JP4403628B2 - 先行車発進報知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自車の前方に停止している先行車が発進した時に先行車発進報知(先行車発進警報)を実行するような先行車発進報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自車の前方に停止している先行車が発進した時に、先行車発進報知を実行する装置としては、例えば、特開平8−115499号公報に記載の装置がある。
すなわち、車両の最前部に設けられ、車両(自車)からその前方に位置する他の車両(先行車)までの相対距離を所定時間毎に検出する距離検出部と、車両(自車)の走行系に設けられ、その走行および停止の状態を検出する走行状態検出部とを備え、上記距離検出部により検出された相対距離が時間的に変化したか否かを判定し、自車と先行車との間の車間距離が広くなった時、先行車が発進したと判定して警報(先行車発進報知)を出力するように構成した装置である。
【0003】
この従来装置によれば、先行車の発進時に、その旨を自車乗員(運転者)に報知することができる利点がある反面、先行車の発進警報が不要な場所(例えば、交差点近傍、停止線の直前近傍、駐車場内、ガソリンスタンド内など)においても先行車の発進時には、上記報知が常時実行されるので、場合によっては耳障りが生ずる問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、駐車時に点滅する先行車(前方障害物)のハザードランプの点灯を検出した時、警報出力を防止することができる先行車発進報知装置の提供を目的とする。
【0005】
この発明は、また、給油時に開放されるフューエルリッドの開状態が検出された時に、警報出力を防止することができる先行車発進報知装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による先行車発進報知装置は、自車の前方に検出波を発信し、当該検出波の前方障害物からの反射波を受信することにより、上記前方障害物との距離を検出する距離検出手段と、自車および上記障害物が共に停止していると判定する停止判定手段と、上記停止判定手段による停止判定中に上記前方障害物との距離増加率が所定値より大きくなった時、警報を出力する警報手段と、前方障害物である先行車のハザードランプの点灯を検出するハザード検出手段と、を設け、
上記先行車のハザードランプの点灯検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止する警報禁止手段を備えたものである。
【0007】
上記構成によれば、上述の距離検出手段は、自車の前方に検出波(超音波、ミリ波、レーザーレーダー等参照)を発信し、当該検出波の前方障害物(先行車参照)からの反射波を受信することにより、前方障害物と自車との間の距離を検出し、上述の停止判定手段は、自車と前方障害物とが共に停止していることを判定し、警報手段は、停止判定手段による停止判定中に前方障害物との距離増加率が所定値よりも大きくなった時に警報を出力する。しかも、ハザード検出手段は、先行車のハザードランプの点灯を検出し、警報禁止手段は先行車のハザードランプの点灯検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止するので、先行車がハザードランプを点灯して駐車しようとしている場合には、不必要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0008】
この発明による先行車発進報知装置は、また、自車の前方に検出波を発信し、当該検出波の前方障害物からの反射波を受信することにより、上記前方障害物との距離を検出する距離検出手段と、自車および上記障害物が共に停止していると判定する停止判定手段と、上記停止判定手段による停止判定中に上記前方障害物との距離増加率が所定値より大きくなった時、警報を出力する警報手段と、自車のフューエルリッドの開状態を検出するリッド開状態検出手段と、を設け、上記フューエルリッドの開状態検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止する警報禁止手段を備えたものである。
【0009】
