JP4422934B2 - 信号灯 - Google Patents

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  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通用等の信号機に用いられる信号灯に関し、特に、西陽等の太陽光によって発生する疑似点灯現象を効果的に防止できる信号灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋外に設置される信号機に用いられる信号灯においては、太陽光などの外光が信号灯正面から灯体内に進入し、灯体内の放物面反射鏡により反射されて再び灯体外へ放射されることにより、点灯していない信号灯があたかも点灯しているかのように見える疑似点灯現象が生じ、視認性を著しく損なう原因となる。
【0003】
そこで、従来より種々の疑似点灯防止光学系が提案されている。
例えば、特開平8−212492号公報においては、光源側及び外光側にそれぞれ凸面を有する多数の凸レンズ素子を配列してなる2枚のレンズアレイを配設し、両レンズアレイにおけるレンズ素子の光軸を一致させるとともに、両レンズアレイの間に両レンズ素子の焦点を共有させて配置した構成のものや、外側のレンズアレイにおけるレンズ素子の光源側を外光側凸面と同一口径を有する凹面に形成したものや、さらに、外側のレンズアレイにおけるレンズ素子の光源側凸面の頂部に小さな凹面を形成したものなどが提案されている。
【0004】
一方、特開平7−200994号公報に示される信号灯は、図9に示すように、多数の凸レンズ素子1a、2aを配列してなる2枚のレンズアレイ1、2を背向配置し、2枚のレンズアレイ1、2間において対応する両レンズ素子1a、2aの光軸を一致させるとともに、対応する両レンズ素子1a、2aの焦点を両レンズアレイ1、2間に共有させる。
【0005】
さらに、両レンズアレイ1、2間に透過孔3aを有する遮光膜3を介装し、この透過膜3における透過孔3aの中心は両レンズ素子1a、2aの光軸に対し上方に変位量Dだけ変位させた構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平8−212492号公報に示される疑似点灯防止光学系は、何れも外光が灯体内に進入することを規制することができず、単に両レンズアレイのレンズ素子に通すことにより、内側レンズアレイのレンズ素子から灯体内へと射出する際に外光を広く拡散させるだけであるため、このような拡散方式のものでは灯体内の反射鏡で反射した外光が再び灯体外に放射されることを防止できず、疑似点灯防止効果は不十分なものとなる。
【0007】
一方、上記特開平7−200994号公報に示される疑似点灯防止光学系においては、図9に示すように、外側レンズアレイ2のレンズ素子2aを透過し傾斜しながら収束した外光(太陽光)の一部を遮光膜3により吸収遮光し、灯体内への入射を規制することができる。
【0008】
しかしながら、2枚のレンズアレイ1、2間における両レンズ素子1a、2aの光軸が一致しているため、レンズ素子1a、2aの光軸に対する太陽光の入射角度が増すにつれて太陽光を遮光する効率が高くなるが、水平に近い角度で入射する太陽光、すなわち、レンズ素子の光軸に対する入射角度が0°近傍の太陽光に対しては充分な遮光効率を発揮することができない。
【0009】
なぜなら、2枚のレンズアレイ1、2間における両レンズ素子1a、2aの光軸が一致しているため、入射角度が0°近傍の太陽光を遮光しようとすると、灯体内の光源から射出される光線までもが遮光されてしまうことになるからである。
【0010】
そこで、本発明は上記した実情にかんがみ、レンズ素子の光軸に対する入射角度の小さな外光に対しても充分な遮光効果を発揮することができ、疑似点灯現象を効果的に防止することができる信号灯を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、光源側に凸面を有し且つ外光側に該凸面口径よりも小さい凹面を有する多数のアフォーカル系レンズ素子を配列してなる内側のレンズアレイと、正の屈折力を有する多数の凸レンズ素子を配列してなる外側のレンズアレイとを備え、外側のレンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸は、該凸レンズ素子の光源側焦点が内側のレンズアレイにおける凹面の口径(面縁又は口縁)外直下近傍に位置するように、内側のレンズアレイにおけるアフォーカル系レンズ素子の光軸に対し下方に変位されており、両レンズアレイ間には上記した凹面の口径周囲において外光を遮光する遮光部材が設けられていることを特徴とする信号灯を提案する。
【0012】
