JP4390002B2 - 表示装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示ディスプレイ、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどに適用して好適な表示装置に関し、たとえば、表示領域(パネル)に受光素子を有しパネルに接触または近接する物体の位置などの情報を取得する表示装置およびその制御方法に関するものである。
表示装置の表示面に接触あるいは近接する物体の位置などを検出する技術が知られている。その中でも代表的で一般に広く普及している技術として、タッチパネルを備えた表示装置が挙げられる。
このタッチパネルも種々のタイプのものが存在するが、一般に普及しているものとして、静電容量を検知するタイプのものが挙げられる。このタイプのものは、指でタッチパネルに接触することでパネルの表面電荷の変化を捕らえ、物体の位置などを検出するように構成されている。したがって、このようなタッチパネルを用いることで、ユーザは直感的に操作することが可能である。
また、本出願人はたとえば特許文献1において、画像を表示する表示機能と、物体を撮像(検出)する撮像機能(検出機能)とを有する表示部(表示撮像パネル)を備えた表示装置を提案している。
特開2004−127272号公報
上記特許文献1に記載されている表示装置を利用すれば、たとえば表示撮像パネル上に指などの物体を接触または近接させた場合、この物体で反射された表示光(検出対象光)を利用することで、撮像した画像に基づいて物体の位置などを検出することも可能である。したがって、この表示装置を利用することで、表示パネル上にタッチパネルなどの部品を別途設けることなく、簡易な構成で物体の位置などを検出することが可能となる。
しかしながら、この種の表示装置において、たとえばパネル表面に指先などが接近しているかを判定するためには、受光(Input)の機能が働いていることが条件となる。そのため、仮に長時間指先で操作することがなくとも、受光のための電力を常に消費することとなる。この不要な電力消費は、特にバッテリ駆動される携帯機器には不向きとなる。
本発明は、簡易な構成で物体の位置などを検出することが可能であることはもとより、不要な電力消費を抑止することが可能な表示装置およびその制御方法を提供することにある。
本発明の第1の観点の表示装置は、表示機能と受光撮像機能とを有する表示パネルと、上記受光撮像機能によ検出対象である被検出体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を行う第1の画像処理部と、上記第1の画像処理部の処理結果に基づき、上記第1の画像処理より処理負荷の大きい第2の画像処理を行う第2の画像処理部と、上記第1の画像処理部が、所定時間以上、上記被検出体の接近を検出しなかった場合、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部を上記スリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部が上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を上記スリープ状態から復帰させる制御部とを有する。
本発明の第2の観点は、表示機能と受光撮像機能とを有する表示パネルを有する表示装置の制御方法であって、上記受光撮像機能により検出対象である被検出体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を第1の画像処理部を用いて行う第1のステップと、上記第1の画像処理の処理結果に基づき、少なくとも上記被検出体の上記表示パネルの表示領域における位置情報を得るための上記第1の画像処理より処理負荷の大きい第2の画像処理を第2の画像処理部を用いて行う第2のステップと、上記第1の画像処理部が、所定時間以上、上記被検出体の接近を検出しなかった場合、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部を上記スリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部が上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を上記スリープ状態から復帰させる第3のステップとを有する。
本発明によれば、受光撮像機能による撮像画像が第1の画像処理部に供給される。第1の画像処理部では、撮像画像に対する第1の画像処理結果に基づいて検出対象である被検出体が検出されたか否かが判断され、その旨を示す検出信号が生成されて制御部に供給される。制御部では、第1の画像処理部による検出信号に応じて第2の画像処理部の動作が制御される。そして、第2の画像処理部の処理は不要と判断した場合、第2の画像処理部がスリープ状態に制御される。
また、本発明の第3の観点の表示装置は、複数の表示素子と複数の受光センサとを表示領域の内側に有する表示パネルと、上記複数の受光センサからの出力に基づき上記表示パネルに接触または近接する物体を検出するための第1の画像処理を行う第1の画像処理部と、上記第1の画像処理部からの出力に対して、少なくとも検出された上記物体の上記表示領域における位置情報を得るための2の画像処理を行う第2の画像処理部と、上記第1の画像処理部の上記物体の検出結果に応じて上記第2の画像処理部の処理が不要な場合は、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御する制御部とを有する。
本発明によれば、簡易な構成で物体の位置などを検出することが可能であり、しかも不要な電力消費を抑止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に関連付けて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯表示装置1の全体構成を示すブロック図である。
本携帯表示装置1は、I/Oディスプレイシステム2および機器コントローラ(アプリケーション処理部)3を主構成要素として有している。
I/Oディスプレイシステム2は、I/Oディスプレイパネル20、バックライト21、およびI/Oディスプレイシステム集積化回路(以下、ディスプレイICという)22により構成されている。
本実施形態に係る表示装置1は、表示と並行してディスプレイ表面の撮像も可能なI/Oディスプレイシステム2において、以下の特徴的な機能を有する。
1):ディスプレイのバックライト21を高速でオン(ON)/オフ(OFF)して得られた2枚の受光画像から、外光の影響を除去し、ディスプレイ表面に接触もしくは接近している検出対象物として、たとえば指先のみが明るい画像を、画像処理により生成する機能を有する。
2):1)と並行して、ディスプレイのバックライト21をオフ(OFF)したときの受光画像から、外光を積極的に利用した、影検出処理を行い、表面に接触もしくは接近している指先が明るくなるように処理した画像を、画像処理により生成する機能を有する。
3):1),2)を同時並列的に処理し、指先が明るくなるよう処理した画像を取得する機能を有する。
以上の1)〜3)の処理を専用のハードウェア画像処理部で行い、3)の結果から指先が画面上に接触もしくは接近していることを判断する。
4):ハードウェア画像処理部の処理結果を元に、本システム専用のソフトウェア画像処理部(MPU)におけるソフトウェア画像処理により、検出すべき指先の数、座標、面積、領域の情報を計算する機能を有する。
そして、表示装置1のI/Oディスプレイシステム2は、省電力化を図るための以下の機能を有する。
5):一定時間以上指先を検出しない場合、ソフトウェア画像処理は不要と判断し、自動的に処理用のMPUをスリープさせる機能を有する。
6):MPUスリープ中、受光および画像処理を通常よりまばらな間隔で行い、消費電力を低減させる機能を有する。
7):MPUがスリープした後、ハードウェア画像処理部が指先の接近を判定した場合、MPUの処理を復帰させ、受光・画像処理の間隔も通常の状態に戻す機能を有する。
8):本システムを組み込んだ機器のアプリケーションが、一時的に指先などの入力検知を必要としない場合に、本システム内のMPUおよび、受光用の機能の電源を遮断し、消費電力を削減できる機能を有する。この場合、MPUをスリープモードに入れるための手順を適切に行うための機能を有している。
