JP4398029B2 - テレビドアホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、玄関子機、親機および録画ユニットを備えるテレビドアホン装置に係わり、特に、来訪者の全身の様子を容易に識別し得るテレビドアホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テレビドアホン装置として、来訪者の画像を室内でモニタできると共に、留守中に呼出操作を行なった来訪者の画像を録画し、帰宅後に画像を再生し得る、いわゆる留守録画機能付きのテレビドアホン装置が知られている。
【0003】
図3は、従来のテレビドアホン装置のブロック図を示している。
【0004】
図3において、従来のテレビドアホン装置は、戸外に設置される玄関子機100と、室内に設置される親機200と、玄関子機100および親機200に接続される録画ユニット300とで構成されている。
【0005】
玄関子機100は、親機200と信号の送受を行なうインターフェ−ス101を備えており、このインターフェ−ス101には、玄関子機100の周囲を撮影するカメラ102と、チルト信号によりカメラ102をチルト動作させるチルト機構103と、親機200と通話を行なう通話部104および来訪を知らせ親機200を呼び出す呼出ボタン105が接続されている。
【0006】
親機200は、玄関子機100のインターフェ−ス101と信号の送受を行なうインターフェ−ス201を備えており、このインターフェ−ス201には、玄関子機100のカメラ102で撮影される画像を出画するモニタ202と、このモニタ202で視認しながら操作するチルトボタン203aの操作で発生するチルト信号発生器203と、玄関子機100と通話を行なう通話部204およびこれらの制御を行なうCPU205が接続されている。
【0007】
録画ユニット300は、玄関子機100のインターフェ−ス101および親機200のインターフェ−ス201と信号の送受を行なうインターフェ−ス301を備えており、このインターフェ−ス301には、映像信号変換器302およびCPU307が接続され、このCPU307と映像信号変換器302との間には、DRAM304が接続され、CPU307には、このCPU307からの信号により、経過時間を測定するタイマー305と、玄関の映像の録画回数をカウントするカウンター306と、「外出モード」の設定を行なう外出ボタン308およびDRAM304に保存されている映像を親機200のモニタ202に出画させる再生ボタン309が接続されている。ここで、映像信号変換器302は、玄関子機100のカメラ102から送られるアナログ画像信号を録画のためにデジタル信号に変換し,このデジタル信号をモニタ202に出画するためにアナログ信号に変換する機能を有している。
【0008】
次に、従来のテレビドアホン装置の動作について述べる。
【0009】
最初に、録画機能について述べる。
【0010】
先ず、録画ユニット300の外出ボタン308を操作して、「外出モード」を設定する。しかして、外出中に、玄関子機100の呼出ボタン105が押されると、呼出信号が玄関子機100のインターフェ−ス101および録画ユニット300のインターフェ−ス301を介してCPU307に入力される。そして、録画ユニット300のCPU307が呼出信号を検出すると、タイマー305が駆動され、カウンター306が「0」にセットされる。その後、玄関子機100のカメラ102から、玄関のアナログ画像信号が、玄関子機100のインターフェ−ス101および録画ユニット300のインターフェ−ス301を介して映像信号変換器302へ送られ、この映像信号変換器302においてデジタル信号に変換される。そして、タイマー305は、スタートから所定時間経過後に,CPU307へ信号を送り、CPU307は、このタイミングで自動的に映像信号変換器302で変換されたデジタル映像信号をDRAM304に保存して玄関の映像を録画する。ここで、CPU307は、カウンター306の値を調べ、その値が「3」に達していないときは、カウンター306の値を「1」増加させ、再度タイマー305をスタートさせる。以上の繰り返しにより、玄関子機100周囲の映像が4回録画され、そのデータがDRAM304へ保存される。
【0011】
次に、再生機能について述べる。
【0012】
先ず、録画ユニット300の再生ボタン309を押す。そうすると、録画ユニット300のCPU307で再生信号が検出され、再生信号が、録画ユニット300のインターフェ−ス301および親機200のインターフェ−ス201を介してCPU205へ入力され、これにより、モニタ202がONされる。また、CPU307は、DRAM304に保存された4つのデータを読み出し、映像信号変換器302でそれぞれ1/4サイズに縮小して一枚分のアナログ映像信号に変換し、インターフェ−ス301および親機200のインターフェ−ス201を介してモニタ202へ送る。このようにして、録画された玄関周囲の映像が再生される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のテレビドアホン装置は、以上のように構成されているので、来訪者が顔を動かした場合でも、来訪者の映像を間歇的に4回録画していることから、4回の録画のいずれかに来訪者の正面を向いた画像が含まれている確率が高く、また、モニタ画面の分割表示機能により一度に4枚の映像を確認し得る利点を有しているものの、来訪者の身長が高い場合は来訪者の一部分しか識別できず、また、来訪者が手元に何を持っているのか分からないという難点があった。従って、録画された映像を再生しても、来訪者の全身の様子が容易に識別できず、使い勝手が悪いという難点があった。
【0014】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、玄関子機のチルト機構を動かしながら、玄関の映像を間歇的に複数回録画することで、来訪者の全身の様子を容易に識別しうる機能を備えたテレビドアホン装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明によるテレビドアホン装置は、玄関子機のカメラで撮像された玄関の映像を親機のモニタで視認しながらチルトボタンの操作で発生するチルト信号によりカメラをチルト動作させ、呼出ボタンが操作されたとき玄関の映像をモニタで出画し、録画ユニットの外出ボタンの操作により玄関の録画映像を録画ユニットのメモリに録画し、録画ユニットの再生ボタンの操作により録画ユニットに録画されていた玄関の映像をモニタで分割表示再生するテレビドアホン装置であって、録画ユニットは、玄関の映像を時間をおいて録画する時間設定をするタイマーと、玄関の映像をn(nは2以上の正の整数)回録画する録画回数を設定するカウンターと、時間設定された時間をおいてn個の撮像位置にカメラをチルト動作させるチルト信号を発生するチルト信号発生器とを備えたことを特徴としている。
【0016】
このようなテレビドアホン装置によれば、玄関子機のチルト機構を動かしながら、玄関の映像を間歇的に複数回録画することで、来訪者の全身の様子を容易に識別することができ、使い勝手の良いテレビドアホン装置を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のテレビドアホン装置を適用した好ましい形態例について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明のテレビドアホン装置の一実施例を示すブロック図である。
【0019】
図1において、本発明のテレビドアホン装置は、戸外に設置される玄関子機1と、室内に設置される親機2と、玄関子機1および親機2に接続される録画ユニット3とで構成されている。
【0020】
玄関子機1は、親機2と信号の送受を行なうインターフェ−ス11を備えており、このインターフェ−ス11には、玄関子機1の周囲を撮影するカメラ12と、チルト信号によりカメラ12をチルト動作させるチルト機構13と、親機2と通話を行なう通話部14および来訪を知らせ親機2を呼び出す呼出ボタン15が並列に接続されている。
【0021】
親機2は、玄関子機1のインターフェ−ス11と信号の送受を行なうインターフェ−ス21を備えており、このインターフェ−ス21には、玄関子機1のカメラ12で撮影される画像を出画するモニタ22と、このモニタ22で視認しながら操作するチルトボタン23aの操作でチルト信号を発生させるチルト信号発生器23と、玄関子機1と通話を行なう通話部24およびこれらの制御を行なうCPU25が並列に接続され、チルト信号発生器23には、チルトボタン23aが接続されている。
【0022】
録画ユニット3は、玄関子機1のインターフェ−ス11および親機2のインターフェ−ス21と信号の送受を行なうインターフェ−ス31を備えており、このインターフェ−ス31には、映像信号変換器32およびCPU37が並列に接続され、このCPU37と映像信号変換器32との間には、メモリとしてのDRAM34が接続され、CPU37とインターフェ−ス31との間には、チルト信号発生器33が接続され、CPU37には、このCPU37からの信号により経過時間を測定するタイマー35と、玄関の映像の録画回数をカウントするカウンター36と、「外出モード」の設定を行なう外出ボタン38およびDRAM34に保存されている映像を親機2のモニタ22に出画させる再生ボタン39が並列に接続されている。ここで、映像信号変換器32は、玄関子機1のカメラ12から送られるアナログ画像信号を録画のためにデジタル信号に変換し,このデジタル信号を親機2のモニタ22に出画するためにアナログ信号に変換する機能を有している。
【0023】
かかる構成の本発明のテレビドアホン装置においては、玄関子機1のカメラ12で撮像された玄関の映像は、親機2のモニタ22で視認されるように構成されており、また、玄関の映像を親機2のモニタ22で視認しながら、チルトボタン23aの操作で発生するチルト信号により、カメラ12がチルト動作するように構成されている。更に、録画ユニット3の外出ボタン38の操作により、玄関の録画映像が録画ユニット3のDRAM34に録画され、録画ユニット3の再生ボタン39の操作により、録画ユニット3に録画されていた玄関の映像が親機2のモニタ22で分割表示再生するように構成されている。
【0024】
次に、本発明のテレビドアホン装置の動作について述べる。
【0025】
最初に、録画機能について述べる。
【0026】
先ず、録画ユニット3の外出ボタン38を操作して、「外出モード」を設定する。しかして、外出中に、玄関子機1の呼出ボタン15が押されると、呼出信号が玄関子機1のインターフェ−ス11および録画ユニット3のインターフェ−ス31を介して録画ユニット3のCPU37に入力される。そして、録画ユニット3のCPU37が呼出信号を検出すると、タイマー35が駆動され、カウンター36が「0」にセットされる。また、これと共に、CPU37の制御によってチルト信号発生器33からチルト信号が発生し、このチルト信号が録画ユニット3のインターフェ−ス31および玄関子機1のインターフェ−ス11を介して玄関子機1のチルト機構13へ入力される。そうすると、チルト機構13の動作によって、玄関子機1のカメラ12が、図2(a)(b)に示すように、A点、すなわち来訪者の頭部位置に向けてチルト動作し、スタートから2秒経過後の玄関の映像が録画される。かかる玄関のアナログ画像信号は、玄関子機1のカメラ12から、玄関子機1のインターフェ−ス11および録画ユニット3のインターフェ−ス31を介して、映像信号変換器32へ送られ、この映像信号変換器32によってデジタル映像信号に変換された後、DRAM34に保存される。
【0027】
一方、スタートから所定時間経過後に、タイマー35からCPU37へ信号が送られ、この信号によってCPU37が制御され、チルト信号発生器33からチルト信号が出力される。そして、前述のように、このチルト信号が録画ユニット3のインターフェ−ス31および玄関子機1のインターフェ−ス11を介して玄関子機1のチルト機構13へ入力され、チルト機構13の動作によって玄関子機1のカメラ12が図2(a)、(b)に示すB点、すなわち来訪者の首部位置に向けてチルト動作し、スタートから2.5秒経過後の玄関の映像が録画される。
【0028】
以下、同様の繰り返しにより、3秒経過後のC点、すなわち来訪者の胸部位置、3.5秒経過後のD点、すなわち来訪者の腰部位置の映像が録画され、これらA、B、C、Dの各位置における録画データがDRAM34へ保存される。なお、玄関子機1のカメラ12が撮像位置に向けて移動する時間は約0.25秒とされている。
【0029】
次に、再生機能について述べる。
【0030】
先ず、録画ユニット3の再生ボタン39を押す。そうすると、CPU37で再生信号が検出され、その検出信号が録画ユニット3のインターフェ−ス31および親機2のインターフェ−ス21を介してCPU25へ入力され、これにより、モニタ22がONされる。また、録画ユニット3のCPU37によって、DRAM34に保存されていた前述の録画データが取り出され、映像信号変換器32において4枚の映像がそれぞれ1/4サイズに縮小されて一枚分のアナログ映像信号に変換される。そして、このアナログ映像信号がインターフェ−ス31および親機2のインターフェ−ス21を介してモニタ22へ送られ、これにより録画された玄関の映像が再生される。
【0031】
以上のように、本発明のテレビドアホン装置においては、録画ユニットが、玄関の映像を時間をおいて録画する時間設定をするタイマー35と、玄関の映像をn(nは2以上の正の整数)回録画する録画回数を設定するカウンター36と、時間設定された時間をおいてn個の撮像位置にカメラをチルト動作させるチルト信号を発生するチルト信号発生器33とを備えていることから、来訪者の身長が高い場合においても、来訪者がカメラの撮影範囲外となって、画面に表示されないという事態の発生を防止し得ると共に、また来訪者の手元をも容易に識別することができる。
【0032】
なお、前述の実施例においては、来訪者を、2秒経過時点およびそれ以降0.5秒経過毎に撮像する場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、来訪者を撮影するために適切な時間であれば、2秒経過時点でなくてもよく、また一定間隔毎でなくともよい。更に、来訪者の撮像は来訪者の上半身に限定されず、来訪者の足下付近まで撮像してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のテレビドアホン装置によれば、来訪者の身長が高い場合においても、来訪者がカメラの撮影範囲外となって、画面に表示されないという事態の発生を防止し得ると共に、また来訪者の手元や足下付近も容易に識別することができ、使い勝手の良いテレビドアホン装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビドアホン装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明における玄関子機のカメラによる玄関の映像の撮像状況を示す説明図で、(a)は玄関子機のカメラの撮像位置への移動時間の説明図、(b)は玄関の映像(来訪者)の撮像位置と玄関子機のカメラとの関係図。
【図3】従来のテレビドアホン装置のブロック図。
【符号の説明】
1・・・・・・・玄関子機
2・・・・・・・親機
3・・・・・・・録画ユニット
12・・・・・カメラ
15・・・・・呼出ボタン
22・・・・・モニタ
33・・・・・チルト信号発生器
34・・・・・DRAM(メモリ)
35・・・・・タイマー
36・・・・・カウンター
38・・・・・外出ボタン
39・・・・・再生ボタン
Claims (1)
- 玄関子機(1)のカメラ(12)で撮像された玄関の映像を親機(2)のモニタ(22)で視認しながらチルトボタン(23a)の操作で発生するチルト信号により前記カメラをチルト動作させ、呼出ボタン(15)が操作されたとき前記玄関の映像を前記モニタで出画し、録画ユニット(3)の外出ボタン(38)の操作により前記玄関の録画映像を前記録画ユニットのメモリ(34)に録画し、前記録画ユニットの再生ボタン(39)の操作により前記録画ユニットに録画されていた玄関の映像を前記モニタで分割表示再生するテレビドアホン装置であって、
前記録画ユニットは、前記玄関の映像を時間をおいて録画する時間設定をするタイマー(35)と、前記玄関の映像をn(nは2以上の正の整数)回録画する録画回数を設定するカウンター(36)と、前記時間設定された時間をおいて前記n個の撮像位置に前記カメラをチルト動作させるチルト信号を発生するチルト信号発生器(33)とを備えたことを特徴とするテレビドアホン装置。
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