JP4408631B2 - 塗布具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールを有するボールペン、修正具、化粧具等の先端に設けられる塗布具用チップを用いた塗布具に関するものである。さらに詳しくは、前記ボールを後端側から付勢することにより、筆記の際にはスムーズな筆記性能を確保し、筆記しないときにはインキ漏れやインキのドライアップを防止する塗布具のチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボールペンなどの筆記部にボールを有する塗布具には、塗布部であるボールの周辺に、筆記に必要なインキを流出させるための隙間を有している。この隙間は塗布の際に必要なものであるが、この隙間のため問題となる場合がある。すなわち、隙間を通じて内部のインキが蒸発してインキの流動性が悪くなり、筆記時にかすれが発生する。また、隙間からインキが流出することにより、筆記時や携帯時などに周囲を汚してしまう。さらに、隙間から空気が入り込むことにより、筆記の際にカスレが発生したり、インキがインキタンク後方へ落ちてしまうインキドロップなどが起こってしまう。
【0003】
上記の対策のため、チップの内部にばねを設けて、ボールを外側(先端側)に付勢したボールペンが知られている。
【0004】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報として次のものがある。
【特許文献1】
特開2000−1085号公報
【特許文献2】
実開昭55ー172104号公報
【特許文献3】
実開昭57ー193578号公報
【0005】
上記した従来技術のボールペンは、ボールペンチップの内部に設けられたコイル状のばねが圧縮して、ばねの先端側がボールの後端側と接触して、ボールを先端側に付勢している。
【0006】
図13は、従来技術のボールペン100の先端部分を示した図であり、チップ101及びチップ保持部材103が示されている。そして、ボールペンチップ101にはインキの流路となる貫通孔105が設けられ、ばね106は貫通孔105に位置している。
また、チップ保持部材103の先端側は、チップ接続部111dを有し、ボールペンチップ101がチップ接続部111d内に挿入して接続している。そして、チップ接続部111dの奥側には、チップ接続部111dよりも内径が小さい奥側孔部111cが設けられて、段部40によって接続している。
さらに、ばね106の後端側に有する座面部108は段部40と接触し、ばね106の先端側はボール17と接触して、ばね106が圧縮され、ボール17が先端側に付勢されている。
そして、インキの流路は、前記段部の孔を通過し、ばねが位置しているチップの内部を通り、さらに、ボールとチップの隙間に至る流路となる。そして、筆記の際にはボールの後端側から先端側に向かってインキが流出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来技術の、ボールペンチップ101の内部にばね106を設けてボール17を内側から外側に付勢したボールペン100では、ばね106はインキの流路に位置している。したがって、筆記の際には、インキの流れを妨げて、インキのかすれが発生する場合があった。また、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、インキと空気が十分置換せず、チップ内部に空気が残ることがあり、筆記の際に空気がインキの流路に移動して、インキが排出せず、インキのかすれが発生する場合があった。
特に、図13に示すように、ばね106のコイルの外側とチップとの隙間120の空気がインキと置換しにくいものであった。すなわち、従来技術のボールペン100では、ばね106の後端側の座面部108と段部40が接触して圧縮状態を維持しているので、座面部108と段部40の間は隙間がほとんどない。したがって、ばねの隙間が大きくなければ空気が抜けにくく、空気が残りやすかった。
【0008】
また、近年、ボール径が小さいものが多く採用されており、かかる場合には、チップの内径が小さくなってインキの流路が狭くなり、また、ばねの隙間が小さく、インキの充填が不十分となりやすい。
【0009】
そこで、チップの内部にばねを設け、ボールを内側から外側に付勢した塗布具において、ばねによるインキの流れの妨げを小さくし、また、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際に、チップ内部に空気が残ることなく、インキのかすれを防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢する塗布具において、ばねの後端部にはばねの巻き方向が傾斜している傾斜部が設けられて、傾斜部が前記当接部と接触していることを特徴とする塗布具である。
ここで、「ばねの巻き方向が傾斜している」とは、概ねばねの一巻きを構成する面が変化して、変化する前後において角度を持つことであり、また、いいかえと、ばねの軸の方向が変化して、前後の軸同士が同一でなく角度を持つことである。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ばねは一連の塗布液流路の中に有しており、ばねの後端部には、ばねの巻き方向が傾斜している傾斜部が設けられ、ばねの後端側の傾斜部が塗布液流路内の当接部と接触しているので、ばねによる塗布液の流れの妨げが小さく、塗布液の充填の際にチップ内部に空気が残りにくく、塗布液のかすれを防止することができる。すなわち、傾斜部は、ばねの巻き方向が傾斜しているので、当接部と接触する場合には、傾斜部の一部分(最も後端の部分又は傾斜部の中途部)が接触して、ばね後端の全周には接触しない。したがって、塗布液流路の流れが良くなり、また、塗布液の充填の際、又は、塗布液充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記ばねの傾斜部の傾斜角度は、30〜50°であることを特徴とする請求項1に記載の塗布具である。
