JP4420384B2 - 金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法 - Google Patents

金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4420384B2
JP4420384B2 JP2003414416A JP2003414416A JP4420384B2 JP 4420384 B2 JP4420384 B2 JP 4420384B2 JP 2003414416 A JP2003414416 A JP 2003414416A JP 2003414416 A JP2003414416 A JP 2003414416A JP 4420384 B2 JP4420384 B2 JP 4420384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
order
trading
price
limit
buy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003414416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005174057A (ja
JP2005174057A5 (ja
Inventor
正勝 齋藤
Original Assignee
カブドットコム証券株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カブドットコム証券株式会社 filed Critical カブドットコム証券株式会社
Priority to JP2003414416A priority Critical patent/JP4420384B2/ja
Publication of JP2005174057A publication Critical patent/JP2005174057A/ja
Publication of JP2005174057A5 publication Critical patent/JP2005174057A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4420384B2 publication Critical patent/JP4420384B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、発注条件が付された金融商品の売買注文の発注処理時に、値幅制限等の取引市場における制限事項に抵触することとなっている注文内容の一部を自動訂正するための注文内容自動訂正システム及び注文内容自動訂正方法に関するものである。
株式等の金融商品の売買注文を発注したい投資家が、店頭や電話での注文依頼によらずにオンラインで注文できる方法として、通信ネットワークを介した注文システムが利用されている。かかる注文システムにおいては、注文者である投資家が株数や指値の価格などの注文条件を、端末より入力してホストに送信する(例えば、特許文献1参照。)。
近年は、インターネットを通じて株式等の金融商品の売買注文依頼を受け付けるいわゆるオンライン証券会社が急増しており、特に個人投資家の株式取引におけるオンライン取引のシェアは50%を超えるようになっているものと見られている。このような状況下で、投資家の多様なニーズに応えるために、出願人は発注条件を付した売買注文を自動発注する売買注文自動発注装置を発明し(特許文献2参照。)、成行注文、指値注文以外に様々な発注条件を付した注文方法が選択できる独自のオンライン取引システムを構築して、サービスを提供している(http://www.kabu.com/)。
このシステムにおいては、注文を発注するタイミングや株価を条件として指定する「条件注文」(http://www.kabu.com/feature/kabunavi.asp)、「条件注文」において指値とは逆方向で条件を設定する「逆指値注文」(http://www.kabu.com/feature/gyakusashine.asp)、他の注文の約定を条件に次の注文を発注する「リレー注文」、買い注文と同時に売り注文を予約する「Uターン注文」、指値注文でありながら一定の条件の下に条件を訂正する「W指値注文」などを受付けることができるので(http://www.kabu.com/feature/zyouken.asp)、投資家は多様な取引方法を活用することにより、金融商品の価格変動リスクの管理に対応することができることとなっている。このシステムにおいては、発注条件として株価や時刻、他の注文の約定を指定すると、これらをトリガにして市場における時価や時刻、注文の約定状況をリアルタイムで監視し、トリガに該当すると注文を発注する。このようにトリガを用いて条件の監視を自動化することにより、投資家が指定した条件に達した場合に注文を発注する発注条件付の売買注文の受付が可能となっている。
しかしながら、このシステムにおいては発注条件の設定自体は投資家自身が行わなければならないので、適切な条件を設定するためには投資家がマーケットの状況を見た上で、マーケットの状況に適合した条件を入力しなければならないという課題が生じる。かかる課題に対応するために、出願人は発注条件付の売買注文における発注条件をマーケットの状況に対応して自動的に設定し、投資家の監視負担とこれに伴う注文変更の作業負担を軽減して投資にかかるリスク管理を容易に行える売買注文処理システムを発明し(特許文献3及び特許文献4参照。)、「±(プラマイ)指値」と呼ばれるサービスを新たに提供することとなっている(http://www.kabu.com/feature/plusminussashine.asp)。
特開昭61−86867号公報 特開2001−155086号公報
特願2002−211831 特願2002−211832
このような発注条件付の売買注文においては、「株価がX円になれば」などの指定された条件に達すると、「Y円の指値で買い注文」のように予め登録した執行条件で売買注文が自動的に発注される。発注条件付の売買注文が一営業日を期限とするものであれば特段の問題は生じないが、売買注文の有効期限を複数営業日に渡って指定した場合、売買注文の対象となる株式等の取引市場における執行可能な制限範囲が変動し、発注条件付売買注文の依頼時点では取引市場において受付可能であった「Y円の指値で買い注文」が、実際に売買注文を発注する時点において発注できなくなってしまう事態が生じ得る。
図2は、株式市場における制限事項の一例として、値幅制限を示したものである。値幅制限は短期間における株価の急速な変動を緩和するために、取引市場において発注が可能な株価について一定の制限価格を設けたものであるが、値幅制限は前日の終値に対して上下に所定の価格が設定されるため、株価が変動すると値幅制限も変動し、発注条件付の売買注文の依頼時には値幅制限内であった注文内容が、発注時点においては値幅制限の範囲外となってしまうことも起こり得る。
図3は、ある銘柄について「700円以上になれば720円の買い注文」という条件付注文が発注される際に、値幅制限の範囲外となってしまう例について示している。株価が500円〜1000円の場合の値幅制限は上下に100円となるが、注文の依頼時点から株価が下落して2営業日後の終値が610円となった場合、翌営業日の値幅制限は上下100円で510円〜710円となる。翌営業日に株価が上昇して700円以上となった場合、上記の発注条件が成就したことになるので、720円の買い注文が自動的にセットされることになる。しかしながら、当該営業日における値幅制限の上限は710円となっているため、720円の買い注文を発注すると取引市場においては受け付けられずにエラーの扱いとなってしまう。