上記構成によれば、上述の距離検出手段は、自車の前方に検出波(超音波、ミリ波、レーザーレーダー等参照)を発信し、当該検出波の前方障害物(先行車参照)からの反射波を受信することにより、前方障害物と自車との間の距離を検出し、上述の停止判定手段は、自車と前方障害物とが共に停止していることを判定し、警報手段は、停止判定手段による停止判定中に前方障害物との距離増加率が所定値よりも大きくなった時に警報を出力する。しかも、リッド開状態検出手段は、自車のフューエルリッドの開状態を検出し、警報禁止手段は、フューエルリッドの開状態検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止するので、自車の燃料タンクに対する給油時には、不要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0010】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は先行車発進報知装置を示し、この先行車発進報知装置は、図1の自車両A(以下単に自車と略記する)において、フロントバンパ1に超音波センサ2を埋込み、この超音波センサ2で、図2に示すように、自車Aと自車前方の先行車Bまたは他の物体(前方障害物)との間の距離Rを検出すべく構成している。
【0011】
つまり、超音波センサ2は、自車Aの前方に検出波としての超音波を発信し、当該超音波の先行車Bを含む前方障害物からの反射波を受信することにより、先行車Bと自車Aとの間の距離Rを検出するものである。
【0012】
図3は、先行車発進報知装置の制御回路ブロック図を示し、制御手段としてのCPU10は、超音波センサ2、車速センサ3、パーキングブレーキ・スイッチ4、フットブレーキ・スイッチ5、ギヤポジション・スイッチのようなシフトポジション・スイッチ6、フューエルリッドの開閉状態を検出するフューエルリッド検出スイッチ7、GPSセンサ8、道路地図情報をデータ化して記憶したCD−ROM9、路車間通信手段としての路車間送受信機11、車々間通信手段としての車々間送受信機12、電源スイッチ13からの各種信号入力に基づいて、ROM14に格納されたプログラムに従って、超音波センサ2、路車間送受信機11、車々間送受信機12、報知器(警報器)の一例としてのブザー15を駆動制御し、またRAM(記憶手段)16は必要なデータ等を記憶する。
【0013】
ここで、上述のGPSセンサ8は、GPS衛星17からのGPS信号を受信して、自車Aの現在位置を検出する現在位置検出手段である。
また、上述の路車間送受信機11は、道路側に設けられた道路交通情報システムのFM多重放送、電波ビーコン、光ビーコンを用いた情報発信手段18からの情報を受信する受信手段である。なお、上記GPSセンサ8と路車間送受信機11とは択一的に用いればよい。
【0014】
さらに、上述の車々間送受信機12は、先行車Bと自車Aとの車両間で送受信(通信)を行ない、先行車Bのハザードランプの点灯を検出するハザード検出手段である。
しかも、上述のCPU10は、車速センサ3からの入力に基づいて自車速Vを検出する自車速検出手段(図4に示すフローチャートの第1ステップS1参照)と、
超音波センサ2を用いて自車Aと前方障害物としての先行車Bとの間の距離Rを検出する距離検出手段(図4に示すフローチャートの第3ステップS3参照)と、
自車Aおよび先行車Bが共に停止していることを判定する停止判定手段(図4に示すフローチャートの第7ステップS7参照)と、
この停止判定手段(S7)による停止判定中に先行車Bとの距離増加率が所定値より大きくなった時、警報を出力する警報手段(図9に示すサブルーチンの第9ステップQ9参照)と、
自車Aの現在位置の環境を判定する環境判定手段(図9に示すサブルーチンの第1ステップQ1参照)と、
この環境判定手段(Q1)の出力に基づいて自車Aが特定の場所にあると判定された時、上述の警報の出力を禁止する警報禁止手段(図9に示すサブルーチンの第10ステップQ10参照)と、を兼ねる。
【0015】
上記環境判定手段(第1ステップQ1参照)は、GPSセンサ8の検出結果と、道路地図情報を記憶した道路地図情報記憶手段としてのCD−ROM9の記憶内容との両者に基づいて自車Aの現在位置の環境を判定、または情報発信手段18からの情報を受信する路車間送受信機11の受信結果に基づいて自車Aの現在位置の環境を判定する。
【0016】
このように構成した先行車発進報知装置の作用を図4に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
【0017】
第1ステップS1で、CPU10は車速センサ3からの入力に基づいて自車速Vを計測する。
次に第2ステップS2で、CPU10は所定タイミング、例えば、100msecタイミングか否かを判定し、NO判定時には第1ステップS1にリターンする一方、YES判定時には次の第3ステップS3に移行する。
【0018】
この第3ステップS3で、CPU10は超音波センサ2を用いて車間距離Rを計測する。この車間距離Rは次の[数1]により求めることができる。
[数1]
R=Va×t÷2
但し、Vaは音速(340m/sec)
t は超音波を送信し、この超音波が先行車Bまたは他の物体
で反射され、反射波を受信するまでに要した時間で、単位は秒
【0019】
次に第4ステップS4で、CPU10は誤差等を排除する目的で、車間距離Rのフィルタリング処理を実行し、平滑化する。
【0020】
次に第5ステップS5で、CPU10は次の[数2]に基づいて相対速度Vbを算出する。
[数2]
