JP4400287B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4400287B2
JP4400287B2 JP2004103605A JP2004103605A JP4400287B2 JP 4400287 B2 JP4400287 B2 JP 4400287B2 JP 2004103605 A JP2004103605 A JP 2004103605A JP 2004103605 A JP2004103605 A JP 2004103605A JP 4400287 B2 JP4400287 B2 JP 4400287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
trench
forming
sio
semiconductor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004103605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005294337A (ja
Inventor
明 山田
啓明 氷見
英司 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004103605A priority Critical patent/JP4400287B2/ja
Publication of JP2005294337A publication Critical patent/JP2005294337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400287B2 publication Critical patent/JP4400287B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Weting (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Description

本発明は、複数の半導体素子がトレンチによって分離された構造の半導体装置の製造方法に関するものである。
従来、複数の半導体素子がトレンチによって分離された半導体装置を製造する種々の製造方法がある(例えば、特許文献1、2参照)。このような製造方法の1つとして、例えば、以下の方法がある。図2(b)、図12(a)〜(f)に、従来における半導体装置の製造工程を示す。以下では、図2(b)に基づいて、説明する。
まず、SOI(Silicon On Insulator)基板を用意し、SiO2膜形成工程P1、Si34膜形成工程P2を行う。これにより、図12(a)に示すように、シリコン基板1、埋め込み酸化膜2および半導体層3を有するSOI基板4の表面にパッドSiO2膜41、Si34膜42を順に形成する。そして、トレンチマスク形成工程P3を行い、トレンチをエッチングにより形成する際に用いるマスク(以下では、トレンチマスクと呼ぶ)43をSi34膜42の上に形成する。
続いて、マスクエッチ工程P4を行う。この工程では、図12(b)に示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、トレンチマスク43、Si34膜42、パッドSiO2膜41をパターニングする。
そして、トレンチエッチ工程P5を行う。この工程では、図12(c)に示すように、トレンチマスク43を利用したエッチングにより、トレンチ幅が、例えば、2.0μmであるトレンチ44を形成する。
続いて、側壁SiO2膜形成工程P7を行い、図12(d)に示すように、トレンチ44の側壁に側壁SiO2膜6を形成する。
続いて、PolySi埋め込み工程P8を行い、図12(e)に示すように、トレンチ5の内部をPolySi45で埋め込む。このとき、トレンチマスク43の上にもPolySi45が形成される。
続いて、CMP工程P11を行う。この工程では、図12(f)に示すように、トレンチマスク43の上のPolySi45をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で除去する。
続いて、マスク除去工程P12で、図12(g)に示すように、トレンチマスク43を除去する。次に、エッチバック工程P9を行い、エッチバックにより、Si34膜42よりも上側に位置するPolySi45を除去する。
その後、LOCOS酸化膜形成工程P10を行う。この工程では、図示しないが、Si34膜42を除去し、再度、Si34膜42を成膜し、Si34膜42をパターニングする。そして、図12(h)に示すように、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により、フィールドSiO2膜8をトレンチの上方に形成する。なお、本明細書では、LOCOS法で形成されたSiO2膜をLOCOS酸化膜8と呼ぶ。
このようにして、トレンチ44の内部に側壁SiO2膜6およびPolySi層7が形成され、トレンチ44の上にLOCOS酸化膜8が形成される。このトレンチ44およびLOCOS酸化膜8により、複数の半導体素子が絶縁分離される。
ここで、CMP工程P11を行う理由を説明する。
図2(c)に示すように、CMP工程P11の代わりにエッチバック工程13を行う製造方法が考えられる。この場合、マスク除去工程P12を挟んで、1stエッチバック工程P13、2ndエッチバック工程P9を行うこととなる。しかしながら、この製造方法では、以下の問題点を有している。図13(a)〜(c)、14に、この方法で半導体装置を製造したときの問題点を説明するための図を示す。
CMP工程P11の代わりに1stエッチバック工程13を行う場合では、トレンチマスク43の上のPolySi45をエッチバックで除去することとなる。この場合、図13(a)に示すように、トレンチマスク43の上のPolySi45内に異物46が存在すると、その異物46がマスクとなってしまうため、図13(b)に示すように、異物46の下側に位置するPolySi45aが除去されずに残ってしまう。
その後、マスク除去工程P12を行ったとき、図13(c)に示すように、トレンチマスク43のうち、トレンチマスク43上に残ったPolySi45aの下側に位置する部分43aも残ってしまう。このため、基板表面上に大きな凸部が存在する状態となる。