図4は、同じくある銘柄について、「株価が始値+20円以上になれば始値+50円の買い注文」という「±指値」注文が発注される際に、値幅制限の範囲外となってしまう例について示している。注文の依頼時点における株価は1100円であり、この日の終値である1040円の翌営業日の値幅制限は上下に200円で840円〜1240円となるが、翌営業日にさらに株価が下落して終値が960円となった場合、翌営業日の値幅制限は上下100円で860円〜1060円となる。翌営業日に株価が上昇して1030円で寄り付き、発注条件である始値+20円の1050円を超えた場合、上記の発注条件が成就したことになるので、始値+50円の1080円の買い注文が自動的にセットされることになる。しかしながら、当該営業日における値幅制限の上限は1060円となっているため、1080円の買い注文を発注すると取引市場においては受け付けられずにエラーの扱いとなってしまう。
図5は、ある銘柄について「1000円以下になれば980円の売り注文」という条件付注文が発注される際に、株式の分割が行われたために値幅制限の範囲外となってしまう例について示している。注文の依頼日の終値が1040円となった場合、翌営業日の値幅制限は上下に200円で840円〜1240円となる。翌営業日の株価が上昇して終値が1100円となり、この日で1対1の分割権利落ちとなって翌日の分割後の理論株価が550円となった場合、翌営業日の値幅制限は上下100円で450円〜650円となる。翌営業日に株価が前日終値と実質的に同一の550円で寄り付いた場合、株価が1000円以下という発注条件を形式的には満たすこととなるため、980円の売り注文が自動的にセットされることになる。しかしながら、当該営業日における値幅制限の上限は650円となっているため、980円の売り注文を発注すると取引市場においては受け付けられずにエラーの扱いとなってしまう。
本発明は、上記のように発注条件が付された金融商品の売買注文の発注処理時に、値幅制限等の取引市場における制限事項に抵触することとなって注文がエラーとなってしまう場合において、注文内容の一部を制限事項に適合するように自動訂正するための注文内容自動訂正システム及び注文内容自動訂正方法を提供することを目的とするものである。
このような課題を解決する第1の発明は、金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正システムであって、発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納手段と、前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納手段と、金融商品の時価情報の記憶装置、又は時刻の計測装置、又は売買注文の約定状況に関する情報の記憶装置のいずれかにおいて、前記発注条件格納手段に格納された金融商品の時価、又は時刻、又は他の売買注文の約定のいずれかについて定められた発注条件に一致するかを監視する発注条件監視手段と、売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納手段と、前記発注条件監視手段において、一の売買注文に付された発注条件の一致が検出されると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納手段から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値が、前記値幅制限格納手段に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定する値幅制限判定手段と、前記値幅制限判定手段において、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定されると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定する自動訂正判定手段と、前記自動訂正判定手段において、自動訂正オプションの選択がされていると判定されると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を訂正して、前記注文内容格納手段に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新する注文内容訂正手段と、前記注文内容訂正手段によって更新された前記売買注文の注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信する発注処理手段と、を備えることを特徴とする。
このような課題を解決する第2の発明は、金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正システムであって、発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として前記銘柄の始値を基準に指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む、前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納手段と、前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納手段と、金融商品の時価情報の記憶装置において、前記注文内容格納手段に格納された注文内容に関する情報に含まれる売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定を監視する始値監視手段と、売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納手段と、前記始値監視手段において、一の売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定が検出されると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納手段から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値について前記始値を基準にした仮指値を算出し、算出された仮指値が、前記値幅制限格納手段に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定する値幅制限判定手段と、前記値幅制限判定手段において、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定されると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定する自動訂正判定手段と、前記自動訂正判定手段において、自動訂正オプションの選択がされていると判定されると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記仮指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を確定させて、前記注文内容格納手段に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新する注文内容確定手段と、を備えていて、前記発注条件格納手段に格納された前記売買注文の発注条件に関する情報に定められた条件が成就して前記売買注文を発注する際には、前記注文内容格納手段に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を売買注文の識別コードをキーに特定し、前記注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信することを特徴とする。