Vb=(Rn−1−Rn)/Δt[m/s]
但し、Rn−1は前回計測された車間距離
Rn は今回計測した車間距離
Δt は所定タイミングの一例としての100msec
【0021】
次に第6ステップS6で、CPU10は誤差等を排除する目的で、相対速度Vbのフィルタリング処理を実行し、平滑化する。
【0022】
次に第7ステップS7で、CPU10は自車速Vと平滑化された相対速度Vbとに基づいて自車Aと先行車Bとが共に停止したか否かを判定する。V=0、Vb=0の場合には自車Aおよび先行車Bが共に停止しているのでYES判定され、それ以外の場合にはNO判定される。
上述の第7ステップS7でYES判定されると、次の第8ステップS8に移行し、NO判定されると第1ステップS1にリターンする。
【0023】
上述の第8ステップS8(確認手段)で、CPU10は先行車Bの停止を所定秒間、例えば1秒間認識したか否かの判定を実行する。
この場合、図5に示すように、サンプルタイミングn,n−1,n−2,n−3,n−4(但し、nは今回のサンプルタイミング、n−1は1つ前のサンプルタイミング、n−2は2つ前のサンプルタイミング、n−3は3つ前のサンプルタイミング、n−4は4つ前のサンプルタイミング)に対応した車間距離Rn,Rn−1,Rn−2,Rn−3,Rn−4をRAM16の所定エリアに記憶し、検出状況例a,bに応じて車間距離Rの平均値Rsを求める。
【0024】
図5の検出状況例aの場合、つまり先行車検出と先行車不検出とを含む場合には、先行車不検出のデータを排除するため次の[数3]により平均値Rsを求める。
[数3]
Rs=(Rn+Rn−1+Rn−2+Rn−3)/4
【0025】
図5の検出状況例bの場合、つまり先行車検出の最小値と最大値とを含む場合には、これらの最小値、最大値を排除するため次の[数4]により平均値Rsを求める。
[数4]
Rs=(Rn−1+Rn−2+Rn−3)/3
【0026】
次に先行車Bとの車間距離平均値Rsを算出する際に使用した車間距離Rn−i(但し、iには0または1,2,3が代入される)と車間距離平均値Rsとの差の絶対値Raを次の[数5]により算出する。
[数5]
Ra=|Rs−Rn−i|
【0027】
次に、上述の絶対値Raが停止判定用の許容値ΔR(例えば、ΔR=5cm)以下か否か、つまりRa<ΔRか否かを判定し、Ra<ΔRの時に先行車Bが停止したと判定する。以上が第8ステップS8の処理内容であり、YES判定時には次の第9ステップS9に移行する一方、NO判定時にはリターンする。
【0028】
上述の第9ステップS9で、CPU10は先行車Bの停止を認識した初回のみ、先行車Bの停止を認識したことを乗員に報知するために、ブザー15を駆動すると共に、各種パラメータ(例えば、後述する加速度運動検出回数Y)の初期化を実行する。
【0029】
上述のブザー15駆動は、先行車Bの停止を確認する確認手段(第8ステップS8参照)により発進状態を検出し始める旨の報知であって、この実施例では図6に示すように、上述の報知はブザー15にて1回の報知音を出力する。なお、このステップS9では各種パラメータの初期化のみを実行し、報知音を出力しないように成すことも可能である。
【0030】
次に第10ステップS10(先行車発進検出手段)で、CPU10は先行車Bの移動距離の検証および判定を実行する。つまり先行車Bが発進した場合、自車Aと先行車Bとの車間距離Rの変化値(増加率)が図7に示す加速度0.03Gに相当するクリープ走行特性以上で、かつ加速度0.3Gに相当する急加速度特性との間の所定範囲内(図7にハッチングを施して示す部分参照)にあるか否かを、検証および判定する。
【0031】
図7は横軸に時間をとり、縦軸に車間距離Rをとって先行車発進時点からの先行車移動距離を示し、先行車Bが発進する場合には、図7の加速度0.03Gと加速度0.3Gとの間の領域内となる。
【0032】
要するに、上述の第10ステップS10では、先行車Bの移動距離が図7のハッチング内にあるか否かを判定し、NO判定時にはリターンする一方、YES判定時には次の第11ステップS11に移行する。
【0033】
この第11ステップS11(カウント手段)で、CPU10は加速度運動検出回数Yをカウントアップする。次に第12ステップS12(比較手段)で、CPU10は現行の検出回数Yと先行車発進認識の計測回数Xとを比較し、Y>Xの時にのみ次の第13ステップS13に移行する。
【0034】
つまり、現行の検出回数Yが1回のみでは先行車Bの発進を正確に認識することが不可能であるため、所定の計測回数Xに達するまで検出、計測を実行するものである。
しかも、図8に示すように自車Aと先行車Bとの間の車間距離R(換言すれば先行車停止距離)に対応して先行車発進認識の計測回数X(所定値)を可変する。
【0035】
この実施例では、車間距離Rが4mまでの時、計測回数Xを5回とし、車間距離Rが4〜4.5mの時、計測回数Xを4回とし、車間距離Rが4.5m以上の時、計測回数Xを3回としているが、これらの数値に限定されるものではない。