I/Oディスプレイパネル20は、たとえば複数の画素(表示素子)が全面にわたってマトリクス状に配置された液晶パネル(LCD(Liquid Crystal Display))からなり、線順次動作をしながら表示データに基づく所定の図形や文字などの画像を表示する機能(表示機能)を有する。さらに、後述するように、このI/Oディスプレイパネル20に接触または近接する物体を撮像する機能(撮像機能)を有する。また、バックライト21は、たとえば複数の発光ダイオードが配置されてなるI/Oディスプレイパネル20の光源として機能し、後述するようにI/Oディスプレイパネル20の動作タイミングに同期した所定のタイミングで、高速にオン・オフ動作を行うように制御される。
ディスプレイIC22は、表示ドライブ回路23、受光ドライブ回路24、ハードウェア画像処理部(第1の画像処理部)25、ソフトウェア画像処理部(第2の画像処理部)26、および省電力制御部27を有している。
表示ドライブ回路23は、I/Oディスプレイパネル20において表示データに基づく画像が表示されるように(表示動作を行うように)、このI/Oディスプレイパネル20の駆動を行う(線順次動作の駆動を行う)。
受光ドライブ回路24は、I/Oディスプレイパネル20において受光データが得られるように(物体を撮像するように)、このI/Oディスプレイパネル20の駆動を行う(線順次動作の駆動を行う)。なお、受光ドライブ回路24は、各画素での受光データは、たとえばフレーム単位で図示しないフレームメモリに蓄積し、撮像画像として第1の画像処理部25に出力する。
第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25は、ディスプレイのバックライト21を高速でオン(ON)/オフ(OFF)して得られた2枚の受光画像(バックライト21をオン/オフして得られた2枚の受光画像)から、外光の影響を除去し、I/Oディスプレイパネル20の表面側に接触もしくは接近している指先のみが明るい画像を、画像処理により生成する第1の処理としての反射検出処理(明滅差分処理)を行う。
第1の画像処理部25は、ディスプレイ自発光オフ(OFF)の受光画像から、外光を積極的に利用した、影検出処理を行い、表面に接触もしくは接近している指先が明るくなるように処理した画像を、画像処理により生成する第2の処理としての影検出処理を行う。第1の画像処理部25は、反射検出処理(第1の処理)と影検出処理(第2の処理)とを同時並列的に処理し、指先が明るくなるよう処理した画像を取得する。
そして、第1の画像処理部25は、反射検出処理(第1の処理)と影検出処理(第2の処理)のよる画像を合成処理(第3の処理)した後、被検出体である指が接近したことを検出する指接近検出処理(第4の処理)を行う。第1の画像処理部25は、画像処理結果を第2の画像処理部26に出力して、指接近検出処理結果として指接近検出信号S25(find obj)を省電力制御部27に出力する。
指接近検出信号S25は他の処理部を介して省電力制御部27に供給されてもよく、その指接近検出信号S25も第1の画像処理部25から省電力制御部27に出力される検出信号に含まれる。
図2は、本実施形態に係る第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25の処理を示すフローチャートである。また、図3は、図2における指接近検出処理の処理を示すフローチャートである。
第1の画像処理部25は、図2に示すように、反射検出処理(第1の処理)と影検出処理(第2の処理)とを同時並列的に処理し(ST1,ST2)、反射検出処理(第1の処理)と影検出処理(第2の処理)による画像を合成処理(第3の処理)した後(ST3)、指接近検出処理を行う(ST4)。
第1の画像処理部25は、ステップST4の指接近検出処理において、ノイズ削減のため、合成処理後の画像に対する平滑化処理を行った後(ST41)、閾値以上のN×Nの領域があるか否かを判定する(ST42)。
第1の画像処理部25は、ステップST42において、領域があると判定すると、被検出体である指が接近しそれを検出したものとして指接近検出信号S25(find obj)をハイレベルで省電力制御部27に出力する。
第1の画像処理部25は、ステップST42において、領域がないと判定すると、被検出体である指が接近していないものとして指接近検出信号S25(find obj)をローレベルで省電力制御部27に出力する。
第2の画像処理部(ソフトウェア画像処理部,MPU))26は、第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25の処理結果を元に、ソフトウェア画像処理により、検出すべき指先の数、座標、面積、領域の情報を計算し、I/Oディスプレイパネル20に接触または近接する物体に関する情報(位置座標データ、物体の形状や大きさに関するデータなど)を検出し、取得する。
第2の画像処理部26の処理は、第1の画像処理部25の処理より負荷が重く電力消費が大きいことから、省電力制御部27により省電力モード時には、オフ状態に制御される。第2の画像処理部26の処理結果は機器コントローラ3に供給される。
なお、第1および第2の画像処理部の処理の詳細については後述する。
省電力制御部27は、第1の画像処理部25による指接近検出信号S25(find obj)を受けて第2の画像処理部26のオン/オフ制御を行う。省電力制御部27は、指接近検出信号S25(find obj)を受けて、一定時間以上指先を検出しないと判断した場合、ソフトウェア画像処理は不要と判断し、自動的に処理用の第2の画像処理部26(MPU)をスリープさせる。
省電力制御部27は、MPUスリープ中、受光および画像処理を通常よりまばらな間隔で行い、消費電力を低減させる。省電力制御部27は、MPUがスリープした後、第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25が指先の接近を検出したと判定した場合、MPUの処理を復帰させ、受光・画像処理の間隔も通常の状態に戻す。
また、省電力制御部27は、本システムを組み込んだ機器のアプリケーションが、一時的に指先などの入力検知を必要としない場合に、本システム内のMPUおよび、受光用の機能の電源を遮断し、消費電力を削減できる機能を有し、この場合、MPUをスリープモードに入れるための手順を適切に行うための機能を有している。
省電力制御部27は、MPUをスリープさせるには、たとえばMPUのクロックイネーブル信号MPU clk enを非アクティブとなるように制御する。この省電力制御部27の省電力制御については後で詳述する。
本実施形態において、省電力制御を行う理由を以下に示す。
I/Oディスプレイシステム2において、表面に指先などが接近しているかを判定するためには、受光(Input)の機能が働いていることが条件となる。そのため、仮に長時間指先で操作することがなくとも、受光のための電力を常に消費することとなると、携帯機器には不向きとなる。
実際の使用状態を考えると、画面に対する操作というのは、常に行われるとは限らない。たとえば、デジタルカメラの表示パネルに本I/Oディスプレイシステム2を応用した場合を考えると、撮影時には画面を操作する頻度は少なく、再生時や、カメラの設定などを操作するときに、画面への操作は集中的に行われると考えられる。
本実施形態のI/Oディスプレイシステム2において、受光側の情報処理には大きく3つの機能ブロック、すなわち受光用アナログ回路およびデジタル変換部、第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25、および第2の画像処理部(ソフトウェア画像処理部(MPU)26を有している。これら3つのブロックを常に動作させ続けることは、携帯機器においては、電力消費の点から現実的でない。
特に、第2の画像処理部26の画像処理ソフトウェアを駆動するのは、本当に精密な演算が必要なときであって、I/Oディスプレイパネル20に対して操作が行われているのかどうかの判定程度は第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25までで可能である。
そこで、本実施形態においては、不要な電力消費を抑止するために、省電力制御部27で第2の画像処理部26の動作を制御している。
