JP4395046B2 - 車載燃料電池用気液分離器 - Google Patents

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Description

本発明は、車載燃料電池のオフガスに含まれる水を分離する車載燃料電池用気液分離器に関する。
一般に、燃料電池のスタックは、プロトン導電性の高分子電解質膜(PEM膜)を挟んで一側にカソードを区画し、他側にアノードを区画して構成された単セルが積層されており、カソードに供給される空気中の酸素と、アノードに供給される燃料ガス中の水素との電気化学反応によって発電するものである。そして、このような燃料電池の分野では、燃料電池から排出されたオフガスに含まれる水を分離するための気液分離器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この気液分離器では、オフガスに含まれる水が分離されるので、オフガスを流通させる配管に水が滞留することが防止される。したがって、この気液分離器によれば、下流側へのオフガスの輸送が円滑に行われる。
特開2002−352844号公報(段落番号0023〜0028、図1)
昨今、燃料電池が発電した電気を利用して走行する燃料電池自動車が知られている。このような燃料電池自動車に搭載される車載燃料電池の気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)は、燃料電池自動車に対する取り付けスペースを考慮して、気液分離器の高さ方向の厚みが低減されているものが望ましい。そして、厚みを低減した気液分離器としては、例えば、オフガス流通管(オフガス導入管及びオフガス排出管)、排水管等の配管を気液分離器の側壁に取り付けたものが考えられる。
一方、気液分離器は、燃料電池自動車が傾いた際にその傾きに応じて傾く。その結果、オフガスから分離された水が気液分離器内を移動することによって気液分離器の側壁側に偏ることとなる。そして、側壁にオフガス流通管が取り付けられた気液分離器では、側壁に水が偏った際にその水がオフガス流通管に流れ込んでオフガス流通管を閉塞する恐れがある。
そこで、本発明は、車両が傾いた際に、オフガスから分離した水がオフガス流通管に流れ込むことを防止する車載燃料電池用気液分離器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための発明は、燃料電池のオフガスが導入されて前記オフガスに含まれる水を分離する上側チャンバと、分離された前記水を排出する排水部が形成された下側チャンバと、前記上側チャンバと前記下側チャンバとを仕切る仕切りプレートと、前記上側チャンバ内に連通するように前記上側チャンバに取り付けられたオフガス流通管と、前記上側チャンバと前記下側チャンバとを連通させるように前記仕切りプレートに形成された連通孔とを備える車載燃料電池用気液分離器であって、前記仕切りプレート上には前記上側チャンバ内で蛇行する流路が形成されており、前記流路の途中で前記連通孔が、前記オフガス流通管から離れるように前記仕切りプレートの中央部からオフセットした位置のみに形成されていることを特徴とする。
この車載燃料電池用気液分離器では、上側チャンバにおいてオフガスから分離された水が、仕切りプレートの連通孔を介して下側チャンバに入り込んで溜められる。そして、下側チャンバに溜められた水は、排水部を介して間欠的に下側チャンバから排出される。また、この車載燃料電池用気液分離器では、仕切りプレートの連通孔が、オフガス流通管から離れるように仕切りプレートの中央部からオフセットして形成されている。その結果、この車載燃料電池用気液分離器は、上側チャンバ及び下側チャンバが、オフガス流通管が取り付けられた側に向かって傾いたとしても、下側チャンバ内に溜まった水が上側チャンバ内に移動することは仕切りプレートによって妨げられる。したがって、この車載燃料電池用気液分離器では、下側チャンバに溜められた水が上側チャンバに取り付けられたオフガス流通管に流れ込むことが防止される。
また、このような車載燃料電池用気液分離器は、前記流路を形成する流路形成リブが上側チャンバ内を仕切るように立設されていることが望ましい。
また、このような車載燃料電池用気液分離器は、前記オフガス流通管が、前記上側チャンバの側壁に取り付けられていると共に、前記連通孔が、前記仕切りプレートの中央部よりも前記オフガス流通管が取り付けられた前記上側チャンバの側壁の反対側の側壁寄りに形成されていることが望ましい。
また、このような車載燃料電池用気液分離器は、前記下側チャンバ内の底部が凹状となるように傾斜面で形成されており、前記排水部が前記底部の最も低い部分に形成されていることが望ましい。
この車載燃料電池用気液分離器では、上側チャンバにおいてオフガスから分離された水が、仕切りプレートの連通孔を介して下側チャンバに入り込んで溜められる際に、下側チャンバの底部が凹状となるように傾斜面で形成されているので、水が傾斜面を伝って底部の最も低い部分に向かって流れる。したがって、この車載燃料電池用気液分離器では、例えば、底部が平坦な車載燃料電池用気液分離器と比較して、水が底部に効率よく集められる。そして、本発明の車載燃料電池用気液分離器では、底部の最も低い部分に排水部が形成されているので、集められた水は排水部から安定して排出されていく。
本発明の車載燃料電池用気液分離器は、車両が傾いた際に、オフガスから分離した水がオフガス流通管に流れ込むことを防止することができる。
次に、本発明の車載燃料電池用気液分離器における一実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施形態に係る車載燃料電池用気液分離器が組み込まれた燃料電池システムを搭載する燃料電池自動車の平面図、図2は、本実施形態に係る車載燃料電池用気液分離器が組み込まれた燃料電池システムのブロック図、図3(a)は、本実施形態に係る車載燃料電池用気液分離器を斜め上方から見た斜視図、図3(b)は、本実施形態に係る車載燃料電池用気液分離器を斜め下方から見た斜視図、図4は、本実施形態に係る車載燃料電池用気液分離器の分解斜視図、図5は、図3(b)のX−X断面図、図6は、図3(a)のY−Y断面図である。なお、図5中、流路形成リブの記載は便宜上省略している。
まず、本実施形態に係る車載燃料電池用気液分離器(以下、単に「気液分離器」という)の説明に先立って、この気液分離器が組み込まれた燃料電池システムについて説明する。
(燃料電池システム)
図1に示すように、燃料電池システムSは、車両Vの略中央部の床下に配置された燃料電池システムボックスB内に収納されており、この燃料電池システムSは、燃料電池スタック2、加湿器3、希釈器4及び気液分離器1を備えている。また、燃料電池システムSは、燃料電池スタック2に燃料(水素)を供給する高圧水素容器5(図2参照)や、燃料電池スタック2に空気(酸素)を供給するコンプレッサ6(図2参照)、燃料電池スタック2を冷却するラジエータ(図示せず)等をさらに備えている。
燃料電池スタック2は、図2に示すように、複数の単セル2aが積層されたものであって、高圧水素容器5に貯蔵された燃料となる水素と、コンプレッサ6から供給される空気に含まれる酸素との電気化学反応により発電を行うものである。この燃料電池スタック2のアノード側の入口と高圧水素容器5とは、水素供給配管10aで接続されており、燃料電池スタック2のカソード側の入口とコンプレッサ6とは、空気供給配管10bで接続されている。つまり、水素は、水素供給配管10aを通じて燃料電池スタック2に供給されることとなり、空気は、空気供給配管10bを通じて燃料電池スタック2に供給されることとなる。
この燃料電池スタック2のアノード側の出口には、発電に使用されなかった水素を含むアノードオフガスを排出するための水素排出配管10cが接続されている。この水素排出配管10cには、後記する気液分離器1が取り付けられている。この気液分離器1は、アノードオフガスに含まれる水を分離するものである。気液分離器1には、排水用配管10dの一端が接続されており、この排水用配管10dの他端は希釈器4に接続されている。排水用配管10dには開閉弁20aが取り付けられている。そして、この開閉弁20aが間欠的に開かれることによって、気液分離器1で分離された水は希釈器4に向かって排出されることとなる。
水素排出配管10cは、燃料電池スタック2から延びる先端で水素循環用配管10eとパージ水素配管10fとに分岐している。水素循環用配管10eは、アノードオフガスに含まれる水素を燃料電池スタック2での発電に再利用するためのものであり、この水素循環用配管10eは、加湿器3の上流側の水素供給配管10aに接続されている。パージ水素配管10fは、アノードオフガスに含まれる水素が水素循環用配管10eを通じて循環使用されることによって、アノードオフガスに溜まっていく窒素等の不純物を排出するものである。パージ水素配管10fは希釈器4と接続されていると共に、このパージ水素配管10fにはパージ弁20dが取り付けられている。このパージ弁20dが間欠的に開かれることによって、水素循環用配管10e内のアノードオフガスが不純物と共に希釈器4に向かって排出されることとなる。なお、ここではパージ水素配管10fを通じて排出されるアノードオフガスを以下にパージ水素という。
燃料電池スタック2のカソード側の出口には、カソードオフガス(空気)を排出するための空気排出配管10gの一端が接続されている。この空気排出配管10gの他端は、希釈器4に接続されている。
燃料電池スタック2には、発電に伴ってアノードで生成されて凝縮した水(ドレン)を排出するためのアノードドレン配管10hの一端が接続されている。そして、アノードドレン配管10hの他端は、希釈器4に接続されている。このアノードドレン配管10hには、ドレンの流路を開閉するための開閉弁20bが取り付けられている。この開閉弁20bが間欠的に開かれることによって、燃料電池スタック2で生成した水が希釈器4に向かって排出されることとなる。
加湿器3は、燃料電池スタック2に供給される水素に対して加湿を行うものであって、燃料電池スタック2と高圧水素容器5との間で延びる水素供給配管10aの途中に設けられている。この加湿器3には、加湿器3内に溜まった水(ドレン)を排出するための加湿器ドレン配管10jの一端が接続されている。そして、加湿器ドレン配管10jの他端は、希釈器4に接続されている。この加湿器ドレン配管10jには、ドレンの流路を開閉するための開閉弁20cが取り付けられている。この開閉弁20cが間欠的に開かれることによって、加湿器3内に溜まった水が希釈器4に向かって排出されることとなる。
希釈器4は、パージ水素配管10fを通じて排出されるパージ水素を、空気排出配管10gを通じて排出されるカソードオフガス(空気)で希釈して大気中に放出するものである。また、希釈器4は、前記したように、加湿器3からの水(ドレン)、燃料電池スタック2からの水(ドレン)及び気液分離器1からの水を受け入れるようになっている。つまり、これらの水に水素が含まれる場合には、希釈器4がその水素をカソードオフガスで希釈することとなる。
(気液分離器)
気液分離器1は、図3(a)及び図3(b)に示すように、上側チャンバ12と、下側チャンバ15と、仕切りプレート21とを備えている。
上側チャンバ12は、その外形が直方体形状の箱体であって、燃料電池スタック2(図2参照)からのアノードオフガスが導入されてアノードオフガスに含まれる水を分離するものである。この上側チャンバ12には、アノードオフガスをその内部に導き入れるためのオフガス導入管13aと、その内部からアノードオフガスを排出するためのオフガス排出管13bとが取り付けられている。なお、オフガス導入管13aは、特許請求の範囲にいう「オフガス流通管」に相当する。
オフガス導入管13aは、図2に示す燃料電池スタック2側から延びた水素排出配管10c、つまり気液分離器1の上流側の水素排出配管10cが接続されるものであり、図3(a)に示すように、上側チャンバ12の側壁14aに取り付けられて上側チャンバ12の側方に向かって突き出ている。
オフガス排出管13bは、図2に示す気液分離器1の下流側の水素排出配管10cが接続されるものであり、図3(a)に示すように、上側チャンバ12の上壁14bと側壁14aとに跨って取り付けられて上側チャンバ12から斜め上方に向かって突き出ている。
下側チャンバ15は、図3(b)に示すように、その外形が下方に向かって突出する略四角錐状の形状を有している。この下側チャンバ15は、上側チャンバ12においてアノードオフガスから分離された水を後記するその底部16(図5参照)に溜めると共に、溜めた水を後記する排水孔17(図5参照)を介して間欠的に排出するものである。この下側チャンバ15内の底部16は、図4に示すように、下側チャンバ15の外形に対応するように略四角錐の凹状になっている。つまり、下側チャンバ15内の底部16は、凹状となるように傾斜面18で形成されている。
この底部16の最も低い部分16aには、図4及び図5に示すように、下側チャンバ15に溜まった水を排出するための排水孔17が形成されている。この排水孔17は、特許請求の範囲にいう「排水部」に相当する。そして、図3(b)に示すように、この排水孔17には排水管19が取り付けられている。この排水管19は、図2に示す排水用配管10dが接続されるものであり、図3(b)に示すように、下側チャンバ15の下方に向かって突き出ている。
仕切りプレート21は、図4に示すように、流路形成リブ22が立設された矩形の板状部材であって、上側チャンバ12と下側チャンバ15との間に配置されている。この仕切りプレート21は、上側チャンバ12と下側チャンバ15とを仕切っている。
流路形成リブ22は、図6に示すように、上側チャンバ12内に導入されたオフガスが上側チャンバ12内で蛇行するように流路23を形成するものである。この流路形成リブ22は、上側チャンバ12内を仕切ることによってオフガス導入管13aからオフガス排出管13bに至るまでのオフガスの流路23を形成している。
そして、仕切りプレート21には、図4に示すように、上側チャンバ12内と下側チャンバ15内とを連通させる複数の連通孔24が形成されている。この連通孔24は、上側チャンバ12内でアノードオフガスから分離された水を下側チャンバ15内に導き入れるものである。そして、連通孔24は、図5及び図6に示すように、仕切りプレート21の中央部Cよりもオフガス導入管13aが取り付けられた側壁14aの反対側の側壁14a寄りに形成されている。つまり、連通孔24は、オフガス導入管13aから離れるように仕切りプレート21の中央部Cからオフセットして形成されている。
次に、本実施形態に係る気液分離器1の動作について適宜図面を参照しながら説明する。参照する図面において、図7(a)及び図7(b)は、上側チャンバ及び下側チャンバが傾いたときの様子を示す模式図である。なお、図7(a)及び図7(b)中、流路形成リブの記載は便宜上省略している。
図2に示すように、この気液分離器1には、燃料電池スタック2から水素排出配管10cを通じて水を含んだアノードオフガスが導入される。この際、アノードオフガスは、図6に示すように、この水素排出配管10c(図2参照)に接続されたオフガス導入管13aを介して上側チャンバ12内に入り込む。そして、アノードオフガスは、上側チャンバ12内を流路形成リブ22で仕切られて蛇行する流路23に沿ってオフガス導入管13aからオフガス排出管13bに向かって流れていく。この際、アノードオフガスに含まれる水滴は、流路形成リブ22や、上側チャンバ12の側壁14aの内側、上側チャンバ12の上壁14b(図3(a)参照)の内側と衝突することによってアノードオフガスから分離される。そして、アノードオフガスに含まれる水蒸気は、上側チャンバ12自体及び仕切りプレート21自体に潜熱を奪われて凝縮することによってアノードオフガスから分離される。
次いで、上側チャンバ12内で分離された水は、図5に示す連通孔24を介して下側チャンバ15内に移動する。そして、図2に示す開閉弁20aが閉じられている状態で、水は、図5に示す下側チャンバ15内の底部16に溜められていく。
この気液分離器1では、下側チャンバ15の底部16に水が溜められる際に、底部16が凹状となるように傾斜面18で形成されているので、水は傾斜面18を伝って底部16の最も低い部分16aに向かって効率よく集められていく。
また、この気液分離器1は、図7(a)に示すように、上側チャンバ12及び下側チャンバ15が、オフガス導入管13aが取り付けられた側に向かって傾いた際に、下側チャンバ15内に溜まった水Wが上側チャンバ12内に移動することは仕切りプレート21によって妨げられる。したがって、この気液分離器1では、下側チャンバ15内に溜められた水Wが上側チャンバ12に取り付けられたオフガス導入管13aに流れ込むことが防止される。
また、図7(b)に示すように、上側チャンバ12及び下側チャンバ15が、オフガス導入管13aが取り付けられていない側に傾いた際には、水Wがオフガス導入管13aに流入する恐れはない。そして、下側チャンバ15内に溜められた水W(図7(a)及び図7(b)参照)は、図2に示す開閉弁20aが間欠的に開かれた際に、図5に示す排水孔17及び排水管19、並びにこの排水管19に接続された排水用配管10d(図2参照)を介して希釈器4(図2参照)内に排出される。そして、希釈器4に排出された水W(図7(a)及び図7(b)参照)は、パージ水素配管10f(図2参照)からのパージ水素、空気排出配管10g(図2参照)からのカソードオフガス(空気)、加湿器ドレン配管10j(図2参照)からの水(ドレン)、及びアノードドレン配管10h(図2参照)からの水(ドレン)と一緒になって、希釈器4から大気中に放出される。
このような気液分離器1によれば、車両Vが傾いた際に、下側チャンバ15に集めた水がオフガス導入管13aに流れ込む恐れを低減することができる。その結果、この気液分離器1を使用した燃料電池システムSは、燃料電池スタック2への水素循環用配管10eを介してのアノードオフガスの供給(アノードオフガスの循環使用)を円滑に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、前記実施形態では、オフガス導入管13aが上側チャンバ12の側壁14aに取り付けられ、オフガス排出管13bが上壁14bに取り付けられた気液分離器1を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、オフガス導入管13aとオフガス排出管13bの両方が側壁14aに取り付けられたものであってもよい。また、オフガス導入管13aが上側チャンバ12の上壁14bに取り付けられ、オフガス排出管13bが側壁14aに取り付けられたものであってもよい。この気液分離器では、オフガス排出管13bが特許請求の範囲にいう「オフガス流通管」に相当する。つまり、本発明の気液分離器は、オフガス導入管13a及びオフガス排出管13bの少なくともいずれか一方が上側チャンバ12の側壁14aに取り付けられていればよい。なお、オフガス導入管13a及びオフガス排出管13bの両方が側壁14aに取り付けられた気液分離器1は、その高さ方向の厚みを低減することができる。
また、前記実施形態では、排水孔17(排出部)が下側チャンバ15の底部16の最も低い部分16aに形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、排水孔17が、オフガス導入管13aが取り付けられた上側チャンバ12の側壁14aと反対側の側壁14a寄りの底部16に形成されたものであってもよい。
また、前記実施形態では、下側チャンバ15の底部16が略四角錐状になるように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、底部16が略円錐状になっているものであってもよい。また、上側チャンバ12、下側チャンバ15は、その外形が円柱状や楕円柱状であってもよいし、上側チャンバ12、下側チャンバ15は、少なくともいずれか一方が椀状であってもよい。
また、前記実施形態では、気液分離器1が水素排出配管10cに取り付けられる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、水素循環用配管10eや空気排出配管10gに取り付けられるものであってもよい。
また、前記実施形態では、気液分離器1から水を排出する排水用配管10dの他端が希釈器4に接続されたものを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、排出用配管10dが加湿器3に接続されたものであってもよい。このような気液分離器1は、燃料(水素)を加湿するための水を供給することができる。
また、前記実施形態では、加湿器3が水素供給配管10aだけに取り付けられているが、加湿器3は、空気供給配管10bだけに取り付けられていてもよく、また、水素供給配管10a及び空気供給配管10bの両方に取り付けられていてもよい。
実施形態に係る気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)が組み込まれた燃料電池システムを搭載する燃料電池自動車の平面図である。 実施形態に係る気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)が組み込まれた燃料電池システムのブロック図である。 図3(a)は、実施形態に係る気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)を斜め上方から見た斜視図、図3(b)は、実施形態に係る気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)を斜め下方から見た斜視図である。 実施形態に係る気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)の分解斜視図である。 図3(b)のX−X断面図である。 図3(a)のY−Y断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、上側チャンバ及び下側チャンバが傾いたときの様子を示す模式図である。
符号の説明
1 気液分離器(車載燃料電池用気液分離器)
2 燃料電池スタック
12 上側チャンバ
13a オフガス導入管(オフガス流通管)
13b オフガス排出管
14a 側壁
15 下側チャンバ
16 下側チャンバ内の底部
16a 底部の最も低い部分
17 排水孔(排出部)
18 傾斜面
21 仕切りプレート
24 連通孔
C 仕切りプレートの中央部
V 車両
W 水

Claims (4)

  1. 燃料電池のオフガスが導入されて前記オフガスに含まれる水を分離する上側チャンバと、
    分離された前記水を排出する排水部が形成された下側チャンバと、
    前記上側チャンバと前記下側チャンバとを仕切る仕切りプレートと、
    前記上側チャンバ内に連通するように前記上側チャンバに取り付けられたオフガス流通管と、
    前記上側チャンバと前記下側チャンバとを連通させるように前記仕切りプレートに形成された連通孔とを備える車載燃料電池用気液分離器であって、
    前記仕切りプレート上には前記上側チャンバ内で蛇行する流路が形成されており、
    前記流路の途中で前記連通孔が、前記オフガス流通管から離れるように前記仕切りプレートの中央部からオフセットした位置のみに形成されていることを特徴とする車載燃料電池用気液分離器。
  2. 前記流路を形成する流路形成リブが上側チャンバ内を仕切るように立設されていることを特徴とする請求項1に記載の車載燃料電池用気液分離器。
  3. 前記オフガス流通管が、前記上側チャンバの側壁に取り付けられていると共に、前記連通孔が、前記仕切りプレートの中央部よりも前記オフガス流通管が取り付けられた前記上側チャンバの側壁の反対側の側壁寄りに形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載燃料電池用気液分離器。
  4. 前記下側チャンバ内の底部が凹状となるように傾斜面で形成されており、前記排水部が、前記底部の最も低い部分に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載燃料電池用気液分離器。
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