JP4415256B2 - 巻線型コイル - Google Patents

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Description

この発明は、DC/DCコンバータ電源向けの平滑用途やチョーク用途に使用される巻線型コイルに関するものである。
この種の巻線型コイルは、巻線が巻装された巻芯と鍔とを有してなるコアを備え、鍔の周壁上にが設けられた電極に、巻芯から引き出された巻線の端部を接続した構造になっている。このような巻線型コイルは、基板などに実装されて使用されるが、電源のオン及びオフによる温度上昇及び温度下降に対して、所望の機械的耐久性を有している必要がある。このため、製造された巻線型コイルに温度サイクル試験(Temperature Cycling Test)などが行われ、所望の熱的耐久性を有しているかのテストが行われる。この際、巻線型コイルをコーティングしてテスト装置内に搬入するのが一般的である。
このようにコーティングされた巻線型コイルは、例えば特許文献1に開示され、特願2003−297619号で提示されている。
図12は、コーティング樹脂を断面で示す巻線型コイルの側面図である。
図12において、符号100が、巻線型コイルのコアであり、コア100は、巻芯102と鍔103とを有してなる。巻線101は、その上面が鍔103の上面と面一な上面を有した巻芯102に巻装され、その両端部101a,101aが鍔103の下面に設けられた電極104,104に接続されている。そして、コーティング樹脂Cが巻線型コイルの平坦な上面全体に塗布されている。
特開平10−321438号公報
しかし、図12に示した従来の巻線型コイルに対して温度サイクル試験などを行うと、コーティング樹脂Cが温度変化に応じて膨張及び収縮を繰り返す。このとき、巻線101が巻芯102に巻装されているので、巻線101を被覆しているコーティング樹脂Cの部分に応力が集中し、クラックが、コーティング樹脂Cの中央部で且つ巻線101の巻方向に沿った形で発生する。特に、製品サイズが大きく、巻線型コイル上面の面積が大きいほど、クラック発生率が高い。このように、クラックが、巻線101上のコーティング樹脂C部分に生じると、磁束の漏れなどが生じ、インダクタ特性を劣化させるおそれがある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、膨張及び収縮によるコーティング樹脂への影響を低減させる構造にして、クラックの発生を抑制する巻線型コイルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、巻芯及びこの巻芯の長さ方向両端部に設けられ且つその上面が巻芯の上面と面一に設定された1対の鍔を有してなるコアと、各鍔の下面部に形成された1以上の電極と、一方端部が1対の鍔のうちの一方の鍔に形成された電極に接合された状態で巻芯に巻装され且つ他方端部が他方の鍔に形成された電極に接合された1以上の巻線と、少なくとも巻芯の上面に1以上の巻線を覆うように塗布されたコーティング樹脂とを具備してなる巻線型コイルであって、巻芯の上面を幅方向に横断し且つ巻線の直径以上の突出高さを有して、コーティング樹脂を分断するための1以上の上隔壁部を、巻芯の上面に設け、1以上の巻線を、上隔壁部に巻き付けないようにして巻芯に巻装し、コーティング樹脂を、巻芯の上面に塗布した構成とする。
かかる構成により、温度サイクル試験を行うと、巻線を覆うように塗布されたコーティング樹脂が膨張及び収縮を繰り返す。このとき、巻線を覆うコーティング樹脂の中央部分に応力が集中してクラックが生じやすい。しかし、この発明では、巻線を巻芯上面を幅方向に横断する上隔壁部に巻き付けないようにして巻装し、その上から、コーティング樹脂を塗布した。すなわち、上隔壁部で分離された各巻線にコーティング樹脂を塗布したので、各巻線を覆うコーティング樹脂の部分が短くなり、温度サイクル試験時にこの部分に生じる応力が小さくなる、
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の巻線型コイルにおいて、1以上の上隔壁部のうちの1つの上隔壁部を巻芯上面の中央部に配設すると共に、他の上隔壁部を当該中央部の上隔壁部の両側に所定間隔で配した構成とする。
特に、請求項3の発明は、請求項1に記載の巻線型コイルにおいて、1の上隔壁部を、巻芯上面の中央部に配設した構成とする。
