JP4412170B2 - 内燃機関用過給システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用過給システムに関する。
内燃機関に用いられる過給システムとして、ターボ過給機のコンプレッサの上流側の吸気通路に電動コンプレッサを配置し、電動コンプレッサを経由する経路とこれを迂回する経路とを切り替えるものが知られている(特許文献1)。その他本発明に関連する先行技術文献として、特許文献2〜5が存在する。
特表2001−518590号公報 特許第2775195号公報 特許第3191483号公報 特許第3203872号公報 特開平4−301137号公報
ところで、内燃機関の全負荷性能、排気性能向上のために、例えば低圧縮比による燃焼や、予混合圧縮着火燃焼等を行うことが知られているが、吸気温度が低い場合には、圧縮行程後の燃焼室内の温度(圧縮端温度)が低くなり、燃焼の促進が妨げられて未燃燃料(炭化水素)が発生するので、このような燃焼を行うことができない。そのため、内燃機関の低温時の性能を確保するために吸気温度を上昇させる必要がある。
そこで、本発明は、吸気温度の上昇が必要なときに吸気温度を上昇させることができ、かつ過給圧が過大になることを防止可能な内燃機関用過給システムを提供することを目的とする。
本発明の過給システムは、タービン及びコンプレッサを有し、内燃機関の排気エネルギを利用して内燃機関に対して過給するターボ過給機と、前記ターボ過給機による過給を補助する過給補助手段と、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられ、吸気量を調整可能なスロットル弁と、前記ターボ過給機のコンプレッサ下流の過給圧を検出する過給圧検出手段と、前記スロットル弁の開度及び前記過給補助手段の作動状態をそれぞれ制御する過給システム制御手段と、を備える内燃機関用過給システムであって、前記過給システム制御手段は、吸気温度を上昇させる必要があるときには、前記過給補助手段を作動させるとともに、前記過給補助手段の作動中に前記過給圧検出手段により検出される実過給圧が機関運転状態に応じて予め設定された目標過給圧よりも高くなる場合、前記実過給圧が前記目標過給圧に調整されるように前記スロットル弁を閉じ側に制御することにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この発明によれば、吸気温度を上昇させる必要があるときに、過給補助手段が作動されるので、吸気通路内の圧力が高められて吸気温度を上昇させることができる。しかも、実過給圧が目標過給圧よりも高くなった場合には、スロットル弁が閉じ側に制御されて実過給圧が内燃機関が要求する目標過給圧に調整されるので、過給補助手段の作動により実過給圧が過大になることを防止できる。さらに、スロットル弁に至るまでの吸気通路内の圧力が高まるので過給補助手段の負荷が高まる。つまり過給補助手段がより多くの仕事を行うことになるので、一層の吸気温度の上昇効果が期待できる。
本発明の過給システムにおいて、前記過給補助手段は、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの上流側の吸気通路に設けられた電動コンプレッサとして構成され、前記電動コンプレッサを迂回するバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられて電動コンプレッサが作動中である場合に前記バイパス通路を閉じる一方、前記電動コンプレッサが非作動の場合に前記バイパス通路を開放するように動作可能なバイパス弁と、を更に備えてもよい(請求項2)。この形態によれば、ターボ過給機の作動状態とは独立して電動コンプレッサを制御できる。つまり、吸気温度の上昇のための操作が内燃機関の吸気系で完結するので、内燃機関の排気系に影響を与えずに吸気温度を上昇させることができる。
本発明の過給システムにおいて、前記内燃機関によって駆動される補機を更に備え、前記過給システム制御手段は、前記過給補助手段の作動に合わせて前記補機の負荷が上がるように前記補機の動作を制御してもよい(請求項3)。この形態によれば、過給補助手段の作動中に補機の負荷が上がり、結果として内燃機関の負荷が高まり燃料噴射量が増えるので、吸気温度の上昇効果がより向上する。