本発明においては、発注条件付の金融商品の売買注文の発注時において、注文内容が取引市場における制限事項に抵触するか否かを確認し、抵触する場合には制限事項に抵触しないように自動的に注文内容の該当部分を訂正する。かかる自動訂正を行うか否かは、注文者が注文単位で予め選択するよう構成することにより、一律に注文をエラーとしてしまうのではなく、注文者の選択によっては、注文者の意図に近い条件に自動的に注文内容を訂正して、有効に注文を発注することが可能になる。
この発明において、売買注文の対象となる金融商品は、主として株式の他にも取引市場において取引される全ての金融商品が含まれる。注文内容には法定の注文伝票に記録される執行条件等が該当し、訂正の対象となる注文内容には例えば指値注文における指値が該当する。取引市場は法律上の証券取引所に限られず、店頭登録市場など金融商品の売買が可能な全ての市場が含まれる。制限事項には、主として値幅制限や呼び値など、取引市場において受付が可能な注文について定められた条件が該当する。
さらに、本発明は、前記売買注文は株式にかかる発注条件付の指値注文であって、前記制限事項格納手段には株式にかかる値幅制限が制限事項として格納されていて、前記注文内容訂正手段は、前記指値注文で指定された指値が前記値幅制限の範囲を超える場合には、前記値幅制限の範囲内で前記指値に最も近い価格に訂正することを特徴とすることもできる。さらに、本発明は、前記売買注文は株式にかかる発注条件付の指値注文であって、前記制限事項格納手段には前記株式にかかる値幅制限が制限事項として格納されていて、前記注文内容訂正手段は、前記株式の分割による権利落ちにより指値注文で指定された指値が前記値幅制限の範囲を超える場合には、前記指値を前記株式の分割による権利落ちを反映した価格に訂正することを特徴としてもよい。
本発明は、特に上記のように値幅制限や分割等により注文がエラーとなりやすい株式の売買注文において用いると好適である。
さらに、本発明は、上記の注文内容自動訂正システムのそれぞれの構成を用いた注文内容自動訂正方法として把握することもできる。
つまり、第1の発明に対応する注文内容自動訂正方法は、金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正方法であって、前記売買注文の発注処理を実行する発注処理システムには、発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納部と、前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納部と、売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納部と、が設けられていて、前記発注処理システムが、金融商品の時価情報の記憶装置、又は時刻の計測装置、又は売買注文の約定状況に関する情報の記憶装置のいずれかにおいて、前記発注条件格納部に格納された金融商品の時価、又は時刻、又は他の売買注文の約定のいずれかについて定められた発注条件に一致するかを監視するステップと、前記発注処理システムが、一の売買注文に付された発注条件の一致を検出すると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納部から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値が、前記値幅制限格納部に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定するステップと、前記発注処理システムが、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定すると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定するステップと、前記発注処理システムが、自動訂正オプションの選択がされていると判定すると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を訂正して、前記注文内容格納部に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新するステップと、前記発注処理システムが、前記ステップにより更新された前記売買注文の注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信するステップと、を有することを特徴とする。
第2の発明に対応する注文内容自動訂正方法は、金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正方法であって、前記売買注文の発注処理を実行する発注処理システムには、発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として前記銘柄の始値を基準に指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む、前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納部と、前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納部と、売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納部と、が設けられていて、前記発注処理システムが、金融商品の時価情報の記憶装置において、前記注文内容格納手段に格納された注文内容に関する情報に含まれる売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定を監視するステップと、前記発注処理システムが、一の売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定が検出されると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納手段から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値について前記始値を基準にした仮指値を算出し、算出された仮指値が、前記値幅制限格納部に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定するステップと、前記発注処理システムが、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定すると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定するステップと、前記発注処理システムが、自動訂正オプションの選択がされていると判定すると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記仮指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を確定させて、前記注文内容格納部に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新するステップと、を有していて、前記発注条件格納部に格納された前記売買注文の発注条件に関する情報に定められた条件が成就して前記売買注文を発注する際には、前記発注処理システムは、前記注文内容格納部に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を売買注文の識別コードをキーに特定し、前記注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信することを特徴とする。
本発明により、発注条件が付された金融商品の売買注文の発注処理時に、値幅制限等の取引市場における制限事項に抵触することとなって注文がエラーとなってしまう場合においても、注文内容の一部を制限事項に適合するように自動訂正して発注することが可能になる。その結果、投資家は従来注文がエラーとなることにより逸していた投資機会を、確実に捉えることが可能になる。
また、注文内容を自動訂正するか否かは注文者である投資家が自由に選択できるよう設定することにより、投資機会を逸失することを回避したい投資家は自動訂正を選択し、当初の条件と市場の状況が変化した場合には新たな注文条件を慎重に検討したい投資家は従来どおりエラーとすることができるので、いずれの投資家の希望にも対応する柔軟なサービスを提供することが可能になる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。尚、以下においては、本発明にかかる注文内容訂正システムを用いて主として株式の売買注文の指値を訂正する事例について説明するが、かかる事例は本発明の実施形態の一例であって、本発明は株式以外の金融商品の売買注文、また指値以外の注文内容の訂正にも用いることができる。
図1は、本発明にかかる注文内容自動訂正システムを含む金融商品の売買注文の発注処理システムの構成を示すブロック図である。図2は、取引市場における株式の値幅制限の一部を示す図である。図3、図4、図5は、発注条件付の売買注文が発注される際に、値幅制限の範囲外となってエラーとなるそれぞれ第1、第2、第3の例を示す図である。図6、図7、図8は、それぞれ図3の例、図4の例、図5の例において、本発明にかかる注文内容自動訂正システムを適用した場合の注文内容及び発注トリガが設定されたレコードの一例を示す図である。図9は、本発明にかかる注文内容自動訂正システムにより注文内容を自動訂正するフローのフローチャートである。
図1において、本発明にかかる注文内容自動訂正システムを含む金融商品の売買注文の発注処理システム10は、注文受付部11、注文データ格納部12、発注トリガ格納部13、トリガ監視部14、注文条件設定部15、銘柄マスタ16、訂正ルール格納部17及び発注処理部18より構成されていて、顧客端末30から受け付けた売買注文を、市場システム20へ発注する。尚、発注処理システム10に設けられているこれらの各部は物理的に分離されている必要はなく、注文受付部11、トリガ監視部14、注文条件設定部15及び発注処理部18の各部において実行される処理プログラムをハードディスク等に格納し、発注処理システム10内の演算処理装置において、ROMに記憶された入力制御や出力制御などのハードウェア制御のための基本的な各種プログラムを起動し、RAMを前記各部において実行される処理プログラムのワークエリアとして機能させながら、CPUが演算処理を行うよう構成すればよい。注文データ格納部12、発注トリガ格納部13、銘柄マスタ16及び訂正ルール格納部17に格納されるデータは、ハードディスク等の記憶装置に格納される。
発注条件を付して売買注文を発注する注文者は、顧客端末30より発注条件を含む売買注文の注文内容を入力して、インターネット等の通信ネットワークを介して発注処理システム10の注文受付部11に送信する。顧客端末30にはパーソナルコンピュータの他に、携帯電話、PDAなど通信ネットワークに接続してデータの送受信が可能な端末を用いることができる。
注文受付部11で受け付けた注文内容について、当該売買注文の執行条件等の注文内容が注文伝票の形式で注文データ格納部12に格納される。注文データ格納部12には売買注文毎にレコードが設けられ、各々の売買注文にかかるレコードには売買注文を特定するための注文コードが付される。一方、当該売買注文を発注するための発注条件は、発注トリガとして発注トリガ格納部13に格納される。発注トリガ格納部13には発注条件付の売買注文毎にレコードが設けられ、注文コードをキーに売買注文との紐付けが行われている。
トリガ監視部14は、発注トリガ格納部13に格納された発注トリガについての監視を行う。発注トリガには金融商品の時価、時刻、他の売買注文等についての条件が設定されていて、例えばある金融商品の時価が所定の価格に達するなど設定された条件に合致すると、注文条件設定部15に注文条件を確定するための指示が送られる。尚、発注トリガが例えば金融商品の時価である場合には、監視の対象となる時価は注文を受け付ける金融機関のシステム内に設置された時価データベース等であってもよいし、金融機関のシステムの外部に存在するデータベース等を、ネットワークを通じて監視するものであってもよい。
注文条件設定部15では、定められた条件に合致した発注トリガの注文コードを特定し、注文データ格納部より当該注文コードに対応するレコードから売買注文の注文内容を取得する。当該注文内容に従って売買注文の発注処理を行う前に、当該注文内容で指定された証券コード等をキーに銘柄マスタ16の対応する銘柄にかかる取引市場での制限事項を参照して、当該売買注文が取引市場に発注可能か否かを判定する。
銘柄マスタ16には、発注処理システム10において発注が可能な金融商品の各々の銘柄について様々な基本情報が登録されており、その中に売買停止銘柄等の指定、値幅制限、呼び値などの取引市場での制限事項が含まれている。例えば、注文内容を確定しようとした売買注文にかかる銘柄が売買停止銘柄に指定されている場合には、市場システム20への発注処理は中止される。
ここで、注文内容に含まれる執行条件の一部、例えば指値として指定された価格が値幅制限の範囲を超えることとなっている場合、従来のシステムにおいては同様に市場システム20への発注処理が中止されていた。しかしながら、本発明にかかる注文内容自動訂正システムにおいては、まず注文データ格納部12に格納された当該売買注文の注文内容の中に含まれる自動訂正の選択の有無を確認し、自動訂正が選択されている場合には、訂正ルール格納部17を参照して所定の条件に従って値幅制限等の制限事項に合致するように執行条件等の訂正を行い、訂正された条件で発注処理部18より市場システム20へ当該売買注文の発注にかかるデータを送信する。自動訂正が選択されていない場合には、従来と同様に市場システム20への発注処理が中止される。尚、訂正ルールについては訂正ルール格納部17から該当するルールを選択するものでなくても、訂正のパターンが固定されている場合には注文条件設定にかかるプログラムに自動訂正を定義しておいてもよい。
次に、本発明にかかる注文内容自動訂正システムにより株式の売買注文の執行条件を訂正する具体例について、発明が解決しようとする課題において説明した図3、図4、図5で説明した状況が生じた場合を例に説明する。図6、図7、図8は、それぞれのケースにおいて注文内容及び発注トリガが設定されたレコードの一例を示している。
図3及び図6の例では、証券コード1111の銘柄について「700円以上になれば720円の買い注文」という条件付注文が発注されている。図6の上段は注文データ格納部12に格納された注文内容、下段は発注トリガ格納部13に格納された発注トリガがそれぞれ設定されたレコードの例である。注文内容を記録するレコードには、法定の注文伝票の要件を満たす項目が設けられているため、このような形式でデータを格納することにより証券会社等は法令の要件に従った記録を行うことができる。このレコードには「条件設定」のフィールドが設けられていて、「ON」となっている場合には発注トリガが設定されていて、発注トリガに定められた発注条件に合致した場合に発注処理が執行され、それまでは注文は待機状態に置かれることを示している。
注文期限として複数営業日を含む期限が指定されている場合、発注トリガに設定された700円の株価に至らないと、翌営業日以降も株価の監視が継続される。図3の例のように、2営業日後の値幅制限が510円〜710円となる場合、かかる値幅制限は営業日毎に銘柄マスタ16の基本データとして更新されている。翌営業日に株価が上昇して700円以上となった場合、発注条件が成就したことになるので720円の買い注文が自動的にセットされることになるが、注文条件設定部15が銘柄マスタ16を参照すると当該営業日における値幅制限の上限は710円となっているため、720円の買い注文は発注できないと判定される。
ここで、注文条件設定部15は注文データ格納部12に格納された注文内容が設定されたレコードの「自動訂正」のフィールドを確認する。図6の例では「自動訂正」が「ON」となっているため、注文者が自動訂正を選択したと判断し、訂正ルール格納部17に格納されたルールに従って執行条件の訂正を行う。例えば、720円の指値で買い注文となっているところを、値幅制限の上限である710円の指値に発注条件を訂正する。
図4及び図7の例では、証券コード2222の銘柄について「株価が始値+20円以上になれば始値+50円の買い注文」という「±指値」注文が発注されている。図7の上段は注文データ格納部12に格納された注文内容、中段は発注トリガ格納部13に格納された発注トリガ、下段は発注トリガ格納部13に格納された注文条件及び発注トリガを確定するための確定トリガがそれぞれ設定されたレコードの例である。確定トリガは取引市場が開始される時点での始値を監視し、始値が確定するとこれを取得して注文内容の執行条件、発注トリガの発注条件を確定する。
注文期限として複数営業日を含む期限が指定されている場合、発注トリガに設定された始値+10円の株価に至らないと、翌営業日以降も確定トリガは始値の、発注トリガは株価の監視を継続する。図4の例のように、2営業日目の値幅制限が860円〜1060円となっており、始値が1030円で寄り付いた場合、発注条件には始値+20円の1050円が、注文内容の執行条件には始値+50円の1080円が自動的にセットされることになる。株価が発注条件の1050円となった場合、発注条件が成就したことになるので1080円の買い注文が自動的にセットされることになるが、注文条件設定部15が銘柄マスタ16を参照すると当該営業日における値幅制限の上限は1060円となっているため、1080円の買い注文は発注できないと判定される。
ここで、注文条件設定部15は注文データ格納部12に格納された注文内容が設定されたレコードの「自動訂正」のフィールドを確認する。図7の例では「自動訂正」が「ON」となっているため、注文者が自動訂正を選択したと判断し、訂正ルール格納部17に格納されたルールに従って執行条件の訂正を行う。例えば、1080円の指値で買い注文となっているところを、値幅制限の上限である1060円の指値に発注条件を訂正する。
尚、上記の「±指値」においては、注文内容の訂正を発注時に行うのではなく、確定トリガに該当した注文内容の確定時に訂正を行うこととしてもよい。つまり、始値が1030円で寄り付いた場合、発注条件には始値+20円の1050円がセットされ、注文内容の執行条件には始値+50円の1080円について銘柄マスタ16で値幅制限に該当しないかを確認し、「自動訂正」が「ON」となっている場合には1080円の指値で買い注文となっているところを、値幅制限の上限である1060円の指値に訂正し、この状態で発注トリガの監視を継続することとしてもよい。
図5及び図8の例では、証券コード3333の銘柄について「1000円以下になれば980円の売り注文」という条件付注文が発注されている。図8の上段は注文データ格納部12に格納された注文内容、下段は発注トリガ格納部13に格納された発注トリガがそれぞれ設定されたレコードの例である。
注文期限として複数営業日を含む期限が指定されている場合、発注トリガに設定された1000円の株価に至らないと、翌営業日以降も株価の監視が継続される。図5の例のように、翌営業日の終値が1100円となり、この日で1対1の分割権利落ちとなって翌日の分割後の理論株価が550円となった場合、翌営業日の値幅制限は上下100円で450円〜650円となる。かかる値幅制限は営業日毎に銘柄マスタ16の基本データとして更新されている。翌営業日に株価が前日終値と実質的に同一の550円で寄り付いた場合、株価が1000円以下という発注条件を形式的には満たすこととなるため、980円の売り注文が自動的にセットされることになる。しかしながら、注文条件設定部15が銘柄マスタ16を参照すると当該営業日における値幅制限の上限は650円となっているため、980円の売り注文は発注できないと判定される。
ここで、注文条件設定部15は注文データ格納部12に格納された注文内容が設定されたレコードの「自動訂正」のフィールドを確認する。図8の例では「自動訂正」が「ON」となっているため、注文者が自動訂正を選択したと判断し、訂正ルール格納部17に格納されたルールに従って執行条件の訂正を行う。例えば、980円の指値で売り注文となっているところを、分割分を反映して980円の2分の1である490円の指値に発注条件を訂正する。
尚、分割のケースにおいては上記のように設定してもよいが、注文者が設定した発注条件自体も2分の1に訂正することが好ましい。従って、上記の手順で値幅制限に抵触することとなった後に初めに発注条件を訂正して、訂正した発注条件を下に再度発注条件に該当するか否かを確認して、訂正後の発注条件に該当する場合には訂正した注文の発注処理に進むこととしてもよい。
これまで説明した値幅制限、分割その他の訂正ルールの適用については、銘柄マスタ16から検出した値幅制限、分割等の事項に対応して訂正ルールを自動的に選択することとしてもよい。また、値幅制限超過時、分割時などいくつかのルールを予め顧客端末30に表示して選択させておいて、各々のルールごとに自動訂正の選択を示すフラグを設けて、注文者が選択した訂正ルールを適用するよう構成してもよい。
図9のフローチャートを用いて、本発明にかかる注文内容自動訂正システムにより、発注条件付の売買注文の注文内容を、発注時に自動訂正するフローについて説明する。まず、注文者が定めた発注条件を監視し(S01)、発注条件に合致しない場合には(S02)、さらに発注条件の監視を継続する(S01)。発注条件に合致すると(S02)、注文の対象となっている銘柄の銘柄マスタを参照して、売買停止銘柄等の取引市場への発注が不可能な銘柄でないかを確認する(S03)。売買停止銘柄等に該当する場合には、発注処理は中止される。
売買停止銘柄等に該当しない場合には、同じく注文の対象となっている銘柄の銘柄マスタを参照して、発注条件が当日の値幅制限を超えることとなっていないかを確認する(S04)。値幅制限を超えていない場合には、予め注文者が指定した執行条件の注文が、取引市場に発注される(S07)。
一方、値幅制限を超えている場合には、注文内容を記録したレコードのフラグを参照して自動訂正が選択されているか否かを確認し(S05)、自動訂正が選択されている場合には、注文者が予め指定した執行条件の一部を値幅制限内に収まるように所定のルールに従って訂正して(S06)、訂正した注文が取引市場に発注される(S07)。自動訂正が選択されていない場合には、値幅制限エラーとして発注処理は中止される。
本発明にかかる注文内容自動訂正システムを含む金融商品の売買注文の発注処理システムの構成を示すブロック図である。 取引市場における株式の値幅制限の一部を示す図である。 発注条件付の売買注文が発注される際に、値幅制限の範囲外となってエラーとなる第1の例を示す図である。 発注条件付の売買注文が発注される際に、値幅制限の範囲外となってエラーとなる第2の例を示す図である。 発注条件付の売買注文が発注される際に、値幅制限の範囲外となってエラーとなる第3の例を示す図である。 図3の例において、本発明にかかる注文内容自動訂正システムを適用した場合の注文内容及び発注トリガが設定されたレコードの一例を示す図である。 図4の例において、本発明にかかる注文内容自動訂正システムを適用した場合の注文内容、条件確定トリガ及び発注トリガが設定されたレコードの一例を示す図である。 図5の例において、本発明にかかる注文内容自動訂正システムを適用した場合の注文内容及び発注トリガが設定されたレコードの一例を示す図である。 本発明にかかる注文内容自動訂正システムにより注文内容を自動訂正するフローのフローチャートである。
符号の説明
10 発注処理システム
11 注文受付部
12 注文データ格納部
13 発注トリガ格納部
14 トリガ監視部
15 注文条件設定部
16 銘柄マスタ
17 訂正ルール格納部
18 発注処理部
20 市場システム
30 顧客端末

Claims (4)

  1. 金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正システムであって、
    発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納手段と、
    前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納手段と、
    金融商品の時価情報の記憶装置、又は時刻の計測装置、又は売買注文の約定状況に関する情報の記憶装置のいずれかにおいて、前記発注条件格納手段に格納された金融商品の時価、又は時刻、又は他の売買注文の約定のいずれかについて定められた発注条件に一致するかを監視する発注条件監視手段と、
    売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納手段と、
    前記発注条件監視手段において、一の売買注文に付された発注条件の一致が検出されると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納手段から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値が、前記値幅制限格納手段に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定する値幅制限判定手段と、
    前記値幅制限判定手段において、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定されると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定する自動訂正判定手段と、
    前記自動訂正判定手段において、自動訂正オプションの選択がされていると判定されると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を訂正して、前記注文内容格納手段に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新する注文内容訂正手段と、
    前記注文内容訂正手段によって更新された前記売買注文の注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信する発注処理手段と、
    を備えることを特徴とする注文内容自動訂正システム。
  2. 金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正システムであって、
    発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として前記銘柄の始値を基準に指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む、前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納手段と、
    前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納手段と、
    金融商品の時価情報の記憶装置において、前記注文内容格納手段に格納された注文内容に関する情報に含まれる売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定を監視する始値監視手段と、
    売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納手段と、
    前記始値監視手段において、一の売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定が検出されると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納手段から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値について前記始値を基準にした仮指値を算出し、算出された仮指値が、前記値幅制限格納手段に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定する値幅制限判定手段と、
    前記値幅制限判定手段において、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定されると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定する自動訂正判定手段と、
    前記自動訂正判定手段において、自動訂正オプションの選択がされていると判定されると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記仮指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を確定させて、前記注文内容格納手段に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新する注文内容確定手段と、を備えていて、
    前記発注条件格納手段に格納された前記売買注文の発注条件に関する情報に定められた条件が成就して前記売買注文を発注する際には、前記注文内容格納手段に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を売買注文の識別コードをキーに特定し、前記注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信すること
    を特徴とする注文内容自動訂正システム。
  3. 金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正方法であって、前記売買注文の発注処理を実行する発注処理システムには、
    発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納部と、
    前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納部と、
    売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納部と、が設けられていて、
    前記発注処理システムが、金融商品の時価情報の記憶装置、又は時刻の計測装置、又は売買注文の約定状況に関する情報の記憶装置のいずれかにおいて、前記発注条件格納部に格納された金融商品の時価、又は時刻、又は他の売買注文の約定のいずれかについて定められた発注条件に一致するかを監視するステップと、
    前記発注処理システムが、一の売買注文に付された発注条件の一致を検出すると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納部から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値が、前記値幅制限格納部に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定するステップと、
    前記発注処理システムが、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定すると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定するステップと、
    前記発注処理システムが、自動訂正オプションの選択がされていると判定すると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を訂正して、前記注文内容格納部に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新するステップと、
    前記発注処理システムが、前記ステップにより更新された前記売買注文の注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信するステップと、
    を有することを特徴とする注文内容自動訂正方法。
  4. 金融商品の売買注文の取引市場システムへの発注処理時に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を自動訂正するための注文内容自動訂正方法であって、前記売買注文の発注処理を実行する発注処理システムには、
    発注条件付の金融商品の売買注文について、売買注文の対象として指定された銘柄と、執行条件として前記銘柄の始値を基準に指定された指値と、発注時において指値が値幅制限に抵触する際の自動訂正オプションの選択の有無に関する自動訂正選択情報と、を含む、前記売買注文の注文内容に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する注文内容格納部と、
    前記売買注文を前記取引市場システムに発注する発注条件に関する情報を、売買注文の識別コードを付して格納する発注条件格納部と、
    売買注文の対象となる金融商品の各々の銘柄について、取引市場における売買注文の受け付けにおける値幅制限に関する情報を格納する値幅制限格納部と、が設けられていて、
    前記発注処理システムが、金融商品の時価情報の記憶装置において、前記注文内容格納手段に格納された注文内容に関する情報に含まれる売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定を監視するステップと、
    前記発注処理システムが、一の売買注文の対象として指定された銘柄の始値の確定が検出されると、前記売買注文を、売買注文の識別コードをキーに特定して、前記売買注文の注文内容に関する情報を前記注文内容格納手段から取得し、前記注文内容に関する情報に指定された指値について前記始値を基準にした仮指値を算出し、算出された仮指値が、前記値幅制限格納部に格納された前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲を超える場合には、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定するステップと、
    前記発注処理システムが、前記売買注文が取引市場における値幅制限に抵触すると判定すると、前記売買注文の注文内容に関する情報に含まれる自動訂正選択情報を参照して、自動訂正オプションの選択の有無を判定するステップと、
    前記発注処理システムが、自動訂正オプションの選択がされていると判定すると、前記売買注文に指定された銘柄の値幅制限の範囲内であって前記仮指値に最も近い価格に、前記売買注文の執行条件として指定された指値を確定させて、前記注文内容格納部に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を更新するステップと、を有していて、
    前記発注条件格納部に格納された前記売買注文の発注条件に関する情報に定められた条件が成就して前記売買注文を発注する際には、前記発注処理システムは、前記注文内容格納部に格納された前記売買注文の注文内容に関する情報を売買注文の識別コードをキーに特定し、前記注文内容に関する情報に従って、前記売買注文を発注するためのデータを取引市場システムに送信すること
    を特徴とする注文内容自動訂正方法。
JP2003414416A 2003-12-12 2003-12-12 金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法 Expired - Lifetime JP4420384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414416A JP4420384B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414416A JP4420384B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005174057A JP2005174057A (ja) 2005-06-30
JP2005174057A5 JP2005174057A5 (ja) 2006-03-23
JP4420384B2 true JP4420384B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=34734221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003414416A Expired - Lifetime JP4420384B2 (ja) 2003-12-12 2003-12-12 金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4420384B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5388645B2 (ja) * 2009-03-23 2014-01-15 株式会社野村総合研究所 約定制御システム
