JP4385030B2 - 車両の自動操舵装置 - Google Patents

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本発明は、車輪を転舵するステアリングアクチュエータと、目標位置までの車両の移動軌跡を目標転舵角として記憶または算出する移動軌跡設定手段と、前記目標転舵角に基づいて前記ステアリングアクチュエータを駆動制御して車輪を転舵するアクチュエータ制御手段とを備えた車両の自動操舵装置に関する。
かかる車両の自動操舵装置は、下記特許文献1により公知である。この自動操舵装置は予め設定した目標転舵角に実転舵角が一致するようにステアリングアクチュエータを駆動制御するものであり、車両がスタート位置に停止して自動操舵制御が開始されると、先ず実転舵角が目標転舵角の初期値(初期目標転舵角)に一致するようにステアリングアクチュエータが駆動され、実転舵角が初期目標転舵角に一致した後は車両の移動に応じて変化する目標転舵角にステアリングアクチュエータで実転舵角を追従させることで自動操舵制御が行われる。
特開平9−193691号公報
自動操舵制御により、例えばバック駐車/左モードを行う場合、自動操舵制御の開始後に先ずステアリングホイールを右方向に操作しながら車両をスタート位置から折り返し位置まで前進させ、次いでステアリングホイールを左方向に操作しながら車両を折り返し位置から目標位置まで後進させることになる。車両が自動操舵制御のスタート位置に停止したときの実転舵角は0°であることが望ましいが、実際には前記実転舵角がドライバーの操作に応じてその都度異なることは避けられない。
従って、スタート位置での実転舵角が0°位置から右転舵方向にずれている場合には、ステアリングアクチュエータがステアリングホイールを左転舵方向に駆動して実転舵角を0°に一致させた後に自動操舵制御を開始し、スタート位置での実転舵角が0°位置から左転舵方向にずれている場合には、ステアリングアクチュエータがステアリングホイールを右転舵方向に駆動して実転舵角を0°に一致させた後に自動操舵制御を開始することになる。
このように、バック駐車/左モードを行う場合に、ドライバーはステアリングホイールが右転舵方向に自動操舵されると予期しているにも関わらず、スタート位置での実転舵角のずれの方向に応じてステアリングホイールが右転舵方向に駆動されたり左転舵方向に駆動されたりすると、ドライバーは自動操舵制御に異常が発生したと勘違いして違和感を感じる可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、自動操舵制御の開始時にステアリングホイールが予期せぬ方向に駆動されてドライバーに違和感を与えるのを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車輪を転舵するステアリングアクチュエータと、目標位置までの車両の移動軌跡を目標転舵角として記憶または算出する移動軌跡設定手段と、前記目標転舵角に基づいて前記ステアリングアクチュエータを駆動制御して車輪を転舵するアクチュエータ制御手段とを備えた車両の自動操舵装置において、車輪の実転舵角を検知する転舵角検知手段を備え、前記アクチュエータ制御手段は、転舵角検知手段が検知する車輪の実転舵角が所定の範囲内にあるときに前記ステアリングアクチュエータの駆動制御を開始するとともに、その駆動制御開始時の初期目標転舵角を、前記駆動制御開始時における前記目標転舵角の方向と同方向の前記所定の範囲外に設定することを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記アクチュエータ制御手段は、前記転舵角検知手段により検知されるステアリングアクチュエータの駆動制御開始時の実転舵角が前記初期目標転舵角と一致するように、前記実転舵角を所定時間内あるいは車両が所定距離移動する間に徐々に変化させることを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記アクチュエータ制御手段は、前記駆動制御開始時の実転舵角と前記初期目標転舵角との間に少なくとも一つの中間目標転舵角を設定することにより、前記実転舵角を前記初期目標転舵角に向けて徐々に変化させることを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
尚、実施の形態の制御部22は本発明のアクチュエータ制御手段に対応し、実施の形態の記憶部23は本発明の移動軌跡設定手段に対応し,実施の形態の前輪Wfは本発明の車輪に対応する。
