JP4400693B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置における像担持体の回転ムラを防止する技術や、カラー画像形成装置において、複数の像担持体に形成された各色のトナー画像を、中間転写体などの被転写媒体へ転写する際の色ズレを防止する技術に関する。
カラー画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各原色ごとの像担持体を有し、各像担持体で各色のトナー画像を形成し、これを中間転写体に重ね、4色の重なったトナー画像を転写紙に転写してカラー画像を形成している。
各像担持体は、それぞれが、帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置等を備えた画像形成部を構成しており、各色の画像形成部と、中間転写体とが一体になってプロセスカートリッジを構成している。このプロセスカートリッジは、画像形成装置本体から引き出し可能であり、各像担持体ユニットや現像装置などはプロセスカートリッジを引き出した状態でプロセスカートリッジに対して着脱できる構成となっている。
各色の画像形成部で形成された各色のトナー画像は、回動する中間転写体上に転写装置により順次転写され、合成されたカラー画像が形成される。色ズレのないカラー画像を作るには、前のトナー画像に一致させて次のトナー画像を重ねる必要がある。
このような目的からトナー画像を転写しているときの像担持体と中間転写体等の被転写媒体の線速度は、高精度に一致している必要がある。両者の線速度に差ができると、色ズレや画像ズレの原因となるからである。
各像担持体の駆動は、像担持体ごとに設けられた駆動装置による。駆動装置は、メインモータから複数の歯車を介して減速された回転を回転軸に伝達する。回転軸は円筒形の像担持体を挿抜自在に貫通して、反対側の軸受で支持され、像担持体を回転する。
像担持体は、前述したようにメインモータからの回転を複数の歯車からなる歯車列を介して受けることから、各歯車の全ての精度が要求され、各歯車の累積された公差の影響から、わずかではあるが、回転ムラを起こしている。一方、中間転写体も、同様の駆動手段から駆動されるので、回転ムラがある。そのため、像担持体と中間転写体の線速を一致させても、回転ムラが起こると、そのときの画像にブレが生じる。
これに対し、特許文献1(特開2000−112194号)では、回転軸から像担持体への回転の伝達を、嵌合部材を介して連設された1個の大歯車を直接連結させるとともに、大歯車の軸受を嵌合部材の嵌合部がはまりこむカップリング形状としている。このような構成によって、メインモータから像担持体までは1個の大歯車で減速するようになり、歯車の数を減らして累積公差の影響を減少させ、回転ムラを改善できるとしている。
しかしながら、回転ムラは改善できるが、0になる訳ではない。また、カラー画像形成装置では、中間転写体も回転ムラがあるので、前記の構成では、中間転写体に転写中に生じる回転ムラを防止することはできない。
特開2000−112194号 特許請求の範囲、段落0003、段落0010、図1
本発明は、前記の事実から考えられたもので、像担持体を有する画像形成装置において、像担持体の回転ムラを減少したり、中間転写体等の被転写媒体とほぼ同一の線速を保持できる画像形成装置を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために本願の画像形成装置は、像担持体と、駆動手段と、前記駆動手段により回転される回転軸と、前記回転軸の回転を前記像担持体に伝えるカップリングと、を有する画像形成装置であって、前記カップリングは、像担持体側カップリングと駆動手段側カップリングとから構成され、前記像担持体側カップリングと前記駆動手段側カップリングのうち少なくとも一方のカップリングが中空円筒部を有し、該中空円筒部に前記回転軸が遊嵌し、前記少なくとも一方のカップリングと前記回転軸とを接続するピンの外径と、前記ピンが挿入される長孔の短幅との間には差があり、前記中空円筒部の内径と前記回転軸の外径との差は、前記ピンの外径と前記長孔の短幅との差より大きく、前記回転軸が遊嵌するカップリングに回転軸の軸方向に延びる複数の凸部が形成され、他方のカップリングに複数の凹部が形成され、前記凸部が前記凹部に遊嵌することを特徴としている。