上記構成を有する信号灯においては、外側のレンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸とほぼ平行な太陽光等の外光が外側のレンズアレイに入射すると、各凸レンズ素子により集光されて、内側のレンズアレイにおける凹面の口径外直下近傍に集光し、その位置で遮光部材により吸収遮光されるので、内側のレンズアレイを経て灯体内に進入することを防止できる。
【0013】
そして、太陽光の入射角度が増すにつれて外側のレンズアレイによる集光点は下方に移動するので、光軸に対する入射角度が0°以上となる外光をすべて遮光することができる。
【0014】
したがって、外側のレンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸を水平に設定した場合であっても、水平方向及びそれより上方からの太陽光による疑似点灯現象を効果的に防止することができる。
【0015】
一方、信号灯の灯体体内の光源から発せられた信号光の多くは放物面反射鏡により反射されて略平行光束とされ、内側レンズアレイの各アフォーカル系レンズ素子に入射すると、光束が細く絞られて凹面から略平行光束状態で射出し、遮光部材により遮られることなく外側レンズアレイの凸レンズ素子に入射し、各凸レンズ素子により収斂されて各凸レンズ素子から灯体外へと射出される。
したがって、外側レンズアレイの凸レンズ素子から灯体外へと効率よく射出させることができる。
【0016】
しかも、内側レンズアレイの凹面からその光軸に沿って射出した略平行光束は外側レンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸よりも上部で凸レンズ素子に入射するので、外側レンズアレイの凸レンズ素子内で収斂されて該凸レンズ素子から灯外に射出されるとき、凸レンズ素子の光軸に対し下方に傾斜して射出されることとなる。
【0017】
したがって、このような信号光の下傾射出特性は信号灯の利用上極めて有益である。
なぜなら、車両等の運転者や歩行者などは信号灯よりも低い位置から見上げるように信号灯を視認するのが一般的であるからである。
【0018】
上記構成において、好ましくは、凹面の口径をφとしたとき、外側レンズアレイのレンズ素子光軸が内側レンズアレイのレンズ素子光軸に対し、d≧φ/2の関係を満足する変位量dだけ下方に変位させる。
【0019】
また、好ましくは、上記外側レンズアレイにおける凸レンズ素子の凸面がトーリック面とされ、且つその垂直方向の焦点が内側レンズアレイにおけるアフォーカル系レンズ素子の凹面の口径外直下近傍に位置するものとされる。
【0020】
また、好ましくは、上記遮光部材は、凹面が位置する上記内側レンズアレイ表面に、凹面以外を塗装した遮光膜として設けられる。
【0021】
また、好ましくは、上記遮光部材が、内側レンズアレイと外側レンズアレイとにより挟持されて両レンズアレイの間隔を規制するとともに、各凹面から射出する光束を透過させる多数の透過孔を設けた遮光板を有する。このような遮光板は上記遮光膜と共に用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1から図3までは本発明の一実施形態を示したものである。
図1は信号灯の概略縦断面図、図2は図1に示す信号灯におけるレンズアレイの要部拡大縦断面図、図3は図1に示す信号灯におけるレンズアレイの要部拡大正面図である。
【0023】
はじめに図1を参照すると、信号灯10は灯体11の後部内面に放物面反射鏡12を備えており、この放物面反射鏡12の焦点Fの位置に光源である電球13が配置されている。
【0024】
灯体11の前端には青、橙、赤等の異なる色のフィルタ効果を有する透光性前面レンズ14が取り付けられて所定の信号色を発色するように構成されている。
【0025】
前面レンズ14の後方には本発明の特徴をなす2枚のレンズアレイ20、30が設けられており、両レンズアレイ20、30の間には遮光板40が介装されている。
【0026】
図2及び図3に示すように、内側のレンズアレイ20は、光源側に凸面21aを有し且つ外光側に該凸面21aの口径よりも小さい凹面21bを有する多数のアフォーカル系レンズ素子21を配列形成したものとなっている。
このアフォーカル系レンズ素子21は凸面21a側に入射した平行光束を細く絞って凹面21bから平行光束のまま射出することができるものである。
【0027】
一方、外側のレンズアレイ30は、外光側に凸面31aを有し光源側が平面に形成されて正の屈折力を有する多数の凸レンズ素子(平凸レンズ素子)31を配列形成したものとなっている。
【0028】
なお、この外側レンズアレイ30における平面が外光側に位置していると、表面反射光が平行光となり疑似点灯に寄与する原因となるが、この図示実施形態のように凸面31aを外光側に位置させておけば、表面反射光を拡散させることができる。