この状態で、その後の製造工程を経ると、この大きな凸部もそのまま酸化されるため、図14に示すように、その後に基板表面上に形成された最表面に位置する膜47にも凸部47aが生じてしまう。
この結果、半導体装置の最表面に位置する膜47の上に、パッシベーション膜48を形成したとき、図14に示すように、最表面に位置する膜47において、パッシベーション膜48で保護されない領域47bが生じる。このため、この方法で製造された半導体装置の信頼性が低下してしまう。
これに対して、CMP工程P11を行った場合では、図13(a)に示すように、PolySi45内に異物46が存在していても、異物46ごとPolySi45を除去することができるので、このような問題が発生することはない。そこで、従来では、PolySi埋め込み工程P8の後に、CMP工程11を行っていた。
特開平05−109882号公報 特開平05−109880号公報
しかし、CMP工程P11を行った場合、製造コストがかかるため、製造コスト削減のためには、CMP工程P11を削除する必要がある。
ただし、CMP工程P11を削除した場合、当然に、図2(a)に示すCMP工程P11を行う製造方法で製造された半導体装置と同様の信頼性を有する半導体装置が得られなければならない。そのためには、CMP工程P11の代わりにエッチバック工程P13を行う製造方法において発生する問題点、すなわち、基板表面上に大きな凸部47aが発生するのを抑制する必要がある。
本発明は、上記点に鑑み、CMP工程を行うことなく、かつ、従来の製造方法で製造された半導体装置と同等の信頼性を有する半導体装置を製造できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、絶縁膜(2)の上に半導体層(3)が配置された構造の半導体基板(4)を用意する工程と、半導体層(3)の上にシリコン窒化膜(42)を形成する工程(P2)と、シリコン窒化膜(42)の上に、熱酸化相当膜(43b)を形成する工程と、熱酸化相当膜(43b)の上に、CVD法により導電性不純物が添加されていないSiO膜(43a)を形成する工程(P3)と、SiO膜(43a)、熱酸化相当膜(43b)およびシリコン窒化膜(42)をパターニングする工程(P4)と、パターニングされたSiO膜(43a)をマスクとしたエッチングにより、半導体層(3)に、絶縁膜(2)に到達する深さであって、幅が1.2μm以下であるトレンチ(5)を形成する工程(P5)と、トレンチ(5)を形成した後、熱酸化相当膜(43b)を残した状態で、SiO膜(43a)を除去する工程(P6)と、SiO膜(43a)を除去した後、トレンチ(5)の側壁に絶縁膜(6)を形成する工程(P7)と、トレンチ(5)の側壁に絶縁膜(6)を形成した後、トレンチ(5)の内部から半導体層(3)の表面上に至ってポリシリコン(45)を形成する工程(P8)と、半導体層()の表面上に形成されたポリシリコン(45)を、エッチバックにより、除去する工程(P9)と、ポリシリコン(45)を除去した後、等方性エッチングにより熱酸化相当膜(43b)を除去する工程とを有し、SiO膜(43a)を除去する工程(P6)では、残された熱酸化相当膜(43b)の膜厚を、半導体装置の製造中に生成する異物(45a)の直径の半分以上の大きさに設定して、熱酸化相当膜(43b)を残すことを特徴としている。
このように、本発明では、トレンチの内部にポリシリコンを埋め込む前に、トレンチマスクとして用いたSiO2膜を除去しているので、エッチバックにより、基板表面上に形成されたポリシリコンを除去する工程において、ポリシリコンが完全に除去されずに一部のポリシリコンが残された場合であっても、図13(c)に示すように、ポリシリコンの下に、トレンチマスクが残ることはない。
このため、本発明によれば、本発明と反対に、トレンチの内部にポリシリコンを埋め込んだ後に、トレンチマスクを除去する場合と比較して、エッチバック工程においてシリコン窒化膜の上に残ったエッチング残さを小さくすることができる。
また、トレンチ幅を1.2μm以下とすることで、トレンチ幅を1.2μmよりも大きくした場合と比較して、トレンチの内部から半導体層の表面上に至ってポリシリコンを形成する工程おいて、半導体層の表面上に形成されるポリシリコンの膜厚を小さくすることができる。
これにより、 CMP工程を行わなくても、上記背景技術の欄で説明した問題、すなわち、基板表面上に生じる大きな凸部によって、パッシベーション膜に覆われない領域が生成するのを抑制することができる。この結果、本発明によれば、上記背景技術の欄で説明したCMP工程を行わない半導体装置の製造方法と比較して、半導体装置の信頼性低下を抑制することができる。
以上のことから、本発明によれば、CMP工程を行わずに、従来の製造方法で製造された半導体装置と同等の信頼性を有する半導体装置を製造することができる。
さらに、請求項に記載の発明は、SiO膜(43a)を除去する工程(P6)では、熱酸化相当膜(43b)を残した状態で、SiO膜(3a)を除去するとともに、残された熱酸化相当膜(43b)の膜厚を、半導体装置の製造中に生成する異物(45a)の直径の半分以上の大きさとし、ポリシリコンを除去する工程(P9)の後、等方性エッチングにより熱酸化相当膜(43b)を除去するようにしている。
これにより、ポリシリコンを除去する工程で、ポリシリコンの一部が熱酸化相当膜の上に残ってしまった場合であっても、熱酸化相当膜と一緒に、残ったポリシリコンを除去することができる。
請求項2に記載の発明では、絶縁膜(2)の上に半導体層(3)が配置された構造の半導体基板(4)を用意する工程と、半導体層(3)の上にシリコン窒化膜(42)を形成する工程(P2)と、シリコン窒化膜(42)の上に、CVD法により導電性不純物が添加されていないSiO膜(43、43a)を形成する工程(P3)と、SiO膜(43、43a)をパターニングする工程(P4)と、パターニングされたSiO膜(43、43a)をマスクとしたエッチングにより、半導体層(3)に、絶縁膜(2)に到達する深さであって、幅が1.2μm以下であるトレンチ(5)を形成する工程(P5)と、トレンチ(5)を形成した後、SiO膜(43、43a)を除去する工程(P6)と、SiO膜(43、43a)を除去した後、トレンチ(5)の側壁に絶縁膜(6)を形成する工程(P7)と、トレンチ(5)の側壁に絶縁膜(6)を形成した後、トレンチ(5)の内部から半導体層(3)の表面上に至ってポリシリコン(45)を形成する工程(P8)と、半導体層()の表面上に形成されたポリシリコン(45)を、エッチバックにより、除去する工程(P9)とを、ポリシリコン(45)を除去した後、シリコン窒化膜(42)を等方性エッチングにより除去する工程(P10)とを有し、シリコン窒化膜(42)を形成する工程(P2)では、シリコン窒化膜(42)の膜厚を、半導体装置の製造中に生成する異物(45a)の直径の半分以上の大きさに設定して、シリコン窒化膜(42)を形成することを特徴としている。
