JP4416540B2 - 収差測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、収差測定方法に係り、特に、マスク上のパターンを感光性の基板に転写する投影光学系等の波面収差を測定する収差測定方法に関する。かかる投影光学系は、例えば、半導体ウェハ等の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する際のリソグラフィー工程で使用される。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体デバイスを製造する際に、レチクル又はマスク(本出願ではこれらの用語を交換可能に使用する)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する投影露光装置が従来から使用されている。
投影露光装置では、レチクル上のパターンを所定の倍率(縮小率)で正確にウェハ上に転写することが要求されており、かかる要求に応えるためには、収差を極限に抑えて結像性能に優れた投影光学系を用いることが重要である。特に近年、半導体デバイスの急速な微細化により、通常の結像性能を超えるパターンを転写する場合が多くなってきており、転写パターンは、光学系の収差に対して敏感になってきている。一方で、投影光学系は露光面積を拡大し、開口数(NA)を大きくすることが求められており、収差補正を一層困難にしている。良好な収差補正を行うためには、高精度な波面収差の測定が必要である。
光学系の波面収差を高精度に測定する装置としては、フィゾー型やトワイマングリーン型の干渉計を応用したものが従来から使用されている(特許文献1,2)。
以下、図7乃至図9を参照して、フィゾー型の干渉計を用いて投影露光装置の投影光学系に搭載される投影レンズを被検レンズとして波面収差の測定原理について説明する。ここで、図7は、従来の収差測定装置1000を示す概略構成図である。
光源1100からの光は、干渉計ユニット1200に導光され、ハーフミラー1210を透過してコリメータレンズ1220で平行光とされ、TSレンズ1300、被検レンズ1400を通ってRSミラー1500で反射される。RSミラー1500で反射した光は、被検レンズ1400、TSレンズ1300と逆方向に進み、ハーフミラー1210で反射して結像レンズ1230によりCCDカメラ1240上に被検光として入射する。
一方、TSレンズ1300の最終面(即ち、フィゾー面)で反射した光も、ハーフミラー1210で反射され、結像レンズ1230によりCCDカメラ1240上に参照光として入射する。これらの2光束(即ち、被検光及び参照光)の干渉によりCCDカメラ1240上で干渉縞が検出される。かかる干渉縞をもとに、波面収差を計算によって求めることができる。また、TSレンズ1300及びRSミラー1500は、光軸方向にスキャンされ、所謂、フリンジスキャン法によって波面収差を連続で測定可能となっている。なお、図7において、符号を付していない部材については後述の実施形態で説明するので、ここでは説明を省略する。
ここで、被検レンズ1400の開口数を決定する開口絞り1410は、CCDカメラ1240と光学的に共役な関係となるように配置されている。かかる配置に関して、図8を用いて詳細に説明する。図8は、図7に示す開口絞り1410とCCDカメラ1240との配置関係を示す概略ブロック図である。
被検レンズ1400の開口絞り1410は、図8(a)に示すように、被検レンズ1400の後段光学系(開口絞り1410より像面側のレンズ系)1600及びTSレンズ1300によって、TSレンズ1300の前段焦点面FP(干渉計ユニット1200側)に共役となっている。更に、TSレンズ1300の前段焦点面FPは、干渉光学系(干渉計ユニット1200を構成するコリメータレンズ1220及び結像レンズ1230)1700によって、CCDカメラ1240の検出面1240aに共役となっている。正確には、TSレンズ1300を軸上の測定位置に配置し、開口絞り1410と検出面1240aが光学的に共役な関係となるように検出面1240aの位置を組み立て調整段階で調整している。
この結果、被検レンズ1400の開口絞り1410の径は、被検レンズ1400の有効開口数と一致しているが、開口絞り1410のエッジからの回折光は検出面1240a上に結像するために、干渉縞から検出される波面収差には影響を及ぼさない。
特開平2000−277411号公報 特開平2000−277412号公報
しかしながら、TSレンズ1300が軸外の測定位置に移動した場合には、図8(b)に示すように、被検レンズ1400の開口絞り1410とCCDカメラ1240の検出面1240aとの光学的な共役の関係が崩れる。これは、TSレンズ1300が移動することによって干渉光学系1700が被検レンズ1400に対して相対的に動き、TSレンズ1300と干渉光学系1700との距離がΔL(TSレンズ1300の移動量)だけ変化するためである。