【0029】
図2及び図3に示すように、外側のレンズアレイ30における凸レンズ素子31の光軸C2は、該凸レンズ素子31の光源側集光点が内側のレンズアレイ20における凹面21bの口径(面縁又は口縁)外直下近傍に位置するように、内側のレンズアレイ20におけるアフォーカル系レンズ素子21の光軸C1に対し下方に変位量dだけ変位されている。
【0030】
この変位量dは、凹面21bの口径をφとしたとき、d≧φ/2の関係を満足するように設定される。
【0031】
この実施形態における外側レンズアレイ30の各凸レンズ素子31は、その光軸に対する入射角度が0°の平行光を十分小さく集光するように収差補正されている。
【0032】
その理由は、入射角度が0°の場合に、集光点が内側レンズアレイ20における凹面21bの口径に最も接近するため、集光度が不十分な場合に外光の一部が凹面21b内に入射する確率が最も高くなるからである。
【0033】
内側レンズアレイ21における各凹面21bの周囲の外光側表面は平面となっており、この平面部分に遮光性塗料からなる遮光膜41が設けられている。
したがって、外側レンズアレイ30の各凸レンズ素子31aにより内側レンズアレイ20における凹面21bの口径外直下近傍に集光する外光を、この遮光膜41により吸収し遮光することができる。
【0034】
一方、内側レンズアレイ20の凹面21bから射出する平行光束は遮光膜41により遮られることなく外側レンズアレイ30に入射することができる。
【0035】
上記遮光板40は遮光膜41と同様に遮光作用をなすが、遮光板40はさらに内側レンズアレイ20と外側レンズアレイ30とにより挟持されて両レンズアレイ20、30の間隔を一定に保持する役割も果たす。
【0036】
図2に示すように、遮光板40は内側レンズアレイ20の凹面21bから射出する平行光束を通すための多数の透過孔40aを有している。
各透過孔40aは凹面21bの口径と同一寸法の円形断面を有するものであってもよいが、図2に示すように、透過孔40aの下端が凹面21bの口径下端部よりも下方に位置するように、凹面口径よりも大きな円形断面若しくは略長円形の断面形状を有するものとすることができる。
【0037】
なお、遮光膜41が設けられているときは、遮光板40の遮光機能を取り除き、単に両レンズアレイ20、30の間隔を一定に保つためのスペーサーとして両レンズアレイ20、30間に介装してもよい。
【0038】
次に上記構成を有する信号灯の作用を説明する。
(1)外光に対する遮光作用
図4(a)は太陽光が外側レンズアレイ30における凸レンズ素子31の光軸に対し入射角度0°で外側レンズアレイ30に入射する様子を示しており、図4(b)は太陽光が入射角度10°で外側レンズアレイ30に入射する様子を示している。
ここでは、凹面21dの口径φに対し、光軸C1に対する光軸C2の下方変位量dは、d=φ/2 (図2参照)に設定されている。
【0039】
図4(a)に示すように、入射角度0°の場合、太陽光は外側レンズアレイ30に入射すると、各凸レンズ素子31により集光されて、内側のレンズアレイ20における凹面21bの口径外直下近傍に集光し、ほぼ全ての光束がその位置で遮光膜41により吸収遮光されるので、内側のレンズアレイ20を経て灯体11内に進入することを防止できる。
【0040】
なお、d=φ/2の場合、入射角度0°の太陽光に対し、理論上はほぼ0%の通過率となるが、実際上は25%の通過率となる。
しかし、変位量dをさらに大きく設定することにより、通過率を理論値に近づけることができる。
【0041】
また、図4(b)からわかるように、太陽光の入射角度が増すにつれて外側のレンズアレイ30による集光点は下方に変位するので、光軸に対する入射角度が0°以上の外光をすべて遮光することができる。
【0042】
図7は本発明の実施形態及び従来技術における信号灯の太陽光入射角度と灯体内への通過率との関係を示す比較図である。
この図から明らかなように、従来技術の信号灯においては、入射角度が0°〜4°の範囲において灯体内への太陽光通過率が緩やかに下降するのに対し、本実施形態の信号灯においては、入射角度が0°〜0.5°の範囲において灯体内への太陽光通過率が急峻に下降する。
【0043】
(2)信号光射出作用
図5は図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が射出される様子を示すレンズアレイ要部の説明図であり、図6は図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が射出される様子を示す信号灯全体の説明図である。
【0044】
灯体内の電球13から発せられた信号光の多くは放物面反射鏡12により反射されて略平行光束とされ、内側レンズアレイ20の各アフォ−カル系レンズ素子21に入射すると、図5に示すように、光束が細く絞られて凹面21bから略平行光束状態で射出し、遮光膜41や遮光板40により遮られることなく外側レンズアレイ30の凸レンズ素子31に入射し、各凸レンズ素子31により収斂されて各凸レンズ素子31から前面レンズ14を透過して灯体外へと射出される。
したがって、信号光を外側レンズアレイ30の凸レンズ素子31から灯体外へと効率よく射出させることができる。
【0045】
しかも、図5からわかるように、内側レンズアレイ20の凹面21bからその光軸C1に沿って射出した略平行光束は外側レンズアレイ30における凸レンズ素子31の光軸C2よりも上部で凸レンズ素子31に入射するので、図6からもわかるように、外側レンズアレイ30の凸レンズ素子31内で収斂されて該凸レンズ素子31から灯体外に射出されるとき、凸レンズ素子31の光軸C2に対し下方に傾斜して射出されることとなる。
【0046】
図8は本発明の実施形態の信号灯及び従来技術における信号灯の上下方向輝度角度分布の比較図である。
この図において、従来技術の信号灯における信号光の配向角度分布は、前面レンズ中心から下方に3°〜4°の角度において最大輝度を示しているが、本実施例の信号灯における信号光の配向角度分布は、前面レンズ中心から下方に7°〜8°の角度において最大輝度を示し、且つ、最大輝度値が従来技術の約25%高いことを示している。
【0047】
このような本実施形態の構成による信号光の配向分布特性は信号灯の利用上極めて有益である。
なぜなら、車両等の運転者や歩行者などは信号灯よりも低い位置から見上げるように信号灯を視認するのが一般的であるからである。
【0048】
なお、灯体11内の電球13のフィラメント(図示略)は有限の大きさを有しているので、放物面反射鏡で反射される反射光には有限の角度範囲があるが、図6においては、放物面焦点から射出した光線(放物面鏡反射平行光)を代表的に示している。
【0049】
また、図1に示すように、電球13の略球状透光性外殻の内面にはその先端部の周りを取り囲むように反射膜13aが帯状に設けられている。
したがって、この帯状反射膜13aで囲まれた先端部領域内においては電球13のフィラメントから発せられた光が直接内側レンズアレイ20に向かって射出し、内側レンズアレイ20のアフォーカル系レンズ素子21aに入射する。
【0050】
そして、これら入射光束のうち、比較的入射角度の小さい光束は凹面21bから射出し、外側レンズアレイ30及び前面レンズ14を経て灯体外に射出される。
【0051】
さらに、電球13のフィラメントから直接放物面反射鏡12に向かう光とともに、帯状反射膜13aで反射された光も同様に放物面反射鏡12に向かい、放物面反射鏡12で反射されて略平行光束となって内側レンズアレイ20へと入射されるので、電球13から発せられる信号光を効率よく灯外へ射出させることができる。
【0052】
以上、図時実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、外側レンズアレイ30における各レンズ素子31の凸面31aは、トーリック面とすることができる。
この場合、垂直方向の曲率及び非球面係数は上記した実施形態と同じにすることができる。
これは太陽光を集光したときに、集光形状が垂直方向に拡散しないようにするためである。
【0053】
また、内側レンズアレイ20の凹面21bの口径端近傍に太陽光を集光するために垂直方向に集光点が拡散すると、内側レンズアレイ20の凹面21bの口径内に太陽光が入射し疑似点灯の原因になるが、水平方向への集光点の広がりは、凹面21bの口径内に入射する可能性がないので問題とならない。
【0054】
したがって、外側レンズアレイ30における凸面31aの水平方向形状には自由度があり、ト−リック面にすることで水平方向の照射範囲を調整することができるという効果を奏するものとなる。
【0055】
また、上記実施形態においては両レンズアレイ20、30における凸面21a、31aが矩形輪郭を有するものとなっているが、両レンズアレイ20、30におけるレンズ素子21、31は凸面21a、31aが円形の輪郭を有するレンズであってもよい。
【0056】
さらに、上記実施形態においては、両レンズアレイ20、30間に設ける遮光部材として遮光膜41と遮光板40とを用いているが、遮光膜41を省略し遮光板40のみ配設してもよい。
その場合、外側レンズアレイ30から射出するより大きな角度の外光光線を確実に遮光することができるものとなる。
【0057】
【発明の効果】
以上した通り、本発明による信号灯は、入射角度0°近くの太陽光についても信号灯内に進入することを防ぐことにより、早朝、夕方、日昼すべての時間において疑似点灯を防止することが可能である。
【0058】
そして、図7に示したように、従来技術では太陽光の通過率が入射角0〜4°の範囲で緩やかに低下するのに対して、本発明では入射角0°〜0.5°近傍で急峻に低下させることができる。
そして、0°〜0.5°の範囲においては疑似点灯に至るほどの太陽光が入射しないため、全ての時間において疑似点灯をほぼ確実に防止することができる。
【0059】
また、信号灯点灯時の射出光についても、図8に示したように、従来技術よりも高い輝度を有するものとなり、また、信号灯からの射出光を全体的に下傾させることができるので、視認性に優れた信号灯となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す信号灯の概略縦断面図である。
【図2】図1に示す信号灯におけるレンズアレイの要部拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す信号灯におけるレンズアレイの要部拡大正面図である。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ図1に示す信号灯のレンズアレイ及び遮光部材が太陽光を遮光する様子を示す説明図である。
【図5】図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が射出される様子を示すレンズアレイ要部の説明図である。
【図6】図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が射出される様子を示す信号灯全体の説明図である。
【図7】本発明の実施形態及び従来技術における信号灯の太陽光入射角度と灯体内への通過率との関係を示す比較図である。
【図8】本発明の実施形態及び従来技術における信号灯の上下方向輝度角度分布の比較図である。
【図9】従来の信号灯のレンズアレイを示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 信号灯
11 灯体
12 放物面反射鏡
13 電球
14 前面レンズ
20 内側のレンズアレイ
21 アフォーカル系レンズ素子
21a 凸面
21b 凹面
30 外側のレンズアレイ
31 凸レンズ素子
31a 凸面
40 遮光板
40a 透過孔
41 遮光膜
C1,C2 光軸
F 放物面反射鏡の焦点
φ 凹面の口径
d 変位量

Claims (6)

  1. 光源側に凸面を有し且つ外光側に該凸面口径よりも小さい凹面を有する多数のアフォ−カル系レンズ素子を配列してなる内側のレンズアレイと、正の屈折力を有する多数の凸レンズ素子を配列してなる外側のレンズアレイとを備え、
    外側のレンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸は、該凸レンズ素子の光源側焦点が内側のレンズアレイにおける凹面の口径外直下近傍に位置するように、内側のレンズアレイにおけるアフォーカル系レンズ素子の光軸に対し下方に変位されており、
    両レンズアレイ間には上記した凹面の口径周囲において外光を遮光する遮光部材が設けられていることを特徴とする信号灯。
  2. 請求項1に記載した信号灯において、
    凹面の口径をφとしたとき、外側レンズアレイのレンズ素子光軸が内側レンズアレイのレンズ素子光軸に対し、d≧φ/2の関係を満足する変位量dだけ下方に変位させる構成としたことを特徴とする信号灯。
  3. 請求項1または2に記載した信号灯において、
    上記外側レンズアレイにおける凸レンズ素子の凸面がトーリック面とされ、且つその垂直方向の焦点が内側レンズアレイにおけるアフォーカル系レンズ素子の凹面の口径外直下近傍に位置する構成としたことを特徴とする信号灯。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つの請求項に記載した信号灯において、
    上記遮光部材は、凹面が位置する上記内側レンズアレイ表面に、凹面以外を塗装した遮光膜として設けられることを特徴とする信号灯。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つの請求項に記載した信号灯において、
    上記遮光部材は、内側レンズアレイと外側レンズアレイとにより挟持されて両レンズアレイの間隔を規制するとともに、各凹面から射出する光束を透過させる多数の透過孔を設けた遮光板からなることを特徴とする信号灯。
  6. 請求項1〜3のいずれか1つの請求項に記載した信号灯において、
    凹面が位置する上記内側レンズアレイ表面に、凹面以外を塗装した遮光膜と、内側レンズアレイと外側レンズアレイとにより挟持されて両レンズアレイの間隔を規制すると共に、各凹面から射出する光束を透過させる多数の透過孔を設けた遮光板とを備えることを特徴とする信号灯。
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