JP4390201B2 - 建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路 - Google Patents

建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路 Download PDF

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Description

本発明は、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動回路の技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械においては、ラジエータやオイルクーラー等の冷却器と、これら冷却器に冷却風を供給するための冷却ファンとを備えたクーリングパッケージが設けられるが、この場合に、冷却風の流入、流出のために開口部を必要とするクーリングパッケージと、騒音の発生源になるエンジンとを別置きに配設する一方、該エンジンを遮音用のエンクロージャにより囲繞することで、エンジン音の遮音を図るようにしたものがある。そして、この様にクーリングパッケージとエンジンとを別置きに配設したものでは、通常、冷却ファンは、専用の油圧モータの出力軸に連結されていて、該油圧モータの駆動により回転するように構成されている。
ところで、前記冷却ファンは、従来、一方向にしか回転しないように構成されていて、冷却風となる外気はクーリングパッケージの一方側から吸込まれて他方側から吐出するようになっている。このとき、外気と共に外界の塵芥も吸込まれてクーリングパッケージの目詰まりを引き起すが、クーリングパッケージが目詰まりすると、十分な冷却能力を発揮できなくなって、エンジンオーバーヒート等の不具合が発生する惧れがある。このため、定期的なクーリングパッケージの清掃が必要となるが、該清掃作業は面倒であって、多大な労力を要する。
そこで、前述の冷却ファンを油圧モータの駆動で回転せしめるように構成したものにおいて、切換弁の切換えに基づいて油圧モータの回転方向を正逆反転できるように構成し、これにより冷却風の流れの方向を逆方向にして、クーリングパッケージの目詰まりの除去を行えるようにした技術が提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−68142号公報
ところで、前記特許文献1のものにおいて、冷却ファンが定格回転数で回転している状態で、回転方向を正逆反転させるべく切換弁を切換えると、油圧モータに供給される圧油の流れが急に逆方向となるため過大な負荷が発生して、騒音が発生したり油圧機器の損傷を招来したりする惧れがある。さらに、冷却ファンが定格回転数で回転している場合には冷却風の強さは一定となるが、エンジン冷却水温度、作動油温、外気温等に対応させて冷却風を強弱させたいという要望があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ラジエータ、オイルクーラー等の冷却器に冷却風を供給するための冷却ファンを、油圧モータの駆動で回転せしめるように構成してなる建設機械において、前記油圧モータの駆動回路に、油圧モータの回転方向を切換える切換弁と、油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の回路圧を変化せしめるように制御される可変リリーフ弁と、駆動回路に発生する高圧を逃がすためのオーバーロードリリーフ弁とを設けると共に、切換弁の切換操作をしたとき、前記可変リリーフ弁に対して、油圧モータへの供給油量を切換用設定圧まで低減させるべく制御信号を出力し、油圧モータの回転速度が下がるために必要な時間経過後、油圧モータを逆方向の回転させる制御信号を出力し、しかる後、可変リリーフ弁の設定圧を上昇させて逆転用設定圧となるよう制御信号を出力するコントローラが設けられていることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路である。
請求項2の発明は、請求項において、可変リリーフ弁は、エンジン冷却水温度に対応して油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の設定圧を変化せしめるように制御されることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路である。
請求項3の発明は、請求項1乃至2の何れか1において、可変リリーフ弁は、作動油温に対応して油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の設定圧を変化せしめるように制御されることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1において、可変リリーフ弁は、外気温に対応して油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の設定圧を変化せしめるように制御されることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路である。
請求項1の発明とすることにより、切換弁の切換えによって油圧モータの回転方向を正逆反転せしめることができると共に、可変リリーフ弁によって駆動回路の回路圧を変化させることで油圧モータの回転速度を可変制御できることになり、而して、冷却ファンを逆転させることでラジエータやオイルクーラー等の冷却器に詰まった塵芥を除去できると共に、油圧モータの正逆反転時において、駆動回路に発生する負荷を低減するべく油圧モータの回転速度の可変制御を行えることになる。しかも、正逆反転時には油圧モータの回転速度が遅くなり、而して油圧モータの反転時に駆動回路に発生する負荷を大幅に低減できて、騒音低減、油圧機器の保護に貢献できる。
請求項の発明とすることにより、エンジン冷却水温に対応させて冷却ファンの回転速度の可変制御を行うことができる。
請求項の発明とすることにより、作動油温に対応させて冷却ファンの回転速度の可変制御を行うことができる。
請求項の発明とすることにより、外気温に対応させて冷却ファンの回転速度の可変制御を行うことができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、油圧ショベルの上部旋回体1の一部切欠き平面図であって、該上部旋回体1は、中央部に旋回装置2を備え、該旋回装置2の右方には、エンジン3が収納されるエンジンルーム4が設けられているが、該エンジンルーム4は遮音用のエンクロージャで囲繞されている。さらに、エンジンルーム4の後方には、エンジン3により駆動する油圧ポンプ5が収納されるポンプ室6が配されている。また、旋回装置2の後方で、且つポンプ室6の左方には、後述するクーリングパッケージ7が配されている。尚、図1において、8はキャブ、9はカウンタウエイトである。
前記クーリングパッケージ7は、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータ10や、作動油を冷却するためのオイルクーラー11等の冷却器と、これら冷却器に冷却風を供給するための冷却ファン12とを備えて構成されるが、該冷却ファン12は、油圧モータ13の出力軸に直結されていて、油圧モータ13の駆動に基づいて回転するように構成されている。
次いで、前記油圧モータ13の油圧制御回路を図2に示すが、該図2において、5aは前記油圧モータ13の圧油供給源となる第一油圧ポンプであって、該第一油圧ポンプ5aはアキシャルピストンポンプやギアポンプで構成され、また5bはパイロット圧の圧油供給源となる第二油圧ポンプであって、該第二油圧ポンプ5bはギアポンプで構成されている。
また、14はパイロットポート14aを備えた切換弁であって、該切換弁14は、パイロットポート14aにパイロット圧が入力されていない状態では正転位置Xに位置しているが、パイロット圧が入力されることにより逆転位置Yに切換わる。そして、正転位置Xの切換弁14は、第一油圧ポンプ5aからの圧油を第一給排油路Aを経由して油圧モータ13の第一入出力ポート13aに供給する一方、油圧モータ13の第二入出力ポート13bから流出する油を第二給排油路Bを経由して油タンク15に流し、これにより油圧モータ13の出力軸が正方向に回転して、冷却ファン12が正方向に回転するようになっている。また、逆転位置Yの切換弁14は、第一油圧ポンプ5aからの圧油を第二給排油路Bを経由して油圧モータ13の第二入出力ポート13bに供給する一方、油圧モータ13の第一入出力ポート13bから流出する油を第一給排油路Aを経由して油タンク15に流し、これにより油圧モータ13の出力軸が逆方向に回転して、冷却ファン12が逆方向に回転するようになっている。