トレンチの近傍に位置するシリコン窒化膜を除去し、再度、シリコン窒化膜を成膜する場合、このようにシリコン窒化膜の膜厚を設定することでも、ポリシリコンを除去する工程で、半導体層の上に除去されずに残ってしまったポリシリコンを、シリコン窒化膜の除去の際に、シリコン窒化膜と一緒に除去することができる。
例えば、直径が1μmである異物を除去したい場合、シリコン窒化膜(42)の膜厚を0.5μm以上とすることで、シリコン窒化膜の除去と同時に、シリコン窒化膜上の異物も除去することができる。
また、SiO膜(43、43a)を除去する工程(P6)では、請求項に示すように、HFとHOの混合比をHF:HO=1:10とした混合溶液を用いて、SiO膜(43、43a)を除去することが好ましい。

これにより、トレンチ底に位置する絶縁膜が熱酸化膜で構成されている場合において、SiO2膜を除去する工程における絶縁膜の削れ量を、他の溶液を用いる場合と比較して、抑制することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図を示す。本実施形態では、バイポーラトランジスタ、CMOSFETおよびパワーMOSFETが、1つの基板上に集積された半導体装置を例として説明する。
この半導体装置は、図1に示すように、SOI基板上に、半導体素子として、バイポーラトランジスタ、CMOSFETおよびパワーMOSFETが形成されている。
具体的には、この半導体装置は、シリコン基板1上に埋め込み酸化膜2を有し、この埋め込み酸化膜2の上に、シリコンからなる半導体層3が配置された構造のSOI基板4を備えている。バイポーラトランジスタと、CMOSFETと、パワーMOSFETは、半導体層3に形成されており、これらの半導体素子同士は、トレンチ5の内部に形成された側壁SiO2膜6およびPolySi(ポリシリコン)層7と、トレンチ5の上側に形成されたLOCOS酸化膜8により、絶縁分離されている。
半導体層3は、埋め込み酸化膜2側に位置する不純物濃度が高濃度であるN+型層9と、N+型層9よりも図中上側に位置する不純物濃度が低濃度であるN-型ドリフト層10とを有している。
バイポーラトランジスタは、半導体層3に形成されたN-型コレクタ領域11、P+型ベース領域12、N++型エミッタ領域13を有している。また、半導体層3のバイポーラトランジスタが形成されている領域では、半導体層3の表面上に配置されたBPSG膜(層間絶縁膜)14と、BPSG膜14の上に配置され、それぞれ、N-型コレクタ領域11、P+型ベース領域12、N++型エミッタ領域13と電気的に接続されたコレクタ電極15、ベース電極16、エミッタ電極17とが形成されている。
CMOSFETは、半導体層3に形成されたP-型ウェル領域21と、P++型ドレイン領域22と、P++型ソース領域23とを有している。また、半導体層3のCMOSFETが形成された領域では、半導体層3の表面上に配置されたBPSG膜14と、BPSG膜14上に配置され、それぞれ、P-型ウェル領域21と、P++型ドレイン領域22と、P++型ソース領域23と電気的に接続されたゲート電極24、ドレイン電極25、ソース電極26とが形成されている。なお、図1では、Pチャネル型MOSFETのみ示しているが、Nチャネル型MOSFETも有している。
パワーMOSFETは、半導体層3に形成されたN-型ドレイン領域31と、P+型チャネル領域32と、N+型ソース領域33とを有している。また、N-型ドレイン領域31、P+型チャネル領域32の内部には、それぞれN+型コンタクト領域34、P++型コンタクト領域35が形成されている。また、半導体層3のパワーMOSFETが形成されている領域では、BPSG膜14の上に、N-型ドレイン領域31、P+型ベース領域32およびN+型ソース領域33と、それぞれ電気的に接続されたドレイン電極36、ゲート電極37およびソース電極38が形成されている。
次に、このような構造の半導体装置の製造方法について説明する。図2(a)、図3(a)〜(f)、図4(a)〜(d)に、本実施形態における半導体装置の製造工程を示す。以下では、図2(a)に基づいて、説明する。なお、本実施形態の製造工程は、マスク除去工程P6をポリシリコン埋め込み工程P8よりも前に行う点と、CMP工程を行わない点が、図2(b)に示す従来の製造工程と異なっている。
本実施形態においても、まず、シリコン基板1の上に埋め込み酸化膜2が配置され、埋め込み酸化膜2の上に半導体層3が配置された構造のSOI基板4を用意する。なお、埋め込み酸化膜2は、熱酸化膜で構成されており、半導体層3はN-型ドリフト層9、N-型ドリフト層10を有している。
そして、SiO2膜形成工程P1、不純物導入工程、Si34膜形成工程P2、トレンチマスク形成工程P3を順に行い、図3(a)に示すように、パッドSiO2膜41、半導体層3に深い不純物導入層、すなわち、図1に示すように、バイポーラトランジスタのN-型コレクタ層11、CMOSFETのP-型ウェル層21、パワーMOSFETのN-型ドレイン層31を形成し、Si34膜42、トレンチマスク43を半導体層3の表面上に形成する。このとき、パッドSiO2膜41、Si34膜42およびトレンチマスク43の膜厚をそれぞれ、約425Å(=42.5nm)、約1500Å(=150nm=0.15μm)および約1.8umとする。 なお、Si34膜42が本発明のシリコン窒化膜に相当する。
また、トレンチマスク形成工程P3では、トレンチマスク43として、AP−CVD法により、導電性不純物が添加されていないSiO2膜を形成する。なお、以下では、このSiO2膜をNSG(Non dope Silicate Glassの略)膜と呼ぶ。このNSG膜は、大気圧でデポされるので緻密性が低いが、被覆性に優れる膜である。
続いて、マスクエッチ工程P4を行う。この工程では、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィとドライエッチングにより、NSG膜43、Si34膜42およびパッドSiO2膜41をパターニングする。このとき、NSG膜43等の開口幅を、1.0μmとする。
続いて、トレンチエッチ工程P5を行う。この工程では、図3(c)に示すように、パターニングされたNSG膜43をマスクとしたECRドライエッチングにより、半導体層3に埋め込み酸化膜2に到達する深さのトレンチ44を形成する。
続いて、マスク除去工程P6を行う。この工程では、NSG膜43を1/10HF(フッ酸)で除去する。この1/10HFとは、例えば、濃度が4.5wt%であるHFを用い、HFとH2Oの配合比をHF:H2O=1:10とした混合液のことである。このとき、図3(d)に示すように、トレンチ44の底面側に位置する埋め込み酸化膜2も除去されることで、埋め込み酸化膜2にもトレンチ5aが形成される。このようにして、SOI基板4に、半導体層3の表面からシリコン基板1に到達する深さのトレンチ5が形成される。
その後、CDE(ケミカルドライエッチング)でトレンチ5の内壁を滑らかにする。これにより、幅が1.2μmであるトレンチ5が形成される。
続いて、側壁SiO2膜形成工程P7を行う。この工程では、図3(e)に示すように、Si34膜42をマスクとして、トレンチ5の側壁に側壁SiO2膜6を形成する。このとき、側壁SiO2膜6の図中左右方向における膜厚を約0.67μmとする。
続いて、PolySi埋め込み工程P8を行い、図3(f)に示すように、トレンチ5の内部をPolySi45で埋め込む。このとき、Si34膜42の表面上、すなわち、半導体層3の表面上にもPolySi45が形成される。
次に、エッチバック工程P9を行う。この工程では、図4(a)に示すように、HBrガスとCl2ガスのプラズマエッチングで、Si34膜42をストッパとしたエッチバックを行い、Si34膜42の表面よりも上側に位置するPolySi45を除去し、Si34膜42よりも下側に位置するPolySi45のみを残す。これにより、トレンチ5の内部に、PolySi層7が形成される。
続いて、LOCOS酸化膜形成工程P10を行う。この工程では、図4(b)に示すように、Si34膜42をパターニングした後、図4(c)に示すように、LOCOS酸化膜8をトレンチ5の上方に形成する。
次に、不純物導入工程、ゲート電極形成工程を行う。これにより、半導体層3に浅い不純物導入層、すなわち、バイポーラトランジスタのP+型ベース領域12、CMOSFETのゲート電極24、パワーMOSFETのゲート電極37を形成後、N++型エミッタ領域13を形成し、CMOSFETのP++型ドレイン領域22、P++型ソース領域23を形成し、パワーMOSFETのP+型チャネル領域32、N+型ソース領域33、N+型コンタクト領域34、P++型コンタクト領域35を形成する。
その後、BPSG膜14を形成し、さらに、バイポーラトランジスタのコレクタ電極15、ベース電極16、エミッタ電極17と、CMOSFETのドレイン電極25、ソース電極26と、パワーMOSFETのドレイン電極36、ソース電極38とを形成する。そして、最後にパッシベーション膜を形成する。
このようにして、図1に示す半導体装置が製造される。
次に、本実施形態の特徴を説明する。本実施形態では、上記のとおり、マスク除去工程P6をポリシリコン埋め込み工程P8よりも前に行っている。したがって、本実施形態では、ポリシリコン埋め込み工程P8を行ったとき、図3(f)に示すように、半導体層3の表面上に至って形成されたPolySi45の下に、トレンチマスク43は残らない。
このため、Si34膜42上に形成されたPolySi45の膜厚にむらがあった場合に、エッチバック工程P9において、PolySi45が完全に除去されずに一部のPolySi45aが残された場合であっても、図5に示すように、Si34膜42の上に残ったエッチング残さ(PolySi45a)を、図2(c)の製造方法で生じる図13(c)に示されるエッチング残さ(PolySi45a+トレンチマスク43a)よりも小さくすることができる。なお、図5は、本実施形態のエッチバック工程P9において、エッチバック後にPolySi残さ45aが生じた場合の様子を示す図である。
さらに、本実施形態では、トレンチ5の幅を1.2μmとしている。これは、トレンチ幅を1.2μmよりも大きくした場合に、半導体装置の最表面膜、例えば、トレンチ5の上方に位置するBPSG膜(図14中の膜47に相当)14の表面に生成した凸部によって、BPSG膜14において、パッシベーション膜に覆われない部分(図14中の保護されない領域47bに相当)が生じることが本発明者らの実験結果からわかったためである。
これとは反対に、トレンチ幅を1.2μm以下とした場合、BPSG膜14の表面に凸部が生成しても、BPSG膜14がパッシベーション膜に覆われない部分が生じないことがわかっている。したがって、本実施形態では、トレンチ幅を1.2μmとしたが、トレンチ幅は1.2μm以下であれば、他の大きさとすることもできる。
これにより、 CMP工程を行わなくても、エッチバック工程P9で、Si34膜42の上に残ったエッチング残さ45aが生じても、このエッチング残さ45aを従来よりも、小さくすることができる。この結果、BPSG膜14に大きな凸部が形成されるのを抑制することができ、BPSG膜14において、パッシベーション膜に覆われない部分が生じることによる半導体装置の信頼性低下を抑制することができる。
以上のことから、本実施形態によれば、CMP工程を行わずに半導体装置を製造することができ、従来よりも製造工程を簡略化することができる。また、本実施形態によれば、図2(b)に示す従来の製造方法で製造された半導体装置と同等の信頼性を有する半導体装置を製造することができる。
また、本実施形態では、トレンチマスク形成工程P3で、トレンチマスクとしてCVD法によりSiO2膜(NSG膜43)を形成し、マスク除去工程P6で、1/10HFを用いて、NSG膜43を除去している。
ここで、本実施形態とは異なり、トレンチマスク形成工程P3において、図3(a)に示すように、NSG膜43を形成した後、例えば、N2雰囲気下で、1000℃程度の熱処理により、NSG膜43をキュアする方法が考えられる。
しかし、本実施形態では、以下に説明する理由により、トレンチマスク形成工程P3において、NSG膜43をキュアしていない。なお、本明細書では、キュア後のNSG膜を焼結NSG膜と呼び、キュアされていないNSG膜を未焼結NSG膜と呼ぶ。
図6に、熱酸化膜、焼結NSG膜および未焼結NSG膜のエッチング量の測定結果を示す。この測定結果は、平らなシリコン基板表面上に成膜された各種の膜に対して、薬品として1/10HFを使用して、各時間エッチング処理を施したときの結果である。図の縦軸は各種酸化膜の削れ量であり、横軸はエッチング時間である。削れ量とは、エッチング前後での膜厚の差のことである。また、図6において、グラフの傾きがエッチングレートにあたる。
図6に示すように、焼結NSG膜のエッチングレートは、熱酸化膜のエッチングレートと同程度であり、具体的には、熱酸化膜のエッチングレートの1.26倍(実測値)であった。
したがって、本実施形態において、焼結NSG膜をトレンチマスク43として用いた場合、SOI基板4の埋め込み酸化膜2が熱酸化膜で構成されているため、マスク除去工程P6を行ったとき、トレンチ底に位置する埋め込み酸化膜2もトレンチマスク43と同量エッチングされる。
このため、焼結NSG膜をトレンチマスク43として用いた場合では、図7に示すように、マスク除去工程P6において、トレンチ5が図3(d)に示すような形状とならず、埋め込み酸化膜2におけるトレンチ5bが横方向に広がり、トレンチ5全体が裾広がり形状となってしまう。なお、図7は、焼結NSG膜をトレンチマスク43として用いた場合において、トレンチマスク43を除去した後の様子を示す図である。
この結果、以下に示す種々の問題が発生してしまう。例えば、隣り合うトレンチ5の間隔が小さい場合、SOI島が欠損する、すなわち、それらのトレンチ5に挟まれた領域が半導体基板から欠けるという問題が発生する。また、例えば、トレンチ5が裾広がり形状となることで、トレンチ5に挟まれていた領域に角部3aが生じてしまう。このため、後の工程で行われる熱処理において、この角部3aに応力が集中することで、角部3aに結晶欠陥が生じる等の問題が発生する。また、PolySi45でトレンチ5の内部を埋め込んだとき、トレンチ5の底部近傍おいて、PolySi45に、埋め込み“す”が生じるという問題が発生する。
これに対して、未焼結NSG膜のエッチングレートは、図6に示すように、熱酸化膜のエッチングレートよりも大きく、熱酸化膜のエッチングレートの約3倍(実測値では3.23倍)であった。
そこで、本実施形態のように、未焼結NSG膜をトレンチマスク43として用い、1/10HFで未焼結NSG膜43を除去することで、埋め込み酸化膜2のエッチング量を未焼結NSG膜43の1/3程度に抑制することができる。
これにより、本実施形態によれば、トレンチマスク43として焼結NSG膜を用いた場合と比較して、マスク除去工程P6における埋め込み酸化膜2のエッチング量を低減することができる。
この結果、マスク除去工程P6において、トレンチ底が横方向にえぐれ、トレンチ5全体が裾広がり形状となるのを抑制することができ、上記した種々の問題の発生を抑制することができる。
したがって、本実施形態の製造方法によれば、CMP工程P11を有する半導体装置の製造方法で製造された半導体装置と同程度の品質を有する半導体装置を製造することができる。
(第2実施形態)
図8、9に本発明の第2実施形態における半導体装置の製造工程を示す。
第1実施形態では、トレンチマスク43を未焼結NSG膜のみで構成する場合を例として説明したが、トレンチマスク43を未焼結NSG膜43aと熱酸化膜43bとの2層で構成することもできる。
以下、本実施形態の半導体装置の製造工程を説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態に対して、トレンチマスク形成工程P3とマスク除去工程P6の内容を一部変更し、エッチバック工程P9とLOCOS酸化膜形成工程P10との間に、熱酸化膜43bの除去工程を追加したものである。
まず、第1実施形態と同様に、SiO2膜形成工程P1、Si34膜形成工程P2を行う。
そして、トレンチマスク形成工程P3で、図8(a)に示すように、Si34膜42の上に、トレンチマスク43として、熱酸化膜43b、未焼結NSG膜43aを順に形成する。
このとき、熱酸化膜43bの膜厚を1.0um、未焼結NSG膜43aの膜厚を0.8μmとして、トレンチマスク43全体の膜厚を1.8μmとする。
このように、トレンチマスク形成工程P3は、熱酸化膜43bを形成する工程と、未焼結NSG膜43aを形成する工程を有している。熱酸化膜43bを形成する工程と、未焼結NSG膜43aを形成する工程が、それぞれ、本発明の熱酸化相当膜を形成する工程と、SiO2膜を形成する工程とに相当する。
続いて、第1実施形態と同様に、マスクエッチ工程P4、トレンチエッチ工程P5を行い、図8(b)に示すように、トレンチマスク43をパターニングし、図8(c)に示すように、半導体層3にトレンチ44を形成する。
その後、マスク除去工程P6を行う。この工程では、図8(d)に示すように、トレンチマスク43のうち、熱酸化膜43bを残した状態で、未焼結NSG膜43aのみ除去する。このとき、1/10HFを用いるが、上記したとおり、1/10HFを用いた場合、未焼結NSG膜と熱酸化膜のエッチングレート比は約3倍であるため、膜厚が0.5μm程度の熱酸化膜43bが残る。
続いて、第1実施形態と同様に、側壁SiO2膜形成工程P7、PolySi埋め込み工程P8、エッチバック工程P9を行い、図8(e)に示すように、側壁SiO2膜6を形成し、図8(f)に示すように、PolySi45を形成し、図9(a)に示すように、熱酸化膜43bの上に位置するPolySi45を除去する。
続いて、図9(b)に示すように、熱酸化膜43bを除去する工程を行う。このとき、HF(フッ酸)で熱酸化膜43bを除去する。これにより、図4(a)に示す状態と同じ状態となる。
その後は、第1実施形態と同様の工程を行うことで、図1に示す半導体装置が製造される。
次に、本実施形態の特徴を説明する。
上記したとおり、第1実施形態で説明した製造方法によれば、図5に示すように、PolySi45のエッチバック工程P9で、エッチング残さ45aが生じても、そのエッチング残さ45aを図2(c)に示す半導体装置の製造方法と比較して、小さくすることができる。これにより、BPSG膜14において、パッシベーション膜によって保護されない領域が生じるのを抑制することができる。
しかし、第1実施形態の製造方法では、エッチング残さ45aを小さくすることができるが、そのエッチング残さ45aが残った状態で、その後の製造工程を行った場合に、以下の問題が生じるおそれがある。