請求項1の構成によれば、車輪の実転舵角が所定の範囲内にあるときにステアリングアクチュエータの駆動制御を開始し、かつステアリングアクチュエータの駆動制御の開始時の初期目標転舵角を、駆動制御開始時における目標転舵角の方向と同方向の前記所定の範囲外に設定するので、前記駆動制御を開始するときの実転舵角の状態に関わらずにステアリングホイールが常に同じ方向に回転することになり、ステアリングホイールが予期する方向と逆方向に回転してドライバーに違和感を与えるのを防止することができ、しかも実転舵角を初期目標転舵角から目標転舵角へ滑らかに変化させることができる。
また請求項の構成によれば、ステアリングアクチュエータの駆動制御開始時の実転舵角が初期目標転舵角と一致するように、実転舵角を所定時間内あるいは車両が所定距離移動する間に徐々に変化させるので、ステアリングアクチュエータによってステアリングホイールが急激に回転してドライバーに違和感を与えるのを防止することができる。
また請求項の構成によれば、駆動制御開始時の実転舵角と初期目標転舵角との間に少なくとも一つの中間目標転舵角を設定し、実転舵角を中間目標転舵角を経て初期目標転舵角に向けて徐々に変化させるので、ステアリングホイールが急激に回転するのを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の実施の形態を示すもので、図1は自動操舵装置を備えた車両の全体構成図、図2はバック駐車/左モードの作用説明図、図3はモード選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す図、図4は初期目標転舵角と実転舵角とが不一致の場合の課題および解決手段を示す図、図5は初期目標転舵角と実転舵角との差が大きい場合の課題を示す図、図6は実転舵角を初期目標転舵角にゆっくりと一致させる手段を示す図、図7は実転舵角が初期目標転舵角に一致する前に車両が移動を開始した場合の解決手段を示す図、図8は実転舵角が初期目標転舵角に一致する前に車両が移動を開始した場合の他の解決手段を示す図である。
図1に示すように、車両Vは一対の前輪Wf,Wfおよび一対の後輪Wr,Wrを備える。ステアリングホイール1と操舵輪である前輪Wf,Wfとが、ステアリングホイール1と一体に回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2の下端に設けたピニオン3と、ピニオン3に噛み合うラック4と、ラック4の両端に設けた左右のタイロッド5,5と、タイロッド5,5に連結された左右のナックル6,6とによって接続される。ドライバーによるステアリングホイール1の操作をアシストすべく、あるいは後述する車庫入れのための自動操舵を行うべく、電動モータよりなるステアリングアクチュエータ7がウオームギヤ機構8を介してステアリングシャフト2に接続される。
操舵制御装置21は制御部22と記憶部23とから構成されており、制御部22には、ステアリングホイール1の回転角である実転舵角θを検知する転舵角検知手段Saと、ステアリングホイール1の操舵トルクTを検知する操舵トルク検知手段Sbと、左右の前輪Wf,Wfおよび左右の後輪Wr,Wrの回転角を検知する回転角検知手段Sc…と、ブレーキペダル9の操作量を検知するブレーキ操作量検知手段Sdと、セレクトレバー10により選択されたシフトレンジ(「D」レンジ、「R」レンジ、「N」レンジ、「P」レンジ等)を検知するシフトレンジ検知手段Seとからの信号が入力される。
図3を併せて参照すると明らかなように、ドライバーにより操作されるモード選択スイッチSfおよび自動駐車スタートスイッチSgが制御部22に接続される。モード選択スイッチSfは、後述する4種類の駐車モード、即ちバック駐車/右モード、バック駐車/左モード、縦列駐車/右モードおよび縦列駐車/左モードの何れかを選択する際に操作される4個のボタンを備える。自動駐車スタートスイッチSgは、モード選択スイッチSfで選択した何れかのモードによる自動駐車を開始する際に操作される。
記憶部23には、前記4種類の駐車モードのデータ、即ち車両Vの移動距離Xに対する目標転舵角θrefの関係が、予めテーブルとして記憶されている。車両Vの移動距離Xは、既知である前輪Wfの周長あるいは後輪Wrの周長に、対応する回転角検知手段Sc,Scで検知した前輪Wfあるいは後輪Wrの回転角を乗算することにより求められる。尚、前記移動距離Xの算出には、左右一対の回転角検知手段Sc,Scの出力のハイセレクト値、ローセレクト値、あるいは平均値が使用される。
