JP4402504B2 - 旋削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物に対し旋削を施すための旋削装置であって、略円筒状のスピンドルを多重配置してなる多重スピンドル構造の旋削装置の改良に関する。特に、中心軸線を取り囲む筒状壁部及びその筒状壁部の略径方向に延びる壁部とを少なくとも具備してなる被加工物(ワーク)に対し旋削を施すのに適した旋削装置に関するものである。
中心軸線を取り囲む筒状壁部及びその筒状壁部の半径方向に延びる板状壁部を有する被加工物(ワーク)の一例としてブレーキドラムがあげられる。ブレーキドラムは、半径方向に延びる板状壁部に相当するフランジ部を有する。特許文献1は、ブレーキドラムのフランジ部の外側面及び内側面に対し同時に旋削可能な旋削装置を開示する(以下、この段落中に示す部材参照番号は特許文献1で用いられた番号である)。特許文献1の旋削装置では、略円筒状の回転体としてのスピンドル(21)が装置フレームに回転可能に支持され、そのスピンドルの一端側には、被加工物たるブレーキドラムを把持するためのチャック機構(40)が同期回転可能に設けられている。チャック機構によるドラムの把持位置と前記スピンドルとの間には、該スピンドル側に露出されたフランジ部外側面に対して切削を施すための第1の切削刃(51a)が設けられている。また、チャック機構によるドラムの把持位置を挟んで第1の切削刃と反対側には、フランジ部内側面に対して切削を施すための第2の切削刃(52a)が設けられている。そして、前記スピンドル(21)の内部領域には、第1の切削刃(51a)を径方向に切削送りするための送り機構が設けられている。なお、その送り機構は、前記スピンドル(21)の内側に設けられた略円筒状の固定スピンドル(22)、動力伝達用スピンドル(23)、モータ(M1)及び動力伝達用スピンドルの回転運動を第1の切削刃の径方向切削送り運動に変換する運動変換機構(54)から構成されている。
しかしながら、特許文献1の送り機構は第1の切削刃をドラムフランジ部の径方向(ラジアル方向)に切削送りするものに過ぎず、ドラムの軸方向(スラスト方向)に移動させるものではない。このため、被加工面としてのフランジ部外側面に対し、その回転軸寄り部分と周縁部とで軸方向に高低差を生ずるようなテーパーな傾斜面を付与する旋削加工を施すことができなかった。また、第1の切削刃はドラムの軸方向に移動不可であることから、該切削刃の破損を防止するためには、切削刃がフランジ部外側面全体を旋削し終わるまでドラムの回転を停止することができない(仮に切削刃がワークに接した状態でワークの回転を停止すると切削刃が欠ける虞れがあるから)。このため、その装置の第1の切削刃によって旋削可能な面形状は、切削刃が半径方向に通り抜け可能な平面形状に限定されていた。
特開2004−42219号公報
本発明の目的は、略円筒状のスピンドルを多重配置してなる多重スピンドル構造の旋削装置において、切削刃のスラスト方向への移動を可能とすることで、被加工物の旋削加工の自由度を従来よりも高めた旋削装置を提供することにある。
請求項1の発明は、被加工物に対し旋削を施すための装置であって、固定物たる装置フレームと、前記装置フレームに回転可能に支持された略円筒状の第1スピンドルと、前記第1スピンドルの内側にラジアル軸受けを介して支持されると共に前記装置フレームに対し相対移動不能に設けられた略円筒状の第2スピンドルと、前記第2スピンドルの内側において該第2スピンドルに対し相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能に設けられた略円筒状の第3スピンドルと、前記第1スピンドルの一端側にて該第1スピンドルと同期回転可能に設けられると共に前記スピンドル群に共通の回転軸線に被加工物の中心軸線を一致させつつ被加工物を把持するためのチャック機構と、前記第1スピンドルに作動連結されて第1スピンドル及びチャック機構を強制回転させるための回転駆動源と、前記チャック機構による被加工物の把持位置と前記スピンドル群との間に配置されてスピンドル群側に露出された被加工物の面に対し切削を施すための第1の切削刃と、前記第3スピンドルの内側を利用して前記第1の切削刃に作動連結されると共に当該切削刃を前記スピンドル群及び被加工物のラジアル方向に切削送りするための第1切削刃送り機構と、前記第3スピンドル、第1の切削刃及び第1切削刃送り機構を一体として前記第2スピンドルに対しスラスト方向に相対移動させるためのスラスト駆動機構とを備えることを特徴とする旋削装置である。
