JP4416206B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明手段を備えた撮像装置に関し、特にその照明制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、工業用テレビカメラ(ITVカメラ)等の撮像装置を用いた監視装置が各所に設置され、侵入者検知や異常検知に威力を発揮している。そのような監視装置は、天井等に設置されたITVカメラにて監視対象領域の画像を取得する。現在においても、監視員が監視画像をモニタして異常等を検知するという形態の監視システムは存在するが、近年では画像認識装置を組み合わせて、監視画像中に現れる検知対象の像を自動的に検出する監視装置が開発されている。
【0003】
自動監視装置は、夜間や消灯された室内の監視に用いられることも多い。そのため、従来より、何らかの照明手段が付加された監視装置が存在する。この照明手段としては、一般には、寿命が長く、電気−光変換効率の良いLED(Light Emission Diode)が用いられる。ちなみに、LEDは個々の発光量が大きくないため、監視装置の照明手段としては複数のLEDが用いられ、それらは例えば監視用カメラの直近や監視用カメラと一体に、かつカメラの画角をカバーするように配置される。従来の監視装置は昼間や室内照明が点灯されているような明るい環境においては、画像の全体輝度からそれを検知し、自身でLEDをOFF状態とする一方、夜間や消灯された室内等の暗い環境においては、LEDをON状態として画像の輝度を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、上述のようにLEDの光量が小さいために複数のLEDが用いられていたが、それらは一律にON/OFFされるものであり、機能的には一つの照明手段であったといえる。
【0005】
さて、監視装置は設置場所も様々であるため、その撮影領域には様々な構造物が存在しうる。特にそれは室内において顕著である。例えば、通常の室内を考えると、柱、机、ロッカー、パーティション等の構造物が挙げられ、また監視装置は多くは天井に設置されるため天井部の出っ張り(例えば、蛍光灯、煙検知器等)も監視装置の画像に入りうる。これらの構造物と監視装置との距離、構造物の向き、反射率等に応じて、LEDから発せられた光のうちカメラに戻る光量は変化する。
【0006】
簡単な状況例としては、カメラ手前に構造物が存在する場合がある。この場合、手前に位置する構造物からの反射光が強くなる。そのため、画像上、構造物が映る領域は非常に明るく撮影されるが、構造物が存在せず奥の方が映る領域は暗く撮影される。
【0007】
また廊下のような細長い空間を監視する場合に、ダイナミックレンジが抑制された良好な画像を得るためには、奥行き方向に照射光を絞るのが好適であるのに対し、広い部屋を監視する場合には、満遍なく広く配光するのが好ましい。しかし、このような異なる状況には従来の監視装置に備えられる同一の照明手段では対応できなかった。
【0008】
上述した照明手段を備えた従来の監視装置では、それが使用される様々な状況の中に、適切な輝度分布の画像を得ることができない場合が存在するという問題があった。特に、撮影した画像を処理して物体の有無等を検出する場合には、監視装置の設置場所の状況の変化によって、得られる画像の輝度が変化し適切な監視を行えないことがあった。
【0009】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、様々な使用状況下においても、視認、自動画像認識に好適な適切な輝度分布の画像が得られる撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮像装置は、撮影領域を照明する光源であって発光量を個別に制御可能な複数の照明手段と、前記照明手段のそれぞれを個別の発光量にて発光制御する光量制御手段と、前記撮影領域の画像を取得する撮像手段と、前記照明手段のそれぞれと当該照明手段の影響を受ける画像エリアの情報とを対応付けて記憶しているレスポンス記憶手段と、前記光量制御手段により着目する画像エリアに対応する前記照明手段の発光量を発光制御したときに前記着目する画像エリアの輝度分散値を求める処理を発光量を変えて複数回行い、前記画像エリアについて求められた輝度分散値とそれを求めたときの前記着目する画像エリアに対応する前記照明手段の発光量との関係を前記レスポンス記憶手段に記憶させる画像処理手段と、を含み、前記光量制御手段は、前記レスポンス記憶手段を参照して、前記照明手段について前記輝度分散値を最大とする発光量を決定し、当該決定された発光量にて前記着目する画像エリアと対応する前記照明手段の発光制御を行うものである。
【0011】
