JP4420652B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械や精密測定機器などにおいて相対移動する2部材の相対位置を検出する位置検出装置に関する。
一般に、工作機械や精密測定機器などには、直線移動及び回転移動などによって相対移動する2部材の相対位置を検出するための位置検出装置が用いられている(例えば、特許文献1)。
図12に示すように、上述した位置検出装置100は、一定の周期で変化する信号が記録されたインクリメンタルトラック(以下、INCトラックという。)101と、INCトラック101に対向しているINC信号検出部102と、INCトラック101に並設されている原点トラック103と、INC信号検出部102の移動に伴って移動し、原点トラック103に対向している原点信号検出部104とを備える。
位置検出装置100では、INCトラック101とINC信号検出部102とを相対移動する2部材のそれぞれに搭載し、INCトラック101に対するINC信号検出部102の相対位置を検出することによって、2部材間の相対位置を検出する。
INCトラック101は、長手方向に沿った長さがz(但し、z>0)変化する毎に、S極とN極とが交互に位置する磁気パターンからなる。位置検出装置100では、INCトラック101に記録されている信号一周期分の長さはzとなる。
INC信号検出部102は、INCトラック101に対向して設けられている。また、INCトラック101の長手方向に沿って移動可能とされている。INC信号検出部102は、INCトラック101に記録された信号(以下、INC信号ともいう。)を検出して出力する。
原点トラック103は、INCトラック101に対するINC信号検出部102の相対位置を検出するときに原点となる位置に、原点を示す信号が記録された原点信号部103aを備える。具体的には、位置検出装置100が磁気を利用しているときには、原点信号部103aが着磁され、他の領域が未着磁とされる。図中矢印Cで示すような原点トラック103の長手方向に沿った原点信号部103aの長さは、INCトラック101に記録された信号一周期程度の長さとされる。すなわち、位置検出装置100ではzとされる。なお、原点トラック103には、原点信号部103aが複数備えられていても良い。
原点信号検出部104は、原点トラック103に対向して設けられている。原点信号検出部104は、原点信号部103aと対向したときに信号を検出して出力する。位置検出装置100は、原点信号検出部104が出力した信号に基づいて、INC信号検出部102が原点に位置することを検出する。
詳述すると、原点信号検出部104は、直列に接続されている2つの検出素子104a,104bと、直列に接続された検出素子104a及び検出素子104bの中間から信号を出力する信号出力端子104cとを備えている。
まず、原点信号検出部104が原点信号部103aを通過すると、検出素子104bと検出素子104aとは、順次原点信号部103aを通過し、図13(A)に示すように、抵抗値が順次ずれて低下する。また、信号出力端子104cから出力される信号の電圧は、図13(B)に示すように、検出素子104bが原点信号部103aを通過したときに極大値となり、続いて検出素子104aが原点信号部103aを通過したときには極小値となる。
次に、位置検出装置100は、信号出力端子104cから出力された信号を、例えば図中Kで示す所定のレベルでコンパレートして成形することによって、図13(C)に示すような所定の幅を有するパルス状の矩形波である定点信号を生成する。そして、定点信号がhighであり且つINC信号が所定の位相であるときに原点信号を出力して、INC信号検出部102が原点に位置することを検出する。
したがって、位置検出装置100では、INC信号検出部102が原点から移動した距離を検出して、相対移動する2部材の変位量を検出することができる。
ところで、位置検出装置100が磁気を利用しているときには、原点信号部103aは着磁されることによって形成されており、原点信号部103aの近傍には磁界が形成されている。このため、原点信号部103aと対向したときに信号出力端子104cから出力される信号の波形は、原点信号部103aの磁気特性や、原点信号部103aに対する原点信号検出部104の当たり具合、検出素子104a,104bと原点信号部103aとの間隔などの要因で変化する。したがって、位置検出装置100では、定点信号の幅を一定に保つことが困難となる。
また、位置検出装置100に原点を複数配置するときには、位置検出装置100に対して原点信号部103aを複数設けることとなるが、原点信号部103aを設ける位置に応じて、原点信号部103aに対する原点信号検出部104の当たり具合、検出素子104a,104bと原点信号部103aとの間隔などを調整する必要が生じ、安定した定点信号を得ることが困難となる。
さらに、原点信号部103aの近傍に磁界が形成されるため、検出素子104a,104bによって磁界が検出される領域は、実際には原点信号部103aよりも広い領域となる。したがって、位置検出装置100の精度を上げるためにzを小さくすると、検出素子104a,104bによって磁界が検出される領域の矢印C方向に沿った長さが2z以上となるために、定点信号の幅が広くなり、定点信号がhighであり且つINC信号が所定の位相である状態が周期zで2回以上連続して検出されてしまう。すなわち、位置検出装置100では、原点を正確に検出することが困難となる。具体的には、z=40μmとしたときには原点を検出することが可能であるが、z=20μmとしたときには原点を正確に検出することが困難となる。
