JP4387247B2 - 鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置 - Google Patents

鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両の車両内に設けられる仕切戸を開閉駆動するための開閉制御装置に関し、とくに、特急車両における仕切戸の開閉制御装置に関する。
従来、鉄道車両の車両内に設けられる仕切戸を開閉駆動するための開閉制御方法が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された開閉制御方法は、鉄道車両における出入口戸と居室との間に設けられた仕切戸の開閉を人の存在検知に基づいて制御する開閉制御機構に適用されるものである。そして、この開閉制御方法では、所定の信号(仕切戸連動オン信号)を入力することで、出入口戸の開放状態が検知されると仕切戸も連動して開放状態を維持するように制御することができるようになっている。
特許第2613520号公報
上記特許文献1に記載の開閉制御方法によると、鉄道車両において火災が発生した場合には、上述した仕切戸連動オン信号を入力することで、人の存在検知に基づいて開方向に駆動されるのではなく、出入口と連動させて仕切戸を開放状態に維持することができるため、仕切戸の存在によって乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制できる。
しかしながら、この開閉制御方法によると、火災発生時に仕切戸を開放状態に維持して避難の妨げを抑制できるものの、開放状態の仕切戸を通じての火災の延焼を抑制しにくいという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、鉄道車両における火災発生時において火災の延焼を抑制するとともに乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制することができる鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置は、鉄道車両の車両内に設けられる仕切戸を開閉するよう駆動する駆動部と、前記仕切戸の開閉駆動を行うように前記駆動部を制御する制御部と、人の存在を検知した際に前記制御部に検知信号を発信する検知スイッチと、前記駆動部の駆動量又は前記仕切戸の移動量を測量して検出するとともに検出した前記駆動量又は前記移動量についての測量信号を前記制御部に送出する検出部と、を備えた鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置に関する。
そして、本発明に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置における第1の特徴は、火災発生を認識させる火災信号が前記制御部に入力されたときに、前記制御部は、前記検知スイッチの検知信号に基づく前記駆動部の制御を行わないようにするとともに、前記駆動部による駆動力を低下させるように制御し、更に前記仕切戸が予め設定された所定量移動したことを前記検出部が検出したときに、前記制御部は、前記仕切戸が開方向に駆動されるように前記駆動部を制御し、その制御開始から予め設定された所定時間が経過した後に、前記制御部は、前記仕切戸が閉方向に駆動されるように前記駆動部を制御することである。
この構成によると、火災信号が入力されたときは、検知スイッチの検知信号を無視して駆動部の制御を行わないため、検知スイッチが火災の放射熱や煙などを検知することで検知信号が制御部に発信されてしまっても、この検知信号に基づいて仕切戸を開方向に駆動する制御は行われない。このため、火災発生時に仕切戸が開放された状態になってしまい火災が延焼してしまうことを抑制できる。また、火災信号が入力されたときは、駆動部による駆動力が低下するように制御されるため、仕切戸が閉じられた状態での保持力が低減される。このため、火災発生時に乗客が仕切戸を通過するときは、仕切戸を少ない力で容易に開くことができる。また、その状態において、仕切戸の所定量の移動が検出されたときは、仕切戸が開方向に駆動されて所定時間の間は仕切戸の開放状態が維持される。このため、乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制できる。従って、鉄道車両における火災発生時において火災の延焼を抑制するとともに乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制することができる鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置を提供することができる。