さらに、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の巻線型コイルにおいて、巻芯の側面を幅方向に横断し且つ上隔壁部と略同等の突出高さを有する1以上の横隔壁部を、巻芯の両側面に設け、1以上の巻線を、横隔壁部に巻き付けないようにして巻芯に巻装し、コーティング樹脂を、巻芯の両側面に塗布した構成とする。
かかる構成により、横隔壁部によって分離された各巻線を覆うコーティング樹脂の部分が短くなる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の巻線型コイルにおいて、横隔壁部を、巻芯の上面に設けた上隔壁部と連続するように形成した構成とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の巻線型コイルにおいて、巻芯の下面を幅方向に横断し且つ上隔壁部と略同等の突出高さを有する下隔壁部を、上隔壁部と連続した横隔壁部に連続するように形成すると共に、当該下隔壁部の略中央部に1以上の巻線を通す間隙を形成し、コーティング樹脂を、巻芯の下面に塗布した構成とする。
かかる構成により、下隔壁部によって分離された各巻線を覆うコーティング樹脂の部分が短くなる。また、下隔壁部の略中央部に形成された間隙に巻線を通すことによって、1以上の巻線を巻芯に確実に巻装することができる。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の巻線型コイルにおいて、コーティング樹脂の厚さを、上,横及び下隔壁部の突出高さ以下に設定した構成とする。
かかる構成により、コーティング樹脂が上,横及び下隔壁部を超えて塗布されることがないので、コーティング樹脂が上,横及び下隔壁部によって確実に分離される。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の巻線型コイルにおいて、コーティング樹脂は、磁粉入りの樹脂である構成とした。
以上詳しく説明したように、この発明の巻線型コイルによれば、巻線が上隔壁部で分離されているので、各巻線を覆うコーティング樹脂の部分が短くなり、その結果、温度サイクル試験時にこの部分に生じる応力が小さくなる。このため、コーティング樹脂にクラックが発生することを防止することができるという優れた効果がある。
特に、請求項2及び3の発明に係る巻線型コイルによれば、クラックが生じやすい巻芯中央部におけるコーティング樹脂のクラック発生を確実に防止することができる。
また、請求項4及び請求項5の発明に係る巻線型コイルによれば、横隔壁部で分離された各巻線を覆うコーティング樹脂の部分を短くしたので、巻芯の両側面に塗布したコーティング樹脂のクラック発生をも防止することができる。
また、請求項6の発明に係る巻線型コイルによれば、下隔壁部によって分離された各巻線を覆うコーティング樹脂の部分を短くしたので、巻芯の下面に塗布したコーティング樹脂のクラック発生を防止することができる。
さらに、請求項7の発明に係る巻線型コイルによれば、コーティング樹脂が上,横及び下隔壁部によって確実に分離されるので、クラック発生防止効果をさらに高めることができる。
請求項8の発明に係る巻線型コイルよれば、磁粉入りの樹脂でコーティング樹脂を形成したので、巻線型コイルのインダクタ特性を向上させることができる。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る巻線型コイルを示す分解斜視図であり、図2は、コーティング樹脂及び巻線を断面で示す巻線型コイルの側面図である。
図1に示すように、この実施例の巻線型コイル1は、コア2と電極3と1本の巻線4とコーティング樹脂7とを具備してなる。
コア2は、例えばフェライトなどの磁性体からなり、板状の巻芯5と、この巻芯5の両端部に設けられた鍔6,6とを有している。
1対の鍔6,6は、それぞれ略直方体状をなし、巻芯5の長さ方向(図2の左右方向)の両端部に形成されており、その上面60は、巻芯5の上面50と面一に形成されている。そして、巻芯5の上面50上に上隔壁部8が突設されている。
上隔壁部8は、図1に示すように、巻芯5の上面50を幅方向に横断した状態で上面50の中央部に配されている。かかる上隔壁部8は、図2に示すように、断面矩形状をなし、その縦長さ即ち突出高さHが巻線4の直径d以上に設定されている。
電極3は、1対の鍔6,6の下面部にそれぞれ形成されている。この電極3は、Ag、Ag−Pd、Ag−Pt等による10μm〜30μmの膜層とその上に形成されたNi、Sn、Sn−Pdなどによる1μm〜30μm程度のメッキ膜層とによって構成されている。