この旋削装置によれば、装置フレームと、それに対し相対移動不能な第2スピンドルとの間に略円筒状の第1スピンドルがチャック機構と共に同期回転可能に支持され、それらが回転駆動源によって強制回転可能となっている。他方、第2スピンドルの内側には、略円筒状の第3スピンドルが第2スピンドルに対し相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能に設けられ、当該第3スピンドルの内側は、第1の切削刃と第1切削刃送り機構との作動連結に利用されている。そして、スラスト駆動機構により、第3スピンドル、第1の切削刃及び第1切削刃送り機構が一体となって第2スピンドルに対しスラスト方向に相対移動可能に構成されている。つまり、スピンドル群側に露出された被加工物の面に対し切削を施すための第1の切削刃には、第1切削刃送り機構によるラジアル方向への移動自由度及びスラスト駆動機構によるスラスト方向への移動自由度が確保されている。
この旋削装置の使用に際しては先ず、第1スピンドルの一端側に設けられたチャック機構によって、スピンドル群に共通の回転軸線に被加工物の中心軸線を一致させつつ被加工物を把持する。その後、回転駆動源によって第1スピンドルと共にチャック機構に把持された被加工物を同期回転させる。その際にスラスト駆動機構によって、第3スピンドル、第1の切削刃及び第1切削刃送り機構の三者を一体として第2スピンドルに対しスラスト方向に相対移動させながら、第1切削刃送り機構によって第1の切削刃をラジアル方向に切削送りすることで、当該第1の切削刃により、スピンドル群側に露出された被加工物の面(被加工面)に対して旋削が施される。旋削時に第1の切削刃がラジアル方向のみならずスラスト方向へも移動できるため、第1の切削刃によって旋削可能な面形状は、切削刃がラジアル方向に通り抜け可能な平面形状に限定されず、例えば被加工面の中心軸線寄り部分と周縁部とで軸方向(スラスト方向)に高低差を生ずるようなテーパーな傾斜面形状などの非平面的形状も形成可能となる。また旋削中に、被加工物を回転させたままの状態で第1の切削刃を被加工面からスラスト方向に離すことができるため、第1の切削刃の破損を防止しながら旋削の一時中断を図ることも可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の旋削装置において、前記第3スピンドルは、前記第2スピンドルとのスプライン結合に基づいて、第2スピンドルに対し相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能となっていることを特徴とする。
請求項2によれば、第2スピンドルとその内側に設けられた第3スピンドルとはスプライン結合されているため、装置フレームに対して相対移動不能な第2スピンドルに対し、第3スピンドルが相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の旋削装置において、前記第1切削刃送り機構は、前記第3スピンドルの内側に回転可能に支持された動力伝達軸としての第4スピンドルと、その第4スピンドルを回転駆動するモータと、前記第3スピンドルのチャック機構側端部に設けられると共に第4スピンドルの回転運動を第1の切削刃のラジアル方向への切削送り運動に変換するための運動変換機構とを少なくとも具備することを特徴とする。
請求項3によれば、第3スピンドルの内側を利用して設けられた第4スピンドルを介して、前記モータと運動変換機構とが作動連結される。そして、モータによる第4スピンドルの回転運動が、運動変換機構によって第1の切削刃のラジアル方向への切削送り運動に変換される。この構成によれば、スラスト駆動機構により第2スピンドルに対してスラスト移動される第3スピンドルの内側を利用することで、一つの旋削装置内に第1切削刃送り機構とスラスト駆動機構とを相矛盾無く並存させることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の旋削装置において、前記チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削刃とは反対側に配置され、前記スピンドル群と反対側に露出された被加工物の面に対して切削を施す第2の切削刃と、前記第1切削刃送り機構とは別個独立に設けられてなる前記第2の切削刃を所定方向に切削送りするための第2切削刃駆動機構とを更に備えることを特徴とする。
