JP4418715B2 - ラトラパンテ機能をもつ時計、およびそのようなラトラパンテ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1つの分針と時針を有するアナログ式の時刻表示と、通常の時刻表示の指針と同軸に配置された少なくとも1つのラトラパンテ分針および/またはラトラパンテ時針を有するラトラパンテ機構とを備える時計、特に腕時計に関する。
このような種類の時計は、通常の時刻表示を可能にするばかりでなく、時間差の測定、ないしはさまざまな出来事の継続時間の読み取りを、効率的かつ簡単なやり方で可能にするものである。
これに関連する従来技術には、特に、ラトラパンテ機能を有するクロノグラフが含まれている。この場合、ラトラパンテ機構は、ストップの経過中にストップ指針を一時的に停止させながら、その間に測定プロセスを継続させ、総時間の測定に引き続いて、ストップ指針を追いつかせるために利用される場合が大半である。これはたとえば、中間時間の確実な読み取りを可能にしながらも、その間に最終時間の測定もさしあたり継続させたいような場合に該当する。多くの場合、このような種類の時計では通常の時刻表示が省略されて純粋なストップウォッチになるか、または、ストップ機能が別個の副次表示部で具体化されるかのいずれかである。そのため多くの用途では、通常の時刻表示の表示と、副次表示部の表示とを基にして面倒な計算して初めて所望の情報を得るほかなく、ある出来事が開始または終了した絶対時間を直接読み取ることは多くの場合不可能である。
そこで、特定の時点で所望の位置にもってくることができ、それによって現在時刻との関係や時間差を直接的に表示する追加の指針を有する、通常のアナログ式の時刻表示を備える時計も作られている。
たとえば米国特許明細書US1790359は、ある出来事が始まった瞬間と現在時刻との間の時間差を表示するために、分針と時針による従来式の時刻表示を備える時計に、追加の分針と時針を装備することができる装置を記載している。この場合、追加の分針と時針の調整は手動で行われ、したがって追加の分針と時針の位置は、手動で動かされない限りいつも静止している。この種の手動装置を使うのは明らかに面倒で時間コストがかかり、通常の時刻を読むときに邪魔になる。
米国特許明細書US5255248も上記と同じ目的の時計を記載しており、すなわち、通常の時刻表示だけでなく時間差の測定も同時に可能にする時計を記載しており、つまり、この時計はストップウォッチでもなければ完全に普通の時計でもなく、両方の機能を1つの表示部に統合している。そのために用いられる手段および特に機能形式は、また違った種類のものである。
上記の特許明細書で提案されている時計は、一方では、通常の時刻表示の指針と同軸に配置された追加の分針を有しており、この分針は押ボタンの操作によって、静止した標準位置から通常の分針の現在位置へと動かすことができる。この分針は、ある出来事の開始をマーキングするために、その位置で再び静止してとどまる。追加の指針を現在時刻に合わせてセットする手順は、同特許明細書によれば、従来式のラトラパンテ機構によって実施することができる。
上に述べた時計は、他方では、たとえば出来事の終了をマーキングすることによって「カウントダウン」機能を盛り込むために、マーキングとスケールとを備える、文字盤の回りを同軸に回転可能なリングを有している。
このように、この時計は通常の時刻表示だけでなく時間差の測定も同時に可能にするものであり、追加の分針を動かすためのラトラパンテ機構が提案されているが、追加の分針は前述したように静止した位置しか有しておらず、そのため、不使用時にはその時間測定機能ないしマーキング機能が通常の時刻表示の読み取り過程にきわめてマイナスに作用するという意味で、これらの表示の読み取りは最善であるとはいえない。つまり、この指針は最後に使用された位置にとどまっており、そのため、文字盤の上でいつまでも邪魔な要素として目に入るのである。
本発明の目的は、現在のシステムの前述した欠点を回避しながら、通常の時刻表示をするためだけでなく、時間差を効率的かつ簡単に測定するため、ないしはさまざまな出来事の継続時間を読み取るための時計を具体化するとともに、この目的のために適したラトラパンテ機構を具体化することにある。
このように本発明の対象物は請求項1の特徴を有する時計、特に腕時計であり、ならびに、特許請求の範囲に記載の特徴を備える、この時計の具体化のために適したラトラパンテ機構である。
本発明による時計は、特に、1つまたは複数のラトラパンテ指針が時計の通常モードのときには通常の時刻表示の指針と同期して、かつこれらの指針に対して相対的に重なり合う位置で運動し、ラトラパンテ指針はストップモードのときには任意の時点をマーキングするために停止するとともに、任意の時間が経過した後に、通常の時刻表示の指針とあらためて同期して運動するために、これらの指針に対して相対的に重なり合う位置に再びもってくることができることを特徴としている。
すなわちこの解決法は、1つまたは複数の追加の指針を、時計の通常モードのときにはたとえば通常の時刻表示の指針の下に配置して、つまり上方から見えないように配置して、同期した連動を行わせることを可能にするものであり、それに対して上に挙げた公知の時計ではこれと異なり、1つまたは複数の追加の指針は通常モードのときには静止した位置にとどまっている。
本発明で提案される時計では、1つまたは複数の追加の指針はラトラパンテによって、ストップ位置から、通常の時間表示の指針に対して相対的に重なり合う(静止していない)標準位置へと再びリセットされる。これとは対照的に、上に挙げた特許文献US5255248に記載されているラトラパンテ機構は、追加の分針がラトラパンテ機構によって(静止した)標準位置からストップ位置へと動かされるという意味で、いわば本発明と逆のやり方で利用される。
本発明による時計では、追加の指針の停止プロセスおよびリセットプロセスの作動は、たとえば押ボタンやロッカー形ボタンなどの操作部材を介して行うことができる。