【0036】
つまり、自車Aとその前方に停止している先行車Bとの間の車間距離Rが短い場合には、先行車Bが発進しても充分な計測回数が確保できるので、発進検出精度を向上させるために計測回数Xを増加し、逆に自車Aとその前方に停止している先行車Bとの間の車間距離Rが長い場合には、先行車Bが発進すると充分な計測回数が望めないので、確実に発進か否かを検出するための計測回数Xを減少させるものである。
【0037】
而して、第12ステップS12で、Y>Xであると判定(YES判定)されると、次の第13ステップS13に移行する。
この第13ステップS13で、CPU10は警報制御を実行するが、この警報制御の詳述を図9に示すサブルーチンを参照して、以下に詳述する。
【0038】
第1ステップQ1(環境判定手段)で、CPU10はGPSセンサ8からの現在位置データと、CD―ROM9からの道路地図データとを入力し、自車Aの現在位置の環境を検出判定する。または、路車間送受信機11からの受信データを入力して自車Aの現在位置の環境を検出判定する。
【0039】
次に第2ステップQ2で、CPU10はフューエルリッド検出スイッチ7のONまたはOFFの出力信号を読込む。
次に第3ステップQ3で、CPU10は自車Aが交差点近傍または交差点内(特定場所)にあるか否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に移行する一方、NO判定時には次の第4ステップQ4に移行する。
【0040】
この第4ステップQ4で、CPU10は自車Aが停止線の直線近傍(特定の場所)にあるか否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に移行する一方、NO判定時には次の第5ステップQ5に移行する。
【0041】
この第5ステップQ5で、CPU10は自車Aが駐車場内(特定の場所)にあるか否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に移行する一方、NO判定時には次の第6ステップQ6に移行する。
【0042】
この第6ステップQ6で、CPU10は自車Aがガソリンスタンド内(特定の場所)にあるか否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に移行する一方、NO判定時には次の第7ステップQ7に移行する。
【0043】
この第7ステップQ7で、CPU10は車々間送受信機12からの受信信号入力により、先行車Bのハザードランプが点滅しているか否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に移行する一方、NO判定時には次の第8ステップQ8に移行する。
【0044】
この第8ステップQ8で、CPU10は先の第2ステップQ2での読込みデータに基づいて、自車Aのフューエルリッドが開いているか否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に移行する一方、NO判定時には次の第9ステップQ9に移行する。
【0045】
この第9ステップS9(警報手段)で、CPU10は先行車Bが発進したことを乗員に報知するため、ブザー15を駆動する。この先行車Bの発進報知つまり警報出力は先の発進状態を検出し、始める旨の報知(図6参照)とその報知態様を異ならせて実行するが、この実施例では図10に示すようにブザー15にて2回の断続的な報知音を出力する。
【0046】
一方、上述の第10ステップQ10(警報禁止手段)では、CPU10は環境判定による特定の場所(交差点近傍以内、停止線の直前近傍、駐車場内、ガソリンスタンド内)または自車A、先行車Bの特定の条件(自車Aのフューエルリッド開、先行車Bのハザードランプ点滅)にあることに対応して、警報の出力を禁止する。つまり、先行車Bが発進してもブザー15を作動しないようにする。
【0047】
以上要するに、上記実施例の先行車発進報知装置は、自車Aの前方に検出波(超音波参照)を発信し、当該検出波の前方障害物(先行車B参照)からの反射波を受信することにより、上記前方障害物との距離Rを検出する距離検出手段(超音波センサ2およびステップS3参照)と、自車Aおよび上記障害物(先行車B参照)が共に停止していると判定する停止判定手段(ステップS7参照)と、上記停止判定手段による停止判定中に上記前方障害物(先行車B参照)との距離増加率が所定値(図7の0.03G参照)より大きくなった時、警報を出力する警報手段(ステップQ9参照)と、自車Aの現在位置の環境を判定する環境判定手段(ステップQ1参照)と、上記環境判定手段の出力に基づいて自車Aが特定の場所にあると判定された時、上記警報の出力を禁止する警報禁止手段(ステップQ10参照)とを備えたものである。
【0048】