制御部22は、前記各検知手段Sa〜SeおよびスイッチSf,Sgからの信号と、記憶部23に記憶された駐車モードのデータとに基づいて、前記ステアリングアクチュエータ7の作動を制御する。
次に、前述の構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
自動駐車を行わない通常時(前記モード選択スイッチSfが操作されていないとき)には、操舵制御装置21は一般的なパワーステアリング制御装置として機能する。具体的には、ドライバーが車両Vを旋回させるべくステアリングホイール1を操作すると、操舵トルク検知手段Sbがステアリングホイール1に入力された操舵トルクTを検知し、制御部22は前記操舵トルクTに基づいてステアリングアクチュエータ7の駆動を制御する。その結果、ステアリングアクチュエータ7の駆動力によって左右の前輪Wf,Wfが転舵され、ドライバーのステアリング操作がアシストされる。
次に、バック駐車/左モード(車両Vの左側にある駐車位置にバックしながら駐車するモード)を例にとって自動操舵制御の内容を説明する。
先ず、図2(A)に示すように、ドライバー自身のステアリング操作により車両Vを駐車しようとする車庫の近傍に移動させ、車体の左側面を車庫入口線にできるだけ近づけた状態で、予め決められた基準(例えば、ドアの内側に設けられたマークやサイドミラー)が車庫の中心線に一致する位置(スタート位置(1) )に車両Vを停止させる。そして、モード選択スイッチSfを操作してバック駐車/左モードを選択すると、制御部22に接続されスピーカ(図示せず)が音声で「左バック駐車です」と報知する。続いてドライバーが自動駐車スタートスイッチSgをONすると、スピーカが音声で「オートパーキング開始します」と報知して自動操舵制御が開始される。
続いてスピーカが「ゆっくり前進してください」と報知する。ドライバーがブレーキペダル9を緩めて車両Vをクリープ走行させると、制御部22からの指令でステアリングアクチュエータ7が自動的に作動し、ドライバーがステアリングホイール1を操作しなくても、モード選択スイッチSfにより選択されたバック駐車/左モードのデータに基づいて前輪Wf,Wfが自動操舵される。即ち、スタート位置(1) から折り返し位置(2) まで車両Vが前進する間は前輪Wf,Wfは右に自動操舵され、折り返し位置(2) から目標位置(3) まで車両Vが後進する間は前輪Wf,Wfは左に自動操舵される。
車両Vが折り返し位置(2) に接近するとスピーカが「減速してください」と報知し、車両Vが折り返し位置(2) に達する「停車してシフトチェンジをしてください」と報知する。この報知に従ってドライバーが車両Vを停止させてシフトチェンジすると、スピーカが「ゆっくりバックしてください」と報知する。この報知に従ってドライバーが車両Vを後進させて目標位置(3) に接近するとスピーカが「減速してください」と報知し、車両Vが目標位置(3) に達する「停車してください」と報知する。そして車両Vが目標位置(3) に停車すると、スピーカが「オートパーキング終了します」と報知して自動操舵制御が終了する。
図2(B)から明らかなように、自動操舵が行われている間、制御部22は記憶部23から読み出したバック駐車/左モードの目標転舵角θrefと、転舵角検知手段Saから入力された実転舵角θとに基づいて偏差E(=θref−θ)を算出し、その偏差Eが0になるようにステアリングアクチュエータ7の作動を制御する。このとき、目標転舵角θrefのデータは車両Vの移動距離Xに対応して設定されているため、クリープ走行の車速に多少の変動があっても車両Vは常に前記移動軌跡上を移動することになる。
上記自動操舵制御はドライバーがブレーキペダル9を踏んで車両Vがクリープ走行する間に実行されるため、ドライバーが障害物を発見したときに速やかにブレーキペダル9を踏み込んで車両Vを停止させることができる。
更に、上記自動操舵制御は、ドライバーがモード選択スイッチSfをOFFした場合に中止されるが、それ以外にもドライバーがブレーキペダル9から足を離した場合、ドライバーがステアリングホイール1を操作した場合に中止され、通常のパワーステアリング制御に復帰する。これらの場合には、スピーカが「途中終了します」と報知する。
次に、スタート位置(1) における目標転舵角θrefおよび実転舵角θについて考察する。
車両がスタート位置(1) に停止したとき、図4(A)に示すように、自動操舵制御が開始される初期目標転舵角θiniが0°に設定されていると仮定する。このとき、実転舵角θはドライバーがスタート位置(1) まで車両を移動させる運転操作により異なり、実転舵角θが初期目標転舵角θiniと一致する0°であるとは限らない。また実転舵角θが所定の範囲、つまり実転舵角θが右方向(+方向)に20°以内かつ左方向(−方向)に20°以内(b領域およびc領域)にあるときに自動操舵制御が開始され、実転舵角θが+20°以上あるいは−20°以下(a領域およびd領域)にあれば自動操舵制御は開始されないようになっている。自動操舵制御が開始されない場合、スピーカが「ハンドルを中央位置に戻して下さい」と報知し、それに応じてドライバーがステアリングホイール1を操作して実転舵角θを±20°以内にすれば、自動操舵制御が開始される。
ところで従来の自動操舵装置は、実転舵角θが±20°以内であって自動操舵制御が開始される場合、初期目標転舵角θiniと実転舵角θとの大小関係に応じてステアリングアクチュエータ7によりステアリングホイール1が回転する方向が変化する問題があった。
即ち、実転舵角θが−20°〜0°のc領域にあるとき、実転舵角θを初期目標転舵角θiniに一致させるべくステアリングホイール1が右方向(+方向)に自動操舵されるが、この右方向へのステアリングホイール1の操作は目標転舵角θrefが増加する方向と一致しているため、ドライバーが違和感を持つことはない。
一方、実転舵角θが0°〜20°のb領域にあるとき、実転舵角θを初期目標転舵角θiniに一致させるべくステアリングホイール1が左方向(−方向)に自動操舵されるが、この左方向へのステアリングホイール1の操作は目標転舵角θrefが増加する方向と一致していないため、先ずステアリングホイール1が左方向に回転して実転舵角θを0°(つまり初期目標転舵角θini)に一致させた後、車両が前進を開始すると今度はステアリングホイール1を目標転舵角θrefに追従するように右方向に回転させることになり、ドライバーが違和感を持つ可能性がある。
このように、スタート位置(1) での実転舵角θが目標転舵角θrefが増加する方向に対して同方向にずれていると、自動操舵制御を開始したときに、先ずステアリングホイール1が目標転舵角θrefが増加する方向に対して逆方向に回転し、その後に目標転舵角θrefが増加する方向に対して同方向に回転するため、ドライバーに違和感を与える不具合がある。
そこで本実施の形態では、図4(B)に示すように、自動操舵制御が開始される初期目標転舵角θiniを、従来の0°ではなく、目標転舵角θrefが右方向に増加する場合(例えば、バック駐車/左モードの場合)には所定の範囲(θが−20°〜+20°の範囲)よりも右方向のa領域に設定する。逆に、目標転舵角θrefが左方向に増加する場合(例えば、バック駐車/右モードの場合)には所定の範囲(θが−20°〜+20°の範囲)よりも左方向のd領域に設定する。
その結果、自動操舵制御が開始されるときに目標転舵角θrefが右方向(+方向)に増加する場合には、初期目標転舵角θiniが実転舵角θよりも更に右側のa領域に設定され、自動操舵制御が開始時にステアリングホイール1は右方向だけに転舵されることが保証されてドライバーの違和感が解消される。
また目標転舵角θrefが左方向(−方向)に増加する場合には、初期目標転舵角θiniが実転舵角θよりも更に左側のd領域に設定されるので、自動操舵制御が開始時にステアリングホイール1は左方向だけに転舵されることが保証されてドライバーの違和感が解消される。
尚、実転舵角θを検知する転舵角検知手段Saが故障して固定の実転舵角θを出力した場合、その実転舵角θがa領域あるいはd領域があれば自動操舵制御が開始されることはなく、また前記実転舵角θがb領域あるいはc領域があれば目標転舵角θrefが増加する方向に初期目標転舵角θiniが設定されるので、ステアリングホイール1が目標転舵角θrefが増加する方向と逆方向に回転することはない。
ところで、図5(A)に示すように、スタート位置(1) での実転舵角θが初期目標転舵角θiniから遠く離れた位置(例えば、c領域のc′位置)にあると、自動操舵制御の開始時の初期目標転舵角θiniおよび実転舵角θの偏差Eが大きくなり、図5(B)に示すように、実転舵角θを初期目標転舵角θiniに一致させるためのステアリングホイール1の回転が高速になってドライバーに違和感を与える可能性がある。
そこで、図6(A)および図6(B)に示すように、スタート位置(1) での実転舵角θと初期目標転舵角θiniとの間に中間目標転舵角θref′を設定し、これを所定時間Tをかけて徐々に目標転舵角θrefに一致させる。これにより、自動操舵制御の開始時にステアリングホイール1が高速で回転するのを防止し、ドライバーの違和感を解消することができる。
尚、実転舵角θが初期目標転舵角θiniに一致する前にドライバーが車両を移動させると、車両の移動開始と共に初期目標転舵角θiniが目標転舵角θrefに切り換わり、その目標転舵角θrefは時間の経過に応じて右方向(+方向)に増加する。例えば、図7に示すように、時刻t2に車両が移動を開始して初期目標転舵角θiniが目標転舵角θrefに切り換わったとする。この場合、時刻t2〜時刻Tの中間目標転舵角θref′の増加率を、時刻t0〜時刻t2の中間目標転舵角θref′の増加率よりも高くすることで、所定時間Tの経過時に実転舵角θを目標転舵角θrefに一致させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では目標位置までの車両Vの移動軌跡が予め記憶部23に記憶されているが、車両Vの現在位置および目標位置から前記移動軌跡を算出することも可能である。
また実転舵角θが初期目標転舵角θiniに一致する前にドライバーが車両を移動させた場合に、図7に示す手法に代えて、図8に示すように、初期目標転舵角θiniを所定移動距離X1における目標転舵角θrefとして設定し、中間目標転舵角θref′を移動距離の増加に応じて初期目標転舵角θiniまで徐々に変化させ、所定距離X1で実転舵角θが目標転舵角θrefに一致するようにしても良い。
自動操舵装置を備えた車両の全体構成図 バック駐車/左モードの作用説明図 モード選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す図 初期目標転舵角と実転舵角とが不一致の場合の課題および解決手段を示す図 初期目標転舵角と実転舵角との差が大きい場合の課題を示す図 実転舵角を初期目標転舵角にゆっくりと一致させる手段を示す図 実転舵角が初期目標転舵角に一致する前に車両が移動を開始した場合の解決手段を示す図 実転舵角が初期目標転舵角に一致する前に車両が移動を開始した場合の他の解決手段を示す図
7 ステアリングアクチュエータ
22 制御部(アクチュエータ制御手段)
23 記憶部(移動軌跡設定手段)
Sa 転舵角検知手段
V 車両
Wf 前輪(車輪)
θ 実転舵角
θini 初期目標転舵角
θini′ 中間目標転舵角
θref 目標転舵角

Claims (3)

  1. 車輪(Wf)を転舵するステアリングアクチュエータ(7)と、
    目標位置までの車両(V)の移動軌跡を目標転舵角(θref)として記憶または算出する移動軌跡設定手段(23)と、
    前記目標転舵角(θref)に基づいて前記ステアリングアクチュエータ(7)を駆動制御して車輪(Wf)を転舵するアクチュエータ制御手段(22)と、
    を備えた車両の自動操舵装置において、
    車輪(Wf)の実転舵角(θ)を検知する転舵角検知手段(Sa)を備え、
    前記アクチュエータ制御手段(22)は、転舵角検知手段(Sa)が検知する車輪(Wf)の実転舵角(θ)が所定の範囲内にあるときに前記ステアリングアクチュエータ(7)の駆動制御を開始するとともに、その駆動制御開始時の初期目標転舵角(θini)を、前記駆動制御開始時における前記目標転舵角(θref)の方向と同方向の前記所定の範囲外に設定することを特徴とする車両の自動操舵装置。
  2. 前記アクチュエータ制御手段(22)は、前記転舵角検知手段(Sa)により検知されるステアリングアクチュエータ(7)の駆動制御開始時の実転舵角(θ)が前記初期目標転舵角(θini)と一致するように、前記実転舵角(θ)を所定時間内あるいは車両(V)が所定距離移動する間に徐々に変化させることを特徴とする、請求項1に記載の車両の自動操舵装置。
  3. 前記アクチュエータ制御手段(22)は、前記駆動制御開始時の実転舵角(θ)と前記初期目標転舵角(θini)との間に少なくとも一つの中間目標転舵角(θini′)を設定することにより、前記実転舵角(θ)を前記初期目標転舵角(θini)に向けて徐々に変化させることを特徴とする、請求項2に記載の車両の自動操舵装置。
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