このように、被検レンズ1400の開口絞り1410とCCDカメラ1240の検出面1240aとの光学的な共役の関係が崩れると、回折光が検出面1240a上で広がりをもち、図9に示すように、被検レンズ1400の有効開口数NA0(即ち、瞳)の周辺において、開口絞り1410からの回折光の影響によって測定した波面収差に急激な位相変化が生じて大きな測定誤差となる。ここで、図9は、従来の収差測定装置1000における被検レンズ1400の瞳周辺の波面収差を示す概略模式図である。
特に、図7に示した収差測定装置1000のような物体面側から測定用の光を入射させる場合は、TSレンズ1300の軸上と軸外間の移動量が、像面側から測定用の光を入射させる場合に比べて大きくなるため(例えば、5倍の投影レンズの場合は、ΔLが25倍の移動量となる)、回折光の広がりによる瞳周辺の波面収差の誤差が大きくなる。
一方、測定像高に対応して、CCDカメラ1240又は結像レンズ1230を光軸方向に移動させ、常に開口絞り1410と検出面1240aとの光学的な共役の関係を保つようにすることも可能である。しかし、CCDカメラ1240又は結像レンズ1230の移動時の偏芯によって、CCDカメラ1240上で干渉縞が移動するため、波面収差の計算領域において中心座標の像高ごとに補正を行う必要が生じるなどして望ましくない。
本発明は、被検レンズの有効開口数の全面に亘って、高精度な波面収差の測定が可能な収差測定方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の収差測定方法は、集光光学系により集光した光束を被検光学系に入射させ、被検光学系を介した光束を被検光学系の光射出側の集光点に曲率中心を設定した反射光学系により反射して再度被検光学系に入射させ、再度被検光学系を介した光束を利用して被検光学系の波面収差を干渉縞として検出する収差測定方法である。そして、特に、被検光学系の開口数を、その被検光学系を実際に使用する際の最大開口数(例えば、被検光学系が露光装置用の投影光学系の場合には実露光時の最大開口数)よりも大きな開口数に設定するステップと、設定された開口数において被検光学系の波面収差を測定するステップとを有することを特徴としている。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、被検レンズの有効開口数の全面に亘って、高精度な波面収差の測定が可能な収差測定方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての収差測定装置100及び露光装置200について説明する。なお、各図において同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の一側面としての収差測定装置100の例示的一形態を示す概略構成図である。
収差測定装置100は、被検レンズ400の使用波長に近い発振波長を有する可干渉性のよい光束(例えば、レーザー光)を光源110として、フィゾー型の干渉計を構成し、例えば、露光装置の投影光学系などの被検レンズ400の波面収差を測定する。以下、本実施形態では、被検レンズ400を投影光学系として説明する。
収差測定装置100は、図1に示すように、光源110と、干渉計ユニット120と、引き回し光学系130と、TS−XYZステージ140と、TSレンズ150と、RS−XYZステージ160と、開口数変更手段170と、主制御装置180とを有する。
収差測定装置100は、被検光と参照光を重ね合わせることによって干渉縞を形成し、被検レンズ400の波面収差を測定する。まず、被検光について説明する。図1を参照するに、光源110からの光束は、干渉計ユニット120に導光される。干渉計ユニット120の内部においては、集光レンズ121により空間フィルター122上に、光束が集められる。ここで、空間フィルター122の径は、コリメータレンズ124の開口数(NA)によって決まるエアリーディスク径の1/2程度に設定されている。これにより、空間フィルター122からの射出光は理想球面波となり、ハーフミラー123を透過後、コリメータレンズ124により平行光に変換されて、干渉計ユニット120から射出される。その後、引き回し光学系130により、被検レンズ400の物体面(露光装置に載置した際のレチクル面に相当)の上部へと導かれ、TS−XYZステージ140(TS−XYZステージ140は、Xステージ142、Yステージ144、Zステージ146を含む)上へと入射する。
TS−XYZステージ140に入射した平行光は、ステージ定盤SBに固定配置されたミラーM1によりY方向に反射され、Yステージ144上に配置されたY方向に移動可能なミラーM2によりX方向に反射され、Xステージ142上に配置されたX方向に移動可能なミラーM3によりZ方向に反射される。更に、Zステージ146上に配置されたTSレンズ150により、被検レンズ400の物体面上へと集光され、被検レンズ400を透過後に、像面(露光装置に載置した際のウェハ面に相当)上に集光して再結像される。