さらにまた、原点トラック103を設けることにより、位置検出装置100は、INCトラック101に加えて原点トラック103を設けるスペースが必要となる。したがって、小型化が困難となり、例えば細い形状のゲージなどに組み込むことが不可能となる。
特許第2700944号
本発明は、以上説明した従来の実情を鑑みて提案されたものであり、原点を精度良く検出することにより、相対移動する2つの部材の変位量を正確に検出することが可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る位置検出装置は、一定の周期で変化する信号が記録されており、且つ上記信号が記録されていない無記録領域が設けられたインクリメンタルトラックと、上記インクリメンタルトラックに対向して配置された検出素子を有し、上記インクリメンタルトラックに沿って相対移動し、上記インクリメンタルトラックに記録された信号を検出する第1の信号検出手段と、上記インクリメンタルトラックに対向して配置された検出素子を有し、上記第1の信号検出手段の相対移動に伴って上記インクリメンタルトラックに沿って相対移動し、上記インクリメンタルトラックに記録された信号を検出する第2の信号検出手段と、上記第2の信号検出手段によって検出された信号に基づいて、上記第2の信号検出手段の検出素子が上記インクリメンタルトラックに設けられた上記無記録領域と対向していることを検出する対向検出手段とを備え、上記無記録領域は、上記第1の信号検出手段の相対移動範囲外に設けられ、上記第2の信号検出手段の移動方向に沿った上記無記録領域の長さは、一周期分の信号が記録されている長さをλとしたときに、2λ未満とされ、上記第2の信号検出手段は、該第2の信号検出手段の移動方向に沿った方向の間隔がnλ(但し、nは正の整数。)となるように配置され直列に接続された2つの検出素子を有しており、電圧値が上記2つの検出素子の抵抗値の比で分配された値である信号を出力することを特徴とする。
本発明に係る位置検出装置では、第2の信号検出手段が無記録領域と対向したときに出力するパルス信号の幅が安定化する。すなわち、2つの部材の相対位置を検出するときに基準となる原点を精度良く検出することが可能となる。
したがって、本発明に係る位置検出装置によれば、インクリメンタルトラックに記録する信号の周期を短くしたときにも、2つの部材の相対位置を検出するときに基準となる原点を精度良く検出することが可能となるために、2つの部材の相対位置を正確に検出することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施の形態
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明に係る位置検出装置1は、インクリメンタルトラック(以下、INCトラックという。)2と原点トラック3とが並設されたトラック部4と、トラック部4に対向して設けられた信号検出部5と、信号検出部5から出力された信号に基づいて、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出する信号処理回路6とを備える。
位置検出装置1は、例えば工作機械を構成する2部材に、それぞれトラック部4と信号検出部5とを装着し、信号検出部5を図中矢印Aで示すトラック部4の長手方向に沿って移動させ、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を、磁気を使用して検出することで、2部材間の変位量を測定する。
INCトラック2は、一定の周期で変化する信号が記録されている。本実施の形態では、INCトラック2は、矢印A方向の長さがx(但し、x>0)である複数の微小領域が形成されており、各微小領域は、磁化方向が交互になるように着磁されている。すなわち、INCトラック2は、矢印A方向の長さがx変化する毎に、S極とN極とが交互に現れる交番磁気で構成された磁気パターンを備えている。
原点トラック3は、INCトラック2と同一の周期で変化し、且つ位相が同一な信号が記録されている。すなわち、本実施の形態では、矢印A方向の長さがx変化する毎に、S極とN極とが交互に現れる交番磁気で構成された磁気パターンを備えている。また、原点トラック3には、信号が記録されていない無記録領域3aが設けられている。無記録領域3aは、信号検出部5が原点に位置するときに、後述する原点検出部に備えられた第2のMR素子が対向する領域に形成されている。原点は、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出するときの基準点である。本実施の形態では、微小領域1つが無記録領域3aとされている。
無記録領域3aは、INCトラック2及び原点トラック3に記録されている信号一周期分の長さをλとしたときに、矢印A方向の長さが2λ未満となるように形成される必要があり、λ±λ/8となるように形成されることが好ましく、λとなるように形成されることが最も好ましい。矢印A方向の長さが2λ以上であるときには、後述するように、定点信号がHighであり且つ内挿信号が所定の値である状態が、周期xで2回以上連続して生じてしまうために、原点を正確に検出することが困難となる。なお、本実施の形態では、無記録領域3aにおける矢印A方向の長さはxとされている。
なお、INCトラック2及び原点トラック3は、例えば、磁性粉とバインダからなる塗布材、CuNiFeやFeCrCoやMnAlなどの磁性合金材料、CoPやCoMnWPなどの磁性めっきなどによって作製されるが、INCトラック2及び原点トラック3を作製する材料は上述した材料に限定されることはなく、磁性材料であれば良い。
