JP4407023B2 - 排気ガス除去用コーティング材の塗装方法 - Google Patents

排気ガス除去用コーティング材の塗装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4407023B2
JP4407023B2 JP2000245374A JP2000245374A JP4407023B2 JP 4407023 B2 JP4407023 B2 JP 4407023B2 JP 2000245374 A JP2000245374 A JP 2000245374A JP 2000245374 A JP2000245374 A JP 2000245374A JP 4407023 B2 JP4407023 B2 JP 4407023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
coating
coating material
titanium dioxide
zinc oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000245374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002060686A (ja
Inventor
明治 後藤
孝一 高濱
健之 山木
広次 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2000245374A priority Critical patent/JP4407023B2/ja
Publication of JP2002060686A publication Critical patent/JP2002060686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4407023B2 publication Critical patent/JP4407023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や工場などから排出される排気ガスを除去もしくは低減することができる、排気ガス除去用コーティング材の塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車や工場などから排出される排気ガスを除去もしくは低減することができる材料としては、光触媒材料を用いた塗料が注目されており、一部で実用化もされている。これら従来から知られている排気ガス除去用の塗料は、アクリルシリコン系やフッ素系等の耐久性の高い樹脂と、TiO2 等の光触媒材料とを組み合わせたものが一般的であり、しかも充分な排気ガス除去能を発揮させるには、前記光触媒材料を非常に高い濃度で含有させ、かつ塗膜の膜厚を厚くしておく必要があった。
【0003】
しかし、アクリルシリコン系やフッ素系の樹脂は光触媒に分解されやすく、しかも、該光触媒濃度が極めて高いため、前記のような塗料により形成された塗膜は、脆くなって容易にクラックを生じるという問題を招き、経時的に塗膜が粉末状にボロボロ落ちていき、最終的には塗膜は消失する場合もあり、長期間にわたり効果を維持することは困難であった。また、長期維持性を付与すべく、塗膜の厚みを厚くすると、乾燥や硬化によるストレスが瞬時にかかり、割れが生じやすいという問題もあった。
また、従来の前記塗料のように、光触媒としてTiO2 を単独で使用すると、自動車や工場などから排出される排気ガスの主成分であるNOは、第一段階としてNO2 に酸化されるが、TiO2 はNO2 つまり酸性ガスの吸着効果に乏しいため、結果として、猛毒のNO2 を放出してしまう可能性があるという重大な問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、その目的は、自動車や工場などから排出される排気ガスを効率良く確実に除去もしくは低減することができ、さらに塗膜にクラック等を生じることなく、その効果を長期間維持することができる、排気ガス除去用コーティング材の塗装方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、シリコーン樹脂が高濃度の光触媒材料に侵されにくいこと、および、光触媒材料として、排気ガスを分解除去する働きを担う二酸化チタンと、排気ガスの分解過程で生じる酸性ガスを吸着する働きを担う酸化亜鉛とを特定比率で組み合わせて用いることにより、NO2 等の猛毒ガスの放出を防止しつつ、排気ガスを効率良く確実に除去もしくは低減することができること、を見いだした。さらに、光触媒材料が下層から上層にかけて高濃度となるようにコーティング層を多層形成することにより、排気ガス除去効果を長期間にわたり維持させることができることを見いだした。そして、これらの知見に基づき本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明にかかる排気ガス除去用コーティング材の塗装方法は、排気ガス除去用コーティング材を基材上に塗布するにあたり、前記排気ガス除去用コーティング材として、シリコーン樹脂、および、二酸化チタンと酸化亜鉛との組み合わせからなる光触媒材料を含有してなり、二酸化チタン/酸化亜鉛の重量比率が1〜15である、排気ガス除去用コーティング材を用いるとともに、当該排気ガス除去用コーティング材を塗布、乾燥することを繰り返して、複数のコーティング層を積層して形成することとし、その際、より上層のコーティング層ほど、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が高いコーティング材を用いて形成するようにする、方法である
