JP4405531B2 - 乾燥装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乾燥装置に関する。詳細には、コンビニエンスストア(以下本明細書中ではコンビニと記す)等の小規模の店舗から廃出される廃棄食品(売れ残り食品)をその店舗内等において乾燥させて家畜等の飼料用エコフィードの原料等とする廃棄食品用の乾燥装置に関する。
コンビニは、常に鮮度の高い商品を販売するため賞味期限切れ、消費期限切れの食品を廃棄することが必要であった。近年コンビニの店舗数は非常に多く、国内の証券上場企業のコンビニ店舗数は約5万店舗あり、これらの多数の店舗から廃棄される食品の量は年間約32万トンという膨大な量になっている。そして、それらの廃棄食品の多くは、再利用されずに一般廃棄物収集業者による一括回収後に焼却処理又は埋め立て処理されている(従来技術1)。
廃棄食品のうち焼却処理や埋め立て処理を行なわれない少量は、堆肥化するために一般廃棄物収集業者による一括回収後に分別し、生ゴミ処理機を使用して微生物による分解法によって処理を行なうか、水分除去による乾燥減量化後に堆肥化処理を行なっていた(従来技術2)。
更に堆肥化処理において、実験的にコンビニ1店舗に1つの生ゴミ処理機を設置し、それによって廃棄食品の堆肥化を行なった場合が知られており、生産された堆肥は農業にリサイクル使用された場合も知られていた(従来技術3)。
更に、一般的にコンビニのバックヤードは極めて狭く、特に都会のコンビニは、そのほとんどがビルトイン形態であるため、廃棄食品を保管しておく場所が限定されるとともに、廃棄食品の処理機の設置場所が広く取れない。そのため、コンビニの各店舗毎に廃棄食品の(再利用)処理機を設置しようとする場合、処理機は、装置全体の小型化、室内仕様における火災に対する安全対策、無臭化処理、上下水道設備工事等の付帯追加工事が無いことなどの条件を満たす必要が求められていた。
このような条件下においての従来の廃棄食品の処理機としては、低真空、高温の真空乾燥処理方法で廃棄食品の乾燥処理を短時間で行なう方法が知られており、例えば50〜100mmHg以下に真空乾燥槽内を減圧して、50℃以上の温度で加熱し、定期的に熱風を加える方法がある(従来技術4)。しかし従来技術4の方法であると、処理される廃棄食品が、澱粉やタンパク質、動植物の油脂成分を多く含んでいるため、加熱によって熱変性を起こしてしまう課題がありまた乾燥処理中に臭気を発生するため脱臭装置の付設が必要であった。
そして、従来技術4のように発生する臭気を除去する別の方法としては、真空ポンプを水エグゼクターとし加熱された廃棄食品から発生する蒸気と凝縮性ガスを水エグゼクターで吸引して下水に排水する方法が知られている(従来技術5)。しかし従来技術5においては、水エグゼクター装置が大量の上水を使用することや、真空ポンプの容量、サイズ、騒音及びランニングコストがコンビニ1店舗に設置する諸条件に合わなかった。
従来技術5において、例えば一般的な油圧式の真空ポンプを使用すると、廃棄食品が被対象物である場合、真空ポンプが吸引する凝縮ガスから生じる水分が1時間に1g以上真空ポンプ内に流入すると油圧ポンプ内の油と混合し直ぐに使用不能になってしまう。また普及型のダイアフラム型真空ポンプなどを使用すると、5gほどの水分流入でポンプ内に短時間で水柱化して、ガス排出を停滞させるために真空ポンプ装置が破損する可能性が非常に高い。この場合、真空ポンプを数分ごとに停止させ、常圧に戻し大気開放状態で数分間排水する作業を行える機種を使用すると、上述の欠点は解消されるが、コンビニにおいて毎日定期的に排出される廃棄食品の処理機としては手間がかかりすぎて効率が悪く適さない。
