JP4417897B2 - 製造データ解析方法及び製造データ解析装置 - Google Patents
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Description
例えば、図19(A)に示すように項目Aと項目Yの関連性を解析する場合、項目Aと項目Yの両方のデータが存在するサンプル01は解析対象となるが、どちらか一方のデータが欠損しているサンプル02,03は解析対象とはならない。
項目Aの値による項目Yの値の差は「1」、項目Bの値による項目Yの値の差は「3.5」、項目Cの値によるYの差は不明である。
上記の製造データ解析方法において、前記説明変数の値である文字列又は数値の欠損数を計数し、計数した欠損数を新たな説明変数として追加して影響力データを算出する。
図1は本発明の原理説明図である。図1において、製造データ解析装置は、複数の製造工程の複数の説明変数の値と前記複数の製造工程により製造される製品の品質を示す目的変数とからなる製造データを取得するデータ取得手段1と、前記データ取得手段1により取得した製造データの中で前記説明変数が欠損している製造データの集合と前記説明変数が欠損していない製造データの集合に分割する分割手段2と、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数が欠損していない製造データの集合を分析して前記説明変数の前記目的変数に対する影響の度合いを評価する分析手段3とを備える。
図2において、入力装置12はキーボード等からなり、製造ラインの各工程の製造データを入力する。演算処理装置13はパーソナルコンピュータなどからなり、後述する製造データ解析処理を実行し、解析結果をディスプレ等からなる出力装置14に表示する。
次に、各説明変数の評価値を算出する(S14)。評価値とは、例えば、説明変数の目的変数に対する影響の強さを示す値、欠損のある製造データを含めて解析した場合と欠損のある製造データを除いて解析した場合で解析結果が異なる確率などである。
最後に、各説明変数の評価値を予め定めてある判断基準と照合してデータ解析を行い、解析結果に基づいて次にどのような解析を行うかを決める(S16)。
次に、上記の半導体製造工程の説明変数と目的変数の因果関係の強さを解析する製造データ解析処理を図5のフローチャートを参照して説明する。
次に、各説明変数の目的変数に対する影響の強さを示す影響力データ(第1の評価値)と、欠損値を含む製造データが説明変数と目的変数の関係に影響を与える度合いを評価するための欠損影響率(第2の評価値)と、解析の信頼性を示す解析信頼率(第3の評価値)を算出する(S25)。
分割した2つの集合の目的変数の値の平均値をX1、X2、目的変数の平方和をS1、S2、データ数をN1、N2とすると、分割された集合の分散に有意差がない場合には、t値は以下の式で表せる。
×{(1/N1+1/N2)・(S1+S2)/(N1+N2−2)}−1/2
欠損影響率は、例えば、以下のようにして算出する。
図7は、図6の製造データに装置No1の使用回数と文字項目の欠損数と数値項目の欠損数を説明変数の項目として追加した場合の製造データを示している。
次に、各サンプルデータについて同一の値の出現回数と文字項目の欠損回数と数値項目の欠損回数を計数する。
以上のようにして製造データの説明変数として「装置No1の使用回数」と「文字項目欠損数」と、「数値項目欠損数」を追加したなら、それらのデータに基づいて各説明変数の影響力データ、影響力の順位、欠損影響率、解析信頼率を計算する。
図9は、装置No1の使用回数と製品の不良率の関係を示すグラフであり、グラフの横軸は装置No1の使用回数、縦軸は不良率(パーセント)を示している。
図10のグラフから露光工程条件の値が5.6以下のデータは、不良率が平均値の「5.53%」の近傍に分布しているが、露光工程条件が5.6より大きいデータは、不良率がそれより大きい値となっていることが分かる。
図11のグラフから文字項目の欠損数が1以上のデータは、不良率が平均値の「5.709」の近傍に分布しているが、欠損数が0以下のデータは、不良率がそれより大きな値となっていることが分かる。
次に、説明変数の「B露光工程装置名」に関しては、対象値(B露光工程の装置名)が欠損しているか、それとも装置名が装置No1かにより2つの集合に分割する。図8に示すように、装置No1の装置を使用したデータの集合の不良率の中央値(med)は「6.50」、標準偏差は「1.910」、データ数は「30」であった。