本発明によれば、画像処理手段が検知した輝度分布に基づいて、画像中の輝度を上げるべき部分や反対に輝度を下げるべき部分、またその所要輝度変化量といった制御目標を定めることができる。例えば、画像中の非常に明るい部分は輝度を下げるべきであると定められる。光量制御手段は、制御目標に従って複数の照明手段の発光量を個別に制御し、画像の輝度分布を所望の状態に近づける。
【0012】
本発明によれば、レスポンス記憶手段が、各照明手段の発光が画像のどの部分に影響を与えるか、またどの程度の影響を与えるかの情報を照明レスポンス関係として保持する。この照明レスポンス関係は、個々の照明手段ごとに定めることもできるし、いくつかの照明手段ごとに定めることもできる。反対に、画像の所定領域に影響を与える照明手段はどれであるか、またその影響度合いはそれぞれどの程度であるかといった関係として定めることもできる。光量制御手段は、この照明レスポンス関係に基づいて、輝度を制御すべき対象画像領域に関係する一又は二以上の照明手段を特定し、例えば当該照明手段の発光量を制御目標に応じ変化させる。また照明レスポンス関係がその照明手段の対象画像領域への影響の度合いの情報を有する場合には、光量制御手段は、それを考慮して当該照明手段の発光量の変動量を定めることもできる。
【0014】
本発明の好適な態様は、前記光量制御手段は、前記着目する画像エリアの輝度分散値を求める処理にて、前記着目する画像エリアに対応する前記照明手段の最大光量と最小光量を含む複数の発光量にて発光制御する
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る撮像装置を侵入者監視装置に適用した実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1、図2は、本発明の侵入者監視装置に用いられる撮像装置の構造を説明する図である。図1は、カメラ基板2の上面図である。基板の中央部分には、CCDイメージセンサ等の固体撮像素子がマウントされ、さらにその上に取り付けられたカメラレンズ4によって、撮像素子の受光面に光学像が形成される。この撮像素子とカメラレンズとで構成される撮像部6の周囲の基板2上には複数のLED8が配列される。ここでは、撮像部6の左右にそれぞれ3行2列、合計12個のLED8(Lij,但しi=1〜3,j=1〜4)がマトリックス状にカメラ基板2に取り付けられる。
【0018】
これらLED8の上にはレンズアレイ10が取り付けられる。図2はレンズアレイ10を含んだカメラ基板2の模式的な断面図である。この図は、図1に示す線A−A’に沿った断面を表している。レンズアレイ10の各レンズはLED8に対応して設けられている。各レンズは平凸レンズであり、平らな端面側がLED8に向けられ、凸面が外側に向けられる。レンズはLED8から発せられる光をある程度の角度範囲内に集束させる。またレンズの端面をLED8に対して傾斜させることにより、LED8からの光の光軸11の向きを変えることができる。端面をLED8の配列の列方向に傾斜させることによって、例えば、上の1行に属する4つのLED8(L11〜L14)は、その光軸がカメラ基板2から撮影領域を見て上20°方向に向けられる。また中段、下段の各行のそれぞれ4つのLED8(L21〜L24、L31〜L34)は、それぞれ上10°方向、下10°方向に向けられる。同様に端面をLED8の配列の行方向に傾斜させることによって、LEDからの光の光軸をLED配列の行方向にて異ならせることができる。例えば、LED配列の各列の光軸の向きを、カメラ基板2に向かって左側の列から順に、カメラ基板2から撮影領域を見て右25°方向、右5°方向、左5°方向、左25°方向に向けることができる。
【0019】
このようにレンズアレイ10を用いて各LED8からの放射光を集束させる一方で、その光軸の向きを異ならせることにより、各LED8それぞれが撮影領域の異なる部分領域を照射するように構成することができる。なお、レンズアレイ10によって光軸を変更する構成は、LED8自体はカメラ基板2上に平らに同一の方向を向けて配置するだけでよいので、製造が容易である。
【0020】
本装置は、もっぱら天井に斜め下方に向けて取り付けられるものであるため、取り付け状態での装置高を抑制するといった観点から、LED8を撮像部6の左右に配置し、カメラ基板2の縦方向のサイズを抑制している。ここで、LED8を、撮像部6の両側に対称に配置する構成は、LED8を撮像部6の片側にのみ配置する構成より、撮影領域の左右の部分領域に対する照明条件を均一にしやすい。なお、原理的には、LED8は撮像部6の左右だけでなく、撮像部6を例えば「ロ」の字に取り囲むように配列してもよい。そのような構成は天井にカメラ基板2を平らに置いて直下領域を監視するような場合に、装置高の制約を受けず好適であろう。
【0021】