また、本発明の過給システムは、タービン及びコンプレッサを有し、内燃機関の排気エネルギを利用して内燃機関に対して過給するターボ過給機と、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの上流側の吸気通路に設けられた電動コンプレッサと、前記電動コンプレッサを迂回するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁と、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられ、吸気量を調整可能なスロットル弁と、前記電動コンプレッサの上流側の吸気通路に設けられ、該吸気通路への吸気の流入量を調整する調整弁と、前記バイパス弁の開度、前記スロットル弁の開度、前記調整弁の開度、及び前記電動コンプレッサの作動状態をそれぞれ制御する過給システム制御手段と、を備える内燃機関用過給システムであって、前記過給システム制御手段は、吸気温度を上昇させる必要があるときには、前記電動コンプレッサを作動させるとともに、前記バイパス通路が開かれるように前記バイパス弁の開度を制御し、更に、前記電動コンプレッサから吐出された吸気が前記調整弁と前記ターボ過給機の前記コンプレッサとの間で循環するように、前記調整弁の開度を制御することにより、上述した課題を解決する(請求項4)。
この発明によれば、電動コンプレッサから吐出された吸気が調整弁とターボ過給機のコンプレッサとの間で循環して攪拌されるので、吸気温度を上昇させることができる。しかも、ターボ過給機の作動状態とは独立して電動コンプレッサを制御でき、吸気温度の上昇のための操作が内燃機関の吸気系で完結するので、内燃機関の排気系に影響を与えずに吸気温度を上昇させることができる。
本発明の過給システムにおいて、前記ターボ過給機の前記コンプレッサを迂回するターボバイパス通路と、前記ターボバイパス通路を開閉するターボバイパス弁と、を更に備え、前記過給システム制御手段は、前記電動コンプレッサの作動に連動して前記ターボバイパス通路が開放されるように、前記ターボバイパス弁の開度を制御してもよい(請求項5)。この形態によれば、電動コンプレッサから吐出された吸気の一部がターボ過給機のコンプレッサを迂回するので、全ての吸気がターボ過給機のコンプレッサを経由する形態と比べて吸気温度の低下を抑制でき、吸気温度をより効果的に高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、吸気温度を上昇させる必要があるときには、過給補助手段が作動され、実過給圧が目標過給圧よりも高くなる場合にスロットル弁が閉じ側に制御されて実過給圧が目標過給圧に調整されるので、吸気温度の上昇が必要なときに吸気温度を上昇させることができ、かつ過給圧を内燃機関が要求する目標過給圧に調整することが
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関用過給システムの全体構成を示している。本過給システムは内燃機関としてのディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する場合がある。)1に適用される。本過給システムはエンジン1に対して過給するターボ過給機2と、その過給を補助する過給補助手段としての電動コンプレッサ(以下、MCと称する場合がある。)3とを備えている。ターボ過給機2はコンプレッサ2aとタービン2bとを有し、排気エネルギーを利用してタービン2bを回転させてコンプレッサ2aを駆動する周知の装置である。コンプレッサ2aは、吸気通路としての吸気管4に設けられ、タービン2bは排気管5に設けられている。電動コンプレッサ3はターボ過給機2の上流側の吸気管4に設けられている。電動コンプレッサ3はその駆動装置として電気モータ3aを備えている。電気モータ3aはバッテリ6に接続され、駆動電力としてバッテリ6の電力が用いられる。電気モータ3aを駆動することにより、電動コンプレッサ3が作動して吸気管4内の吸気が圧縮される。
エンジン1にはオルタネータ7(補機)が取り付けられている。周知のように、オルタネータ7はバッテリ6から供給される電力を用いて磁界を作り、エンジン1により図示しないロータを駆動して発電を行う。発電された電力は、バッテリ6を充電するために用いられる。オルタネータ7は発電を行う発電状態と発電を行わない非発電状態とを選択することができる。発電状態と非発電状態との切替は、電気的に行うこともできるが、エンジン1からロータに伝達される回転を機械的に解除して発電状態から非発電状態に切り替えてもよい。
本過給システムにおいては、電動コンプレッサ3を迂回するバイパス通路10が設けられている。バイパス通路10の途中には、バイパス通路10を開閉してバイパス通路10への吸気の流入及びその禁止を切り替えるバイパス弁11が設けられている。バイパス弁11は電動コンプレッサ3が作動中の場合には基本的に全閉され、バイパス通路10への吸気の流入が禁止される。従って、電動コンプレッサ3の上流側の吸気は実質的に全て電動コンプレッサ3に導かれる。一方、電動コンプレッサ3が非作動の場合には基本的に全開され、バイパス通路10へ吸気が導かれる。バイパス弁11はソレノイド等の駆動手段で最小開度から最大開度までの間をリニアに駆動してもよいが、開弁及び閉弁を切り替えることができればよい。また、バイパス弁11として、電動コンプレッサ3の下流の圧力と、バイパス通路11の入口の圧力との圧力のバランスで駆動するシャッターバルブ等の弁手段を採用してもよい。この場合はバイパス弁11を駆動する駆動手段及びその制御手段が不要となるので、構成をシンプルにできる。