前記中空円筒部を有するカップリングが、前記駆動手段側カップリングである構成としたり、前記像担持体側カップリングと前記駆動手段側カップリングの双方が中空円筒部を有し、該両方の中空円筒部に前記回転軸が貫通する構成としたり、前記像担持体側カップリングと前記駆動手段側カップリングとが遊嵌している構成としたり、一方のカップリングから他方のカップリングへ回転を伝達するとき、前記複数の凸部と凹部とが前記回転軸の回転方向の2個所以上で当接する構成としたり、前記複数の凸部と凹部とが当接した個所の当接面の延長面内にカップリングの中心軸が含まれる構成としたり、前記像担持体が複数あり、それぞれの像担持体上に形成される画像を被転写媒体へ転写して、当該画像を重ね合わせる構成としたり、前記被転写媒体が中間転写体である構成としたり、前記カップリングが、前記複数の像担持体ごとに設けられている構成としたりすることができる。
〔作用〕
モータなどの回転を歯車列などを介して像担持体に伝達するとき、モータ等の駆動手段と像担持体とをカップリングで接続する。本発明によれば、このカップリングに遊びがあるので、駆動軸と被駆動部材との間に偏心などの誤差が生じていても回転ムラを悪化させずにすむ。
カラー画像形成装置の場合、複数の像担持体を有し、各像担持体のトナー像を中間転写体等の被転写媒体に転写する。転写する際には、両者は密着して回転しているが、像担持体の駆動手段に回転ムラが発生したり、中間転写体側に回転ムラが発生することがある。このような場合でも、本発明では、カップリングの遊びによって像担持体の回転ムラを小さく抑えられるので、像担持体は被転写媒体に追従することができ、像担持体と被転写媒体とはズレることなく同一の線速で回転し、画像のズレが生じない。
係止部と被係止部とが遊嵌していると、一方のカップリングから他方のカップリングへ回転を伝達するとき、前記複数の係止部と被係止部は、少なくとも1個所では接触できるが、2個所で接触するのは部品の製造精度や位置精度等から困難である。一方、像担持体はクリーニングブレードや自重などによって、回転中心は回転軸やカップリングの中心とは異なっている。そのため、1個所でしか接触しないと、回転の中心位置が変化して回転ムラを大きくしてしまう。これに対し本発明では、係止部と被係止部との遊嵌に加えて回転軸とカップリングとが遊嵌しているので、係止部と被係止部とは2個所以上で同時に当接することができ、回転の中心位置が変化せず、回転ムラを吸収することができる。
特に、複数の係止部と被係止部の部品公差を積み上げた量よりも中空円筒部内径φDと回転軸外径φdの差(φD−φd)を大きくすることによって、係止部と被係止部とは2個所以上で同時に当接することができ、回転の中心位置が変化せず、回転ムラを吸収することができる。
回転軸にピンをその両端が突出するように貫通して取り付け、ピンの両端をカップリングの長孔に挿通している。ピンの径は長孔の幅より小さくて、ピンと長孔との間には隙間ができるようになっている。カップリングと回転軸との間に相対的な回転を加えたとき、ピンの両端は長孔内をそれぞれ反対方向に移動する。このとき、ピンと長孔との間の隙間に加えて回転軸と中空円筒部との隙間があるので、ピンの両端部は同時に長孔の側面に当接することができ、回転中心が移動しない。したがって、回転ムラを減少させることができる。
また、前記一方のカップリングの中空円筒部の内径をD、前記回転軸の外径をdとしたときに、2カ所の前記ピンと前記回転軸の接触部の部品公差を積み上げた量よりも(D−d)が大きくなるように設定したことによって、ピンと回転軸の接触部とは2個所以上で同時に当接することができ、回転の中心位置が変化せず、回転ムラを吸収することができる。
また、回転軸と回転軸が遊嵌しているカップリングとは回転方向には遊びが無い状態にし、一方のカップリングに形成された複数の凸部を、他方のカップリングに形成された複数の凹部に遊嵌させカップリングを結合させると、凸部と凹部との隙間と、中空円筒部と回転軸との間の隙間とによって、凸部と凹部とは2個所以上で同時に接触でき、回転中心を移動させることがなくなる。したがって、回転ムラを減少させることができる。
凸部が凹部に遊嵌し、一方のカップリングから他方のカップリングへ回転を伝達するとき、前記複数の凸部と凹部とが2個所以上で同時に当接し、当接した個所の当接面の延長面内にカップリングの中心軸が含まれるようにすると、カップリング間で回転方向の力を安定して効率よく伝達することができ、さらに回転ムラを減少させることができる。