その後、再結像された光は、RS−XYZステージ160(RS−XYZステージ160は、Xステージ162、Yステージ164、Zステージ166を含む)上に配置されたRSミラー168により反射され、被検レンズ400、TSレンズ150、ミラーM3、ミラーM2、ミラーM1、引き回し光学系130をほぼ同一光路で逆行し、再び、干渉計ユニット120へと逆入射する。これから分かるようにRSミラー168の曲率中心は、被検レンズ400の像面上(集光点)に存在する。
干渉計ユニット120へ入射した後の光は、コリメータレンズ124を透過、ハーフミラー123で反射され、空間フィルター125上に集光される。ここで、空間フィルター125は、迷光及び急傾斜波面を遮断するためのものである。空間フィルター125を通過した後の光は、結像レンズ126によりCCDカメラ127上にほぼ平行光束として入射する。
一方、参照光については、TSレンズ150において、TSレンズ150へ往路で入射した光束の一部を反射させる。詳細には、TSレンズ150の最終面であるフィゾー面からの表面反射光を得て、かかる反射光を、ミラーM3、ミラーM2、ミラーM1、引き回し光学系130、コリメータレンズ124、ハーフミラー123、空間フィルター125、結像レンズ126の光路で逆行させ、参照光としてCCDカメラ127へと入射させている。即ち、CCDカメラ127は、被検光と参照光との重ね合わせにより形成された干渉縞を検出する。
ここで、TS−XYZステージ140(Xステージ142、Yステージ144、Zステージ146)及びRS−XYZステージ160(Xステージ162、Yステージ164、Zステージ166)は、後述する開口数変更手段170の制御部174の制御によって、TS−XYZステージ駆動部140a及びRS−XYZ駆動ステージ160aを介して、被検レンズ400の任意の像点(任意の物点)における波面収差を連続で測定可能となっている。
本実施形態の収差測定装置100では、上述したように、TSレンズ150によって被検レンズ400の物体側(レチクルが載置される側)に集光した光を最初に被検レンズ400に入射させているが、像側(ウエハが載置される側)から最初に光を入射させても良い。この場合、TSレンズ150による光の集光点は被検レンズ400の像面上に設定し、RSミラー168の曲率中心は被検レンズ400の物体面上に設定することになる。
ここで、開口数変更手段170について説明する。開口数変更手段170は、被検レンズ400に設けられた開口絞り410を駆動する駆動部172と、駆動部172を制御する制御部174とを有し、光が開口絞り410を通過することで生じる回折光によって、CCDカメラ127が検出する干渉縞が受ける位相変化の影響を低減するように、開口絞り410の絞り径を変えて被検レンズ400の開口数を変更する。なお、本実施形態では、制御部174は、TS−XYZステージ駆動部140a及びRS−XYZ駆動ステージ160aも制御するように構成されているが、それぞれを独立に制御する制御部を設けてもよい。
開口数変更手段170は、被検レンズ400の開口数を可変とし、最軸外測定位置においても波面収差測定値に回折光が影響しないように、最大絞り径を実使用時の最大有効開口数NAより十分大きな所定の開口数NAに設定可能としている。開口数変更手段170により、測定前に、被検レンズ400の開口絞り410を実使用時の最大有効開口数より更に大きく拡大し、その状態で、波面収差の測定を行う。ここで、「実使用時の最大有効開口数」とは、この被検レンズ400を実際の目的に沿って使用するときに結像性能が保証された範囲での最大開口数のことである。例えば、被検レンズ400が半導体デバイス等製造用の露光装置の投影光学系である場合には、この露光装置が実際に投影露光を行う際(実露光時)の使用可能な最大開口数を指す。
なお、開口絞り410が実使用時の有効開口数NAを越えた最大径に可変できるように、被検レンズ400を構成する各レンズの有効径も確保している。また、主制御装置180により、駆動部172及び制御部174を介して、開口絞り410の径を測定前に必要に応じて変更可能な構成となっている。なお、開口絞り410の径は、測定前にオペレーターが手動で駆動部172を操作して変更してもよい。
以下、測定の流れについて説明する。まず、被検レンズ400の開口数が実使用時の最大有効開口数NAよりも大きくなるよう、開口数変更手段170によって開口絞り410の開口径を変更する。次いで、軸上及び軸外の複数の測定点において、波面収差を順次測定する。TSレンズ150及びRSミラー168が軸外の測定位置に移動した場合、被検レンズ400の開口絞り410とCCDカメラ127の被検面との光学的な共役な関係が崩れるが、測定前に開口数を最大有効開口数NAよりも大きくしているため、開口絞り410での回折光の影響なく、全測定位置において高精度な波面収差の測定が可能となる。以下、その理由を詳細に説明する。
図2は、被検レンズ400の開口絞り410のエッジ位置を1.0とした場合のエッジ近傍での回折の影響による被検光の位相変化を示すグラフである。TSレンズ150の移動量80mmを想定し、デフォーカス量が80mmにおけるフレネル回折像を計算した結果である。また、瞳上でのCCDカメラ127の画素サイズが瞳径の0.5%とし、CCDカメラ127の画素内においては、回折像の平均化を行った結果である。
