JP4427166B2 - 車体側部構造 - Google Patents

車体側部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4427166B2
JP4427166B2 JP2000150793A JP2000150793A JP4427166B2 JP 4427166 B2 JP4427166 B2 JP 4427166B2 JP 2000150793 A JP2000150793 A JP 2000150793A JP 2000150793 A JP2000150793 A JP 2000150793A JP 4427166 B2 JP4427166 B2 JP 4427166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front pillar
vehicle body
side rail
surface portion
pillar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000150793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001328560A (ja
Inventor
橋本  学
鉄也 島田
太志 茂呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2000150793A priority Critical patent/JP4427166B2/ja
Publication of JP2001328560A publication Critical patent/JP2001328560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4427166B2 publication Critical patent/JP4427166B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体側部構造に関し、特にフロントピラー及びフロントピラーに連続形成されるサイドレールを備えた車体側部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車において、車室の左右前部に上下方向に延在するフロントピラーが設けられ、フロントピラーの下端はフロアの側端に沿って前後方向に延在するサイドシルの前端に接合され、上部は車体後方に傾斜して上端がルーフパネルの側部に沿って延在するサイドレールの前端に接合され、かつフロントピラーの前部にはフロントエプロンの上縁に沿って前後方向に配設されたアッパサイドフレームの後端が接合されている。
【0003】
例えば、前面衝突等によって車体前部に前方から衝撃荷重が作用すると、アッパサイドフレーム等を介してその後端からフロントピラーの前部に荷重が入力され、その荷重がフロントピラーの上部からサイドレールの前端に伝達され、サイドレールからルーフ等を介して車体全体に分散伝達される。
【0004】
しかし、フロントピラーとサイドレールは湾曲或いは折曲して接合し、かつその接合部には車幅方向に延在するフロントレールが接合されて断面形状が大きく変化して剛性上急変する不連続部が形成されることから、アッパサイドフレーム等から所定値以上の衝撃荷重がフロントピラーに入力されると、フロントピラーとサイドレールとの接合部近傍に応力が集中的に作用して該部が変形して円滑なフロントピラーからサイドレールへの荷重伝達が阻害されると共に、フロントピラーの変形に伴う車室内への影響が懸念される。
【0005】
この対策として、例えば、特開平5−124540号公報に開示されるように、フロントピラーインナとフロントピラーアウタからなるフロントピラー内にピラーリンホースを設け、ピラーリンホースの上端をサイドレールインナとサイドレールアウタによって形成されたサイドレール内に大きく延長すると共に、フロントピラーインナの上端部をサイドレール内に少し延長し、かつサイドレールインナの前端をフロントピラー内へ延長してフロントピラーとサイドレールとの接合部の剛性を確保することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平5−124540号公報によると、ピラーリンホース及びフロントピラーインナの上端をその長さを変えてサイドレール内まで延長し、かつサイドレールインナの前端をフロントピラー内に挿入することによって接合部におけるパネルのラップ枚数を漸増減させることによって剛性上の急変を抑制している。
【0007】
しかし、ラップ枚数の変化する部位、例えばパネル枚数が1枚から2枚に変移する部位等においては剛性が急激に変化し、例えば前方からフロントピラーに衝撃荷重が作用した際に該部に応力が集中してフロントピラーの捩れ、曲がり、座屈等の変形が誘発されてフロントピラーを介してのサイドレール及び車体後部への衝撃荷重の分散伝達が十分に達成されないおそれがある。
【0008】