前記一方のカップリングの中空円筒部の内径をD、前記回転軸の外径をdとしたときに、複数の前記凸部と前記凹部の接触部の部品公差の積み上げた量よりも(D−d)が大きくなるように設定することによって、凸部と凹部とは2個所以上で同時に当接することができ、回転の中心位置が変化せず、回転ムラを吸収することができる。
両方のカップリングに同じ形状の爪を形成することで、凸部と凹部を形成できるので、構成が簡単になる。
像担持体側カップリングと駆動手段側カップリングとが一本の回転軸で連結することで、カップリングの連結が安定する。
本発明は、像担持体に駆動手段の回転を伝達する画像形成装置において、像担持体の回転ムラが減少するので、カラー画像形成装置では、色ズレのない画像を得ることができる。また、モノクロの画像形成装置の場合、像担持体の回転ムラが減少するので、歪みの少ない画像を得ることができる。
本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置を示す図である。 像担持体の駆動手段から、駆動手段側カップリングまでを示す斜視図である。 図2の駆動手段側カップリング周辺部をやや角度を変えて見た分解斜視図である。 駆動手段側カップリングと像担持体側カップリングとからなるカップリングの嵌合前の状態を示す斜視図である。 カップリングが嵌合した状態の図で、(a)は両カップリングの爪の位置での断面図、(b)はピンの位置での断面図である。 (a)はピンの位置での断面図で隙間γ≒0の場合、(b)は隙間γを有する場合である。 (a)は、別の実施例でカップリングが嵌合した状態の爪の位置における断面図、(b)は回転軸が反時計方向に若干回転した状態の断面図である。 Y,M,Cの3色の像担持体に本発明のカップリングを使用し、Kのみに従来のガタの無いカップリングを使用したときの位置ズレを示す線図である。 4色全てに本発明のカップリングを使用したときの位置ズレを示す線図である。 (a)は、δ=50μmとした場合、2γの値の変化と最大色ズレ量との関係を示す線図で、(b)はδ3=50μmとした場合の線図である。
以下に本発明の実施例を図面によって説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置を示す図である。図1に示すカラー画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、原稿自動搬送手段30、画像読取装置60、画像書込装置3Y,3M,3C,3K、像担持体1Y,1M,1C,1K、帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置4Y,4M,4C,4K、定着装置24、ベルト状の中間転写体6、給紙手段21A,21B,21C、搬送系22等を有する。
原稿自動搬送手段30は両面又は片面の原稿dを自動搬送する手段である。画像読取装置60は、移動式光学系により画像情報が読み取られる装置で、原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、3枚の可動ミラー60Cで反射し、集光レンズ60Bにより、CCDからなる撮像素子60Aに結像して読み取る。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像形成体としての像担持体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、画像書込装置3Y、現像装置4Y及びクリーニング装置8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像形成体としての像担持体1M、帯電装置2M、画像書込装置3M、現像装置4M及びクリーニング装置8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像形成体としての像担持体1C、帯電装置2C、画像書込装置3C、現像装置4C及びクリーニング装置8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像形成体としての像担持体1K、帯電装置2K、画像書込装置3K、現像装置4K及びクリーニング装置8Kを有する。帯電装置2Yと画像書込装置3Y、帯電装置2Mと画像書込装置3M、帯電装置2Cと画像書込装置3C及び帯電装置2Kと画像書込装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
中間転写体6は、無端状のベルトであり、複数のローラにより張架され、回動可能に支持されている。