この構成により、上述の距離検出手段(超音波センサおよびステップS3参照)は、自車Aの前方に検出波(超音波参照)を発信し、当該検出波の先行車Bからの反射波を受信することにより、先行車Bと自車Aとの間の距離Rを検出し、上述の停止判定手段(ステップS7参照)は、自車Aと先行車Bとが共に停止していることを判定し、警報手段(ステップQ9参照)は、停止判定手段による停止判定中に先行車Bとの距離増加率が所定値よりも大きくなった時に警報を出力し、上述の環境判定手段(ステップQ1参照)は、自車Aの現在位置の環境を判定するが、上述の警報禁止手段(ステップQ10参照)は、環境判定手段の出力に基づいて自車Aが特定の場所にあると判定された時、上記警報の出力を禁止する。
【0049】
したがって、自車Aが特定の場所にある場合には、先行車Bが発進してもその旨の警報出力を禁止するので、発進警報が不要な場所において警報出力を防止することができる。
【0050】
また、車両(自車A参照)の現在位置を検出する現在位置検出手段(GPSセンサ8参照)の検出結果と、道路地図情報(地図データ参照)を記憶した道路地図情報記憶手段(CD−ROM9参照)の記憶内容とに基づいて、または道路側に設けられた情報発信手段18からの情報を受信する受信手段(路車間送受信機11参照)の受信結果に基づいて、自車Aが交差点近傍以内にあることが判定された時、警報の出力を禁止するものである。
この結果、自車Aが交差点近傍または交差点内(特定の場合)にある場合には、不要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0051】
さらに、車両(自車A参照)の現在位置を検出する現在位置検出手段(GPSセンサ8参照)の検出結果と、道路地図情報(地図データ参照)を記憶した道路地図情報記憶手段(CD−ROM9参照)の記憶内容とに基づいて、または道路側に設けられた情報発信手段18からの情報を受信する受信手段(路車間送受信機11参照)の受信結果に基づいて、自車Aが停止線の直前近傍にあることが判定された時、警報の出力を禁止するものである。
この結果、自車Aが停止線の直線近傍(特定の場所)には、不要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0052】
加えて、車両(自車A参照)の現在位置を検出する現在位置検出手段(GPSセンサ8参照)の検出結果と、道路地図情報(地図データ参照)を記憶した道路地図情報記憶手段(CD−ROM9参照)の記憶内容とに基づいて、または道路側に設けられた情報発信手段18からの情報を受信する受信手段(路車間送受信機11参照)の受信結果に基づいて、自車Aが駐車場内またはガソリンスタンド内にあることが判定された時、警報の出力を禁止するものである。
この結果、自車Aが駐車場内またはガソリンスタンド内(特定の場合)にある場合には、不要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0053】
また、先行車Bのハザードランプの点灯を検出するハザード検出手段(車々間送受信機12参照)を設け、先行車Bのハザード検出時に上述の警報禁止手段(ステップQ10参照)が警報の出力を禁止するものである。
このように、ハザード検出手段(車々間送受信機12参照)は先行車Bのハザードランプの点灯を検出し、警報禁止手段(ステップQ10参照)は先行車Bのハザード検出時に警報の出力を禁止するので、先行車Bがハザードランプを点灯して駐車しようとしている場合には、不必要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0054】
さらには、自車Aのフューエルリッドの開状態を検出するリッド開状態検出手段(フューエルリッド検出スイッチ7参照)を設け、上記フューエルリッドの開時に上記警報禁止手段(ステップQ10参照)が警報の出力を禁止するものである。
【0055】
このように、リッド開状態検出手段(フューエルリッド検出スイッチ7参照)は自車Aのフューエルリッドの開状態を検出し、警報禁止手段(ステップQ10参照)はフューエルリッドの開時に警報の出力を禁止するので、自車Aの燃料タンクに対する給油時には、不要な先行車発進警報の出力を防止することができる。
【0056】
図11は先行車発進報知装置の他の実施例を示し、図9で示したフローチャートの第8ステップQ8と、第9ステップQ9との間に処理ステップQ11を追加設定し、この第11ステップQ11で、自車Aの現在位置が停止線のない踏切り直前近傍か否かを判定し、YES判定時には第10ステップQ10に、またNO判定時には第9ステップQ9にそれぞれ移行すべく構成したものである。なお、この実施例においても図3の回路装置および図4のメインルーチンを用いる。
【0057】
このように車両(自車A参照)の現在位置を検出する現在位置検出手段(GPSセンサ8参照)の検出結果と、道路地図情報(地図データ参照)を記憶した道路地図情報記憶手段(CD−ROM9参照)の記憶内容とに基づいて、または道路側に設けられた情報発信手段18からの情報を受信する受信手段(路車間送受信機11参照)の受信結果に基づいて、自車Aが停止線のない踏切り直前近傍にあることが判定された時、警報出力を禁止すべく構成すると、先の実施例と同様に先行車発進警報の不要時にブザー15による警報の出力を防止することができる。