また、フロントピラーとサイドレールとの接合部の内外にリンホースを配置することによって要求される剛性を満足させることもできるものの、構造が複雑になり車体組み立て作業が煩雑になると共に、車体重量の増加を招く要因になる。
【0009】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、構造の複雑化や車体重量の増加を招くことなく剛性上の不連続を抑制してフロントピラーから車体後部への円滑な荷重伝達を可能にする車体側部構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の車体側部構造は、車体前後方向に傾斜して延在するフロントピラーアウタの側縁とフロントピラーインナの側縁とを接合して形成された閉断面形状のフロントピラーと、上記フロントピラーアウタの上端に連続形成されて車体前後方向に延在するサイドレールアウタの側縁と上記フロントピラーインナの上端部に結合されたサイドレールインナの側縁とを接合して形成されたフロントピラーに連続するサイドレールとを備えた車体側部構造において、上記サイドレールインナは、前部範囲がフロントピラーインナに嵌合してフロントピラー内に挿入され、該前部範囲の上記両側縁が上記フロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの側縁間に挟持されて接合され、か上記フロントピラー内において前端に移行するに従って断面係数が減少することを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明によると、サイドレールインナの前部範囲の両側縁がフロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの側縁間に挟持してフロントピラー内に挿入することによってフロントピラーとサイドレールの結合強度を維持し、かつフロントピラー内において前端に移行するに従って断面係数を減少せしめることによって、フロントピラーの断面係数がフロントピラーの下部からサイドレール側に移行するに従って徐々に増加してフロントピラーの剛性上の不連続が抑制される。従って、フロントピラーの前端に作用する前方からの衝撃荷重をフロントピラーを介して確実にサイドレールに伝達され、サイドレールを介して円滑に車体後部に分散伝達することができる。
【0012】
上記目的を達成する請求項2に記載の車体側部構造は、フロントピラーアウタの側縁と、内面部及び該内面部の両側に沿って折曲形成された側面部を有する断面略コ字状乃至C字状のフロントピラーインナの側縁とを接合して形成された閉断面形状のフロントピラーと、上記フロントピラーアウタの上端に連続形成されて車体前後方向に延在するサイドレールアウタの側縁と、上記フロントピラーインナの上端部に接合されて内面部及び該内面部の両側に沿って折曲形成された側面部を有する断面略コ字状乃至C字状で車体前後方向に延在するサイドレールインナの側縁とを接合して形成されてフロントピラーに連続するサイドレールとを備えた車体側部構造において、上記サイドレールインナは、前部範囲がフロントピラーインナに嵌合してフロントピラー内に挿入され、かつ該前部範囲の上記両側縁が上記フロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの上記側縁間に挟持されて接合されると共に、上記フロントピラーインナに嵌合してフロントピラー内に挿入され、かつフロントピラー内において前端に移行するに従って上記側面部の幅が減少して上記内面部が上記フロントピラーインナの内面部から離反することを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明によると、サイドレールインナの前部範囲の両側縁がフロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの側縁間に挟持されると共にフロントピラーインナに嵌合させフロントピラー内に挿入し、かつフロントピラー内において前端に移行するに従って側面部の幅が減少して内面部がフロントピラーインナの内面部から離反することから、フロントピラーとサイドレールの結合強度を維持しつつ、フロントピラーの断面係数がフロントピラーの下部からサイドレール側に移行するに従って徐々に増加せしめられ、フロントピラーの剛性上の不連続が抑制され、フロントピラーの前端に作用する前方からの衝撃荷重をフロントピラーによって確実にサイドレールに伝達され、サイドレールを介して車体後部に円滑に分散伝達することができる。
【0014】