撮像素子60A上に結像した画像情報の信号は、図示しない画像処理部に送られる。画像処理部は、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込装置3Y,3M,3C,3Kに各色ごとの信号を送る。
画像書込装置3Y,3M,3C,3Kでは、レーザ光源としての半導体レーザを用い、半導体レーザが出射した光ビームはポリゴンミラーなどの光学要素により走査光ビームに形成されて被走査体としての像担持体1Y,1M,1C,1Kに入射し、各色の静電潜像を形成する。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に1次転写装置としての転写装置7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20A,20B,20C内に収容された記録紙Pは、給紙手段21A,21B,21Cにより給紙され、搬送系22を経て、レジストローラ23でタイミングを合わせて2次転写装置としての転写装置7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、転写装置7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを分離した中間転写体6は、クリーニング装置8Aによりクリーニングされる。
5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4Y,4M,4C,4Kにそれぞれ新規トナーを補給するトナー補給手段である。
図2は、像担持体1(1Y,1M,1C,1Kの任意の1つを示すものとする)の駆動手段から、駆動手段側カップリングまでを示す斜視図である。図3は、図2の駆動手段側カップリング周辺部をやや角度を変えて見た分解斜視図である。駆動手段100は、内部に歯車列等が収容され、図示しないメインモータにより回転軸110に減速された回転を伝達する。
回転軸110には駆動手段側カップリング120が取り付けられている。駆動手段側カップリング120は、中空円筒部121の一端側に、凸部として2つの爪122,122が向き合うように形成され、これらの爪122と爪122との間に2つの凹部123,123が形成されている。また、本体部121には、軸方向に延びる長孔124が貫通形成されている。回転軸110には、長孔124と重なり合うように貫通孔111が穿設されている。回転軸110の先端から駆動手段側カップリング120を挿入し、長孔124と貫通孔111とを重ねる。次に貫通孔111にピン125を挿通するとピン125の両端は駆動手段側カップリング120の両側に突出する。ピン125の両端の溝125a,125aが本体部121の外周面とほぼ同じ高さになるようにして、溝125a,125aにEリング126,126を嵌めると、駆動手段側カップリング120が図2に示すように回転軸110に係止されることになる。
回転軸110には、駆動手段側カップリング120を挿入する前に、コイルスプリング112を入れておき、駆動手段側カップリング120が像担持体側カップリング130と嵌合したとき、両カップリングの結合を保持するように付勢させる。
図4は、駆動手段側カップリング120と像担持体側カップリング130とからなるカップリング150の嵌合前の状態を示す斜視図である。像担持体側カップリング130の構成が分かり易くなるように、回転軸110は仮想線で表している。
像担持体側カップリング130は、金属製で、円筒形状をした像担持体1の両端に嵌め込まれて一体になっており、駆動手段側カップリング120と相補する形状となっている。すなわち、像担持体側カップリング130には、凸部としての2つの爪132,132と、これらの間にできる2つの凹部133,133とがある。爪132,132は、駆動手段側カップリング120の凹部123,123に嵌合し、凹部133,133には、駆動手段側カップリング120の爪122,122が嵌合する。
図5は、カップリング150が嵌合した状態の図で、(a)は両カップリングの爪122,132の位置での断面図、(b)はピン125の位置での断面図である。カップリング150を嵌合させるには、回転軸110を像担持体側カップリング130の中央の孔に挿通する。回転軸110は円筒形の像担持体1を貫通させる。次に、回転軸110又は像担持体1のいずれかを回転して駆動手段側カップリング120の爪122と像担持体側カップリング130の爪132とを位置合わせして押し込む。カップリング150が嵌合したら、像担持体1の反対側から突出した回転軸110の先端を、フレームに設けられた軸受(図示せず)に嵌合して軸支させる。コイルスプリング112の付勢力により駆動手段側カップリング120は長孔124に沿って軸方向に進退し、カップリング150は嵌合状態を保持することができる。