さらに、現在の機能モードについて利用者に知らせるために、上に挙げたロッカー形ボタンによる状態表示や、顕在している表示窓などを設けることができる。
たとえばある出来事の総時間を知りたいときにこれを表示するために、スケールを備える内側リングまたは外側リングをこのような時計に設けることも同様に可能である。
その他の利点は、従属請求項に記載されている構成要件から明らかであり、ならびに、以下において図面を参照しながら詳細に述べる説明から明らかである。
添付の図面は、本発明に基づく時計のいくつかの実施形態を模式的に一例として示すものである。
次に、前述した図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
図1aから明らかなように、本発明は、少なくとも1つの分針2と時針3を有するアナログ式の時刻表示を備える時計、特に腕時計に関わるものである。この時刻表示は、さらに秒針4を有している。
さらにこの時計は、ラトラパンテ分針・時針機構あるいは単にラトラパンテ分針機構ないし単にラトラパンテ時針機構を、時計の意図される用途に応じて有しており、このような時計はさまざまなオーダーの測定されるべき継続時間を対象とすることが考えられるので、上述の選択に影響を及ぼす場合があることを明記しておく。
ラトラパンテ機構は、通常の時刻表示の指針2,3と同軸に配置された少なくとも1つのラトラパンテ指針を有しており、通常はラトラパンテ分針5またはラトラパンテ時針6を有しており、あるいは複数のラトラパンテ指針を有しており、たとえばラトラパンテ分針5に加えて同じく同軸に配置されたラトラパンテ時針6を有しており、もしくはさらにラトラパンテ秒針を有している。
ラトラパンテ機構がクロノグラフに組み込まれるのが普通である公知の大半の事例とは異なり、本発明の機構は、たとえば腕時計などの通常の時計に組み込まれているので、通常の時刻表示と、ラトラパンテ機構を用いた時間差の測定とを、ただ1つの表示部で同時に行うことができる。
技術的にみれば、このラトラパンテ分針機構またはラトラパンテ時針機構は、クロノグラフ二重指針用のラトラパンテ機構の公知の実施形態と同一であってよい。この種のラトラパンテ機構については、たとえば欧州特許出願明細書EP0562155に詳しく説明されているので、この点に関する説明はここで繰り返す必要をみない。
ラトラパンテ分針・時針機構の場合、もしくは秒針をも考慮に入れた機構の場合、この種の機構の以下に詳しく説明する実施形態によって機構が具体化されるのが好ましい。そのような機構は設計高さすなわち時計の高さを低減するばかりでなく、たとえば保守整備や修理をする場合に、ラトラパンテ機構の個々の構成部品へのアクセス性をも改善するからである。
上に挙げた利点は、特に、2つ以上のラトラパンテ指針を備える機構を採用した場合に顕著であるが、説明をわかりやすくするために、および、本発明によるラトラパンテ機構がただ1本のラトラパンテ指針の場合や、ここで取り上げる時計以外の用途、たとえばクロノグラフ以外の型式の時計にも利用できるという意味で、まず本発明の機構をラトラパンテ分針の場合について説明し、次いでラトラパンテ時針の場合について説明してから、最後にラトラパンテ分針・時針を例にとって説明することにする。
本発明によるラトラパンテ(分針)機構の機能形態は、全般的には、公知のラトラパンテ機構の機能形態と類似している。しかしながら本発明の機構は、機構の部品ないしモジュールの構成や配置が異なっていることを特徴としている。本発明によるラトラパンテ機構の摩擦接合クラッチは、公知のラトラパンテ機構の場合のように指針装置の中心部にあるのではなく、指針装置と並んでその外部にある。このような構造に基づき、以下の説明から理解されるように、全体の設計高さが低減されるとともに、モジュール性の向上によって各部品へのアクセスが容易になる。
ラトラパンテ分針機構は主として3つのモジュールで構成されており、すなわち、スライダ21と、ばね22と、鉗子23とを備えるブロッキング装置20(図5)、ハートカム車31を含めたリセット装置30(図8a)、および、クラッチと、機構の各部品ないしこれらに付属する車を内蔵する指針装置50(図5,9a,9bおよび12)とを備えるリセットレバー車33(図8b)で構成されている。
ブロッキング装置20を詳しく説明するための図5から明らかなように、指針装置50にあるストップ車55を取り囲む鉗子23ならびにその長いほうの鉗子端部23aおよび23bの制御は、ケーシングにある操作部材7と協働するスライダ21によって行われる。スライダ21は、一方では長尺状の切欠きとスリーブ26によって、また他方ではスライダ21の右側と左側で地板15に取り付けられた調整可能な2つの偏心器24a,bによって、あるいは代替案として2つの定置のピンによって、二重に案内されている。ケーシングにある操作部材7により、スライダ21を2つの位置21a,bのいずれかへ直線的に動かすことができ、すなわち、鉗子端部23a,bが開く引かれた位置21a(図6aと図6b参照)と、鉗子端部23a,bが閉じる押された位置21b(図7aと図7b参照)とに動かすことができる。スライダ21を動かすことで(図6aと図7a)、ケーシング内部のほうを向いているスライダ21の端部に取り付けられたピン21cが、鉗子23の短いほうの鉗子端部23cおよび23dの互いに狭まる側方の内面23eに沿って摺動することによって、鉗子23の開閉が行われる。短いほうの鉗子端部23cおよび23dの互いに狭まる側方の内面23eの弧を描く形状は、外部からの衝撃でピン21cが管理不能に動くのを防止するために、圧力の作用点を形成する一種のカムをなしている。側方の内面23eへの接触を長さ全体で行えるようにするために、ばね22がネジ25および/またはその他の取付部材によって、その外方を向いた端部がピン22a,bとともに短いほうの鉗子端部23cおよび23dの外側を押圧し、それによって鉗子23の長いほうの鉗子端部23a,bを開くための力を及ぼすように配置されている。さらにばね22は、ネジ25の領域でスライダ21の上下の遊びを限定している(図9b参照)。スライダ21、ばね22、および鉗子23を備えるブロッキング装置20全体をスリーブ26を中心として半径方向に回すことができるという意味で、両方の偏心器24a,bにより、スライダ21の案内の遊びを調整可能であるばかりでなく、鉗子23の長いほうの鉗子端部23aおよび23bの噛み合いの位置ないし同心性を、指針装置の中心にあるストップ車55に対して相対的に調節可能である。