上記の値と欠損値の集合の不良率の平均値から欠損影響率を計算すると、欠損影響率は「97.222」となる。さらに、その欠損影響率と2つの集合間の不良率の平均値に有意な差がある言える確率(t検定値)から解析信頼率を計算すると、解析信頼率は「2.778」となる。
図12のグラフから装置名の欠損しているデータの不良率が、B露光工程で装置No1の装置を使用したデータの不良率より明らかに低いことが分かる。
上記の値と欠損値の集合の不良率の平均値とから欠損影響率を算出すると、その値は「67.481」となる。その欠損影響率から解析信頼率を計算すると解析信頼率は「32.519」となる。
図13のグラフから装置名の欠損しているデータの不良率の方が、装置No1を使用したときの不良率よりわずかに低いことが分かる。
図14のグラフから数値項目が欠損していないデータの不良率はばらつきが大きく、数値項目の欠損数が1のデータの不良率とは大きな違いは無い。
次に、説明変数の「A膜工程装置名」に関しては、対象値(装置名)が装置No5か、それとも装置No1またはNo3かにより2つの集合に分割する。使用する装置名が装置No5のデータの集合の不良率の中央値(med)は「4.95」、標準偏差は「1.142」、データ数は「10」であった。装置名が装置No1またはNo3のデータの不良率の中央値は「7.40」、標準偏差は「1.2237」、データ数は「20」であった。
また、「C膜工程装置名」が欠損しているデータの集合の不良率の中央値は「7.40」、標準偏差は「1.233」、データ数は「11」であった。
図15は、A膜工程装置名と不良率の関係を示すグラフであり、グラフの横軸は装置名を、縦軸は不良率のパーセントを示している。
図8の評価値リストと図15のグラフから説明変数「A膜工程装置名」は欠損影響率が高いことから、欠損値の真の値を再調査しないと不良率に与える影響を評価することは難しい。
最初に各製造工程の製造データを取得し、取得した製造データの中の異常値と外れ値を除外する(図16,S41)。製造データが異常値または外れ値か否かの判断は、例えば、解析対象の製造工程に存在しない装置名を異常値と判断し、説明変数の値がサンプルデータの平均値の±4×標準偏差の範囲に入らないとき外れ値と判断する。
次に、各サンプルの説明変数毎にその値が欠損している集合と欠損していない集合に分割する(S44)。
図17の評価値リストによると、説明変数の「項目D」に関しては、影響力データの値が「13.9181」、欠損影響率が「15.426」であるので、図16のステップS50の判断基準を全て満たすことになる。従って、「項目D」は目的変数(例えば、不良率)への影響が1番大きい要因と判断される。
図18に示すように説明変数「項目D」の全体サンプル数は「100」で目的変数が欠損していないサンプル数は「80」である(この集合を集合1と呼ぶ)。
同じ「項目D」の値が「装置No2またはNo5」の集合(これを集合3と呼ぶ)の目的変数の平均値は「0.7」、データ数は「30」、標準偏差は「0.32」である。
さらに、集合2と集合3及び集合4の目的変数の値の分布形状を比較すると、集合2と集合4の分布形状が類似している。
上述した第2の実施の形態によれば、説明変数の値の欠損値の集合と、同じ説明変数の他の値の集合が一致する確率を欠損値類似率として算出し、その欠損値類似率が最大となる説明変数の値を欠損値として推定することができる。さらに、その説明変数の欠損値が目的変数(例えば、不良率)に及ぼす影響を欠損影響率として求めることができる。
(1)実施の形態は、t検定により影響力データ、欠損影響率等を算出したが、t検定以外の他の検定方法で評価値を算出しても良い。
(2)実施の形態は半導体製造工程の製造データの解析につて説明したが、半導体製造工程に限らず、他の製造工程、あるいは製造工程以外のデータの解析にも本発明は適用できる。
(3)欠損影響率、解析信頼率及び欠損値類似率は、実施の形態に述べた算出方法に限らず、解析方法に適した他の算出方法で算出して良い。
前記記憶手段に記憶した複数の製造データの中で説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数の値が欠損していない製造データの集合に分割し、
前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数の値が欠損していない製造データの集合とを分析して前記説明変数の前記目的変数に対する影響の度合いを評価する製造データ解析方法。
