップS84で、まだ他に切断する順番が設定されていない図形があるかチェックし、無い場合には全ての図形に切断する順番が設定されているため、図形に対する切断する順番の設定処理は終了される。
ステップS84で有ると判断された場合には、ステップS85で、複数の区分けされている領域の中で両端の区分け領域のうち切断開始位置に近い方の区分け領域の中にある図形の中で切断開始位置に一番近い図形に続くように切断する順番が設定される。
次に、ステップS86で、同じ区分け領域内でまだ切断する順番が設定されていない図形があるかチェックし、有る場合には、ステップS87で直前の最後に切断する順番を設定した図形からの距離が一番近いものに続くように切断する順番が設定される。
このステップS86とステップS87とを繰り返すことにより、同じ区分け領域内の全ての図形に切断する順番が設定される。
ステップS86で、当該区分け領域内に切断する順番が設定されていない図形が無いと判断された場合には、ステップS88で隣の区分け領域の切断する順番の設定状況をチェックし、切断する順番が設定されていない区分け領域がある場合にはステップS89で隣の区分け領域内の図形に対して切断する順番の設定動作を行う。
このステップS86とステップS87、ステップS88とステップS89の処理を繰り返すことにより、各区分け領域内毎に順次、図形に対する切断する順番の設定動作が行われる。
これにおいては、もしこのような処理を行わない場合、同じ区分け領域内でまだ切断する順番が設定されていない図形が残っているにもかかわらず、偶然隣の区分け領域にある図形のほうが近くに配置されているために、隣の区分け領域内の図形に向かって先に切断する順番が設定されてしまい、結果的に複数の区分け領域をまたがって何度も行き来する様な切断する順番が設定されてしまう可能性があるためである。
【0025】
なお、図7の様に例えば3分割されている状態において、切断開始位置71からスタートして部品72、部品73の順に切断を行い、その分割エリア内の部分を切断し終えた時点で不要となったその分割領域を切り離すためにスクラップ切断線77を切断し、その後で隣の分割領域内の部品の切断動作を行うなどの順序にしてもかまわない。
これにより、一つの区分けエリア内で切断が行われて熱によるひずみが蓄積されても、一つの区分け領域毎に順次切り離されひずみが解消されていくという効果もある。
【0026】
また、すき間間隔を設定する位置がワークホルダに干渉するかをチェックする機能も設けることにより、干渉する場合にはその旨ワーニングを表示させてワークホルダの位置を変えるか、等分割範囲Bの数値を大きくするなどの措置を自動で行うかオペレーターに促すなどの処理を行うこともできる。
【0027】
本実施の形態によれば、ストッカ付きのレーザ加工システムなどによる連続運転でも機械が停止してしまうなどのおそれが低くなり、また、オペレータのスクラップ処理作業も大幅に効率が良くなるという効果がある。
さらに、あらかじめ区分けされた領域に図形を配置することにより発生する図形配置歩留まり率の低減も、すき間間隔の位置を適宜移動して設定することによりかなりその影響を避けることができる。
また、区分け領域内に入りきらない大きさの図形も残すことなく配置できる。
また、スクラップ切断線を安定して切断動作する加工プログラムを生成することができるので、切断する経路の順番の設定においても区分けされた領域毎に図形が先にすべて切断されていき、まだ切断する経路が設定されていない図形が残っている隣の区分けエリアとの境界にあるすき間間隔位置を切り離し処理しても、まだ図形が切断されていない板材を切り離してしまうことはない。
【0028】
【発明の効果】
本発明にかかる自動板取り装置は、スクラップ切断線の切断処理で安定した動作を実施できるように、あらかじめスクラップ切断線設定用のすき間間隔が空く部品配置を行うことができので、加工ヘッドの干渉の可能性などがより避けられ、効率よくスクラップ処理をすることができる。
【0029】
また、あらかじめ区分けされた領域に図形を配置することにより発生する図形配置歩留まり率の低減も、すき間間隔の位置を適宜移動して設定することによりかなりその影響を避けることができる。
【0030】
また、スクラップ切断線を安定して切断動作する加工プログラムを生成することができ、切断する経路の順番の設定においても区分けされた領域毎に図形が先にすべて切断されていくので、まだ切断する経路が設定されていない図形が残っている隣の区分けエリアとの境界にあるすき間間隔位置を切り離し処理しても、まだ図形が切断されていない板材を切り離してしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すフローチャートである。
【図2】本発明の配置結果例を示す図である。
【図3】本発明の配置結果例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の配置結果例を示す図である。
【図5】本発明の配置結果例を示す図である。
【図6】本発明を示すフローチャートである。
【図7】本発明の配置結果例を示す図である。
【図8】本発明を示すフローチャートである。
【図9】従来の一般的な図形配置の例を示す図である。
【符号の説明】
1 板材情報設定部、2 分割パラメータ設定部、3 配置計算部。

Claims (6)

  1. 板材に切断加工される部品を配置する自動板取り装置において、
    上記板材に部品が配置される領域を、所定のすき間を空けてほぼ等分に区分けする区分け手段と、
    この区分け手段により各区分けされた領域内に入る大きさの部品については、各区分けされた領域内に各部品の配置を定める部品配置手段と、
    前記区分けされた領域内の部品を先に切断し、区分けされた領域の間のすき間を最後に切断する切断順を設定する設定手段と、
    を備えたことを特徴とする自動板取り装置。
  2. 部品配置手段は、部品の配置の歩留まりを考慮して配置することを特徴とする請求項1に記載の自動板取り装置。
  3. 部品配置手段は、予め登録された板材の長さと分割数に基づく等分位置を基準として、上記等分位置より所定の範囲ずらした位置に仮想の分割線を設定することにより部品の配置の歩留まりを計算することを特徴とする請求項2に記載の自動板取り装置。
  4. 所定のすき間を切断するスクラップ切断手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3に記載の自動板取り装置。
  5. 板材より切断加工される部品データを登録する工程と、
    上記板材に部品が配置される領域を、所定のすき間を空けてほぼ等分に区分けする工程と、
    各区分けされた領域内に入る大きさの部品については、各区分けされた領域内に各部品の配置を定める工程と、
    前記区分けされた領域内の部品を先に切断し、区分けされた領域の間のすき間を最後に切断する切断順を設定する工程と、
    を備えた自動板取り方法。
  6. 板材より切断加工される部品データを登録する工程と、
    上記板材に部品が配置される領域を、所定のすき間を空けてほぼ等分に区分けする工程と、
    各区分けされた領域内に入る大きさの部品については、各区分けされた領域内に各部品の配置を定める工程と、
    決定された配置に従い、上記板材より部品を切断する工程と、
    上記切断工程後に、部品が切断された後の上記板材を、上記所定のすき間上でスクラップ切断する工程と、
    を備えた自動板取り方法。
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