JP4395758B2 - 部品保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部材からなる被保持部材を掛止して保持する部品保持装置に関する。
車両に搭載される自動変速機は、トルクコンバータと、減速機構と、主変速機とから構成され、ハウジングに収容されている。減速機構は、トルクコンバータを介して入力されるエンジンの回転を減速し、主変速機に伝達する機構である。減速機構は、入力軸と、クラッチと、プラネタリギヤと、ブレーキとを備えている。減速機構を構成するこれらの部品は、ハウジング内の限られた所定の空間に、手作業で順次組付けらている。
自動変速機の組付け時間を短縮しようする場合、減速機構をハウジング外部で組付け、組付けられた減速機構を保持して、ハウジング内に組付けるようにした方が好ましい。この場合、減速機構を保持する装置が必要となる。部品を保持する装置として、例えば、特開平7−314219号公報や、特開2002−346813号公報に開示されているチャック装置がある。
特開平7−314219号公報 特開2002−346813号公報
しかし、前述したようなチャック装置では、互いに連結、固定されていない仮組みの状態の複数の部品から構成される減速機構を確実に保持できない。また、チャック装置の把持部が大きく、ハウジング内の限られた空間に入り込ませて、減速機構を保持して組付けることができないという問題あった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、限られた空間においても、複数の部材からなる被保持部材を同時に保持することができる部品保持装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、被保持部材の下面側に回動して、被保持部材を掛止する掛止部を備えることで、限られた空間においても、被保持部材を保持できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の部品保持装置は、基部と、前記基部に支持され、前記基部に立つ軸周りに外力によって回動する第1回動部と、前記第1回動部の回動力を伝達する回動力伝達部と、前記基部に支持され、前記回動力伝達部を介して伝達される回動力によって前記基部に立つ軸周りに回動して、複数の部材を仮組みして構成される被保持部材であって、前記被保持部材の前記複数の部材のうち、他の部材を保持する部材の下面を掛止する掛止部と、前記基部に支持され前記被保持部材の前記複数の部材のうち互いに嵌合するいずれかの部材を前記基部に立つ軸周りに外力によって回動させる第2回動部とを備えることを特徴とする。これにより、第1回動部を回動させることで、掛止部によって被保持部材の複数の部材のうち、他の部材を保持する部材の下面を掛止して、被保持部材を構成する複数の部材を同時に、しかも確実に保持することができる。また、掛止部が、基部の垂直軸周りに回動して被保持部材の下面を掛止するため、限られた空間においても、被保持部材を保持することができる。さらに、第2回動部によって、被保持部材を構成する部材同士を確実に嵌合させることができる。被保持部材が他の部材と嵌合する場合、被保持部材を他の部材にも確実に嵌合させることができる。
さらに、前記掛止部に掛止された前記被保持部材を所定位置に位置決めする位置決め部を備えるようにしてもよい。これにより、被保持部材を、例えば、組付けのための所定位置に、確実に配置させることができる。
ここで、前記第1回動部は、前記被保持部材の前記複数の部材のうち少なくともいずれかの周面に設けられた突起部を回動方向に押圧する押圧部材を備えるようにしてもよい。これにより、第1回動部を回動させることで、押圧部材によって被保持部材の突起を押圧することができる。
また、前記回動力伝達部は、前記第1回動部に設けられた突起部材と、前記掛止部の回動部材に回動中心が固定され、前記突起部材に係合するリンク部材とを備えるようにしてもよい。これにより、第1回動部の回動力を確実に伝達することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態は、本発明に係る部品保持装置を、自動変速機の減速機構(以下フロントサブアッシーという)を保持して、
ハウジング内に組付けるフロントサブアッシー保持装置に適用した例を示す。
(1)自動変速機の構成
本実施形態における自動変速機の構成を図1〜図6を参照して説明する。図1は、自動変速機の断面図である。図2は、フロントサブアッシー組付け前の自動変速機の断面図である。図3は、フロントサブアッシー組付け後の自動変速機の断面図である。図4は、フロントサブアッシーの構成部品の説明図である。図5は、バンドブレーキの上面図である。図6は、バンドブレーキの部分拡大図である。なお、本実施形態における自動変速機は、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車、または、リアエンジン・リアドライブ(RR)車に適用されるものを挙げている。また、自動変速機の構成については、例えば、特開2000−220704号公報などにより公知であるので、詳細な説明は省略し、ここでは概略のみについて説明する。
図1に示すように、自動変速機2は、トルクコンバータアッシー20と、オイルポンプアッシー21と、フロントサブアッシー22と、カウンタギヤアッシー23と、リアサブアッシー24と、デフアッシー25とから構成され、ハウジング26に収容されている。フロントサブアッシー22は、トルクコンバータ20を介して入力されるエンジン(図略)の回転を減速し、リアサブアッシー24に伝達するものである。
図2に示すように、リアサブアッシー24と、カウンタギヤアッシー23と、デフアッシー25が、この順にハウジング26に組付けられる。その後、図3に示すように、カウンタギヤアッシー23の上側に、フロントサブアッシー22が組付けられる。フロントサブアッシー22は、入力軸22aと、プラネタリギヤ22bと、クラッチ22c、22dと、バンドブレーキ22eとから構成されている。プラネタリギア22bは、リングギアと、ピニオンギアと、プラネタリキャリアと、サンギアとを備えている。クラッチ22c、22dは、クラッチプレートと、クラッチディスクと、ピストンと、リターンスプリングと、クラッチドラムとを備えている。
図4に示すように、ドライブサンギア22fの上側に、クラッチプレート等(図略)の組付けられたクラッチドラム22gと、プラネタリギア(図略)と、入力軸22aと、クラッチプレート等(図略)の組付けられたクラッチドラム22hが、仮組みされる。さらに、クラッチドラム22hの外周には、バンドブレーキ22eが嵌挿される。バンドブレーキ22eは、縮径可能な円筒状の部材である。図5に示すように、バンドブレーキ22eの外周には、突起部22iと係止部22jとが固定されている。図6に示すように、バンドブレーキ22eの突起部22iを係止部22j側に押圧すると、バンドブレーキ22eは縮径する。ドライブサンギア22fと、クラッチドラム22g、22hと、バンドブレーキ22eは、パレット(図略)の上に、この順で積まれる形で仮組みされ、互いに連結、固定はされていない。
(2)本発明のフロントサブアッシー保持装置
(2.1)フロントサブアッシー保持装置の構成
次に、本発明のフロントサブアッシー保持装置の一実施形態の構成について、図7〜図9を参照して説明する。図7は、フロントサブアッシー保持装置の上面図である。図8は、フロントサブアッシー保持装置の側面図である。図9は、フロントサブアッシー保持装置の側面の部分拡大図である。なお、図7〜図9は、フロントサブアッシーを保持する前の状態を示すものである。
図7及び図8に示すように、フロントサブアッシー保持装置1(部品保持装置)は、
本体部10と、回動部11(第1回動部)と、回動力伝達部12と、掛止部13と、嵌合調整部14(第2回動部)と、位置決め部15(位置決め部)とから構成されている。
本体部10は、回動部11と、掛止部13と、嵌合調整部14と、位置決め部15とを
支持するものである。本体部10は、支持部材10a(基部)と、把持部材10b、10cと、結合部材10dと、係止部材10eとから構成されている。 支持部材10aは、回動部11と、掛止部13と、嵌合調整部14とを支持する略円板状の部材である。支持部材10aの上面には、後述する回動部11の回動部材11aが嵌り、垂直軸周りに回動可能に支持する略円形状の凹部10fが設けられている。また、支持部材10aの周縁部には、掛止部13を垂直軸周り回動可能に支持する貫通孔が設けられている。さらに、支持部材10aの中央部には、嵌合調整部14を垂直軸周りに回動可能に支持する貫通孔が設けられている。 把持部材10b、10cは、フロントサブアッシー保持装置1を持ち上げるときに把持するとともに、位置決め部15を支持する円柱状の部材である。把持部材10b、10cの一端は、支持部材10aに固定されている。把持部材10b、10cの他端は、長方形板状の結合部材10dで結合されている。係止部材10eは、バンドブレーキ22eの係止部22jを係止する角柱状の部材である。係止部材10eは、支持部材10aの他端の周縁部に固定されている。
回動部11は、手動によって回動するととも、バンドブレーキ22eの突起部22iを押圧するものである。回動部11は、回動部材11aと、把持部材11bと、押圧部材11cとから構成されている。回動部材11aは、手動によって回動する中央に孔のあいた円板状の部材である。回動部材11aは、支持部材10aの凹部10fに嵌め込まれた状態で、垂直軸周りに回動可能に支持されている。回動部材11aは、支持部材10aに対して、摺動回転するようになっている。回動部材11aの一端には、手動によって回動させるための把持部材11bが固定されている。把持部材11bを把持し、水平方向に力を加えることで、回動部材11aは、支持部材10aの凹部10f内を周方向に回動する。押圧部材11cは、バンドブレーキ22eの突起部22iを周方向に押圧するL字板状の部材である。押圧部材11cの一端側は、回動部材11aの一端に固定されている。押圧部材11cの屈曲した他端側は、支持部材10aに対して垂直方向に延在している。把持部材11bを把持し、水平方向に力を加えることで、押圧部材11cは、回動部材11aとともに周方向に回動する。
回動力伝達部12は、回動部11の回動力を掛止部13に伝達する、いわゆる、スライダ・クランクの一種である。回動力伝達部12は、突起部材12a〜12cと、リンク部材12d〜12fとから構成されている。突起部材12a〜12cは、回動部材11aとともに回動するスライダに当たる円柱状の部材である。突起部材12a〜12cは、回動部材11aの一端に固定されている。リンク部材12d〜12fは、突起部材12a〜12cと係合し、突起部材12a〜12cの回動にともなって回動するクランクに当たる長方形板状の部材である。リンク部材12d〜12fの一端には、U字状の切欠き部12g〜12iが設けられている。リンク部材12d〜12fの他端にある回動中心は、後述する掛止部13の回動部材13a〜13cに固定されている。突起部材12a〜12cが、回動部材11aとともに周方向に回動すると、リンク部材12d〜12fは、回動中心周りに回動する。
掛止部13は、回動してフロントサブアッシー22の下面の周縁部を掛止するものである。掛止部13は、回動部材13a〜13cと、掛止部材13d〜13fとから構成されている。回動部材13a〜13cは、リンク部材12d〜12fの回動にともなって回動する円柱状の部材である。回動部材13a〜13cは、支持部材10aの周縁部の貫通孔に、垂直軸周りに回動可能に支持されている。回動部材13a〜13cの一端は、リンク部材12d〜12fの回動中心に固定されている。掛止部材13d〜13fは、フロントサブアッシー22の下面の周縁部を掛止する略長方形板状の部材である。掛止部13a〜13cの一端は、回動部材13d〜13fの他端に固定されている。掛止部材13d〜13fは、回動部材13a〜13cの回動にともなって、フロントサブアッシー22の下面を掛止するように回動する。回動部材13a〜13cは、掛止部材13d〜13fがフロントサブアッシー22の下面の周縁部を掛止できる最適な長さに調整されている。また、ハウジング26の内壁とフロントサブアッシー22との間の限られた空間に、干渉することなく挿入できる最適な形状に設定されている。さらに、掛止部材13d〜13fは、回動前に、ハウジング26の内壁とフロントサブアッシー22との間の限られた空間に、干渉することなく挿入できるとともに、回動後は、フロントサブアッシー22の下面の周縁部を掛止し、吊り下げることができる最適な形状に設定されている。
嵌合調整部14は、フロントサブアッシー22を構成する、互いにスプライン嵌合した入力軸22a、プラネタリギア22b、クラッチ22c、22dのうち、ブラネタリーギヤ22bを回動させるものである。嵌合調整部14は、嵌合部材14aと、軸受部材14bと、結合部材14cと、把持部材14dとから構成されている。嵌合部材14aは、プラネタリギア22bとスプライン嵌合し、手動によって回動する略円筒状の部材である。嵌合部材14aは、支持部材10aの中央部の貫通孔に、軸受部材14bを介して、垂直軸周りに回動可能に支持される。嵌合部材14aの一端には、スプライン14eが設けられている。嵌合部材14aの他端には、略円筒状の結合部材14cを介して、把持部材14dが固定されている。
位置決め部15は、掛止されたフロントサブアッシー22を自動変速機のハウジングの所定位置に位置決めするものである。位置決め部15は、ハウジング係合部材15a、15bと、固定部材15cとから構成されている。ハウジング係合部材15a、15bは、ハウジングの端面に設けられた係合孔と係合する円柱状の部材である。ハウジング係合部材15a、15bの一端には、ハウジングの係合孔と係合する突起部15d、15eが設けられている。固定部材15cは、ハウジング係合部材15a、15bを固定するとともに、軸方向に摺動可能に支持する長方形板状の部材である。固定部材15cの両端には、ハウジング係合部材15a、15bが固定されている。固定部材15cは、把持部材10b、10cに対して、軸方向に摺動可能に支持されている。ハウジング係合部材15a、15bが、製造時に位置決め用に形成されたハウジングの位置決め係合孔に係合したとき、掛止されたフロントサブアッシー22が、所定位置に配置されるように、ハウジング係合部材15a、15bの軸方向長さと、固定部材15cの形状が調整されている。
(2.2)フロントサブアッシー保持装置の動作
次に、フロントサブアッシー保持装置の動作について、図7〜図14を参照して説明する。図10は、別の状態におけるフロントサブアッシー保持装置の上面図である。図11は、別の状態におけるフロントサブアッシー保持装置の側面図である。図12は、別の状態におけるフロントサブアッシー保持装置の側面の部分拡大図である。図13は、フロントサブアッシーの組付けの説明図である。図14は、別の状態におけるフロントサブアッシーの組付けの説明図である。なお、図10〜図12は、フロントサブアッシーを保持した後の状態を示すものである。図13は、フロントサブアッシーを保持したフロントサブアッシー保持装置を自動変速機に取付けた状態を示すものである。図14は、フロントサブアッシー保持装置からフロントサブアッシーを開放した状態を示すものである。
図7に示すように、作業者は、押圧部材11cが支持部材10aに当接するまで、把持部材11bを時計回りに回動させる。回動部材11aの回動力は、突起部材12a〜12cと、リンク部材12d〜12fとを介して、回動部材13a〜13cに伝達する。伝達された回動力により、回動部材13a〜13cが回動し、掛止部材13d〜13fの先端は、略接線方向を向く。この状態で、図8に示すように、作業者は、嵌合部材14aに入力軸22aを挿通させ、スプライン14eをプラネタリギア22bに嵌合させるようにして、フロントサブアッシー保持装置1をフロントサブアッシー22に装着する。掛止部材13d〜13fの先端は、略接線方向に向いており、径方向内側には向いていないため、フロントサブアッシー22と干渉しない。このとき、図9に示すように、押圧部材11cは、バンドブレーキ22eの突起部22iには当接していない。また、係止部材10eも、バンドブレーキ22eの係止部22jには当接していない。
その後、図10に示すように、作業者は、押圧部材11cが支持部材10aに当接するまで、把持部材11bを反時計回りに回動させる。回動部材11aの回動力は、突起部材12a〜12cと、リンク部材12d〜12fとを介して、回動部材13a〜13cに伝達する。伝達された回動力により、回動部材13a〜13cが回動し、掛止部材13d〜13fの先端は、略中心方向を向く。これにより、図11に示すように、掛止部材13d〜13fは、フロントサブアッシー22の下面を掛止し保持する。このとき、図12に示すように、押圧部材11cは、回動部材11aとともに回動し、バンドブレーキ22eの突起部22iを係止部22j側に押圧する。また、係止部材10eは、バンドブレーキ22eの係止部22jを係止する。これにより、バンドブレーキ22eは縮径された状態でフロントサブアッシー保持装置1に対して位置決めされる。
図13に示すように、作業者は、把持部材10b、10cを把持し、ハウジング26の位置決め係合孔に、ハウジング係合部材15a、15bの突起部15d、15eを係合させるようにして、フロントサブアッシー22を保持したフロントサブアッシー保持装置1をハウジング26に取付ける。バンドブレーキ22eは縮径しているため、ハウジング26と干渉することはない。その後、把持部材14dを左右に回動させる。把持部材14dが回動することで、嵌合部材14aが回動し、フロントサブアッシー22を構成する入力軸22aと、プラネタリギア22bと、クラッチ22c、22dとが確実に嵌合する。また、リアサブアッシー24とも確実に嵌合する。
そして、図14に示すように、作業者は、押圧部材11cが支持部材10aに当接するまで、把持部材11bを時計回りに回動させる。回動部材11aが回動すると、掛止部材13d〜13fの先端が略接線方向を向き、フロントサブアッシー22の下面の掛止が外れる。作業者は、把持部材10b、10cを把持し、フロントサブアッシー保持装置1を上方に引き抜く。掛止部材13d〜13fの先端は、略接線方向を向いているため、フロントサブアッシー22と干渉しない。このようにして、ハウジング26にフロントサブアッシー22を組付ける。
(2.3)フロントサブアッシー保持装置の効果
次に、フロントサブアッシー保持装置の効果について説明する。フロントサブアッシー保持装置1は、回動部材11aを回動させることで、掛止部材13d〜13fによってフロントサブアッシー22の下面を掛止して確実に保持することができる。また、掛止部材13d〜13fが、支持部材10aの垂直軸周りに回動して、フロントサブアッシー22の外周面側からではなく下面を掛止するため、ハウジング26とフロントサブアッシー22との間の限られた空間においても、フロントサブアッシー22を保持し組付けることができる。
また、フロントサブアッシー保持装置1は、フロントサブアッシー22を構成する
入力軸22a、プラネタリギア22b、クラッチ22c、22d、ブレーキ22eを確実に保持することができる。
また、フロントサブアッシー保持装置1は、嵌合部材14aを回動させることで、フロントサブアッシー22を構成する入力軸22aと、プラネタリギア22bと、クラッチ22c、22dとを確実に嵌合させることができる。また、リアサブアッシー24とも確実に嵌合させることができる。
また、フロントサブアッシー保持装置1は、ハウジング係合部材15a、15bをハウジング26と係合させることで、フロントサブアッシー22をハウジング26内の所定位置に配置させることができる。
また、フロントサブアッシー保持装置1は、回動部材11aとともに回動する押圧部材11cを備えることで、バンドブレーキ22eの突起部22iを押圧し、バンドブレーキ22eを縮径させることができる。
さらに、フロントサブアッシー保持装置1は、回動部材11aに固定された突起部材12a〜12cと、これらに係合するリンク部材12d〜12fとで、回動部材11aの回動力を確実に掛止部13に伝達することができる。
(3)その他
本実施形態においては、本発明に係る部品保持装置を、フロントサブアッシー22を保持して自動変速機2に組付けるフロントサブアッシー保持装置1に適用した例を挙げているが、これに限られるものではない。本発明の部品保持装置は、本発明を逸脱しない範囲であれば、複数の部材からなる被保持部材を保持するあらゆる用途に適用することができる。
自動変速機の断面図である。 フロントサブアッシー組付け前の自動変速機の断面図である。 フロントサブアッシー組付け後の自動変速機の断面図である。 フロントサブアッシーの構成部品の説明図である。 バンドブレーキの上面図である。 バンドブレーキの部分拡大図である。 フロントサブアッシー保持装置の上面図である。 フロントサブアッシー保持装置の側面図である。 フロントサブアッシー保持装置の側面の部分拡大図である。 別の状態におけるフロントサブアッシー保持装置の上面図である。 別の状態におけるフロントサブアッシー保持装置の側面図である。 別の状態におけるフロントサブアッシー保持装置の側面の部分拡大図である。 フロントサブアッシーの組付けの説明図である。 別の状態におけるフロントサブアッシーの組付けの説明図である。
符号の説明
1:フロントサブアッシー保持装置(部品保持装置)、10:本体部、10a:支持部材(基部)、10b、10c:把持部材、10d:結合部材、10e:係止部材、10f:凹部、11:回動部(第1回動部)、11a:回動部材、11b:把持部材、11c:押圧部材、12:回動力伝達部、12a〜12c:突起部材、12d〜12f:リンク部材、12g〜12i:切欠き部、13:掛止部、13a〜13c:回動部材、13d〜13f:掛止部材、14:嵌合調整部(第2回動部)、14a:嵌合部材、14b:軸受部材、14c:結合部材、14d:把持部材、14e:スプライン、15:位置決め部、15a、15b:ハウジング係合部材、15c:固定部材、15d、15e:突起部、2:自動変速機、20:トルクコンバータ、21:オイルポンプアッシー、22:フロントサブアッシー、22a:入力軸、22b:プラネタリギヤ、22c、22d:クラッチ、22e:バンドブレーキ、22f:ドライブサンギア、22g、22h:クラッチドラム、22i:突起部、22j:係止部

Claims (4)

  1. 基部と、前記基部に支持され前記基部に立つ軸周りに外力によって回動する第1回動部と、前記第1回動部の回動力を伝達する回動力伝達部と、前記基部に支持され前記回動力伝達部を介して伝達される回動力によって前記基部に立つ軸周りに回動して、複数の部材を仮組みして構成される被保持部材であって、前記被保持部材の前記複数の部材のうち、他の部材を保持する部材の下面を掛止する掛止部と、前記基部に支持され前記被保持部材の前記複数の部材のうち互いに嵌合するいずれかの部材を前記基部に立つ軸周りに外力によって回動させる第2回動部とを備えることを特徴とする部品保持装置。
  2. 前記掛止部に掛止された前記被保持部材を所定位置に位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする請求項1に記載の部品保持装置。
  3. 前記第1回動部は、前記被保持部材の前記複数の部材のうち少なくともいずれかの周面に設けられた突起部を回動方向に押圧する押圧部材を備えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の部品保持装置。
  4. 前記回動力伝達部は、前記第1回動部に設けられた突起部材と、前記掛止部の回動部材に回動中心が固定され、前記突起部材に係合するリンク部材とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の部品保持装置。
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