図3は、本装置により得られる画像20の模式図である。上述のように12個のLED8によってそれぞれ照らされる部分領域に対応して、画像内には12個の画像エリアが定義される。図において、画像エリア22の境界が点線で示されている。12個の画像エリア22(Aij,但しi=1〜3,j=1〜4)はLED8の配列に対応して、3行4列に並んでいる。ここで、便宜上、個々の画像エリア22を表すAijの添字は、対応するLED8を表すLijの添字と一致させている。ちなみに、ここに示す画像20には、室内とその室内に置かれた直方体形状の構造物24とが示されている。
【0022】
図4は、本発明に係る撮像装置を適用した監視装置30の概略のブロック構成図である。本装置において、動画を撮影可能な撮像部6と、各LED8及びLED8ごとの駆動回路で構成される12個のLED照明32とが上述のようにカメラ基板2上に一体に構成され、撮影領域に向けて配置される。
【0023】
撮像部6から出力される画像は、画像処理部34に入力される。画像処理部34は侵入者検知処理部36、輝度分布検知処理部38とを含む。侵入者検知処理部36は、入力された画像に対し画像認識処理を行い、侵入者を検出する処理を行うものであり、従来の処理を採用することができる。輝度分布検知処理部38は、入力された画像内の輝度分布を求める処理を行う。この輝度分布検知処理部38の処理結果は、後述するように光量制御部40で用いられる。輝度分布検知処理部38、光量制御部40は、レスポンス記憶部42に格納された照明レスポンス関係を用いて処理を行う。
【0024】
画像処理部34、光量制御部40は、例えば、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)を用いて構成することができる。レスポンス記憶部42はハードディスク装置等の磁気記録装置を用いることができるが、その他、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて処理の高速化を図ることもできる。
【0025】
レスポンス記憶部42には、画像のどの領域が各画像エリアに対応するかの情報(画像エリアAijの定義)、及び各画像エリアAijを照射するLED8(又はLED照明32)がどれか(画像エリアAijとLED8との対応関係)が予め格納されている。ここでは同じ添字を有するAijとLijとが対応づけられることが、後者の画像エリアAijとLED8との対応関係に相当する。
【0026】
輝度分布検知処理部38は、レスポンス記憶部42から得た画像エリアの定義情報に基づいて、画像データを画像エリアごとに区分し、各画像エリアの平均輝度、分散値を求める。
【0027】
光量制御部40は、輝度分布検知処理部38が求めた輝度分布情報に基づいて、各LED照明32の発光量を調整する。例えば、図3に示す例では、大部分が画像エリアA23に含まれる構造物24が存在する。ここでは、この構造物24が他の画像エリアに映る部屋の壁、床よりも監視装置30に近かったり、その反射率が高いといった理由で、画像エリアA23の輝度が他の画像エリアよりも非常に高くハレーションを起こしているとする。輝度分布検知処理部38が、画像エリアA23の輝度が高いことを検知すると、光量制御部40はレスポンス記憶部42に格納された照明レスポンス関係に基づいて、画像エリアA23を照らすLED照明32がL23であることを把握する。そして光量制御部40は、L23の発光量を低減させるように制御を行う。これにより、画像エリアA23のハレーションを抑制して、侵入者検知処理部36における画像認識処理に好適な画像を得ることができる。
【0028】
次に、本装置の照明自動制御処理をフロー図を用いて説明する。なお、この照明自動制御処理は、LED照明32が使用される状況、すなわち、夜間や室内照明をOFFとした状態にて実施するのが好適である。図5は、照明自動制御処理の第1の例を示すフロー図である。本処理は、各画像エリアごとに最適な発光条件を決定するものであり、最適条件の決定処理がまだ行われていない画像エリアを一つずつ選択して(S50)、当該決定処理を行う。決定処理の対象として選択された画像エリアに対応するLED照明32だけを最大光量で発光させ、残りのLED照明32はOFF状態とされる(S52)。具体的には光量制御部40が、レスポンス記憶部42に格納された照明レスポンス関係を検索して、処理対象画像エリアに対応するLED照明32を認識し、当該LED照明32のみを発光させる。
【0029】
輝度に関して視認、画像認識に不適当な画像の特徴として、輝度が強すぎてハレーションを起こしたり、光量不足で真っ暗であったりするコントラストの低い、いわゆる“つぶれた”状態が挙げられる。ここでは、最適発光状態の判定指標として画像エリア内での輝度分散値を用い、良好なコントラストを実現する発光条件を求める。そのために、輝度分布検知処理部38は、撮像部6からの画像データに基づいて、処理対象の画像エリアの輝度分散値を算出し、その値を記録する(S54)。処理S54は、対象とするLED照明32の発光量が最低となるまで(S56)、発光量を一定値ずつ低減させながら(S58)繰り返される。
【0030】