このようにスライダ21が押された位置21bにあるとき、鉗子23が閉じることによってストップ車55は回転しないようにブロックされるのに対して、スライダ21が引かれた位置21aにあるときは、ストップ車が自由に回転することができる。
このようなブロッキング装置のほかにももっと簡単な別の代替案があるが、それ以外にも若干異なる形態のスライダも考えられよう。そのようなスライダはケーシング内部を向いている端部に歯を有しており、この歯によって、押された位置のときに、すなわち単に長手方向へスライドした後に、ストップ車55をその縁部で付勢しながら回転しないように嵌合によりブロックする。
図8aから図8dおよび図9aから明らかなように、指針装置50の軸58に対して非同心的に配置された摩擦接合クラッチは、リセット装置30で構成されている。このリセット装置は2つのサブモジュールを有しており、後の箇所で説明するように、これに適したさらに別のサブモジュールと協働し、ないしは、指針装置50に配置されているラトラパンテ機構の対応する部品と協働する。
リセット装置30の第1のサブモジュールは、ハートカム車31およびこれに取り付けられたハートカム32を有しており、第2のサブモジュールは、レバーばね34と、レバー35と、コロ36(変形例1)または摺動パッド37(変形例2)とを備えるリセットレバー車33を有している。実際問題としては、リセット装置のモジュールについては図8dに示す摺動パッド37を備える変形例のほうが好ましい。摺動パッド37の平坦な面がハートカム32の「心臓弁」ないし肩部の上に全面的に載ることができ、それによって2点支持と同等になるからである。このような2点支持は、図8cに示す変形例のコロ36の場合における1点支持よりも安定している。第1のサブモジュールのハートカム32に代えて、ウォーム形の偏心器を採用することもできるであろう。ただしその場合には、昇降軸およびこの場合には一方の回転方向にしか回せない竜頭を介しての指針位置に関して欠点が生じる。
時計仕掛けの中心部にある指針装置50は、基本構造の点では図9aに示す従来式の世界時時計の構造にほぼ相当しているが、ラトラパンテ機構に付属する追加の部品を内蔵している。
一番下の平面は、分針カナ51およびこれに取り付けられた分針カナ車52を有しており、分針カナ51が分針2を支持している。中央の平面は、1つまたは複数のラトラパンテ指針5,6を支持し、摩擦接合クラッチと協働するラトラパンテ機構の部分を内蔵している。これは、表示車とも呼ばれる従動分針車54が取り付けられた、従動分針5を支持する従動分針カナ53であり、この従動分針車にはストップ車5が取り付けられており、鉗子23が前述したようにストップ車55を2つの側で取り囲む場合には、ストップ車がこの鉗子23の高さに位置するようになっている。一番上の平面は、たとえば上側のブリッジ16よりも下側に位置するブリッジ17にリベット止めされていて時針車57の回転軸としての役目をする時針カナ56を有しており、時針車57はその管状部分に時針3を支持している。
指針装置およびブロッキング装置と連携する分針リセット装置30の機能様式を説明するために、特に、個々の構成部品の噛み合い状態が明瞭に図示されている図9aと図9bを援用する。
鉗子23ないしその長いほうの端部23aおよび23bは、ストップ車55を2つの側で挟み込み、ストップ車と連結されていてこれよりも大きな直径を有する従動分針車54を不動状態に保つような高さに取り付けられている。このように従動分針車54は長いほうの鉗子端部23aおよび23bの上に載っており、ブリッジ17に固着された時針カナ56の下側部分に上面で接触することがなく、また、分針カナ51の上部に下面で支持されることもない。それによって分針カナ51は自由に回転可能であり、他の部分との追加の摩擦によって時計の日々の運行が悪影響を受けることがない。上方に向かう軸方向の衝撃が生じると、従動分針車54は時針カナ56に衝突し、下方に向かう軸方向の衝撃が生じると、長いほうの鉗子端部23aおよび23bにある両方のピン23fが地板15に支持される可能性がある。鉗子端部23aおよび23bがばねとして成形されている場合、衝突が生じた後に、これらの鉗子端部が従動分針車54を再び初期位置へと押し戻す。半径方向の衝撃が生じると、鉗子端部23aおよび23bは撓曲し、極端な場合には噛み合い部の高さで、上面に凹部を備えている分針カナ車52の内壁52aに衝突し、そのまま停止する。この場合には、上に説明したばね22が、短いほうの鉗子端部23cおよび23dに係合するピン22aおよび22bによって鉗子23を再び初期位置へと押し戻す。時針車57はブリッジ17の上に載っており、したがって指針装置の内部にある下側の車には影響を及ぼさない。時針車57の駆動は、図9bに示すように、通常のやり方で日の裏車59を介して行われる。