請求項4によれば、被加工物の回転時に第2切削刃駆動機構によって第2の切削刃を所定方向に切削送りすることで、チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで第1の切削刃とは反対側に配置された第2の切削刃により、スピンドル群と反対側に露出された被加工物の面に対して切削が施される。この旋削装置によれば、チャック機構による1回のチャック状態で被加工物が有する複数の面(即ちスピンドル群側に露出された面およびスピンドル群と反対側に露出された面)を同時旋削可能となる。
尚、請求項1〜4において、被加工物が「中心軸線を取り囲む筒状壁部とその筒状壁部の略径方向に延びる壁部とを少なくとも有する被加工物」である場合において、前記「スピンドル群側に露出された被加工物の面」とは、被加工物の筒状壁部の略径方向に延びる壁部の内外側面のうちのスピンドル群側に向いている面のみならず、被加工物の筒状壁部の内外周面にあってスピンドル群側に露出されている部位をも含むものである。また、前記「スピンドル群と反対側に露出された被加工物の面」とは、被加工物の筒状壁部の略径方向に延びる壁部の内外側面のうちのスピンドル群側に向いている面と反対側の面のみならず、被加工物の筒状壁部の内外周面にあってスピンドル群と反対側に露出されている部位をも含むものである。
(付記):請求項1〜4において、前記チャック機構は、前記スピンドル群の回転軸線を放射状に取り囲む複数のチャック爪を具備しており、各チャック爪は被加工物の外周面を中心軸線に向けて押圧可能であること。
各請求項に記載の旋削装置によれば、チャック機構による被加工物の把持位置とスピンドル群との間に配置される第1の切削刃をスラスト駆動機構によってスラスト方向へも移動可能としたので、被加工物の旋削加工の自由度が従来よりも大幅に高い。従って、第1の切削刃によって旋削可能な面形状は平面形状に限定されず、例えば被加工物の回転軸寄り部分と周縁部とで軸方向に高低差を生ずるようなテーパーな傾斜面形状や半径方向の途中に段差が存在するような段差形状などの非平面的な形状も形成可能となった。
本発明の一実施形態たる旋削装置について図面を参照して説明する。なお、以下に言及する図面では、多数の線の交錯による見づらさを回避するために、本来ハッチングを付すべき断面部位であってもハッチングを一部省略していることを予めことわっておく。
図1に示すように、旋削装置は、図示しない基台上に固定されたスピンドルボックス11と、そのスピンドルボックス11の内部に固設された略円筒状(横断面円環状)のスピンドルケース20と、スピンドルボックス11の前面(図1では左側)下部から前方に延設された大ブラケット12とを備え、これら(11,12,20)により、固定物たる装置フレームが構成されている。
大ブラケット12の前端域にはスラスト駆動機構Tが設けられている。スラスト駆動機構Tは、大ブラケット12の前端から更に前方に延びる第1の小ブラケット13に支持された第1モータM1、カップリング14、大ブラケット12上に設置されたボールねじ15、送り台たるスライド体16および該スライド体16上に直立支持された直立ブラケット17を備えている。なお、直立ブラケット17の前方側には第2の小ブラケット18が固定され、その第2の小ブラケット18によって第2モータM2が支持されている。
スラスト駆動機構Tにおけるボールねじ15は、そのねじ軸の回転運動を従動体の直線運動に換えて従動体の位置を移動させる送りねじ機構の一種であり、従動体の移動方向が後記回転軸線Lと平行となるように設定されている。第1モータM1はカップリング14を介してボールねじ15のねじ軸に連結され、ボールねじ15の従動体はスライド体16に連結されている。従って、モータM1による前記ねじ軸の正逆回転に伴い、前記従動体並びにそれに連結されたスライド体16、直立ブラケット17、第2小ブラケット18及び第2モータM2が回転軸線Lの方向(スラスト方向)に一体移動可能となっている。
図1及び図2に示すように装置フレームの一部を構成するスピンドルケース20の内側には、略円筒状の回転体である第1スピンドル21が前後一対のラジアル軸受け31,31及びスラスト軸受け32を介して回転可能に支持されている。この第1スピンドル21の前端部にはプーリ25が連結され、このプーリ25は動力伝達ベルト26(図1参照)を介して回転駆動源としての第3モータM3に駆動連結されている。つまり、第1スピンドル21及びプーリ25は第3モータM3の駆動力によって強制回転される。