ここで、「傾斜角度」とは、前記したばねの一巻きを構成する面が変化し、変化する前後の2つの面が交わる角度のことであり、また、いいかえると、ばねの軸の方向が変化し、変化する前後の2つの軸が交わる角度のことである。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ばねの傾斜部の傾斜角度は、30〜50°であるので、傾斜部が当接部に接触して軸方向に圧縮を受けたときに、傾斜部のコイルがつぶれることなく、傾斜角度が小さくなるように傾斜部が変形する。また、ばねの圧縮時には、ばねと当接面との隙間を確保することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮された状態では、傾斜部の傾斜角度は20〜40°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具である。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮された状態では、傾斜部の傾斜角度は20〜40°であるので、ばねの圧縮時に、無理なく、ばねと当接面との隙間を確保することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢する塗布具において、ばねの後端側には変形部を有し、当該変形部が当接部と接触しており、前記変形部の近傍であって変形部よりも上流側の塗布液流路の投影面には、変形部の外形からはみ出す第1のはみ出し部を有し、変形部の外側には、コイルばねの外側に通じる第1隙間が設けられていることを特徴とする塗布具である。
ここで、「変形部」とは、コイルばねの形状とは異なる形状の部分であることを意味し、略直線状でも構わない。変形部の具体例として、三角形などの多角形の形状や、ばね線が軸方向と平行に向いている場合や、ばね線が軸方向と垂直に向いている場合などがある。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側には、変形部が設けられ、ばねの後端側の変形部が塗布液流路内の当接部と接触しているので、ばねによる塗布液の流れの妨げが小さく、塗布液の充填の際にチップ内部に空気が残りにくく、塗布液のかすれを防止するがことできる。すなわち、変形部は、コイルばねの形状とは異なる形状であり、変形部の一部が当接部と接触するので、ばね後端の全周には接触しない。したがって、塗布液流路の流れが良くなり、また、塗布液の充填の際、又は、塗布液充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなる。
また本発明によれば、変形部の外側に、ばねの外側に通じる第1隙間が設けられているので、塗布液の充填の際、又は、塗布液充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、塗布液の充填時にばねの外側に充填しやすく、充填後にばね付近に空気が残りにくい。
【0018】
【0019】
【0020】
請求項に記載の発明は、コイルばねの変形部の内側には、その直近に位置するコイルばねの巻き円の外形から外側にはみ出す第2のはみ出し部を有し、変形部の内側からばねの外側に通じる第2隙間が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の塗布具である。
【0021】
請求項の発明によれば、変形部の内側からばねの外側に通じる第2隙間が設けられているので、変形部の内側からばねの外側への塗布液の流れが容易となり、塗布液の充填時にばねの外側に充填しやすく、充填後にばね付近に空気が残りにくい。
【0022】
請求項に記載の発明は、前記第1のはみ出し部の面積と第2のはみ出し部の面積の合計は、0.05mm2 以上であることを特徴とする請求項5に記載の塗布具である。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、第1のはみ出し部の面積と第2のはみ出し部の面積の合計が、0.05mm2 以上であり、塗布液の流路を確保することができる。さらに、第1のはみ出し部の面積と第2のはみ出し部の面積の合計が0.2mm2 以上であることが望ましい。
【0024】
請求項に記載の発明は、前記変形部を軸方向から見た形状は、一対の長辺部を有して長辺部同士の距離が長辺の長さより短い形状、又は、周方向に凹凸状である形状であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の塗布具である。
ここで、「周方向に凹凸状」とは、中心からの距離が特に長い部分と特に短い部分を有する形状である。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、一対の長辺部を有して長辺部同士の距離が長辺の長さより短い形状、又は、周方向に凹凸状である形状であるので、第1隙間と第2隙間を設けやすい。
【0026】
請求項に記載の発明は、前記変形部を軸方向から見た形状は、一対の長辺部を有して長辺部同士の距離が長辺の長さより短い形状であり、さらに前記長辺部には内側に凹んでいる凹み部を有することを特徴とする請求項に記載の塗布具である。
【0027】
請求項に記載の発明によれば、凹み部を有し、変形部の形状の面積が小さくなるので、前記第1隙間をより大きくすることができる。
【0028】
請求項に記載の発明は、コイルばねの変形部付近の形状は、変形部に向かって縮径することを特徴とする請求項のいずれかに記載の塗布具である。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、コイルばねの変形部付近の形状は、変形部に向かって縮径するので、ばねの外径が大きい場合でも、第2隙間をより大きくすることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明は、チップ本体の後端側には、内側に変形しているかしめ部を有し、前記かしめ部が当接部となることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の塗布具である。
【0031】
請求項10の発明によれば、チップ本体の後端側に内側に変形しているかしめ部を有し、前記かしめ部が当接部となって前記ばねと接触するので、チップ本体のボールハウスに保持されたボールと、かしめ部により、ばねを圧縮することができる。したがって、チップ本体だけで、ばねを圧縮してボールを付勢することができ、ボールペンを組み立てしやすい。
【0032】
請求項11に記載の発明は、複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢し、さらに、前記塗布具用チップを保持するチップ保持部材を有する塗布具において、チップ保持部材には当接部となる溝部を有し、ばねの後端部にはばねの巻き方向を垂直とした垂直巻き部が設けられて、垂直巻き部が前記溝部に係合していることを特徴とする塗布具である。
【0033】
請求項11の発明によれば、チップ保持部材の溝部に、ばねの後端部の垂直巻き部が係合しているので、ばね後端に隙間ができ、塗布液流路の流れが良くなり、また、塗布液充填の際に空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなる。
【0034】
請求項12に記載の発明は、複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢し、さらに、前記塗布具用チップを保持するチップ保持部材を有する塗布具において、チップ保持部材には当接部となる凸部を有し、ばねの後端側が前記凸部に当たって傾斜することを特徴とする塗布具である。