ラトラパンテ機構の本来の機能形態の説明に戻ると、図9aならびに図8aおよび図8bから明らかにわかるように、一方ではハートカム車31が分針カナ車52に係合するとともに、他方ではリセットレバー車33が従動分針車54に係合している。このことは、指針装置50に対して相対的なリセット装置30の非同心的な配置によって可能であり、このような配置では、リセット装置の回転軸38と指針装置の回転軸58が同一でない。そして、上に説明したとおり図6と図7から明らかなように、操作部材7が操作されてストップ車55が鉗子23によってブロックされると、ストップ車55と堅固に連結されている従動分針車54ならびにこれと係合しているリセットレバー車33が回転しないようにブロックされるので、従動分針5が停止する。それに対して、図9bに見られるように、分針カナ車52ならびに時針車57は日の裏車59によって引き続き駆動されるので、通常の時刻表示の分針および時針2,3は引き続いて通常どおり回転する。それにより、ハートカム車31と、ブロックされたリセットレバー車33との間で相対的な回転が生成され、その結果、図8cと図8dに図示されているように、ハートカム32の側面はこの回転中にレバーばね34の復帰力に抗して、レバー35に取り付けられたコロ36または摺動パッド37に作用する。操作部材7をあらためて操作することによってストップ車55のブロッキングが解消されると、コロ36または摺動パッド37は、レバーばね34の復帰力に基づいて、およびハートカム32の側面の相応の形態に基づいて、ハートカム32の先端に向かい合う休止位置へとハートカムに沿って再び摺動し、それによって、従動分針5を分針2に対して相対的に重なり合う位置へと再び移す。
ラトラパンテ時針機構は、上に説明したラトラパンテ分針機構に準ずるやり方で機能する。構造上の相違点は、図10および図11ないし図9および図12から明らかである。
ブロッキング装置20に変わりはない。指針装置50/60に対して相対的なリセット装置30/40の非同軸な配置がこれを問題なく許すのであれば、後の箇所で明らかにする理由から、上に説明した従動分針5に対するリセット装置と比較たとき、上述した内容と相対的に同一に構成された従動時針6に対するリセット装置40が指針装置60の向かい合う側に取り付けられ、その様子は図10と図11に明らかに見ることができる。
図12の断面図には、時計の中心部における指針装置60の構造が、ラトラパンテ時針機構の場合について図示されている。この場合にも、たとえば従動時針64や日付調整車66などのトルクが、隣接する車に影響を与えないようにするために、それぞれの車は安全余裕によって互いに分離されている。それにより、時計の個々の機能が、他の部品との間の管理不能な摩擦現象によって妨害されることがない。
指針装置60については同じく各平面で説明することができる。一番下の平面には、先ほどの例と同じく分針2を支持し、日の裏車69により駆動される分針カナ61がある。この日の裏車は、中央の平面に配置されていて時針3を支持する時針車62を同じく駆動する。本例では分針カナ車を有していない分針カナ61の上での時針車62の自由な回転は、その上に位置する平面にある従動時針車64が鉗子23の上に載っていることによって保証される。この従動時針車64は、従動時針6を支持し、ブリッジ17にリベット止めされたカナ67の穴の中でわずかな遊びをもって同心的に回転する従動時針カナ63に取り付けられている。従動時針車64の上下の遊びは、図12から明らかなように、下側では両方の長いほうの鉗子端部23aおよび23bによって制限されており、上側ではブリッジ17にリベット止めされたカナ67の下側部分によって制限されている。上側端部にあり、同じく日の裏車69を介して駆動される日付調整車66は、日付機構に属している。この日付調整車は、それが従動時針車64から分離されている様子を明示するために図12に示されている。日付調整車66はブリッジ17の上に載っており、定置にリベット止めされたカナ67を中心として若干の遊びをもって同心的に回転する。このような構造により、日付機構のトルクの変化は、さらに下方にある従動時針車64にいかなる影響も及ぼさない。
先ほど説明した実施例のときと同じく、指針装置は、軸58ないし68に対して同軸に取り付けられた中央の軸受カナを中心として段差をつけられており、指針装置50/60の範囲外ないし時計の中心部の範囲外にあるすべての車は、断面図に図示されているように、宝石軸受に支承されるのが好ましい。
ラトラパンテ分針機構の機能様式と、ラトラパンテ時針機構の機能様式とは、図10および図11ないし図9a、図9b、図12から明らかなように呼応している。後者の場合、従動時針6を時針3に対して相対的に重なり合う位置へ動かして停止させるために、ハートカム車41は時針車62と係合し、リセットレバー車43は従動時針車64と係合している。それ以外の手順は上の説明とまったく同様である。
以上に2種類の例をとって説明したラトラパンテ機構の利点は、特に、ラトラパンテ分針・時針機構を具体化するときに顕著となる。この機構は、図13aと図13bに示す2通りの異なるやり方で具体化することができる。これらの機構の断面図は、すでに説明した機構と呼応しているので図示していない。このような種類の機構は、多彩な機能にもかかわらず所望の簡潔さで、本発明によるラトラパンテ機能をもつ時計を具体化することを初めて可能にするものである。
図13aに示すラトラパンテ分針・時針機構は、図10のラトラパンテ分針機構と図11のラトラパンテ時針機構とを組み合わせることによって得られる。指針装置の半径方向で向かい合う側にそれぞれリセット装置が有利に配置されているので、上に説明した本発明による分機構と時間機構をこのように組み合わせるのは容易な作業である。それと同時にこの組み合わせは、設計高さの削減が非常に歴然としているので、本発明による機構の利点を明瞭に示すものである。さらに、個々の別個のモジュールへ個別にアクセス可能であることにより、それぞれ別々に保守作業や修理することを可能にする機構のモジュール構成が明瞭になる。