従来のカップリングでは、双方のカップリングが嵌合した場合、爪122,132と凹部123,133の嵌合部、長孔124とピン125の嵌合部、回転軸110と両カップリング120,130の嵌合部の全てにおいて、隙間なく嵌合している。
これに対し、本発明では、カップリング150の嵌合に遊びがあることに特徴がある。すなわち、長孔124とピン125との嵌合と、駆動手段側カップリング120と回転軸110との嵌合とが遊嵌となっている。この遊嵌について、以下に詳細に説明する。
図5(a)に示すように、駆動手段側カップリング120の爪122と像担持体側カップリング130の爪132とは隙間の無い状態で嵌合している。これは、通常のカップリングの嵌合状態と同じである。
これに対し、図5(a)及び(b)に示すように、駆動手段側カップリング120の孔径Dと回転軸の径dとの間には、D=d+2γの関係があり、半径(片側)γの隙間が設けられている。また、図5(b)に示すようにピン125と長孔124との間には、片側δの隙間が設けられている。本発明は、このようにカップリング150に隙間γとδを持たせ、遊嵌した状態にしたことに特徴がある。
これらの隙間γ、δがあることで、駆動手段100から回転軸110に伝達される回転に歯車のピッチ誤差等種々の原因よって回転ムラが生じた場合でも、回転ムラを吸収することができる。以下にさらに詳細に説明する。
図6(a)は、γ≒0の場合である。回転軸110と駆動手段側カップリング120との間の隙間はほぼ0ではあるが、相互に回転はできるものとする。図6(a)において、回転軸110が駆動手段側カップリング120に対して反時計方向に若干の角度回転したとき、ピン125と長孔124の位置や加工精度にばらつきがあって、一方の係止部であるピン125の上端は図の左側Aでは被係止部としての長孔124の側面と当接するが、他方の係止部であるピン125の下端は、左右両側が長孔124の両方の側面から離れた状態となっている。ここで位置や加工精度のばらつきなどの部品公差の積み上げで生じてしまった係止部の誤差をδ1とする。このように係止部と被係止部とが1個所しか当接しないと、回転中心がずれて回転ムラが大きくなる。カップリングのガタが小さいと、このような1点当たりが起き易くなる。
像担持体1はクリーニングブレードや自重などによって、回転中心は回転軸110やカップリング150とは異なっている。ガタが小さいと、2個所ある伝達点のうち、片方しか使われないため、像担持体1の回転中心から回転中心が移動することが起こり、回転ムラが悪化する。
これに対し、図6(b)では回転軸110と駆動手段側カップリング120との間に2δ<2γの条件を満たす径の差2γがあるので、回転軸110が駆動手段側カップリング120内で移動し、係止部としてのピン125の上端は被係止部としての長孔124の左側面Bに当接し、もう1つの係止部であるピン125の下端は長孔124の右側面B’に当接することができる。このように2つの係止部は同時に被係止部に当接することで、回転中心の移動を防止して回転ムラを小さく抑えることができる。ここに示すδは、図6(a)のδ1に対応して設定されるもので、δ1≦δとなっている。
図7は、別の実施例で、カップリングが嵌合した状態の爪の位置における断面図である。駆動手段側カップリング120の爪122と、像担持体側カップリング130の爪132とが、隙間2γを保って遊嵌している。図示は省略するが、ここでは、図5(b)に示すピン125と長孔124との隙間は0となっている。したがって、回転軸110の回転は全て駆動手段側カップリング120に伝達される。
図7(a)はγ=0の場合である。図7(a)において、駆動手段側カップリング120が像担持体側カップリング130に対して反時計方向に若干の角度回転したとき、爪122と爪132の位置や加工精度にばらつきがあって、一方の係止部である爪122の上側は図のBでは被係止部としての爪132と当接するが、他方の係止部である爪122の下側は爪132からは離れた状態になっている。ここで、位置や加工精度のばらつきで生じてしまった係止部の誤差をδ2とする。