【0058】
なお、この実施例においても、その他の点については先の実施例と同様の作用、効果を奏するので、図11において図9と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0059】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の検出波は、実施例の超音波に対応し、
以下同様に、
前方障害物は、先行車Bに対応し、
距離検出手段は、超音波センサ2およびCPU10制御による第3ステップS3に対応し、
停止判定手段は、第7ステップS7に対応し、
警報手段は、第9ステップQ9に対応し、
警報禁止手段は、第10ステップQ10に対応し、
ハザード検出手段は、車々間送受信機12に対応し、
リッド開状態検出手段は、フューエルリッド検出スイッチ7に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0060】
例えば、上記検出波としては超音波に代えて、ミリ波やレザーレーダ等の他の検出波を用いてもよい。なお、上記CPU10制御による各ステップは、その処理に対応した各手段を構成するものである。
【0061】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ハザード検出手段が、先行車のハザードランプの点灯を検出し、警報禁止手段は先行車のハザードランプの点灯検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止するので、先行車がハザードランプを点灯して駐車しようとしている場合には、不必要な先行車発進警報の出力を防止することができる効果がある。
【0062】
また、請求項2記載の発明によれば、リッド開状態検出手段が、自車のフューエルリッドの開状態を検出し、警報禁止手段は、フューエルリッドの開状態検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止するので、自車の燃料タンクに対する給油時には、不要な先行車発進警報の出力を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の先行車発進報知装置を備えた自車両の正面図。
【図2】 自車と先行車との距離を示す説明図。
【図3】 先行車発進報知装置の制御回路ブロック図。
【図4】 停止および発進判定制御を示すフローチャート。
【図5】 車間距離のサンプリングを示す説明図。
【図6】 先行車発進検出開始時の報知音の説明図。
【図7】 先行車の加速度運動を示す説明図。
【図8】 車間距離の大小に応じた計測回数設定を示す説明図。
【図9】 先行車発進警報および警報出力禁止制御を示すフローチャート。
【図10】 先行車発進時の報知音の説明図。
【図11】 警報出力禁止制御の他の実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
A…自車
B…先行車
2…超音波センサ(距離検出手段)
7…リッド開状態検出手段(フューエルリッド検出スイッチ)
12…車々間送受信機(ハザード検出手段)
S3…距離検出手段
S7…停止判定手段
Q9…警報手段
Q10…警報禁止手段
Claims (2)
- 自車の前方に検出波を発信し、当該検出波の前方障害物からの反射波を受信することにより、上記前方障害物との距離を検出する距離検出手段と、
自車および上記障害物が共に停止していると判定する停止判定手段と、
上記停止判定手段による停止判定中に上記前方障害物との距離増加率が所定値より大きくなった時、警報を出力する警報手段と、
前方障害物である先行車のハザードランプの点灯を検出するハザード検出手段と、を設け、
上記先行車のハザードランプの点灯検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止する警報禁止手段を備えた
先行車発進報知装置。 - 自車の前方に検出波を発信し、当該検出波の前方障害物からの反射波を受信することにより、上記前方障害物との距離を検出する距離検出手段と、
自車および上記障害物が共に停止していると判定する停止判定手段と、
上記停止判定手段による停止判定中に上記前方障害物との距離増加率が所定値より大きくなった時、警報を出力する警報手段と、
自車のフューエルリッドの開状態を検出するリッド開状態検出手段と、を設け、
上記フューエルリッドの開状態検出時には、上記警報手段の警報の出力を禁止する警報禁止手段を備えた
先行車発進報知装置。
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