発明の上記塗装方法において、好ましい形態における排気ガス除去用コーティング材は、前記排気ガス除去用コーティング材において、前記二酸化チタンが、粒子径が50nm〜5μmである粒子群の粒子(A)と、粒子径が3nm〜30nmである粒子群の粒子(B)との組み合わせを含んでなる。
ましい形態における排気ガス除去用コーティング材は、また、前記排気ガス除去用コーティング材において、前記粒子(B)/前記粒子(A)の重量比率が1〜15である。
【0007】
発明の好ましい形態における排気ガス除去用コーティング材の塗装方法は、前記の塗装方法において、最下層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が10%以上40%未満、最上層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が60%以上99%未満となるようにすることである
【0008】
以下において、本発明の排気ガス除去用コーティング材を基材上に塗布、乾燥することを繰り返し、複数のコーティング層を積層することにより形成され、かつ、より上層のコーティング層ほど、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が高いコーティング材を用いて形成されてなる排気ガス除去用塗装物を、「本発明の排気ガス除去用塗装物」と称することがある
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の排気ガス除去用コーティング材は、シリコーン樹脂、および、二酸化チタンと酸化亜鉛とを組み合わせてなる光触媒材料を含有してなるものである。本発明におけるシリコーン樹脂は、無機系の高分子が主成分であり、主骨格にシロキサン結合(−Si−O−Si−)を有する三次元架橋化合物であれば、特に制限されるものではない。好ましくは、500℃で60分の焼成により樹脂固形分中の60%以上の無機成分(シリカ)が残留するものであることが、光触媒材料による分解劣化をより確実に抑制するためには、好ましい。また、シリコーン樹脂は、焼き付け硬化型、常温硬化型のいずれであってもよいが、現場施工を行う場合には常温硬化型であることが好ましい。さらに、シリコーン樹脂は、水系、溶剤系のいずれであってもよいが、近年のVOC問題の見地からは水系である方が好ましい。
【0010】
本発明において好ましく用いられるシリコーン樹脂としては、例えば、下記一般式(1)で示されるオルガノシロキサン部分加水分解物が挙げられる。
aSiOb(OR)c(OH)d (1)
(但し、R、Rはそれぞれ独立して、1価の炭化水素基を表し、a、b、cおよびdは、a+2b+c+d=4を満足し、かつ、0<a<3、0<b<2、0<c<4および0<d<4の関係を満たす数である。)
前記一般式(1)において、Rは、1価の炭化水素基であれば特に限定されないが、置換または非置換で炭素数1〜8の1価の炭化水素基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等のアラルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;クロロメチル基、γ−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換炭化水素基;γ−メタクリロキシプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ−メルカプトプロピル基等の置換炭化水素基;等が挙げられる。
【0011】
前記一般式(1)において、R1 は、1価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば、炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
前記一般式(1)において、a、b、cおよびdは、前記の関係を満たす数である。aが3以上の場合は、塗布した塗膜の硬化がうまく進行しないことがあり、bが0である場合は、モノマーであり、硬化塗膜を形成できないこととなり、bが2の場合は、シリカ(SiO2 )であり、硬化塗膜にクラックが生じやすい傾向がある。cが0の場合は、分子末端がR2 基と親水基であるOH基とのみになるため、分子全体での親水性が増して長期間の維持が困難になり、cが4の場合は、モノマーであり、硬化塗膜を形成できないこととなる。dが0の場合は、分子末端がR2 基と疎水基であるOR1 基とのみになるため、長期維持性には有利であるものの、OR1 基は塗膜硬化時の架橋反応性に欠けるため、充分な塗膜を得ることが難しく、dが4の場合は、モノマーであり、硬化塗膜を形成できないこととなる。
【0012】
前記一般式(1)で示されるオルガノシロキサン部分加水分解物の調製方法としては、特に限定はされないが、例えば、前記一般式(1)中のR1 がアルキル基(OR1 がアルコキシ基)であるものを得る場合、加水分解性オルガノクロロシランおよび加水分解性オルガノアルコキシシランからなる群の中から選ばれた1種もしくは2種以上の加水分解性オルガノシランを公知の方法により大量の水で加水分解することで得られるシラノール基含有ポリオルガノシロキサンのシラノール基を部分的にアルコキシ化することにより得ることができる。なお、この調製方法において、加水分解性オルガノアルコキシシランを用いて加水分解を行う場合は、水量を調整することでアルコキシ基の一部のみを加水分解することにより、未反応のアルコキシ基とシラノール基とが共存したオルガノシロキサン部分加水分解物を得ることができるので、前述した、シラノール基含有ポリオルガノシロキサンのシラノール基を部分的にアルコキシ化する処理を省ける場合がある。
【0013】
前記加水分解性オルガノクロロシランとしては、特に限定はされないが、例えば、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン等が挙げられる。前記加水分解性オルガノアルコキシシランとしては、特に限定はされないが、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン等のオルガノトリアルコキシシラン;ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン等のジオルガノジアルコキシシラン;トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリメチルイソプロポキシシラン、ジメチルイソブチルメトキシシラン等のトリオルガノアルコキシシラン;等が挙げられる。
【0014】
前記加水分解性オルガノシランを部分加水分解するために用いられる触媒としては、特に限定されるものではないが、酸性触媒としては、塩酸、硝酸等の水溶性の酸や、酸性コロイダルシリカ等が挙げられ、塩基性触媒としては、アンモニア水溶液や塩基性コロイダルシリカ等が挙げられる。
本発明において用いられるシリコーン樹脂の重量平均分子量は、ポリスチレン換算で500〜2000であることが好ましい。シリコーン樹脂の重量平均分子量が500未満であると、塗膜にクラックが生じやすくなり、一方、2000を超えると、硬化がうまく進行しない傾向があるので、好ましくない。
【0015】
本発明の排気ガス除去用コーティング材における前記シリコーン樹脂の含有量は、1〜90重量%であることが好ましい。シリコーン樹脂の含有量が1重量%未満であると、塗膜を形成しにくくなり、一方、90重量%を超えると、排気ガス除去能が低下する傾向がある。
本発明における光触媒材料は、二酸化チタンと酸化亜鉛とを組み合わせてなるものである。排気ガスを分解除去する働きを担う二酸化チタンと、排気ガスの分解過程で生じる酸性ガスを吸着する働きを担う酸化亜鉛とを組み合わせて用いることにより、NO2 等の猛毒ガスの放出を防止しつつ、排気ガスを効率良く確実に除去もしくは低減することができる。なお、酸化亜鉛には、前述の酸性ガス吸着能に加えて、排気ガスの分解除去についても、補助的効果を期待できる。
【0016】
前記二酸化チタンとしては、光触媒活性を有するものであれば特に制限されるものではないが、好ましくは、アナターゼ型二酸化チタンを挙げることができる。
前記二酸化チタンは、粒径の大きな粒子と粒径の小さな粒子とが組み合わされてなることが好ましい。二酸化チタンの粒径が単一であると、塗膜内の充填率が低くなり、ひいては塗膜の脆さの原因となるが、異なる粒径のものがあると、充填率が上がり強靱な塗膜が形成できることとなる。さらに、粒径の大きな粒子が塗膜中に存在すると、膜の硬化収縮が緩衝されて割れにくくなるという利点もある。具体的には、二酸化チタンは、粒子径が50nm〜5μmである大きい粒子群の粒子(A)と、粒子径が3nm〜30nmである小さい粒子群の粒子(B)との組み合わせを含んでなることが好ましい。粒子(A)の粒径が50nm未満であると、膜を支える大きさとしては不充分であり、膜強度は低下することとなり、一方、5μmを超えると、粒子間の隙間が増えて、やはり膜強度が低下することとなる。粒子(B)の粒径が3nm未満であると、粒子の分散が非常に困難となり、一方、30nmを超えると、比表面積が小さくなるため活性が乏しくなる傾向がある。なお、二酸化チタンの全量の少なくとも50%は、この粒子(A)と粒子(B)との組み合わせからなることが好ましい。
【0017】
前記粒子(B)/前記粒子(A)の重量比率は、1〜15であることが好ましい。粒子(B)/粒子(A)が1未満であると、活性が向上するが、充填性や硬化収縮の緩衝効果が低下し、膜が脆く、硬化の際に割れが生じる傾向があり、一方、15を超えると、光触媒活性が低下する傾向がある。
前記酸化亜鉛としては、光触媒活性を有するものであれば特に制限されるものではなく、従来公知のものを用いることができる。
前記酸化亜鉛の粒子の粒径は、特に限定されるものではないが、好ましくは、300nm〜2μmがよい。酸化亜鉛の粒径が300nm未満であると、粒子の分散が困難となる傾向があり、一方、2μmを超えると、二酸化チタンの補助として期待している酸化亜鉛の光触媒活性効果が低くなるため、好ましくない。
【0018】
本発明においては、前記二酸化チタン/前記酸化亜鉛の重量比率が1〜15であることが重要である。二酸化チタン/酸化亜鉛の重量比率が1未満であると、活性の高い二酸化チタン濃度が低くなり、充分な分解性が得られないこととなり、一方、15を超えると、酸化亜鉛濃度が低くなり、酸性ガスの吸着効果が期待できないこととなる。なお、本発明においては、二酸化チタン/酸化亜鉛の重量比率は、TiO2 /ZnOとして計算するものとする。
本発明の排気ガス除去用コーティング材における光触媒材料(二酸化チタンおよび酸化亜鉛)の含有量は、10〜99重量%とすることが好ましい。光触媒材料の含有量が10重量%未満であると、排気ガス除去性能が低下する傾向があり、一方、99重量%を超えると、塗膜を形成しにくくなるおそれがある。
【0019】
本発明の排気ガス除去用コーティング材は、必要に応じて、前記シリコーン樹脂、二酸化チタンおよび酸化亜鉛のほかに、分散剤、レベリング剤等の従来公知の添加剤を含有していても良い。その場合、その含有量は、光触媒材料の1重量%以下とすることが好ましい。これよりも多いと、変色等の原因となるおそれがある。
本発明の排気ガス除去用コーティング材の塗装方法は、前述した本発明の排気ガス除去用コーティング材を、基材上に塗布、乾燥することを繰り返して、複数のコーティング層を積層して形成するにあたり、より上層のコーティング層ほど、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が高いコーティング材を用いて形成するものである。このように、最下層から最上層にかけて光触媒材料の濃度に勾配をつけることにより、各層の乾燥や硬化によるストレスが瞬時に発生することを防ぎ、塗膜に割れを生じさせることなく、排気ガス除去効果を長期間維持させることができるのである。
【0020】
積層されたコーティング層のうち、最下層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度は10%以上40%未満となるようにすることがよい。最下層は、主に、密着性により上層を割れないように支持するための土台の役割を担うものであり、排気ガス除去効果は比較的低くて良い。しかし、不意の物理的接触等で上層塗膜が消失することとなった場合、最下層のみでも最低限の効果を発揮させる必要があるため、最下層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が10%以上であることが好ましい。一方、最下層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が40%以上であると、上層との濃度差が小さくなるため、乾燥や硬化の際に割れが生じる場合があり、好ましくない。
【0021】
積層されたコーティング層のうち、最上層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度は60%以上99%未満となるようにすることがよい。最上層は、排気ガス除去効果を最優先した層とすることが重要であり、最上層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が60%未満であると、排気ガスの分解性(実施例におけるNOガス分解率)が50%に満たない場合が生じるので好ましくない。一方、最上層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が99%以上であると、樹脂成分が非常に少なくなり、塗膜の形成が困難になる傾向がある。
積層されたコーティング層のうち、最下層と最上層に挟まれた層は、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が40%以上60%未満となるようにすることが好ましいが、特に制限されるものではない。
【0022】
なお、本発明において、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度は、次式で算出される。なお、次式中、光触媒材料重量とは、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量のことである。
二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度(%)
=光触媒材料重量/(光触媒材料重量+樹脂固形分重量)×100