JP5405239B2 (ja) * 2009-09-03 2014-02-05 株式会社大和証券グループ本社 注文処理システムおよびプログラム
JP5815815B2 (ja) * 2014-08-08 2015-11-17 株式会社マネースクウェアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP6001744B2 (ja) * 2015-09-24 2016-10-05 株式会社マネースクウェアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP5941237B2 (ja) * 2016-02-19 2016-06-29 株式会社マネースクウェアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP6271661B2 (ja) * 2016-09-01 2018-01-31 株式会社マネースクウェアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP6405445B2 (ja) * 2017-12-27 2018-10-17 株式会社マネースクエアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP6585792B2 (ja) * 2018-09-14 2019-10-02 株式会社マネースクエアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP6821211B2 (ja) * 2019-09-05 2021-01-27 株式会社マネースクエアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP6969826B2 (ja) * 2019-09-05 2021-11-24 株式会社マネースクエアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP7231269B2 (ja) * 2019-09-05 2023-03-01 株式会社マネースクエアHd 金融商品取引管理装置、プログラム
JP7452906B2 (ja) 2021-10-21 2024-03-19 株式会社マネースクエアHd 金融商品取引管理装置、プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2312519A1 (en) * 1995-06-07 2011-04-20 Citibank, N.A. Method and system for providing integrated brokerage and other financial services through customer activated terminals
JP2001155086A (ja) * 1999-09-14 2001-06-08 Nippon Online Shoken Kk 売買注文自動発注装置、売買注文自動発注システム及び売買注文自動発注方法
JP2003345987A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Fumio Inoue 有価証券取引システム、有価証券取引システム用プログラム、有価証券取引システム用プログラムの記録媒体、有価証券取引システム用プログラムの配布方法および有価証券の取引方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005174057A (ja) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4132069B2 (ja) 売買注文自動訂正システム
AU761350B2 (en) Automatic ordering method and system for trading of stock, bond, item, future index, option, index, current and so on
JP4420384B2 (ja) 金融商品の売買注文の注文内容自動訂正システム及び金融商品の売買注文の注文内容自動訂正方法
JP4682244B2 (ja) 売買価格決定方法及び売買価格決定装置
JP2008541231A (ja) 反内在化注文の変成装置
JP3734168B2 (ja) 発注条件を自動設定する売買注文処理システム及び売買注文の処理方法
JP2008021141A (ja) 売買注文受付システム及び売買注文受付方法
JP5105910B2 (ja) 売買注文発注システム及び売買注文発注方法
JP4915910B2 (ja) 売買注文処理システム及び売買注文処理方法
JP3966475B2 (ja) 売買注文執行の保証方法
JP2011108206A (ja) 注文処理システムおよびその方法、並びにプログラム
JP2008052755A (ja) 発注条件と注文内容を自動設定する売買注文処理システム及び売買注文の処理方法
JP2005100098A (ja) ペアトレードシステム
JP2004206470A (ja) 取引支援サーバ、取引支援プログラムおよび取引支援システム
JP5709290B2 (ja) 指値注文自動訂正プログラム、指値注文自動訂正装置及び指値注文の自動訂正方法
JP5502510B2 (ja) 投資ストラテジーの発注システムおよび発注処理方法、並びにプログラム
JP5139035B2 (ja) 有価証券売買発注装置及び有価証券売買発注方法ならびにそのプログラム
JP4959273B2 (ja) 金融商品の定時売却システム
JP7199679B1 (ja) 不動産売買を支援するためのシステム、方法、およびプログラム
JP5154290B2 (ja) 売買注文発注制御装置及び売買注文の発注制御方法
JP4076512B2 (ja) 発注条件と注文内容を自動設定する売買注文処理システム及び売買注文の処理方法
JP2019185375A (ja) オプション取引発注装置および方法
JP4920464B2 (ja) 取引一任勘定取引システムおよびその方法、並びにプログラム
JP2009075773A (ja) 証券取引発注装置及び証券取引発注方法
JP2007323503A (ja) 条件付き証券売買注文受付システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060206

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060206

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4420384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151211

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350