第1スピンドル21の内側には、それよりも小径な略円筒状の第2スピンドル22が前後一対のラジアル軸受け33,33を介して配設されている。但し、第2スピンドル22の前端部及び後端部はそれぞれ、前述した前後一対のラジアル軸受け33,33との係合関係に基づきスラスト方向への移動を規制されている。このため第2スピンドル22は、装置フレームにおけるスピンドルケース20と同様、スラスト移動不能となっている。なお、第1スピンドル21と第2スピンドル22との間に介装された前後一対のラジアル軸受け33,33は、第1スピンドル21の内側に第2スピンドル22を位置決めすると共に、第1スピンドル21にかかるラジアル荷重を内側から支えつつ第1スピンドル21を第2スピンドル22に対して回動可能に支持する働きをする。
更に第2スピンドル22の内側には、それよりも小径で且つ第1及び第2スピンドル21,22よりも長尺な略円筒状の第3スピンドル23が支持されている。図3の部分横断面図に示すように、第2スピンドル22の内部には第3スピンドル23がスプライン結合状態で保持されている。即ち、第2スピンドル22の内周壁には、スラスト方向に延びる複数条のキー溝22a(本例では6条)が形成されると共に、第3スピンドル23の外周壁には、それらキー溝22aに対応してスラスト方向に延びる複数条のキー23a(本例では6条)が突設されている。そして、各キー溝22aに対しそれぞれ対応するキー23aを嵌合させながら第2スピンドル22の内部に第3スピンドル23が嵌入されている。このようなスプライン結合に基づき、第3スピンドル23は第2スピンドル22に対して相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能となっている。
但し、第3スピンドル23の前端部は環状の止め具27,27によって前記直立ブラケット17に連結固定されている。このため、第3スピンドル23は回転不能な固定スピンドルとして位置付けられ、その第3スピンドル23とスプライン結合している第2スピンドル22も回転不能である。このように第2スピンドル22は回転不能で且つスラスト移動不能であることから、装置フレームに対し相対移動不能となっている。
更に、第3スピンドル23の内側には、動力伝達軸としてのシャフト状の第4スピンドル24が前後一対のベアリング34,34を介して回転可能に支持されている。第4スピンドル24の前端部は、カップリング28を介して前記第2モータM2の出力軸に連結されており、第4スピンドル24はモータM2の駆動力によって回転駆動される。
なお、スピンドルケース20内において、第1、第2、第3及び第4スピンドル21〜24は各スピンドルの中心軸線が完全一致するように配置されていること、及び、四つのスピンドル21〜24に共通の中心軸線が第1及び第4スピンドル21,24にとっての共通の回転軸線L(図2参照)ともなっていることは言うまでもない。
図1に示すように、第1スピンドル21の後端部(図1では右端部)には、略リング状のやや肉厚な面板29が装着され、更にその面板29の後端面上には、概して環状をなすチャック機構40が設けられている。つまり面板29及びチャック機構40は第1スピンドル21に一体化され、これら(29,40)は第1スピンドル21及びプーリ25と共に同期回転可能となっている。
図4はチャック機構40をその軸線方向から見た状態を示す。図4に示すように、チャック機構40は、その中心軸線(前記回転軸線Lに一致)を放射状に取り囲む複数のチャック爪41を有している。これら複数のチャック爪41は、回転軸線Lの周りに等角度間隔で配置されている。各チャック爪41毎に、油圧式シリンダ及びピストンからなる油圧アクチュエータ42が割り当てられており、この油圧アクチュエータ42によって各チャック爪41がチャック機構40の径方向に出没可能となっている。
図1及び図2に示すように、チャック機構40内の各油圧アクチュエータ42は、面板29、第1スピンドル21の壁部及びプーリ25の各々の内部に設定された油圧経路43を介して、前記プーリ25の前端側に隣接配置されたロータリージョイント44に接続されている。ロータリージョイント44は、前記油圧経路43と、図示しない油圧発生源(例えば油圧ポンプ)との間に介在して、プーリ25、第1スピンドル21、面板29及びチャック機構40が一体回転するときも停止するときも、油圧発生源からチャック機構内部の各油圧アクチュエータ42に油圧を供給する働きをする。複数のチャック爪41に包囲された領域に被加工物(ワーク)Wを配置した状態で各油圧アクチュエータ42に油圧力を供給することで、各チャック爪41が回転軸線Lに向かって突出する。これにより、被加工物Wはその外周部を各チャック爪41によって把持されると共に、被加工物Wの中心軸線Cが前記回転軸線Lに一致するように位置決めされる。
なお、図1及び図5に示すように、略環状をなすチャック機構40の内周部には基準金45が設けられている。この基準金45は、チャック機構の複数のチャック爪41で被加工物Wを把持する際に、被加工物Wの一部を基準金45に当接させることで被加工物Wの軸方向位置決めに関与する。