本発明の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置における第2の特徴は、前記制御部に前記火災信号が入力されたときに、前記制御部は、前記仕切戸が閉方向に駆動されるように前記駆動部を制御して前記仕切戸を完全に閉じられた状態である全閉位置まで移動させることである。
この構成によると、火災発生時に仕切戸が全閉位置まで移動されるため、仕切戸が開放状態になってしまうことによる火災の延焼を抑制することができる。また、前述した第1の特徴を備えることにより、仕切戸が移動されたときには開方向に駆動されるため、乗客の避難が妨げられることも抑制される。
本発明の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置における第3の特徴は、前記制御部に前記火災信号が入力されたときに、前記制御部は、前記鉄道車両の乗客が避難するために必要な時間を考慮して予め設定された所定時間の間、前記仕切戸が完全に開かれた状態である全開位置に位置するように、前駆駆動部を制御し、その後、前記仕切戸が閉方向に駆動されるように前記駆動部を制御して前記仕切戸を完全に閉じられた状態である全閉位置まで移動させることである。
この構成によると、火災発生時に仕切戸が所定時間の間は全開位置に保持されるため、その間に乗客の避難を促すことができる。そして、その所定時間が経過した後は、仕切戸が全閉位置まで移動されるため、仕切戸が開放状態になってしまうことによる火災の延焼を抑制することができる。また、前述した第1の特徴を備えることにより、仕切戸が移動されたときには開方向に駆動されるため、乗客の避難が妨げられることも抑制される。
本発明の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置における第4の特徴は、前記制御部に前記火災信号が入力された後に、前記制御部は、前記仕切戸が閉方向に駆動される際の閉方向速度を低減するように前記駆動部を制御することである。
この構成によると、火災発生時における仕切戸の閉方向の駆動速度が低減されるため、避難の際に慌てた乗客が仕切戸に衝突してしまうことを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置は、鉄道車両の車両内に設けられる仕切戸を開閉駆動するための開閉制御装置として用いられるものであり、とくに、特急車両における仕切戸の開閉制御装置として用いられる。
図1は、本発明の実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置が適用される鉄道車両(特急車両)1を例示した平面図であって、その内部構造の概略を説明するための平面図である。鉄道車両1は、複数の車両2が連結されて構成されている。そして、各車両2には、例えば乗客が着座するためのシート等が複数配置される客室3、乗客が車両内外で出入りする際などの待機等のためのスペースとして利用される出入口室4、及び、乗客が利用するための各種設備が配置される設備室5などが備えられている。客室3と出入口室4との間、及び、客室3と設備室5との間は、一対の仕切壁7・7で区画されている。そして、この一対の仕切壁7・7の間に、その間を開閉するための仕切戸8が配置されている。この仕切戸8の開閉動作が、本実施形態の開閉制御装置によって制御されることになる。なお、客室3の中央には通路6が配置されており、客室3、出入口室4、及び設備室5の周囲は側壁9で形成されている。また、出入口室4の周囲の側壁9には、乗客の出入りのために開閉制御される出入口戸10が設けられている。
本実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置は、上述した鉄道車両1に対して適用される。以下、本実施形態の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置について、第1及び第2実施形態に分けて説明する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置11(以下、単に開閉制御装置11という)のブロック図を例示したものである。この開閉制御装置11は、例えば、鉄道車両1の車両2内に設けられる仕切戸8の上方に配置される。そして、図2に示すように、開閉制御装置11は、モータ12と、制御器13と、検知スイッチ14と、エンコーダ15とを備えている。