このように係止部と被係止部とが1カ所しか当接しないと、回転中心がずれて回転ムラが大きくなる。
図7(b)は、回転軸110が駆動手段側カップリング120に対して反時計方向に若干回転した状態である。ピン125と長孔124との隙間は0なので、回転軸110の回転は駆動手段側カップリング120に直接伝達される。そして、爪122,122が爪132,132に当接する。この実施例では、回転軸110と駆動手段側カップリング120の中空円筒部121との間にδ2<2γの条件を満たす隙間2γがあるので、係止部としての爪122と被係止部としての爪132とは、CとC’の2個所で圧接することができる。また、爪122と爪132との間にはδ3の隙間を設けているが、このδ3は、図7(a)のδ2に対応して設定されるもので、δ2≦δ3となっている。
本実施の形態では、爪122から爪132へ回転を伝達する時、図7(b)に示すように、爪122と爪132とが当接してできる当接面C及びC’の延長した面内に回転軸110のカップリング150の中心軸Oが含まれるように設計することが望ましい。図7(b)のように爪が180゜の間隔で2つで、当接面C及びC’が2個所であれば、当接面C及びC’とカップリングの中心軸Oとは同一平面m内に含まれることになる。爪が3個以上になった場合には、少なくともそのうちの2個所で当接し、各当接面の延長面内にカップリングの中心軸Oが含まれるように設計することになる。一般に、2個所の当接面が1平面内に含まれない場合には、各当接面の延長面内にカップリングの中心軸Oが含まれるように設計すればよい。このようにすることで、回転軸110の回転方向の力が、爪122から爪132へ安定した状態で効率よく伝達することができ、さらに回転ムラを減少させることができる。
像担持体1が中間転写体6等の被転写媒体と密着してトナー画像の転写を行っている際に、従来のカップリングでは遊びがないので、像担持体に回転ムラが発生し易くなり、転写中の像担持体1と中間転写体6との間にズレが生じ、画像不良の原因となっていた。
モノクロの画像形成装置の場合は、カップリングに遊びがない場合、像担持体1に回転ムラを生じ、画像不良の原因となっていた。
これに対し、本発明では、前記隙間γの作用で像担持体1の回転ムラを抑えることができるので、像担持体1は中間転写体6と密着した状態を保持して同一の線速で回転することができるようになった。モノクロの場合には、像担持体1は一定の線速を保って回転することができるようになった。したがって、モノクロにおける画像不良や、カラー画像における色ズレを減少させることができた。
また、前記のような遊びのある接続にすると、カップリング150の組立がやり易くなる。また、前記の実施例に示す駆動手段側カップリング120や像担持体側カップリング130の構成も簡単であり、製造コストも安価で、組み付けも容易である。
前記の構成において、被転写媒体として中間転写体6を例示したが、転写紙でもよい。また、ピン125を回転軸110の貫通孔111に挿通し、ピン125と長孔124に嵌合させている構成と、爪122と爪132の噛み合わせを例示したが、これらの形態に限定されない。
たとえば、前記貫通孔111とピン125に代わる係止部を回転軸110に設け、長孔124に代わる被係止部を駆動手段側カップリング120に設けて両者を遊嵌させる構成とすればよい。
係止部と被係止部とを、回転軸110と駆動手段側カップリング120の一方に形成した突起と、他方に形成した凹部とすることもできる。また、回転軸110は駆動手段側カップリング120と像担持体側カップリング130のいずれか一方にあればよく、双方を貫通する必要はない。
本発明においては、カップリング150の接続部に遊びができ、2個所で接触できることが重要である。そのために前記実施例では、長孔124とピン125との嵌合と、駆動手段側カップリング120と回転軸110との嵌合の双方を遊嵌する構成としている。しかし、両方のうち、いずれか一方でもよい。また、図6(b)に示すピン125と長孔124との遊嵌構造と、図7に示す爪122と爪132の遊嵌構造とを合わせて用いてもよい。
また、2γの値であるが、0.03〜0.5mmの範囲内が望ましく、さらに好ましくは、0.05〜0.4mmの範囲である。0.03mm未満であると、回転ムラの吸収が不足することがあり、0.5mmを越えると回転軸110の駆動に追従できなくなるからである。