(付記2) 前記分析ステップは、前記説明変数の値が欠損している集合の前記目的変数の値と、前記説明変数の値が欠損していない集合の前記目的変数の値との間に有意な差があるか否かを分析して、前記説明変数の欠損値が分析結果に影響するか否かを評価する付記1記載の製造データ解析方法。
(付記3) 前記分析ステップは、各説明変数の値に基づいて少なくも複数の製造データを第1及び第2の2つの集合に分割し、前記第1の集合の前記目的変数の値と前記第2の集合の前記目的変数の値とに基づいて各説明変数の前記目的変数に対する影響の強さを示す影響力データを第1の評価値として算出する付記1または2記載の製造データ解析方法。
(付記4) 前記分析ステップは、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記第1の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す第1の確率と、前記説明変数の値が欠損していない製造データの集合と前記第2の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す第2の確率とに基づいて前記説明変数の値が欠損している製造データが解析結果に与える影響を評価するための欠損影響率を第2の評価値として算出する付記3記載の製造データ解析方法。
(付記5) 前記分析ステップは、複数の説明変数における同一の値の出現回数を計数し、計数した出現回数を新たな説明変数として追加し、前記出現回数が前記目的変数に与える影響の強さを示す影響力データを算出する付記1または2記載の製造データ解析方法。
(付記6) 前記分析ステップは、前記説明変数の値である文字列または数値の欠損数を計数し、計数した欠損数を新たな説明変数として追加し、前記欠損数が前記目的変数に与える影響の強さを示す影響力データを算出する付記1または2記載の製造データ解析方法。
(付記7) 前記分析ステップは、(1−欠損影響率)/(前記第1の集合と第2の集合の前記目的変数の値の平均値に有意な差があるか否かを示す確率)により得られる解析信頼率を第3の評価値として算出する付記4記載の製造データ解析方法。
(付記8) 前記分析ステップは、各製造データの説明変数の値の出現回数を計数し、計数した出現回数を前記製造データに新たな説明変数として追加し、該出現回数に基づいて複数の製造データを少なくとも2つの集合に分割し、前記2つの集合の前記目的変数の値に基づいて前記の出現回数が目的変数に与える影響の強さを示す影響力データを算出する付記1または2記載の製造データ解析方法。
(付記9) 前記分析ステップは、各製造データの説明変数の値の欠損数を計数し、計数した欠損数を前記製造データに新たな説明変数として追加し、該欠損数に基づいて複数の製造データを少なくとも2つの集合に分割し、前記2つの集合の前記目的変数の値に基づいて前記説明変数の欠損が目的変数に与える影響の強さを示す影響力データを算出する付記1または2記載の製造データ解析方法。
(付記10) 前記分析ステップは、各説明変数の値に対応する前記目的変数の値により少なくとも第1及び第2の2つの集合に分割し、前記第1の集合の目的変数の値の平均値と第2の集合の前記目的変数の値の平均値とそれぞれの標準偏差とに基づいて各説明変数の前記目的変数に対する影響の強さを示す影響力データを算出し、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合の前記目的変数の値の平均値と前記第1の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す第1の確率と、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合の前記目的変数の値の平均値と前記第2の集合の前記目的変数の値の平均値に有意な差があるか否かを示す第2の確率とに基づいて欠損影響率を算出し、前記影響力データに基づいて目的変数に対する影響力の強い順に前記説明変数を順位付けし、影響力の強さを示す順位と前記影響力データと前記欠損影響率とに基づいて前記説明変数が前記目的変数に影響を与えるか否かを評価する付記1または2記載の製造データ解析方法。
(付記11) 前記分析ステップは、(1−欠損影響率)/(前記第1の集合と第2の集合の目的変数の値の平均値に有意な差があるか否かを示す確率)により得られる解析信頼率を第3の評価値として算出し、前記第3の評価値が所定値以上か否かにより解析結果の信頼性を評価する付記10記載の製造データ解析方法。