図1及び図5に示すように、第3スピンドル23の後端部は、あたかもフランジのように径方向に膨出形成されている。この第3スピンドル23の後端部には第1の刃物台51が径方向に沿ってスライド可能に設けられている。第1の刃物台51上には、第1の切削刃51aが固着されている。第1の刃物台51と前記第4スピンドル24の後端部との間には、第4スピンドル24の正逆回転運動を第1の刃物台51及び切削刃51aの切削送り運動(ラジアル方向への直線的往復運動)に変換するための運動変換機構54が介装されている。この運動変換機構54は具体的には、第4スピンドル24の後端部に設けられたピニオンと、そのピニオンに噛み合うラックを備えたスライド部材とから構成される。前記第1の刃物台51はそのラック付きスライド部材に取着されることでラジアル方向スライドが可能となっている。
第1の刃物台51及び切削刃51aは、チャック機構40による被加工物Wの把持位置よりも前側であって、当該把持位置と前記四つのスピンドル21〜24群との間の領域に配設されている。本実施形態では、第2モータM2、カップリング28、第4スピンドル24及び運動変換機構54により、旋削時に第1の刃物台51及び切削刃51aを前記スピンドル群及び被加工物Wのラジアル方向に切削送りするための第1切削刃送り機構が構成される。このように、第3スピンドル23の内側を利用して、第1の切削刃51aと第1切削刃送り機構とが作動連結されている。
そして、前記スラスト駆動機構Tにより、直立ブラケット17に連結された第3スピンドル23、第1の切削刃51a及び第1切削刃送り機構が一体となって第2スピンドル22に対しスラスト方向に相対移動可能となっている。それ故、第1の切削刃51aには、第1切削刃送り機構によるラジアル方向への移動自由度の他に、スラスト駆動機構Tによるスラスト方向への移動自由度が確保されている。
図1及び図5に示すように、チャック機構40による被加工物Wの把持位置よりも後側(即ち当該把持位置を挟んで前記第1の刃物台51とは反対側)には、第2の刃物台52及び第3の刃物台53が任意方向にスライド可能に設けられている。
第2の刃物台52上には、第2の切削刃52aが固着されている。第2の切削刃52aは、スピンドル群と反対側に露出された被加工物Wの面に対して切削を施すためのものである。第2の刃物台52及び切削刃52aに対応して設けられた第2切削刃駆動機構55(図6参照)は、旋削時には少なくとも第2の切削刃52aをラジアル方向及びスラスト方向に送り駆動する。
第3の刃物台53上には、第3の切削刃53a及び第4の切削刃53bが固着されている。第3の切削刃53a及び第4の切削刃53bも、スピンドル群と反対側に露出された被加工物Wの部位であって、前記第2の切削刃52aによって切削されない他部位に対して切削を施すためのものである。具体的には、後述のように被加工物Wがブレーキドラム中間製品である場合、第3の切削刃53aはドラム本体部の内周面61aの切削に供せられ、第4の切削刃53bはインロー孔63の内周縁の切削に供せられる。第3の刃物台53及び両切削刃53a,53bに対応して設けられた第3及び第4切削刃駆動機構56(図6参照)は、旋削時に第3の刃物台53等を少なくともスラスト方向に送り駆動する。なお、第2切削刃駆動機構55並びに第3及び第4切削刃駆動機構56は、通常の旋盤における2サドルスライドに準じた機構として構築されている。
図6に示すように、この旋削装置の制御システムはマイクロコンピュータ類似のコントローラ57を中心として構築されている。コントローラ57には設定器58が接続され、又、コントローラ57の出力側には、前記第1〜第3モータM1,M2及びM3、第2切削刃駆動機構55並びに第3及び第4切削刃駆動機構56が接続されている。設定器58は、この旋削装置を数値制御する際の制御条件等を入力したり、旋削作業の状況をモニタリングしたりするための入出力インターフェイスである。コントローラ57は、設定器58によって設定された各種の制御条件に基づいてアクチュエータ類(M1,M2,M3,55,57等)を自動制御する。
次に、本実施形態の旋削装置を用いて、被加工物Wとしてのブレーキドラム中間製品に旋削を施す場合の作用及び効果について説明する。
被加工物Wたるブレーキドラム中間製品は、鋳鉄等の金属材料を鋳造した物であり、図5及び図7に示すように、中心軸線Cを取り囲む筒状壁部としてのドラム本体部61と、その筒状壁部の径方向に延びる壁部としてのフランジ部62とを備えている。フランジ部62の中央にはインロー孔63が貫通している。