【0035】
請求項12に記載の発明によれば、ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が当接部となるチップ保持部材の凸部と接触しているので、ばねによる塗布液の流れの妨げが小さく、インキの充填の際にチップ内部に空気が残りにくく、インキのかすれを防止することができる。すなわち、ばねの後端側は凸部に接触して傾斜する。そして、ばねの後端側は凸部が当接部となって接触して、ばね後端の全周には接触しない。したがって、塗布液流路の流れが良くなり、また、塗布液の充填の際、又は、塗布液充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなる。
【0036】
請求項13に記載の発明は、ばねには密巻き部と粗巻き部を有し、密巻き部は中央部に位置していることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の塗布具である。
ここで、「中央部」とは、両端付近でないということであり、いずれかの端部に寄った位置でも良く、さらに両端から等距離となる位置に限定されるものでない。また、「密巻き部」は、粗巻き部に対して、ばねの間隔が小さいという意味であり、また、密巻き部は密着巻きのように隙間が無くてもよく、隙間があっても良い。
【0037】
請求項13に記載の発明によれば、ばねには密巻き部と粗巻き部を有し、密巻き部は中央部に位置している。したがって、本発明で採用するばねは、密巻き部の剛性が高いため、つかみやすいので扱いやすく、また、圧縮の際には密巻き部は剛性が高いので撓みが少なくなるので、ボールを先端方向に付勢することができ、液漏れし難くなる。さらに、密巻き部を有しているので、複数のばねをまとめて扱う際には、ばね同士が絡みにくい。
【0038】
請求項14に記載の発明は、塗布具にはチップを保持するチップ保持部材を有し、チップ本体の後端側がチップ保持部材の内側に挿入されて、チップ保持部材とチップ本体が接続しており、さらに、ばねの後端側は増径していることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の塗布具である。
【0039】
請求項14に記載の発明によれば、塗布具にはチップを保持するチップ保持部材を有し、チップ本体の後端側がチップ保持部材の内側に挿入されて、チップ保持部材とチップ本体が接続しており、さらに、ばねの後端側は増径しているので、圧縮時におけるばねの後端側の撓みを防止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるボールペンの正面図と正面から見た断面図である。図2は、(a)が、本発明の第1の実施形態におけるボールペンチップ本体の正面から見た断面図であり、(b)がばねの正面図である。図3は、本発明の第1の実施形態におけるボールペンの先端部分の正面から見た断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。図5は、本発明の第2の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での後端側の斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分を示した斜視図であり、(c)が、ばねと先栓の接触部分を示した断面図である。図6は、本発明の第3の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。図7は、本発明の第4の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。図8は、本発明の第5の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。図9は、本発明の第6の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での後端側の斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分を示した斜視図であり、(c)が、ばねと先栓の接触部分を示した断面図である。図10は、本発明の第1の実施形態の変形例におけるボールペンの先端部分の正面から見た断面図である。図11は、本発明の第1の実施形態の変形例におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。図12は、本発明の第7の実施形態におけるボールペンチップ本体の正面から見た断面図である。図14は、本発明の第8の実施形態におけるばねの斜視図である。図15は、本発明の第8の実施形態におけるばねの後端側からみた正面図である。図16は本発明の第8の実施形態におけるばね及び先栓の平面図であり、(a)は後端側からみた正面図、(b)はAA面における断面図、(c)はBB面における断面図である。図17は本発明の第9の実施形態におけるばね及び先栓の平面図であり、(a)は後端側からみた正面図、(b)はAA面における断面図、(c)はBB面における断面図である。図18〜図24は、変形部を形状を変えたばねの正面図である。図25は、本発明の第10の実施形態におけるばね及び先栓の平面図であり、(a)は後端側からみた正面図、(b)はAA面における断面図、(c)はBB面における断面図である。
【0041】
本発明における第1の実施形態におけるボールペン(塗布具)1は、図1に示されるものであり、ボールペンチップ(塗布具用チップ)10、先栓11及び筒部材12を有している。なお、図1においては、インキ(塗布液)を省略して図示している。
また、本願におけるボールペン(塗布具)1は、レフィールなどと呼ばれており、通常、筒状の保持具などの中に入れられて使用するものであるが、本願では、これらのいずれの場合においてもボールペン(塗布具)として説明する。
そして、図1における下側(ボールペンチップ側)を先端側として説明する。
【0042】
筒部材12は両端に開口部12a,12bを有する円筒状である。そして、筒部材12は後述するように、インキ(塗布液)が充填されるものであり、塗布液収納部となる。
また、先栓11は、両端に開口部11a,11bを有する円筒状である。また、図3に示されるように、先栓11の先端側(図3において下側)はチップ接続部11dを有し、チップ接続部11dの内径は、先栓11の奥側孔部11cよりも大きい。また、先栓11の奥側孔部11cとチップ接続部11dの接続部には、段部40を有している。
【0043】
ボールペンチップ10は、図2に示されるように、ボールペンチップ本体15、ばね16及びボール17を有している。
ボールペンチップ本体15は、外観的には先端側が略円錐形状であり、後端側が略円柱形状であり、全体では、これらを軸方向に結合させた、ロケットような形状であり、先端側には円錐部25を有し、円錐部25よりも後端側の中程には円筒部26を有している。さらに、円筒部26の後端側は、やや外径が縮径している結合段部26aを有している。また、内側にはボールハウス20、中心孔21及びバック孔22が設けられている。さらに、バック孔22の後端側は、開口部23を有している。
【0044】
ボールハウス20は、図2(a)に示されるように、ボールペンチップ本体15の先端側に位置する、後端側に向かって開けられた孔である。
ボールハウス20の中心孔21は、ボールハウス20の内径よりも小さな内径の丸孔であり、ボールハウス20の後端側で連通している。そして、中心孔21の内径は、ボール17の外径の約半分であり、約0.25mmである。
【0045】
バック孔22は中心孔21の後端側で連通する段状の丸孔である。そして、先端側ほど内径が小さくなるものであり、内径が変わる部分はテーパー部27を有してなだらかにつながっている。バック孔22の内径は、中心孔21の内径よりも大きい。
【0046】
上記のように構成されているので、ボールペンチップ本体15は、ボールハウス20の後端側に中心孔21が位置し、さらに中心孔21の後端側にバック孔22が位置しており、ボールハウス20、中心孔21及びバック孔22は連通している。また、これらの孔は、ボールペンチップ本体15の中心軸と同じ軸を中心とする位置に設けられている。
【0047】
ボール17は球状であり、ボールペンチップ本体15の先端側であるボールハウス20に位置しており、ボール17の外径は、ボールハウス20の内径よりやや小さく、本発明の実施形態では0.5mmである。
【0048】
次に、ばね16について説明する。ばね16は、図2(b)に示されるものであり、コイルばね部30と棒状部31を有している。そして、ばね16は、後述するようにボール17を先端側に付勢して、筆記の際にはボール17とボールハウス20との間の隙間を確保し、使用しない場合には隙間からのインキの流出防止などを行う。また、ばね16の材質はステンレスである。
【0049】
コイルばね部30は、粗巻き部32と密巻き部33を有している。
密巻き部33は、コイルばね部30の略中央で密着巻きされている部分である。そして、本実施例での密巻き部33の巻き数は7巻である。
粗巻き部32は、密巻き部33の両側に有しており、比較的ピッチ角の小さい円筒コイルばねである。粗巻き部32を圧縮すると付勢力を発生させる。また、粗巻き部32の後端側は、図2(b)のように、他の部分より太い増径部35を有している。ばね16の密巻き部33と粗巻き部32は、ピッチを変えながら巻いて作られる。
【0050】
さらに、ばね16の増径部35の後端側であり、ばね16の最も後端側には、図2(b)に示されるように、傾斜部34が設けられている。傾斜部34は、ばね16のコイルばね部30に対して傾斜して巻かれている部分である。そして、傾斜部34の一巻きを構成する面と、コイルばね部30の一巻きを構成する面との間で角度αを有している。また、傾斜部34の軸方向と、コイルばね部30の先端側の軸は交差し、その角度はαとなる。本発明の第1の実施形態における角度αは、40°であり、30°〜50°であることが望ましい。
また、後述するように、ボールペン1が組み立てられて、ばね16が圧縮した状態では、前記角度がβに変化する。すなわち、傾斜部34の一巻きを構成する面と、コイルばね部30の一巻きを構成する面と角度βは、図4に示される様に角度αより小さく、本発明の第1の実施形態における角度βは、26°であり、さらに、20°〜40°であることが好ましい。
【0051】
棒状部31は、図2(b)に示されるように、コイルばね部30と連続し、直線状となっている部分である。そして、棒状部31は、コイルばね部30から突出して接続しており、軸心上に位置している。また、棒状部31の先端部分は棒状部先端部分31aであり、後述するように、ボール17と接触して押圧し、ボール10を先端側に付勢する部分となる。
【0052】
次に、ボールペン1の組み立て方法について説明する。
まず、ボールペンチップ本体15のボールハウス20に先端側からボール17を挿入する。そして、ボールペンチップ本体15の先端を内側に向かって変形するようにかしめる。変形後のボールハウス20の先端側の開口は、ボール17の外径よりも小さい状態となり、ボール17は回転可能な状態でボールハウス20に保持される。なお、ボール17は、ボールハウス20内で軸方向にわずかに移動可能となっている。
【0053】
次に、ばね16をボールペンチップ本体15の後端側の開口部23から、棒状部31側を先頭として挿入する。そして、さらに挿入すると、ばね16はやや撓みながら進んでいく。
【0054】
本発明の実施形態においては、密巻き部33が設けられているので、密巻き部33によってばね16をつかみやすいため、扱いやすく容易に挿入できる。特に、密巻き部33は密着巻きであるので、さらに扱いやすい。また、ばね16を部品としてまとめて扱う場合には、密巻き部33によって、ばね16同士が絡むことがない。
【0055】
さらに、ばね16を挿入すると、棒状部31の棒状部先端部分31aが、中心孔21を通って、ボール17の後端側に接触する。本実施形態においては、ばね16のコイルばね部30の先端側と、バック孔22に有するコイルばね誘導部37によって、棒状部先端部分31aが軸上を進むので、棒状部先端部分31aが中心孔21に容易に到達する。
【0056】
そして、先に述べた先栓11にボールペンチップ10を後端側から挿入して固定する。この状態が図3に示される。
この状態では、ばね16は、先栓11の段部40とボール17によって圧縮されてボール17を付勢している。また、先栓11は、ボールペンチップ10を保持するものであり、チップ保持部材となる。そして、段部40は、ばね16と接触し、本実施形態では当接部となる。そして、前記当接部は、先栓11の内側であり、インキの流路となる。
【0057】
ばね16と先栓11の接触の状態を図4を用いて説明する。ばね16の傾斜部34の最も後端側である傾斜部後端41が、先栓11の段部40に接触している。そして、ばね16が圧縮されており、傾斜部後端41側だけが圧縮方向に変形するため、傾斜部34の傾きが小さくなる。したがって、図4に示されるように、圧縮された状態の傾斜部34の角度βは、圧縮されない状態の傾斜部34の角度αよりも小さくなる。
そして、本発明の第1の実施形態における角度βは、26°であり、傾斜部34の傾斜部後端41以外の部分は、先栓11の段部40に接触せず、したがって、傾斜部34と段部40には隙間43を有している。
【0058】
また、図3のように、ばね16の先端側の棒状部先端部分31aがボール17と接触しているため、ボール17は、ばね16によって先端側に付勢されている。
このように構成されているので、ボールペン1の携帯時に周囲を汚すことなく、また、筆記時の隙間を確保することができる。
【0059】
そして、ボールペンチップ本体15の結合段部26aの外径は、チップ接続部11dの内径よりもやや大きく、ボールペンチップ本体15は先栓11に圧入して結合されている。
【0060】
本発明の第1の実施形態では、ばね16の増径部35によって、圧縮時におけるばね16の撓みを防止し、先栓11の内部の孔の内径を大きくすることができる。すなわち、ボールペン1においては、ボールペンチップ本体15の開口部23よりも後端側では、先端側に比べてボールペンチップ本体15の縮径部26aの厚みだけ内径が大きくなるが、ばね16の増径部35によって隙間を詰めることができるので、ばね16が撓みにくい。また、ばね16の後端側は段部40で接触して、ばね16を圧縮する関係上、ばね16の後端側の外径は、先栓11の奥側孔部11cの内径よりも大きいことが必要である。一方、先栓11の奥側孔部11cの内径を小さくすると、ボールペン1の使用時に、インキが流出しくい。本発明の実施形態においては、増径部35によって、先栓11の奥側孔部11cの内径をより大きくすることができ、インキが流出しやすい。
【0061】
また、先栓11の後端部を、筒部材12の先端側の開口部12bに挿入して接続する。そして、ボールペンチップ10、先栓11及び筒部材12を結合し、筒部材12の内部にインキを充填する。さらに、ボールペン1の先端側を外側、後端側を内側にして回転し、遠心力によってインキと空気を置換し、インキを先端側の先まで行き渡らせる。
本発明の実施形態においては、ばね16の傾斜部34と先栓11の段部40には隙間43を有しているので、インキの流れが良くなり、また、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなる。さらに、上記した遠心力によりインキを充填する場合、空気との置換がよく、空気が残りにくくインキの充填がしやすい。
【0062】
また、本発明の第1の実施形態におけるボールペン1のばね16の傾斜部34は、外径が大きいものであり、傾斜部後端41が段部40に接触するものであったが、傾斜部34の外径が先栓11の奥側孔部11cの内径よりも大きければ、第1の実施形態よりも小さいものでもよい。
この場合は、図10,図11に示されるように、本発明の第1の実施形態とは異なり、傾斜部後端41は段部40よりも奥側に位置し、また、傾斜部後端41よりも先端側の2カ所の中途部42で、傾斜部34と段部40は接触している。そして、本発明の第1の実施形態と同様に、ばね16は、ボール17と段部40に挟まれて圧縮されているので、ボール17が付勢されている。また、段部40付近に隙間43を有しているので、インキが流出しやすい。
【0063】
次に、参考例におけるボールペンについて説明する。
構成におけるボールペンは、図5に示され、第1の実施形態におけるボールペン1のばね16のみが異なるものであり、ばね16以外は同じである。さらに、本構成におけるボールペンのばね50は、図5に示されるものであり、第1の実施形態におけるボールペン1のばね16の傾斜部34を有しておらず、後端側棒部51を有している。
【0064】
すなわち、図5(a)に示されるように、ばね50の後端側には、後端棒部51が設けられている。そして、後端棒部51は、ばね50の後端側を軸に平行となるように略垂直に曲げられて後端側に突出した棒状の部分である。後端棒部51の先は後端側端部52となり、後端側端部52はばね50の最も後端側である。また、後端棒部51はコイル形状ではなく、変形部である。
【0065】
ばね50を用いて、ボールペンを組み立てると、第1の実施形態と同様にばね50は圧縮される。この状態が図5(b),(c)の状態であり、ばね50が先栓11に接触している。このとき、先栓11の段部40に、後端棒部51の先の後端側端部52が接触する。さらに、ばね50の後端側は、わずかに撓んで、後端棒部51と対称の位置が、先栓11の段部40に接触する。
したがって、ばね50と段部40には隙間43を有しているので、インキの流れが良く、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなり、インキの充填が容易となる。
【0066】
また、別の参考例におけるボールペンのばね55は、図6に示される。そして、本構成におけるボールペンのばね55は、第1の実施形態におけるボールペンのばね16の後端側のみが異なるものであり、その他は同じである。
【0067】
すなわち、図6(a)に示されるように、ばね55の後端側には、後端L状部部56が設けられている。そして、後端L状部56は、ばね55の後端側を軸に平行となるように略垂直に曲げられて後端側に突出させた垂直部58と、棒状部58をさらに略垂直に、ばね55の軸に垂直に交差するようにして曲げられた水平部57よって構成されている。水平部57の長さは、ばね55の増径部35のばね外径と略同一である。そして水平部57は、ばね55の最も後端側である。また、後端L状部56はコイル形状ではなく、変形部である。
【0068】
ばね55を用いて、ボールペンを組み立てると、第1の実施形態と同様にばね55は圧縮される。この状態が図6(b)の状態であり、ばね55が先栓11に接触している。このとき、先栓11の段部40に、後端L状部56の水平部57の両端が接触して維持される。
したがって、ばね55と段部40には隙間43を有しているので、インキの流れが良く、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなり、インキの充填が容易となる。
【0069】
また、さらに別の参考例におけるボールペンのばね60は、図7(a)に示される。そして、本構成におけるボールペンのばね60は、第1の実施形態におけるボールペンのばね16の後端側のみが異なるものであり、その他は同じである。
【0070】
すなわち、図7(a)に示されるように、ばね60の後端側には、三角形状部61が設けられている。そして、三角形状部61は、ばね60の後端側の最終巻き部をコイルばねの様に円状に曲げるのではなく、3カ所で内角が約60°となるように曲げて、その他の部分は略直線となるようにした部分である。そして、ばねを軸方向から見たときに、三角形状部61は、増径部35の円の内接する三角形となるような形状である。また、三角形状部61は、ばね60の最も後端側である。そして、三角形状部61は、変形部である。
【0071】
ばね60を用いて、ボールペンを組み立てると、第1の実施形態と同様にばね60は圧縮される。この状態が図7(b)の状態であり、ばね60が先栓11に接触している。このとき、先栓11の段部40に、三角形状部61が接触して維持される。
したがって、ばね60と段部40には隙間43を有しており、インキの流れが良く、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなり、インキの充填が容易となる。