(付記12) 前記分析ステップは、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数の1または複数の値の集合の目的変数の値とに基づいて欠損値類似率を算出し、欠損値類似率が最も高い集合の前記説明変数の値を欠損値の値と推定する付記1乃至11の何れか1項に記載の製造データ解析方法。
(付記13) 複数の製造工程の複数の説明変数の値と前記複数の製造工程により製造される製品の品質を示す目的変数とからなる製造データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得した製造データの中で前記説明変数が欠損している製造データの集合と前記説明変数が欠損していない製造データの集合に分割する分割手段と、
前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数が欠損していない製造データの集合を分析して前記説明変数の前記目的変数に対する影響の度合いを評価する分析手段とを備える製造データ解析装置。
(付記14) 前記分析手段は、前記説明変数の値が欠損している集合の前記目的変数の値と、前記説明変数の値が欠損していない集合の前記目的変数の値との間に有意な差があるか否かを分析して、前記説明変数の欠損値が分析結果に影響するか否かを評価する付記13記載の製造データ解析装置。
(付記15) 前記分析手段は、各説明変数の値に対応する前記目的変数の値に基づいて少なくも第1及び第2の2つの集合に分割し、前記第1の集合と前記第2の集合の前記目的変数の値に基づいて前記各説明変数の値の前記目的変数に対する影響の強さを示す影響力データを第1の評価値として算出する付記13または14記載の製造データ解析装置。
(付記16) 前記分析手段は、複数の説明変数における同一の値の出現回数を計数し、計数した出現回数を新たな説明変数として追加し、前記出現回数が前記目的変数に与える影響の強さを示す影響力データを算出する付記13または14記載の製造データ解析装置。
(付記17) 前記分析手段、欠損のある製造データの集合と前記第1の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す確率と、前記欠損のある製造データの集合と前記第2の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す確率との平均値を欠損影響率を示す第2の評価値として算出する付記13記載の製造データ解析装置。
(付記18) 前記分析手段は、(1−欠損影響率)/(前記第1の集合と第2の集合の前記目的変数の値の平均値に有意な差があるか否かを示す確率)により得られる解析信頼率を第3の評価値として算出する付記13記載の製造データ解析装置。
(付記19) 前記分析手段は、各説明変数の値により少なくも第1及び第2の2つの集合に分割し、前記第1及び第2の集合の前記目的変数の値に基づいて各説明変数の前記目的変数に対する影響の強さを示す影響力データを第1の評価値として算出し、欠損のある製造データの集合と前記第1の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す確率と、前記欠損のある製造データの集合と前記第2の集合の前記目的変数の値の平均値に有意な差があるか否かを示す確率との平均値を欠損影響率を示す第2の評価値として算出し、前記第1の評価値に基づいて目的変数に対する影響力の強い説明変数の値を順位付けし、影響力の強さを示す順位が所定順位以上で、かつ前記目的変数に対する影響力の強い前記説明変数の値の前記欠損影響率が所定の基準値以下か否かにより、前記説明変数の前記目的変数に及ぼす影響の強さを評価する付記13記載の製造データ解析装置。
(付記20) 前記分析手段は、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数の1または複数の値の集合の目的変数の値に基づいて欠損値類似率を算出し、欠損値類似率が最も高い集合の前記説明変数の値を欠損値の値と推定する付記13乃至19のいずれか1項に記載の製造データ解析装置。
(付記21) 複数の製造工程の複数の説明変数の値と前記複数の製造工程により製造される製品の品質を示す目的変数とからなる製造データを取得して記憶手段に記憶する処理と、
取得した複数の製造データの中で説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数の値が欠損していない製造データの集合に分割する処理と、