旋削加工に際しては先ず、チャック機構40の各チャック爪41によってブレーキドラム中間製品のドラム本体部61の外周面を把持することにより、ブレーキドラム中間製品の中心軸線Cを旋削装置の回転軸線L(即ちスピンドル群21〜24の中心軸線)に一致させつつ当該ブレーキドラム中間製品のラジアル方向位置決めを行う。ブレーキドラム中間製品のスラスト方向位置決めは、チャック時にフランジ部62の外側面62aを基準金45に当接させることで完了する。ブレーキドラム中間製品のチャッキング完了後に第3モータM3を始動することで、プーリ25、第1スピンドル21、面板29、チャック機構40及びそれに把持されたブレーキドラム中間製品Wが一体的に同期回転される。
ブレーキドラム中間製品Wの回転時に、スラスト駆動機構Tの第1モータM1を作動させてスライド体16に連結された全ての部材(第2モータM2、第3スピンドル23、第4スピンドル24、運動変換機構54、第1の刃物台51、第1の切削刃51a等)を第2スピンドル22に対してスラスト方向に一体移動させながら、第1切削刃送り機構の第2モータM2を作動させて第1の刃物台51及び切削刃51aをラジアル方向に切削送りする。こうして第1の切削刃51aをスラスト及びラジアル両方向へ同時に切削送りすることにより、フランジ部62の外側面62aを、インロー孔63の内周縁付近(即ち中心軸線C寄り部分)とフランジ部62の外周縁部とで軸方向に高低差が生ずるような非平面的な形状に旋削することができる。例えば図7の部分拡大図に示すように、フランジ部の外側面62aを、中心軸線Cと直交する仮想鉛直面に対して外周部前方突出且つ中心部後退的な傾斜角(θ−)を有するテーパーな傾斜面に形成することができる。
また、第1の切削刃51aによるフランジ部外側面62aの旋削時に、第2切削刃駆動機構55を作動させて第2の刃物台52及び切削刃52aをスラスト及びラジアル両方向へ切削送りすることにより、フランジ部の内側面62bを、インロー孔63の内周縁付近(即ち中心軸線C寄り部分)とフランジ部62の外周縁部とで軸方向に高低差が生ずるような非平面的な形状に旋削することができる。例えば図7の部分拡大図に示すように、フランジ部の内側面62bを、中心軸線Cと直交する仮想鉛直面に対して外周部後方突出且つ中心部前退的な傾斜角(θ+)を有するテーパーな傾斜面に形成することができる。
更にブレーキドラム中間製品Wの回転時に第3及び第4切削刃駆動機構56を作動させて第3の刃物台53及び第3の切削刃53aをスラスト方向に切削送りすることにより、ドラム本体部61の内周面61aに対して旋削を施すことができる。また、ドラム本体部内周面61aの旋削後(又は旋削前)に、第3及び第4切削刃送り機構56を作動させて第3の刃物台53及び第4の切削刃53bを所定方向に切削送りすることにより、インロー孔63の内周縁に対し仕上げ旋削を施すことができる。
このように本実施形態の旋削装置によれば、チャック機構40による1回のチャック状態でブレーキドラム中間製品Wが有する複数の面(61a,62a及び62bの三面)を同時に旋削することができる。その派生的効果としては、ブレーキドラム中間製品Wの各面に旋削加工を施す際のチャッキングの回数を低減でき、把持精度の影響による加工精度の低下を防止できること、及び、旋削加工に必要な機械の台数を減らして設備の保守管理を容易にできること、があげられる。
旋削時には第1の切削刃51aがラジアル方向のみならずスラスト方向へも移動できるため、第1の切削刃51aによって旋削可能な面形状は単純な平面形状に限定されず、上述のように被加工面(62a)の中心軸線C寄り部分と周縁部とで軸方向に高低差を生ずるようなテーパーな傾斜面を形成することができる。また旋削中に、被加工物Wを回転させたままの状態で第1の切削刃51aを被加工面(62a)からスラスト方向に離すことも可能なため、第1の切削刃51aの破損を防止しながら旋削を一時中断することもできる。
(変更例):上記実施形態の旋削装置における第1の切削刃51aは、スラスト及びラジアル両方向への移動自由度を有するため、例えば図8(A)及び(B)に示すような前面形状を旋削加工することができる。即ち図8(A)の被加工物WAにあっては、前側天板部66の一部が前方に突出した断面ハット形状をなし、そのハット形状の段差部分67にR形状が付与されている。また図8(B)の被加工物WBにあっては、後側底板部68の一部が後方に突出した形状をなし、その後方突出部の逆段差部分69にR形状が付与されている。これら段差部分67や逆段差部分69のR形状等の非平面形状は、第1の切削刃51aがラジアル方向のみならずスラスト方向へも移動可能であることにより形成可能となったものである。