この場合、両方の従動分針車54と従動時針車64との分離を保証するために、組み合された指針装置50/60の回りにさらに別のブリッジが組み込まれている。指針装置のそれぞれの車や前に説明した各平面の順序は、たとえば通常の指針と付属の従動指針の順番を逆にするために変更することがもともと可能であり、このことは当業者に周知である。断面図で見たときの段階づけは、具体的には、下から上に向かってたとえば次のような外観を呈する。すなわち、第1の平面には分針カナ車52を備える分針カナ51があり、第2の平面には従動分針車54とストッパ車55を備える従動分針カナ53があり、第3の平面には新たに挿入されるブリッジと時針車62があり、第4の平面には従動時針車64と付属のストップ車65を備える従動時針カナ63があり、第5の平面にはブリッジ17と日付調整車66とブリッジ16がある。これ以外の変形例も当然、同じように考えられる。このとき鉗子23は、相応の平面で両方のストップ車55および65に同時に作用するように構成、配置される。両方のリセット装置30および40は、前に説明したように指針装置50/60の相応の車と係合しており、したがって、指針装置を中心とする半径方向の位置で相応の高さに配置されている。
ラトラパンテ分針・時針機構の機能形態は、この変形例の場合でも上に説明した内容と全面的に符合しており、したがって本例では、分針2と時針3は両方とも、通常の時刻表示の指針に対して相対的に重なり合う位置で連動または停止する付属の二重指針もしくは従動指針5ないし6を有している。
この変形例では、設計高さはラトラパンテ機能が1つだけの場合に比べて若干高くなっているが、このことは、普通であれば指針装置に設けられて設計高さを相応に増やしてしまうリセット装置30および40の非同軸の配置(図13a参照)によって補償されており、このことが本発明の機構の利点を格別に明瞭に認識させる。しかも前述したように、このようにして個々のモジュールが指針装置を中心として半径方向に配置されることできわめて容易にアクセス可能であり、したがって保守作業や修理をする場合に別々に取り扱うことができる。
図13bには、時針のリセット装置40が従動時針車64を制御するとともに、日の裏車59aを介して従動分針車54も同時に制御する、ラトラパンテ分針・時針機構の変形例が図示されている。この日の裏車59aは、時針のリセット装置と同様に、時計の中心部に配置された指針装置の半径方向外側の位置をとるのが好ましく、摩擦接合に関しては従来式の日の裏車59に比べて反対に機能する。このとき時針のリセット装置40は、まず、上に説明したように従動時針車64を制御し、この従動時針車が二重分針5に対する日の裏車59aの駆動部と係合する。この日の裏車59aの車は従動分針車54と係合しており、その際に行われる回転数の伝達比によって二重分針5と二重時針6の同期した運動を惹起し、もしくはこれらの指針の同時の停止を惹起する。
この変形例の利点は、リセット装置がそっくり1つ省略されることにある。ただし、このリセット装置に代わる追加の日の裏車59aが必要になるとともに、指針装置の相応の歯車の遊びの積算によって、従動分針5の比較的大きな回転遊びが生じることになる。
回転数に関しては、本発明による機能における伝達比は従来式の指針装置に比べて変わらない。一例として、まず図9a、図9bの指針装置について詳しく説明する。なお、歯数は車の図面と一致している:
分針カナ Z1=30個の歯
日の裏車 Z2=45個の歯(歯車)、Z3=10枚の羽根(時針駆動)
時針車 Z4=80個の歯
したがって時刻表示については、予想されるように、分表示の1回転につき1x30/45x10/80=1/12回転を行うことになる。
特に図13aに示すラトラパンテ時針機構に関する輪列の計算は次のとおりである:
分針カナ Z1=30個の歯
リセット装置 Z6=Z6’=70個の歯(相上下する2つの歯車)
日の裏車 Z5=14個の歯(時針駆動)
時針車 Z4’=72個の歯
したがって時刻表示については、同じく、分表示の1回転につき1x30/70x14/72=1/12回転を行うことになる。
最後に図13bに示す機構の変形例についての計算を行う:
分針カナ Z1=30個の歯
日の裏車(時針用) Z2=45個の歯(歯車)およびZ3=10枚の羽根(駆動)
時針車 Z4=80個の歯
ハートカム車 Z6’’=80個の歯
リセットレバー車 Z6’’’=80個の歯
従動時針車 Z4’’=80個の歯
日の裏車(時針用) Z2’=45個の歯(歯車)およびZ3’=10枚の羽根(駆動)
従動分針車 Z1’=30個の歯
これより従動分針表示ついては、やはり予想されるとおり、分表示の1回転につき1x30/45x10/80x80/80x80/10x45/30=1回転を行うことになる。
以上に述べたことから明らかなように、本発明によるラトラパンテ機構の機能原理は、全般的にみて、公知のラトラパンテ機構の機能原理に類似している。とはいえ本発明の機構は、機構の各部品ないしモジュールの異なる構成と配置によって、特に指針装置と同軸ではなく外部に設けられた摩擦接合クラッチによって、従来技術に比べていくつもの利点を有している。このような構造に基づき、一方では、特にラトラパンテ分針・時針機構を同時に統合しながら、全体の設計高さが低減される。中央の指針装置を中心として半径方向に位置決めされたリセット装置または日の裏車によって、上の説明に準じて追加のラトラパンテ秒針を設けることも原理的に考えられる。また、他方では機構のモジュール性が強化され、このことは保守整備や修理のための構成部品へのアクセス性を著しく容易にする。
このような種類の機構を、アナログ式の時刻表示を備える時計に統合することにより、1つまたは複数のラトラパンテ指針5,6を時計の通常モードのときには通常の時刻表示の指針2,3と同期して、かつこれらの指針に対して相対的に重なり合う位置で動かすことが可能であり、また、ストップモードのときには任意の時点をマーキングするために停止させるとともに、任意の継続時間の経過後に、通常の時刻表示の指針とあらためて同期して運動させるために、これらの指針と重なり合う位置へと再びもっていくことが可能である。
このとき時計1は、ラトラパンテ機構ないし付属のラトラパンテ指針5,6を制御するために、時計の竜頭8とは関わりなく時計のケーシングの縁部に配置された、たとえば押ボタン7aなどの操作部材7を有している。このとき、付属の操作部材7によるラトラパンテ機構の操作、ないしこれら両方の構成部品の連携は、従来式のやり方によって行われる。操作部材7の初回の操作をすると、ラトラパンテ分針および/またはラトラパンテ時針5,6が現在位置で停止し、随時可能なその次の操作部材7の操作により、指針5,6は通常の時刻表示の分針および/または時針2,3とあらためて同期して運動するために再びこれらの指針と重なり合う。