信号検出部5は、トラック部4と対向しており、矢印A方向に沿って移動して、INCトラック2に記録されている信号と、原点トラック3に記録されている信号とを検出する。位置検出装置1では、信号検出部5から出力された信号に基づいて、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出する。
信号検出部5は、図2に示すように、INCトラック2に記録されている信号を検出するインクリメンタル信号検出部(以下、INC信号検出部という。)7と、原点トラック3に記録されている信号を検出する原点信号検出部8とを備える。また、信号検出部5は、INC信号検出部7及び原点信号検出部8の電源9を備える。
INC信号検出部7は、第1の検出素子11と、第2の検出素子12と、第3の検出素子13と、第4の検出素子14とを備える。第1〜第4の検出素子11〜14は、電源9に対して並列に接続されている。第1の検出素子11は、それぞれ2つの磁気抵抗効果素子(以下、MR素子という。)11a,11bが直列に接続されており、2つのMR素子の中間に信号を出力するための出力端子11cが備えられている。
出力端子11cは、2つのMR素子11a,11bの抵抗値の比に応じて分配された電圧を出力する。各MR素子は、S極又はN極と対向したときに抵抗値が最大となり、S極とN極との中心で抵抗値が最小となる。また、第2〜第4の検出素子12〜14の構成は、第1の検出素子11と同一である。したがって、第1〜第4の検出素子11〜14は、x移動する毎に一周期変化する信号を出力する。すなわち、本実施の形態では、λ=xとなる。
なお、各MR素子にバイアス磁界を印加することにより、各MR素子の抵抗値は、S極又はN極の一方で最大となり、他方で最小となる。この場合には、第1〜第4の検出素子11〜14からは、2x移動する毎に一周期変化する信号が出力され、λ=2xとなる。しかし、本実施の形態では、各MR素子にはバイアス磁界を印加せずに位置検出装置1を使用する。したがって、本実施の形態では、λ=xとなる。
また、本実施の形態では、第1〜第4の検出素子11〜14はそれぞれ5x/4の間隔で配置されるため、第1及び第3の検出素子11,13から出力される信号の電圧値の変化はそれぞれ互いに反転した正弦曲線となり、第2及び第4の検出素子12,14から出力される信号の電圧変化はそれぞれ互いに反転した余弦曲線となる。なお、以下では、電圧値の変化が正弦曲線となる信号を正弦信号ともいう。また、電圧値の変化が余弦曲線となる信号を余弦信号ともいう。
なお、本実施の形態では、INC信号検出部7に備えられる検出素子の数を4つとしたが、INC信号検出部7に備えられる検出素子の数は特に限定されない。また、本実施の形態では、第1〜第4の検出素子11〜14はそれぞれ5x/4の間隔で配置されるが、第1〜第4の検出素子14の間隔についても特に限定されるものではなく、例えば各MR素子にバイアス磁界を印加するか否かなどに応じて適宜変更することができる。
原点信号検出部8は、互いに直列に接続している第1のMR素子21と第2のMR素子22とを備える。また、直列に接続された第1のMR素子21と第2のMR素子22との中間に設けられた出力端子23を備える。
第1のMR素子21はINCトラック2に対向しており、第2のMR素子22は原点トラック3に対向している。また、第1のMR素子21と第2のMR素子22とは、矢印A方向に対して垂直な直線上に、並んで配置されている。なお、本実施の形態では、第1のMR素子21が第1の検出素子11に隣接した位置に配置される。すなわち、本実施の形態では、原点信号検出部8は、INC信号検出部7の片側に設けられる。また、第1のMR素子21と第2のMR素子22との間隔は、mλ(但し、mは整数。)とされる。
また、INCトラック2と原点トラック3とは、同一の周期で変化し且つ位相が同一な信号が記録されている。したがって、第1のMR素子21から出力される信号と第2のMR素子22から出力される信号とは、周期及び位相が同一となる。さらに、第1のMR素子21は電源9と接続しており、第2のMR素子22は接地している。
したがって、信号出力端子23から出力される信号の電圧Vは、第1のMR素子21の抵抗値をR1とし、第2のMR素子22の抵抗値をR2とし、電源9の電圧をVccとしたときに、以下の式1に示す値となる。
V=R2・Vcc/(R1+R2)…式1
第1のMR素子21の抵抗変化は、図3(A)に示す通りとなり、信号検出部5の位置がx変化する毎に一周期変化する正弦曲線となる。また、第2のMR素子22の抵抗変化は、図3(B)に示す通りとなり、信号検出部5の位置がx変化する毎に一周期変化する正弦曲線となるが、無記録領域3aと対向したときには抵抗値の周期的な変化が消失し、本実施の形態では、抵抗値が高い状態が維持される。なお、図3(A),(B)では、横軸がトラック部4に対する信号検出部5の相対移動量を示しており、縦軸が抵抗値を示している。
したがって、信号出力端子23から出力される信号は、図3(C)に示すように、第2のMR素子22が無記録領域3a以外の領域と対向しているときにはVcc/2となり、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向しているときにはVcc/2よりも高い値となり、信号出力端子23からは、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向しているときにのみパルス信号が出力される。すなわち、位置検出装置1は、信号出力端子23から出力されるパルス信号に基づいて、信号検出部5が原点と対向していることを検出することができる。なお、図3(C)では、横軸がトラック部4に対する信号検出部5の相対移動量を示しており、縦軸が電圧値を示している。