本発明の旋削装置による旋削対象物(被加工物)は、ブレーキドラムの類に限定されるものではなく、少なくとも切削加工時において中心軸線Cの周りで回転させることが可能なあらゆる形状の物を旋削対象とすることができることは言うまでもない。
旋削装置の断面図。 旋削装置のスピンドルケース内を示した拡大断面図。 旋削装置におけるスピンドル群の重合関係の概要を示す拡大横断面図。 旋削装置におけるチャック機構の拡大側面図。 旋削装置におけるチャック機構付近の拡大断面図。 旋削装置の制御構成の概要を示すブロック図。 被加工物たるブレーキドラムの一例を示す断面図及びその部分拡大図。 (A)及び(B)は旋削可能な被加工物形状の別例を示す断面図。
符号の説明
11…スピンドルボックス、12…大ブラケット、20…スピンドルケース(11,12及び20は装置フレームを構成する)、21…第1スピンドル、22…第2スピンドル、23…第3スピンドル、24…第4スピンドル、28…カップリング、33…ラジアル軸受け、40…チャック機構、51a…第1の切削刃、52a…第2の切削刃、53a,53b…第3及び第4の切削刃、54…運動変換機構、55…第2切削刃駆動機構、C…被加工物の中心軸線、L…スピンドルの回転軸線、M1…モータ、M2…モータ(24,28,54及びM2は第1切削刃送り機構を構成する)、M3…モータ(回転駆動源)、T…スラスト駆動機構、W,WA,WB…被加工物(ワーク)。

Claims (4)

  1. 被加工物に対し旋削を施すための装置であって、
    固定物たる装置フレームと、
    前記装置フレームに回転可能に支持された略円筒状の第1スピンドルと、
    前記第1スピンドルの内側にラジアル軸受けを介して支持されると共に前記装置フレームに対し相対移動不能に設けられた略円筒状の第2スピンドルと、
    前記第2スピンドルの内側において該第2スピンドルに対し相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能に設けられた略円筒状の第3スピンドルと、
    前記第1スピンドルの一端側にて該第1スピンドルと同期回転可能に設けられると共に前記スピンドル群に共通の回転軸線に被加工物の中心軸線を一致させつつ被加工物を把持するためのチャック機構と、
    前記第1スピンドルに作動連結されて第1スピンドル及びチャック機構を強制回転させるための回転駆動源と、
    前記チャック機構による被加工物の把持位置と前記スピンドル群との間に配置されてスピンドル群側に露出された被加工物の面に対し切削を施すための第1の切削刃と、
    前記第3スピンドルの内側を利用して前記第1の切削刃に作動連結されると共に当該切削刃を前記スピンドル群及び被加工物のラジアル方向に切削送りするための第1切削刃送り機構と、
    前記第3スピンドル、第1の切削刃及び第1切削刃送り機構を一体として前記第2スピンドルに対しスラスト方向に相対移動させるためのスラスト駆動機構と
    を備えることを特徴とする旋削装置。
  2. 前記第3スピンドルは、前記第2スピンドルとのスプライン結合に基づいて、第2スピンドルに対し相対回転不能且つスラスト方向への相対移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の旋削装置。
  3. 前記第1切削刃送り機構は、前記第3スピンドルの内側に回転可能に支持された動力伝達軸としての第4スピンドルと、その第4スピンドルを回転駆動するモータと、前記第3スピンドルのチャック機構側端部に設けられると共に第4スピンドルの回転運動を第1の切削刃のラジアル方向への切削送り運動に変換するための運動変換機構とを少なくとも具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の旋削装置。
  4. 前記チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削刃とは反対側に配置され、前記スピンドル群と反対側に露出された被加工物の面に対して切削を施す第2の切削刃と、
    前記第1切削刃送り機構とは別個独立に設けられてなる前記第2の切削刃を所定方向に切削送りするための第2切削刃駆動機構と
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の旋削装置。
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