添付の図1aから図1dに見られるように、本例ではラトラパンテ分針・時針機構を有している時計1を使って、異なる出来事の時間差を測定するため、もしくは継続時間を読み取るための機能手順は次のとおりである。
図1aに示すように、ラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は時計1の通常の運行時には、上から見たときに見えないように、長方形の記号が付されているアナログ式の時刻表示の分針ないし時針2,3の下に位置し、これらの指針と同期して回転するのが好ましい。当然ながら、ラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6を通常の時刻表示の分針ないし時針2,3の上に取り付けることもでき、その意味でまず第1に重要なのは、重なり合う指針2,3および5,6の相対位置調節とその同期した運動である。このようにラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は、時計の通常モードのときには、通常の時刻表示の指針2,3とともに一種の二重指針を形成する。
白色の指針として図示されているラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は、図1bに模式的に示すように、操作部材7の初回の操作によって現在位置で停止し、その様子は矢印「stop」で記号的に図示されており、それに対してアナログ式の時刻表示の分針と時針2,3は引き続き回転している。これらの運動は、線と矢印で記号的に図示されている。
図1cは、図1bと同じ配置を数時間が経過した後で示している。ラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6が、通常の時刻表示の分針と時針2,3で表示される現在時刻との相関関係で、ある出来事の開始時刻を表していることが明らかに認められる。この場合、これら2つの時刻の関係やこれに対応する時間差を、特に相応の絶対時間とまったく同様に、ただ1つの表示で読み取ることができる。
図1dに模式的に示すように、停止したラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は最終的に、出来事の開始からの時間差の測定を終わらせるために、操作部材7をさらに操作することで随時、通常の時刻表示の分針と時針の下に再び重なり合うように動かすことができる。この工程は矢印「reset」で記号的に図示されている。それぞれの指針のストップ位置は鎖線、また運動方向は矢印で、それぞれ記号的に図示されている。
図2aと図2bは、上に説明したものと同一の機能を備える時計を、ラトラパンテ分針機構しか有していない実施形態、すなわちラトラパンテ時針6のない実施形態で示している。図面は図1aと図1cに呼応しており、機能進行の全体が上の説明に準じている。
さらに付言しておくと、ラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は、本発明による時計1の場合、停止していない状態のときには通常の時刻表示の分針と時針2,3と常に重なり合い、同期して回転する。このことは、通常の時刻表示の指針2,3を調整する場合にも同様に当てはまる。
ラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は、停止している状態のときには、指針2,3を調整しても回転しない。
このような種類の時計の発展例ないし変形例が図3と図4に示されている。
図3には、押ボタンの代わりにロッカー形ボタン7bが操作部材7として時計1に取り付けられており、その位置を見て機能モードを読み取ることができる。ロッカー形ボタン7bが下側の位置に押されていれば、時計1は「リセット」の機能モードすなわち通常モードにあり、つまりラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は、時刻表示の指針2,3と重なり合ったまま同期して回転する。ロッカー形ボタン7bが上側の位置に押されていれば、時計1は「ストップ」の機能モードすなわちストップモードにあり、つまりラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6は停止しており、それに対して他の指針2,3は引き続き回転する。この実施形態は、操作部材の位置によって時計1の機能モードが直接表示されるという利点がある。
時計1の機能モードは、図4に示すように、時計1の文字盤にある窓9を通して見ることができる円板10によって表示することもでき、この円板に、図3のロッカー形ボタン7bと同じ役割が与えられる。この場合、押ボタン7aまたはロッカー形ボタン7bの操作によって円板10が回転し、その結果、現在の機能モードに呼応する円板10の扇形部分を、窓9を通して見ることができるようになる。そのために円板10は、さまざまに選択することができる、操作部材の操作により引き起こされる回転角に応じて、ならびにその表示の良好な読取りやすさに応じて、適宜構成される。
機能モードの表示は、たとえば潜水作業で使うような時計1の特定の用途の場合に、安全上の理由から状態表示が推奨されるという意味で有用である。