前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記説明変数の値が欠損していない製造データの集合とを分析して前記説明変数の前記目的変数に対する影響の度合いを評価する処理とをコンピュータに実行させる製造データ解析プログラム。
(付記22) 前記分析処理は、前記説明変数の値が欠損している集合の前記目的変数の値と、前記説明変数の値が欠損していない集合の前記目的変数の値との間に有意な差があるか否かを分析して、前記説明変数の欠損値が分析結果に影響するか否かを評価する付記21記載の製造データ解析プログラム。
(付記23) 前記分析処理は、各説明変数の値に基づいて少なくも複数の製造データを第1及び第2の2つの集合に分割し、前記第1の集合の前記目的変数の値と前記第2の集合の前記目的変数の値とに基づいて各説明変数の前記目的変数に対する影響の強さを示す影響力データを第1の評価値として算出する付記21または22記載の製造データ解析プログラム。
(付記24) 前記分析処理は、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記第1の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す第1の確率と、前記説明変数の値が欠損している製造データの集合と前記第2の集合の前記目的変数の平均値に有意な差があるか否かを示す第2の確率とに基づいて前記説明変数の値が欠損している製造データが解析結果に与える影響を評価するための欠損影響率を第2の評価値として算出する請求項21記載の製造データ解析プログラム。
2 分割手段
3 分析手段
11 製造データ解析装置
12 入力装置
13 演算処理装置
14 出力装置
Claims (8)
- 入力装置から入力される、複数の製造工程の複数の説明変数の値と前記複数の製造工程により製造される製品の品質を示す目的変数の値とからなる複数の製造データを記憶手段に格納する処理と、
前記記憶手段から前記複数の製造データを取得し、取得した前記複数の製造データを、前記説明変数毎に前記説明変数の値により第1及び第2の集合に分割し、分割した前記第1の集合と前記第2の集合の製造データを前記記憶手段に格納する処理と、
前記記憶手段から前記第1の集合の前記製造データと前記第2の集合の前記製造データを取得し、取得した前記第1の集合の前記目的変数の値の第1の平均値と、前記第2の集合の前記目的変数の値の第2の平均値と、前記第1及び第2の集合の前記目的変数の値の分散を算出し、算出した前記第1及び第2の平均値と前記分散とに基づいて影響力データを算出すると共に、算出した前記第1の平均値と前記第2の平均値と前記影響力データを前記記憶手段に格納する処理と、
前記記憶手段から前記複数の製造データを取得し、取得した前記複数の製造データを前記説明変数毎に前記説明変数の欠損している製造データの集合と、前記説明変数が欠損していない製造データの集合に分割し、前記説明変数の欠損している製造データの前記集合と前記説明変数の欠損していない製造データの前記集合を前記記憶手段に格納する処理と、
前記記憶手段から前記影響力データを算出した前記説明変数と同じ説明変数が欠損している製造データの前記集合を取得し、取得した前記集合の前記目的変数の値の第3の平均値を算出し、算出した前記第3の平均値を前記記憶手段に格納する処理と、
前記記憶手段から前記説明変数が欠損している製造データの前記集合の前記目的変数の値の前記第3の平均値と、前記第1の集合の前記第1の平均値と、前記第2の集合の前記第2の平均値を取得し、取得した前記第3の平均値と前記第1の集合と前記第2の集合の一方の集合の前記第1又は第2の平均値との間に有意な差があるか否かを示す第1の確率データを算出し、前記第3の平均値と前記第1の集合と前記第2の集合の他方の集合の前記第1又は第2の平均値との間に有意な差があるか否かを示す第2の確率データを算出し、算出した前記第1の確率データと前記第2の確率データの和の平均値を欠損影響率データとして算出すると共に、算出した前記欠損影響率データを前記記憶手段に格納する処理と、
前記記憶手段から前記影響力データと前記欠損影響率データを取得し、取得した前記影響力データと前記欠損影響率データを所定の判断基準と照合して、前記説明変数の欠損している製造データが解析結果に与える影響を評価する処理とをコンピュータが実行する製造データ解析方法。 - 前記影響力データを算出する処理は、前記第1の集合と前記第2の集合の標準偏差の差を算出し、前記第1の集合の前記目的変数の値の前記第1の平均値と前記第2の集合の前記目的変数の値の前記第2の平均値との差を、前記第1及び第2の集合の前記標準偏差の差で標準化した値を前記影響力データとして算出して前記記憶手段に格納する請求項1記載の製造データ解析方法。