巻線4は、その一方端部41が一方の鍔6(図2の左方の鍔)の電極3に接合され、他方端部42が他方の鍔6の電極3に接合された状態で巻芯5に巻装されている。具体的には、巻線4は、可能な限り上隔壁部8側に寄せ、しかも、上隔壁部8に巻き付けないようにして巻芯5に巻装されている。この結果、巻線4は、上隔壁部8の左側に位置する巻線部4aと上隔壁部8の右側に位置し且つ巻線部4aとほぼ同巻数の巻線部4bとで構成される。したがって、上隔壁部8の幅Wは、巻線部4a,4b間からの磁束の漏れを防ぐように、可能な限り小さめに設定されている。
コーティング樹脂7は、このような巻線4を保護するための樹脂であり、巻線4を覆うように巻芯5の上面50と鍔6,6の上面60,60とに塗布されている。具体的には、コーティング樹脂7は、上隔壁部8を除く部位に塗布されており、この結果、コーティング樹脂7は、上隔壁部8によって分断された2つのコーティング樹脂部7a,7bで構成される。コーティング樹脂7即ち各コーティング樹脂部7a(7b)の厚さは、巻線4の直径d以上でしかも上隔壁部8の突出高さH以下に設定される。この実施例では、コーティング樹脂部7a(7b)の厚さを上隔壁部8の突出高さHと等しくして、コーティング樹脂部7a(7b)の上面と上隔壁部8の上面とが面一になるように設定した。
このようなコーティング樹脂7は、例えば、エポキシ系の樹脂であり、ディップ工法や印刷等の塗布技術を利用することで、上隔壁部8を除く上面50,60にのみ選択的にコーティング樹脂部7a,7bを形成している。
さらに、この実施例におけるコーティング樹脂7には磁性材料(磁粉)が含有されており、コーティング樹脂7に対するこの磁粉の含有率を調整することで、巻線型コイル1全体の実効透磁率を調整するすることができる。この結果、巻線型コイル1のインダクタ特性を向上させることができる。
次に、この実施例の巻線型コイル1が示す作用及び効果について説明する。
図3は、上隔壁部8がない場合におけるコーティング樹脂7の塗布状態を示す断面図であり、図4は、上隔壁部8がない場合におけるコーティング樹脂7にクラックが生じやすいことを説明するための断面図であり、図5は、上隔壁部8がある場合におけるコーティング樹脂7にクラックが生じ難いことを説明するための断面図である。
図3に示すように、上隔壁部8がない巻線型コイルにおいては、巻線4全体を覆うように、コーティング樹脂7が上面50,60全面に塗布されるので、コーティング樹脂7の中央部分の厚さtが全体の厚さTよりも極めて薄くなる。しかも、コーティング樹脂7の薄部7cが巻線4の長さ(図3の左右方向の長さ)にほぼ等しいので、極めて長い。ところで、コーティング樹脂7を巻線4が巻装されていない裸のコア2の上面に厚さtで塗布すると、温度サイクル試験時に、コーティング樹脂7にクラックの発生が見られない。かかる場合には、コーティング樹脂7がその長さ方向に伸縮して、コーティング樹脂7の両端部がコア2から剥がれる現象が見られる。しかし、図3に示すように、コーティング樹脂7を巻線4が巻装されたコア2の上面に塗布して、温度サイクル試験を行うと、コーティング樹脂7全体の伸縮は見られない。これは、コーティング樹脂7が、コーティング樹脂7よりも線膨張係数が小さな巻線4の線間に食い込み、巻線4が温度サイクル試験時おけるコーティング樹脂7の伸び縮みを抑えるように働くからである。したがって、温度サイクル試験時に、コーティング樹脂7全体は長さ方向に伸縮せず、温度サイクル試験時に生じる応力がコーティング樹脂7の中央部に集中する。このとき、上記の如く、薄部7cの厚さが薄く且つその長さが長いために、図4に示すように、大きな応力fが薄部7cの中央部に加わり、この結果、クラックが薄部7cの中央部に巻線4の巻線方向に沿って発生することとなる。
これに対して、この実施例の巻線型コイル1では、図2に示すように、巻芯5の上面50を横断する上隔壁部8を上面50中央部に設けて、コーティング樹脂7を2つのコーティング樹脂部7a,7bに分断したので、図5に示すように、各コーティング樹脂部7a(7b)の薄部7c1(7c2)の長さが、図3に示した薄部7cの長さの略半分になる。このため、薄部7c1(7c2)の中央部に集中するであろう応力も小さくなるので、薄部7c1(7c2)にクラックが発生するおそれはほとんどない。この結果、各コーティング樹脂部7a(7b)の面積が大きい大型の巻線型コイル(例えば3.0mm×3.0mm以上の巻線型コイル)においても、熱膨張及び熱収縮によるクラックが各コーティング樹脂部7a(7b)に発生することはほとんどない。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図6は、この発明の第2実施例に係る巻線型コイルの要部であるコア2を示す斜視図である。
この実施例は、隔壁部を巻芯5の両側面にも設けた点が、上記第1実施例と異なる。
すなわち、図6に示すように、上隔壁部8と略同等の突出高さ及び幅を有する横隔壁部81,82を、幅方向に横断するように巻芯5の両側面51,52に突設した。
具体的には、各横隔壁部81(82)を、上隔壁部8の端部と連結させて、上隔壁部8と連続するようにした。
そして、巻線4(図1及び図2参照)を、上隔壁部8だけでなく横隔壁部81,82にも巻き付けないようにして巻芯5に巻装し、コーティング樹脂7(図1及び図2参照)を、上面50だけでなく、横隔壁部81,82を除く側面51,52の部位にも塗布した。
これにより、両側面51,52に塗布されたコーティング樹脂7が横隔壁部81,82によって分断されるので、コーティング樹脂7がその熱膨張及び熱収縮によって破断して、クラックが生じるという事態を防止することができる。
その他の構成、作用および効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図7は、この発明の第3実施例に係る巻線型コイルの要部であるコア2を下方から見て示す斜視図である。
この実施例は、隔壁部を巻芯5の下面面にも設けた点が、上記第1及び第2実施例と異なる。
すなわち、図7に示すように、上隔壁部8及び横隔壁部81,82と略同等の突出高さ及び幅を有する下隔壁部83,84を、幅方向に横断するように巻芯5の下面53に突設した。
具体的には、下隔壁部83を、横隔壁部81の下端部と連結させて、横隔壁部81と連続するようにし、下隔壁部84を、横隔壁部82の下端部と連結させて、横隔壁部82と連続するようにした。そして、これらの下隔壁部83,84の先端部を対向させることで、巻線4を通す間隙85を下隔壁部83,84間に形成している。
そして、巻線4を、下隔壁部83,84に巻き付けないようにして間隙85を通すことで、巻芯5に巻装した。また、コーティング樹脂7は、上隔壁部8及び横隔壁部81,82だけでなく下隔壁部83,84を除く下面53の部位にも塗布した。
これにより、下面53に塗布されたコーティング樹脂7が下隔壁部83,84によってほぼ分断されるので、このコーティング樹脂7がその熱膨張及び熱収縮によって破断して、クラックが生じるという事態を防止することができる。
その他の構成、作用および効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
上隔壁部、横隔壁部及び下隔壁部の形成態様は、上記実施例に限ることなく、多様に存在する。
例えば、上記第1実施例では、1本の上隔壁部8を巻芯5の上面50中央部に設けたが、上隔壁部8を中央部以外に設けることを除外する意ではない。また、図8に示すように、複数の上隔壁部8を巻芯5の上面50の中央部以外に設けることもでき、また図9に示すように、上隔壁部8を上面50の中央部に設けると共に、さらに他の上隔壁部8を上面50に設けることもできる。
また、上記第2実施例では、横隔壁部81,82を上隔壁部8に連続させたが、上隔壁部8からずらし、上隔壁部8とは不連続な状態で横隔壁部81,82を設けることを除外する意ではない。また、図10に示すように、図8に示した複数の上隔壁部8に連続する複数の横隔壁部81,82を設けることもでき、また、図11に示すように、図9に示した複数の上隔壁部8に連続する複数の横隔壁部81,82を設けることもできる。さらに、下隔壁部83,84においても同様に、任意本数だけ下面53の任意位置に設けることもできることは勿論である。
また、上記実施例では、コーティング樹脂7の厚さを上隔壁部8(横隔壁部81,82及び下隔壁部83,84)の突出高さHと等しく設定したが、巻線4の直径dよりも大きい限りにおいて、突出高さHよりも薄く設定することもできる。なお、コーティング樹脂7の厚さが上隔壁部8(横隔壁部81,82及び下隔壁部83,84)の突出高さHよりも厚いコーティング樹脂が施された巻線型コイルをこの発明の範囲から除外する意ではない。かかる場合には、コーティング樹脂7が上隔壁部8(横隔壁部81,82及び下隔壁部83,84)上を薄く覆い、この部分にクラックを発生させるおそれがあるが、このクラックは巻線4上に生じるものでないので、巻線型コイルのインダクタ特性を劣化させる原因とはならない。
また、磁粉入りでないコーティング樹脂が施された巻線型コイルもこの発明の範囲から除外する意ではない。
上記実施例では、1線式の巻線型コイル1について例示したが、この発明は、コモンモードチョークコイルのような2線式の巻線型コイルについても適用することができることは勿論である。
この発明の第1実施例に係る巻線型コイルを示す分解斜視図である。 コーティング樹脂及び巻線を断面で示す巻線型コイルの側面図である。 上隔壁部がない場合におけるコーティング樹脂の塗布状態を示す断面図である。 上隔壁部がない場合におけるコーティング樹脂にクラックが生じやすいことを説明するための断面図である。 上隔壁部がある場合におけるコーティング樹脂にクラックが生じ難いことを説明するための断面図である。 この発明の第2実施例に係る巻線型コイルの要部であるコアを示す斜視図である。 この発明の第3実施例に係る巻線型コイルの要部であるコアを下方から見て示す斜視図である。 第1変形例を示すコアの斜視図である。 第2変形例を示すコアの斜視図である。 第3変形例を示すコアの斜視図である。 第4変形例を示すコアの斜視図である。 コーティング樹脂を断面で示す従来の巻線型コイルの側面図である。
符号の説明
1…巻線型コイル、 2…コア、 3…電極、 4…巻線、 4a,4b…巻線部、 5…巻芯、 6…鍔、 7…コーティング樹脂、 7a,7b…コーティング樹脂部、 8…上隔壁部、 41…一方端部、 42…他方端部、 50,60…上面、 51,52…側面、 53…下面、 81,82…横隔壁部、 83,84…下隔壁部、 85…間隙、 A…凹部、 H…突出高さ、 T,t…厚さ、 W…幅、 d…直径。

Claims (8)

  1. 巻芯及びこの巻芯の長さ方向両端部に設けられ且つその上面が上記巻芯の上面と面一に設定された1対の鍔を有してなるコアと、上記各鍔の下面部に形成された1以上の電極と、一方端部が上記1対の鍔のうちの一方の鍔に形成された電極に接合された状態で巻芯に巻装され且つ他方端部が他方の鍔に形成された電極に接合された1以上の巻線と、少なくとも上記巻芯の上面に上記1以上の巻線を覆うように塗布されたコーティング樹脂とを具備してなる巻線型コイルであって、
    上記巻芯の上面を幅方向に横断し且つ上記巻線の直径以上の突出高さを有して、上記コーティング樹脂を分断するための1以上の上隔壁部を、上記巻芯の上面に設け、
    上記1以上の巻線を、上記上隔壁部に巻き付けないようにして上記巻芯に巻装し、
    上記コーティング樹脂を、上記巻芯の上面に塗布した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  2. 請求項1に記載の巻線型コイルにおいて、
    上記1以上の上隔壁部のうちの1つの上隔壁部を上記巻芯上面の中央部に配設すると共に、他の上隔壁部を当該中央部の上隔壁部の両側に所定間隔で配した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  3. 請求項1に記載の巻線型コイルにおいて、
    1の上記上隔壁部を、上記巻芯上面の中央部に配設した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の巻線型コイルにおいて、
    上記巻芯の側面を幅方向に横断し且つ上記上隔壁部と略同等の突出高さを有する1以上の横隔壁部を、上記巻芯の両側面に設け、
    上記1以上の巻線を、上記横隔壁部に巻き付けないようにして上記巻芯に巻装し、
    上記コーティング樹脂を、上記巻芯の両側面に塗布した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  5. 請求項4に記載の巻線型コイルにおいて、
    上記横隔壁部を、巻芯の上記上面に設けた上隔壁部と連続するように形成した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  6. 請求項5に記載の巻線型コイルにおいて、
    上記巻芯の下面を幅方向に横断し且つ上記上隔壁部と略同等の突出高さを有する下隔壁部を、上記上隔壁部と連続した横隔壁部に連続するように形成すると共に、当該下隔壁部の略中央部に上記1以上の巻線を通す間隙を形成し、
    上記コーティング樹脂を、上記巻芯の下面に塗布した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の巻線型コイルにおいて、
    上記コーティング樹脂の厚さを、上記上,横及び下隔壁部の突出高さ以下に設定した、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の巻線型コイルにおいて、
    上記コーティング樹脂は、磁粉入りの樹脂である、
    ことを特徴とする巻線型コイル。
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