JP4424829B2 - 排水処理用電極および該電極を用いるリン酸イオン含有排水の処理方法 - Google Patents

排水処理用電極および該電極を用いるリン酸イオン含有排水の処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は排水処理用電極および該電極を用いるリン酸イオン含有排水の処理方法に関する。さらに詳しくは、屎尿排水や生活排水などの汚水に含まれるリン酸イオンを金属電極の電気分解により溶出した金属イオンと反応させて除去するための排水処理用電極および該電極を用いるリン酸イオン含有排水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リン化合物の処理装置は種々提案されているが、家庭排水については鉄の電解溶出法が知られている(特開平3−89998号公報、C02F 3/12)。この技術は、排水中のリン酸イオンを鉄イオンと反応させ水不溶性の塩、たとえばFePO4やFe(OH)x(PO4yとして凝集沈殿させて除去しようとする技術であり、電解槽中に設置された鉄製の金属電極に通電して排水中に鉄イオンを溶出させるものである。そして、かかる電解溶出法を用いた汚水処理装置として、たとえば嫌気槽、好気槽、処理水槽および消毒槽からなり、該処理水槽の汚水を、リン酸反応する鉄イオンを溶出さる電解槽を介して、嫌気槽に循環するとともに、前記消毒槽を介して放流させるように構成されたものがある。
【0003】
かかる装置では、金属電極の電圧変化によって交換時期を知らせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の金属電極は、図9〜10に示されるように、交換時の金属電極50から電気分解により金属電極の電極残り51のようになる。なお、図9におけるUは、排水中に浸漬される金属電極の有効電極部である。このときの経過日数における電極残りの変化と有効面積(電解面の面積)の変化は、図10〜11に示されるように金属電極の残存率100%のとき有効面積率は100%、残存率83%のとき有効面積率は99%、残存率76%のとき有効面積率は97%、残存率62%のとき有効面積率は94%、残存率49%のとき有効面積率は91%、残存率31%のとき有効面積率は83%、残存率25%のとき有効面積率は72%および残存率9%のとき有効面積率は64%となる。これは、図9に示されるように金属電極の周辺部位と金属電極の厚さ方向が溶けているため、金属電極の残量と有効面積の減少量が一致しないことによる。このため、図12に示されるように電圧の変化がゆるやかに上昇したのち、急に電圧が上昇し交換時期が知らされる。この時点では、金属電極の残量がほぼゼロになっているため、交換時期のランプが点灯してから、金属電極を交換して再動作までの猶予期間が短いため、早急に交換しないとリン除去効率が低下して装置の運転を続けることができないという問題がある。
【0005】
本発明は、叙上の事情に鑑み、金属電極の交換時期を前もって確実に知ることにより、メンテナンスが容易であり、装置の運転を長期間停止させることのない排水処理用電極および該電極を用いるリン酸イオン含有排水の処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の排水処理用電極は、排水中に浸漬される鉄および/またはアルミニウムを含む一対の金属電極であって、該排水中の金属電極部分に折曲部が設けられ、前記折曲部の部位が、金属電極の電気分解による電極残りの残存率と該金属残りの有効面積率との関係に基づいて決定されてなることを特徴とする。
【0007】
本発明のリン酸イオン含有排水の処理方法は、鉄および/またはアルミニウムを含む一対の金属電極を用いて、リン酸イオンを排水中に鉄イオンおよび/またはアルミニウムイオンを化学的に溶出させ、リン酸イオンを鉄および/またはアルミニウムとの水不溶性塩の形で凝集沈殿させるリン酸イオン含有排水の処理方法であって、前記金属電極に折り曲げられる折曲部により、該金属電極の残量を確実に確保し、該金属電極に通電される電圧の変化で交換時期を前もって知り得ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の排水処理用電極および該電極を用いるリン酸イオン含有排水の処理方法を説明する。
【0009】
図1は本発明の一実施の形態にかかわる排水処理用電極を用いる排水処理装置を示す断面図、図2は電極保持具と金属電極を示す側面図、図3は図2における電極保持具と金属電極の正面図、図4は金属電極の経過日数における残量の変化を示す図、図5は金属電極の経過日数における有効面積の変化を示す図、図6は金属電極の経過日数における極間電圧の変化を示す図、図7は図2における電極保持具を開放したときの内部を示す状態図である。
【0010】
本発明は、たとえば合併浄化槽などの排水処理装置に用いられる。かかる排水処理装置は、図1に示すように、第一嫌気ろ床槽Aと、第二嫌気ろ床槽Bと、空気をバブリングするための生物ろ過槽(接触ばっ気槽)Cと、処理水槽または沈殿槽Dと、消毒槽Eとからなり、前記第一嫌気ろ床槽Aに流入した排水を各槽にて処理したのち、消毒槽Eから放流している。また前記沈殿槽Dには、揚水管と送風ブロアFが設けられており、該沈殿槽Dから前記第一嫌気ろ床槽Aへ輸送管Hを接続させて排水を循環させるようにしている。そして本実施の形態では、前記輸送管Hの途中に電解槽Iが接続されている。該輸送管H内に設置される支持具には、たとえば図2〜3に示される電極保持具1が着脱自在に取り付けられている。この電極保持具1により、保持および固定される一対の金属電極2が対向して排水中に少なくとも一部が浸漬するように配置されている。またこの金属電極2には、図1に示されるように通電するための電源制御装置3が接続されている。この電源制御装置3には、前記金属電極2の極性を所定の時間、たとえば6時間ごとに切り換えるための極性反転回路を備えるのが好ましい。
【0011】
前記電解槽Iに設置される金属電極2は、排水中に浸漬している有効電極部Lのうち、電極保持具1の下面から所定の電極根元(上端部位)に折曲部4が設けられている。該折曲部4は、一対の電極が、電極先端へ向うにつれて互いに近づくように電極根元から所定の勾配で曲げられたのち、さらに垂直方向に曲げることにより、滑らかな2段折り曲げにされている。また前記折曲部4の部位L1は、金属電極2の電気分解による電極残りの残存率と該電極残りの有効面積率との関係に基づいて決定されている。
【0012】
たとえば折曲部4を有する金属電極2を排水中で電気分解させると、経過日数における電極残りの変化と有効面積(電解面の面積)の変化は、図4〜5に示されるように有効面積率が急激に下降する時点T1のあとにも、残存率が確保されるように変化している。図4〜5において残存率10%のとき有効面積率も10%であった。そののち、前記有効面積率が急激に下降する時点T1からの電極残量は折曲部4の部位の下からなくなる。そしてこのときの極間電圧の変化は、図6に示されるように前記有効面積率が急激に下降する時点T1で急激に変化したのち、緩やかに変化している。
【0013】
したがって、本実施の形態では、金属電極2に折り曲げられる折曲部4により、該金属電極2の残量を確保し、該金属電極2に通電される電圧の変化で交換時期を前もって知ることができる。
【0014】
たとえば電極の交換時期の猶予期間を残存率(電極残量)10%としたとき、その金属電極の残量分を目安にして、折曲部4の部位L1を有効電極部Lの10%の位置とすることができる。
【0015】
前記金属電極2は、鉄、鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金または鉄−アルミニウム合金などの鉄イオンおよび/またはアルミニウムイオン発生源から製作することができる。
【0016】
前記電極保持具1としては、たとえば図2〜3および図7に示されるように、取手を有する保持具本体5と密封蓋6の2部品で構成し、防水用パッキン7を介して両者を複数のネジ8で固定するものを用いることができる。この保持具本体5と密封蓋6はともに合成樹脂材料、たとえば塩化ビニル樹脂などの電気絶縁性材料から作製するのが好ましい。
【0017】
前記電極保持具1の保持具本体5と密封蓋6の内部には、複数の固定ネジ9で固定されたステンレスなどの耐食性に優れた平板状の金属板10が防水用パッキン11を介して配置されている。また該金属板10には給電用ケーブル12の一端の端子13が固定ネジ9の1つで同時に固定されるとともに、他端のコネクタが電源制御装置3に接続され、該電源制御装置3からの電源を供給できるようにされている。前記保持具本体5と密封蓋6の内部から電極保持具1の外壁に突出させたボルト14に前記金属電極2の孔を挿通し、ナット15により金属電極2を位置決め固定している。
【0018】
なお、本実施の形態では、金属電極が電解槽内に設置されているが、本発明においては、これに限定されるものではなく、たとえば生物ろ過槽などに設置することもできる。
【0019】
本発明にかかわる排水処理装置は前述のように一般家庭排水にとくに有利に利用できる。したがって、単独で使用してもよいが、他の浄化システム、たとえば活性汚泥法、膜分離法、嫌気・好気循環法などと組合せて家庭用、集合住宅用の総合排水浄化システムとすることができる。また、大規模処理システム(し尿処理場)にも利用できる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、金属電極の所定の部位に折曲部を設けることにより、消耗時の電圧変化が読み取りやすくなるため、メンテナンスがしやすくなる。また金属電極の交換猶予期間を設定することがでるため、前もって金属電極の交換準備ができ、長期にわたり装置の運転が停止してしまうのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかわる排水処理用電極を用いる排水処理装置を示す断面図である。
【図2】電極保持具と金属電極を示す側面図である。
【図3】図2における電極保持具と金属電極の正面図である。
【図4】金属電極の経過日数における残量の変化を示す図である。
【図5】金属電極の経過日数における有効面積の変化を示す図である。
【図6】金属電極の経過日数における極間電圧の変化を示す図である。
【図7】図2における電極保持具を開放したときの内部を示す状態図である。
【図8】従来の金属電極の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の金属電極における消耗時の形状の一例を示す模式図である。
【図10】従来の金属電極の経過日数における残量の変化を示す図である。
【図11】従来の金属電極の経過日数における有効面積の変化を示す図である。
【図12】従来の金属電極の経過日数における極間電圧の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 電極保持具
2 金属電極
3 電源制御装置
4 折曲部

Claims (2)

  1. 排水中に浸漬される鉄および/またはアルミニウムを含む一対の金属電極であって、該排水中の金属電極部分に折曲部が設けられ、前記折曲部の部位が、金属電極の電気分解による電極残りの残存率と該金属残りの有効面積率との関係に基づいて決定されてなる排水処理用電極。
  2. 鉄および/またはアルミニウムを含む一対の金属電極を用いて、リン酸イオンを排水中に鉄イオンおよび/またはアルミニウムイオンを化学的に溶出させ、リン酸イオンを鉄および/またはアルミニウムとの水不溶性塩の形で凝集沈殿させるリン酸イオン含有排水の処理方法であって、前記金属電極に折り曲げられる折曲部により、該金属電極の残量を確実に確保し、該金属電極に通電される電圧の変化で交換時期を前もって知り得るリン酸イオン含有排水の処理方法。
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