図10に、第1実施形態で生じるおそれのある問題を説明するための図を示す。第1実施形態において、エッチバック工程P9で、図5に示すように、PolySi45のエッチング残さ45aが生じた場合では、LOCOS酸化膜形成工程P10で、Si34膜42を除去しようとしても、PolySi45のエッチング残さ45aが存在するため、図10に示すように、Si34膜42の一部42aを除去できない。このため、LOCOS酸化膜8の形成予定領域に、LOCOS酸化膜8を十分に形成できないという問題が生じるおそれがある。
また、トレンチエッチ工程P5で生じたパーティクルがSi34膜42の上に存在している場合も、Si34膜42の一部42aを除去できず、同様の問題が生じるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、トレンチマスク形成工程P3で、熱酸化膜43bと未焼結NSG膜43aとからなる2層構造のトレンチマスク43を形成している。そして、マスク除去工程P6では、未焼結NSG膜43aのみ除去し、エッチバック工程P9の後、熱酸化膜43bを除去する工程を行っている。
このため、図9(a)に示すように、熱酸化膜43bの上に、PolySi45のエッチング残さ45aが存在していても、図9(b)に示す熱酸化膜43bを除去する工程を行うことで、エッチング残さ45aを根こそぎ除去することができる。
これにより、本実施形態によれば、Si34膜42の一部42aを除去できないために、LOCOS酸化膜8を形成できないという問題が発生するのを抑制することができる。
次に、マスク除去工程P6において、残された熱酸化膜43bの膜厚を0.5μm程度とした理由を説明する。
熱酸化膜43bを除去する工程において、図9(a)に示すように、熱酸化膜43bの上に異物45aが存在する場合、熱酸化膜43bのうち、異物45aの真下に位置する部分は、熱酸化相当膜の表面に対して垂直な方向に対しては、エッチングが進まない。
しかし、熱酸化膜43bを除去する工程では、HFを用いた等方性エッチングにより、熱酸化膜43bを除去している。このため、熱酸化膜43bのうち、異物45aの真下に位置する部分においても、異物45aの両端側から異物45aの真下の位置に向かって、表面に対して平行な方向でトンネルを掘るように、エッチングが進む。
したがって、熱酸化膜43bにおいて、エッチングが進んだ距離が、異物45aの直径の半分の大きさに到達したとき、異物45aの真下に位置する熱酸化膜43bが除去される。これにより、異物45aも除去される。
このことから、本実施形態によれば、熱酸化膜43bの膜厚を0.5μmとしているので、直径1.0umの異物45aを除去することができる。なお、ここでは、便宜上、直径と表現したが、これは、異物45aを基板表面に対して垂直な方向(図9では上方から)で異物45aを見たときの異物45aの形状を、円形状と仮定した場合のことである。したがって、直径とは、異物45aの幅の最大値を意味する。
このように、熱酸化膜43bを除去する工程では、熱酸化膜43bの上に異物が存在している場合、直径が熱酸化膜43bの膜厚の2倍の大きさである異物を除去することができる。したがって、本実施形態では、マスク除去工程P6で残された熱酸化膜43bの膜厚を0.5μmとしたが、この膜厚を0.5μmよりも大きくすることで、直径1.0umよりも大きな異物を除去することができる。すなわち、熱酸化膜43bの膜厚を設定する際では、熱酸化膜43bを除去する工程で除去したい異物45aの直径の半分の大きさ以上となるように、膜厚を設定すればよい。
(第3実施形態)
図11に、本発明の第3実施形態における半導体装置の製造工程を示す。本実施形態のように、Si34膜形成工程P2において形成するSi34膜42の膜厚を、エッチバック工程で生じるPolySi45のエッチング残さ45a等の異物の直径の半分以上の大きさとすることができる。なお、本実施形態の製造工程は、Si34膜形成工程P2において形成するSi34膜42の膜厚が異なる点を除いて、第1実施形態の製造工程と同じである。
具体的には、Si34膜形成工程P2でSi34膜42を形成するとき、Si34膜42の膜厚を0.5μmとする。
これにより、エッチバック工程でPolySi45のエッチング残さ45aが生じても、このエッチング残さ45aの直径が1μm以下であれば、LOCOS酸化膜形成工程P10で、Si34膜42を除去する際に、このエッチング残さ45aも除去することができる。
なお、本実施形態においても、Si34膜42の膜厚を設定する際、除去したい異物45aの直径の半分の大きさ以上となるように、Si34膜42の膜厚を設定すればよい。
(他の実施形態)
(1)第2実施形態では、トレンチマスク43を熱酸化膜43bと未焼結NSG膜43aとの2層構造とする場合を例として説明したが、熱酸化膜43bの代わりに、熱酸化相当膜を用いることもできる。
この熱酸化相当膜とは、熱酸化膜と同様に、未焼結NSG膜とエッチングレート差がある酸化膜のことを意味する。熱酸化相当膜としては、例えば、LPCVD酸化膜、HTO膜もしくは焼結NSG膜を用いることもできる。このLPCVD酸化膜は、25Pa程度の低圧でデポすることで形成された緻密な膜であり、HTO膜は、600℃以上の高温でデポすることで形成された緻密な膜である。
熱酸化相当膜として焼結NSG膜を用いる場合では、トレンチマスク形成工程P3で、Si34膜42の上にNSG膜を形成した後、NSG膜をキュアすることで、焼結NSG膜43bを形成する。その後、焼結NSG膜43bの上に未焼結NSG膜43aを形成する。その後は、第2実施形態と同様の工程を行う。
(2)上記した各実施形態では、マスク除去工程P6において、エッチング液として1/10HFを用いる場合を例として説明したが、未焼結NSG膜43のエッチングレートが、熱酸化膜のエッチングレートよりも大きくなっていれば、他のものを用いることもできる。
例えば、エッチング液として1/4HF、BHFを用いることもできる。1/4HFとは、例えば、濃度が10wt%であるHFを用い、HFとH2Oの配合比をHF:H2O=1:4とした混合液のことである。また、BHFとは、バッファードHFのことであり、濃度がそれぞれ、50%のHFおよび40%のNH4Fとを用い、NH4FとHFとH2Oとの配合比を、例えば、NH4F:HF:H2O=36:5:59とした混合液のことである。これらのエッチング液を用いた場合、未焼結NSG膜43の熱酸化膜に対するエッチングレート比は、それぞれ、約2.88倍(1/4HF)、約1.86倍(BHF)である。