さらに図4に示す時計1は、アナログ式の時刻表示の指針の軸と同軸に配置された回転可能なリング11を有しており、このリングは、内側リングまたは外側リングのいずれかとして具体化することができる。外側リングの場合にはこれを手動で回すことができ、内側リングの前者の場合、時計1は、リングの回転を行うために、たとえば操作部材7や竜頭8に統合されていてよい従来型の装置を有している。リング11は、さまざまに構成されていてよい、特に10分、5分、1分の領域への区分とこれに応じた文字とを有するスケールを有しており、さらには、たとえば矢印の先端の形態や、蛍光を発する点の形態をとるマーキングを有していてよい。リング11は、たとえばリングのスケールのゼロを、ある出来事の開始時刻に合わせて回すことによって、その出来事の継続時間を直接読み取るのに有用であり、あるいは、出来事の所望の時間を設定し、その時間をリング11のマーキングによって時計1で明示的に表示させるのに有用である。
このような種類の時計の利用法は、さまざまな分野で、特に日常の用途に見出すことができる。
本発明によるラトラパンテ分針・時針機構を備える時計1は、ある特定の出来事に開始から経過した時間を簡単なやり方で読み取るのに適している。というのも、ケーシングにある押ボタン7aやロッカー形ボタン7bなどの操作部材7によって、ラトラパンテ分針とラトラパンテ時針5,6で表示される時刻がその出来事の開始の瞬間に停止し、それに対して、通常の時刻表示の分針と時針2,3は引き続き回転するからである。
このように時計の携帯者は、たとえばある機器のスイッチを何時に入れたか、何時に仕事を始めたか、いつ旅行を始めたか、何時に休憩が必要になるかといった事柄に気づかされる。
特に、このような種類の時計1は上記に類似する目的のため、あるいはたとえば減圧段階中における潜水作業のための従来式クロノグラフの代替品として利用することができる。
ラトラパンテ機能を備えるこのような種類の時計1の利点は、特に、インダイヤルを備える従来型のクロノグラフの代替品が提供され、操作が簡単であり、ある事象の継続時間の見積や読取りを良好に行うことができ、この時計の利用分野が広いことにある。
このように、本発明の時計は一般的に言うと主に次のような構成要件を備えることを特徴としている。一方では、ラトラパンテ分針機構および/またはラトラパンテ時針機構が時計に組み込まれている。他方では、ラトラパンテ機構に加えて、時計の通常の時刻表示も変わらずに維持される。ラトラパンテ機構の分針および/または時針は、時計の通常モードのときには、通常の時刻表示の指針に対して相対的に重なり合う位置で位置決めされ、これらの指針と同期して運動し、すなわちこれらの指針とともに一種の二重指針を形成し、それに対してストップモードのときには各々の位置に止まって、ある出来事の開始時刻を表示する。ラトラパンテ機構の指針の停止やリセットの制御は、押ボタンやロッカー形ボタンといった操作部材により行われる。機能モードは、このロッカー形ボタンによって、あるいは窓を通して見ることができる円板によって表示することができる。最後に、この時計はスケールおよび/またはマーキングを備えるリングを有していてよい。
このように、通常の時刻表示と時間差の測定とを同時に直接的な相互関連で、しかも効率的かつ簡単なやり方で可能にするという本発明の第1の目的が達成され、追加の指針の非使用時には、その存在によって通常の時刻表示にマイナスの影響が及ぼされることがない。
そのために利用するのが好ましいラトラパンテ機構は、指針装置の軸に対して相対的に同軸でなく配置されたリセット装置を備えることを特徴としており、それによって設計高さが低減されるとともに時計のモジュール性が向上する。
aないしdは、本発明の時計の第1実施形態の原理と機能進行を模式的に示す図である。 a及びbは、本発明の時計の第2実施形態を示す模式図である。 ラトラパンテ機構の操作部材としてロッカー形ボタンが選択された、本発明の時計のさらに別の実施形態を示す図である。 状態表示のための窓と、スケール付きのリングとを追加的に有する本発明の時計の一実施形態を示す図である。 本発明によるラトラパンテ分針機構を示す平面図である。 a及びbは、図5のラトラパンテ分針機構を鉗子が開いている状態で、すなわち二重分針を連動させる機能モードで示す平面図であり、その様子が分針カナおよび付属の分針を含めた図と省いた図で示されている。 a及びbは、図5のラトラパンテ分針機構を鉗子が閉じている状態で、すなわち二重分針を停止させる機能モードで示す平面図であり、その様子が同じく分針カナおよび付属の分針を含めた図と省いた図で示されている。 a及びbは、リセット装置のハートカム車ないしリセットレバー車と、指針装置との連携を示す図である。cは、リセット装置の摩擦接合クラッチの各部品の極端な相対位置を示す図である。dは、上述したクラッチの変形例である。 a及びbは、図5の機構を示す断面図であり、一方はリセット装置と指針装置、他方はブロッキング装置と日の裏車と指針装置とを示している。 本発明によるラトラパンテ分針機構を付属の指針とともに示す平面図である。 本発明によるラトラパンテ時針機構を付属の指針とともに示す平面図である。 図10の機構を示す断面図であり、ブロッキング装置と、日の裏車と、指針装置と、リセット装置とを示している。 a及びbは、本発明によるラトラパンテ分針・時針機構の2つの実施形態を付属の指針とともに示す平面図である。

Claims (15)

  1. 少なくとも1つの分針(2)と時針(3)を有するアナログ式の時刻表示と、通常の時刻表示の指針(2,3)と同軸に配置された少なくとも1つのラトラパンテ分針(5)および/またはラトラパンテ時針(6)を有するラトラパンテ機構とを備える時計(1)、1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)が時計の通常モードのときには通常の時刻表示の指針(2,3)と同期して、かつこれらの指針に対して相対的に重なり合う位置で運動し、ラトラパンテ指針(5,6)はストップモードのときには任意の時点をマーキングするために停止するとともに、任意の時間が経過した後に、通常の時刻表示の指針(2,3)とあらためて同期して運動するために、これらの指針(2,3)に対して相対的に重なり合う位置に再びもってくることができることを特徴とする時計。