図1に示したように、ターボ過給機2のコンプレッサ2aの下流側の吸気管4には、コンプレッサ2aにより圧縮された吸気を冷却するために第1インタークーラ12が設けられている。これにより過給効率を高めることができる。さらに、上記と同様の理由から電動コンプレッサ3とターボ過給機2のコンプレッサ2aの間の吸気管4に第2インタークーラ13が設けられている。第2インタークーラ13を設けることにより、更なる過給効率の向上を図ることができるが、常に設ける必要はない。また、電動コンプレッサ3の上流側の吸気管4には吸気の異物を除去するエアクリーナ14が設けられている。
本実施形態においては、図1に示したように、電動コンプレッサ3の上流側の吸気管4に第1スロットル弁(調整弁)15が設けられている。第1スロットル弁15は、その開度を最小開度から最大開度までの間でリニアに変更することができるように、ソレノイド等の駆動手段にて駆動されている。第1スロットル弁15の開度が最小開度に設定されたときに吸気管4は全閉状態とされ、第1スロットル弁15の開度を調整することにより吸気量を調整することができる。更に、第1インタークーラ12の下流側の吸気管4には、吸気量を調整してエンジン1に導かれる吸気の圧力(過給圧)を調整可能な第2スロットル弁16が設けられている。第2スロットル弁16の構造は第1スロットル弁15の構造と同一であり、最大開度と最小開度との間で開度調整可能である。第2スロットル弁16を最小開度に設定した場合には吸気管4が全閉状態とされる。第2スロットル弁16の下流側の吸気管4には、過給圧に対応した信号を出力する過給圧センサ17と、吸気温度に対応した信号を出力する吸気温度センサ18とがそれぞれ設けられている。
以上の過給システムにおいて、電動コンプレッサ3の動作制御、バイパス弁11、第1スロットル弁15、及び第2スロットル弁16のそれぞれの開度制御は、エンジンコントロールユニット(ECU)20にて行われる。ECU20は、エンジン1に対する燃料噴射等を制御するコンピュータユニットとして設けられるものであり、本発明の過給システムを制御するために用意された特定のプログラムを実行することにより、電動コンプレッサ3の動作、各弁11、15、及び16のそれぞれの開度を制御する手段として機能する。なお、ECU20には、図1に示したように、過給圧センサ17、吸気温度センサ18、及びエンジン1の冷却水の温度に対応した信号を出力する水温センサ19等の各種のセンサの出力信号が入力される。その他のセンサについては図示を省略した。
図2は、ECU20が一定周期で繰り返し実行する本過給システムの制御ルーチンを示している。この制御ルーチンを実行することによりECU20は過給システム制御手段として機能する。まず、ステップS1において、ECU20は水温センサ19の出力信号に基づいて冷却水温Twを取得し、冷却水温Twがエンジン1の暖機完了の判定基準となる冷却水温として予め設定した設定値Tw0よりも小さいか否かを判定する。これによりエンジン1の暖機完了前、つまり暖機中か否かが判断される。冷却水温Twが所定値Tw0よりも小さいと判定した場合、即ち吸気温度を上昇させる必要があると判定した場合には、ECU20は処理をステップS2に進めて電動コンプレッサ3を作動させ、バイパス弁11を閉弁し、オルタネータ7を発電状態にして発電を開始させる。なお、オルタネータ7は、本制御ルーチンと平行してバッテリ6の電圧に基づいて発電状態及び非発電状態を切り替える通常制御が行われているが、図2のステップS2によって強制的にオルタネータ7が発電状態に制御される。一方、冷却水温Twが設定値Tw0を超えていると判定した場合には、エンジン1の暖機が完了したことになり、吸気温度を上昇させる必要がないため、ECU20は以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。
次いで、ステップS3では、ECU20は過給圧センサ17の出力信号に基づいて現在の過給圧(実過給圧)Pimを取得するとともに、エンジン1の運転状態に応じた目標過給圧Pimtrgを算出し、実過給圧Pimが目標過給圧Pimtrgを超えているか否かを判定する。目標過給圧Pimtrgは種々の方法で算出できるが、例えば、エンジン1の運転状態に目標過給圧を対応付けたマップを予め記憶しておき、このマップと各種センサの入力情報から把握されるエンジン1の運転状態とに基づいて目標過給圧Pimtrgを算出してもよい。実過給圧Pimが目標過給圧Pimtrgを超えている場合、ECU20は処理をステップS4に進め、第2スロットル弁16の開度が減じるように閉じ側に制御して今回のルーチンを終了する。第2スロットル弁16の開度の減少幅は一回のルーチンで一定にしてもよいし、実過給圧Pimと目標過給圧Pimtrgとの差に応じて変化させてもよい。例えば、当該差が大きいほど減少幅を大きく設定してもよい。一方、実過給圧Pimが目標過給圧Pimtrgを超えていない場合には、ステップS4をスキップして今回のルーチンを終了する。ステップS4が繰り返し実行されることにより、実過給圧Timが目標過給圧Timtrgに調整される。