(3)上記した各実施形態では、バイポーラトランジスタ、CMOSFETおよびパワーMOSFETが1つの基板上に集積された半導体装置を製造する場合を例として説明したが、この半導体装置に限らず、複数の半導体素子が1つの半導体基板に形成されており、それらの半導体素子がトレンチにより絶縁分離されている他の半導体装置の製造方法においても、本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図である。 (a)は本発明の各実施形態における半導体装置の製造工程を示すフローチャートであり、(b)、(c)は従来における半導体装置の製造工程を示すフローチャートである。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す図である。 図3に続く製造工程を示す図である。 図4(a)に示すエッチバック工程P9において、エッチバック後にPolySi残さ45aが生じたときのSOI基板4の断面図である。 熱酸化膜、焼結NSG膜および未焼結NSG膜のエッチング量の測定結果を示す図である。 焼結NSG膜をトレンチマスク43として用いた場合において、マスク除去工程P6でトレンチマスク43を除去した後の様子を示す図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の製造工程を示す図である。 図8に続く製造工程を示す図である。 第1実施形態で生じるおそれのある問題を説明するためのSOI基板4の断面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の製造工程を示す図である。 従来における半導体装置の製造工程を示す図である。 図12に示す従来の製造工程において、生じる問題点を説明するための図である。 図12に示す従来の製造工程において、生じる問題点を説明するための図である。
符号の説明
1…シリコン基板、2…埋め込み酸化膜、3…半導体層、4…SOI基板、
5…トレンチ、6…側壁SiO2膜、7…PolySi層、8…LOCOS酸化膜、
41…パッドSiO2膜、42…Si34膜、43…トレンチマスク、
43a…未焼結NSG膜、43b…熱酸化膜、45a…PolySiのエッチング残さ。

Claims (3)

  1. 絶縁膜(2)の上に半導体層(3)が配置された構造の半導体基板(4)を用意する工程と、
    前記半導体層(3)の上にシリコン窒化膜(42)を形成する工程(P2)と、
    前記シリコン窒化膜(42)の上に、熱酸化相当膜(43b)を形成する工程と、
    前記熱酸化相当膜(43b)の上に、CVD法により導電性不純物が添加されていないSiO膜(43a)を形成する工程(P3)と、
    前記SiO膜(43a)、前記熱酸化相当膜(43b)および前記シリコン窒化膜(42)をパターニングする工程(P4)と、
    前記パターニングされたSiO膜(43a)をマスクとしたエッチングにより、前記半導体層(3)に、前記絶縁膜(2)に到達する深さであって、幅が1.2μm以下であるトレンチ(5)を形成する工程(P5)と、
    前記トレンチ(5)を形成した後、前記熱酸化相当膜(43b)を残した状態で、前記SiO膜(43a)を除去する工程(P6)と、
    前記SiO膜(43a)を除去した後、前記トレンチ(5)の側壁に絶縁膜(6)を形成する工程(P7)と、
    前記トレンチ(5)の側壁に前記絶縁膜(6)を形成した後、前記トレンチ(5)の内部から前記半導体層(3)の表面上に至ってポリシリコン(45)を形成する工程(P8)と、
    前記半導体層()の表面上に形成された前記ポリシリコン(45)を、エッチバックにより、除去する工程(P9)と、
    前記ポリシリコン(45)を除去した後、等方性エッチングにより前記熱酸化相当膜(43b)を除去する工程とを有し、
    前記SiO膜(43a)を除去する工程(P6)では、残された前記熱酸化相当膜(43b)の膜厚を、半導体装置の製造中に生成する異物(45a)の直径の半分以上の大きさに設定して、前記熱酸化相当膜(43b)を残すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 絶縁膜(2)の上に半導体層(3)が配置された構造の半導体基板(4)を用意する工程と、
    前記半導体層(3)の上にシリコン窒化膜(42)を形成する工程(P2)と、
    前記シリコン窒化膜(42)の上に、CVD法により導電性不純物が添加されていないSiO膜(43、43a)を形成する工程(P3)と、
    前記SiO膜(43、43a)および前記シリコン窒化膜(42)をパターニングする工程(P4)と、
    前記パターニングされたSiO膜(43、43a)をマスクとしたエッチングにより、前記半導体層(3)に、前記絶縁膜(2)に到達する深さであって、幅が1.2μm以下であるトレンチ(5)を形成する工程(P5)と、
    前記トレンチ(5)を形成した後、前記SiO膜(43、43a)を除去する工程(P6)と、
    前記SiO膜(43、43a)を除去した後、前記トレンチ(5)の側壁に絶縁膜(6)を形成する工程(P7)と、
    前記トレンチ(5)の側壁に前記絶縁膜(6)を形成した後、前記トレンチ(5)の内部から前記半導体層(3)の表面上に至ってポリシリコン(45)を形成する工程(P8)と、
    前記半導体層()の表面上に形成された前記ポリシリコン(45)を、エッチバックにより、除去する工程(P9)と、
    前記ポリシリコン(45)を除去した後、前記シリコン窒化膜(42)を等方性エッチングにより除去する工程(P10)とを有し、
    前記シリコン窒化膜(42)を形成する工程(P2)では、前記シリコン窒化膜(42)の膜厚を、半導体装置の製造中に生成する異物(45a)の直径の半分以上の大きさに設定して、前記シリコン窒化膜(42)を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記SiO膜(43、43a)を除去する工程(P6)では、HFとHOの混合比をHF:HO=1:10とした混合溶液を用いたエッチングにより、前記SiO膜(43、43a)を除去することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