また、信号出力端子23から出力される信号は、上述した式1に示すように、R2・Vcc/(R1+R2)で表され、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向しているか否かに拘わらず、R1の値は一定の周期毎に正確に変化する。一方、R2の値は、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している間は高い値が維持され、第2のMR素子22が無記録領域3a以外の領域と対向しているときには、一定の周期毎に正確に変化する。
したがって、R2・Vcc/(R1+R2)がVcc/2より高い値となるのは、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している間となり、また、出力されたパルス信号の幅は、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している状態を精度良く反映したものとなる。すなわち、信号出力端子23から出力されるパルス信号の幅は正確に一周期分となり、安定化する。
以上説明した理由により、位置検出装置1は、信号出力端子23から出力されるパルス信号に基づいて原点を検出することで、原点を精度良く検出することが可能となる。
なお、原点信号検出部8は、第1のMR素子21と第2のMR素子22との両方を、原点トラック3に対向させた構成とされても良い。この構成とするときには、第1のMR素子21と第2のMR素子22との距離は、kx(但し、kは正の整数。)とされることが好ましい。
なお、本実施の形態では、INC信号検出部7及び原点信号検出部8にMR素子を使用したが、MR素子以外を使用することも可能であり、例えば、人工格子構造、スピンバルブタイプのGMR素子、又はTMR素子、又は薄膜構造のMI素子など、磁気を検出可能な素子であればどのようなものでも使用することができる。
信号処理回路6は、図4に示すように、第1〜第4の検出素子11〜14から出力された信号が供給されるインクリメンタル信号生成部(以下、INC信号生成部)31と、INC信号生成部31によって生成された信号が供給される内挿部32と、信号出力端子23から出力された信号が供給される定点信号生成部33と、定点信号生成部33によって生成された信号及び内挿部32によって生成された信号が供給される原点信号生成部34と、原点信号生成部34によって生成された信号と内挿部32によって生成された信号とが供給される相対位置検出部35とを備える。
INC信号生成部31は、第1〜第4の検出素子11〜14から出力された信号に演算を施して、増幅された正弦信号と増幅された余弦信号とを1種類ずつ生成して出力する。INC信号生成部31は、図5に示すように、正弦信号処理回路40と、余弦信号処理回路50とを備える。
正弦信号処理回路40は、−端子が抵抗41を介して第1の検出素子11に接続されており+端子が抵抗42を介して第3の検出素子13に接続されているアンプ43と、アンプ43から出力された信号を内挿部32へ出力する出力端子44と、一方の端部が抵抗41とアンプ43との間に接続されており一方の端部がアンプ43と出力端子44との間に接続されている抵抗45と、一方の端部が抵抗42とアンプ43との間に接続されており他方の端部が接地されている抵抗46とを備える。
また、余弦信号処理回路50は、−端子が抵抗51を介して第2の検出素子12に接続されており+端子が抵抗52を介して第4の検出素子14に接続されているアンプ53と、アンプ53から出力された信号を内挿部32へ出力する出力端子54と、一方の端部が抵抗51とアンプ53との間に接続されており他方の端部がアンプ53と出力端子54との間に接続されている抵抗55と、一方の端部が抵抗52とアンプ53との間に接続されており他方の端部が接地されている抵抗56とを備える。
正弦信号処理回路40は、第3の検出素子13による出力信号から第1の検出素子11による出力信号を減算することによって、増幅され且つノイズが低減された正弦信号を生成し、内挿部32に出力する。
また、余弦信号処理回路50は、第4の検出素子14による出力信号から第2の検出素子12による出力信号を減算することによって、増幅され且つノイズが低減された余弦信号を生成し、内挿部32に出力する。
以上説明した信号処理を行うことにより、INC信号生成部31は、ノイズが低減され且つ増幅された正弦信号及び余弦信号が出力し、内挿部32に対して供給する。
内挿部32は、INC信号生成部31から供給された正弦信号及び余弦信号から、INCトラック2の微小領域内におけるINC信号検出部7の位置を検出する。INCトラック2の微小領域内におけるINC信号検出部7の位置の検出は、例えば、INC信号生成部31から出力される信号の1周期をV等分して、微小領域内におけるINC信号検出部7の位置を、1〜Vの数値、又は相対移動した量に比例したパルス信号(例えば、A/B相信号、アップダウン信号など)など(以下、内挿信号という。)で示すことによって行う。
内挿部32は、INC信号生成部31から供給された正弦信号の値及び余弦信号の値と、内挿信号とを対応付けたメモリを備える。内挿部32は、例えばINC信号生成部31から供給された正弦信号及び余弦信号をA/Dコンバータでデジタル化することなどによって、INC信号生成部31から供給された正弦信号の値及び余弦信号の値を検出し、メモリを参照して対応する内挿信号に変化する。そして、得られた内挿信号を、原点信号生成部34と、相対位置検出部35とに出力する。
定点信号生成部33は、図3(C)に示す信号出力端子23から出力されたパルス信号を、例えば、所定のレベルMでコンパレートして成形することによって、図6に示すような、所定の幅を有するパルス状の矩形波である定点信号を生成する。
信号出力端子23から出力されたパルス信号の幅は一周期分であるため、定点信号生成部33によって生成される定点信号も一周期分となる。すなわち、定点信号生成部33は、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している間のみHighとなる信号を出力する。
原点信号生成部34は、定点信号生成部33から定点信号が供給され、内挿部32から内挿信号が供給される。原点信号生成部34は、定点信号がHighであり且つ内挿信号が所定の値であるタイミングを検出して、原点信号を生成して相対位置検出部35に出力し、相対位置検出部35で検出されている相対位置をリセットする。
原点信号生成部34は、定点信号生成部33によって生成される定点信号の幅がほぼ一周期分であるために、信号検出部5が原点にあることを、正確に示した原点信号を出力することができる。具体的に説明すると、供給される定点信号の幅が広く2周期分以上となると、原点信号生成部34は、xの周期で2回以上連続した原点信号を生成してしまう。かかる場合には、原点を精度良く検出することが困難となり、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を正確に検出できなくなる。
相対位置検出部35は、内挿部32で生成された内挿信号をカウントすることなどによって、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出する。また、相対位置検出部35は、原点信号生成部34から原点信号が供給されると、検出した相対位置をリセットし、新たに相対位置の検出を行う。例えば内挿信号をカウントすることによって相対位置を検出している場合には、原点信号が供給されたことを検出してカウントを0に戻し、再度カウントを開始する。
以上説明した位置検出装置1で、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出するときには、先ず、トラック部4に対して信号検出部5を相対移動させる。信号検出部5が相対移動することにより、INC信号検出部7に備えられた第1〜第4の検出素子11〜14、及び原点信号検出部8に備えられた第1のMR素子21は、INCトラック2に記録されている信号を検出する。また、原点信号検出部8に備えられた第2のMR素子22は原点トラック3に記録されている信号を検出する。
INC信号検出部7から出力された信号はINC信号生成部31に供給された後、内挿部32に供給される。そして、内挿部32が内挿信号を生成し、相対位置検出部35に供給する。相対位置検出部35は、内挿信号に基づいて、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出する。
また、信号検出部5が移動することによって、原点信号検出部8が無記録領域3aと対向すると、原点信号検出部8は、パルス信号を出力して定点信号生成部33に対して供給する。定点信号生成部33は、定点信号を生成して原点信号生成部34に対して供給する。原点信号生成部34は、定点信号がHighであり且つ内挿信号が所定の値であるときに原点信号を生成して相対位置検出部35に出力する。相対位置検出部35は、原点信号が供給されると、検出していた相対位置をリセットして再度相対位置の検出を開始する。
したがって、位置検出装置1では、原点を基準として、トラック部4に対する信号検出部5の相対位置を検出することが可能となる。
以上説明した位置検出装置1では、信号出力端子23から出力される信号が、上述した式1に示すように、R2・Vcc/(R1+R2)で表され、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向しているか否かに拘わらず、R1の値は一定の周期毎に正確に変化する。一方、R2の値は、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している間は高い値が維持され、第2のMR素子22が無記録領域3a以外の領域と対向しているときには、一定の周期毎に正確に変化する。
したがって、R2・Vcc/(R1+R2)がVcc/2より高い値となるのは、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している間となり、また、出力されたパルス信号の幅は、第2のMR素子22が無記録領域3aと対向している状態を精度良く反映したものとなる。すなわち、信号出力端子23から出力されるパルス信号の幅は正確に一周期分となり、安定化する。
また、定点信号生成部33が、信号出力端子23から出力されるパルス信号を成形して矩形波である定点信号を出力するために、定点信号の幅もほぼ一周期分となる。そして、原点信号生成部34が、定点信号生成部33から供給された定点信号がHighであり、且つ内挿部32から供給された内挿信号が所定の値であることを検出して、原点信号を生成する。定点信号の幅がほぼ一周期分となるために、原点信号生成部34は、周期xで連続して原点信号を出力することなく、信号検出部5が原点に位置することを精度良く検出して原点信号を生成することが可能となる。