図2を参照するに、TSレンズ150の移動量ΔLが80mm(X方向及びY方向の移動量の和)の場合、エッジから0.5%までは、位相変化が発生するが、その内側においては、位相変化は発生していないことがわかる。被検レンズ400の最大有効開口数NAに対して、波面収差測定時の開口数NAを0.5%大きく確保することを考慮し、最大有効開口数NAと開口数NAが以下の数式1で示す関係式を満足するように、制御部174が駆動部172を制御すればよい。
NA/NA<0.995
被検レンズ400の開口数が数式1を満足した状態で、波面収差の測定を軸上及び軸外の任意の点について行うことで、高精度な波面収差の測定が行える。ここで、図3を使って、開口数NAの状態において回折光が波面収差の測定に対して与える影響について説明する。図3は、円形瞳の一断面における波面収差を示す図である。横軸が瞳中心を通る一断面の瞳座標、縦軸は波面収差の値を示す。図3に示すように、位相変化は、被検レンズ400の開口数NA乃至NAの範囲(図3中の波面収差の変化している範囲)のみとなり、被検レンズ400の有効開口数の内部には発生しない。この結果、被検レンズ400の有効開口数内部の瞳全面において、高精度な波面収差の測定が可能となる。ここで、図3は、収差測定装置100における被検レンズ400の瞳周辺の波面収差を示す概略模式図である。
以下、図4を参照して、本発明の一側面である露光措置200について説明する。図4は、本発明の一側面である露光装置200の例示的一形態を示す概略構成図である。露光装置200は、収差測定装置100を露光装置に適用したものである。露光装置200は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でマスク220に形成された回路パターンをウェハ224に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次の露光領域に移動する露光方法である。
露光装置200の基本的な構成は、先願である公開特許公報2000年277412号と同様である。図4を参照するに、光源210から射出されたレーザー光は、ビーム整形光学系212により光軸に対して対称なビーム形状に変換され、光路切り替えミラー214に導光される。光路切り替えミラー214は、通常の露光時は光路外に配置される。
ビーム整形光学系212を射出した光束は、インコヒーレント化光学系216へ入射し、可干渉性を低下させた後に照明光学系218を透過し、マスク(又はマスク面)220を照明する。マスク220を通過してマスクパターンを反映する光は、投影光学系222によってウェハ224が配置されるウェハ面位置224aに結像される。なお、図4においては、露光時を示していないため、ウェハ224はウェハ面位置224aに位置していないが、露光時には、ウェハステージ226によってウェハ面位置224aに移動される。
一方、投影光学系222の波面収差を測定する場合には、光路切り替えミラー214が光路中に配置される。また、開口数変更手段170の制御部174により、駆動部172を介して、投影光学系222の開口数を可変とする開口絞り222aの開口径を駆動し、投影光学系222の開口数を通常の露光時(実露光時)の最大開口数NAよりも大きな開口数NAに変更する。なお、制御部174は、投影光学系の開口数NAと開口数NAが数式1の関係を満足するように駆動部172を制御する。かかる状態で、ビーム整形光学系212からの光束は、光路切り替えミラー214により反射され、引き回し光学系230へと導かれ、マスク220の近傍に配置された干渉計ユニット120付近へと導光される。引き回し光学系230から射出した光束は、集光レンズ232により一点に集められる。ここで、集光レンズ232の焦点近傍にはピンホール234が配置されている。
ピンホール234を通過した光束は、コリメータレンズ236により平行光に変換される。ピンホール234の径は、コリメータレンズ236の開口数(NA)によって決まるエアリーディスク径と同程度に設定されている。この結果、ピンホール234から射出した光束は、ほぼ理想的な球面波となっている。コリメータレンズ236からの平行光は、ハーフミラー238により反射され、ミラーM4を介して、TS−XYZステージ140に配置されたTSレンズ150へと入射する。TSレンズ150に入射した光束は、上述したように、被検光と参照光に分割され、干渉計ユニット120にて干渉縞を形成する。かかる干渉縞によって投影光学系222の波面収差を高精度に求めることができる。
投影光学系222の波面収差を測定した後に、開口数変更手段170により開口絞り222aを駆動し、投影光学系222を通常露光時の開口数に戻し、光路切り替えミラー214を照明光学系218側に切り替え、露光を行う。ただし、より高精度な光学性能を投影光学系222に要求される場合には、波面収差の測定後、かかる測定量に基づき、例えば、構成する投影レンズのレンズ間隔及び位置を調整して、波面収差の補正を行う補正手段250を構成してもよい。