【0072】
構成の変形部である三角形状部61の形状は、三角形であったが、段部40の一部が接触する様な形状であれば良く、四角形等の多角形でもよく、さらに、長軸がばねの直径と等しい楕円でもよい。
【0073】
本発明の第5の実施形態におけるボールペンのばね70及び先栓71は、図8(b)に示される。そして、本発明の第5の実施形態におけるボールペンのばね70及び先栓71は、第1の実施形態におけるボールペンのばね16の後端側と、先栓11の段部40付近の構造のみが異なるものであり、その他は同じである。
【0074】
すなわち、図8(a)に示されるように、ばね70の後端側には、垂直巻き部72が設けられている。そして、垂直巻き部72は、ばね70の後端側が垂直方向に巻かれている。すなわち、垂直巻き部72の一巻きを構成する面と、コイルばね部30の一巻きを構成する面の傾斜角度は略垂直であり、垂直巻き部72の構成する面は、ばね70の軸上に位置している。また、垂直巻き部72は、ばね60の最も後端側である。
また、先栓71には段部40aから後端側に軸方向に伸びる2カ所の溝部73を有している。2カ所の溝部73の位置は、先栓71の軸に対して対称であり、ばね70の垂直巻き部72に対応する位置である。そして、ばね70が後端側で先栓71と接触する際には、ばね70の後端側は前記溝部73に挿入される。
【0075】
ばね70と先栓71を用いて、ボールペンを組み立てると、第1の実施形態と同様にばね70は圧縮される。この状態が図8(b)の状態であり、ばね70の垂直巻き部72が先栓71の溝部73で接触して維持される。
したがって、ばね70と段部40aには隙間43を有しており、インキの流れが良く、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなり、インキの充填が容易となる。
【0076】
本発明の第6の実施形態におけるボールペンのばね80及び先栓81は、図9に示される。そして、本発明の第6の実施形態におけるボールペンのばね80及び先栓81は、第1の実施形態におけるボールペンのばね16の後端側と、先栓11の段部40付近の構造のみが異なるものであり、その他は同じである。
【0077】
すなわち、図9(a)に示されるように、ばね80の後端側には、傾斜部34や、後端棒部51等の変形部が無い構造である。
また、先栓81には段部40bを有し、さらに、段部40bには先端側に向かって伸びる凸部82が1カ所設けられている。
【0078】
ばね80と先栓81を用いて、ボールペンを組み立てると、第1の実施形態と同様にばね80は圧縮される。この状態が図9(b),(c)の状態であり、ばね80の後端側が先栓81の段部40bが接触する。このとき、先栓81の段部40bには凸部82が設けられているので、ばね80の後端側は凸部82に接触する。さらに、ばね50の後端側が、わずかに撓んで、凸部82と対称の位置で、先栓11の段部40bとばね50の後端側が接触する。そして、ばね50の後端側が傾斜する。
したがって、ばね80と段部40bには隙間43を有しているので、インキの流れが良く、インキの充填の際、又は、インキ充填後に遠心力より内部の空気を抜く際には、空気が置換されやすく、特にばねとチップとの隙間の空気が置換されやすくなり、インキの充填が容易となる。
【0079】
さらに、本発明の第7の実施形態におけるボールペンのボールペンチップ10'は図12に示されるものであり、ボールペンチップ本体15の後端側をかしめて変形させることによって、ばね16を圧縮させている。すなわち、ばね16の挿入後に、ボールペンチップ本体15の後端側をかしめて内側に変形させてかしめ部44を設け、さらに、ばね16をかしめ部44に接触させて、かしめ部44とボール17により圧縮して、ボール17を先端側に付勢する。この場合には、かしめ部44が本願における当接部となる。また、かしめ部44は、ボールペンチップ本体15の内側であり、塗布液流路内に位置している。
【0080】
ボールペンチップ10'のかしめは、ばね16をボールペンチップ本体15に挿入した後に行われる。
また、かしめ部44を当接部とする場合には、傾斜部の代わりに上記したいずれの変形部も用いることが可能である。そして、本発明の第7の実施形態によれば、ボールペンチップ10を組んだ状態で持ち運びや移動が可能であり、ボールペンを製造しやすい。
【0081】
本発明の第8の実施形態のボールペンのボールペンチップのばね85は、図14〜16に示されている。そして、ばね85の後端側には変形部84が設けられており、変形部84の直近に位置するばね85の変形部接続部86との間には、第2の隙間87が設けられている。すなわち、変形部84の内側には、変形部接続部86の外側にはみ出している第2のはみ出し部87aを有している。そして、第2のはみ出し部87aによって、変形部84の内側からばね85の外側に通じる第2の隙間87が形成されている。
【0082】
図15に示されるように、変形部84は、軸方向から見ると陸上競技のトラックのように、長方形の一対の対辺に半円が結合したような形状であり、半円の頂部84a同士の長さである一方の幅が、他方の幅に比べて比較的長い形状である。この形状は、一対の長辺部77を有し、長辺部77同士の距離が長辺部77の長さより短い形状である。また、変形部84は、傾斜しておらず、ばね85の軸に対して略垂直である。
【0083】
第2のはみ出し部87aの面積S2は、図15における斜線部であり、具体的には約0.32mm2 ある。
【0084】
ばね85の変形部接続部86は、図16(b)、(c)に示されるように、変形部84に向かって縮径しており、ばねの巻き外径を後端側に向かうにつれて小さくなるように巻かれている。したがって、変形部接続部86の外径は、ばね85のコイルばね部30の外径よりも小さく、変形部接続部86の後端側の外径は特に小さい。そのため、第2の隙間87の面積が縮径しないものに比べて大きくなる。
また、変形部接続部86の外径は、先栓11の奥側孔部11cより小さい。
【0085】
第8の実施形態のボールペンの組み立ては、第1の実施形態のボールペンと同様に行われるものであり、組み立てられた状態では、図16に示されるように、ばね85の後端側に位置する変形部84が先栓11の段部40と接触する。このとき、変形部84と段部40との接触は、頂部84a付近が接触して、部分的に接触している。
変形部84の近傍であり変形部84よりも上流側の塗布液流路の投影面には、変形部84の外形からはみ出す第1のはみ出し部88aを有している。そして、第1のはみ出し部88aにより、変形部84と段部40の間からばね85の外側に通じる第1の隙間88が形成されている。
また、本実施形態においては、第1のはみ出し部88aが変形部接続部86の外側にあるので、第1の隙間88の向きが略軸方向に向かっている。
【0086】
第1のはみ出し部88aの面積S1は、図16(a)における斜線部である。また、第1のはみ出し部88aの面積S1と第2のはみ出し部87aの面積S2の合計は、0.05mm2 以上であり、0.2mm2 以上であることが好ましい。
【0087】
ばね85を用いた第8の実施形態のボールペンには、隙間88、87を有しているので、図16(b)、(c)に示された矢印の方向のように、隙間88、87に塗布液が流れることができる。そして、ばね85の外側とのインキ等の塗布液を充填する際に、ばね85の外側にも充填することが容易となり、塗布液が充満して空気が残りにくい。
特に、隙間88、87は、略軸方向に向いており、ばね85の後端側から先端側へ軸方向に塗布液を流すことにより、ばね85の外側に塗布液の充填を容易に行うことができる。
【0088】
また、図17に示されるばね90を用いた第9の実施形態のボールペンでも、塗布液の充填を行うことができる。すなわち、第9の実施形態のボールペンは、第8の実施形態のボールペンと比べてばね90以外は同じであり、またばね90は、図17に示されるように、ばね90の変形部接続部86が縮径していない点を除いて同じものである。塗布液の充填時などの際には、隙間87,88によって、図17(b)、(c)に示されている矢印の方向に塗布液が流れて、ばね90の外側にも容易に充填することができる。
【0089】
また、第10の実施形態として、図25に示されるような、第8の実施形態に用いたばね85と、上流側流路の内径が小さい先栓98を用いたものを採用することもできる。本実施形態では、ばね85の面積S1は0.32mm2 であり、充分に大きいので、面積S2が0mm2 となっても、面積S1と面積S2との合計は、約0.32mm2 であり、0.2mm2 以上となって、インキの流路を確保することができる。
【0090】
そして、第1のはみ出し部88a及び第2のはみ出し部87aの両方又はいずれか一方有し、第1の隙間88又は第2の隙間87が設けられていれば良く、かかる場合には、ばね85の外側と先栓11,98との隙間に塗布液が流れやすくなる。
【0091】
上記の第8及び第9の実施形態のばね85,90は、後端側の形状がトラック形状であったが、これに限らず、図18〜24に示されるような形状でもよく、ばね85,90と同様に、隙間87,88を設けることができる。
図18、図19、図20(a)に示される変形部91,92,93は一対の長辺部77を有し、長辺部77同士の距離が長辺部77の長さより短い形状であり、変形部91の形状は楕円状であり、変形部92の形状は長方形状であり、変形部93の形状はトラック形である長尺状の形状であり、長辺部77の中間に、内側に向かって凹んでいる凹み部78が設けられている。
図20(b)に示される変形部93aの形状は略「8」の字状であり、中央付近が接触して接触部93bを有している。そして、接触部93bの外側が凹み部78となり、図20(a)に示される変形部93と比較して、凹み部78を大きくすることができる。
図21〜図24に示される変形部94〜97は周方向に凹凸状であり、変形部94は3カ所が凸状であって凸状の先端が曲線状となっている形状であり、変形部95は4カ所が凸状であって凸状の先端が曲線状となっている形状であり、変形部96は内側に凸状の3本の曲線をつないで囲んだような形状であり、変形部97は内側に凸状の4本の曲線をつないで囲んだような形状である。
【0092】
本発明の実施形態におけるボールペンでは、密巻き部33を有しているものであったが、これは無くてもよく、また、密巻き部33が2カ所以上あっても構わない。また、密巻き部33の位置は中央付近であったが、先端側寄り又は後端側寄りでも構わない。
また、本発明の実施形態におけるボールペンでは、ばね16には増径部35を有していたが、増径部35が無く、外径が全体に一様でも良い。また、増径部35の後端側に変形部接続部86を設けて、変形部接続部86が変形部84に向かって縮径してもよい。
さらに、本発明の実施形態におけるボールペンでは、ばね16の密巻き部32の巻き数は、7巻きであったが、1〜7巻きが好ましい。密巻き部33の巻き数が8巻き以上であると、粗巻き部32の長さが小さくなるので、付勢力が小さくなってしまう。
【0093】
本発明の実施形態におけるボールペンでは、インキを使用したものであったが、他の塗布液でも良い。
【0094】
【発明の効果】
本発明は、上述の通り構成されているので、チップの内部にばねを設け、ボールを内側から外側に付勢した塗布具において、ばねによる塗布液の流れの妨げを小さくし、また、塗布液の充填の際にチップ内部に空気が残ることなく、塗布液のかすれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるボールペンの正面図と正面から見た断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態におけるボールペンチップ本体の図であり、(a)は正面から見た断面図であり、(b)はばねの正面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態におけるボールペンの先端部分の正面から見た断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。
【図5】 参考例におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での後端側の斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分を示した斜視図であり、(c)が、ばねと先栓の接触部分を示した断面図である。
【図6】 別の参考例におけるボールペンの斜視図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。
【図7】 さらに別の参考例におけるボールペンの斜視図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。
【図8】 本発明の第5の実施形態におけるボールペンの斜視図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。
【図9】 本発明の第6の実施形態におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での後端側の斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分を示した斜視図であり、(c)が、ばねと先栓の接触部分を示した断面図である。
【図10】 本発明の第1の実施形態の変形例におけるボールペンの先端部分の正面から見た断面図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態の変形例におけるボールペンの図であり、(a)が、ばねの無負荷状態での斜視図であり、(b)が、ばねと先栓の接触部分の斜視図である。
【図12】 本発明の第7の実施形態におけるボールペンチップ本体の正面から見た断面図である。
【図13】 従来技術におけるボールペンの先端部分の正面から見た断面図である。
【図14】 本発明の第8の実施形態におけるばねの斜視図である。
【図15】 本発明の第8の実施形態におけるばねの後端側からみた正面図である。
【図16】 本発明の第8の実施形態におけるばね及び先栓の平面図であり、(a)は後端側からみた正面図、(b)はAA面における断面図、(c)はBB面における断面図である。
【図17】 本発明の第9の実施形態におけるばね及び先栓の平面図であり、(a)は後端側からみた正面図、(b)はAA面における断面図、(c)はBB面における断面図である。
【図18】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図19】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図20】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図21】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図22】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図23】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図24】 変形部を形状を変えたばねの正面図である。
【図25】 本発明の第10の実施形態におけるばね及び先栓の平面図であり、(a)は後端側からみた正面図、(b)はAA面における断面図、(c)はBB面における断面図である。
【符号の説明】
1 ボールペン(塗布具)
10,10' ボールペンチップ(塗布具用チップ)
15 ボールペンチップ本体
16,16',50,60,70,80,85,90 ばね
17 ボール
20 ボールハウス
30 コイルばね部
32 粗巻き部
33 密巻き部
34 傾斜部
35 増径部
40 段部(当接部)
44 かしめ部(当接部)
72 垂直巻き部
73 溝部
82 凸部
84,91,92,93,94,94,95,96,97 変形部
86 変形部接続部
87 第2の隙間
87a 第2のはみ出し部
88 第1の隙間
88a 第1のはみ出し部

Claims (14)

  1. 複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢する塗布具において、ばねの後端部にはばねの巻き方向が傾斜している傾斜部が設けられて、傾斜部が前記当接部と接触していることを特徴とする塗布具。
  2. 前記ばねの傾斜部の傾斜角度は、30〜50°であることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮された状態では、傾斜部の傾斜角度は20〜40°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
  4. 複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢する塗布具において、ばねの後端側には変形部を有し、当該変形部が当接部と接触しており
    前記変形部の近傍であって変形部よりも上流側の塗布液流路の投影面には、変形部の外形からはみ出す第1のはみ出し部を有し、変形部の外側には、コイルばねの外側に通じる第1隙間が設けられていることを特徴とする塗布具。
  5. コイルばねの変形部の内側には、その直近に位置するコイルばねの巻き円の外形から外側にはみ出す第2のはみ出し部を有し、変形部の内側からばねの外側に通じる第2隙間が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の塗布具。
  6. 前記第1のはみ出し部の面積と第2のはみ出し部の面積の合計は、0.05mm2 以上であることを特徴とする請求項5に記載の塗布具。
  7. 前記変形部を軸方向から見た形状は、一対の長辺部を有して長辺部同士の距離が長辺の長さより短い形状、又は、周方向に凹凸状である形状であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の塗布具。
  8. 前記変形部を軸方向から見た形状は、一対の長辺部を有して長辺部同士の距離が長辺の長さより短い形状であり、さらに前記長辺部には内側に凹んでいる凹み部を有することを特徴とする請求項に記載の塗布具。
  9. コイルばねの変形部付近の形状は、変形部に向かって縮径することを特徴とする請求項のいずれかに記載の塗布具。
  10. チップ本体の後端側には、内側に変形しているかしめ部を有し、前記かしめ部が当接部となることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の塗布具。
  11. 複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢し、さらに、前記塗布具用チップを保持するチップ保持部材を有する塗布具において、チップ保持部材には当接部となる溝部を有し、ばねの後端部にはばねの巻き方向を垂直とした垂直巻き部が設けられて、前記垂直巻き部は前記溝部に係合していることを特徴とする塗布具。
  12. 複数の巻きを有するコイルばねと、ボール及びチップ本体を有する塗布具用チップを有し、前記チップ本体の先端側にはボールハウスが設けられ、ボールはボールハウスに回転可能に保持され、前記ばねは一連の塗布液流路の中にあり、ばねの後端側が塗布液流路内に設けられた当接部と接してばねが圧縮され、ばねの圧縮力によりボールを先端側に付勢し、さらに、前記塗布具用チップを保持するチップ保持部材を有する塗布具において、チップ保持部材には当接部となる凸部を有し、ばねの後端側が前記凸部に当たって傾斜することを特徴とする塗布具。
  13. ばねには密巻き部と粗巻き部を有し、密巻き部は中央部に位置していることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の塗布具。
  14. 塗布具にはチップを保持するチップ保持部材を有し、チップ本体の後端側がチップ保持部材の内側に挿入されて、チップ保持部材とチップ本体が接続しており、さらに、ばねの後端側は増径していることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の塗布具。
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