以上の過給システムによれば、エンジン1の暖機中に電動コンプレッサ3が作動されるので、電動コンプレッサ3の下流から第2スロットル弁16までの吸気管4内の圧力が高められて吸気温度が上昇する。これにより、吸気温度が高められた状態で吸気がエンジン1に導かれるので、暖機完了までの時間が短縮され暖機性を向上させることができる。しかも、電動コンプレッサ3が作動されている間にはオルタネータ7が発電状態に強制的に制御されるので、エンジン1の負荷が高まり燃料噴射量が増える。その結果、暖機性がより向上する。更に、実過給圧Timが目標過給圧Timtrgに調整されるので、電動コンプレッサ3の作動により実過給圧Pimが過大になることが防止される。
また、以上の過給システムでは、ターボ過給機2の作動状態とは独立して電動コンプレッサ3を制御できる。つまり、吸気温度の上昇のための操作がエンジン1の吸気系で完結するので、エンジン1の排気系に影響を与えずに吸気温度を上昇させることができる。この形態に対して、例えば、ターボ過給機2の駆動を電気モータで補助する形態では、電気モータを作動させることにより吸気温度を上昇させることができるが、同時にタービンの回転数が増加して背圧が下がる。このため、例えば第2スロットル弁16の下流側に排気を還流させるEGR装置を設けた場合には、EGR率が変動しEGR率の制御が困難になるおそれがある。なお、EGR率とはエンジン1に導かれる排気と新気とからなる吸気に対する排気の割合のことである。以上の過給システムではこのような問題はなく、第2スロットル弁16の下流側に排気を還流させた場合でも電動コンプレッサ3の作動状態に関わらずEGR率を適正に制御できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の過給システムの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、過給システムの制御ルーチンとして、図3に示したルーチンが用いられる。システムの全体構成は第1実施形態と同一であるので、図1が参照される。図3に示したように、まずステップS11において、ECU20は第2スロットル弁16の下流側の現在の吸気温度(実吸気温度)Tbを吸気温度センサ18の出力信号に基づいて取得するとともに、目標吸気温度Tbtrgを算出し、実吸気温度Tbが目標吸気温度Tbtrgよりも小さいか否かを判定する。目標吸気温度Tbtrgは、燃焼促進、失火回避の観点から必要とされる吸気温度であり、例えば、外気温が低温である低温時に、予混合圧縮着火燃焼を実行する場合、低圧縮比による燃焼を実行する場合等のように圧縮行程後の燃焼室内の温度(いわゆる圧縮端温度)を高めることが必要な場合には、目標吸気温度Tbtrgとして、所望の圧縮端温度を得ることができる値が設定される。目標吸気温度Tbtrgは、エンジン1の運転状態に対応させたマップとして予め設定しておいてもよい。
実吸気温度Tbが目標吸気温度Tbtrgよりも小さいと判定した場合、つまり吸気温度を上昇させる必要があると判定した場合には、ECU20は吸気温度を上昇させるべく処理をステップS12に進め、電動コンプレッサ3を作動させるとともに、バイパス弁11を閉弁させる。なお、この処理において、図2のステップS2と同様にオルタネータ7を強制的に発電状態に制御してもよい。一方、実吸気温度Tbが目標吸気温度Tbtrgよりも大きいと判定した場合には、ECU20は以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。続くステップS13は図2のステップS3と、ステップS14は図2のステップS4とそれぞれ同一処理であるので、説明を省略する。
この形態によれば、電動コンプレッサ3を作動させることによりEGRに頼らずに吸気温度を上昇させることができる。即ち、EGR率を上げることによって吸気温度を上昇させることも可能であるが、このような操作を行った場合には酸素濃度が低下するので燃焼促進、失火回避の観点から不利となる場合がある。この形態では、酸素濃度を低下させることなく吸気温度を上昇させて所望の圧縮端温度を実現できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の過給システムの第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、過給システムの制御ルーチンとして、図3の代わりに図4に示したルーチンが用いられる。図3と同一処理については同一符号を付して説明を省略する。また、本実施形態に係る過給システムの全体構成については図1が参照される。図4に示したように、本実施形態では、ステップS11で、実吸気温度Tbが目標吸気温度Tbtrgよりも小さいと判定した場合には、電動コンプレッサ3を作動させるとともに、バイパス弁11を開弁させる。その上で、電動コンプレッサ3から吐出された吸気がバイパス通路10を逆流して第1スロットル弁15とターボ過給機2との間で循環するように第1スロットル弁15の開度を制御する(ステップS22)。この場合の第1スロットル弁15の開度は、エアクリーナ14の方向へ吸気が逆流しない程度で、かつエンジン1に導かれる吸気が不足しない程度の必要最小限に保持される。
この形態によれば、電動コンプレッサ3から吐出された吸気が攪拌されて吸気温度が上昇する。これにより第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の過給システムの第4の実施形態について説明する。図5は本実施形態に係る過給システムの全体構成を示し、図1と同一構成については同一符号が付してある。この図に示したように、ターボ過給機2のコンプレッサ2aを迂回するターボバイパス通路21が電動コンプレッサ3及び第2インタークーラ13間の吸気管4と第1インタークーラ12及び第2スロットル弁16間の吸気管4とを結ぶようにして設けられるとともに、ターボバイパス通路21を開閉する二つのターボバイパス弁22,22がターボバイパス通路の入口部21aと出口部21bにそれぞれ隣接して設けられている。
第4の実施形態の過給システムは、上述した図2〜図4の制御ルーチンのいずれかを実行可能であり、ECU20は、図2のステップS2、図3のステップS12、又は図4のステップS22における電動コンプレッサ3の作動に連動してターボバイパス弁21が開放されるように各ターボバイパス弁22の開度を制御する。これにより、電動コンプレッサ3から吐出された吸気の一部がターボ過給機2のコンプレッサ2aを迂回するので、全ての吸気がターボ過給機2のコンプレッサ2aを経由する形態と比べて吸気温度の低下を抑制できる。従って、吸気温度をより効果的に高めることができる。
特に、図5に示した形態では、ターボバイパス通路21の入口部21aが第2インタークーラ13の上流側に、出口部21bが第1インタークーラ12の下流側にそれぞれ設けられているため、ターボバイパス通路21によって第1インタークーラ12及び第2インタークーラ13をそれぞれ迂回でき、なお一層吸気温度の低下を抑制できる。また、二つのターボバイパス弁22,22がターボバイパス通路21の入口部21aと出口部21bにそれぞれ隣接して設けられているので、入口部21a及び出口部21のそれぞれから各ターボバイパス弁22までの距離を短くできる。このため、ターボバイパス通路21が閉じられているときにターボバイパス通路21に生じるデッドボリュームが小さくなり、ターボ過給機2及び電動コンプレッサ3による過給の応答性が向上する。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態で実施してよい。本発明の適用可能な内燃機関はディーゼルエンジンに限らずガソリンエンジンであってもよい。上述の各実施形態では、吸気温度を上昇させる必要がある場合として、暖機完了前(暖機中)及び圧縮端温度を高める必要がある場合を例示したが、本発明はこれらの場合に限定されず、吸気温度を上昇させる必要がある場合全てについて適用できる。
第1及び第2の実施形態においては、過給補助手段として電動コンプレッサを例示したが、例えば図6に示したように、ターボ過給機2の駆動を電気モータ30で補助する形態を採用し、吸気温度を上昇させる必要があるときにECU20によって電気モータ30を作動させてもよい。この場合、ECU20が実行する制御ルーチンは図2又は図3に準じたものを用いればよい。この形態によっても吸気温度を上昇させることができる。
第4の実施形態においては、二つのターボバイパス弁22,22を、ターボバイパス通路21の入口部21aと出口部21bのそれぞれに隣接して設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されず、少なくとも一つのターボバイパス弁22がターボバイパス通路21の適所に設けられていればよい。
本発明の実施形態に係る内燃機関用過給システムの全体構成を示した図。 図1の過給システムの制御ルーチンを示したフローチャート。 第2の実施形態に係る制御ルーチンを示したフローチャート。 第3の実施形態に係る制御ルーチンを示したフローチャート。 第4の実施形態に係る過給システムの全体構成を示した図。 図1の過給システムの変形例を示した図。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)
2 ターボ過給機
2a コンプレッサ
2b タービン
3 電動コンプレッサ(過給補助手段)
4 吸気管(吸気通路)
7 オルタネータ(補機)
10 バイパス通路
11 バイパス弁
15 第1スロットル弁(調整弁)
16 第2スロットル弁(スロットル弁)
17 過給圧センサ(過給圧検出手段)
20 ECU(過給システム制御手段)
21 ターボバイパス通路
22 ターボバイパス弁

Claims (5)

  1. タービン及びコンプレッサを有し、内燃機関の排気エネルギを利用して内燃機関に対して過給するターボ過給機と、前記ターボ過給機による過給を補助する過給補助手段と、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられ、吸気量を調整可能なスロットル弁と、前記ターボ過給機のコンプレッサ下流の過給圧を検出する過給圧検出手段と、前記スロットル弁の開度及び前記過給補助手段の作動状態をそれぞれ制御する過給システム制御手段と、を備える内燃機関用過給システムであって、
    前記過給システム制御手段は、吸気温度を上昇させる必要があるときには、前記過給補助手段を作動させるとともに、前記過給補助手段の作動中に前記過給圧検出手段により検出される実過給圧が機関運転状態に応じて予め設定された目標過給圧よりも高くなる場合、前記実過給圧が前記目標過給圧に調整されるように前記スロットル弁を閉じ側に制御することを特徴とする内燃機関用過給システム。
  2. 前記過給補助手段は、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの上流側の吸気通路に設けられた電動コンプレッサとして構成され、
    前記電動コンプレッサを迂回するバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられて電動コンプレッサが作動中である場合に前記バイパス通路を閉じる一方、前記電動コンプレッサが非作動の場合に前記バイパス通路を開放するように動作可能なバイパス弁と、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用過給システム。
  3. 前記内燃機関によって駆動される補機を更に備え、
    前記過給システム制御手段は、前記過給補助手段の作動に合わせて前記補機の負荷が上がるように前記補機の動作を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用過給システム。
  4. タービン及びコンプレッサを有し、内燃機関の排気エネルギを利用して内燃機関に対して過給するターボ過給機と、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの上流側の吸気通路に設けられた電動コンプレッサと、前記電動コンプレッサを迂回するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁と、前記ターボ過給機の前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられ、吸気量を調整可能なスロットル弁と、前記電動コンプレッサの上流側の吸気通路に設けられ、該吸気通路への吸気の流入量を調整する調整弁と、前記バイパス弁の開度、前記スロットル弁の開度、前記調整弁の開度、及び前記電動コンプレッサの作動状態をそれぞれ制御する過給システム制御手段と、を備える内燃機関用過給システムであって、
    前記過給システム制御手段は、吸気温度を上昇させる必要があるときには、前記電動コンプレッサを作動させるとともに、前記バイパス通路が開かれるように前記バイパス弁の開度を制御し、更に、前記電動コンプレッサから吐出された吸気が前記調整弁と前記ターボ過給機の前記コンプレッサとの間で循環するように、前記調整弁の開度を制御することを特徴とする内燃機関用過給システム。
  5. 前記ターボ過給機の前記コンプレッサを迂回するターボバイパス通路と、前記ターボバイパス通路を開閉するターボバイパス弁と、を更に備え、
    前記過給システム制御手段は、前記電動コンプレッサの作動に連動して前記ターボバイパス通路が開放されるように、前記ターボバイパス弁の開度を制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用過給システム。
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