次に、図5及び図6を参照して、露光装置200を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図5は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図6は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置200によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置200を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、被検レンズの物体面側から光を入射させているが、像面側から入射させてもよい。
本発明の一側面としての収差測定装置100の例示的一形態を示す概略構成図である。 被検レンズの開口絞りのエッジ位置を1.0とした場合のエッジ近傍での回折の影響による被検光の位相変化を示すグラフである。 図1に示す収差測定装置における被検レンズの瞳周辺の波面収差を示す概略模式図である。 本発明の一側面である露光装置の例示的一形態を示す概略構成図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図5に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 従来の収差測定装置を示す概略構成図である。 図7に示す開口絞りとCCDカメラとの配置関係を示す概略ブロック図である。 従来の収差測定装置における被検レンズの瞳周辺の波面収差を示す概略模式図である。
符号の説明
100 収差測定装置
110 光源
120 干渉計ユニット
121 集光レンズ
122 空間フィルター
123 ハーフミラー
124 コリメータレンズ
125 空間フィルター
126 結像レンズ
127 CCDカメラ
130 引き回し光学系
140 TS−XYZステージ
150 TSレンズ
160 RS−XYZステージ
168 RSミラー
170 開口数変更手段
172 駆動部
174 制御部
180 主制御装置
200 露光装置
210 光源
212 ビーム整形光学系
214 光路切り替えミラー
216 インコヒーレント化光学系
218 照明光学系
220 マスク
222 投影光学系
222a 開口絞り
224 ウェハ
226 ウェハステージ
230 引き回し光学系
232 集光レンズ
234 ピンホール
236 コリメータレンズ
238 ハーフミラー
250 補正手段
400 被検レンズ
410 開口絞り

Claims (5)

  1. 集光光学系により集光した光束を被検光学系に入射させ、前記被検光学系を介した光束を前記被検光学系の光射出側の集光点に曲率中心を設定した反射光学系により反射して再度前記被検光学系に入射させ、再度前記被検光学系を介した光束を利用して前記被検光学系の波面収差を干渉縞として検出する収差測定方法であって、
    前記被検光学系の開口数を、前記被検光学系を実際に使用する際の最大開口数よりも大きな開口数に設定するステップと、
    その設定された開口数において前記被検光学系の波面収差を測定するステップとを有することを特徴とする収差測定方法。
  2. 前記被検光学系を実際に使用する際の最大開口数をNA、前記設定された開口数をNAとするとき、
    NA/NA < 0.995
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載の収差測定方法。
  3. 開口数が可変の投影光学系を有し、該投影光学系によりレチクルに形成されたパターンをウェハ上に投影する露光装置であって、
    前記投影光学系の光入射側に配置された集光光学系と、前記投影光学系の光射出側に配置された反射光学系と、前記投影光学系の波面収差を干渉縞として検出する検出光学系とを備える収差測定系を有し、該収差測定系は、前記集光光学系により集光した光束を前記投影光学系に入射させ、前記投影光学系を介した光束を前記投影光学系の光射出側の集光点に曲率中心を設定した前記反射光学系により反射して再度前記投影光学系に入射させ、再度前記投影光学系を介した光束を利用して、干渉縞を形成すると共に、前記投影光学系の開口数を実露光時の最大開口数よりも大きな開口数に設定し、その設定された開口数において前記投影光学系の波面収差を測定することを特徴とする露光装置。
  4. 前記収差測定系が測定した前記波面収差に基づいて、前記投影光学系の波面収差を補正する補正手段を有することを特徴とする請求項3記載の露光装置。
  5. ウエハにレジストを塗布するステップと、請求項3に記載の露光装置を用いてレジストが塗布されたウエハを露光するステップと、露光された前記レジストを現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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