モータ12は、制御器13からの指令に基づいて駆動される電動モータであって、仕切戸8を開閉するよう駆動する本実施形態の駆動部を構成している。なお、このモータ12に対しては、図示しない駆動プーリと従動プーリとこれらのプーリに掛け回されるベルトとが連動するようになっている。また、仕切戸8は、ローラを有するドアハンガー(吊り下げ用部材)で吊り下げ支持されるとともに、その仕切戸8の上方に配設された図示しないレールに対して、このレール上を転動するドアハンガーのローラ(図示せず)を介してスライド自在に支持されている。そして、仕切戸8を吊り下げ支持するドアハンガーは、上述したプーリに掛け回されるベルトに対して、連結金具(図示せず)を介して固定されている。これらの機構により、モータ12の回転とともに仕切戸8がスライド移動するよう駆動されて、一対の仕切壁7・7間がこの仕切戸8により開閉されることになる。
制御器13は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)、ROM(Read Only Memory:読取専用メモリ)、RAM(Random Access Memory、読取書込可能メモリ)、入出力用のインターフェースなどを備えており、仕切戸8の開閉駆動を行うようにモータ12を制御する本実施形態の制御部を構成している。この制御器13は、モータ12の駆動電流の供給を制御する制御回路(図示せず)に対して仕切戸8の開閉駆動のためのモータ12の制御指令を発信する(出力する)とともに、検知スイッチ14やエンコーダ15からの信号が受信される(入力される)ようになっている。また、制御器13は、火災発生を認識させる火災信号も受信される(入力される)ようになっている。この火災信号としては、例えば、仕切戸8の近傍に設けられて所定の温度以上になったときに所定の回路を遮断する温度ヒューズによる検知や、熱センサや煙センサによる検知や、火災発生を判断した乗務員等によって操作される火災検知スイッチの操作による検知、等に基づいて発生させる火災検知信号を用いることができる。
検知スイッチ14は、例えば、超音波式等の非接触式センサで構成されており、人の存在を検知した際に制御器13にその検知信号を発信する(出力する)ようになっている。この検知スイッチ14は、例えば、仕切戸8の上方に配置される一対の発信器及び受信器(図示せず)により構成され、客室3側と出入口室4側にそれぞれ配置されている。そして、発信器から発せられた信号が床面で反射されて受信器で受信されることで人が存在していないことを検知し、この信号が遮られて受信器で受信されない場合に人の存在を検知するようになっている。これにより、人が仕切戸8の近辺に存在しているか否かを検知することができるようになっている。なお、火災発生等の異常時以外の通常の場合においては、検知スイッチ14で人の存在が検知されてその検知信号が制御器13に入力されると、制御器13は、仕切戸8を開方向に移動させるように(仕切戸8を開くように)モータ12の駆動制御を行うようになっている。
エンコーダ15は、モータ12に取り付けられており、モータ12の駆動量、即ちモータ12の回転量(回転角度の変化量)を検出するロータリエンコーダで構成されている。そして、このエンコーダ15は、モータ12の回転量に比例したパルス数をもつパルス信号を出力する。即ち、このエンコーダ15が、モータ12の駆動量を測量して検出するとともに検出したその駆動量についての測量信号(パルス信号)を制御器13に送出する本実施形態の検出部を構成している。このエンコーダ15から制御器13に対して入力されたパルス信号に基づいて、制御器13では、仕切戸8の移動量(ストローク量)を検知できることになる。なお、検出部としては、エンコーダ15のようにモータ12の駆動量を測量して検出するものでなくてもよく、例えば、仕切戸8の移動量を直接測量して検出するものであってもよい。
ここで、火災発生時における制御器13によるモータ12の駆動制御について説明する。火災発生を認識させる前述の火災信号が制御器13に入力されると、制御器13では、検知スイッチ14の検知信号に基づくモータ12の駆動を行わないように、検知スイッチ14の検知信号を無視するための処理が行われる。この処理により、火災発生時(火災信号入力時)において、検知スイッチ14が火災の放射熱や煙などの人の存在以外の要因を検知することでその検知信号が制御器13に発信されてしまっても、制御器13では、この検知信号に基づいて仕切戸8を開方向に駆動する制御は行われない。また、制御器13では、検知スイッチ14の検知信号を無視する処理とともに、モータ12による駆動力を低下させるようにする制御が行われる。この制御により、仕切戸8が閉じられた状態での保持力が低減されることになる。
また、制御器13は、火災発生時(火災信号入力時)において、仕切戸8が開方向に予め設定された所定量移動したときには、仕切戸8が開方向に駆動されるようにモータ12を制御するようになっている。即ち、エンコーダ14が仕切戸8の所定の移動量に対応するパルス数をもつ所定のパルス信号を検出したときに、制御器13は、人が仕切戸8を開こうとする操作を行って仕切戸8が所定量移動したと判断して、その仕切戸8の人による操作を助勢するように、仕切戸8が開方向に駆動されるようモータ12を制御する。
また、制御器13には図示しないタイマーが内蔵されている。そして、仕切戸8が所定量移動した場合に仕切戸8を開方向へ移動する制御を開始してから(エンコーダ14で所定のパルス信号が検出されてから)、予め設定された所定時間が経過した後に、制御器13は、仕切戸8が閉方向に駆動されるようにモータ12を制御するようになっている。これにより、仕切戸8の所定量の移動が検出されたときは、仕切戸8が一定の時間の間、開放した状態に維持されることになる。なお、本実施形態の制御器13では、後述するように、仕切戸8が開方向へ所定量移動され、開方向へ駆動された後さらに仕切戸8が完全に開かれた状態である全開位置まで移動してからタイマカウントを開始して所定時間が経過したかどうかを判断するようになっている。このタイマカウント開始のタイミングは、所定量移動した仕切戸8の開方向への制御を開始したときのタイミングであっても、全開位置に達したときのタイミングであってもいずれでもよい。
また、この制御器13は、火災信号が入力されたときには、仕切戸8が閉方向に駆動されるようにモータ12を制御して仕切戸8が完全に閉じられた状態である全閉位置まで移動させるように制御するようになっている。即ち、火災信号入力があると、制御器13は、一旦、エンコーダ14が仕切戸8の全閉位置に対応するパルス数をもつパルス信号を検出するまで、仕切戸8が閉方向に駆動されるようにモータ12を制御する。なお、全閉位置に仕切戸8を移動させた場合でも、仕切戸8が所定量移動したことが検出されれば、前述のように、開方向への駆動制御が行われることになる。
次に、上述した構成を備える開閉制御装置11の作動について図3に基づいて説明する。図3は、火災発生時における開閉制御装置11による仕切戸8の開閉動作を制御する処理を例示したフローチャートである。開閉制御装置11が起動されて仕切戸8の通常の開閉動作の制御が開始される状態(スタート状態)になると、通常の開閉動作を制御する処理に加えて、図3に示す処理も開始される。この図3に示す処理では、まず、ステップ101(以下、S101ともいう。他のステップも同様)において、火災信号が制御器13に入力されたか否かが判断される。例えば、仕切戸8の近傍に設けられた温度ヒューズが溶断して所定の回路が遮断された状態になっていないか否かが判断される。火災信号が入力されたか否かを判断する処理は、火災信号の入力があるまで繰り返し行われる(S101、NO)。
ステップ101にて、火災信号の入力があった場合、即ち、温度ヒューズ溶断が検出された場合(S101、YES)は、制御器13にて検知スイッチ14の検知信号を無視するようにするための処理が行われる(S102)。そして、次に、制御器13にて、エンコーダ15から入力されるパルス信号に基づいて、仕切戸8が全閉位置に位置しているかどうかが判断される(S103)。全閉位置に位置していないと判断されると(S103、NO)、制御器13にてモータ12が制御されて仕切戸8が閉方向へ移動するよう駆動される(S104)。この閉方向への駆動は、仕切戸8が全閉位置に達するまで行われる(S103、S104)。仕切戸8が全閉位置まで移動した場合、又は当初から全閉位置に位置していた場合(S103、YES)は、続いて、モータ12による駆動力を低下させる制御が行われ、仕切戸8が低下した保持力で全閉位置に保持されることになる(S105)。
仕切戸8を低下した保持力で全閉位置に保持した後は、エンコーダ15からのパルス信号に基づいて、仕切戸8が所定量(例えば、90mm)移動したかどうか、即ち、人による手動操作によって仕切戸8が所定量開いたかどうかが判断される(S106)。手動操作によって仕切戸8が所定量開いたかどうかを判断する処理は、仕切戸8が所定量開くまで連続して行われる(S106、NO)。
仕切戸8が所定量開いたと判断された場合(S106、YES)は、制御器13によりモータ12が制御されて、その仕切戸8が開方向に駆動される(S107)。この開方向への駆動は、仕切戸8が全開位置に達したと判断されるまで連続して行われる(S108、NO)。仕切戸8が全開位置に達したと判断されたとき(S108、YES)は、予め設定された所定時間を計測するためのタイマカウントが開始される(S109)。タイマカウントは、その所定時間が経過したと判断されるタイマアップの状態になるまで繰り返し行われる(S110、NO)。所定時間が経過してタイマアップの状態になると(S110、YES)、制御器13によりモータ12が制御されて、仕切戸8が閉方向に駆動される(S104)。ステップ104の後は、例えば、開閉制御装置11に供給されている電源が遮断されるまではステップ103以降の処理が繰り返されることになる。
以上説明したように、開閉制御装置11によると、火災信号が入力されたときは、検知スイッチ14の検知信号を無視してモータ12の制御を行わないため、検知スイッチ14が火災の放射熱や煙などを検知することで検知信号が制御器13に発信されてしまっても、この検知信号に基づいて仕切戸8を開方向に駆動する制御は行われない。このため、火災発生時に仕切戸8が開放された状態になってしまい火災が延焼してしまうことを抑制できる。また、火災信号が入力されたときは、モータ12による駆動力が低下するように制御されるため、仕切戸8が閉じられた状態での保持力が低減される。このため、火災発生時に乗客が仕切戸8を通過するときは、仕切戸8を少ない力で容易に開くことができる。また、その状態において、仕切戸8の所定量の移動が検出されたときは、仕切戸8が開方向に駆動されて所定時間の間は仕切戸8の開放状態が維持される。このため、乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制できる。従って、鉄道車両1における火災発生時において火災の延焼を抑制するとともに乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制することができる。
また、この開閉制御装置11によると、火災発生時に仕切戸8が全閉位置まで移動されるため、仕切戸8が開放状態になってしまうことによる火災の延焼を抑制することができる。なお、この場合でも、上述のように、仕切戸8が移動されたときには開方向に駆動されるため、乗客の避難が妨げられることも抑制される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置は、第1実施形態に係る開閉制御装置11と同様に構成され、モータ12、制御器13、検知スイッチ14、及びエンコーダ15を備えている(図2参照)。そして、第2実施形態の開閉制御装置においても、火災信号が制御器13に入力されると、制御器13は、検知スイッチ14の検知信号を無視するように処理し、モータ12による駆動力を低下させるよう制御する。また、第1実施形態と同様に、仕切戸8が手動操作により所定量移動したことが検出されると、その仕切戸8を開方向に駆動するようモータ12の制御が行われ、その制御開始から所定時間経過後には、仕切戸8を閉方向に駆動するようモータ12の制御が行われる。
ただし、第2実施形態の開閉制御装置では、火災信号が制御器13に入力されたときに、制御器13は、乗客が避難するために必要な時間を考慮して予め設定された所定時間の間、仕切戸8が全開位置に位置するようにモータ12を制御し、その所定時間経過の後、モータ12を制御して仕切戸8を閉方向に駆動して全閉位置まで移動させる。従って、火災発生時は、まず一定時間の間、仕切戸8が全開位置に保持され、その後に、全閉位置となるように駆動されることになる。
また、第2実施形態の開閉制御装置では、制御器13に火災信号が入力された後に、制御器13が、仕切戸8が閉方向に駆動される際の閉方向速度を低減するようにモータ12を制御するようになっている。即ち、火災発生時においては、閉方向へ仕切戸8を駆動する速度を開方向へ駆動する速度よりも低くなるように設定し、仕切戸8を開くことについては速やかに行われ、閉じることについてはゆるやかに行われるようになっている。
次に、上述した構成を備える第2実施形態の開閉制御装置の作動について図4に基づいて説明する。図4は、火災発生時における第2実施形態の開閉制御装置による仕切戸8の開閉動作を制御する処理を例示したフローチャートである。この開閉制御装置が起動されて仕切戸8の通常の開閉動作の制御が開始される状態(スタート状態)になると、通常の開閉動作を制御する処理に加えて、図4に示す処理も開始される。この図4に示す処理では、まず、ステップ201において、制御器13に火災信号が入力されたか否かが判断される。例えば、火災発生を判断した乗務員によって火災検知スイッチの操作が行われることなどによる火災検知信号が発生していないか否かが判断される。火災信号が入力されたか否かを判断する処理は、火災信号の入力があるまで繰り返し行われる(S201、NO)。
ステップ201にて、火災信号の入力があった場合(S201、YES)は、制御器13にてモータ12が制御されて仕切戸8が開方向へ移動するよう駆動される(S202)。そして、続いて、この開方向への駆動が開始されてから予め設定された所定時間が経過することを計測するためのタイマカウントが開始される(S203)。タイマカウントは、その所定時間が経過したと判断されるタイマアップの状態になるまで繰り返し行われる(S204)。これにより、一定の時間の間、仕切戸8が開放状態に保たれることになる。
仕切戸8が開方向へ駆動され始めてから所定時間が経過してタイマアップの状態になると(S204、YES)、制御器13にて検知スイッチ14の検知信号を無視するようにするための処理が行われる(S205)。そして、次に、制御器13にて、仕切戸8を閉方向へ駆動する閉方向速度が開方向へ駆動する速度よりも低く制御されるようにするための設定(スロー設定)が行われる(S206)。閉方向速度のスロー設定が行われると、続いて、仕切戸8の閉方向におけるモータ12の駆動力を低下させるようにするための設定が行われる(S207)。これにより、仕切戸8が全閉位置に位置している際の保持力が低下するように設定されることになる。
仕切戸8の閉方向のモータ12の駆動力を低下させるための設定がなされると(S207)、次に、制御器13にてモータ12を制御して仕切戸8を閉方向へ移動させる駆動が開始される(S208)。そして、続いて、エンコーダ15からのパルス信号に基づいて、仕切戸8が所定量(例えば、90mm)移動したかどうか、即ち、人による手動操作によって仕切戸8が所定量開いたかどうかが判断される(S209)。仕切戸8が所定量開いていないと判断された場合(S209、NO)は、さらに、仕切戸8が全閉位置にまで達しているかどうかが判断される(S210)。閉方向の駆動を開始(S208)した後は、手動操作で仕切戸8が所定量開いていないことを条件として、全閉位置に達するまで閉方向へ仕切戸8が連続して駆動されることになる(S210、NO)。そして、全閉位置に達すると(S210、YES)、全閉位置に保持される(S211)とともに、ステップ209以降の処理が繰り返されることになる。
また、ステップ209にて、手動操作によって仕切戸8が所定量開いたと判断された場合(S209、YES)は、その手動操作を助勢するため、モータ12が制御されて仕切戸8が開方向へ駆動される(S212)。そして、その開方向への駆動開始とともにタイマカウントを開始し(S213)、タイムアップ状態になって所定時間が経過するまでタイマカウントが継続される(S214、NO)。所定時間が経過してタイムアップ状態になると(S214、YES)、モータ12が制御されて仕切戸8の閉方向への駆動が開始され(S208)、このステップ208以降の処理が繰り返されることになる。なお、ステップ209では、仕切戸8が所定量開いたときと併せて、仕切戸8の閉動作中に仕切戸8が減速または停止されたことを判断するようにしても良い。この場合、より早い段階で仕切戸8を開動作に転ずることができる。
このように、図4に示す処理では、ステップ202の開方向への駆動開始後のタイマカウント処理(S203)が、仕切戸8が全開位置に達する前であって開方向動作の開始後すぐに開始されるようになっている。また、モータ12による駆動力を低下させて閉方向の保持力を低下させる設定を行う処理(S207)が、仕切戸8が全閉位置になる前であって検知スイッチ14の検知信号を無視するための処理(S205)の後に行われるようになっている。また、仕切戸8が所定量移動した際に開方向へ駆動する処理(S209、S212)は、仕切戸8が全閉位置になる前の閉方向への移動中でも行われるようになっている。
以上説明したように、第2実施形態の開閉制御装置によると、火災発生時に仕切戸8が所定時間の間は全開位置に保持されるため、その間に乗客の避難を促すことができる。そして、その所定時間が経過した後は、仕切戸が全閉位置まで移動されるため、仕切戸が開放状態になってしまうことによる火災の延焼を抑制することができる。また、仕切戸8が移動されたときには開方向に駆動されるため、乗客の避難が妨げられることも抑制される。また、第2実施形態の開閉制御装置によると、火災発生時における仕切戸8の閉方向の駆動速度が低減されるため、避難の際に慌てた乗客が仕切戸8に衝突してしまうことを抑制することができる。なお、第2実施形態の開閉制御装置における第1実施形態の開閉制御装置11と同様の部分については同様の作用効果を奏することができる。従って、鉄道車両1における火災発生時において火災の延焼を抑制するとともに乗客の避難が妨げられてしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の第1及び第2実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
本発明の実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置が適用される鉄道車両を例示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置のブロック図を例示したものである。 図2に示す開閉制御装置による火災発生時における仕切戸の開閉動作を制御する処理を例示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置による火災発生時における仕切戸の開閉動作を制御する処理を例示したフローチャートである。
符号の説明
1 鉄道車両
2 車両
8 仕切戸
11 鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置
12 モータ(駆動部)
13 制御器(制御部)
14 検知スイッチ
15 エンコーダ(検出部)

Claims (4)

  1. 鉄道車両の車両内に設けられる仕切戸を開閉するよう駆動する駆動部と、前記仕切戸の開閉駆動を行うように前記駆動部を制御する制御部と、人の存在を検知した際に前記制御部に検知信号を発信する検知スイッチと、前記駆動部の駆動量又は前記仕切戸の移動量を測量して検出するとともに検出した前記駆動量又は前記移動量についての測量信号を前記制御部に送出する検出部と、を備えた鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置において、
    火災発生を認識させる火災信号が前記制御部に入力されたときに、前記制御部は、前記検知スイッチの検知信号に基づく前記駆動部の制御を行わないようにするとともに、前記駆動部による駆動力を低下させるように制御し、
    更に前記仕切戸が開方向に予め設定された所定量移動したことを前記検出部が検出したときに、前記制御部は、前記仕切戸が開方向に駆動されるように前記駆動部を制御し、その制御開始から予め設定された所定時間が経過した後に、前記制御部は、前記仕切戸が閉方向に駆動されるように前記駆動部を制御することを特徴とする鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置。
  2. 前記制御部に前記火災信号が入力されたときに、前記制御部は、前記仕切戸が閉方向に駆動されるように前記駆動部を制御して前記仕切戸を完全に閉じられた状態である全閉位置まで移動させることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置。
  3. 前記制御部に前記火災信号が入力されたときに、前記制御部は、前記鉄道車両の乗客が避難するために必要な時間を考慮して予め設定された所定時間の間、前記仕切戸が完全に開かれた状態である全開位置に位置するように、前記駆動部を制御し、その後、前記仕切戸が閉方向に駆動されるように前記駆動部を制御して前記仕切戸を完全に閉じられた状態である全閉位置まで移動させることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置。
  4. 前記制御部に前記火災信号が入力された後に、前記制御部は、前記仕切戸が閉方向に駆動される際の閉方向速度を低減するように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鉄道車両用仕切戸の開閉制御装置。
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