また、マイクロ波を熱源とした厨芥処理装置として特開平4−83573号公報(従来技術6)が公知である。従来技術6は、マイクロ波を加熱源とし、減圧手段を併設することにより30mmHg程度に減圧し水の沸点を約30℃とする装置で減圧方法は水エゼクター方式の真空ポンプである。従来技術6は、加熱室内を圧力センサーで検知しマイクロ波照射過熱を制御している。
更に、従来の生ゴミ処理機として、特開平8−193784号公報(従来技術7)が公知である。従来技術7は、減圧手段を備えハロゲンランプによる加熱と、攪拌手段を備え、臭いの発生を制御する装置である。
更に又、特開平1−189383号公報(従来技術8)には、「生ごみを堆積する処理室内に設置する処理容器と、外気を取り入れるための送風孔と、生ごみをマイクロ波電解により加熱乾燥する手段と、この加熱乾燥によって生じたガスを上記処理室から排出するための排出孔と、上記処理室内での送風を助ける送風ファンとを備えた厨芥処理機において、上記排出孔から導管を経て排出されるガスを加熱筒に導き、この加熱筒内には加熱用のヒータ及び触媒を備え、上記ガス中の悪臭成分を熱分解および酸化して外部へ放出することを特徴とする厨芥処理機」の開示がある。
特開平4−83573号公報(従来技術6) 特開平8−193784号公報(従来技術7) 特開平1−189383号公報(従来技術8)
廃棄食品の処理費用は、現在は基本的に各コンビニ店舗が負担する制度であるため、リサイクルによる廃棄食品の再利用を行なおうとした場合、処理コストが高くなると実際にコンビニ店で導入できないという課題があった。
廃棄食品の廃棄処理のうち従来技術1のような埋め立て処理や焼却処理は、廃棄食品が再利用されないため資源が無駄になるという課題があった。また廃棄食品の廃棄処理のうち焼却処理する方法は、最も広く行われている方法であるが廃棄食品は水分の含有量が多いため、焼却に時間やコストがかかる課題があった。また高温による焼却処理は、ダイオキシン等の環境汚染生成物を発生させるおそれがあり廃棄食品の処理としては不適合であった。特に小規模な店舗等では、時間やコストの負担などの理由で、それぞれの店舗毎に廃棄食品を処理することは困難であった。
また堆肥化するための従来技術2の処理は、弁当などの包装のままの廃棄食品を一括回収するため、それらの包装資材を取り除く中間処理施設を経由して包装資材を取り除いた後に堆肥化するための一連の装置を有する堆肥化処理工場に集めて行なわれていた。
これらの処理では、廃棄食品が運搬中に腐敗する等の問題点があり、これを克服するために保冷車を使用した運搬であると処理コストがかかりすぎる問題点があった。さらに一括回収後に中間処理施設においては、包装材であるポリプロピレン、ポリスチレン、食品包装用ラップフィルムなどを取り除くため解体、分別作業を行なう必要があり、これらの作業が手作業であるので人件費や分別された包装材の産業廃棄物処理費用がかかる。更に堆肥化処理施設においては腐敗臭・発酵臭の除去設備設置費用等がかかり、非常に処理コストが高くなる課題があった。
更に従来技術3の場合のような、微生物による分解処理は各店舗毎に行なうには作業時間や手間が掛かり、店舗内や近くで処理されるため何らかの臭気の発生が避けられず、分解後の残査の処理にも課題があるとともに、廃棄物処理業者の一括回収費用に比べ生ゴミ処理機のイニシャル及びランニングコストが高いという課題があった。
更にまた、従来技術4や従来技術8の方法であると、処理される廃棄食品が、澱粉やタンパク質、動植物の油脂成分を多く含んでいるため、加熱によって高温となり過ぎ、熱変性を起こしてしまう課題があった。