対象とする画像エリアに関して、発光量が最大の状態から最小の状態まで変化させる処理が完了すると(S56)、その発光量の各レベルにおいて記録された輝度分散値をサーチして、輝度分散値を最大とする発光レベルが選択される。この輝度分散値を最大とする発光条件が、当該画像エリアに関する最適な発光条件として決定される(S60)。このようにして一つの画像エリアに関する処理が完了すると、まだ処理が完了していない画像エリアがあるかどうかが調べられ(S62)、あれば処理S50に戻る。一方、全ての画像エリアに関して最適な発光条件が決定されると本照明自動制御処理は終了する。
【0031】
ちなみに処理S58にて、発光量を一定値ずつ低減する場合には、その一定値を最大光量の10%といった値に設定することができる。
【0032】
なお、上述の処理では、最適状態の判定指標として輝度分散値を用いたが、画像エリア内での平均輝度を判定指標として用いることもできる。白飛びや黒くつぶれるといった不適切な輝度を有する部分においては、画像データはそれぞれ許容されるデータレンジの最大値、最小値か、それに近い値を取る。そこで、背景に侵入者等の検知対象物が現れても、そのような不適当な輝度状態を生じないために、背景を構成する画像エリアの平均輝度が、例えばデータレンジの大体、中央に位置するように照明条件を定めることができる。その目標とする輝度レベルUTは、例えば、撮像部6から得られる画像が256階調を有するデジタルデータである場合には、その中間輝度値128に設定することができる。また、画像がNTSCアナログ信号であれば、0.7Vp-pに対する中間値0.35Vとすることができる。
【0033】
また、輝度分散値と平均輝度との両方を判定指標として用いることもできる。例えば、平均輝度が所定のデータレンジのセンタ付近の所定範囲内にあるという条件と、輝度分散値が最大となるという条件との両方が満たされるように各画像エリアの発光条件を定めることができる。
【0034】
図6は、照明自動制御処理の第2の例を示すフロー図である。処理が起動されると、初期状態として、全てのLED照明32が最大光量で発光される(S100)。以降の処理S102〜108は、繰り返し実行され、好適な照明条件の探索が行われる。
【0035】
輝度分布検知処理部38は、撮像部6からの画像データに基づいて各画像エリア22それぞれの平均輝度を算出する(S102)。光量制御部40は、予め設定された目標輝度UTと各画像エリアの輝度Uijとを比較し、UTより高い輝度を有する画像エリアである高輝度エリアを選択する(S104)。
【0036】
光量制御部40は、レスポンス記憶部42に格納された照明レスポンス関係を検索して、各高輝度エリアに対応するLED照明32を特定する。特定されたLED照明32の中にその発光量が最低値に達していないものがあれば(S106)、その最低値に達していないLED照明32の発光量を所定量だけ低減する(S108)。この低減量は各LED照明32によらず一定の値とすることができる。また、適当な比例係数α(>0)を用いて各画像エリアAijの発光低減量をα(Uij−UT)によって定めることもできる。なお、処理S106において既に発光量が最低値に達していると判断されたLED照明32に対しては発光量の低減は行わないこととする。
【0037】
このように高輝度エリアに対応するLED照明32の発光量を低減させた状態で処理S102に戻る。この状態で得られる画像に基づいて同様に高輝度エリアを検知し、対応するLED照明32の発光量を低減する処理を反復することにより、基本的に各画像エリアの輝度は目標輝度に近づき、画像全体の輝度分布の一様化、すなわち輝度のダイナミックレンジの抑制が図られる。
【0038】
なお、処理S104において、高輝度エリアが存在しないと判定された場合は、全ての画像エリアの輝度がほぼ目標とする状態に達したことを意味し、この場合には得られた各LED照明32の発光条件を保存し照明自動制御処理を終了する。以降、夜間等、LED照明32を発光させて監視処理を行う場合には、この保存された発光条件にてそれぞれのLED照明32が発光される。
【0039】
一方、処理S106において、高輝度エリアが存在するがそれに対応するLED照明32の発光量が既に最低値である場合には、処理を続行することが不可能なので処理を終了する。この場合に得られる発光条件は、調整未了ではあるが装置が設置された状況での可能な好適条件であると考えられる。よって、この場合に、調整未了であるとして監視者に通知するか、またはその発光条件を用いて監視処理を開始するかのいずれを選択するかは任意である。
【0040】
なお、ここで説明した処理は、光量最大の状態からスタートし、画像エリアの輝度が目標輝度に近づくように、LED照明32の発光量を低減させる処理であった。しかし、反対に、光量最低の状態からスタートし、目標輝度に向けてLED照明32の発光量を増加させる処理を採用することもできる。
【0041】