- 前記記憶手段から前記複数の製造データを取得し、複数の説明変数における同一の装置名の出現回数を計数し、計数した出現回数を新たな説明変数として追加して前記影響力データを算出して前記記憶手段に格納する処理を有する請求項1または2記載の製造データ解析方法。
- 前記記憶手段から前記複数の説明変数の値を取得し、前記説明変数の値である文字列または数値の欠損数を計数し、計数した欠損数を新たな説明変数として追加して前記影響力データを算出して前記記憶手段に格納する処理を有する請求項1または2記載の製造データ解析方法。
- 前記記憶手段から前記第1の集合の前記目的変数の値の前記第1の平均値と前記第2の集合の前記目的変数の値の前記第2の平均値とを取得し、前記第1の平均値と前記第2の平均値との間に有意な差があるか否かを示す確率をt検定により算出し、(1−欠損影響率)を前記確率で除算した値を解析信頼率データとして算出する処理を有する請求項1、2、3又は4記載の製造データ解析方法。
- 入力装置から入力される、複数の製造工程の複数の説明変数の値と前記複数の製造工程により製造される製品の品質を示す目的変数の値とからなる複数の製造データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記複数の製造データを、前記説明変数毎に前記説明変数の値により第1及び第2の集合に分割して記憶手段に格納する第1の分割手段と、
前記記憶手段から前記第1の集合の製造データを取得し、取得した前記第1の集合の前記目的変数の値の第1の平均値と、前記第2の集合の前記目的変数の値の第2の平均値と、前記第1及び第2の集合の前記目的変数の値の分散とを算出し、算出した前記第1の平均値と前記第2の平均値と前記分散とに基づいて影響力データを算出すると共に、前記第1の平均値と前記第2の平均値と前記影響力データを前記記憶手段に格納する影響力データ算出手段と、
前記記憶手段から前記複数の製造データを取得し、取得した前記複数の製造データを前記説明変数毎に前記説明変数が欠損している製造データの集合と、前記説明変数が欠損していない製造データの集合に分割し、前記説明変数の欠損している製造データの前記集合と前記説明変数の欠損していない製造データの前記集合を前記記憶手段に格納する第2の分割手段と、
前記記憶手段から前記影響力データを算出した前記説明変数と同じ説明変数が欠損している製造データの前記集合を取得し、取得した前記集合の前記目的変数の値の第3の平均値を算出し、算出した前記第3の平均値を前記記憶手段に格納する平均値算出手段と、
前記記憶手段から前記第1の集合の前記目的変数の値の第1の平均値と、前記第2の集合の前記目的変数の値の前記第2の平均値と、前記説明変数が欠損している製造データの前記集合の前記目的変数の値の前記第3の平均値を取得し、取得した前記第3の平均値と、前記第1の集合と前記第2の集合の一方の集合の前記第1又は第2の平均値との間に有意な差があるか否かを示す第1の確率データと、前記第3の平均値と、前記第1の集合と前記第2の集合の他方の集合の前記第1又は第2の平均値との間に有意な差があるか否かを示す第2の確率データとを算出し、算出した前記第1の確率データと前記第2の確率データの和の平均値を欠損影響率データとして算出すると共に、算出した前記欠損影響率データを前記記憶手段に格納する欠損影響率算出手段と、
前記記憶手段から前記影響力データと前記欠損影響率データを取得し、取得した前記影響力データと前記欠損影響率データを所定の判断基準と照合して、前記説明変数の欠損している製造データが解析結果に与える影響を評価する分析手段とを備える製造データ解析装置。 - 前記影響力データ算出手段は、前記記憶手段から前記複数の製造データを取得し、複数の説明変数における同一の装置名の出現回数を計数し、計数した出現回数を新たな説明変数として追加して前記影響力データを算出する請求項6記載の製造データ解析装置。
- 前記記憶手段から前記第1の集合の前記目的変数の値の前記第1の平均値と前記第2の集合の前記目的変数の値の前記第2の平均値とを取得し、前記第1の平均値と前記第2の平均値との間に有意な差があるか否かを示す確率をt検定により算出し、(1−欠損影響率)を前記確率で除算した値を解析信頼率データとして算出する解析信頼率算出手段を有する請求項6又は7記載の製造データ解析装置。
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