したがって、本発明を適用した位置検出装置1によれば、INCトラック2に記録されている信号の周期を短くしたときにも、2つの部材の相対位置を検出するときに基準となる原点を精度良く検出することが可能となるために、2つの部材の相対位置を正確に検出することが可能となる。
なお、位置検出部5は、トラック部4に対して相対移動すれば良いので、位置検出装置1は、位置検出部5が固定され、トラック部4が移動可能とされた構成とされても良い。
なお、本実施の形態では、原点信号検出部8は、INC信号検出部7の片側に設けられているが、図7に示すように、INC信号検出部7の中心部に設けられても良い。すなわち、原点信号検出部8は、第1のMR素子21が第2の検出素子12と第3の検出素子13との間となる位置に、設けられても良い。この配置とすることにより、信号検出部5がトラック部4の微小なうねりや歪みなどに沿って動いたときにも、原点信号検出部8はトラック部4の微小なうねりや歪みなどの影響を受けにくくなり、無記録領域3aの位置をさらに精度良く検出することが可能となる。
なお、本発明は、直線型の位置検出装置以外に、回転型のロータリーエンコーダなどに適用することも可能である。また、内挿部32、原点信号生成部34、相対位置検出部35は、例えば、表示装置や数値制御装置など、位置検出装置とは別の機器に設けられることが多い。
さらに、本実施の形態では、INCトラック2に記録されている信号の位相と原点トラック3に記録されている信号の位相とは同位相として説明したが、INC信号検出部7から出力される信号と原点信号検出部8から出力される信号との位相が同位相であれば良い。INCトラック2に記録されている信号の位相と原点トラック3に記録されている信号の位相とが異なった場合でも、INC信号検出部7や原点信号検出部8の位置を図中矢印A方向に調整することにより、INC信号検出部7から出力される信号と原点信号検出部8から出力される信号との位相を同位相とすることができる。
なお、本発明は、発光素子やフォトダイオードなどを使用することにより光学的に相対位置を検出する位置検出装置にも適用可能である。
第2の実施の形態
つぎに、本発明の第2の実施の形態について、詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態で説明した位置検出装置1と同等な構成、部位、機能については、説明を省略するとともに図面において同じ符号を付するものとする。
図8に示すように、本発明を適用した位置検出装置60は、INCトラック61と、INCトラック61と対向して設けられた信号検出部62と、信号検出部62から検出される信号に演算を施す信号処理回路6とを備える。
位置検出装置60は、例えば、図9に示すようなゲージ70に装着される。ゲージ70は、筐体71を備えており、筐体71の一端には開口部71aが形成されている。開口部71aにはスピンドル72が挿通され、軸方向に摺動可能とされている。スピンドル72の一端72aは筐体71の内部に位置しており、他端72bは筐体71の外部に位置している。
スピンドル72の一端72aは、INCトラック61の一端61aと接続している。すなわち、INCトラック61は、スピンドル72の軸方向への動きに伴って長手方向に移動する。また、筐体71内部のINCトラック61に対向した位置に、信号検出部62が備えられている。信号検出部62は、スピンドル72が最も挿入されたときにINCトラック61の一端61aと対向し、スピンドル72が最も引き出されたときにINCトラック61の他端61bと対向する位置に固定されている。信号検出部62は、INCトラック61が移動することにより、INCトラック61に対して相対移動する。
ゲージ70では、スピンドル72の軸方向への移動に伴ってINCトラック61が長軸方向に沿って移動する。すなわち、信号検出部62は、スピンドル72の軸方向への移動に伴って、INCトラック61の長軸方向に相対移動する。したがって、INCトラック61に対する信号検出部62の相対位置を検出することによって、スピンドル72の移動量を検出することが可能となる。
図8に戻り、INCトラック61は、一定の周期で変化する信号が記録されている。本実施の形態では、INCトラック61は、図8中矢印B方向の長さがyである複数の微小領域に分割されており、各微小領域は、磁化方向が交互になるように着磁されている。すなわち、INCトラック61は、矢印B方向の長さがy変化する毎に、S極とN極とが交互に現れる交番磁気で構成された磁気パターンを備える。INCトラック61は、矢印B方向の長さが、後述するINC信号検出部の相対移動範囲Wより長く形成されている。
また、INCトラック61は、信号が記録されていない無記録領域61cが設けられる。無記録領域61cは、後述するINC信号検出部の相対移動範囲よりもL(但し、L>0。)外側に設けられる。
なお、本実施の形態では、無記録領域61cは、INCトラック61の一方の端部側にのみ設けられているが、両方の端部の近傍にそれぞれ1つずつ設けられても良い。
信号検出部62は、INCトラック61に記録されている信号を検出する。信号検出部62は、INC信号検出部81と、原点信号検出部82と、INC信号検出部81及び原点信号検出部82の電源83とを備える。
INC信号検出部81は、図10に示すように、第1の検出素子91と、第2の検出素子92と、第3の検出素子93と、第4の検出素子94とを備える。第1〜第4の検出素子91〜94は、電源83に対して並列に接続されている。第1の検出素子91は、直列に接続された2つのMR素子91a,91bと、2つのMR素子91a,91bの中間に信号を出力するための出力端子91cとが備えられている。また、第2〜第4の検出素子92〜94の構成は、第1の検出素子91と同一である。
なお、MR素子91a,91b、出力端子91cは、第1の実施の形態で説明したMR素子11a,11b、出力端子11cと同じである。また、第2〜第4の検出素子12〜14の構成は、第1の検出素子91と同一である。したがって、バイアス磁界を印加しないときには、第1〜第4の検出素子91〜94から出力される信号は、第1〜第4の検出素子91〜94がy移動する毎に一周期変化する信号となる。また、バイアス磁界を印加したときには、第1〜第4の検出素子91〜94から出力される信号は、第1〜第4の検出素子91〜94が2y移動する毎に一周期変化する信号となる。本実施の形態ではバイアス磁界を印加せずに使用している。
また、本実施の形態では、第1〜第4の検出素子91〜94はそれぞれ5y/4の間隔で配置される。したがって、第1及び第3の検出素子91,93はそれぞれ互いに反転した正弦信号を出力し、第2及び第4の検出素子92,94はそれぞれ互いに反転した余弦信号を出力する。
なお、本実施の形態では、INC信号検出部81に備えられる検出素子の数を4つとしたが、INC信号検出部81に備えられる検出素子の数は特に限定されない。また、本実施の形態では、第1〜第4の検出素子91〜94はそれぞれ5y/4の間隔で配置されるが、第1〜第4の検出素子91〜94の間隔についても特に限定されない。
原点信号検出部82は、互いに直列に接続している第1のMR素子95及び第2のMR素子96と、第1のMR素子95及び第2のMR素子96の中間に設けられた信号出力端子97とを備える。信号出力端子97から出力された信号は、信号処理回路6の定点信号生成部33に供給される。
第1のMR素子95及び第2のMR素子96は、ともに、INCトラック61に対向している。また、第1のMR素子95と第2のMR素子96との間隔は、ny(但し、nは正の整数。)とされている。したがって、第1のMR素子95から出力される信号の位相と第2のMR素子96から出力される信号の位相とは、同一となる。
また、第1のMR素子95と第2のMR素子96とはINC信号検出部81の両側に配置される。第1のMR素子95と第2のMR素子96とをINC信号検出部81の両側に配置することにより、信号検出部62がINCトラック61の微小なうねりや歪みなどに沿って動いたときにも、原点信号検出部82はINCトラック61の微小なうねりや歪みなどの影響を受けにくくなり、無記録領域61cの位置をさらに精度良く検出することが可能となる。なお、本実施の形態では、第2のMR素子96が無記録領域61c側に設けられる。
第1のMR素子95と第2のMR素子96とを以上説明した位置関係で配置することにより、第1のMR素子95の抵抗変化は、第1の実施例で説明した第1のMR素子21と同様に図3(A)に示す通りとなり、信号検出部62の位置がy変化する毎に一周期変化する正弦信号となる。また、第2のMR素子96の抵抗変化は、第1の実施例で説明した第1のMR素子22と同様に図3(B)に示す通りとなり、信号検出部62の位置がy変化する毎に一周期変化する正弦信号となるが、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向したときには、抵抗値の周期的な変化が消失し、本実施の形態では、抵抗値が高い状態が維持される。
また、信号出力端子97から出力される信号の電圧Vは、第1のMR素子96の抵抗値をR1とし、第2のMR素子96の抵抗値をR2とし、電源83の電圧をVccとしたときに、第1の実施の形態で説明した式1に示す値となる。
したがって、信号出力端子97から出力される信号は、第1の実施例で説明した信号出力端子23と同様に図3(C)に示す通りとなり、第2のMR素子96が無記録領域61c以外の領域と対向しているときにはVcc/2となり、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向しているときにはVcc/2よりも高い値となるため、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向しているときにのみパルス信号となる。パルス信号は、定点生成回路33に供給される。
したがって、位置検出装置60では、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向しているときの信号検出部62の位置が原点となり、INCトラック61に対する信号検出部62の相対位置を測定することができる。
本実施の形態では、第1のMR素子95が例えば第1の検出素子91からL+α(但し、α>0。)離れた位置に設けられ、第2のMR素子96が第2の検出素子92からL+α離れた位置に設けられる。したがって、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向しているときに、INC信号検出部81は無記録領域61cよりもL+α離れて位置する。また、無記録領域61cは、INC信号検出部81の相対移動範囲外に設けられる。したがって、INC信号検出部81がINCトラック61に記録されている信号を読み取るときに、無記録領域61cの影響を受けることを回避できる。