各層間の光触媒材料の濃度勾配(各層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度差)は、特に限定されるのではないが、好ましくは、上層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度/下層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度=1.5〜7.0程度の濃度勾配があることがよい。
【0023】
積層されるコーティング層の全層数は、特に限定されるものではないが、施工の作業性等を考慮すると、3層または4層程度が適当である。また、積層される各層の厚みは、5〜200μm程度とすることが好ましい。
本発明のコーティング材の塗布方法としては、特に制限はなく、例えば、スプレー、ロールコーター、グラビアコーター等の公知の方法で所望の厚みに塗工し、乾燥させることにより硬化させて塗膜層を形成することができる。乾燥は、例えば、15〜60℃の温度では0.2〜2時間、100〜300℃の温度では0.1〜1時間、行えばよい。
【0024】
本発明の排気ガス除去用コーティング材を塗布する基材としては、特に制限はなく、例えば、金属基材、ガラス基材、ホーロー、水ガラス化粧板や無機質硬化体等の無機質建材、セラミックス等の無機質基材;プラスチック基材、木、木材、紙等の有機質基材;無機有機複合基材;等が挙げられる。
前記無機質基材の具体例を挙げると、金属基材としては、例えば、非鉄金属(アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛など)、鉄、鋼(圧延鋼、溶融亜鉛メッキ鋼、(圧延)ステンレス鋼など)、ブリキ、その他の金属(合金を含む)全般が挙げられる。ガラス基材としては、例えば、ナトリウムガラス、パイレックスガラス、石英ガラス、無アルカリガラス等が挙げられる。ホーローとは、金属表面にガラス質のホーローぐすりを焼き付け、被覆したものであり、その素地金属としては、例えば、軟鋼板、鋼板、鋳鉄、アルミニウム等が挙げられる。水ガラス化粧板とは、例えば、ケイ酸ソーダをスレート等のセメント基材に塗布し、焼き付けた化粧板である。無機質硬化体としては、例えば、繊維強化セメント板、窒業系サイディング、木毛セメント板、パルプセメント板、スレート・木毛セメント積層板、石膏ボード製品、粘土瓦、厚形スレート、陶磁器質タイル、建築用コンクリートブロック、テラゾ、プレストレスコンクリートダブルTスラブ、ALCパネル、空洞プレストレスコンクリートパネル等の無機材料を硬化、成形させた基材全般が挙げられる。セラミックスとしては、例えば、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素等が挙げられる。
【0025】
前記有機質基材の具体例を挙げると、プラスチック基材としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性もしくは熱可塑性プラスチック、およびこれらプラスチックをナイロン繊維等の有機繊維で強化した繊維強化プラスチック等が挙げられる。
前記無機有機複合基材としては、例えば、前記プラスチックをガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊維で強化した繊維強化プラスチック等が挙げられる。
前記基材のうち、有機成分を主成分とする基材や層(プラスチック板や一般塗装膜など)上に、本発明のコーティング材を塗工する場合には、光触媒活性による有機成分の分解を抑制するために、本発明のコーティング材の下に無機成分比率の高い無機コーティング材を塗布しておくことが望ましい。
【0026】
本発明の排気ガス除去用コーティング材を基材上に塗布する際、基材の材質や表面状態によっては、基材との密着性を得にくい場合があるので、必要に応じて、本発明のコーティング材を塗布する前にあらかじめ基材の表面にプライマー層を形成しておいてもよい。プライマー層としては、有機、無機を問わず特に限定されないが、有機プライマー層としては、例えば、ナイロン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、有機変性シリコーン樹脂(アクリルシリコーン樹脂など)、塩化ゴム樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、およびメラミン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機樹脂を固形分として10重量%以上含有する有機プライマー組成物の硬化樹脂層等が挙げられる。無機プライマー層としては、例えば、シリコーン樹脂等の無機樹脂成分を固形分として90重量%以上含有する無機プライマー組成物の硬化樹脂層等が挙げられる。なお、プライマー層の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.1〜50μmが好ましい。
【0027】
本発明のコーティング材は、白色である二酸化チタンおよび酸化亜鉛を含有しているので、本発明のコーティング材により塗装された塗装物は通常、白色となるのであるが、着色力が強く、光触媒に分解されにくい顔料、例えば、カーボン等を混合することにより、淡彩色に着色することも可能である。また、本発明のコーティング材は遮蔽性が低いので、基材にあらかじめ着色塗装を施しておくとその着色が透けて見えることから、これを利用して所望の色に着色することも可能である。
本発明の排気ガス除去用塗装物は、本発明の排気ガス除去用コーティング材を基材上に塗布、乾燥することを繰り返し、複数のコーティング層を積層することにより形成され、かつ、より上層のコーティング層ほど、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が高いコーティング材を用いて形成されてなるものであり、前述の本発明の塗装方法により得られるものである。本発明の排気ガス除去用塗装物は、排気ガス除去効果を有し、しかも割れにくく、長期維持性を発揮するものである。さらに、本発明のコーティング材は光触媒活性を有するので、本発明の塗装物が雨筋防止等の防汚効果を発揮することは言うまでもない。
【0028】
本発明の排気ガス除去用塗装物は、自動車や工場からの排気ガス雰囲気下に曝され、かつ、紫外線を含む光が照射される環境の中に存在する、各種用途に好適に用いることができる。具体的には、例えば、側壁、壁高欄、擁壁、トンネル坑口、ガードレール、防音壁、遮音壁、縁石、料金所アイランド、料金所ブース、表示機器、標識機器、駐車場周辺部材、車止め、橋脚、塗装ブロック、照明器具等の道路周辺部材;工場壁面、煙突、パイプ類、屋根、機械装置等の工場周辺部材;住宅外壁等の外回り部材、瓦、マンション外壁、広告看板;等として用いられる。
【0029】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例および比較例で用いた各材料について以下に示す。
・シリコーン樹脂:商品名「フレッセラ−N(水性タイプ)」松下電工製を用いた。
主骨格と架橋タイプ:シロキサン結合の三次元架橋
樹脂固形分:36%
無機成分:75%
塗料性状:水性エマルション
塗膜外観:無色透明
・二酸化チタン(a):TiO2 粉体(商品名「ST41」石原テクノ製、粒径50nm、アナターゼ型)30重量部、イオン交換水69.7重量部、分散剤(ヘキサメタリン酸ソーダ)0.3重量部を、ペイントシェイカーで1時間分散させてペースト状にしたものを用いた。
【0030】
・二酸化チタン(b−1):TiO2 粉体(商品名「ST21」石原テクノ製、粒径20nm、アナターゼ型)30重量部、イオン交換水69.7重量部、分散剤(ヘキサメタリン酸ソーダ)0.3重量部を、ペイントシェイカーで1時間分散させてペースト状にしたものを用いた。
・二酸化チタン(b−2):TiO2 ゾル(商品名「M−6」多木化学製、粒径5nm、固形分濃度6%)を用いた。
・酸化亜鉛:微粒子酸化亜鉛(堺化学製、平均粒子径0.29μm)
・比較樹脂:アクリルエマルション(商品名「アクリセットEX35」日本触媒製、固形分濃度42%)
・基材−1:スレート板
・基材−2:SS鋼板
・プライマー層−1:商品名「エポロEプライマー」イサム塗料製
塗工条件;刷毛塗り、塗布量150g/m2 、20℃24時間乾燥
・プライマー層−2:商品名「サビロン#10」カナエ塗料製
塗工条件;刷毛塗り、塗布量130g/m2 、20℃24時間乾燥
・保護層−1:透明無機コーティング材(商品名「フレッセラ−N」(水性タイプ)松下電工製)
塗工条件;刷毛塗り、塗布量100g/m2 、20℃24時間乾燥
・保護層−2:白色無機コーティング材(商品名「フレッセラ−N(水性タイプ)」松下電工製に白色顔料を加えペイントシェイカーで1時間分散させたもの)
塗工条件;刷毛塗り、塗布量200g/m2 、20℃24時間乾燥
(実施例および比較例:排気ガス除去用コーティング材の調製)
各材料を表1〜表10に示す配合比率で用い、ディスパーにて20分間攪拌混合して、コーティング材を得た。
【0031】
(実施例および比較例:排気ガス除去用塗装物の作製)
表1〜表10に示す各層を、プライマー層、保護層、第1層、第2層、第3層の順で基材に積層して塗装物を得た。第1層、第2層および第3層については、表1〜表10に示す配合比率で調製したコーティング材を用いて、刷毛塗り、塗布量150g/m2 、20℃2時間乾燥の条件で塗工し、形成した。
実施例および比較例で得られた塗装品について、以下の評価を行った。結果については、表1〜表10に示す。
<外観>
初期:塗装品サンプル作製後1週間室温で養生して、目視にて観察した。
【0032】
長期(SWOM後):塗装品サンプルに、サンシャインウエザオメータ(スガ試験機)にて2000時間の促進耐侯性試験を施した後、目視にて観察した。
<排気ガス除去性能>
初期:塗装品サンプル作製後1週間室温で養生し、以下のようにして測定したNOガスの分解率およびNO2 ガス発生濃度で評価した。なお、促進試験後、外観に異常が認められたものについては、本評価は行わなかった。
長期(SWOM後):塗装品サンプルに、サンシャインウエザオメータ(スガ試験機)にて1200時間の促進耐侯性試験を施した後、以下のようにして測定したNOガスの分解率およびNO2 ガス発生濃度で評価した。なお、促進試験後、外観に異常が認められたものについては、本評価は行わなかった。
【0033】
(NOガスの分解率およびNO2 ガス発生濃度の測定方法) 図1に示す測定装置を用い、下記の条件で、OUT濃度1(NOx計6の還元触媒部7を作動させた時のNOセンサ8の検出濃度)、および、OUT濃度2(NOx計6の還元触媒部7を停止させた時のNOセンサ8の検出濃度)を測定した。そして、NOガスの分解率およびNO2 ガス発生濃度を次式によりそれぞれ算出した。なお、、図1中、1はNOと空気を収納したテドラーパック、2はUV源、5は、石英セル3中でパンチングメタル4上に載せられたサンプルである。
NOガス分解率(%)=(1−OUT濃度1/IN濃度)×100
NO2 ガス発生濃度(ppm)=OUT濃度1−OUT濃度2
〔測定条件〕
NOガス初期濃度(IN濃度):1.8ppm(NO+空気、テドラーパック1内で希釈)
流量:2リットル/分
サンプルサイズ:5×5cm(スレート裏面バッカー処理)
UV源2:ブラックライト
UV強度:1.5mW/cm2 (356nm)
NOx計6:堀場製作所製、CLA510S−NOX
【0034】
【表1】
Figure 0004407023
【0035】
【表2】
Figure 0004407023
【0036】
【表3】
Figure 0004407023
【0037】
【表4】
Figure 0004407023
【0038】
【表5】
Figure 0004407023
【0039】
【表6】
Figure 0004407023
【0040】
【表7】
Figure 0004407023
【0041】
【表8】
Figure 0004407023
【0042】
【表9】
Figure 0004407023
【0043】
【表10】
Figure 0004407023
【0044】
【発明の効果】
本発明の排気ガス除去用コーティング材は、排気ガス分解効果を有する高濃度の二酸化チタンと、排気ガス分解過程で生じる酸性ガスの吸着保持効果を有する酸化亜鉛と、光触媒材料に侵されにくいシリコーン樹脂とから構成されているため、自動車や工場などから排出される排気ガスを効率良く確実に除去もしくは低減することができる。
本発明の排気ガス除去用コーティング材の塗装方法によれば、上層ほど光触媒材料の濃度が高くなるように濃度勾配をつけて、多層コーティングすることにより、厚膜化して硬化乾燥収縮による割れを防止し、塗膜にクラック等を生じることなく、その効果を長期間維持させることができる。
【0045】
本発明の排気ガス除去用塗装物は、排気ガス雰囲気下に曝される用途に用いることができ、自動車や工場などから排出される排気ガスを効率良く確実に除去もしくは低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例において用いたNOガス分解率およびNO2 ガス発生濃度の測定装置の概略図である。
【符号の説明】
1 テドラーパック
2 UV源
3 石英セル
4 パンチングメタル
5 サンプル
6 NOx計
7 還元触媒部
8 NOセンサ

Claims (4)

  1. 気ガス除去用コーティング材を基材上に塗布するにあたり、前記排気ガス除去用コーティング材として、シリコーン樹脂、および、二酸化チタンと酸化亜鉛との組み合わせからなる光触媒材料を含有してなり、二酸化チタン/酸化亜鉛の重量比率が1〜15である、排気ガス除去用コーティング材を用いるとともに、当該排気ガス除去用コーティング材を塗布、乾燥することを繰り返して、複数のコーティング層を積層して形成することとし、その際、より上層のコーティング層ほど、二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が高いコーティング材を用いて形成するようにする、排気ガス除去用コーティング材の塗装方法。
  2. 前記二酸化チタンが、粒子径が50nm〜5μmである粒子群の粒子(A)と、粒子径が3nm〜30nmである粒子群の粒子(B)との組み合わせを含んでなる、請求項1に記載の排気ガス除去用コーティング材の塗装方法
  3. 前記粒子(B)/前記粒子(A)の重量比率が1〜15である、請求項2に記載の排気ガス除去用コーティング材の塗装方法
  4. 最下層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が10%以上40%未満、最上層の二酸化チタンと酸化亜鉛との合計重量濃度が60%以上99%未満となるようにする、請求項1から3までのいずれかに記載の排気ガス除去用コーティング材の塗装方法。
