JP4394231B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットヘッドのメンテナンス機能を有するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドを構成するインク室のインク吐出口に用紙の紙粉が付いて目詰りを起したり、気泡が入って吐出口のインクの表面張力が崩れてしまったり、インク室の吐出口にゴミがついたりすると、そのインク室はインク不吐出状態となる。このため、その状態を回復するメンテナンス動作は不可欠である。
【0003】
このようなメンテナンス動作としては、インクジェットヘッドのオリフィス面にブレード部材を当接させて主走査方向に移動させることによって、インクジェットヘッドのオリフィス面に付着したインクやゴミなどを自動的にふき取るワイピングなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インクジェットヘッドのメンテナンスとして、ワイピングだけを行う場合には、ブレード部材を主走査方向に移動させるので、インクが飛散ったり、インクやゴミなどがインクジェットヘッドの端に溜ってプリンタ内部を汚したりするという問題があった。
【0005】
これを解消するため、ワイピングしながら、付着したインクやゴミを吸引することも考えられるが、このようにした場合は、さらに以下の問題が考えられる。
【0006】
例えば、インク供給系からインク供給管を介してインクジェットヘッドへインクを供給させるようなインクジェットプリンタがあるが、このようなプリンタの場合、インクの吐出を良好にさせることを目的として、インクジェットヘッドのメニスカス(インクの液体の空気との境目)に負圧(インク出力方向とは逆方向の圧力)をかけるためにインクジェットヘッドよりも低い部位にインク供給系を設けるようにしている。
【0007】
このようなプリンタの場合、上記インク供給管を開いた状態でワイピングすると、インクの水頭差で吐出口に負圧(インク出力方向とは逆方向の圧力)がかかっているので吐出口の表面に付着したインクやゴミが吐出口からインク室内へ侵入してしまうことが考えられる。従って、この場合はインク供給管を閉じてワイピングする必要がある。
【0008】
ところが、インク供給管を閉じてワイピングする場合に、吸引する力が強いと、インク吐出口からインク室内のインクを吸込む可能性もある。この場合、インク供給管が閉じられているためインク室内にはインクが補充されないので、気泡が吐出口からインク室内に侵入してしまうことも考えられる。
【0009】
そこで、本発明は、インクジェットヘッドのメンテナンス時に、インクの飛散りなどを抑え、吐出口からゴミや気泡の侵入を防ぐことができるインクジェットプリンタを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、インクジェットヘッドのメンテナンス機能を有するインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドのインク吐出口からインクを吸引するインク吸引手段と、インクジェットヘッドへインク供給路を介してインクを供給するインク供給手段と、インク供給手段からのインク供給路を開閉するインク供給路開閉手段とを設け、メンテナンス時に、インク供給路開閉手段によりインク供給路を閉じた状態で、インク吸引手段によってインクジェットヘッドのオリフィス面に付着したインクを吸引できる程度の小さな吸引力でインクを吸引する第1のメンテナンス動作を行うことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0011】
請求項2の本発明は、第1のメンテナンス動作を行ってから、インク供給路開閉手段によりインク供給路を開いた状態で、インク吸引手段によってインクジェットヘッド内のインクをインク吐出口から吸引できる程度の大きな吸引力で吸引する第2のメンテナンス動作を行うことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタである。
【0012】
請求項3の本発明は、第1のメンテナンス動作を行うのに先立って、インク供給手段を駆動してインクジェットヘッドへインクを供給することによりインクジェットヘッドからインクを吐出させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインクジェットプリンタである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図6を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す断面図で、1は筐体、2はこの筐体1内に図中矢印方向に回転自在に配設されたドラム、3はドラム2の上部に配設したインクジェットヘッド、4はこのインクジェットヘッド3をドラム2から離間したメンテナンス位置(A)からドラム2に最も近づいた印字位置(B)の間を昇降動作させる昇降機構、5は上記インクジェットヘッド3にインクを供給するインク供給手段、6はメンテナンス時にインクジェットヘッド3のインクを吸引するインク吸引手段、7は給紙カセット、8は排紙トレイ、9は給紙カセット7から給紙された印刷媒体としての用紙の搬送路を示している。
【0014】
上記給紙カセット7近傍には、給紙カセット7の用紙を1枚ずつピックアップして搬送路9へ導入させるピックアップローラ11が設けられている。また上記搬送路9には給紙カセット7からの用紙を搬送路9に沿って搬送させる搬送ローラ12が設けられている。
【0015】
上記インクジェットヘッド3は、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のインクを供給するインク室がそれぞれドラム2の周りに配設され、各色のインク室は、それぞれ長手方向に多数配列している。そして、これらインク室にはそれぞれインク吐出口(オリフィス孔)が設けられ、インク室に供給されたインクをインク吐出口からドラム2に巻付いた用紙に出力できるようになっている。
【0016】
上記インク供給手段5は、インクジェットヘッド3の各色ごとに設けられ、それぞれの色のインクを対応するインク室に送液する。このインク供給手段5は、インクカートリッジ15に充填されたインクをチューブ16を介してタンク17に導く第1のポンプ18、タンク17からのインクをさらにインク供給路としてのチューブ19を介してインクジェットヘッド3へ導く第2のポンプ21を備える。
【0017】
上記ポンプ18、21は、筐体1にそれぞれ軸22、23を中心に回転可能に取付けられている。ポンプ18、21の円周上には、それぞれ4つのローラ24、25が回転可能に設けられている。このポンプ18、21は、それぞれ湾曲した押当て部材26、27に沿って配設したチューブ16、19をローラ24、25で圧接するように形成される。そして、ポンプ18、21を回転させることによりローラ24、25でチューブ16、19をしごくことにより送液する。
【0018】
上記押当て部材26、27は、それぞれコイルバネなどの付勢手段28、29によりポンプ18、21に対してチューブ16、19を押しつける方向へ付勢されている。この押当て部材26、27は軸31、32を中心に回動可能に構成されている。
【0019】
上記押当て部材26、27のうち、タンク17からインクジェットヘッド3にインクを送液する押当て部材27は、ソレノイドなどにより形成されたチューブ開閉制御手段(図示しない)によって、付勢手段29の付勢力に抗して回動させることによりチューブ19を開放可能に構成される。
【0020】
チューブ開閉制御手段により、押当て部材27を付勢手段29の付勢力によりローラ25に押当てる方向へ回動した状態でチューブ19は閉塞する。この場合は、インクジェットヘッド3のオリフィス面を吸引しても、インクはチューブ19からインクジェットヘッド3へ移動することはない。
【0021】
また、チューブ開閉制御手段により、押当て部材27を付勢手段29の付勢力に抗してローラ25から開放する方向へ回動した状態でチューブ19は開放される。この場合は、インクジェットヘッド3のオリフィス面を吸引すると、インクはチューブ19からインクジェットヘッド3へ移動する。
【0022】
通常、印字状態では押当て部材27はチューブ19を開放した状態(チューブ19から離れている状態)となり、インクジェットヘッド3の各インク吐出口のメニスカスは、インクジェットヘッド3の高さとタンク17の液面高さとの水頭差で負圧(インク出力方向とは逆方向の圧力)がかかって、保持されている状態となる。
【0023】
なお、上記第2のポンプ21と押当て部材27はインク供給路であるチューブ19を開閉するインク供給路開閉手段を構成する。
【0024】
上記タンク17は、液面検出機構(図示しない)を備える。メンテナンスや印刷などでなくなったインクを補給するため、カートリッジ15から第1のポンプ18を駆動してインクをタンク17に充填すると、インクジェットプリンタの制御部(CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)などで構成される)は、上記液面検出機構によって液面を検出することにより、タンク16内の液面を監視し、一定の範囲で液面の高さを保つようになっている。
【0025】