上述した照明自動制御処理を行うことにより、侵入者検知に好適な背景画像が得られる。よって、少なくとも本監視装置を設置し、監視処理の運用を開始する前に、本照明自動制御処理を実施することが望ましい。しかし、運用開始後においても、背景を構成する配置物のレイアウト変更等の状況変化に対応することができるように、適宜、本照明自動制御処理を行うことが望ましい。
【0042】
上述の構成で用いた照明レスポンス関係は、画像エリア22とLED照明32とが一対一の対応関係を有するものであった。しかし、画像エリアの設定の仕方やLED照明32の構成によっては、隣接するLED照明32からのそれぞれの光が共通の画像領域を照射する場合がある。そのような場合には、照明レスポンス関係は、画像エリア22とLED照明32との多対一、又は一対多の対応関係として定義することができる。これらの関係を、上述した画像エリアの配列AijとLEDの配列Lijとを用いて具体的に説明する。まず多対一の関係とは、例えばL22から発した光がA22にのみならずその周囲のA11、A12、A13、A23、A33、A32、A31、A21にも達することを表すものである。よって、一つのLijに対し複数のAijが対応付けられる。なお、このとき、これら複数のAijのそれぞれへのLijの影響の度合い、すなわち重み付けの情報を照明レスポンス関係に含めて定義することもできる。例えば、L22から発した光の影響は、A22を基準値1として、その上下左右の画像エリアA12、A23、A32、A21において0.3、対角線上に位置する画像エリアA11、A13、A33、A31において0.1であるといった照明レスポンス関係を定義することができる。
【0043】
一対多の関係も多対一と同様であるが、念のため同様に例を用いて説明すれば、例えばA22に影響を与える照明がL22にのみならずその周囲のL11、L12、L13、L23、L33、L32、L31、L21も当該エリアA22に影響を与えることを表すものである。よって、一つのAijに対し複数のLijが対応付けられる。なお、このときも重み付け情報を照明レスポンス関係に含めて定義することができる。例えば、A22に及ぼされる影響は、L22からの影響を基準値1として、その上下左右の照明L12、L23、L32、L21からは0.3、対角線上に位置する照明L11、L13、L33、L31から0.1であるといった照明レスポンス関係を定義することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る撮像装置によれば、撮影領域に存在する構造物等の相違に起因する画像内の輝度の変動幅が抑制され、人間による視認、自動監視における画像認識処理に好適な画像が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本装置を構成するカメラ基板の模式的な上面図である。
【図2】 レンズアレイを含んだカメラ基板の模式的な断面図である。
【図3】 本装置により得られる画像の模式図である。
【図4】 本発明に係る撮像装置を適用した監視装置の概略のブロック構成図である。
【図5】 照明自動制御処理の第1の例を示すフロー図である。
【図6】 照明自動制御処理の第2の例を示すフロー図である。
【符号の説明】
2 カメラ基板、4 カメラレンズ、6 撮像部、8 LED、10 レンズアレイ、30 監視装置、32 LED照明、34 画像処理部、36 侵入者検知処理部、38 輝度分布検知処理部、40 光量制御部、42 レスポンス記憶部。

Claims (2)

  1. 撮影領域を照明する光源であって発光量を個別に制御可能な複数の照明手段と、
    前記照明手段のそれぞれを個別の発光量にて発光制御する光量制御手段と、
    前記撮影領域の画像を取得する撮像手段と、
    前記照明手段のそれぞれと当該照明手段の影響を受ける画像エリアの情報とを対応付けて記憶しているレスポンス記憶手段と、
    前記光量制御手段により着目する画像エリアに対応する前記照明手段の発光量を発光制御したときに前記着目する画像エリアの輝度分散値を求める処理を発光量を変えて複数回行い、前記画像エリアについて求められた輝度分散値とそれを求めたときの前記着目する画像エリアに対応する前記照明手段の発光量との関係を前記レスポンス記憶手段に記憶させる画像処理手段と、
    を含み、
    前記光量制御手段は、前記レスポンス記憶手段を参照して、前記照明手段について前記輝度分散値を最大とする発光量を決定し、当該決定された発光量にて前記着目する画像エリアと対応する前記照明手段の発光制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置において、
    前記光量制御手段は、前記着目する画像エリアの輝度分散値を求める処理にて、前記着目する画像エリアに対応する前記照明手段の最大光量と最小光量を含む複数の発光量にて発光制御すること、
    を特徴とする撮像装置。
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