図8は、Y,M,C,Kの4色のうち、Y,M,Cの3色の像担持体に図5(a)と図7に示す2種類のカップリングを使用し、Kのみに従来のガタの無いカップリングを使用したときの位置ズレを示す線図である。隙間δ及びδ3は、共に50μmとした。ガタのあるカップリングを使用したY,M,Cの3色は、ほぼ一致して変化しており、各色間のズレは殆ど無い。すなわち、各像担持体1Y,1M,1Cは中間転写体6の回転に僅かな誤差内で追従できた。これに対し、1Kは中間転写体6の回転に追従できず、大きくズレた。
図9は、Kの像担持体1Kのカップリングにも他の色と同じくガタの大きいカップリングを取り付けた場合である。Y,M,C,Kの4色が一致して中間転写体6の回転に追従できたことが分かる。
図10(a)は、δ=50μmとした場合、2γの値の変化と最大色ズレ量との関係を示す線図で、(b)はδ3=50μmとした場合の線図である。いずれの場合も、2γが50μm未満では急激に色ズレが増加したが、50μm以上であれば320μmまで色ズレはほぼ0で一定であった。
なお、前記実施例では、カップリング150の遊び機能を、駆動手段側カップリング120に持たせたが、像担持体側カップリング130に長孔124に対応する凹部を形成してもよい。しかし、加工が難しくなるので、実施例のように駆動手段側カップリングに120に形成する方が望ましいと言える。
1 像担持体
6 中間転写体(被転写媒体)
100 駆動手段
110 回転軸
111 貫通孔
120 駆動手段側カップリング
121 中空円筒部
122 爪(凸部)
123 凹部
124 長孔(被係止部)
125 ピン(係止部)
130 像担持体側カップリング
132 爪(凸部)
133 凹部
150 カップリング

Claims (9)

  1. 像担持体と、
    駆動手段と、
    前記駆動手段により回転される回転軸と、
    前記回転軸の回転を前記像担持体に伝えるカップリングと、
    を有する画像形成装置であって、
    前記カップリングは、像担持体側カップリングと駆動手段側カップリングとから構成され、
    前記像担持体側カップリングと前記駆動手段側カップリングのうち少なくとも一方のカップリングが中空円筒部を有し、該中空円筒部に前記回転軸が遊嵌し、
    前記少なくとも一方のカップリングと前記回転軸とを接続するピンの外径と、前記ピンが挿入される長孔の短幅との間には差があり、
    前記中空円筒部の内径と前記回転軸の外径との差は、前記ピンの外径と前記長孔の短幅との差より大きく、
    前記回転軸が遊嵌するカップリングに回転軸の軸方向に延びる複数の凸部が形成され、
    他方のカップリングに複数の凹部が形成され、
    前記凸部が前記凹部に遊嵌することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中空円筒部を有するカップリングが、前記駆動手段側カップリングであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体側カップリングと前記駆動手段側カップリングの双方が中空円筒部を有し、該両方の中空円筒部に前記回転軸が貫通することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体側カップリングと前記駆動手段側カップリングとが遊嵌していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 一方のカップリングから他方のカップリングへ回転を伝達するとき、前記複数の凸部と凹部とが前記回転軸の回転方向の2個所以上で当接することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の凸部と凹部とが当接した個所の当接面の延長面内にカップリングの中心軸が含まれることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体が複数あり、それぞれの像担持体上に形成される画像を被転写媒体へ転写して、当該画像を重ね合わせることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記被転写媒体が中間転写体であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記カップリングが、前記複数の像担持体ごとに設けられていることを特徴とする請求項7または8記載の画像形成装置。
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