JP4398934B2 - Soiウエーハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は貼り合わせウエーハの製造方法及びその貼り合わせウエーハに関し、特に貼り合わせウエーハのテラス部に形成された酸化膜をエッチングする方法に関するものである。
高性能デバイス用のウエーハとして、半導体ウエーハを他のウエーハ等と接合させた後、素子を作製する側のウエーハを薄膜化した貼り合わせウエーハが使用されている。
具体的には、例えば、鏡面研磨された2枚のシリコンウエーハを用意し、少なくとも一方のウエーハに酸化膜を形成させる。そして、これらのウエーハを接合させた後、200〜1200℃の温度で熱処理して結合強度を高める。その後、素子作製側ウエーハ(ボンドウエーハ)を研削及び研磨等して所望の厚さまで薄膜化することにより、SOI(Silicon On Insulator)層が形成された貼り合わせSOIウエーハを製造することができる。
ボンドウエーハを薄膜化する方法としては、上記の研削・研磨による方法のほか、貼り合わせる前のボンドウエーハに予め水素イオンなどのイオン注入層を形成しておき、ベースウエーハと貼り合わせた後にそのイオン注入層で剥離することによりボンドウエーハを薄膜化する方法(スマートカット(登録商標)とも呼ばれる。)もある。
尚、貼り合わせウエーハを製造する場合、酸化膜を介さずに直接シリコンウエーハ同士を接合することもできるし、ベースウエーハとして、石英、炭化珪素、アルミナ等の絶縁性ウエーハが用いられる場合もある。
上記のように貼り合わせウエーハを製造する場合、貼り合わせられる2枚の鏡面ウエーハの周辺部には厚さが僅かに薄くなった研磨ダレと呼ばれる部分や面取り部が存在し、その部分は結合されないか、結合力が弱い未結合部分として残ってしまう。このような未結合部分が存在したまま研削等により薄膜化を行うと、その薄膜化工程中に未結合部分の一部が剥がれることになる。従って、薄膜化されたボンドウエーハは、基台となるウエーハ(ベースウエーハ)よりも小径となり、また、周辺部には微小な凹凸が連続的に形成されることになる。
このような貼り合わせウエーハをデバイス工程に投入すると、残留する未結合部分がデバイス工程で剥離し、パーティクルを発生させ、デバイス歩留りを低下させてしまう。
そのため、薄膜化後のボンドウエーハの上面に周辺部が露出するようにマスキングテープを貼り付けてエッチングを行うことにより、残留する未結合部分を予め除去する方法が提案されている(特許文献1参照。)。このように未結合部分を除去した外周部領域はテラス部と呼ばれる。
一方、イオン注入層で剥離して薄膜化を行う方法においても、研磨ダレ部分の未結合部は剥離後にテラス部となり、研削・研磨による薄膜化の場合と同様に、薄膜の周辺部からパーティクルが発生したり、クラックが入ったりするという問題があった。そのため、剥離後、ベースウエーハ上に形成された薄膜の周辺部を除去する方法が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、研削・研磨による薄膜化の場合、未結合部分を除去して形成されたテラス部には結合強度を高めるための熱処理(結合熱処理)等で形成された酸化膜の残渣があり、この酸化膜がデバイス作製工程中に発塵源となるという問題があった。この問題に対して、テラス部の酸化膜除去処理が行われている。たとえば未結合部分を除去した後、フッ化水素酸に貼り合わせウエーハを浸漬して酸化膜を除去するというものである。この方法を用いた場合、貼り合わせウエーハの表面(テラス部を含む)だけでなく裏面の酸化膜まで除去されることになる。
一方、ベースウエーハ上に酸化膜を介してSOI層を形成したSOIウエーハの場合、ベースウエーハの片面に埋め込み酸化膜が形成されており、他方の面には酸化膜が無いことから反りが発生することがある。そこで、SOIウエーハの裏面側にも酸化膜を形成して反りの発生を抑制することがあるが、この場合、表面側の酸化膜を除去し、裏面側は残す必要がある。
このように、SOIウエーハ裏面の酸化膜を残して表面側の酸化膜のみを除去する場合は、ウエーハ裏面をマスキングテープ、フォトレジスト等によりマスクした状態でフッ化水素酸にSOIウエーハを浸漬するという方法が取られている。しかしこのような方法では、マスキングテープの貼着や剥離、あるいはフォトレジストの露光や除去に時間がかかり、また複雑であるため、作業効率が悪いという問題がある。また、多量のエッチング液を使用するため、コストが高いという問題もある。
イオン注入層で剥離して薄膜化を行う方法の場合、ベースウェーハに酸化膜を形成して貼り合わせると、剥離後のテラス部には酸化膜が残留するが、ボンドウエーハ側のみに酸化膜を形成して貼り合わせると、剥離後のテラス部に酸化膜は残らない。しかし、その後に結合強度を高めるための熱処理を酸化性雰囲気で行う場合にはテラス部にも酸化膜が形成される。
このようにテラス部に酸化膜が形成されているSOIウエーハのSOI層上にエピタキシャル成長を行う場合、テラス部にポリシリコンが成長してしまうため、SOI層の結晶性に悪影響を及ぼしたり、パーティクルの発生要因となる。
ところで、SOIウエーハの埋め込み酸化膜(BOX)となるシリコン酸化膜の厚さは、作製するデバイス用途により異なるが、0.1〜2μm程度の範囲が一般的に用いられるが、例えば光集積デバイスなどにおける光導波路などのような特殊な用途に用いる場合には、4μm以上、あるいは10μm以上といった極めて厚い酸化膜が要求されることがある。このような極めて厚い埋め込み酸化膜を有するSOIウエーハを、前述のイオン注入層で剥離して薄膜化を行う方法で作製しようとする場合、酸化膜を通してイオン注入を行うためには、極めて大きなイオン注入エネルギーが必要となるため現実的ではない。従って、ベースウエーハ側に厚い酸化膜を形成して貼り合わせる方法が採用される。この場合、剥離後のテラス部には極めて厚い酸化膜が残留することになり、上述したような問題を引き起こす原因となっていた。
特開平3−250616号公報 再公表特許 WO01/027999
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、ベースウエーハ裏面の酸化膜を除去することなく、ベースウエーハのテラス部に形成された酸化膜を効率的にエッチングする貼り合わせウエーハの製造方法を提供することを目的としたものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、少なくともベースウエーハとボンドウエーハとを貼り合わせて作製した、貼り合わせウエーハの外周部のテラス部の酸化膜をエッチングする工程を有する貼り合わせウエーハを製造する方法であって、前記テラス部の酸化膜のエッチングは、前記貼り合わせウエーハを保持して回転させながら、スピンエッチングにより行うことを特徴とする貼り合わせウエーハの製造方法を提供する。
このように貼り合わせウエーハを保持して回転させながらスピンエッチングでテラス部の酸化膜のエッチングを行えば、エッチング液は遠心力により外方へ飛散してベースウエーハ裏面に回り込まない。したがって、ウエーハ裏面の酸化膜を除去することなく、テラス部に形成された酸化膜を効率良く均一にエッチングすることができる。しかも従来のようにマスキングテープ等を用いてウエーハ裏面をエッチング液から保護する必要がなく、工程数を減らして作業効率を上げることができる。
この場合、前記テラス部の酸化膜をエッチングするための貼り合わせウエーハの製造を、少なくとも、前記ベースウエーハとボンドウエーハとを密着させ、これに酸化性雰囲気下で熱処理を加えて結合させた後、前記ボンドウエーハの外周部を所定厚さまで研削して除去し、その後エッチングにより該ボンドウエーハ外周部の未結合部を除去し、しかる後に前記ボンドウエーハを所望厚さまで薄膜化することで行い、前記未結合部のエッチング後またはボンドウエーハの薄膜化後に、前記テラス部の酸化膜のエッチングをスピンエッチングにより行うことができる。
このように、本願は前記テラス部の酸化膜をエッチングするための貼り合わせウエーハの製造を、少なくとも、前記ベースウエーハとボンドウエーハとを密着させ、これに酸化性雰囲気下で熱処理を加えて結合させた後、前記ボンドウエーハの外周部を所定厚さまで研削して除去し、その後エッチングにより該ボンドウエーハ外周部の未結合部を除去し、しかる後に前記ボンドウエーハを所望厚さまで薄膜化することで行い、前記未結合部のエッチング後またはボンドウエーハの薄膜化後に、前記テラス部の酸化膜のエッチングをスピンエッチングにより行う場合に用いることができる。
また、前記テラス部の酸化膜をエッチングするための貼り合わせウエーハの製造を、少なくとも、前記ボンドウエーハにイオンを注入して、該ボンドウエーハとベースウエーハとを密着させた後、イオン注入層で前記ボンドウエーハを剥離して薄膜化することで行うことができる。
このように、本願は前記テラス部の酸化膜をエッチングするための貼り合わせウエーハの製造を、少なくとも、前記ボンドウエーハにイオンを注入して、該ボンドウエーハとベースウエーハとを密着させた後、イオン注入層で前記ボンドウエーハを剥離して薄膜化することで行う場合においても用いることができる。
この場合、前記スピンエッチングのエッチング液として、HF水溶液を用いるのが好ましい。
このようにHF水溶液を用いて、効率的に酸化膜のエッチングを行うことができる。
この場合、前記HF水溶液として、HF50%水溶液を用いるのが好ましい。
このようにスピンエッチングのエッチング液としてHF50%水溶液を用いれば、高速のエッチングを行って作業効率を上げることができる。
この場合、前記スピンエッチングを、前記テラス部に直接エッチング液を供給して行うことが好ましい。
このように前記スピンエッチングを、前記テラス部に直接エッチング液を供給して行えば、貼り合わせウエーハの中央部(たとえばSOI層表面)にエッチング液が流れることがないため、たとえSOI層に微小欠陥があったとしても、SOI層中の微小欠陥を通してエッチング液がBOXを浸食してしまう恐れが少ない。
この場合、前記スピンエッチングを、前記貼り合わせウエーハの中央部に該中央部をエッチング液から保護する流体を供給しながら行うことが好ましい。
このように前記スピンエッチングを、前記貼り合わせウエーハの中央部に該中央部をエッチング液から保護する流体を供給しながら行えば、貼り合わせウエーハの中央部(たとえばSOI層表面)にエッチング液が流れることがないため、たとえSOI層に微小欠陥があったとしても、SOI層中の微小欠陥を通してエッチング液がBOXを浸食してしまう恐れが一層少なくなる。
この場合、前記流体として、水、空気、窒素ガス、不活性ガスのいずれかを用いることができる。
このように、貼り合わせウエーハの中央部をエッチング液から保護する流体として、水、空気、窒素ガス、不活性ガスのいずれかを用いることができる。
この場合、前記スピンエッチングの処理時間および/またはエッチング液の濃度を調節して、前記ベースウエーハのテラス部に形成された酸化膜の残し厚さを制御することができる。
このようにスピンエッチングの処理時間および/またはエッチング液の濃度を調節して、テラス部の酸化膜の厚さを必要に応じて任意のものに制御することもできる。
また、前記貼り合わせる前のベースウエーハとボンドウエーハは、少なくとも一方に酸化膜が形成されたシリコン単結晶ウエーハであるのが好ましい。
このように本発明の方法は、シリコン単結晶ウエーハからなるベースウエーハとボンドウエーハを酸化膜からなる絶縁膜を介して接合させる貼り合わせSOIウエーハの製造に用いることができる。
また、前記スピンエッチングを行う前に、前記ボンドウエーハを薄膜化して、該ボンドウエーハの表面に酸化膜を形成しておくことが好ましい。
このようにすれば、万一、エッチング液がボンドウエーハの表面に回りこんできた場合でも、確実にBOXの浸食を防ぐことができる。
また、前記スピンエッチングを行った後に、前記テラス部にオゾン水を供給することが好ましい。
このようにすれば、酸化膜除去後のテラス部を親水性にすることができるので、パーティクルの付着を抑制することができる。
また、前記貼り合わせウエーハとしてSOIウエーハを製造することができる。
このように本発明はSOIウエーハの製造に好適に用いることができる。
この場合、前記SOIウエーハのSOI層の厚さを0.5μm以下とすることができる。
このように、前記SOIウエーハのSOI層の厚さが0.5μm以下と薄い場合に、BOXを保護するために本発明は有効である。
この場合、前記SOIウエーハの製造後に、前記SOIウエーハのSOI層表面に、SiまたはSiGeのエピタキシャル層を形成することができる。
このようにテラス部の酸化膜を除去したSOIウエーハであれば、SiまたはSiGeのエピタキシャル層を形成しても、ポリシリコンの形成を防ぐことができ、SOI層の結晶性に悪影響を及ぼさず、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、本発明は、上記の貼り合わせウエーハの製造方法により製造された貼り合わせウエーハを提供する。
このような貼り合わせウエーハであれば、ベースウエーハの裏面の酸化膜を残したままベースウエーハのテラス部の酸化膜が均一にエッチングされており、テラス部の酸化膜がデバイス製造工程で発塵源となることもなく、ウエーハの反りが抑制された高品質の貼り合わせウエーハとなる。特に、テラス部の酸化膜の残し厚さを正確に制御した貼り合わせウエーハとすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、貼り合わせウエーハを保持してスピンエッチングによりベースウエーハのテラス部に形成された酸化膜をエッチングすることで、特にマスキングテープ等でベースウエーハの裏面を保護せずとも、裏面の酸化膜を除去することなく、テラス部の酸化膜を均一にエッチングすることができる。これにより、ウエーハ片面のテラス部酸化膜エッチングを従来より工程数を減らして効率的に行うことができる。
以下、本発明についてより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ここで、図1は本発明の貼り合わせウエーハの製造方法の一例を説明する概略図である。
図1においてまず、貼り合わせによりSOIウエーハを作製するための原料ウエーハであるボンドウエーハ2及びベースウエーハ3を用意する(図1(a))。ボンドウエーハ及びベースウエーハは特に限定しないが、たとえばシリコン単結晶ウエーハを用いることができる。
次に、用意されたシリコン単結晶ウエーハのうち、ボンドウエーハ2に熱処理を施し、ボンドウエーハ表面に酸化膜4を形成する(図1(b))。
次に、この酸化膜を形成したボンドウエーハ2とベースウエーハ3を清浄な雰囲気下で密着させる(図1(c))。これに酸化性雰囲気下で熱処理を加えて、ボンドウエーハ2とベースウエーハ3を強固に結合させ、貼り合わせウエーハ1とする。熱処理条件としては、例えば、酸素または水蒸気を含む雰囲気下、200℃〜1200℃の温度で行えば良い(図1(d))。この時、ボンドウエーハ2とベースウエーハ3が強固に結合されるとともに、貼り合わせウエーハ1の外表面全体にも酸化膜(結合酸化膜)5が形成される。
こうして結合された貼り合わせウエーハ1の外周部約2mmには、ボンドウエーハ2とベースウエーハ3の未結合部が存在している。このような未結合部は、デバイスを作製するSOI層として用いることができない上に、後工程で剥れ落ちて、種々の問題を引き起こすため除去する必要がある。
未結合部を除去するには、図1(e)に示すように、まず未結合部が存在するボンドウエーハ2の外周部を所定厚さtまで研削して除去する。研削によれば、高速で除去することができるし、加工精度もよいからである。
この場合、所定厚さtとしては例えば20〜150ミクロンとすることができる。
次に、エッチングを行い、図1(f)に示すようなボンドウエーハ2の外周部の未結合部を除去したウエーハを得る。これは、酸化膜にくらべてシリコン単結晶のエッチング速度が格段に大きいエッチング液に、貼り合わせウエーハ1を浸漬することによって、簡単に行うことができる。すなわち、ボンドウエーハ2の外周部は、研削によってシリコンが露出しているために、エッチング液によってエッチングされるが、貼り合わせウエーハの他の部分は、酸化膜5で覆われているためにエッチングされない。このようなエッチングとしては、KOH,NaOH等によるいわゆるアルカリエッチングを挙げることができる。
このようなエッチングにより、テラス部7を形成する。
次に、図1(g)に示すように、ボンドウエーハ2の表面を所望厚さまで薄膜化する。薄膜化の手段は特に限定されないが、たとえば通常の方法で研削・研磨により行うことができる。
次に、ベースウエーハ3のテラス部7に形成された酸化膜をエッチングするスピンエッチングを行う。スピンエッチングでのウエーハの保持手段は特に限定されないが、たとえばベースウエーハ3側を吸着保持して行うことができる。スピンエッチングを行う装置も特に限定されないが、例えば図2に示すような装置を用いることができる。貼り合わせウエーハ1をウエーハ保持手段10で吸着保持し、エッチング液9をノズル8から供給しつつ、貼り合わせウエーハ1を高速で回転させてエッチングを行う。このようにウエーハを回転させてエッチングを行うことで、エッチング液9は遠心力でウエーハの外方へ飛散し、振り飛ばされたエッチング液9は、回収カップ11を介して回収され、ウエーハの裏面側に回り込むことがない。従って、特にマスキングテープ、フォトレジスト等によりウエーハ裏面をマスクせずとも、ウエーハ裏面側の酸化膜はエッチングされずに残存する。このため、本発明によれば、マスキングテープ等でウエーハ裏面をマスクする工程が不要となり、工程数を削減してより効率的にウエーハ片面のテラス部酸化膜をエッチングすることができる。
なお、上記のようにエッチング液がウエーハ裏面に回り込まないため、スピンエッチング時の吸着保持は、ウエーハ裏面の一部を吸着するだけであっても、ウエーハ裏面の酸化膜がエッチングされることはなく、問題無い。もちろん、ウエーハ裏面全体あるいは、酸化膜を残したい領域を覆うように吸着してもよい。
上記スピンエッチングで用いるエッチング液は、酸化膜をエッチングできるものであれば特に限定しないが、たとえばHF水溶液が好適である。この場合、HF50%水溶液を用いることがより好ましい。HF50%水溶液であれば、エッチング速度が大きくより作業効率を上げることができる。このようにスピンエッチングによれば、比較的高濃度のエッチング液を用いることができるので、たとえテラス部に厚い酸化膜が形成されていても、迅速かつ均一にエッチング除去することができる。
また、ベースウエーハのテラス部に形成された酸化膜をすべて除去するのではなく、一定の厚さで残した貼り合わせウエーハが要求される場合もある。この場合は、上記スピンエッチングの処理時間および/またはエッチング液の濃度を調節することで、テラス部の酸化膜の残し厚さを高精度で制御することができる。従来のように、全体をエッチング液に浸漬する方法では、酸化膜の全体を除去することはできても、所定厚さに精度よく制御することは困難であるが、本発明では容易に目標厚にすることが可能である。この場合、エッチング液の温度も制御すればより正確にエッチング速度をコントロールすることができる。
以上のようにして、本発明に係るSOI層6を有し、ベースウエーハ側に酸化膜5が有り、テラス部7の酸化膜が除去された貼り合わせウエーハ(図1(h))を製造することができる。
なお、上記方法では、ボンドウエーハ2の表面を薄膜化した後にスピンエッチングを行ったが、本発明はこれに限定されない。未結合部のエッチングの後にスピンエッチングを行い、その後に薄膜化を行ってもよい。
また、上記方法では、ボンドウエーハ2に酸化膜4を形成してからベースウエーハ3と密着させたが、ベースウエーハ3に酸化膜を形成して密着させてもよいし、両者に酸化膜を形成してから密着させる場合もある。さらに、ボンドウエーハとベースウエーハを酸化膜を介さずに直接密着させてもよい。また、本発明の方法で用いるベースウエーハとボンドウエーハは、シリコン単結晶ウエーハに限定されない。
次に、上記とは異なる本発明の実施態様の一例として、図5を参照しながら、水素イオン剥離法(スマートカット法(登録商標))によりSOIウエーハを製造する場合について説明する。
まず、図5の工程(a)では、2枚のシリコン鏡面ウエーハを準備するものであり、デバイスの仕様に合った基台となるベースウエーハ21とSOI層となるボンドウエーハ22を準備する。
次に工程(b)では、そのうちの少なくとも一方のウエーハ、ここではベースウエーハ21を熱酸化し、その表面に約0.1μm〜2.0μm厚の酸化膜23を形成する。用途によっては4.0μm以上の酸化膜を形成することもある。
工程(c)では、ボンドウエーハ22の片面に対して水素イオンまたは希ガスイオンのうち少なくとも一方、ここでは水素イオンを注入し、イオンの平均進入深さにおいて表面に平行な微小気泡層(封入層)24を形成させるもので、この注入温度は25〜450℃が好ましい。
工程(d)は、水素イオン注入したボンドウエーハ22の水素イオン注入面に、ベースウエーハ21を酸化膜を介して重ね合せて接合させる工程であり、常温の清浄な雰囲気下で2枚のウエーハの表面同士を接触させることにより、接着剤等を用いることなくウエーハ同士が接着する。
次に、工程(e)は、封入層24を境界として剥離することによって、剥離ウエーハ25と、ベースウエーハ21上に酸化膜23を介してSOI層27が形成されたSOIウエーハ26に分離する剥離工程で、例えば不活性ガス雰囲気下約500℃以上の温度で熱処理を加えれば、結晶の再配列と気泡の凝集とによって剥離ウエーハ25とSOIウエーハ26(SOI層27+酸化膜23+ベースウエーハ21)に分離される。
尚、工程(d)において、両ウエーハの密着に供される面をプラズマ処理することにより密着強度を高めれば、密着後の熱処理を行うことなく封入層24で機械的に剥離することも可能である。
以上の工程(d)、(e)の接合工程および剥離工程で結合させたウエーハ同士の結合力では、そのままデバイス作製工程で使用するには弱いので、結合熱処理としてSOIウエーハ26に高温の熱処理を施して結合強度を十分なものとする。この熱処理は例えば不活性ガス雰囲気または酸化性ガス雰囲気下(ここでは酸化性ガス雰囲気下)、1050℃〜1200℃で30分から2時間の範囲で行うことが好ましい。
このような結合熱処理工程(f)を行うことで、SOI層27の表面に酸化膜31が形成されるのと同時にベースウエーハの裏面およびテラス部30の酸化膜も厚くなる。
以上のように結合熱処理工程(f)を行った後、次いで、スピンエッチング工程(g)において、テラス部30の酸化膜を除去する。
スピンエッチングを行う装置は特に限定されず前出のものを用いることができるが、他の例として、例えば図6に示すような装置を用いることができる。SOIウエーハ26をウエーハ保持手段10で吸着保持し、テラス部に直接エッチング液9をノズル8から供給し、かつ、エッチング液9からSOIウエーハ中央部を保護する流体12をSOIウエーハ中央部に供給しながら、SOIウエーハ26を高速で回転させてスピンエッチングを行う。
このようにテラス部に直接エッチング液を供給してスピンエッチングを行えば、SOI層表面にエッチング液が流れることがないため、たとえSOI層が0.5μm以下の薄層であっても、SOI層中の微小欠陥を通してエッチング液がBOXを浸食してしまう恐れが少ない。また、このようにスピンエッチングを、貼り合わせウエーハの中央部に該中央部をエッチング液から保護する流体12を供給しながら行えば、SOI層表面にエッチング液が流れる恐れが一層少なくなるため、たとえSOI層が0.5μm以下の薄層であっても、SOI層中の微小欠陥を通してエッチング液がBOXを浸食してしまう恐れが一層少なくなる。また、このような流体12は、特に限定されないが、たとえば水、空気、窒素ガス、不活性ガスのいずれかを用いることができる。
また、図6に示すように、スピンエッチング工程(g)を行う前に、ボンドウエーハを薄膜化して、該ボンドウエーハの表面(SOI層27の表面)に酸化膜31を形成しておけば、スピンエッチング工程(g)において万一、エッチング液9がSOI層27の表面に回りこんできた場合でも、確実にBOXの浸食を防ぐことができる。
スピンエッチングにより、ウエーハを回転させてエッチングを行うことで、エッチング液9は遠心力でウエーハの外方へ飛散し、振り飛ばされたエッチング液9は、回収カップ11を介して回収され、ウエーハの裏面側に回り込むことがない。従って、特にマスキングテープ、フォトレジスト等によりウエーハ裏面をマスクせずとも、ウエーハ裏面側の酸化膜はエッチングされずに残存する。このため、本発明によれば、マスキングテープ等でウエーハ裏面をマスクする工程が不要となり、工程数を削減してより効率的にウエーハ片面のテラス部酸化膜をエッチングすることができる。
なお、このようにスピンエッチングを行った後に、テラス部30にオゾン水を供給すれば、酸化膜除去後のテラス部を親水性にすることができるので、パーティクルの付着を抑制することができる。
以上の工程(a)〜(g)により、テラス部に酸化膜のないSOIウエーハを製造することができる。
なお、上記方法では、ベースウエーハに酸化膜を形成してからボンドウエーハに密着させたが、ボンドウエーハに酸化膜を形成して密着させてもよいし、ベースウエーハとボンドウエーハの両者に酸化膜を形成することもできる。
また、このようにSOIウエーハを製造した後、SOIウエーハのSOI層表面に、SiまたはSiGeのエピタキシャル層を形成することができる。上記のようにテラス部の酸化膜を除去したSOIウエーハであれば、酸化膜が露出していないので、SiまたはSiGeのエピタキシャル層を形成しても、ポリシリコンの形成を防ぐことができ、SOI層の結晶性に悪影響を及ぼさず、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、上述したように、本発明の貼り合わせウエーハの製造方法を用いれば、たとえSOI層が0.5μm以下の薄層であっても、スピンエッチングにおいてSOI層中の微小欠陥を通してエッチング液がBOXを浸食してしまう恐れが少なく、SOI層の厚さが0.5μm以下である高品質のSOIウエーハを製造することができる。
また、以上のような製造方法で得られた貼り合わせウエーハは、ベースウエーハの裏面の酸化膜を残したままベースウエーハのテラス部に形成された酸化膜がエッチングされたウエーハである。したがって、テラス部の酸化膜がデバイス製造工程で発塵源となることもなく、ウエーハの反りが抑制された高品質の貼り合わせウエーハとすることができる。さらに、テラス部の酸化膜の厚さを高精度に所望厚にした貼り合わせウエーハとすることもできる。
以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
まず、直径200mm、導電型p型、抵抗率4〜6Ω・cm の鏡面研磨されたCZウエーハを用意し、それぞれベースウエーハとボンドウエーハとした。そして、これらのウエーハを図1の(a)〜(c)の工程にしたがい密着させ、1150℃、酸素雰囲気下で3時間の結合熱処理を行って、図1(d)のような貼り合わせウエーハ1を作製した。
次に、図1(e)のようにボンドウエーハ2の外周部を、研削装置を用いてウエーハの外周方向から、中心に向けて研削した。厚さtは50μmとした。
次に、エッチングにより、ボンドウエーハ2の外周部の未結合部を除去した。このエッチングのエッチング液としてはNaOHを用い、ウエーハ全体をNaOHに浸漬してエッチングを行った。エッチング代は90μmとし、図1(f)に示すようなウエーハを得た。
次に、ボンドウエーハ2の表面を平面研削装置および片面研磨装置を用いて研削・研磨して薄膜化し、SOI層6を形成し、図1(g)に示すようなウエーハを得た。
この時の貼り合わせウエーハ表面のテラス部の酸化膜の構成を、図3に示す。領域aの酸化膜は、ボンドウエーハ2の酸化膜(埋め込み酸化膜)4のみからなる。領域bは、この埋め込み酸化膜4に加えて、ボンドウエーハとベースウエーハの結合熱処理時に生じた酸化膜(結合酸化膜)5が存在し、全体として領域aより厚い酸化膜を形成している。領域cの酸化膜は、結合酸化膜5のみからなる。
このような貼り合わせウエーハのベースウエーハ側を吸着保持し、スピンエッチングを行った。エッチング液としては、50%HF水溶液を用いた。エッチング時間は0〜80秒とし、一定時間ごとに領域a〜cの酸化膜の厚さを調べた。得られた結果を図4に示す。図4はウエーハのテラス部を撮影したもので、写真下端のSOI層から上端の面取り部の領域別の酸化膜の厚さを示す。
以上の結果から明らかなように、貼り合わせウエーハのベースウエーハ側を吸着保持してスピンエッチングを80秒行うことで、ベースウエーハのテラス部に形成された酸化膜を完全に除去することができる。また、スピンエッチングの処理時間を変えることで、ウエーハのテラス部の酸化膜の残し厚さを制御することができ、要求される任意のテラス部酸化膜厚を有する貼り合わせウエーハを製造することができる。
(実施例2)
まず、直径200mm、導電型p型、抵抗率4〜6Ω・cm の鏡面研磨されたCZウエーハを用意し、それぞれベースウエーハとボンドウエーハとした。これらのウエーハを図5に示したように、ベースウエーハには5μmの酸化膜を形成し、スマートカット法(登録商標)によりボンドウエーハのSi層をベースウェーハに転写してSOIウエーハを得た。その後、安定化熱処理を行った。
この時、SOIウエーハのテラス部には5μmの酸化膜が存在するので、この酸化膜を図6に示す装置を用いてスピンエッチングにより除去した。エッチング液として50%HF水溶液を用い、テラス部に直接エッチング液を5分間供給してテラス部の酸化膜を除去した。なお、スピンエッチング中、SOI層をエッチング液から保護する流体12として純水をSOIウエーハの中央部に供給した。その後、リンスを2分間かけてHF水溶液を除去した。リンス処理後、スピン乾燥を行った。
その後、SOI層の酸化膜31を除去し、表面を研磨し、SOI層を平坦化することで、SOIウェーハを得た。
このようにして得られたSOIウェーハは、スピンエッチング中にSOI層中の微小欠陥を通してHFがBOXを浸食してしまうことがなく、非常に高品質であることが確認できた。
(実施例3)
まず、直径200mm、導電型p型、抵抗率4〜6Ω・cm の鏡面研磨されたCZウエーハを用意し、それぞれベースウエーハとボンドウエーハとした。これらのウエーハを図5に示したように、ベースウエーハには400nmの酸化膜を形成し、スマートカット法(登録商標)によりボンドウエーハのSi層をベースウェーハに転写してSOIウエーハを得た。その後、安定化熱処理を行った。
この時、SOIウエーハのテラス部には400nmの酸化膜が存在するので、この酸化膜を図6に示す装置を用いてスピンエッチングにより除去した。エッチング液として50%HF水溶液を用い、テラス部に直接エッチング液を1分間供給してテラス部の酸化膜を除去した。なお、スピンエッチング中、SOI層をエッチング液から保護する流体12として純水をSOIウエーハの中央部に供給した。その後、リンスを30秒間かけてHF水溶液を除去した。リンス処理後、スピン乾燥を行った。
その後、SOI層の酸化膜31を除去し、表面を研磨し、SOI層を平坦化することで、SOI層が200nm、BOX層が400nmのSOIウェーハを得た。
その後、Siエピ成長を行い、最終SOI層厚が1000nmであるSOIウェーハを得た。
このようにして得られたSOIウェーハは、スピンエッチング中にSOI層中の微小欠陥を通してHFがBOXを浸食してしまうことがなく、また、テラス部の酸化膜を除去してエピ成長を行ったため、テラス部にポリSiを形成することもなく、非常に高品質で厚いSOI層を有するSOIウェーハを得られることが確認できた。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
たとえば、上記実施形態では研削・研磨またはイオン注入剥離法により薄膜化を行ったが、エッチングその他の方法で薄膜化を行ってもよい。
本発明の貼り合わせウエーハの製造方法の一例を説明する概略図である。 本発明の貼り合わせウエーハの製造方法で用いることができる枚葉式のスピンエッチング装置である。 貼り合わせウエーハの表面のテラス部の酸化膜の構成を概略的に説明する断面図である。 スピンエッチングの処理時間ごとのテラス部の酸化膜の部位別残り厚さを示す写真である。 本発明の貼り合わせウエーハの製造方法の一例を説明する概略図である。 本発明の貼り合わせウエーハの製造方法で用いることができる枚葉式のスピンエッチング装置である。
符号の説明
1…貼り合わせウエーハ、 2…ボンドウエーハ、 3…ベースウエーハ、
4…酸化膜(埋め込み酸化膜)、 5…酸化膜(結合酸化膜)、 6…SOI層、
7…テラス部、 8…ノズル、 9…エッチング液、 10…ウエーハ保持手段、
11…エッチング液回収カップ、 12…流体、 21…ベースウエーハ、
22…ボンドウエーハ、 23…酸化膜(埋め込み酸化膜)、
24…微小気泡層(封入層)、 25…剥離ウエーハ、
26…SOIウエーハ、 27…SOI層、 30…テラス部、 31…酸化膜。

Claims (12)

  1. 少なくともベースウエーハとボンドウエーハとを貼り合わせて酸化膜を有する貼り合わせウエーハを作製し、前記貼り合わせウエーハの外周部のテラス部の前記酸化膜をエッチングし、前記貼り合わせウエーハから、前記テラス部に前記酸化膜がなく、裏面に前記酸化膜が残されたSOIウエーハを製造する工程と、前記SOIウエーハを製造する工程の後に、前記SOIウエーハのSOI層表面に、SiまたはSiGeのエピタキシャル層を形成する工程とを有するSOIウエーハを製造する方法であって、前記テラス部の前記酸化膜のエッチング、前記貼り合わせウエーハを保持して回転させながら、スピンエッチングにより行ことを特徴とするSOIウエーハの製造方法。
  2. 記貼り合わせウエーハの製造を、少なくとも、前記ベースウエーハとボンドウエーハとを密着させ、これに酸化性雰囲気下で熱処理を加えて結合させた後、前記ボンドウエーハの外周部を所定厚さまで研削して除去し、その後エッチングにより該ボンドウエーハ外周部の未結合部を除去し、しかる後に前記ボンドウエーハを所望厚さまで薄膜化することで行い、前記未結合部のエッチング後またはボンドウエーハの薄膜化後に、前記テラス部の前記酸化膜の前記エッチング行うことを特徴とする請求項1に記載のSOIウエーハの製造方法。
  3. 記貼り合わせウエーハの製造を、少なくとも、前記ボンドウエーハにイオンを注入して、該ボンドウエーハとベースウエーハとを密着させた後、イオン注入層で前記ボンドウエーハを剥離して薄膜化することで行うことを特徴とする請求項1に記載のSOIウエーハの製造方法。
  4. 前記スピンエッチングのエッチング液として、HF水溶液を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造方法。
  5. 前記HF水溶液として、HF50%水溶液を用いることを特徴とする請求項4に記載のSOIウエーハの製造方法。
  6. 前記スピンエッチングを、前記テラス部に直接エッチング液を供給して行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造方法。
  7. 前記スピンエッチングを、前記貼り合わせウエーハの中央部に該中央部をエッチング液から保護する流体を供給しながら行うことを特徴とする請求項6に記載のSOIウエーハの製造方法。
  8. 前記流体として、水、空気、窒素ガス、不活性ガスのいずれかを用いることを特徴とする請求項7に記載のSOIウエーハの製造方法。
  9. 前記貼り合わせる前のベースウエーハとボンドウエーハは、少なくとも一方に酸化膜が形成されたシリコン単結晶ウエーハであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造方法。
  10. 前記スピンエッチングを行う前に、前記ボンドウエーハを薄膜化して、該ボンドウエーハの表面に酸化膜を形成しておくことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造方法。
  11. 前記スピンエッチングを行った後に、前記テラス部にオゾン水を供給することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造方法。
  12. 前記SOIウエーハのSOI層の厚さを0.5μm以下とすることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造方法。
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