また、サイドレールインナの前端部をフロントピラー内まで延長して内面部をフロントピラーインナの内面部から徐々に離間させる簡単な形状であることから、構造の複雑化やリンホースの追加等による車体重量の増加を招くことなく有効的に上記目的を達成することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2の車体側部構造において、上記サイドレールインナの前端は、内面部がサイドレールインナの両側縁を結ぶ直線と略同一平面に形成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明によると、サイドレールインナの前端において、その内面部が両側縁を結ぶ直線と略一致させることによって該部の断面係数がより小さくなりフロントピラーの剛性上の不連続をより有効的に回避できると共に、フロントピラー内を平面で区画するセパレータとして機能し、セパレータの張力によってフロントピラーの変形がより確実に抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車体側部構造の実施の形態を図1乃至図5によって説明する。なお、図中矢印Fは車体前方方向を示し、INは車幅方向における車体内方を示している。
【0018】
図1は、車体1の側面図であり、車室の前部左右に上下方向に延在するフロントピラー10が設けられ、フロントピラー10の下端は車体下部側縁に沿って前後方向に延在するサイドシル3の前端に接合されると共に、フロントガラス4の両側に位置するフロントピラー10の上部は上方に移行するに従って車体後方でかつやや車体内方に変移するように傾斜して延在し、上端がルーフパネル4の側縁に沿って前後方向に延在するサイドレール20の前端に接合されている。
【0019】
フロントピラー10の上端とサイドレール20の接合部は、ルーフパネル4を省略した図1のA部斜視図を示す図2及び図2の分解斜視図を図3に示すように、フロントピラー10を形成するフロントピラーインナ11とフロントピラーアウタ15、サイドレール20を形成するサイドレールインナ21とサイドレールアウタ25を有し、フロントピラーアウタ15とサイドレールアウタ25はアウタパネル30によって一体に形成されている。更にサイドレールアウタ25の内面に沿って嵌合するリンホースサイドレールアウタ35を有している。
【0020】
なお、図1においてaはフロントピラーインナ11が延在する範囲を示し、bはサイドレールインナ21の延在範囲を示し、図4(a)、(b)、(c)は各々図2のI−I、II−II、III−III線断面おけるフロントピラー10及びサイドレール20の断面形状を示している。
【0021】
フロントピラーインナ11の上部は、内面部12と、この内面部12の両側に沿って外方に折曲形成された側面部13を有する断面略コ字状乃至C字状で上方に移行するに従って車体後方でかつやや車体内方に変移するように傾斜して延在し、上端近傍に内面部12及び側面部13に連続してルーフパネル4の前縁に沿って内方に突出するフロントレールインナ14が形成されると共に、側面部13の縁側縁及びフロントレールインナ14の側縁にフランジ13aが折曲形成されている。
【0022】
サイドレールインナ21は、内面部22と、この内面部22の両側に沿って外方に折曲形成された側面部23を有する断面略コ字状乃至C字状で車体前後方向に延在し、側面部23の側縁にフランジ23aが折曲形成されている。
【0023】
サイドレール21の前部範囲21Aは、フロントピラーインナ11に嵌合すると共に側面部23に形成されたフランジ23aがフロントピラーインナ11のフランジ13aに重合可能であって、少なくとも内面部22及び側面部23がフロントピラーインナ11の上縁、即ち内面部12及び側面部13の上端部12b、13bに嵌合して重なり、嵌合した状態において、前端21a側に移行するに従って緩やかに側面部23の幅wが減少して内面部22がフロントピラーインナ11の内面部12から次第に離れ、前端21aにおいて両フランジ23aを結ぶ直線と略同一面となるように形成されている。
【0024】
換言すると前端21a側に移行するに従って内面部21が両フランジ23aを結ぶ直線に緩やかに接近するように形成されサイドレールインナ21の断面係数が次第に減少するように形成されている。
【0025】
フロントピラーアウタ15は外面部16と、この外面部16の両側に沿って内方に折曲形成された側面部17を有する断面略コ字状乃至C字状で上方に移行するに従って車体後方でかつやや車体内方に変移するように傾斜して延在し、側面部17の側縁にフロントピラーインナ11に形成されたフランジ13aと対向するフランジ17aが折曲形成されている。
【0026】
フロントピラーアウタ15に連続形成されるサイドレールアウタ25は、フロントピラーアウタ15の外面部16及び側面部17の上端に各々連続形成される外面部26と側面部27を有する断面略コ字状乃至C字状で車体前後方向に延在すると共に、側面部27の側縁に沿ってフロントピラーアウタ15に形成されたフランジ17aに連続し、かつサイドレールインナ21に形成されたフランジ23aに対向するフランジ27aが折曲形成されている。
【0027】
リンホースサイドレールアウタ35は、サイドレールアウタ25及びフロントピラーアウタ15の外面部26、16に沿って延在する外面部36及び外面部36の両側縁に折曲形成されてサイドレールアウタ25及びフロントピラーアウタ15の側面部27、17に沿って延在する側面部37を有する断面略コ字状乃至C字状で、側面部37の側縁に沿ってフロントピラーアウタ15及びサイドレールアウタ25のフランジ17a及び27aに重合可能なフランジ37aが形成されている。
【0028】
そして、フロントピラー10とサイドレール20の接合部において、図5に示すようにフロントピラーインナ11の上部にサイドレールインナ21の前部範囲21Aを嵌合させてフロントピラーインナ11のフランジ13a上にサイドレールインナ21のフランジ23aを重ね、互いに重ねられたフロントピラーインナ11の内面部12及び側面部13の上端部12b、13bとサイドレールインナ21の内面部22、側面部23を接合してフロントピラーインナ11とサイドレールインナ21とを一体結合する。
【0029】
一体結合されたフロントピラーインナ11及びサイドレールインナ21のフランジ13a、23a上にリンホースサイドレールアウタ35のフランジ37aを重ね、更にリンホースサイドレールアウタ35のフランジ35a上にフロントピラーアウタ15及びサイドレールアウタ25のフランジ17a及び27aを重ねる。
【0030】
そして、互いに重ね合わされたフロントピラーインナ11、サイドレールインナ21の前部範囲21A、リンホースサイドレールアウタ35、フロントピラーアウタ15の各フランジ13a、23a、37a、17aを接合してフロントピラーインナ11とフロントピラーアウタ15によって後方に移行するに従って上方に変移するように傾斜して連続する閉断面形状のフロントピラー10を形成する。
【0031】
同様に、互いに重なり合うサイドレールインナ21、リンホースサイドレールアウタ35、サイドレールアウタ25の各フランジ23a、37a、27aを接合してフロントピラー10に連続して前後方向に連続する閉断面形状のサイドレール20を形成する。なお、各フランジの接合にあたりスポット溶接による結合強度を確保するために結合部において適宜切り欠き等を形成して接合部におけるフランジの重合枚数を3枚以下に設定してスポット溶接による加圧力及び電流密度を確保することが好ましい。
【0032】
このように形成された車体側部構造によると、サイドレールインナ21の前端範囲21Aに形成されたフランジ23aがフロントピラーアウタ15及びフロントピラーインナ11の側縁に形成されたフランジ17aと13a間に挟持されると共にフロントピラーインナ11に嵌合してフロントピラー10内に挿入され、フロントピラー10とサイドレール20の結合強度が確保される。
【0033】
更に、フロントピラー10内において前端21a側に移行するに従って側面部23の幅wが次第に減少して内面部22がフロントピラーインナ11の内面部13から緩やかに離反し、かつ前端21aにおいて内面部22がフランジ23aを結ぶ直線と略一致させる平板状に形成されることからフロントピラー10内において、前端21a側に移行するに従ってサイドレールインナ21の断面係数が次第に減少する結果、フロントピラー10の断面係数がフロントピラー10の下方からサイドレール20側に移行するに従って徐々に増加せしめられフロントピラー10の剛性上の急変部、即ち剛性上の不連続が抑制される。
【0034】
また、サイドレールインナ21の前端21aにおいてフロントピラー10内を平面で区画するセパレータとして機能して、前端部21aの張力によってフロントピラー10のフロントピラーインナ11及びフロントピラーアウタ15の伸張、圧縮、曲げ、捩れ等に対する剛性が向上してフロントピラー10の変形が抑制される。
【0035】
従って、例えば車体前部に前方から衝撃荷重が作用し、アッパサイドフレーム等を介してフロントピラー10に衝撃荷重が付与された際に、フロントピラー10の捩れ、曲がり、座屈等の変形が回避されてフロントピラー10を介してサイドレール20に円滑に衝撃荷重が伝達されて車体後部に効率的に分散伝達でき、有効的に衝撃エネルギが吸収がもたらされて安全性の向上が得られる。
【0036】
また、サイドレールインナ21の前端範囲21Aをフロントピラー10内まで延長して内面部22をフロントピラーインナ11の内面部12から徐々に離反させる簡単な形状であり、従来のように複数のリンホースにより補剛する構造に比べ、構造の複雑化や車体重量の増加を招くことなく車体組み立て作業の煩雑化が回避され、車体組み立て作業の効率化及び車体重量の軽減がもたらされる。更に、既存の車体構造を大きく変更する必要がなく車体設計コストの削減が得られる。
【0037】
なお、上記実施の形態ではフロントピラーアウタ15とサイドレールアウタ25を一体に形成したが、フロントピラーアウタ15とサイドレールアウタ25を個々に形成することも、またフロントピラー10内に挿入されるサイドレールインナ21の前部範囲21Aの長さを要求剛性に応じて適宜設定する等、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明した本発明の車体側部構造によると、サイドレールインナの前部範囲の両側縁をフロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの側縁間に挟持させフロントピラー内に挿入し、かつフロントピラー内において前端に移行するに従って断面係数を減少せしめる簡単な構造によって、フロントピラーとサイドレールの結合強度を維持しつつ、フロントピラーの断面係数を下方からサイドレール側に移行するに従って徐々に増加せしめられて、フロントピラーの剛性上の不連続が抑制されて荷重が作用した際のフロントピラーの変形が回避され、前方からフロントピラーに作用する衝撃荷重をサイドレールを介して車体後部に円滑に分散伝達することができ、安全性の向上がもたらされる。
【0039】
また、サイドレールインナの前部範囲をフロントピラー内まで延長してサイドレールインナの内面部をフロントピラーインナの内面部から徐々に離反させて断面係数を減少せしめる簡単な形状であることから、車体構造の複雑化や車体重量の増加を招くことがなく車体製造の効率化及び車体重量の軽減が得られ、かつ従来の車体構造を大きく変えることなく車体の設計コストの削減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車体側部構造の実施の形態の概要を示す車体前部の側面図である。
【図2】 図1のA部の要部斜視図である。
【図3】 図2の分解斜視図である。
【図4】 (a)、(b)、(c)は各々図2のI−I、II−II、III−III線断面におけるフロントピラー及びサイドレールの断面図である。
【図5】 フロントピラーインナとサイドレールインナの結合状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車体
10 フロントピラー
11 フロントピラーインナ
12 内面部
12b 上端部
13 側面部
13a フランジ(側部)
13b 上端部
15 フロントピラーアウタ
16 外面部
17 側面部
17a 側面部
20 サイドレール
21 サイドレールインナ
21A 前部範囲
21a 前端
22 内面部
23 側面部
23a フランジ(側縁)
25 サイドレールアウタ
26 外面部
27 側面部
27a フランジ(側縁)
30 アウタパネル
35 リンホースサイドレールアウタ
w 幅

Claims (3)

  1. 車体前後方向に傾斜して延在するフロントピラーアウタの側縁とフロントピラーインナの側縁とを接合して形成された閉断面形状のフロントピラーと、
    上記フロントピラーアウタの上端に連続形成されて車体前後方向に延在するサイドレールアウタの側縁と上記フロントピラーインナの上端部に結合されたサイドレールインナの側縁とを接合して形成されたフロントピラーに連続するサイドレールとを備えた車体側部構造において、
    上記サイドレールインナは、
    前部範囲がフロントピラーインナに嵌合してフロントピラー内に挿入され、該前部範囲の上記両側縁が上記フロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの側縁間に挟持されて接合され、か上記フロントピラー内において前端に移行するに従って断面係数が減少することを特徴とする車体側部構造。
  2. フロントピラーアウタの側縁と、内面部及び該内面部の両側に沿って折曲形成された側面部を有する断面略コ字状乃至C字状のフロントピラーインナの側縁とを接合して形成された閉断面形状のフロントピラーと、
    上記フロントピラーアウタの上端に連続形成されて車体前後方向に延在するサイドレールアウタの側縁と、上記フロントピラーインナの上端部に接合されて内面部及び該内面部の両側に沿って折曲形成された側面部を有する断面略コ字状乃至C字状で車体前後方向に延在するサイドレールインナの側縁とを接合して形成されてフロントピラーに連続するサイドレールとを備えた車体側部構造において、
    上記サイドレールインナは、
    前部範囲がフロントピラーインナに嵌合してフロントピラー内に挿入され、かつ該前部範囲の上記両側縁が上記フロントピラーアウタ及びフロントピラーインナの上記側縁間に挟持されて接合されると共に、上記フロントピラーインナに嵌合してフロントピラー内に挿入され、かつフロントピラー内において前端に移行するに従って上記側面部の幅が減少して上記内面部が上記フロントピラーインナの内面部から離反することを特徴とする車体側部構造。
  3. 上記サイドレールインナの前端は、
    上記内面部が上記サイドレールインナの両側縁を結ぶ直線と略同一平面に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
JP2000150793A 2000-05-23 2000-05-23 車体側部構造 Expired - Fee Related JP4427166B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000150793A JP4427166B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 車体側部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000150793A JP4427166B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 車体側部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001328560A JP2001328560A (ja) 2001-11-27