  2. 時計(1)の1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)が通常の時刻表示の指針(2,3)の下に配置されている、請求項1に記載の時計(1)。
  3. 時計(1)のラトラパンテ指針(5,6)の制御が、時計(1)のケーシングの縁部に配置された操作部材(7)を介して行われ、前記操作部材(7)を最初に操作すると任意の時点をマーキングするために1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)が停止するのに対して、任意の時間の経過後にさらに操作をすると、1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)が通常の時刻表示の分針および/または時針(2,3)に対して相対的に再び重なり合う位置へ移動し、あらためてこれらの指針と同期して運動する、請求項1または2に記載の時計(1)。
  4. 前記操作部材(7)が押ボタン(7a)により具体化されている、請求項3に記載の時計(1)。
  5. 前記操作部材(7)が2つの設定位置をもつロッカー形ボタン(7b)により具体化されており、各々の設定位置が時計(1)の現在の機能モードすなわち通常モードまたはストップモードを表す、請求項3に記載の時計(1)。
  6. 時計(1)の機能モードを表示するために、時計(1)の文字盤にある窓(9)を通して見ることができる円板(10)を有しており、時計(1)の現在の機能モードに呼応する円板(10)の扇形部分をそのつど窓(9)を通して見ることができる、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の時計(1)。
  7. アナログ式の時刻表示の指針(2,3)の軸と同軸に配置された回転可能なリング(11)を有しており、このリングは、10分、5分、1分の領域への区分とこれに応じた文字とを有するスケール、および/またはマーキングを備えている、請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の時計(1)。
  8. 時計(1)の指針装置(50/60)の軸(58/68)と同軸に配置された少なくとも1つのラトラパンテ指針(5,6)を有する、アナログ式の表示をするための指針(2,3,4)を備える時計(1)に組み込むためのラトラパンテ機構において、1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)が時計の通常モードのときにはアナログ表示の指針(2,3)と同期して、かつこれらの指針に対して相対的に重なり合う位置で運動し、ラトラパンテ指針(5,6)はストップモードのときには任意の時点をマーキングするために停止するとともに、任意の時間が経過した後に、アナログ表示の指針(2,3)とあらためて同期して運動するために、これらの指針(2,3)に対して相対的に重なり合う位置に再びもってくることができ、ラトラパンテ機構の少なくとも1つの摩擦接合クラッチは1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)の軸と非同軸に配置されていることを特徴とする、ラトラパンテ指針機構。
  9. 時計(1)の指針装置(50/60)の軸(58/68)と非同軸に配置された摩擦接合クラッチが、指針装置(50/60)を中心として半径方向に配置されたリセット装置(30/40)によって具体化されている、請求項8に記載のラトラパンテ機構。
  10. リセット装置(30/40)が、ハートカム(32/42)が取り付けられているハートカム車(31/41)と、これと同軸に配置された、レバーばね(34/44)、レバー(35/45)、およびコロ(36/46)または摺動パッド(37/47)を備えるリセットレバー車(33/43)とを有している、請求項9に記載のラトラパンテ機構。
  11. 1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)を支持し、摩擦接合クラッチと連携するラトラパンテ機構の部品が、時計(1)の指針装置(50/60)の軸(58/68)と同軸に配置されている、請求項8から10までのいずれか1項に記載のラトラパンテ機構。
  12. 1つまたは複数のラトラパンテ指針(5,6)を支持し、摩擦接合クラッチと連携するラトラパンテ機構の部品が、ブロッキング装置(20)により停止可能なストップ車(55/65)が取り付けられた従動指針車(54/64)が取り付けられている、各ラトラパンテ指針(5,6)を支持する少なくとも1つの従動指針カナ(53/63)を有している、請求項11に記載のラトラパンテ機構。
  13. 少なくとも1つのリセットレバー車(33/43)が付属の従動指針車(54/64)と係合しており、ハートカム車(31/41)は指針装置(50/60)の対応する車(52/62)と係合しており、この車のカナ(51/62)は、従動指針車(54/64)の従動指針カナ(53/63)に取り付けられたラトラパンテ指針(5,6)に対応するアナログ表示の指針(2,3)を支持している、請求項10および12に記載のラトラパンテ機構。
  14. 指針装置(50/60)を中心として半径方向に配置された2つの相応のリセット装置(30/40)により制御される2つのラトラパンテ指針(5,6)を有している、請求項9から13までのいずれか1項に記載のラトラパンテ機構。
  15. 指針装置(50/60)を中心として半径方向に配置されたリセット装置(40)と、両方のラトラパンテ指針(5,6)の歯車機構の間で回転数の伝達を保証する、同じく指針装置(50/60)を中心として半径方向に配置された日の裏車(59a)とにより制御される2つのラトラパンテ指針(5,6)を有している、請求項9から13までのいずれか1項に記載のラトラパンテ機構。
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