JP2004103605A 2004-03-31 2004-03-31 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4400287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004103605A JP4400287B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004103605A JP4400287B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005294337A JP2005294337A (ja) 2005-10-20
JP4400287B2 true JP4400287B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=35326972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004103605A Expired - Fee Related JP4400287B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4400287B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101821413B1 (ko) 2011-09-26 2018-01-24 매그나칩 반도체 유한회사 소자분리구조물, 이를 포함하는 반도체 소자 및 그의 소자분리 구조물 제조 방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008251825A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Nec Electronics Corp 半導体記憶装置の製造方法
JP5483693B2 (ja) * 2009-12-17 2014-05-07 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101821413B1 (ko) 2011-09-26 2018-01-24 매그나칩 반도체 유한회사 소자분리구조물, 이를 포함하는 반도체 소자 및 그의 소자분리 구조물 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005294337A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3311044B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4034136B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP2001160589A (ja) トレンチ素子分離構造とこれを有する半導体素子及びトレンチ素子分離方法
JP2000031440A (ja) Soiウエハの製造方法
KR100366619B1 (ko) 트랜치 소자분리방법, 트랜치를 포함하는 반도체소자의제조방법 및 그에 따라 제조된 반도체소자
JP2011243638A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2010103242A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2005150522A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4400287B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3877672B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2002076113A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5402915B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3719854B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6764921B2 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
JPH09289245A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5288814B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2002237518A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007134559A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2005294338A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09129720A (ja) トレンチ絶縁分離型半導体装置の製法
JP5401818B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000200827A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2000031489A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS60161632A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100713344B1 (ko) 반도체소자의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080923

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees