JP4389335B2 - ヒートシンク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IC,LSI,MPUなどの半導体装置や電子部品などを冷却するヒートシンク装置及びそれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のヒートシンク装置を示す平面図であり、図10は従来のヒートシンク装置を示す断面図であり、図9、図10において、1はヒートシンク基板、2はヒートシンク基板1に設けられたモータ、3はモータ2によって回転するファン、4はカバーで、カバー4には吸気口5が設けられている。6は一方向に気体流を放出する排気口である。
【0003】
以上の様に、構成されたヒートシンク装置は、コンピュータ等に搭載されたMPU等に取り付けられ、MPUで発生した熱をヒートシンク装置で、放熱しMPUの熱暴走等を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらMPU等の高性能化によって、更にMPU等の半導体装置の発熱量が大きくなっている。従って、冷却性能を向上させるために、モータ2の回転速度を大きくすると、ファン3がカバー4側から気体流を吸い込んで、略直角方向にある排気口6から排気する構成なので、ファン3と空気の干渉によって、騒音がより大きくなったり、気体流量があまり大きくならずモータ2を高回転にしても冷却性能が悪いという問題があった。
【0005】
更に、上述のヒートシンク装置を搭載した電子機器では、電子機器内部の暖まった空気をヒートシンク装置で吸い込んで、MPUを冷却し、ヒートシンク装置から排気される気体流は、筐体外に放出する構成となっているが、前述の様に、モータ2を高回転にすると、騒音は大きくなり、しかも排気効率が悪いのでMPUの冷却をうまく行うことができず、しかも筐体内の気体循環も悪く、筐体内の温度を低下することも困難であった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、冷却性能が大きいか或いは騒音が小さなヒートシンク装置及びそれを用いた電子機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ヒートシンク基板の底部に設けられた第1の排気口と、前記ヒートシンク基板に気体流を供給する羽根車を有したファンと、前記ファンを回転させる駆動手段と、前記ヒートシンク基板の縁端部に一つの縁端部を除いて形成された三つの側壁と、前記側壁が形成されていない前記ヒートシンク基板の縁端部に設けられた第2の排気口とを備え、前記羽根車は前記羽根車の回転中心位置から前記三つの側壁までの距離がそれぞれ異なるように配置され、前記第1の排気口は前記羽根車の回転中心位置と最も距離が短い前記側壁近傍に設けられ、前記ファンの回転により発生する気体流を前記第1の排気口と前記第2の排気口から排気する構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、ヒートシンク基板の底部に設けられた第1の排気口と、前記ヒートシンク基板に気体流を供給する羽根車を有したファンと、前記ファンを回転させる駆動手段と、前記ヒートシンク基板の縁端部に一つの縁端部を除いて形成された三つの側壁と、前記側壁が形成されていない前記ヒートシンク基板の縁端部に設けられた第2の排気口とを備え、前記羽根車は前記羽根車の回転中心位置から前記三つの側壁までの距離がそれぞれ異なるように配置され、前記第1の排気口は前記羽根車の回転中心位置と最も距離が短い前記側壁近傍に設けられ、前記ファンの回転により発生する気体流を前記第1の排気口と前記第2の排気口から排気することによって、気体流量を大きくすることができ、冷却性能を向上させることができる。
【0023】
図1,図2はそれぞれ本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置を示す平面図及び側面図である。
【0024】
図1,2において、10はヒートシンク基板で、ヒートシンク基板10には、底部に貫通孔を設けることによって、排気口11,12が設けられている。13はヒートシンク基板10に取り付けられたファンであり、ファン13は一般的にモータなどの駆動手段と、駆動手段によって回転させる羽根車などで構成されている。本実施の形態の場合には、図示していないが、例えばコイルや磁石を設けた回転式のモータ部14とこのモータ部14に取り付けられた羽根車15によって構成されている。
【0025】
16はヒートシンク基板10に直接的或いは間接的に取り付けられたカバーで、カバー16にはファン13と対向する部分に開口16aが設けられており、主にこの開口16aは吸気口として用いられる。
【0026】
17はヒートシンク基板10に立設された一乃至複数のフィンで、フィン17を設けることによってより放熱効果を向上させることができる。なお、このフィン17は必ずしも必要でなく、放熱性能に応じて、フィン17を設けたり或いはそのフィン17の数を調整することが好ましい。なお、フィン17の代わりにヒートシンク基板10のファン13との対向部に溝等を形成することによって、凹凸を形成しても良い。
【0027】
18は少なくともファン13を回転させる電力を供給するリード線である。
【0028】
ヒートシンク基板10の縁端部には一つの縁端部を除いてヒートシンク基板1に一体に形成された側壁10a,10b,10cが設けられており、この側壁10a,10b,10cにカバー16が当接している。また、ヒートシンク基板1の側壁が存在しない部分とカバー16で囲まれた開口が排気口19となっている。
【0029】
また、ヒートシンク基板10には回路基板等に取り付ける際等に用いられる孔10d,10eが設けられており、更には、ヒートシンク基板10にカバー16を取り付けるかしめ部10fが4カ所設けられている。
【0030】
ファン13の回転に伴って鉛直方向Aから流入してきた気体の一部は、排気口11,12から排出され、更に気体の一部は排気口19からB方向に排出される。
【0031】
以上の様に、ヒートシンク基板10の底部に排気口11,12を設けることで、従来の様に、全ての気体流をヒートシンク基板の端部から放出している構成に比較して、モータ部14の回転数が同じ場合、気体の排気量を多くすることができ、冷却性能を向上させることができる。また、特に、ヒートシンク基板10の排気口19と対向する反対側の底部に排気口12を設けることによって、空気と羽根車15の干渉を抑えることができ、騒音の低減を行うことができる。更には、排気口19に隣接し、ヒートシンク基板10の底部において羽根車15が排気口19側から進入してくる部分に排気口11を設けることによって、同様に騒音の低減を行うことができる。
【0032】
以上の様に構成されたヒートシンク装置において、各部を詳細に説明する。
【0033】
まず、ヒートシンク基板10について、説明する。
【0034】
ヒートシンク基板10の外形形状は円形或いは多角形状のものが好適に用いられる。外形形状を円形状とした場合には、発熱体にヒートシンク装置を取り付ける際に方向性などはあまり生じることはなく、安定した特性を有する。また、外形形状を多角形状とする事によって、外形に角部などを目標として、ヒートシンク装置を半導体装置等へ容易に取り付け可能となる。更に特に、MPU等の半導体装置は一般に外形形状が四角形状であるから、ヒートシンク基板10の外形形状を四角形状とすることで、半導体装置との接触面積を広くしかも狭いスペースで取り付けられるので放熱性を向上させることができる。
【0035】
ヒートシンク基板10の構成材料としては、亜鉛,アルミニウム,黄銅,金,銀,タングステン,銅,ベリリウム,マグネシウム,モリブデン(以下材料グループと略す)から選ばれる材料単体か、あるいは前記材料グループから選ばれた複数の材料の合金や、また、前記材料グループから選ばれる少なくとも一つの材料と、前記材料グループ以外の少なくとも一つの材料との合金などを用いることができる。本実施の形態では、加工性やコスト面を考慮して、アルミニウム単体か、アルミニウムと他の前記材料グループから選ばれる少なくとも一つとの合金か、アルミニウムと前記材料グループから選ばれる少なくとも一つの合金等から構成した。
【0036】
また、本実施の形態では、ヒートシンク基板10は一種の金属材料等で構成したが、ヒートシンク基板10を複数枚の伝熱部材を積層して構成しても良い。例えばヒートシンク基板10の少なくとも下面に銅などの熱伝導性の良い材料の板,箔,薄膜など形成しても良い。
【0037】
ヒートシンク基板10に設けられた側壁10a,10b,10cは、ヒートシンク基板10と一体に構成したが、別部材をヒートシンク基板10などに圧入或いは接着或いはネジ止めなどで取り付けても良い。この様に構成することによって、ヒートシンク基板10は実質的に平板とすることができるので、ヒートシンク基板10の生産性が向上したり、部品の共用化を行うことができる。なお、図1,2に示すヒートシンク装置は1方向吹き出し構成となっているので、側壁は10a,10b,10cを設けたが、2方向の吹き出しの場合には、側壁10a,10b,10cのいずれかを一つを省くことで実現でき、更には3方向吹き出しにする場合には、側壁10a,10b,10cのいずれか2つを省くことで、実現できる。なお、4方向吹き出しにする場合には、側壁を設けることなく、実現でき、この場合には、カバー16はヒートシンク基板10に立設した支柱(図示せず)に固定される。
【0038】
また、本実施の形態では、ヒートシンク基板10の底部に排気口11,12の2つを設ける構成としたが、ヒートシンク基板10の底部に一つ或いは3以上の排気口を設けても良い。しかしながら、前述の様に騒音対策を行う場合には、図1に示すような位置に排気口11,12を設けることが好ましい。なお、排気口の外径形状は、方形状,円形状,楕円形状等にしても良いし、それら形状の排気口を連結することで、コ字状,J字状,L字状となるように形成しても良い。
【0039】
また、ヒートシンク基板10の排気口11,12の周縁部は、図示していないがテーパー状や階段状となるように加工することによって、排気口11,12の周縁部からヒートシンク基板10の屑などが脱落することを防止できる。
【0040】
次に、ファン13について説明する。
【0041】
ファン2としては図1等に示されるように、例えば、ヒートシンク基板1の底部に突起部(図示せず)を設け、この突起部に嵌入や圧入或いは接着などによって、モータ部14が設けられ、そのモータ部14に羽根車15(好ましくはプロペラ型)が取り付けられており、モータ部14の回転によって、羽根車15を回転させる構成となっている。なお、モータ部14としては、コイルと磁石を用いた電機モータ又は超音波モータ等を用いることができる。また、羽根車15は軽量化する様に樹脂等の材料が好適に用いられる。なお、ヒートシンク基板10からの熱がモータ部14を介して羽根車15に伝えられるので、羽根車15を金属などの熱伝導材で構成することによって、更に放熱効果を向上させることができる。
【0042】
ファン13は空気などの周りの環境にある気体を吸い込んでヒートシンク基板10に吹き付けたり、或いは、図1,2に示す気体の流れとは逆に排気口19から気体を吸い込んで開口16aから外部に放出する等の動作を行う。なお、ここで言う気体とは、空気はもちろんのこと、ファン13が配置されている周りに存在する気体のことであり、例えば、ファン13が存在する環境に窒素や不活性ガス等が存在する場合には、気体とは、その窒素ガスや不活性ガスを示す。
【0043】
また、特に、モータ部14の軸受けとして流体軸受けを搭載することによって、モータ部14の回転時の振動を抑制し、振動による騒音の低減や、半導体装置の接合部分の破壊などを抑制することができる。
【0044】
また、図1,図2に示す形態は、モータ部14をヒートシンク基板10に直接取り付けることによって、薄型のヒートシンク装置を提供できるが、例えば図示していないが、カバー16にモータ部14を設けることで天吊り構造のファンとしてもよい。この様に構成することで、多少厚さが厚くなる傾向になるものの、モータ部14の軸受けに熱的ダメージが加わることを低減できるので、モータ部14の寿命を向上させることができる。なお、天吊り構造とした場合には、当然の事ながら突起部は不要とする事ができる。
【0045】
なお、本実施の形態においては、羽根車15の上面をカバー16の上面と略同一平面とした構成としたが、羽根車15の上面をカバー16上面より突出させることによって、電子機器などに取り付けた際に、カバー16の開口16aが塞がるのを防止できる。なお、ファン13を天吊り構造とした場合には、モータ部14がカバー16の上面から突出する構成となる。
【0046】
次にカバー16について説明する。
【0047】
カバー16は、前述の様に、ヒートシンク基板10にかしめなどによって取り付けられている。なお、他の実施の形態として、ヒートシンク基板10の側壁10a,10b,10cに接着などの手法によって、接合しても良い。
【0048】
カバー16の構成材料としては、樹脂,金属などが好適に用いられるが、放熱効果を向上させるように、金属などの熱伝導材料で構成することが好ましい。すなわち、側壁1a,1b,1cにも当然の事ながら発熱体からの熱は伝わるが、その熱をカバー16にも伝熱して、カバー16から放熱させる構成としても良い。
【0049】
なお、本実施の形態では、カバー16を設けることによって、気体の流入口となる開口16aを決定し、気体の流れを制御し、効率的に放熱を行うことができる等の有効な効果を得ることはできるが、使用環境などによっては、カバー16は特に設けなくても良い。
【0050】
次に、リード線18について説明する。
【0051】
リード線18は図示していないが、先端部にコネクタが設けられており、そのコネクタを電源などに接続することによって、モータ部14に少なくとも電流を供給している。リード線18は、図示していないが、モータ部14に少なくとも電力を供給するようにモータ部14に接続されている。また、リード線18には、モータ部14の回転速度を検知器(図示せず)で検知し、その検知信号を送出する信号線を有しても良い。更に、薄型化などのために、リード線18をフレキシブルプリントヒートシンク基板等の薄い配線としても良く、この場合にはコネクタは不要となる。
【0052】
次に羽根車15と排気口11,12の関係について説明する。
【0053】
図1に示すように、排気口11,12の一部と羽根車15が直接対向しており、排気口11,12の他の部分は羽根車15と対向していないように構成したり、或いは、図示していないが、排気口11,12の全てが羽根車15と対向するように構成したり、更には、排気口11,12が羽根車15と全く対向しないように構成したり、あるいは、排気口11を羽根車15と対向させ、排気口12を羽根車15と対向させないような構成としても良い。
【0054】
次に羽根車15の回転中心Pと側壁10a,10b,10cの配置関係について説明する。
【0055】
図1に示すように、羽根車15の回転中心Pと各側壁10a,10b,10cとの距離をそれぞれL1,L2,L3とするとL1>L2>L3となるように羽根車15は配置される。そして、最も距離が短い側壁10a近傍の底部に排気口11を設けることで、騒音の低減を行うことができる。さらに、距離が2番目に短い側壁10b近傍の底部に排気口12を設けることで、騒音の低減を行うことができる。また、排気口11,12の少なくとも一方を設けることで、従来よりも騒音低下を実現させることができる。
【0056】
この様に、羽根車13の回転中心を各側壁10a,10b,10cからの距離を異ならせることによって、ファン13自体の排気効率を向上させることができる。
【0057】
次に、本発明の一実施の形態における電子機器について図3を用いて説明する。
【0058】
なお、電子機器としては、パーソナルコンピュータ,カーナビゲーション装置,デジタルテレビ等の高性能の半導体装置(MPU等)を搭載するものなどが挙げられる。
【0059】
図3は、本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置を用いた電子機器を示す断面図で、図3において、20は電子機器の外装となる筐体で、筐体20には排気口20aが設けられている。21は回路基板で、回路基板21には、半導体装置22などの電子部品(発熱体)が実装されている。なお、回路基板21は筐体20の内側に突出したリブなどにネジや接着剤で固定されている。23は図1等に示されたヒートシンク装置で、ヒートシンク装置23は半導体装置22上に実装されている。また、ヒートシンク装置23の排気口19は筐体20に設けられた排気口20aと連結されている。
【0060】
この様に構成された電子機器は、ファン13により筐体20内の気体が開口16aより吸い込まれる。半導体装置22で発生した熱をヒートシンク基板10で受熱して、排気口19,20aから排出される気体によって、冷却される。また、ファンにより吸い込まれた気体の一部は排気口12と排気口11(図示せず)により排出され、筐体20内に戻される。
【0061】
この様に、排気口12等によって吸い込んだ気体の一部を再び筐体20内に戻すことによって、筐体20内の空気の循環を効率よく行うことができ、特に、筐体の底部20bと回路基板21との隙間24には、熱がこもりやすく、底部20bが熱くなることがあるので、図3に示すように排気口12などから放出された気体を隙間24に供給する構成とすることで、隙間24の気体の循環を良好に行うことができるので、底部20bが高温になることを防止できる。
【0062】
次に他の実施の形態について、説明する。
【0063】
図4は、本発明の他の実施の形態における電子機器を示す断面図で、図4において、ヒートシンク装置23は図1〜3に示すものと多少構成が異なる。すなわち、ファン13と排気口19間の距離を図1〜3に示すヒートシンク装置に比して長くして、その長くなったヒートシンク基板10に複数のフィン17を形成した構成である。また、ヒートシンク基板10の半導体装置22との接触部分に他の部分よりも厚みが厚くなるように***部10gをヒートシンク基板10に一体にあるいは、別部材を設けて形成した。***部10gを設けることで、伝熱効率を大きくして、更に冷却効率を向上させることができる。好ましくは図4に示すように、***部10gと反対側にの面にはフィン17が存在するようにお互いを配置することが好ましい。また、***部10a等のヒートシンク基板10の底部に外方に突出する部分を設けることによって、筐体20何取り付けた際、ヒートシンク基板10と回路基板21の間に隙間が設けられるので、排気口11,12からの気体の排出を良好に行うように構成できる。
【0064】
この様な構成によって、排気口12等によって吸い込んだ気体の一部を再び筐体20内に戻すことによって、筐体20内の空気の循環を効率よく行うことができる。更に、排気口12や排気口11(図示せず)から排出された空気は直接回路基板21に吹き付けられ、更には回路基板21上に実装された電子部品22a等に直接吹き付けられるので、回路基板21自体の冷却や半導体装置22以外の電子部品22aやその周りの電子部品を冷却することができる。
【0065】
この様に、排気口20,20aから排出される気体によって、主に半導体装置22を冷却し、しかも排気口12や排気口11から放出された空気は回路基板21に直接吹き付ける構成としたので、回路基板21自体を冷却することによって回路基板21の裏面に設けられた電子部品22bや別の半導体装置22c等から発生して回路基板21に伝えたれた熱を放熱でき、しかも電子部品22a自体に空気流を吹き付けるので、電子部品22a自体の冷却を行うことができ、全体として筐体20の中の放熱を効率よく行うことができる。
【0066】
更に他の実施の形態について説明する。
【0067】
図5は、本発明の他の実施の形態における電子機器を示す断面図で、図5において、図4と異なる部分は、排気口12の形成位置である。すなわち図5において、排気口12を半導体装置22の近傍に設ける構成とした。
【0068】
図5に示す構成では、排気口12から排出された気体は半導体装置22に吹き付けられ、半導体装置22はヒートシンク基板10との接触によって冷却され、更に、排気口12から吹き付けられる気体によって、冷却されるので半導体装置22の冷却をより確実に行うことができ、しかも回路基板21にも排気口12から排出された気体が吹き付けられるので、回路基板21自体の冷却や半導体装置22の周りの電子部品の冷却を行うことができる。
【0069】
次に、本実施の形態におけるヒートシンク装置の性能について説明する。
【0070】
図6は、ヒートシンク装置の流量と圧力の関係を示すグラフであり、M1は図9,10に示す従来のヒートシンク装置の曲線であり、M2,M3は図1,2に示す本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置の曲線である。M2は排気口19から放出される気体流量と圧力の関係を示しており、M3は排気口19,11,12のトータルの気体流量と圧力の関係を示している。なお、投入する電力を双方同じにした。
【0071】
図6から判るように、排気口19から排出される気体流量は、従来のヒートシンク装置の排気口6から排出される気体流量よりも小さくなっているが、M3では、低圧側においてM1よりも遙かに大きな気体流量を得ている。すなわち、同じ電力でありながら、本実施の形態のヒートシンク装置の方がより多くの気体を動かすことができる。すなわち、本実施の形態において、例えば、従来では不十分であった電子機器などの筐体内の気体の循環を効率よく行うことができるので、冷却性能を向上させることができる。更に実際のノートブック用のパーソナルコンピュータの筐体内の負荷曲線をM4に示す。すなわちM4とM1,M3双方の交点を比較すると、M3の方が圧力も高く、気体流量もM1に比して遙かに大きくなっている。
【0072】
また、図7、図8はそれぞれ従来のヒートシンク装置と本実施の形態のヒートシンク装置の周波数別の騒音の発生状態をみたグラフである。図7,8から判るように図8に示す方が各周波数における騒音は小さくなっており、本実施の形態のヒートシンク装置の方が騒音が低減していることが判る。
【0073】
【発明の効果】
本発明は、ヒートシンク基板の底部に設けられた第1の排気口と、前記ヒートシンク基板に気体流を供給する羽根車を有したファンと、前記ファンを回転させる駆動手段と、前記ヒートシンク基板の縁端部に一つの縁端部を除いて形成された三つの側壁と、前記側壁が形成されていない前記ヒートシンク基板の縁端部に設けられた第2の排気口とを備え、前記羽根車は前記羽根車の回転中心位置から前記三つの側壁までの距離がそれぞれ異なるように配置され、前記第1の排気口は前記羽根車の回転中心位置と最も距離が短い前記側壁近傍に設けられ、前記ファンの回転により発生する気体流を前記第1の排気口と前記第2の排気口から排気する構成としたことによって、気体流量を大きくすることができ、冷却性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置を示す平面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置を示す側面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置を用いた電子機器を示す断面図
【図4】本発明の他の実施の形態における電子機器を示す断面図
【図5】本発明の他の実施の形態における電子機器を示す断面図
【図6】従来及び本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置の気体流量と圧力の関係を示すグラフ
【図7】従来のヒートシンク装置の周波数別の騒音を示すグラフ
【図8】本発明の一実施の形態におけるヒートシンク装置の周波数別の騒音を示すグラフ
【図9】従来のヒートシンク装置を示す平面図
【図10】従来のヒートシンク装置を示す断面図
【符号の説明】
10 ヒートシンク基板
10a,10b,10c 側壁
11,12 排気口
13 ファン
14 モータ部
15 羽根車
16 カバー
16a 開口
17 フィン
20 筐体
20a 排気口
20b 底部
21 回路基板
22 半導体装置

Claims (1)

  1. ヒートシンク基板の底部に設けられた第1の排気口と、前記ヒートシンク基板に気体流を供給する羽根車を有したファンと、前記ファンを回転させる駆動手段と、前記ヒートシンク基板の縁端部に一つの縁端部を除いて形成された三つの側壁と、前記側壁が形成されていない前記ヒートシンク基板の縁端部に設けられた第2の排気口とを備え、
    前記羽根車は前記羽根車の回転中心位置から前記三つの側壁までの距離がそれぞれ異なるように配置され、
    前記第1の排気口は前記羽根車の回転中心位置と最も距離が短い前記側壁近傍に設けられ、
    前記ファンの回転により発生する気体流を前記第1の排気口と前記第2の排気口から排気することを特徴とするヒートシンク装置。
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