JP4427166B2 true JP4427166B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=18656437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000150793A Expired - Fee Related JP4427166B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 車体側部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4427166B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE524453C2 (sv) * 2002-12-13 2004-08-10 Volvo Lastvagnar Ab Fordonshytt
JP4093104B2 (ja) 2003-04-22 2008-06-04 日産自動車株式会社 自動車の車体構造
US7543883B2 (en) * 2006-10-11 2009-06-09 Ford Global Technologies, Llc Roof rail with integrally formed pinched flanges
JP4980308B2 (ja) * 2008-07-04 2012-07-18 本田技研工業株式会社 自動車のフロントピラー
CN103144677B (zh) 2008-07-04 2016-03-09 本田技研工业株式会社 汽车的前柱
JP5120409B2 (ja) 2010-04-13 2013-01-16 トヨタ自動車株式会社 車両用センターピラー
KR101637774B1 (ko) 2014-12-11 2016-07-08 현대자동차주식회사 플랜지 일체형 프런트 필라 구조
FR3088047B1 (fr) * 2018-11-07 2020-10-23 Psa Automobiles Sa Renfort de montant de baie adapte aux vehicules thermiques ou electriques

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001328560A (ja) 2001-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4010169B2 (ja) 車体構造
US7500714B2 (en) Vehicle body floor structure
US8690227B2 (en) Lower vehicle-body structure of vehicle
US6547318B2 (en) Vehicle body front structure
EP2740651B1 (en) Vehicle body lateral structure
US8075047B2 (en) Automotive vehicle body structure
US20100026054A1 (en) Moon Roof Frame Module for Reinforcement of Automotive Roof
US20040212222A1 (en) Vehicle body structure
JP4427166B2 (ja) 車体側部構造
JP5202571B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP4725249B2 (ja) 自動車の車体構造
JP7289434B2 (ja) 上部車体構造
JP3321065B2 (ja) 自動車の車体フレーム補強構造
JP2004338570A (ja) 車体構造
CN109955917B (zh) 车辆的车身构造
JP3857055B2 (ja) 自動車のサイドアウタパネルの分割部結合構造
JP3772745B2 (ja) 車体骨格フレームの補強構造
JP4853164B2 (ja) 車体パネル接合部構造
JP3271920B2 (ja) 自動車の車体側部構造
JP2002019643A (ja) 自動車の車体フロア側部構造
JP7137904B2 (ja) 車両構造
JP7223050B2 (ja) 車体側部構造
JP4036430B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2001294178A (ja) 車体側部の構造
JP2852244B2 (ja) 車両の下部ボディ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4427166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees