JP4405628B2 - 摺動面研削装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械において、移動体を案内するレールの摺動面を研削する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、例えば旋盤のスラントベッド1には、上側のサドル2及び下側サドル3を案内する4本のレール4が設けられている。レール4の摺動面が切粉のかみ込みで損傷したり長期使用に伴い偏摩耗したりした場合、従来は、ベッド1からサドル2,3を取り外し、ベッド1を研削盤に運び込んで、レール4の摺動面を研削していた。このため、修復作業が大掛かりとなり、旋盤を長時間稼動できなくなるという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の課題は、機械を分解したり移動したりする必要がなく、レールの摺動面を短時間に修復することができる摺動面研削装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、顎部を有するレールがベッド上を所定方向へ延設されており、当該レールに移動体を案内させる工作機械において、前記レールの摺動面の一つとなる顎部裏面を研削するための摺動面研削装置であって、前記顎部裏面を研削する砥石と、当該砥石を駆動するモータと、前記砥石及びモータを保持するホルダーと、前記ホルダーが固定されると共に前記レールの顎部裏面以外の摺動面を挟持する挟持部が設けられており、前記顎部裏面以外の摺動面に沿って摺動可能に取り付けられる取付部材とを備える一方、前記ホルダーの前記取付部材への固定位置を調整することによって、前記砥石の前記顎部裏面への切込み量を調整可能とした切込み機構を設けたことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明による摺動面研削装置は、取付部材を移動体に連結する連結部材を備え、移動体を利用して砥石を摺動面の長手方向へ自動送りできるように構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は旋盤のスラントベッド1に設けられたレール4の摺動面を研削する装置を例示するものである。この摺動面研削装置は、下側のサドル3(図3参照)を案内するレール4の摺動面のうち損傷した顎部の摺動面4aを研削する円筒形の砥石5と、砥石5を駆動するエアモータ6と、砥石5及びエアモータ6を保持するホルダー7と、ホルダー7をレール4に摺動可能に取り付ける取付部材8と、砥石5を摺動面4aと直角方向に位置調整する切込み機構9とから構成されている。10は砥石軸である。
【0008】
取付部材8にはレール4を挟持する挟持部8aが設けられ、損傷していない3つの摺動面4b,4c,4dに沿って砥石5を高い直進度で案内できるようになっている。切込み機構9は、取付部材8に対しホルダー7を摺動面4aと直角方向に案内するアリ及びアリ溝からなるスライドガイド11と、このガイド11に沿ってホルダー7をスライドさせるボルト12とを備え、摺動面4aに対する砥石5の切込み量を調整できるように構成されている。また、取付部材8にはく字型の補助プレート13が固定され、その下端を下側のレール4で案内することにより、摺動面4aに対する砥石軸10の傾斜を防止できるようになっている。
【0009】
また、図2に示す摺動面研削装置は、図1の装置と同様に機能する砥石5、エアモータ6、ホルダー7、取付部材8及び切込み機構9に加え、取付部材8を上側のサドル2に連結する連結部材14と、取付部材8をレール4に押し付けるばね15とを備え、サドル2を利用して砥石5を摺動面4aの長手方向に自動送りできるように構成されている。ばね15は上側のサドル2に固定されたアーム16の先端に設けられ、取付部材8をレール4の摺動面4cに圧接させて、装置の浮き上がりを防止する。
【0010】
上記構成の研削装置を用いて摺動面4aを修復する際には、ボルト12を回して砥石5の切込み量を調整したのち、取付部材8の挟持部8aをレール4に嵌合し、砥石5を摺動面4aに当て、エアモータ6を起動して砥石5を回転させ、取付部材8を手で押さえながら摺動面4b,4c,4dに沿って移動し、砥石5で摺動面4aを研削する。こうすれば、サドル2,3をベッド1から取り外したり、ベッド1を移動したりする必要がなく、小型の研削装置をレール4に沿って送るだけの簡易な作業で摺動面4aを短時間に修復することができる。また、図2の研削装置の場合は、砥石5を摺動面4aの長手方向に自動送りできて、修復作業をより簡単に行うことができる。
【0011】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、エアモータ6にかえて電動モータを用いたり、旋盤以外の工作機械の摺動面研削装置に適用したりするなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して実施することも可能である。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の摺動面研削装置によれば、砥石及びモータを保持するホルダーと、ホルダーが固定され、レールに摺動可能に取り付けられる取付部材とを備えているため、機械を分解したり移動したりする必要がなく、レールの顎部裏面を短時間に修復できるという優れた効果を奏する。また、取付部材にレールの顎部裏面以外の摺動面を挟持する挟持部を設け、レールへ取り付けた際に顎部裏面以外の摺動面に沿って摺動可能としているため、砥石を高い直進度で案内できるので、一層高精度な修復作業が可能となる。さらに、ホルダーの取付部材への固定位置を調整することによって、砥石の顎部裏面への切込み量を調整可能とした切込み機構を設けているため、顎部裏面を修復する際に砥石の切込み量を調整することができる。
【0013】
また、本発明の請求項2記載の摺動面研削装置によれば、工作機械などの既存の移動体を用いて砥石をレールの摺動面に沿って自動送りすることができ、より簡単に修復作業を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す摺動面研削装置の立面及び平面図である。
【図2】図1の装置の変更例を示す立面図である。
【図3】旋盤のスラントベッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・スラントベッド、2,3・・サドル、4・・レール、4a〜4d・・摺動面、5・・砥石、6・・エアモータ、7・・ホルダー、8・・取付部材、8a・・挟持部、9・・切込み機構、11・・スライドガイド、12・・ボルト、14・・連結部材、15・・ばね。
Claims (2)
- 顎部を有するレールがベッド上を所定方向へ延設されており、当該レールに移動体を案内させる工作機械において、前記レールの摺動面の一つとなる顎部裏面を研削するための摺動面研削装置であって、
前記顎部裏面を研削する砥石と、当該砥石を駆動するモータと、前記砥石及びモータを保持するホルダーと、前記ホルダーが固定されると共に前記レールの顎部裏面以外の摺動面を挟持する挟持部が設けられており、前記顎部裏面以外の摺動面に沿って摺動可能に取り付けられる取付部材とを備える一方、
前記ホルダーの前記取付部材への固定位置を調整することによって、前記砥石の前記顎部裏面への切込み量を調整可能とした切込み機構を設けたことを特徴とする摺動面研削装置。 - 取付部材を移動体に連結する連結部材を備えた請求項1記載の摺動面研削装置。
Priority Applications (1)
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JP30428899A JP4405628B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 摺動面研削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30428899A JP4405628B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 摺動面研削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001121396A JP2001121396A (ja) | 2001-05-08 |
JP4405628B2 true JP4405628B2 (ja) | 2010-01-27 |
Family
ID=17931241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30428899A Expired - Fee Related JP4405628B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 摺動面研削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4405628B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104889849A (zh) * | 2015-05-22 | 2015-09-09 | 楼天涯 | 园林道路修边装置及其使用方法 |
-
1999
- 1999-10-26 JP JP30428899A patent/JP4405628B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104889849A (zh) * | 2015-05-22 | 2015-09-09 | 楼天涯 | 园林道路修边装置及其使用方法 |
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JP2001121396A (ja) | 2001-05-08 |
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