更に、一般的にコンビニのバックヤードは極めて狭く、特に都会のコンビニは、そのほとんどがビルトイン形態であるため、廃棄食品を保管しておく場所が限定されるとともに廃棄食品の処理機の設置場所も狭い。そのため、コンビニの各店舗毎に廃棄食品の再利用処理機を設置しようとする場合、処理機は、装置全体の小型化、室内仕様における火災対策安全性、処理における無臭化、上下水道設備工事等の追加工事を行なう必要が無いことなどの条件を満たす必要が求められていた。
上記課題を解決するために、内部に攪拌装置を有する筒形の真空乾燥処理槽と、真空乾燥処理槽内の被処理物を加熱する電磁誘導式加熱装置と、真空乾燥処理槽内に発生するガスを吸引し減圧するドライ型真空ポンプとを有する生ゴミ乾燥装置であり、筒型の真空乾燥処理槽の筒中心軸を垂直方向から傾斜させて設け、真空乾燥処理槽とドライ型真空ポンプとの間に、真空乾燥処理槽内に発生するガスを吸引し冷却する冷却装置と、冷却したガスから水分と油分等の凝縮性気体成分を除去するサイクロンセパレータ装置とを設けることを特徴とする乾燥装置を提案する。
また、筒形の真空乾燥処理槽の筒中心軸を垂直方向から傾斜した状態、好ましくは傾斜角度が5度乃至20度で設け、かつ電磁誘導式加熱装置の槽内開口方向を垂直方向から傾斜させて設けるとともに、筒中心軸と同方向の回転軸を有する攪拌装置で被処理物を攪拌する0019欄に記載の乾燥装置を提案する。
この発明によれば、真空乾燥処理槽内を減圧するドライ型真空ポンプと、真空乾燥処理槽との間に冷却装置とサイクロンセパレータ装置とを設けることにより、真空乾燥処理槽から発生する凝縮性ガスから水分と油分を効率的に取り除くことができドライ型真空ポンプに送り込めるためドライ型真空ポンプが故障するおそれが非常に減少した。更に真空乾燥処理槽から発生する凝縮性ガスが悪臭の元であるが、それから水分と油分を効率的に取り除くことができるため悪臭の発生が減少した。
また、真空乾燥槽内の被対象物への加熱温度設定上限を35℃以下とすることができ、加熱をしても臭気強度は2以下と少なく、さらに真空乾燥槽から排出される凝縮ガスを冷却装置とサイクロンセパレータを通過させ排気が10℃以下に冷却されることによりドライ型真空ポンプから排出される排気の臭気強度認知閾値は1以下である。
ドライ型真空ポンプを使用し機器内部に貯留槽を設けたことで、上下水配管工事や脱臭装置等の付帯設備が不要となり、装置全体をコンパクトに出来、据え付け設置工事が安価になる効果がある。
更に、請求項2に係る発明であると、真空乾燥処理槽を傾斜して設け、傾斜して設けられる電磁誘導式加熱装置の発振口や遠赤外線ヒータ等で被処理物を加熱するとともに、筒中心軸と同方向の回転軸を有する攪拌翼で被処理物を攪拌することにより、被処理物を均質に加熱することができるようになった。例えば筒状の槽を垂直方向に設け、液体でない被処理物を攪拌させる実験を行なうと、真空乾燥処理槽の攪拌翼の高さ以上の被処理物は底辺方向に混合されない。攪拌翼を高くすれば当然にマイクロ波が攪拌翼に照射されスパークする。真空乾燥処理槽を傾斜させたことで、攪拌翼の高さは低くても液体でない被処理物の攪拌は上下方向に攪拌することが可能となり、この問題が解決した。
又、大量に出るコンビニの廃棄食品を畜産飼料等として再利用が可能になるため、現在輸入に頼っている畜産飼料の一部を自給できる。
現在、焼却などに頼っている大量の廃棄食品を再利用することが出来、重油などによる焼却時に出る二酸化炭素の排出量の削減が期待でき、地球温暖化防止に役立つ。
更に、廃棄食品の処理費用が従来と比べ安くなるので、コンビニの経営にも良い効果が期待できる。
この発明の乾燥装置の1つの実施形態を示す全体説明図である図1、この発明に使用する真空乾燥処理槽の正面図である図2、図2の上蓋を開放した状態の図3、同じく真空乾燥処理槽の平面図である図4、図2のAA線断面図である図5、この発明に使用する冷却装置の正面断面図である図6、同じく冷却装置の平面図である図7、この発明に使用するサイクロンセパレータ装置の正面図である図8、同じくサイクロンセパレータ装置の正面図である図9に基づいて説明する。
この発明の1つの実施形態を示す乾燥装置は、略円筒形の真空乾燥処理槽1と、真空乾燥処理槽1内の被処理物を加熱する電磁誘導式加熱装置2と、真空乾燥処理槽1内に発生する凝縮ガスを冷却する冷却装置3と、冷却した凝縮ガスと、水分と油分とその他非気体分等を除去するサイクロンセパレータ装置4と、ドライ型真空ポンプ5を有する。
中空円筒形の真空乾燥処理槽1は、ステンレス材で内層を形成し、内容積は56リットである。被対象物(負荷)の投入容量は、10から50Lで重量は最大22kg以下とし、含水率は52〜65%以下とした。マグネトロンは1.2〜2Kw出力で照射インピーダンス設定は3乃至5つのピンを使用した。また傾斜角度110乃至150度の導波管を設定した。
真空乾燥処理槽1は、その円筒長手方向の筒中心軸10を垂直方向から5度乃至20度傾斜させて設ける。好ましい傾斜角度は10度乃至18度であり、この実施形態では真空乾燥処理槽1は、垂直軸から筒中心軸10を15度の傾斜角度で設けており、円筒外径40cm、円筒長さ50cmである。7は真空乾燥処理槽1を覆う略中空直方体の箱体である。
真空乾燥処理槽1は、円筒上部に開閉自在の上蓋11を設けており、廃棄食品の投入口として使用し、下部の円周側面に開閉自在の取出口12を設けている。真空乾燥処理槽1の内部底面には、回転自在の攪拌翼13を設けておりステンレス製シャフトを介して真空乾燥処理槽1の下部に設けた回転駆動装置(ギヤドモータ)14により3乃至50rpmで回転自在である。16は、真空乾燥処理槽1の下部を加熱するコイルおよび面ヒータである。
真空乾燥処理槽1の最上部側面に水冷式冷却装置3及びステンレス材最大直径50ミリで下部直径15乃至25ミリのサイクロンセパレータ装置4を経由して到達真空度―0.099MPa以上で排気速度52/65Lのドライ型真空ポンプ5に接続するガス吸引口15及び電磁誘導式加熱装置2であるマグネトロン発振器21に連結するガラス乃至テフロン(登録商標)仕様のマグネトロン発振口(電磁波発振器)24を開口して設ける。マグネトロン発振口24の開口方向は、垂直方向に対して真空乾燥処理槽1の傾斜とは逆傾斜25乃至35度で設けられており、真空乾燥処理槽1の円筒長手方向の筒中心軸10に対しては35乃至45度の角度に設けられる。この傾斜角度は、マグネトロン発振口26の開口方向と真空乾燥処理槽1の筒中心軸10と成す角度は、30〜50度程度あればよい。マグネトロン発振口24の開口向きは、真空乾燥処理槽1の円筒内部を斜め方向で貫通する。防漏電磁波仕様のガス吸引口15は、マグネトロン発振口24と隣接して真空乾燥処理槽1の同じ高さ位置に設けられるが、開口向きは水平方向である。
真空乾燥処理槽1の上蓋11内面側に遠赤外線ヒータからなる上部ヒータ17を設けている。18は、温度センサーであり真空乾燥処理槽1内の温度を測定する。
真空乾燥処理槽1の上部に開口するガス吸引口15は、開口部を介して、ほぼ同じ内径の吸引管30によって冷却装置3の上部へ連結している。冷却装置3は、上部に吸引管30の下流端を開口しており、金属製の外壁体33を円筒形又は角筒形に形成して立設してなる。外壁体33の内部に多数のより細い円筒形又は角筒形からなるガス通路34を平行して立設している。この実施形態では凝縮ガスの4乃至8時間での水分とガスの分離を行うためにガス通路34は金属管からなる5乃至7本の細い円筒形からなり、下部に設けられる開口の1本のガス排出口38に連続し、その周囲は冷却材通路35に接して囲まれている。冷却材通路35は、冷却材の通過上流側である冷却装置3の下部に開口して設けた冷却材入口36と、冷却材の通過下流側である冷却装置1の上部に開口している冷却材出口37との間に設けられている。
冷却材入口36と冷却材出口37は、冷却管32によって水冷式冷却材タンク31と連結しており、冷却材は循環可能である。この実施形態では、冷却材は比熱の高い液体を使用する。
ガス排出口38は、サイクロンセパレータ装置4の上部に開口している入口40に連結している。サイクロンセパレータ装置4は、内部を下部が細い円錐形状とし、内表面は鏡面加工とする。サイクロンセパレータ装置4は円錐軸を垂直方向にして設けサイクロンセパレータ装置4の下端に開口する液体吐出口41は、サイクロンセパレータ装置4の垂直軸に対して5度乃至12度傾斜させている。液体吐出口41の下部に、液体集積部44を設けている。サイクロンセパレータ装置4の上部には、気体吸引口42を開口し、気体吸引管43によってドライ型真空ポンプ5に連結している。
ドライ型真空ポンプ5は、気体吸引管43によって吸引した気体等のガスを放出口50から排出する。
電磁誘導式加熱装置2は、マグネトロン発信器21から真空乾燥処理槽1に開口するマグネトロン発振口(電磁波発振器)24までの間に、スリースタブ整合器22、導波管23を設けている。20は、マグネトロン電源である。
真空乾燥処理槽1の内部のセンサーとして温度センサー18を設けており、温度センサー18は、制御部を介して各ヒータ16,17及びマグネトロン電源20と接続している6は湿度コントローラーであり、変換器60,ファンクションジェネレータ61を介してマグネトロン電源20と接続している。
次に、この発明の1つの実施形態を示す乾燥装置の作用について説明する。コンビニ等の小規模店舗から排出される廃棄食品は、外装材等を捨て可食部分のみを被処理物として真空乾燥処理槽1の上蓋11を開口して、その開口部から槽内に投入する。
図示しない制御部を作動させ下部ヒータ16,上部ヒータ17により槽内部を加熱するとともにドライ型真空ポンプ5、冷却装置3、サイクロンセパレータ装置4を作動させ槽内を20乃至50mmHgに槽1内を減圧する。更に20mmHgまで減圧後にマグネトロン電源20を作動させる。回転駆動装置(ギヤドモータ)14を駆動させ攪拌翼13によって、槽内の被処理物を攪拌する。これらの槽内条件を満たすことによって被処理物から発生する凝縮性ガス(水蒸気、気体中に細かい水滴分や油脂分等の不純物を含む気体)をガス吸引口15から排出する。
真空乾燥処理槽1内の被処理物から発生した凝縮性ガスは、ガス吸引口15から吸引管30を経て、吸引管30の下流端で冷却装置3に入る。冷却装置3内で、それぞれ複数のガス通路34を通ってガス排出部38からサイクロンセパレータ装置4へ送られる。冷却装置3内のガス通路34の周囲は冷却材通路35に接しているため、この間を通る間に凝縮ガスの温度は急激に低下する。この実施形態では、冷却材タンク31から冷却装置3を循環する冷却材によって凝縮ガスの温度を10℃以下とする。
冷却された凝縮ガスは、サイクロンセパレータ装置4へ送られ、内部の逆円錐形と真空ポンプ5からの吸引力により発生する遠心力により渦巻き状になり、凝縮ガス中の水滴分や油脂分等の凝縮性ガスは、下部の液体吐出口41から、液体集積部44へ落下して溜まる。これらの水滴分や油脂分等の凝縮性ガスを取り除いた気体は、水滴分や油脂分等の不純物を含まない気体となってサイクロンセパレータ装置4の気体吸引口42からドライ型真空ポンプ5へ吸引される。
このような処理プロセスにより被処理物は乾燥され、真空乾燥処理槽1の取出口12から回収される。臭気成分は急冷された水と一緒に殆ど除去される。真空ポンプ5から排気される臭気強度は1以下であった。被対象物重量は4〜6時間後に含水率7乃至12%以下となった。
この発明の乾燥装置に最大22Kgの被処理物を投入し、被処理物が含水率60%になる時間が最大380分以下で処理できたことから、諸ランニングコストは1.2乃至1.3Kwhとなった。従来の乾燥処理機または発酵型生ごみ処理機などと比較して50%以上の省エネであることを確認した。
この発明の乾燥装置によれば、最初平均56%の含水率であった被処理物が7%以下に乾燥される。また、脱臭については被処理物を35乃至40℃以下で直接加熱することで発生する臭気強度2乃至1がサイクロンセパレータを経由する排水分に吸着され、真空ポンプから排気される時点で臭気強度は1以下である。よって従来技術での脱臭方法として利用される高価な白金触媒による設備が不要となった。更に従来の真空ポンプのメンテナンスは毎時間定期的に行う必要があったが、サイクロンセパレータを付帯させる発見によって12か月以上ノーメンテナンスでの連続使用が可能となった。
更に、この発明の乾燥装置に、活性炭フィルター脱臭方式を採用することにより微量の臭気をも遮断することができほぼ無臭化させた。したがってこの発明の乾燥装置は、室内用途に最適である。
この発明は、コンビニエンスストア等の小店舗から毎日大量に排出される廃棄食品を、畜産飼料として再利用することができるため、廃棄食品を毎日排出するコンビニエンスストア等の小店舗での低コストでの処理が可能となりその効果は大きい。
この発明の乾燥装置の1つの実施形態を示す全体説明図 この発明に使用し1つの実施形態を示す真空乾燥処理槽の正面図 同じく図2の上蓋を開放した状態の図 同じく真空乾燥処理槽の平面図 図2のAA線断面図 この発明に使用する冷却装置の正面断面図 同じく冷却装置の平面図 この発明に使用するサイクロンセパレータ装置の正面図 同じくサイクロンセパレータ装置の正面図
符号の説明
1 真空乾燥処理槽
10 筒中心軸
11 上蓋
12 取出口
13 攪拌翼
14 回転駆動装置(ギヤドモータ)
15 ガス吸引口
16 下部ヒータ
17 上部ヒータ
18 温度センサー
2 電磁誘導式加熱装置(マグネトロン)
20 マグネトロン発信源
21 マグネトロン発振器
22 スリースタブ整合器
23 導波管
24 マグネトロン発振口(電磁波発振器)
3 冷却装置
30 吸引管
31 冷却材タンク
32 冷却材
33 外壁体
34 ガス通路
35 冷却材通路
36 冷却材入口
37 冷却材出口
38 排出口
4 サイクロンセパレータ装置
40 入口
41 液体排出口
42 気体吸引口
5 真空ポンプ(ドライ型真空ポンプ)
50 放出口
6 湿度コントローラー
60 変換器
61 ファンクションジェネレータ
7 箱体

Claims (3)

  1. 内部に攪拌装置を有する筒形の真空乾燥処理槽と、真空乾燥処理槽内の被処理物を加熱する電磁誘導式加熱装置と、真空乾燥処理槽内に発生するガスを吸引し減圧するドライ型真空ポンプとを有する生ゴミ乾燥装置であり、筒型の真空乾燥処理槽の筒中心軸を垂直方向から傾斜させて設け、真空乾燥処理槽とドライ型真空ポンプとの間に、真空乾燥処理槽内に発生するガスを吸引し冷却する冷却装置と、冷却したガスから水分と油分等の凝縮性気体成分を除去するサイクロンセパレータ装置とを設けることを特徴とする乾燥装置。
  2. 筒形の真空乾燥処理槽の筒中心軸を垂直方向から傾斜した状態で設け、かつ電磁誘導式加熱装置の槽内開口方向を垂直方向から傾斜させて設けるとともに、筒中心軸と同方向の回転軸を有する攪拌装置で被処理物を攪拌する請求項1記載の乾燥装置。
  3. 筒形の真空乾燥処理槽の筒中心軸を垂直方向からの傾斜角度が5度乃至20度である請求項2記載の乾燥装置。
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