上記インク吸引手段6は、図1に示すようにインクジェットヘッド3からのインクを受けるインクトレイ41にそのトレイ41上をドラム3の長手方向(インクジェットヘッド3のインク吐出口配設方向)に移動可能に吸引ノズル42を設け、ドラム2の軸2aを中心に回動自在な支持部43にインクトレイ41を支持させて構成される。このインクトレイ41は、図示しないモータや減速ギアなどの駆動機構により、待機位置、メンテナンス位置のそれぞれの位置に回動可能である。
【0026】
図1は、インクトレイ41がインクジェットヘッド3から回避される待機位置にある状態である。印字時などにはこの状態にしておき、インクジェットヘッド3との干渉を避けている。図4は、インクトレイ41がインクジェットヘッド3の下方にセットされているメンテナンス位置にある状態である。インクジェットヘッド3のメンテナンス時にはこの状態にする。
【0027】
上記インク吸引手段6は、図2に示すように、インクトレイ41、吸引ノズル42、この吸引ノズル42を搭載しインクトレイ41上をインクジェットヘッド3のインク吐出口配設方向に移動可能に構成されたキャリア44を備える。上記インクトレイ41には螺旋棒(リードスクリュー)45が長手方向に沿って設けられており、キャリア44には上記螺旋棒45に螺合するナットが形成されている。そして、この螺旋棒45は図示しないモータにより回転可能に構成されており、このモータを駆動して螺旋棒45を回転させることにより、キャリア44がインクトレイ41を移動する。
【0028】
上記吸引ノズル42は、各色のインク吐出口の数本から同時にインクを吸引できるように形成されている。また、吸引ノズル42に連結したチューブ46は、チャンバー47と連結している。チャンバー47に連結したチューブ48は、ジョイント49を介して廃インクタンク51へ連通するチューブ52と連結している。さらに、インクトレイ41に連結したチューブ53は、ジョイント49を介して廃インクタンク51へ連通するチューブ52と連結している。
【0029】
チューブ52の途中には、チャンバー47及びインクトレイ41からのインクを廃インクタンク51へ送液する廃インクポンプ(第3のポンプ)54が設けられている。上記廃インクポンプ54は、湾曲した押当て部材55に沿って配設したチューブ52をローラ56で圧接するように形成される。そして、廃インクポンプ54を図示矢印方向に回転させることによりローラ56でチューブ52をしごくことにより送液する。
【0030】
この押当て部材55は軸57を中心に回動可能に構成されおり、コイルバネなどの付勢手段(図示しない)により廃インクポンプ54に対してチューブ52を押しつける方向へ付勢されている。
【0031】
このような廃インクポンプ54を図示矢印方向に回転させることにより、チャンバー47に溜ったインクとインクトレイ41に溜ったインクを廃インクタンク51に送液する。
【0032】
上記チャンバー47には、その内部圧力を制御する吸引ポンプ58が設けられている。この吸引ポンプ58を駆動してチャンバー47内部を負圧にすることにより、吸引ノズル42に吸引力を生じさせる。従って、吸引ポンプ58の回転数を調整することによって、吸引ノズル42からの吸引力の強弱を調整することができる。すなわち、吸引ポンプ58の回転数を上げるほど、チャンバー47の負圧が大きくなるので、吸引ノズル42からのインク吸引力も大きくなる。
【0033】
上記インクトレイ41の表面は、図3に示すように凹凸状に形成する。具体的には複数の溝を形成する。なお、複数のリブを設けるようにして凹凸を形成してもよい。
【0034】
このように、インクトレイ41の表面を凹凸状にすることにより、メンテナンス時、インクトレイ41にインクが落下しても、インクトレイ41表面が平坦である場合に比して、インクの落下エネルギは凹凸に吸収されるので、インクの飛散りを抑えることができる。これにより、インクトレイ41に落下したインクの飛散りによってインクジェットヘッド3のオリフィス面を汚して、インク不吐出の原因や混色の原因となることを極力防止できる。また、インクトレイ41に落下したインクの飛散りによってプリンタ内部を汚して、周囲の部品の機能を低下させるなどの問題も防止できる。
【0035】
特に、インクジェットヘッド3のオリフィス面に撥インク膜が形成されている場合には、メンテナンス時に落下するインクが大粒になるため、このようなインクの飛散りを抑制できる効果は大きい。さらに、メンテナンスとしてインクジェットヘッドの吐出口側にインクトレイ41をメンテナンス位置にセットし、受けに向って印字出力と同じようにインクを吐出口から吐出させるスピットを行う場合は、インク滴の吐出速度が速いのでインクが飛散る可能性が高く、この場合にもインクの飛散りを抑制できる効果は大きい。
【0036】
このような構成のインクジェットプリンタにおいては、紙粉やホコリ等がインクジェットヘッド3のインク吐出口に詰まった状態や長時間使用しないためにインクジェットヘッド3内のインクが乾燥するなどの要因で定期的に、又はユーザが手動で、メンテナンスを行う。先ず、昇降機構4を駆動してインクジェットヘッド3をドラム2から離間したメンテナンス位置(A)に上昇させ、インクトレイ41を図4、図6に示すようなメンテナンス位置まで回動させる。
【0037】
この状態で、メンテナンス動作を実行する。メンテナンス動作としては、インクジェットヘッド3のインク吐出口からインクを吐出させた後、主にインクジェットヘッド3のオリフィス面のインクやゴミ等を吸引する第1のメンテナンス動作、これに続いて実行するインクジェット3内(インク室やインク吐出口)のインクやゴミを吸引する第2のメンテナンス動作がある。
【0038】
メンテナンス動作では、先ず図4に示すように先ずチューブ開閉制御手段により、押当て部材27を付勢手段29の付勢力によりローラ25に押当てる方向へ回動してチューブ19を閉塞させる。なお、この場合、少なくとも押当て部材27のチューブ19が当接する範囲にローラ25のうちの1つ以上が存在するようにする。
【0039】
続いて、第2のポンプ21を図4の矢印方向に駆動してインクジェットヘッド3のインク吐出口からインクを吐出させる。この場合、インクジェットヘッド3のオリフィス面には撥インク膜を施してあるので、オリフィス面に付着した紙粉、ホコリ等をインクと一緒に流すことができる。インクジェットヘッド3から吐出されたインクは重力によりインクトレイ41に落ち、廃インクポンプ54により廃インクタンク51に排出される。
【0040】
最初に行う第1のメンテナンス動作では、インクジェットヘッド3のオリフィス面に付着したインクやゴミ等を除去することを目的とし、不吐出ノズル回復を目的とするものではないので、第1のメンテナンス動作に先立ってインクジェットヘッド3から吐出させるインク量としては、オリフィス面の全面が濡れる程度の量でよい。
【0041】
このインクジェットヘッド3には、インクの表面張力等の影響で重力では落下しないインクがオリフィス近傍に付着している。その余剰インクを除去するため、以下の吸引処理を伴う第1のメンテナンス動作を行う。
すなわち、第2のポンプ21を制御してチューブ19を閉塞し、インクがタンク17からインクジェットヘッド3へ流れ出さないようにしておく。そして、図2に示すインク吸引手段6の吸引ポンプ58を駆動し、チャンバー47を負圧にして、各吸引ノズル42に吸引力を発生させる。この第1のメンテナンス動作における各吸引ノズル42に発生させる吸引力は、インクジェットヘッド3のオリフィス面に付着したインクやゴミ等を除去できる程度の小さな吸引力とする。これにより、ワイピングだけを行った場合に比して端にインクやゴミが溜ることはなく、上記吸引動作だけでワイピングの効果に加えてインクジェットヘッド3のオリフィス面に付着したインクやゴミ等を吸引除去できる効果もある。また、インクジェットヘッド3のインク吐出口からインク室内へ気泡が入り込むことを防止できる。
【0042】
この状態で、インク吸引手段6のキャリア44を図6における左方向に移動し、吸引ノズル42でインクジェットヘッド3のオリフィス面の余剰インクやゴミ等を吸引していく。このとき、各吸引ノズル42は、各色のインク吐出口の配列に沿ってオリフィス面を吸引しながら摺動していく。しかも、この第1のメンテナンス動作では、チューブ(インク供給路)19が閉じているため、タンク17とインクジェットヘッド3との間に水頭差により生じる負圧でインク吐出口からインク室内へ汚れたインクやゴミ等が入り込むことを防止できる。
【0043】
こうして第1のメンテナンス動作が終了する。これにより、インクジェットヘッド3のオリフィス面には紙粉やゴミ、ホコリ等がなくなった状態になる。また、この第1のメンテナンス動作が終了した時点で、キャリア44は図6に示すインクジェットヘッドの左側に位置する。
【0044】
次に、第2のメンテナンス動作を実行する。先ず、チューブ開閉制御手段により、図5に示すように押当て部材27を付勢手段29の付勢力に抗してローラ25から開放する方向へ回動してチューブ19を開放させる。これにより、インクはタンク17からインクジェットヘッド3へ自由に移動可能となる。
【0045】
続いて、図2に示すインク吸引手段6の吸引ポンプ58を駆動し、チャンバー47を負圧にして、各吸引ノズル42に吸引力を発生させる。この第2のメンテナンス動作における各吸引ノズル42に発生させる吸引力は、インクジェットヘッド3内のインクを吸込むことができる程度の大きな吸引力とする。
【0046】
この状態で、インク吸引手段6のキャリア44を図6における右方向に移動する。吸引ノズル42でインクジェットヘッド3のインク室内のインクまで吸込んでいくことにより、不吐出の原因となるインク室内やインク吐出口の紙粉、ホコリ、気泡等を吸引する。この場合、チューブ(インク供給路)19が開いているため、インクジェットヘッド3内のインクを大きな吸引力で吸引しても、タンク17からインクジェットヘッド3へインクが流入するので、インク吐出口から気泡が入り込むことを防止できる。なお、キャリア44の移動速度を遅くすることでさらに多くのインクをインクジェットヘッド3から吸引することが可能となる。
【0047】
上記第2のメンテナンス動作においては、チューブ(インク供給路)19が開いているため、インク吐出口のメニスカスはインクジェットヘッド3の高さとタンク17の液面高さとの水頭差で負圧(インク出力方向とは逆方向の圧力)がかかっているが、第1のメンテナンス動作においてインクジェットヘッド3のオリフィス面がすでに洗浄されているので、吸引ノズル42をオリフィス面に突き当てながら移動してもゴミ等がインク吐出口に引き込まれることはない。
【0048】
さらに、第1のメンテナンス動作ではキャリア44を図6においてインクジェットヘッド3の右から左に向って移動するのに対し、第2のメンテナンス動作ではキャリア44を同図においてインクジェットヘッド3の左から右に向って移動するので、第1及び第2のメンテナンス動作の終了後は、キャリア44を元の位置(ホームポジション)に戻すことが可能である。つまり、キャリア44の往復により第1及び第2のメンテナンス動作が終了するので、第2のメンテナンス動作においてキャリア44をホームポジションに戻す必要がない。これにより、メンテナンス動作の効率が向上し、メンテナンス動作にかかる時間を短縮することができる。
【0049】
なお、このようなメンテナンス動作が終了し、インクトレイ41上のインクがすべて排インクタンク51へ送られると、インクトレイ41を図1に示すような待機位置まで戻し、昇降機構4を駆動してインクジェットヘッド3を印字位置(B)に下降さる。そして、チューブ開閉制御手段により、図1に示すように押当て部材27を付勢手段29の付勢力に抗してローラ25から開放する方向へ回動してチューブ19を開放させる。これにより、インクジェットヘッド3は印字出力が可能となる。
【0050】
このように、インクジェットヘッド3の吐出口からインクを吐出させた後、第1のメンテナンス動作により、インク吸引手段6でオリフィス面に付着したインクやゴミなどを小さな吸引力で吸引することにより、ワイピングだけを行った場合の問題(インクが端に溜ることやインクが飛散ること)を防止できる。また、第1のメンテナンスは、チューブ(インク供給路)19を閉じた状態で行うので、タンク17とインクジェットヘッド3との水頭差でオリフィス面に付着したインクやゴミ、ホコリ等がインク吐出口から流入することを防止できる。
【0051】
さらに、第1のメンテナンス動作は、小さな吸引力で吸引するので、チューブ(インク供給路)19を閉じた状態であっても、気泡がインク吐出口から流入することを防止できる。また、第1のメンテナンス動作では吸引も行うので、メンテナンス動作としてインクの吐出だけを行う場合に乾燥やゴミなどによるインク吐出口の詰りを解消するのに吐出させなければならなかったインク量よりも少ないインク量でインク吐出を行えば足りる。これにより、メンテナンスで必要なインクを節約することができ、印刷枚数低下を防止でき、廃インクタンク51の交換時期を長くすることができる。
【0052】
また、第2のメンテナンス動作により、インク吸引手段6でオリフィス面に付着したインクやゴミなどを大きな吸引力で吸引することにより、第1のメンテナンス動作だけでは除去できないインクジェットヘッド3内(インク室内やインク吐出口)のインクやゴミも吸引することができる。この場合、第1のメンテナンス動作でオリフィス面に付着したインクやゴミ等が除去されているので、インク吐出口が詰って吸引できないこともなく、余計に多くのインク量を吸引することを防止できる。第2のメンテナンス動作は、チューブ(インク供給路)19を開いた状態で行うので、大きな吸引力で吸引しても気泡がインク吐出口から入り込むことを防止できる。
【0053】
また、キャリア44に搭載した吸引ノズル42をインクジェットヘッド3のオリフィス面上を移動させて吸引を行うため、オリフィス面全体を吸引する場合に比して1つのインク吐出口あたりの吸引負圧を高めることができる。
【0054】
さらに、第1のメンテナンス動作に先立ってインクジェットヘッド3の吐出口からインクを吐出させることにより、乾燥やゴミなどによるインク吐出口の詰りを効果的に解消できる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、第1のメンテナンス動作により、インク吸引手段でオリフィス面に付着したインクやゴミなどを小さな吸引力で吸引することにより、ワイピングだけを行った場合の問題(インクが端に溜ることやインクが飛散ること)を防止できる。
【0056】
また、第1のメンテナンスは、インク供給路を閉じた状態で行うので、インクのタンクとインクジェットヘッドとの水頭差でオリフィス面に付着したインクやゴミ、ホコリ等がインク吐出口から流入することを防止できる。
【0057】
さらに、第1のメンテナンス動作は、小さな吸引力で吸引するので、インク供給路を閉じた状態であっても、気泡がインク吐出口から流入することを防止できる。
【0058】
また、第1のメンテナンス動作では吸引も行うので、メンテナンス動作としてインクの吐出だけを行う場合に乾燥やゴミなどによるインク吐出口の詰りを解消するのに吐出させなければならなかったインク量よりも少ないインク量でインク吐出を行えば足りる。これにより、メンテナンスで必要なインクを節約することができ、印刷枚数低下を防止でき、廃インクタンクの交換時期を長くすることができる。
【0059】
また、第2のメンテナンス動作により、インク吸引手段でオリフィス面に付着したインクやゴミなどを大きな吸引力で吸引することにより、第1のメンテナンス動作だけでは除去できないインクジェットヘッドのインク室内のインクやゴミも吸引することができる。この場合、第1のメンテナンス動作でオリフィス面に付着したインクやゴミ等が除去されているので、インク吐出口が詰って吸引できないこともなく、余計に多くのインク量を吸引することを防止できる。
【0060】
また、第2のメンテナンス動作は、インク供給路を開いた状態で行うので、大きな吸引力で吸引しても気泡がインク吐出口から入り込むことを防止できる。
【0061】
さらに、第1のメンテナンス動作に先立ってインクジェットヘッドの吐出口からインクを吐出させることにより、乾燥やゴミなどによるインク吐出口の詰りを効果的に解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す断面図。
【図2】同実施の形態におけるインク吸引手段を説明する図。
【図3】同実施の形態におけるインク吸引手段を説明する図。
【図4】同実施の形態における第1のメンテナンス時の動作を説明する図。
【図5】同実施の形態における第2のメンテナンス時の動作を説明する図。
【図6】同実施の形態におけるメンテナンス時のインク吸引手段とインクジェットとの位置関係を示す図。
【符号の説明】
2…ドラム
3…インクジェットヘッド
4…昇降機構
5…インク供給手段
6…インク吸引手段
15…インクカートリッジ
16,19…チューブ
17…タンク
18…第1のポンプ
21…第2のポンプ
24,25…ローラ
26,27…押当て部材
28,29…付勢手段
41…インクトレイ
42…吸引ノズル
44…キャリア
51…廃インクタンク

Claims (3)

  1. インクジェットヘッドのメンテナンス機能を有するインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッドのインク吐出口からインクを吸引するインク吸引手段と、
    前記インクジェットヘッドへインク供給路を介してインクを供給するインク供給手段と、
    前記インク供給手段からのインク供給路を開閉するインク供給路開閉手段とを設け、
    メンテナンス時に、前記インク供給路開閉手段によりインク供給路を閉じた状態で、前記インク吸引手段によって前記インクジェットヘッドのオリフィス面に付着したインクを吸引できる程度の小さな吸引力でインクを吸引する第1のメンテナンス動作を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記第1のメンテナンス動作を行ってから、前記インク供給路開閉手段によりインク供給路を開いた状態で、前記インク吸引手段によって前記インクジェットヘッド内のインクをインク吐出口から吸引できる程度の大きな吸引力で吸引する第2のメンテナンス動作を行うことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第1のメンテナンス動作を行うのに先立って、前記インク供給手段を駆動して前記インクジェットヘッドへインクを供給することにより前記インクジェットヘッドからインクを吐出させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインクジェットプリンタ。
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