そして、冷却ファン12は、正方向に回転することにより冷却風をクーリングパッケージ7内に吸い込んで冷却器を冷却する一方、逆方向に回転することによりクーリングパッケージ7内に吸い込んだ塵芥を外に吹き飛ばすようになっている。
さらに、16は前記切換弁14のパイロットポート14aにパイロット圧を出力するための電磁弁であって、該電磁弁16は、後述するコントローラ17からの出力信号に基づいてOFF位置XとON位置Yとに切換わる。そして、OFF位置Xの電磁弁16は、切換弁14のパイロットポート14aを油タンク15に連通せしめる一方、ON位置の電磁弁16は、第二油圧ポンプ5bからの圧油を切換弁14のパイロットポート14aに供給するように構成されている。
一方、第一油圧ポンプ5aから切換弁14に至るポンプ油路Pには、油タンク15に至るリリーフ油路Eが分岐形成されているが、該リリーフ油路Eには、油圧モータ13の駆動回路の圧力(油圧モータ13の上流側回路の圧力)を設定するための可変リリーフ弁20が配されている。この可変リリーフ弁20は、前記コントローラ17からの出力信号に基づいて設定圧が変化するものであり、そして該可変リリーフ弁20の設定圧を変化させることで、油圧モータ13の駆動回路の圧力を高低変化せしめることができるが、該駆動回路の圧力を変化させることにより油圧モータ13への供給油量が増減し、而して油圧モータ13の回転速度が変化するようになっている。
さらに、ポンプ油路Pからは、前記リリーフ油路Eと並列する状態で、油タンク15に至るメイクアップ油路Fが分岐形成されているが、該メイクアップ油路Fには、油タンク15からポンプ油路Pへの油の流れは許容するが、逆方向の流れは阻止するチェック弁21が配されている。そして、第一油圧ポンプ5aが停止しても慣性で回転し続ける油圧モータ13によって、該油圧モータ13の上流側が負圧状態となったような場合に、上記チェック弁21を経由して油タンク15からの油がポンプ油路Pに供給されることによって、キャビテ−ションの発生を防止できるようになっている。
さらにまた、前記リリーフ油路E、メイクアップ油路Fの分岐点よりも上流側のポンプ油路Pからは、リリーフ油路E、メイクアップ油路Fと並列する状態で、油タンク15に至るバイパス油路Cが分岐形成されており、該バイパス油路Cには、クロスオーバーロードリリーフ弁18が配されている。そして、該クロスオーバーロードリリーフ弁18は、第一油圧ポンプ5aと油圧モータ13とを連結する油路(ポンプ油路Pおよび第一給排油路Aまたは第二給排油路B)が予め設定される設定圧以上の高圧になった場合に、該圧力を油タンク15に逃がすようになっており、これによって、油圧モータ13と油圧ポンプ5aとのあいだの油路における高圧の発生を防止できるようになっている。
一方、前記コントローラ17は、マイクロコンピュータ等を用いて構成されるものであって、該コントローラ17は、後述する操作スイッチ22と、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ23と、作動油の温度を検出する作動油温度センサ24とからの信号を入力し、該入力信号に基づいて、油圧モータ13の駆動制御を行うべく前記電磁弁16および可変リリーフ弁20に対して制御信号を出力するように構成されている。
ここで、前記操作スイッチ22は、オペレータが冷却ファン12の回転方向を正逆反転させたいときに操作するスイッチであって、後述するように、該操作スイッチ22がOFFの場合には、冷却ファン12は正方向に回転するように制御され、また、操作スイッチ22がONの場合には逆方向に回転するように制御される。
次いで、前記コントローラ17における油圧モータ13の制御について、図3から図5に示すフローチャート図に基づいて説明すると、まず図3に示すメインルーチンにおいて、エンジンが始動してシステムがスタートすると、コントローラ17は、操作スイッチ22がONかOFFかを判断する(ステップS1。尚、システムスタート時には、操作スイッチ22はOFFにセットされている。)。該ステップS1において、操作スイッチ22がOFFであると判断された場合には、続けて、電磁弁16がOFF位置XかON位置Yかを判断する(ステップS2。尚、システムスタート時には、電磁弁16はOFF位置Xに位置している。)。そして、該ステップS2において、電磁弁16がOFF位置Xであると判断された場合には『正転制御』が実行され、またON位置Yであると判断された場合には『第一切換制御』が実行される。一方、前記ステップS1において、操作スイッチ22がONであると判断された場合には、続けて、電磁弁16がOFF位置XかON位置Yかを判断する(ステップS3)。そして、該ステップ3において、電磁弁16がOFF位置Xであると判断された場合には『第二切換制御』が実行され、またON位置Yであると判断された場合には『逆転制御』が実行される。
前記『正転制御』は、前述したように、操作スイッチ22がOFFで、且つ電磁弁16がOFF位置Yのときに実行されるが、該『正転制御』中は、電磁弁16がOFF位置Yに位置しているため、切換弁14のパイロットポート14aにパイロット圧は出力されず、而して切換弁14は正転位置Xに位置しており、油圧モータ13は正方向に回転する。さらにこの『正転制御』中に、可変リリーフ弁20に対する制御が行われるが、該制御について、図4に示すフローチャート図に基づいて説明すると、コントローラ17は、まず、冷却水温度センサ23からの入力信号に基づき、エンジン冷却水温度Twが予め設定される冷却水設定温度Tws以下であるか否かを判断する(ステップS4)。該ステップ4において、エンジン冷却水温度Twが冷却水設定温度Tws以下である(Tw≦Tws)と判断された場合には、続けて、作動油温度センサ24からの入力信号に基づき、作動油温度Toが予め設定される作動油設定温度Tos以下であるか否かを判断する(ステップS5)。そして、該ステップS5において、作動油温度Toが作動油設定温度Tos以下である(To≦Tos)と判断された場合、コントローラ17は、可変リリーフ弁20に対し、予め設定された低速回転用設定圧PLとなるように制御信号を出力する(ステップS6)。一方、ステップ4において、エンジン冷却水温Twが冷却水設定温度Twsを越えた(Tw>Tws)と判断された場合、あるいはステップ5において、作動油温度Toが作動油設定温度Tosを越えた(To>Tos)と判断された場合には、コントローラ17は、可変リリーフ弁20に対し、予め設定された定格回転用設定圧PHとなるように制御信号を出力する(ステップS7)。
ここで、前記可変リリーフ弁20が低速回転用設定圧PLとなるように制御されることにより、油圧モータ13の駆動回路は、冷却ファン12が予め設定される低速度で回転するのに必要な流量を油圧モータ13に供給する圧力となる。また、可変リリーフ弁20が定格回転用設定圧PHとなるように制御されることにより、油圧モータ13の駆動回路は、冷却ファン12が予め設定される定格回転数で回転するのに必要な流量を油圧モータ13に供給する圧力となる。
而して、『正転制御』中は、冷却ファン12は正方向(外気をクーリングパッケージ7内に吸込む方向)に回転すると共に、エンジン冷却水温Tw、作動油温度Toが共に冷却水設定温度Tws、作動油設定温度Tos以下の場合には低速度で回転することになり、エンジン冷却水温や作動油温が低いときに必要以上にラジエータ10やオイルクーラー11を冷却してしまうことを防止できるようになっている。
一方、エンジン冷却水温Tw、作動油温度Toのうち少なくとも一方が冷却水設定温度Tws、作動油設定温度Tosを越える高温となった場合には、冷却ファン12は定格回転数で回転することになり、ラジエータ10やオイルクーラー11に十分な冷却風を供給できるようになっている。
そして、この『正転制御』は、オペレータが操作スイッチ22をONしない限り、続行される。
一方、前記『正転制御』が実行されている状態において、オペレータが操作スイッチ22をONすると、この時点では電磁弁16はOFF位置Xに位置しているため、『第二切換制御』に移行する。該『第二切換制御』は、油圧モータ13の回転方向を正転から逆転に切換えるための制御であって、該制御について図5に示すフローチャート図に基づいて説明すると、『第二切換制御』に移行すると、コントローラ17は、可変リリーフ弁20に対し、予め設定される切換用設定圧PCまで下げるように制御信号を出力する(ステップ8)。ここで、上記切換用設定圧PCは、油圧モータ13の駆動回路圧を、油圧モータ13の回転方向が正逆反転しても油圧モータ13や第一、第二給排油路A、Bを形成する配管に無理な負荷がかからない程度の低圧にするための可変リリーフ弁20の設定圧である。次いで、コントローラ17は、前記可変リリーフ弁20に切換用設定圧PCとなるように制御信号を出力してから所定時間(油圧モータ13の回転速度が下がるために必要な所定時間)経過後(ステップ9)、電磁弁16に対し、OFF位置XからON位置Yに切換るように制御信号を出力する(ステップ10)。これにより、電磁弁16から切換弁14のパイロットポート14aにパイロット圧が出力されて、切換弁14が逆転位置Yに切換り、而して油圧モータ13の回転方向は逆方向となる。しかる後、コントローラ17は、可変リリーフ弁20に対し、徐々に設定圧を上昇させて逆転用設定圧PBとなるように制御信号を出力して(ステップ11)、メインルーチンに戻る。ここで、上記逆転用設定圧PBは、油圧モータ13の駆動回路圧を、冷却ファン12がクーリングパッケージ7の目詰まりを吹き飛ばすのに適した所定の逆転用回転数で回転するのに必要な圧力にするための可変リリーフ弁20の設定圧である。
而して、オペレータが操作スイッチ22をONすると『第二切換制御』に移行し、これらより油圧モータ13は正方向から逆方向に反転することになるが、この場合に油圧モータ13は、一旦回転数が下がってから反転し、その後徐々に回転数を上げて所定の逆転回転数となるように制御されるようになっている。
前述した『第二切換制御』からメインルーチンに戻ると、操作スイッチ22がONで、且つ電磁弁16がON位置Yに位置しているため、『逆転制御』に移行する。該『逆転制御』中は、電磁弁16がON位置Yに位置しているため油圧モータ13が逆方向に回転すると共に、可変リリー弁16に対しては、前記逆転用設定圧PBを保持するように制御信号が出力される。
而して、『逆転制御』中は、冷却ファン12は所定の逆転回転数で逆方向に回転するように制御されるが、この『逆転制御』は、オペレータが操作スイッチ22をOFFするか、あるいは、制御パラメータとして予め設定される所定の逆転時間Tが経過するまで続行される。
一方、前記『逆転制御』が実行されている状態において、オペレータが操作スイッチ22をOFFすると、この時点では電磁弁16はON位置Xに位置しているため、『第一切換制御』に移行する。また、『逆転制御』が前記所定の逆転時間のあいだ続行されたときにも、『第一切換制御』に移行する。該『第一切換制御』は、油圧モータ13の回転方向を逆転から正転に切換えるための制御であって、前述した『第二切換制御』において電磁弁16をOFF位置XからON位置Yに切換える制御(ステップ10)に代えて、電磁弁16をON位置YからOFF位置Xに切換える制御を行う以外は『第二切換え制御』と同様であるため、詳細な説明は省略するが、油圧モータ13は、一旦回転数が下がってから反転し、その後徐々に回転数を上げて定格回転数となるように制御される。そして、油圧モータ13が定格回転数となった後、メインルーチンに戻るが、この状態では、操作スイッチ22がOFFで、且つ電磁弁16がOFF位置Xに位置しているため、前述した『正転制御』に移行する。
叙述の如く構成された本形態において、冷却ファン12を回転せしめるための油圧モータ13の駆動回路には、油圧モータ13の回転方向を切換える切換弁14と、駆動回路の回路圧を変化せしめることができる可変リリーフ弁20とが設けられており、而して、上記切換弁14の切換えによって油圧モータ13の回転方向を正逆反転せしめることができると共に、駆動回路の回路圧を変化せしめることで油圧モータ13の回転速度を可変制御できることになる。
この結果、冷却ファン12を正転させて外気をクーリングパッケージ7内に吸い込むことでラジエータ10やオイルクーラー11等の冷却器に冷却風を供給する一方、冷却ファン12を逆転させることでクーリングパッケージ7内に吸い込んだ塵芥を外界に吹き飛ばすことができることになって、クーリングパッケージ7の目詰まりを効果的に防止できる。而して、クーリングパッケージ7の清掃作業の回数を減らすことができると共に、清掃も容易となり、メンテナンス性の向上に寄与できる。
しかもこのものでは、可変リリーフ弁20によって駆動回路の回路圧を変化せしめることで油圧モータ13の回転速度を可変制御できるから、油圧モータ13の回転方向を反転させる場合に、駆動回路の回路圧を下げて油圧モータ13の回転速度が遅くなるように制御することにより、油圧モータ13の反転時に駆動回路に発生する負荷を大幅に低減せしめることができ、もって、騒音低減や油圧機器の保護に貢献できる。
さらに、第一油圧ポンプ15aから切換弁16に至るポンプ油路Pには、クロスオーバーロードリリーフ弁18を経由して油タンク15に至るバイパス油路が分岐形成されており、而して、油圧モータ13の反転時に第一油圧ポンプ5aと油圧モータ13とのあいだの油路に発生する高圧を上記クロスオーバーロードリリーフ弁18によって逃がすことができ、さらなる騒音低減、油圧機器の保護に貢献できる。
また、冷却ファン12を正転させてラジエータ10やオイルクーラー11等の冷却器に冷却風を供給する場合に、可変リリーフ弁20によって油圧モータ13の駆動回路の回路圧を変化せしめて油圧モータ13の回転速度を可変制御することにより、エンジン冷却水温度や作動油温に対応した冷却ファン12の回転速度を得ることができ、もって、油圧モータ13の反転時に発生する負荷を低減させるべく作動する可変リリーフ弁20を利用して、エンジン冷却水温度や作動油温に対応した冷却風の強弱制御も行うことができる。
尚、本実施の形態では、正転時における冷却ファン12の回転数として、低速回転数と定格回転数との二つを設定したが、これに限定されることなく、三つ以上の回転数を設定したり、あるいは、コントローラ17でエンジン冷却水温や作動油温に対応したファン回転数を演算し、該演算した回転数となるように可変リリーフ弁20を制御する構成とすることもできる。さらに、外気温を測定する温度センサを設け、該温度センサからの入力信号に基づいて冷却ファン12の回転数を変化せしめるように構成することもでき、この様にすることで酷暑地や寒冷地等に対応した冷却風の強弱制御も行うことができる。
上部旋回体の一部切欠き平面図である。 油圧モータの制御回路図である。 油圧モータの駆動制御のメインルーチンを示すフローチャート図である。 正転制御のフローチャート図である。 第二切換制御のフローチャート図である。
符号の説明
10 ラジエータ
11 オイルクーラー
12 冷却ファン
13 油圧モータ
14 切換弁
17 コントローラ
18 クロスオーバーロードリリーフ弁
20 可変リリーフ弁

Claims (4)

  1. ラジエータ、オイルクーラー等の冷却器に冷却風を供給するための冷却ファンを、油圧モータの駆動で回転せしめるように構成してなる建設機械において、前記油圧モータの駆動回路に、油圧モータの回転方向を切換える切換弁と、油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の回路圧を変化せしめるように制御される可変リリーフ弁と、駆動回路に発生する高圧を逃がすためのオーバーロードリリーフ弁とを設けると共に、切換弁の切換操作をしたとき、前記可変リリーフ弁に対して、油圧モータへの供給油量を切換用設定圧まで低減させるべく制御信号を出力し、油圧モータの回転速度が下がるために必要な時間経過後、油圧モータを逆方向の回転させる制御信号を出力し、しかる後、可変リリーフ弁の設定圧を上昇させて逆転用設定圧となるよう制御信号を出力するコントローラが設けられていることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路。
  2. 請求項において、可変リリーフ弁は、エンジン冷却水温度に対応して油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の設定圧を変化せしめるように制御されることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路。
  3. 請求項1乃至2の何れか1において、可変リリーフ弁は、作動油温に対応して油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の設定圧を変化せしめるように制御されることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路。
  4. 請求項1乃至3の何れか1において、可変リリーフ弁は、外気温に対応して油圧モータへの供給油量を増減するべく駆動回路の設定圧を変化せしめるように制御されることを特徴とする建設機械における冷却ファン用油圧モータの駆動制御回路。
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