また、信号出力端子83から出力される信号は、上述した式1に示すように、R2・Vcc/(R1+R2)で表され、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向しているか否かに拘わらず、R1の値は一定の周期毎に正確に変化する。一方、R2は、第2のMR素子96が無記録領域3aと対向している間高い値が維持され、第2のMR素子96が無記録領域61c以外の領域と対向しているときには、一定の周期毎に正確変化する。
したがって、R2・Vcc/(R1+R2)がVcc/2より高い値となるのは、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向している間となり、また、出力されたパルス信号の幅は、第2のMR素子96が無記録領域61cと対向している状態を精度良く反映したものとなる。すなわち、信号出力端子97から出力されるパルス信号の幅は正確に一周期分となり、安定化する。
したがって、以上説明した位置検出装置60は、信号出力端子97から出力されるパルス信号に基づいて原点を検出することにより、原点を精度良く検出することが可能となる。
また、位置検出装置60は、INCトラック61以外のトラックを備えることなく、原点を精度良く検出することが可能となる。したがって、位置検出装置60は、小型化を図ることが容易となり、ゲージ70など、位置検出装置を装着するためのスペースを充分にとることができない機器にも装着することが容易となる。
なお、本実施の形態では、第1のMR素子95と第2のMR素子96とをINC信号検出部81の両側に配置したが、図11に示すように片側に配置しても良い。第1のMR素子95と第2のMR素子96とを共にINC信号検出部81の片側に配置したときには、第1のMR素子95と第2のMR素子96との間隔をL+αとする。第1のMR素子95と第2のMR素子96との間隔をL+αとすることにより、INC信号検出部81がINCトラック61に記録されている信号を読み取るときに、無記録領域61cの影響を受けることを回避できる。
本発明の第1の実施の形態の位置検出装置を示す模式図である。 同位置検出装置に備えられた信号検出部を示す模式図である。 (A)は本発明を適用した位置検出装置の原点信号検出部に備えられた第1のMR素子の抵抗値変化を示す図であり、(B)は同原点信号検出部に備えられた第2のMR素子の抵抗値変化を示す図であり、(C)が同原点信号検出部に備えられた信号出力端子から出力される信号の電圧値を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の位置検出装置に備えられた信号処理回路を示すブロック図である。 同位置検出装置に備えられたINC信号生成部内の回路を示す回路図である。 同位置検出装置の原点信号検出部に備えられた信号出力端子から出力された信号を成形した矩形波を示す図である。 同位置検出装置に備えられる他の信号検出部の模式図である。 本発明の第2の実施の形態の位置検出装置を示す模式図である。 同位置検出装置が搭載されるゲージを示す断面図である。 同位置検出装置に備えられる信号検出部の模式図である。 同位置検出装置に備えられる他の信号検出部の模式図である。 従来の位置検出装置を示す模式図である。 (A)は従来の位置検出装置の原点信号検出部に備えられた第1のMR素子及び第2のMR素子の抵抗値変化を示す図であり、(B)は同原点信号検出部に備えられた信号出力端子から出力される信号の電圧値を示す図であり、(C)は同原点信号検出部に備えられた信号出力端子から出力された信号を成形した矩形波を示す図である。
符号の説明
1 位置検出装置、2 INCトラック、3 原点トラック、4 トラック部、5 信号検出部、6 信号処理回路、7 INC信号検出部、8 原点信号検出部、9 電源、11 第1の検出素子、12 第2の検出素子、13 第3の検出素子、14 第4の検出素子、21 第1のMR素子、22 第2のMR素子

Claims (2)

  1. 一定の周期で変化する信号が記録されており、且つ上記信号が記録されていない無記録領域が設けられたインクリメンタルトラックと、
    上記インクリメンタルトラックに対向して配置された検出素子を有し、上記インクリメンタルトラックに沿って相対移動し、上記インクリメンタルトラックに記録された信号を検出する第1の信号検出手段と、
    上記インクリメンタルトラックに対向して配置された検出素子を有し、上記第1の信号検出手段の相対移動に伴って上記インクリメンタルトラックに沿って相対移動し、上記インクリメンタルトラックに記録された信号を検出する第2の信号検出手段と、
    上記第2の信号検出手段によって検出された信号に基づいて、上記第2の信号検出手段の検出素子が上記インクリメンタルトラックに設けられた上記無記録領域と対向していることを検出する対向検出手段とを備え、
    上記無記録領域は、上記第1の信号検出手段の相対移動範囲外に設けられ、上記第2の信号検出手段の移動方向に沿った上記無記録領域の長さは、一周期分の信号が記録されている長さをλとしたときに、2λ未満とされ、
    上記第2の信号検出手段は、該第2の信号検出手段の移動方向に沿った方向の間隔がnλ(但し、nは正の整数。)となるように配置され直列に接続された2つの検出素子を有しており、電圧値が上記2つの検出素子の抵抗値の比で分配された値である信号を出力する位置検出装置。
  2. 上記第2の信号検出手段に備えられた2つの検出素子は、上記第1の信号検出手段に設けられた検出素子の両側に配置されることを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
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