機器コントローラ3は、第2の画像処理部26による検知結果に基づいて所定のアプリケーションソフトに応じた処理を実行する。機器コントローラ3は、たとえば検知した物体の位置座標を表示データに含むようにし、I/Oディスプレイパネル20上に表示させるものなどが挙げられる。
なお、この機器コントローラ3で生成される表示データは表示ドライブ回路23に供給される。
次に、図4に関連付けてI/Oディスプレイパネル20の詳細構成例について説明する。このI/Oディスプレイパネル20は、表示エリア(センサエリア)201、表示用Hドライバ202、表示用Vドライバ203、センサ用Vドライバ204、およびセンサ読み出し用Hドライバ205を有している。
表示エリア(センサエリア)201は、バックライト21からの光を変調して表示光を出射すると共にこのエリアに接触または近接する物体を撮像する領域であり、表示素子(発光素子)である液晶素子と後述する受光素子(撮像素子)とがそれぞれマトリクス状に配置されている。但し、受光素子の数は表示素子の数と異なるように、たとえば、表示素子に対して間欠的に配置しても構わない。
表示用Hドライバ202は、表示ドライブ回路23から供給される表示駆動用の表示信号および制御クロックに基づいて、表示用Vドライバ203と共に表示エリア201内の各画素の液晶素子を線順次駆動する。
センサ読み出し用Hドライバ205は、センサ用Vドライバ204と共に表示エリア(センサエリア)201内の各画素の受光素子を線順次駆動し、受光信号を取得する。
次に、図5に関連付けて、表示エリア201における各画素の詳細構成例について説明する。この図5に示した画素31は、表示素子である液晶素子と受光素子とから構成されている。
具体的には、表示素子側には、水平方向に延在するゲート電極線31hと垂直方向に延在するドレイン電極線31iとの交点に薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)などからなるスイッチング素子31aが配置され、このスイッチング素子31aと対向電極との間に液晶を含む画素電極31bが配置されている。
そして、ゲート電極線31hを介して供給される駆動信号に基づいてスイッチング素子31aがオン・オフ動作し、オン状態のときにドレイン電極線31iを介して供給される表示信号に基づいて画素電極31bに画素電圧が印加され、表示状態が設定される。
一方、表示素子に隣接する受光素子側には、たとえばフォトダイオードなどからなる受光用のセンサ31cが配置され、センサ31cには電源電圧VDDが供給される。また、この受光センサ31cには、リセットスイッチ31dとキャパシタ31eが接続され、リセットスイッチ31dによってリセットされながら、キャパシタ31eにおいて受光量に対応した電荷が蓄積されるように構成されている。
そして、蓄積された電荷は読み出しスイッチ31gがオンとなるタイミングで、バッファアンプ31fを介して信号出力用電極線31jに供給され、外部に出力される。また、リセットスイッチ31dのオン・オフ動作はリセット電極線31kにより供給される信号により制御され、読み出しスイッチ31gのオン・オフ動作は、読出し制御電極線31mにより供給される信号により制御される。
次に、図6を関連付けて、表示エリア201内の各画素とセンサ読み出し用Hドライバ205との接続関係について説明する。この表示エリア201では、赤(R)用の画素31と、緑(G)用の画素32と、青(B)用の画素33とが並列に配置されている。
各画素の受光センサ31c,32c,33cに接続されたキャパシタに蓄積された電荷は、それぞれのバッファアンプ31f,32f,33fで増幅され、読み出しスイッチ31g,32g,33gがオンになるタイミングで、信号出力用電極を介してセンサ読み出し用Hドライバ205に供給される。
なお、各信号出力用電極線には定電流源41a,41b,41cがそれぞれ接続され、センサ読み出し用Hドライバ205で感度良く受光量に対応した信号が検出される。
次に、本実施の形態の表示装置の動作について詳細に説明する。
まず、この表示装置の基本動作、すなわち画像の表示動作および物体の撮像動作について説明し、次に、省電力制御部27の省電力制御動作について説明する。
この表示撮像装置では、機器コントローラ3から供給される表示データに基づいて、表示ドライブ回路23において表示用の駆動信号が生成され、この駆動信号により、I/Oディスプレイパネル20に対して線順次表示駆動がなされ、画像が表示される。また、このときバックライト21も表示ドライブ回路23によって駆動され、I/Oディスプレイパネル20と同期した点灯・消灯動作が行われる。
ここで、図7に関連付けて、バックライト21のオン・オフ状態とI/Oディスプレイパネル20の表示状態との関係について説明する。
まず、たとえば1/60秒のフレーム周期で画像表示がなされている場合、各フレーム期間の前半期間(1/120秒間)にバックライト21が消灯し(オフ状態となり)、表示が行われない。一方、各フレーム期間の後半期間には、バックライト21が点灯し(オン状態となり)、各画素に表示信号が供給され、そのフレーム期間の画像が表示される。
このように、各フレーム期間の前半期間は、I/Oディスプレイパネル20から表示光が出射されない無光期間である一方、各フレーム期間の後半期間は、I/Oディスプレイパネル20から表示光が出射される有光期間となっている。
ここで、I/Oディスプレイパネル20に接触または近接する物体(たとえば、指先などがある場合、受光ドライブ回路24による線順次受光駆動により、このI/Oディスプレイパネル20における各画素の受光素子においてその物体が撮像され、各受光素子からの受光信号が受光ドライブ回路24に供給される。受光ドライブ回路24では、1フレーム分の画素の受光信号が蓄積され、撮像画像として第1の画像処理部25に出力される。
そして第2の画像処理部26では、この撮像画像に基づいて、後で詳述する所定の画像処理(演算処理)を行い、I/Oディスプレイパネル20に接触または近接する物体に関する情報(位置座標データ、物体の形状や大きさに関するデータなど)が検出される。
次に、図8および図9に関連付けて、省電力制御部27の省電力制御動作について説明する。図8は、本実施形態に係る省電力シーケンスの状態遷移図である。また、図9(A)〜(H)は、省電力制御のパルスシーケンスを示す図である。
図9(A)は指接近検出信号find objを、図9(B)は指検出信号finger detを、図9(C)はセンサディセイブル信号sensor disableを、図9(D)は状態(state)を、図9(E)はスリープ移行信号prepare sleepを、図9(F)はMPUクロックイネーブル信号MPU clk enを、図9(G)はセンサ休止期間sensor 5fpsを、図9(H)はセンサアクティブ信号sensor activeを、それぞれ示している。
本実施形態においては、MPUをスリープさせる、復帰させる動作には、決まった手順が必要であるため、これを満たす図8に示すような状態遷移を実現している。一方、MPUスリープ中に指先などの接近を検知するためのハードウェアおよびアルゴリズムが必要である。MPUで行っているような、ラベリングなどの高度な処理はハードウェアには向かないため、簡略化した専用のアルゴリズムを用意している(図3)。
本実施形態においては、これら全てを満たすシステムとして、省電力のための動作モードおよび状態遷移制御、判定用ハードウェアを用意し、電力消費が増大することを抑止している。
本実施形態においては、図8に示すように、省電力機能を実現するための3つの動作モードを定義した。
フル動作モードは、常に受光用センサを動作させている状態で、I/Oディスプレイパネル20の動作としてみると、操作に対する反応が最も良い状態である。通常1秒間に60回画面上のセンサ情報を処理する。なおセンサの走査は、バックライトON/OFFの2枚の画像を得るため、2倍の1秒間に120回となる。
それに対し、間欠動作モードは、1秒間に1回から数回程度しかセンサの処理を行わず、センサの読み取りに消費される電力、画像処理に消費される電力、MPUに消費される電力を削減している。フル動作モードにあるI/Oディスプレイシステム2に対し、一定時間以上何の操作もないと、自動的に内部のMPUをスリープ状態に移行させ、この間欠動作モードに入る。
さらに、機器コントローラ3が、I/Oディスプレイの機能を使用しなくても良いと判断した場合には、センサOFFモードへと移行する。
機器コントローラ3からはセンサディセイブルsensor_disableとして明示的に通知指示される。この信号が通知されると、I/Oディスプレイシステム2は画像処理用のMPUをスリープに移行させる手続きをとった後、センサをオフ(OFF)にし、最も電力消費の少ない状態になる。
センサディセイブルSensor_disableが解除されると、I/Oディスプレイシステム2はまず間欠動作モードへと移行する。
第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)25には、MPU(第2の画像処理部)の判定に頼らずに指の接近を検出するための機能が備えられている。この指接近検出は、ハードウェア画像処理の結果から、ある一定の大きさ以上の明るい領域を見つけると、それを指の可能性ありとして、省電力制御部27に伝える。
省電力制御部27は、この信号が真になると、MPUがスリープ状態にあるときは、動作状態に移行させ、また、センサ駆動回路、画像処理ハードウェアを間欠動作モードからフル動作モードへと移行させる。
以上の構成を用いて、必要なときにのみフル動作モードを利用して、機器の消費電力を削減することを実現することが可能である。
<消費電力・反応の早さについて>
フル動作モード、間欠動作モードの選択、および間欠動作モード時の動作間隔によって、反応の早さ、消費電力が変わってくる。
携帯機器においては、消費電力は重要な項目であり、一方消費電力に余裕があるシステムの場合は、反応の早さに重点を置くべきである。
携帯機器への実装例として、センサ処理1組(バックライトON/OFFの2回走査で1組)を1フレームとして、フル動作=60フレーム/秒、間欠動作=2フレーム/秒を標準の構成として提案する。
この場合、間欠動作モードでは、フル動作モードの約 1/30以下の電力消費となる(MPUをスリープさせる分、さらに低い電力となる)。
間欠動作時のより速い反応を実現させるためには、たとえば間欠動作モードを10フレーム/秒とすることで、0.1秒以内の反応となり、ほぼ人間には気づかれない速さでフル動作モードへと移行することができる一方、間欠動作時の消費電力は、標準に比べ1/6倍程度消費することとなる。
以上、本実施形態に係る基本的な構成および省電力制御について説明した。以下では、本実施形態に係る画像処理についてより具体的に説明する。
次に、図10〜図26に関連付けて、本発明の特徴的部分の1つである、画像処理による指先等のI/Oディスプレイパネル20に接触または近接する物体(近接物体)の抽出処理(指先抽出処理)について詳細に説明する。ここで図10は、この画像処理部による指先抽出処理を流れ図で表したものであり、図11は、この指先抽出処理の一部をタイミング図で表したものである。
まず、表示1フレーム期間の前半期間であるバックライト21がオフの期間(無光期間)において、I/Oディスプレイパネル20により近接物体の撮像処理がなされ、画像A(影画像)が取得される(図10のステップST11、図11)。
次に、表示1フレーム期間の後半期間であるバックライト21がオンの期間(有光期間)において、I/Oディスプレイパネル20により近接物体の撮像処理がなされ、画像B(表示光利用画像)が取得される(図11)。
そして、この画像Bと画像Aとの差分画像Cに基づく指先抽出処理(差分画像指先抽出処理)がたとえば第1の画像処理部25に行われる(ステップST12)。
また、この差分画像指先抽出処理と並行して、画像A(影画像)に基づく指先抽出処理(影画像指先抽出処理)が第1の画像処理部25によって行われる(ステップST13、図10)。
次に、第1の画像処理部25は、ステップST12において差分画像指先抽出処理によって指先が抽出できた(指先等の近接物体の位置、形状または大きさなどの情報が取得できた)かどうかを判断する(ステップST14)。
抽出できたと判断した場合(ステップST14:Y)、第2の画像処理部26は、差分画像指先抽出処理による抽出結果を採用すると決定し(ステップST15)、最終結果を機器コントローラ3に出力する(ステップST17)。
一方、抽出できなかったと判断した場合(ステップST14:N)、第2の画像処理部26は、影画像指先抽出処理による抽出結果を採用すると決定し(ステップST16)、最終結果を機器コントローラ3に出力する(ステップST17)。
このようにして、本実施形態に係る画像処理(ハードウェアおよびソフトウェアを含む)差分画像指先抽出処理を主、影画像指先抽出処理を従として、これら両抽出処理を考慮して、最終的に一方の抽出処理による抽出結果が選択される。
次に、差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理の詳細について説明する。
まず、図12〜図17に関連付けて、差分画像指先抽出処理の詳細について説明する。図12は、この差分画像指先抽出処理の詳細を流れ図で表したものである。
まず、前述したように、表示1フレーム期間の後半期間であるバックライト21がオンの期間(有光期間)において、I/Oディスプレイパネル20により近接物体の撮像処理がなされ、画像B(表示光利用画像)が取得される(図12のステップST121、図11)。
次に、第2の画像処理部26は、この画像Bと、バックライト21がオフの期間(無光期間)における撮像により得られた画像A(影画像)との差分画像Cを生成する(ステップST122)。
そして、第2の画像処理部26は、生成された差分画像の重心を判定する演算処理を行い(ステップST123)、接触(近接)中心の特定を行う(ステップST124)。
このようにして、差分画像指先抽出処理では、表示光を利用した画像Bと表示光を利用しないで外光を利用した画像Aとの差分画像Cに基づいて指先の抽出処理が行われるため、図13に示した差分画像Cの写真画像例のように、外光の明るさの影響が除去され、この外光の明るさに影響されずに近接物体が検出される。
具体的には、たとえば図14(A)に断面図で示したように、入射する外光が強い場合には、バックライト21を点灯させた状態での受光出力電圧Von1は、図14(B)に示したように、指で触れた個所以外では、外光の明るさに対応した電圧値Vaとなり、指で触れた個所では、そのときに触れた物体(指)の表面で、バックライトからの光を反射させる反射率に対応した電圧値Vbに低下する。これに対して、バックライト21を消灯させた状態での受光出力電圧Voff1は、指で触れた個所以外では、外光の明るさに対応した電圧値Vaとなる点は同じであるが、指で触れた個所では、外光が遮断された状態であり、非常にレベルの低い電圧値Vcとなる。
また、図15(A)に断面図で示したように、入射する外光が弱い(ほとんどない)状態では、バックライト21を点灯させた状態での受光出力電圧Von2は、図15(B)に示したように、指で触れた個所以外では、外光がないために非常にレベルの低い電圧値Vcとなり、指で触れた個所では、そのときに触れた物体(指)の表面で、バックライトからの光を反射させる反射率に対応した電圧値Vbに上昇する。これに対して、バックライト21を消灯させた状態での受光出力電圧Voff2は、指で触れた個所とそれ以外の個所のいずれでも、非常にレベルの低い電圧値Vcのままで変化がない。
このように、図14および図15を比較すると判るように、パネルの表示エリア201に接触していない個所では、外光がある場合とない場合とで、受光出力電圧が大きく異なっている。ところが、指が接触している個所では、外光の有無に関係なく、バックライトの点灯時の電圧値Vbと、バックライトの消灯時の電圧値Vcとが、ほぼ同じような状態となっている。
よって、バックライト21の点灯時の電圧と消灯時の電圧との差を検出して、電圧値Vbと電圧値Vcとの差のように、一定以上の差がある個所が、接触した個所または近接した個所であると判断することができ、パネルに入射する外光が強い場合でも、外光が殆どない場合でも、均一な条件で良好に接触または近接が検出されるようになっている。
また、図16(A),(B)に示したように、受光出力電圧の検出に必要なダイナミックレンジについては、以下のように決定される。ここで、図16(A)は、パネルの表示エリア201の接触状態を示したもので、指fでパネル表面を触れているとともに、反射率がほぼ100%の円形の物体mを、表示エリア201に載せた状態としてある。この状態で、指fと物体mの双方を走査するラインでの受光出力電圧は、図16(B)に示す状態となる。また、図16(B)において、電圧Von3はバックライトを点灯させた状態での受光出力電圧であり、電圧Voff3はバックライトを消灯させた状態での受光出力電圧である。
図16(B)に示すように、反射率がほぼ100%の物体mがある個所で、バックライト点灯時に検出される電圧値Vdよりも高い電圧は観測不要なレベルVyであり、そのレベル以下の範囲Vxが、検出に必要なダイナミックレンジである。よって、観測不要なレベルVyの信号については、オーバーフローさせてしまって、同一の強度とみなすようにすればよいことが判る。
また、この差分画像指先抽出処理では、図17(A)〜(D)に示した画像(それぞれ、画像A〜C、および画像Cの2値化画像)からわかるように、I/Oディスプレイパネル20の表示エリア201上に同時に配置された複数の接触または近接する物体についても、同様にそれぞれの物体に関する位置、形状または大きさなどの情報が取得できる。
次に、図18〜図25に関連付けて、影画像指先抽出処理の詳細について説明する。図18は、この影画像指先抽出処理の詳細を流れ図で表したものであり、図19は、影画像指先抽出処理の際の状況を斜視図で表したものである。
まず、第1の画像処理部25または第2の画像処理部26は、すでに取得された画像A(影画像)の反転画像(−A)を生成する(ステップST131)。また、画像処理部14は、もとの画像Aの移動平均画像MAを生成する(ステップST132)。
この移動平均画像MAの生成は、具体的にはたとえば図23(A),(B)に示したように、画像Aにおいて、一の注目画素30Aおよびその周辺画素からなる画素領域30(この場合、(2a+1)ピクセル×(2a+1)ピクセルの画素領域)において、画素データの平均化演算処理を行うと共に、たとえば図24に示したように、その演算結果を次の注目画素を含む画素領域での平均化演算処理に反映させつつ注目画素を順次移動させるようにして、平均化演算処理を撮像画像全体について行う。
また、この平均化演算処理の際の画素領域30の大きさ(この場合、(2a+1)ピクセル×(2a+1)ピクセル)は、検出対象の物体として予想される大きさ(ターゲットサイズa)に基づいて設定する(たとえば、ターゲットサイズaと同程度の大きさに設定する)のが望ましい。
詳細は後述するが、このような大きさとすることで、たとえば図20に示した画像20A(後述する画像Dまたは画像Eに対応)のように、近接物体である指先に加えて拳の部分についても検出(符号60Aの部分)されるようなことが回避されるからである。
なお、たとえば図25に示したように、平均化演算処理の際に必要となる実際の撮像領域50の外側の領域51の画素データについては、たとえば撮像領域50の外周部分の画素データをそのままコピーして適用するようにすればよい。
次に、第1の画像処理部25または第2の画像処理部26は、移動平均画像MAから、後に(ステップST136において)利用する所定の閾値THを算出する(ステップST133)。具体的には、移動平均画像MAにおける最も明るい(最も画素データの大きい)画素の画素データと、もとの画像Aにおける最も暗い(最も画素データの小さい)画素の画素データとに基づいて(たとえば、これらの画素データの平均を取って)閾値THを求める。
なお、最も明るい(最も画素データの大きい)画素の画素データについては、表示エリア201の四隅には同時に近接物体が配置されることは通常ないものとして、これら四隅の画素の画素データの平均値を割り当てるようにしてもよい。
次に、第2の画像処理部26は、生成した移動平均画像MAの反転画像(−MA)を生成し(ステップST134)、もとの画像Aの反転画像(−A)とこの移動平均画像MAの反転画像(−MA)との差分画像、すなわち移動平均画像MAともとの画像Aとの差分画像である差分画像D=(−A)−(−MA)=MA−Aを生成する(ステップST135)。そして、第2の画像処理部26は、画像Dの各画素データからステップST133において算出した閾値THを減算した画像E=D−THを生成する(ステップST136)。
ここで、図21に示した画像D,Eおよび図22に示したこれら画像D,Eにおける受光出力電圧波形例Gd,Geのように、ターゲットサイズaと同程度の大きさである指先部分が検出される一方、指先よりも大きい拳部分については検出されないようになる。
なお、図22に示した受光出力電圧波形例Ga,G(−a),Gma,G(−ma)はそれぞれ、もとの画像A,その反転画像(−A),移動平均画像MA,その反転画像(−MA)における受光出力電圧波形例に対応する。
次に、第2の画像処理部26は、前述の差分画像指先抽出処理の場合と同様にして、この画像Eに基づいて重心計算処理(ステップST137)および接触(近接)中心の特定処理(ステップST138)を行う。
このようにして、影画像指先抽出処理では、外光を利用して撮像された画像Aの移動平均画像MAと、もとの画像Aとの差分画像Dに基づいて指先の抽出処理が行われる。このため、前述のようにターゲットサイズと同程度の大きさの物体のみが検出されると共に、表示光が出射されていないような場合(たとえば、表示素子である液晶素子が半透過型の液晶素子である場合において屋外で利用する場合のように、バックライト21が常時オフ状態になる場合や、黒画像がI/Oディスプレイパネル20に表示されている場合など)にも、近接物体の検出が行われる。
なお、この影画像指先抽出処理においても、差分画像指先抽出処理の場合と同様に、I/Oディスプレイパネル20の表示エリア201上に同時に配置された複数の接触または近接する物体について、それぞれの物体に関する位置、形状または大きさなどの情報が取得できるように構成されている。
このようにして本実施の形態の表示装置では、以上説明した差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理を考慮して、これらのうちの一方による近接物体の検出結果が最終結果として第2の画像処理部26から機器コントローラ3に出力される。
図26は、これら差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理による指先抽出処理の特徴を比較して表したものである。この図において、「○」はその条件下での指先抽出が得意であることを、「△」はその条件下での指先抽出処理が状況によって得意・不得意が変動することを、「×」はその状況下では原則として指先抽出処理が不得意であることを、それぞれ表している。
この図から判るように、周囲が明るい環境のときには差分画像指先抽出処理のほうが指先抽出処理が得意であることから指先抽出処理による抽出結果が採用されると考えられる一方、バックライト21が消灯していて表示光が出射されていない場合や黒表示状態のときには、差分画像指先抽出処理では抽出ができない場合が生じ、その場合には影画像指先抽出処理による抽出結果が採用されると考えられる。
次に、図27〜図30に関連付けて、これまで説明した指先抽出処理によって検出された物体の位置情報等を利用した、機器コントローラ3によるアプリケーションプログラム実行例について、いくつか説明する。
まず、図27(A)に示した例は、I/Oディスプレイパネル20の表面を指先61で触れて、その触れた個所の軌跡を描画ライン611として画面に表示させるようにした例である。
また、図27(B)に示した例は、手の形を用いたジェスチャ認識のものである。具体的には、I/Oディスプレイパネル20に触れた(または近接した)手62の形状を認識して、その認識した手の形を画像として表示させ、その表示オブジェクトの移動621で、何らかの処理を行うようにしたものである。
また、図28に示した例は、閉じた状態の手63Aから、開いた状態の手63Bに変化させて、それぞれの状態の手の接触または近接をI/Oディスプレイパネル20で画像認識させて、その画像認識に基づいた処理を実行させるようにしたものである。これらの認識に基づいて処理を行うことで、たとえばズームインなどの指示を行うことができる。
また、このような指示ができることで、たとえばI/Oディスプレイパネル20をパーソナルコンピュータ装置に接続して、そのコンピュータ装置上でコマンドを切り替えている操作などを、これらの画像認識で、より自然な形で入力することができる。
また、たとえば図29に示したように、I/Oディスプレイパネル20を複数台用意して、その複数台のI/Oディスプレイパネルを何らかの伝送手段で接続することで、接触または近接を検出した画像を、相手のI/Oディスプレイパネルに伝送して表示させて、両ディスプレイパネルを操作するユーザ間でコミュニケーションをとるようにしてもよい。
すなわち、図29に示したように、2つのI/Oディスプレイパネルを用意して、一方のパネルで画像認識した手65の手形を相手に送信して、他方のパネルに手形642を表示させたり、他方のパネルを手64で触れて表示された軌跡641を、相手のパネルに送って表示させる等の処理が可能になる。
このようにして、描画している状態が動画で伝達され、手書きの文字や図形などを相手に送ることで、新しいコミュニケーションツールの可能性がある。このような例としては、たとえば、I/Oディスプレイパネル20を携帯電話端末の表示パネルに適用すること等が想定される。
また、たとえば図30に示したように、筆66を使用してI/Oディスプレイパネル20の表面で文字を書くように触れさせて、その筆66が触れた個所をI/Oディスプレイパネル20に画像661として表示させることで、毛筆による手書きの入力が可能になる。
この場合には、毛筆の細かいタッチまで認識して実現することが可能である。通常の手書き認識の場合には、たとえば一部のデジタイザにおいて、特殊なペンの傾きを電界検出で実現していたが、本例では、本物の毛筆の接触面そのものを検知することにより、より現実的な感覚で情報入力を行える。
以上のように本実施の形態では、表示光を利用した近接物体の撮像により得られる画像B(表示光利用画像)と、近接物体の影の撮像により得られる画像A(影画像)との差分画像Cを生成すると共に、これら画像A(影画像)および差分画像Cを考慮して近接物体の位置、形状または大きさの少なくとも1つに関する情報を検出するようにしたので、たとえば周囲の状況や表示光の輝度などのそのときの使用状況によらず、物体の検出を行うことが可能となる。
また、画像Aに基づいて移動平均画像MAを生成し、この移動平均画像MAともとの画像Aとの差分画像D、そしてこの差分画像Dの各画素データから閾値THを減算した画像Eを利用して検出すると共に、平均化演算処理の際の画素領域30の大きさを、検出対象の物体として予想される大きさ(ターゲットサイズ)と同程度としたので、たとえばターゲットサイズと同程度の大きさである指先部分を検出するようにし、指先よりも大きい拳部分については検出されないようにすることができ、より確実な検出処理を行うことが可能となる。
また、一の動作周期(1表示フレーム期間)内において、画像A(影画像)の取得を画像B(表示光利用画像)の取得よりも先に行うようにしたので、たとえば図11に示したように、差分画像指先抽出処理を行うまでに演算処理に時間を要する移動平均画像MAの演算を行う時間を確保することができ、逆に画像Bの取得を画像Aの取得よりも先に行うように構成した場合と比べ、全体として短時間で処理を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、差分画像指先抽出処理を主とすると共に影画像指先抽出処理を従とするように構成したが、場合によっては、逆に差分画像指先抽出処理を従とすると共に影画像指先抽出処理を主として構成してもよい。
[第2の実施の形態]
図31は、本発明の第2の実施の形態に係る携帯表示装置の全体構成を示すブロック図である。
図1の表示装置1のI/Oディスプレイシステム2は、指先が明るくなるようハードウェアにより処理された画像から、最終的に座標・面積までを求めるMPU・ソフトウェアまでをパネルのシステムとしてまとめ構成を有している。機器コントローラ3は、この座標・面積の情報を元に、操作を実現する。コントローラの負担の少ない構成である。
これに対して、図31の表示装置1AのI/Oディスプレイシステム2Aは、指先が明るくなるようハードウェアにより処理された画像から、指先が接近しているか否かを判定する判定回路までをパネルのシステムとしてまとめた構成を有している。その後の座標・面積の計算は、機器コントローラ3側で行う。この場合、消費電力削減は、パネルのセンサの動作間隔を切り替えることで実現する。またパネルシステムからは、指先が接近しているかの情報と、画像処理の結果が、機器コントローラ3側に送られる。
このように本実施形態としては、実施する機器によってハードウェア構成を若干変更させることが可能である。また本構成を用いて、消費電力の削減と、反応の早さのどちらに重点を置くかを選択することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態の表示撮像装置は、所定の指標に基づいて差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理のうちの一方を選択し、その選択した画像に基づいて指先抽出処理を行うようにしたものである。なお、その他の構成および動作については第1の実施の形態と同様であるので、適宜説明を省略する。
図32は、本実施の形態の指先抽出処理を流れ図で表したものである。この図からわかるように、前述した実施の形態と同様にして画像A(影画像)が取得されると(ステップST21)、図26に示した比較表からも判るように、第2の画像処理部26によって、その状況によって指先抽出処理が確実に行われるようなほうの処理が選択的に行われる(ステップST22〜ST26)。
具体的には、バックライトが常時オフ状態のとき、黒画像が表示されているとき、周囲が暗くない環境の場合には、影画像指先抽出処理(ステップST26)が選択的に実行されて、最終結果が出力される(ステップST27)。なお、周囲が暗いかどうかは、画像A(影画像)での画素データの大小によって判断され、画素データが非常に小さい場合には、周囲が非常に暗い環境であると判断される。
一方、逆に、バックライトが常時オフ状態ではないとき、黒画像が表示されていないとき、周囲が非常に暗い環境の場合には、差分画像指先抽出処理(ステップST25)が選択的に実行されて、最終結果が出力される(ステップST27)。
以上のように本実施の形態では、所定の指標に基づいて差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理のうちの一方を選択し、その選択した画像に基づいて指先抽出処理を行うようにしたので、それぞれの指先抽出処理のうちの適したほうを適用することができ、より様々な使用状況に対応して確実に抽出処理を行うことが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態の表示撮像装置は、どのような場合でも図2および図3に示したように、第1の画像処理部25において差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理の両方を行い、画像A(影画像)および差分画像Cの合成画像を利用して、指先抽出処理を行うようにしたものである。なお、その他の構成および動作については第1の実施の形態と同様であるので、適宜説明を省略する。
図33は、本実施の形態の指先抽出処理を流れ図で表したものである。この図からわかるように、第1の実施の形態と同様にして画像A(影画像)が取得されると(ステップST21)、重心計算および接触(近接)中心の特定処理を除いて、差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理がそれぞれ実行される(ステップST32,ST33)。
次に、たとえば図34に示したように、差分画像指先抽出処理で生成される差分画像Cと、影画像指先抽出処理で生成される画像Eとの合成画像F=α×C+Eが生成される(ステップST34)。なお、αは、所定の重み付け係数を表している。
そして、その後は前述の実施の形態と同様に、第2の画像処理部26において、重心計算処理(ステップST35)、接触(近接)中心の特定処理(ステップTS36)および最終結果の出力処理(ステップST37)が行われる。
以上のように本実施の形態では、どのような場合でも差分画像指先抽出処理および影画像指先抽出処理の両方を行い、差分画像指先抽出処理で生成される差分画像Cと、影画像指先抽出処理で生成される画像Eとの合成画像F=α×C+Eを生成し、この合成画像Fに基づいて指先抽出処理を行うようにしたので、たとえば図34に示したように、より鮮明に指先などの画像を検出することができ、より確実に抽出処理を行うことが可能となる。
以上、第1〜第4の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、本発明の移動平均画像の生成処理では、平均化画像処理を行い際に、対象とする画素を間引いて演算を行うようにし、処理を軽減するようにしてもよい。たとえば図35(A),(B)に示したように、最初に注目画素を一の画素方向に沿って順次移動させつつ、この一の画素方向上の画素に対して平均化演算処理を行い、その後、注目画素を他の一の画素方向に沿って順次移動させつつ、この他の一の画素方向上の画素に対して平均化演算処理を行うようにしてもよい。また、たとえば図36(A),(B)に示したような演算回路70〜73を用いて、所定の方向へのドット加算処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、原画像Aから移動平均画像MAを生成すると共に、この移動平均演算処理の際の画素領域50の大きさを検出対象の物体として予想される大きさ(ターゲットサイズa)を基に設定することにより、移動平均画像MAにおいて、画素領域30よりも大きい、すなわち画素領域50よりも空間周波数の高い画素データ(この場合、指先画像)を除去し、この移動平均画像MAと原画像Aとの差分を取ることにより、最終的に画素領域50よりも空間周波数の低い画素データ(この場合、影画像)を除去し、空間周波数の高い画素データ(この場合、指先画像)を抽出するようにしている。つまり、上記実施の形態では、このような高域通過フィルタの一例かつ最も簡便かつ高速処理の可能な方法として、移動平均画像MAと原画像Aとの差分を取る方法について説明している。よって、上記実施の形態で説明した方法には限定されず、他の高域通過フィルタを用いて、一度に低域通過フィルタ処理と差分処理の両方の処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、I/Oディスプレイパネル20において、表示素子が液晶素子であると共に受光素子を別個に設ける場合で説明したが、たとえ有機EL(Electro Luminescence)素子のように、発光動作と受光動作とを時分割に行うことが可能な発光受光素子(表示撮像素子)によって、I/Oディスプレイパネルを構成するようにしてもよい。このように構成した場合でも、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。なお、この場合の表示光が出射されない期間とは、表示撮像素子による発光動作がなされていない期間となる。
本発明の第1の実施の形態に係る携帯表示装置の全体構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る第1の画像処理部(ハードウェア画像処理部)の処理を示すフローチャートである。 図2における指接近検出処理の処理を示すフローチャートである。 図1に示したI/Oディスプレイパネルの構成例を表すブロック図である。 各画素の構成例を表す回路図である。 各画素とセンサ読み出し用Hドライバとの接続関係を説明するための回路図である。 バックライトのオン・オフ状態と表示状態との関係について説明するためのタイミング図である。 本実施形態に係る省電力シーケンスの状態遷移図である。 省電力制御のパルシーケンスを示す図である。 第1の実施の形態に係る指先抽出処理を表す流れ図である。 図10における各抽出処理について説明するためのタイミング図である。 図11に示した差分画像指先抽出処理の詳細を表す流れ図である。 差分画像指先抽出処理について説明するための構成図である。 外光が明るい場合の差分画像指先抽出処理について説明するための図である。 外光が暗い場合の差分画像指先抽出処理について説明するための図である。 差分画像指先抽出処理による受光信号のダイナミックレンジについて説明するための図である。 検出対象の指先が同時に複数存在する場合の差分画像指先抽出処理について説明するための構成図である。 図11に示した影画像指先検出処理の詳細を表す流れ図である。 影画像指先検出処理の概念について説明するための斜視図である。 影画像指先検出処理による撮像画像の一例を表す摸式図である。 影画像指先抽出処理について説明するための構成図である。 影画像指先抽出処理による受光信号について説明するための図である。 移動平均画像の生成処理について説明するための図である。 移動平均画像の生成処理について説明するための図である。 移動平均画像の生成処理について説明するための図である。 差分画像指先抽出処理と影画像指先抽出処理とについて比較説明するための図である。 指先抽出処理の結果を利用したアプリケーションの一例について説明するための図である。 指先抽出処理の結果を利用したアプリケーションの一例について説明するための図である。 指先抽出処理の結果を利用したアプリケーションの一例について説明するための図である。 指先抽出処理の結果を利用したアプリケーションの一例について説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る携帯表示装置の全体構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る指先抽出処理の流れ示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る指先抽出処理の流れ示すフローチャートである。 図33に示した画像合成処理について説明するための構成図である。 本発明の他の実施形態例に係る移動平均画像の生成処理について説明するための図である。 本発明の他の実施形態例に係る移動平均画像の生成処理について説明するための図である。
符号の説明
1,1A・・・携帯表示装置、2,2A・・・、I/Oディスプレイシステム、20・・・I/Oディスプレイシステム、21・・・バックライト、22・・・I/Oディスプレイシステム集積化回路(ディスプレイIC)、23・・・表示ドライブ回路、24・・・受光ドライブ回路、25・・・ハードウェア画像処理部(第1の画像処理部)、26・・・ソフトウェア画像処理部(第2の画像処理部)、27・・・省電力制御部、3・・・機器コントローラ(アプリケーション処理部)、201・・・表示エリア(センサエリア)、202・・・表示用Hドライバ、203・・・表示用Vドライバ、204・・・センサ用Vドライバ、25・・・センサ読み出し用Hドライバ、30・・・演算画素領域、31〜33・・・画素、41a〜41c・・・定電流源、50・・・表示用領域、51・・・演算用領域。

Claims (24)

  1. 表示機能と受光撮像機能とを有する表示パネルと、
    上記受光撮像機能によ検出対象である被検出体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を行う第1の画像処理部と、
    上記第1の画像処理部の処理結果に基づき、上記第1の画像処理より処理負荷の大きい第2の画像処理を行う第2の画像処理部と、
    上記第1の画像処理部が、所定時間以上、上記被検出体の接近を検出しなかった場合、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部を上記スリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部が上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を上記スリープ状態から復帰させる制御部と
    を有する表示装置。
  2. 上記表示パネルは上記表示機能および上記受光撮像機能を当該表示パネルの表示領域の内側に有する
    請求項1記載の表示装置。
  3. 上記制御部は、上記第2の画像処理部がスリープ状態の場合に、上記受光撮像機能および上記第1の画像処理部の画像処理を非スリープ状態の場合よりまばらな間隔で行うように制御する
    請求項1または2記載の表示装置。
  4. 上記制御部は、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を復帰させると 共に、上記第1の画像処理部の画像処理の間隔も非スリープ状態の間隔に戻す
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 上記第2の画像処理部は、上記第2の画像処理により、少なくとも上記被検出体の上記表示パネルの表示領域における位置情報を得る
    請求項1から4のいずれか一に記載の表示装置。
  6. 上記第2の画像処理部は、上記第2の画像処理によりラベリング処理を行い、上記位置情報に加え、上記被検出体の数を求める
    請求項記載の表示装置。
  7. 上記制御部は、機器のアプリケーションが、一時的に被検出体の入力検知を必要としない場合に、上記第2の画像処理部および受光撮像機能の電源を遮断する
    請求項1から6のいずれか一に記載の表示装置。
  8. 上記第1の画像処理部は、上記第1の画像処理により得られた画像の明るさが所定閾値以上である領域情報に基づき上記被検出体の上記表示パネルへの接近を検出する
    請求項1から7のいずれか一に記載の表示装置。
  9. 上記表示パネルは明滅可能な自発光部を有し、
    上記第1の画像処理部は、上記自発光部をオン(ON)/オフ(OFF)して得られた2枚の受光画像を処理して上記領域情報を得る
    請求項記載の表示装置。
  10. 上記第1の画像処理部は、
    自発光部をオン(ON)/オフ(OFF)して得られた2枚の受光画像から、外光の影響を除去し、上記被検出体が周囲より明るい画像を、画像処理により生成する第1の処理と、
    上記自発光部のオフ(OFF)の受光画像から影検出処理を行い、上記被検出体が明るくなるように処理した画像を、画像処理により生成する第2の処理、を行い、
    上記第1および第2の処理により得られた画像を合成して、上記被検出体の上記表示パネルへの接近を検出する
    請求項1から6のいずれか一に記載の表示装置。
  11. 上記第2の画像処理部は、
    上記影画像および上記差分画像を用いて、上記被検出体の位置、形状または大きさの少なくとも1つに関する情報を取得する機能を有する
    請求項7記載の表示装置。
  12. 複数の表示素子と複数の受光センサとを表示領域の内側に有する表示パネルと、
    上記複数の受光センサからの出力に基づき検出対象である物体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を行う第1の画像処理部と、
    上記第1の画像処理部からの出力に対して、少なくとも検出された上記物体の数および上記表示領域における位置情報を得るための2の画像処理を行う第2の画像処理部と、
    上記第1の画像処理部による上記物体が接近したか否かの検出結果に応じて、上記第2の画像処理部の処理が不要な場合は上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部を上記スリープ状態に制御した後、上記第2の画像処理部の処理が必要な場合は上記第2の画像処理部の処理を上記スリープ状態から復帰させる制御部と
    を有する表示装置。
  13. 上記複数の表示素子と複数の受光センサとがそれぞれマトリクス状に配置されている
    請求項12記載の表示装置。
  14. 上記制御部は、上記第2の画像処理部がスリープ状態の場合に、上記第1の画像処理部の画像処理を非スリープ状態の場合よりまばらな間隔で行うように制御する
    請求項12または13記載の表示装置。
  15. 上記制御部は、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を復帰させると共に上記第1の画像処理部の画像処理の間隔も非スリープ状態の間隔に戻す
    請求項14に記載の表示装置。
  16. 所定のアプリケーションソフトに応じた処理を実行する機器コントローラをさらに有し、
    上記制御部は、上記機器コントローラが上記物体の検知を必要としない場合に、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御する
    請求項12から15のいずれか一に記載の表示装置。
  17. 上記制御部は、上記機器コントローラが上記物体の検知を必要としない場合に、上記第2の画像処理部をスリープ状態にした後に当該第2の画像処理部に供給される電源を遮断する
    請求項16記載の表示装置。
  18. 上記第1の画像処理により得られた画像の明るさが所定閾値以上である領域情報に基づき上記被検出体の上記表示パネルへの接近を検出する
    請求項12から17のいずれか一に記載の表示装置。
  19. 複数の表示素子と複数のセンサとを表示領域の内側に有する表示パネルと、
    上記複数のセンサからの出力に基づき検出対象である物体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を行う第1の画像処理部と、
    上記第1の画像処理部からの出力に対して、少なくとも検出された上記物体の数および上記表示領域における位置情報を得るための第2の画像処理を行う第2の画像処理部と、
    上記第1の画像処理部が、所定時間以上、上記被検出体の接近を検出しなかった場合、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部を上記スリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部が上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理をスリープ状態から復帰させる制御部と
    を有する表示装置。
  20. 上記複数の表示素子と複数の受光センサとがそれぞれマトリクス状に配置されている
    請求項19記載の表示装置。
  21. 上記制御部は、上記第2の画像処理部がスリープ状態の場合に、上記第1の画像処理部の画像処理を非スリープ状態の場合よりまばらな間隔で行うように制御する
    請求項19または20記載の表示装置。
  22. 上記制御部は、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部が上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を復帰させると共に、上記第1の画像処理部の画像処理の間隔も非スリープ状態の間隔に戻す
    請求項21に記載の表示装置。
  23. 表示機能と受光撮像機能とを有する表示パネルを有する表示装置の制御方法であって、
    上記受光撮像機能により検出対象である被検出体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を第1の画像処理部を用いて行う第1のステップと、
    上記第1の画像処理の処理結果に基づき、少なくとも上記被検出体の上記表示パネルの表示領域における位置情報を得るための上記第1の画像処理より処理負荷の大きい第2の画像処理を第2の画像処理部を用いて行う第2のステップと、
    上記第1の画像処理部が、所定時間以上、上記被検出体の接近を検出しなかった場合、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御した後、上記第1の画像処理部が上記被検出体の接近を検出した場合、上記第2の画像処理部の処理を復帰させる第3のステップと
    を有する表示装置の制御方法。
  24. 複数の表示素子と複数の受光センサとを表示領域の内側に有する表示パネルを有する表示装置の制御方法であって、
    上記複数の受光センサからの出力に基づき検出対象である物体が上記表示パネルに接近したか否かを検出するための第1の画像処理を行う第1のステップと、
    上記第1の画像処理の処理結果に基づき、少なくとも検出された上記物体の数および上記表示領域における位置情報を得るための第2の画像処理を第2の画像処理部を用いて行う第2のステップと、
    上記第1のステップにおける上記物体が接近したか否かの検出結果に応じて上記第2の画像処理が不要な場合は、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御すると共に、上記第2の画像処理部をスリープ状態に制御した後、上記第2の画像処理部の処理が必要な場合は上記第2の画像処理部の処理を復帰させる第3のステップと
    を有する表示装置の制御方法。
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