JP2000245374A 2000-08-11 2000-08-11 排気ガス除去用コーティング材の塗装方法 Expired - Fee Related JP4407023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000245374A JP4407023B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 排気ガス除去用コーティング材の塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000245374A JP4407023B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 排気ガス除去用コーティング材の塗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002060686A JP2002060686A (ja) 2002-02-26
JP4407023B2 true JP4407023B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=18735912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000245374A Expired - Fee Related JP4407023B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 排気ガス除去用コーティング材の塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4407023B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004359902A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Matsushita Electric Works Ltd 光触媒塗料
US9358502B2 (en) * 2007-08-31 2016-06-07 Cristal Usa Inc. Photocatalytic coating

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002060686A (ja) 2002-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3182107B2 (ja) 機能性塗装品とその製造方法および用途
KR100217961B1 (ko) 부착성 저감 피복용 수지조성물 및 도장품
JP4092434B1 (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP2008264747A (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP3797037B2 (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物
KR20090039701A (ko) 불연소재인 세라믹 및 불소를 이용한 초내후성 오염방지공법
CN112625470A (zh) 一种常温固化无机涂料及其制备方法
JP4287695B2 (ja) 光触媒体
JP2005138059A (ja) 速硬化性光触媒体
JP2004359902A (ja) 光触媒塗料
JP2006131917A (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物
JP4407023B2 (ja) 排気ガス除去用コーティング材の塗装方法
CN102917791B (zh) 光催化剂涂装体
JP2006192716A (ja) 表面処理金属,その製造方法および表面処理液
JPH11152445A (ja) 親水性無機塗料とそれを用いた親水性塗装品
WO1999052983A1 (fr) Composition de revetement inorganique et film de revetement inorganique hydrophile
JP4010049B2 (ja) 機能性無機塗料、それを用いた塗装品およびそれらの用途
JP7151509B2 (ja) 光触媒塗装体
JP5399870B2 (ja) コーティング組成物及びその塗装品
JP2004217897A (ja) 水性塗料組成物
US20230227661A1 (en) Composition for coating an overhead conductor
JPH11302596A (ja) 有害物質分解性被覆組成物及びこれを塗布した基材
JPH1161042A (ja) 高親水性無機塗料、それを用いた塗装品およびそれらの用途
JPH10237358A (ja) 帯電防止機能無機塗料、それを用いた塗装品およびそれらの用途
JP2000212511A (ja) トンネル用親水性塗装物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090915

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees