JP4384427B2 - 紙幣搬送ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣搬送ユニット、特に、遊技台の配列方向に紙幣搬送を行うべく遊技台に対応して設置される紙幣搬送ユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店等の遊技店では、パチンコ台やスロットマシン等の遊技台を横方向に直線状に配置して遊技島を形成しているのが一般的である。図14には、遊技台2を複数台配列した遊技島1の例が示されている。図14において、遊技台2はスロットマシンとして例示されている。遊技台2の間には、遊技台2の2台に1台の割合で、遊技媒体貸出機3が配設されている。図示するスロットマシンに対応する遊技媒体は、メダルであるので、この貸出機3はメダル貸出機である。遊技台がパチンコ台であれば、遊技媒体貸出機は、パチンコ玉貸出機となる。遊技島1には、さらに各遊技台2の上方に設けられた呼び出しランプ等の遊技島設備品5及びその上方にストック箱等を置いておく玉箱収納部6が設けられている。
【0003】
上記した遊技島1は、図示しない柱部材と水平部材により構築された支持枠体内に各遊技台2及び遊技媒体貸出機3を組み込むとともに、各遊技台2の上方に遊技島設備品5及びストック箱等を置いておく玉箱収納部6を配置することにより組み立てられている。
【0004】
一般的に、遊技島1に設置された遊技媒体貸出機3は、投入した紙幣を紙幣識別した後、内部の収納装置付紙幣識別装置に収納するように構成されている。遊技媒体貸出機3が投入された紙幣で満杯になったときは、遊技店の店員が遊技媒体貸出機3の前面扉を開き、収納装置付紙幣識別装置に収納された紙幣を手作業にて回収する必要があった。
【0005】
これに対して、例えば下記特許文献1には、紙幣の手作業による回収を排除するため、各遊技媒体貸出機3が設置される遊技島内部に、紙幣搬送装置を備えた遊技島が提案されている。
【0006】
例えば、図15、図16及び図17に示されるように、遊技媒体の貸出のために投入された紙幣は、各遊技媒体貸出機3の上方に設けられた紙幣投入口3aから紙幣識別装置3bを介して、紙幣を起立姿勢で搬送する紙幣搬送装置4により遊技島1の端部に設けた紙幣回収器8に搬送され、整列・収納されるようになっている。
【0007】
このような構成の遊技島1によれば、各遊技台2に、遊技媒体貸出機3が設けられており、遊技者は、遊技台2に隣接した遊技媒体貸出機3の紙幣投入口3aから紙幣を投入することにより、遊技媒体の貸出を受けることができる。また、店員は従来のように各遊技媒体貸出機3の内側の収納装置付紙幣識別装置に収納された紙幣をわざわざ巡回して回収する手作業がなくなる。
【0008】
【特許文献1】
実開平04−90389号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示された紙幣搬送装置4を既存の遊技島1に後付けで設置しようとすると、各遊技台2及び遊技媒体貸出機3が設置される遊技島1の上部を改築する必要があり、大きなコストと時間を要するという問題があった。
【0010】
また、図17に示すように、遊技台2が遊技島1の両側に設置される場合には、店員による紙幣回収作業の効率化を考慮して、紙幣回収器8は遊技島1の同じ側の端部に設けられている。この場合に、図17で示す手前側の紙幣搬送装置4aは、紙幣を左側に搬送しなければならず、反対側の紙幣搬送装置4bは、紙幣を右側に搬送しなければならない。このため、従来の紙幣搬送装置は、左搬送用の紙幣搬送装置4aと右搬送用の紙幣搬送装置4bという2種類の紙幣搬送装置を用意しなければならず、この点からもコストアップの原因となっていた。
【0011】
さらに、上記特許文献1に開示されているように、遊技島1の内部に紙幣搬送装置4が設けられている構造では、紙幣の搬送過程において発生した紙幣詰まり等の不具合に迅速に対応することは非常に困難であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本発明に係る紙幣搬送ユニットは、横方向に配列された遊技台の上方近傍に延在する取付板に設置され、それぞれが接続されることによって遊技台配列方向に紙幣搬送を行う紙幣搬送装置を構成する紙幣搬送ユニットであって、取付板に固定設置される取付金具と、取付金具に設置されて紙幣の搬送を行う搬送本体部と、取付金具に開閉自在に設置されて搬送本体部を覆う搬送路蓋部とを有しており、取付金具と搬送本体部と搬送路蓋部を含む紙幣搬送ユニットが遊技台ごとに対応して設置されることを特徴とする。
【0013】
この本発明に係る紙幣搬送ユニットが備える前記搬送本体部は、紙幣を投入するための紙幣投入口と、投入された紙幣が正常な紙幣であるかを識別する紙幣識別器と、投入された紙幣を搬送するための駆動力を発生させる搬送駆動部と、搬送駆動部からの駆動力を伝達された紙幣が次の紙幣搬送ユニットあるいは紙幣回収器に搬送されるために通過する搬送部とを有しており、これらで構成される紙幣搬送ユニットは、天地反転自在に設置されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る紙幣搬送ユニットが備える前記取付金具は、取付金具と搬送路蓋部を接続し、この接続部を支点として搬送路蓋部を開閉自在とする接続部材と、接続部材と対向する位置に設けられて取付金具と搬送路蓋部を固定・解放するロック部材とを有している。接続部材とロック部材は、これらが有する同一の取付構造によって取付金具に取り付けられており、紙幣搬送ユニットを天地反転させたときに、搬送路蓋部を水平反転するとともに接続部材とロック部材の取付位置を変更することにより、搬送路蓋部を常に同一方向開きとすることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明に係る紙幣搬送ユニットが備える前記搬送部は、取付金具に設置される搬送路支持部と、搬送路支持部に着脱可能に設置される搬送路カバー部とを有しており、搬送路支持部と搬送路カバー部が嵌合してその間に形成される空間が紙幣搬送通路となり、搬送路支持部と搬送路カバー部の対向する面がそれぞれ一方の紙幣搬送通路壁面を構成することを特徴とする。
【0016】
さらにまた、本発明に係る紙幣搬送ユニットは、搬送路支持部と搬送路カバー部が、これらを取り付け及び取り外し可能な取付構造を四隅にそれぞれ有し、前記搬送路カバー部は、取付構造を支点として搬送路支持部に対して上下両開きであるとともに、搬送路支持部に対して取り外し可能であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る紙幣搬送ユニットの好適な実施の形態について、図を用いて説明する。図1は、本発明に係る紙幣搬送装置が適用される遊技島10の概略構成を示す斜視図である。また、図2は、本発明に係る紙幣搬送装置が適用される遊技島10の概略構成を示す上面図である。遊技島10は、複数の遊技台12を横方向に配列して構成されている。図示する遊技台12はスロットマシンとして示されているが、他の種類、例えば、パチンコ台であってもよい。また、図2において示すように、店内のレイアウトによっては、遊技台12同士が背中合わせとなるように2列に配列することも可能である。各遊技台12の間には、遊技媒体貸出機14が配置される。また、各遊技台12の上方近傍に延在する取付板16には、遊技台12の配列ピッチと略同じ長さを有する紙幣搬送ユニット18が配置され、各紙幣搬送ユニット18が横方向に接続されることによって紙幣搬送装置20を構成している。紙幣搬送ユニット18が配置されたさらに上方には、ストック箱を置いておく玉箱収納部22が設けられている場合の島もある。
【0018】
紙幣搬送ユニット18の紙幣投入口33aに投入された紙幣は、紙幣搬送ユニット18の内部に送り込まれ、下流側(図中左隣)の紙幣搬送ユニット18に順次送られる。最終的に、紙幣は遊技島10の端(図中左端)に設けられた紙幣回収器24に送られ、ここに揃えて金種別もしくは混在で収容される。また、紙幣搬送ユニット18の前面には、遊技の内容や状況に応じた表示、動作を行うための操作部を有する呼び出しランプ26が設けられている。
【0019】
図3は、1つの紙幣搬送ユニット18の構造を示す分解斜視図である。また、図4は、実際に使用される状態での紙幣搬送ユニット18を示しており、搬送路蓋部32を閉じることによって搬送本体部31が収納された状態を示している。紙幣搬送ユニット18は、取付板16に固定設置される取付金具30と、取付金具30に設置されて紙幣の搬送を行う搬送本体部31と、取付金具30に開閉自在に設置されて搬送本体部31を覆う搬送路蓋部32とから構成されている。これら取付金具30と搬送本体部31と搬送路蓋部32で構成されている紙幣搬送ユニット18は、各遊技台の横幅と略同じ大きさで設置されることになる。なお、図示される紙幣搬送ユニット18の場合、紙幣は右下から左上へと向けて送られる。また、搬送路蓋部32を開閉する際には、紙幣投入口カバー33に設置されている鍵を操作して開閉動作を行うことになる。
【0020】
搬送本体部31は、紙幣搬送ユニット18の一端側に紙幣を投入するための紙幣投入口33aを有する紙幣投入口カバー33と、投入された紙幣が正常な紙幣であるかを識別する紙幣識別器34と、投入された紙幣を搬送するための駆動力を発生させる搬送駆動部35と、搬送駆動部35からの駆動力を伝達された紙幣が次の紙幣搬送ユニット18あるいは紙幣回収器24に搬送されるために通過する搬送部36とを有している。なお、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18では、千円紙幣、二千円紙幣、五千円紙幣、一万円紙幣という全種類の紙幣を搬送することが可能となっている。
【0021】
紙幣投入口カバー33が有する紙幣投入口33aは、紙幣を紙幣識別器34に正しく挿入するために設けられており、この紙幣投入口33aに対して、紙幣は起立姿勢で投入される。紙幣識別器34には、磁気センサ等投入された紙幣の正偽及び券種を識別するためのセンサ類が装備されている。この紙幣識別器34が備える識別装置については、周知のあらゆる紙幣識別技術を採用することが可能である。搬送駆動部35は、駆動力を発生するモータとそのモータ回転軸に掛け回された搬送ベルトから構成されている。この搬送ベルトは、搬送駆動部35から搬送部36全体にわたって掛け回されている。搬送ベルトの対面には着脱自在なローラが設置されており、投入された紙幣は搬送ベルトとローラによって挟持され、搬送されることになる。このような機構によって、紙幣投入口33aから投入された紙幣は、次の紙幣搬送ユニット18あるいは紙幣回収器24に搬送される。なお、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18では、紙幣が投入されたときのみ搬送を実施する間欠運転が行われている。
【0022】
図5は、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18の横断面を示す図であり、紙幣の搬送経路を説明するための図である。なお、図5では、紙幣投入口カバー33を外した状態の紙幣搬送ユニット18を示している。紙幣投入口33aから投入された紙幣は、矢印(A)で示される紙幣投入路を通過することになる。ここで、紙幣識別器34によって、不正な紙幣が投入されたと判断されると、紙幣識別器34自身が備える駆動機構38によって不正紙幣は払い出されることになる。なお、この駆動機構38は、常には紙幣の搬送を行うものであり、紙幣の搬送及び排除という2種類の機能を果たしている。矢印(B)で示される主搬送路には、上流に設置されている別の紙幣搬送ユニット18からの紙幣が搬送されてくる。紙幣投入路(A)と主搬送路(B)は、分離ガイド39によって分離されている。ここで、紙幣投入路(A)と主搬送路(B)の合流部(X)において紙幣を接触させないため、紙幣投入路(A)には、紙幣が待機できるだけの長さが確保されている。この待機長の確保によって、主搬送路(B)の搬送を優先して行うことになる。すなわち、主搬送路(B)から搬送されてくる紙幣を検知するためのセンサ(不図示)からの信号によって、主搬送路(B)に紙幣が搬送されているときには、紙幣投入路(A)に投入された紙幣は搬送を停止して待機状態とし、主搬送路(B)の紙幣が合流部(X)を通過後に紙幣投入路(A)の紙幣を搬送することになる。その後、紙幣は搬送部36が形成する紙幣搬送通路(C)を通過する。このような搬送を行うことにより、搬送途中において紙幣が重なることはなく、一枚づつ正確に搬送することができるので、正確な売り上げカウントを行うことが可能となる。なお、投入された紙幣が正札であれば、遊技媒体貸出機14から遊技媒体が貸し出されることになる。
【0023】
ここで、本実施の形態で特徴的なことは、紙幣搬送ユニット18が天地反転自在に設置可能であるということである。前述した通り、遊技台2が遊技島1の両側に設置される場合には、店員による紙幣回収作業の効率化を考慮して、紙幣回収器8は遊技島1の同じ側の端部に設けられている(第17図参照)。このため、従来の紙幣搬送装置は、左搬送用の紙幣搬送装置4aと右搬送用の紙幣搬送装置4bという2種類の紙幣搬送装置を用意しなければならず、コストアップの原因となっていた。本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18によれば、天地反転自在に設置可能であるため、左搬送用、右搬送用という2種類の紙幣搬送装置を用意する必要がなくなる。したがって、1種類の紙幣搬送ユニット18を左搬送用、右搬送用に兼用して使用することができるので、製造コスト等の削減を図ることが可能となる。
【0024】
図6で示す紙幣搬送ユニット18は、これまで図3及び図4を用いて説明した紙幣搬送ユニット18を天地反転させたものである。図3及び図4で示した紙幣搬送ユニット18は、紙幣搬送方向が左方向であったが、図6で示す紙幣搬送ユニット18は、紙幣搬送方向が右方向である。以下、図7及び図8を用いて紙幣搬送ユニット18の天地反転する場合の取付手順を説明する。
【0025】
図7は、搬送方向が左方向の場合の取付金具30と搬送路蓋部32とを示している。また、図8は、搬送方向が右方向の場合の取付金具30と搬送路蓋部32とを示している。ここで、紙幣搬送ユニット18を天地反転する場合において、搬送路蓋部32のみは、水平反転することになる。これは、搬送路蓋部32の前面には、後に呼び出しランプ26が設けられることになるが、ランプの配線の関係から搬送路蓋部32を天地反転したのでは取付ができなくなってしまうからである。なお、搬送本体部31については、取付金具30と同じ動きであるため、ここでは図示を省略している。
【0026】
まず、図7で示す取付金具30a,30bを天地反転すると図8で示した取付金具30a,30bの状態になる。すなわち、図7における取付金具30aの(*1)及び(*2)は、図8で示す取付金具30aの同一符号に対応している。取付金具30bの(*3)及び(*4)についても同様である。
【0027】
ここで、取付金具30a,30bと搬送路蓋部32とは、接続部材40a,40bによって接続されている。この接続部材40a,40bは蝶番の役目を果たしており、取付金具30a,30bと搬送路蓋部32は、この接続部材40a,40bを支点として開閉自在に取り付けられている。一方、接続部材40a,40bの対向する位置には、ロック部材41a,41bが設けられている。このロック部材41a,41bは、開閉自在に取り付けられている搬送路蓋部32を固定・解放するために設けられている。
【0028】
接続部材40a,40bとロック部材41a,41bは、同一の取付構造によって取付金具30a,30b及び搬送路蓋部32に取り付けることが可能であり、取付金具30a,30bを天地反転させるとともに搬送路蓋部32を水平反転させたとき、これら接続部材40a,40bとロック部材41a,41bの取付位置を入れ替えることによって、搬送路蓋部32を常に同一方向開きとすることが可能である。
【0029】
接続部材40a,40bの詳細な構造について図9を用いて説明すると、搬送路蓋部32側に取り付けられている接続部材40bは、さらに、摺動部材40cを有しており、この摺動部材40cによって取付金具30と搬送路蓋部32の接続・取り外しが可能である。すなわち、摺動部材40cは、常には取付金具30側の接続部材40aと接続しているが(第9図(接続時)参照)、摺動部材40cが矢印(D)で示す方向に摺動することによって摺動部材40cが備える接続ピンを取付金具30側の接続部材40aから退避させ、取付金具30と搬送路蓋部32を取り外すことになる(第9図(取り外し時)参照)。
【0030】
次に、ロック部材41a,41bの詳細な構造について図10を用いて説明する。取付金具30側には、凸形状を有するロック部材41aが摺動可能に取り付けられており、搬送路蓋部32側には、凹形状を有するロック部材41bが固定されて取り付けられている。取付金具30側の凸形状を有するロック部材41aが矢印(E1)で示す方向に移動して搬送路蓋部32側の凹形状を有するロック部材41bに嵌り合うと、取付金具30と搬送路蓋部32がロックされる(第10図(ロック時)参照)。一方、取付金具30側の凸形状を有するロック部材41aが矢印(E2)で示す方向に移動して搬送路蓋部32側の凹形状を有するロック部材41bから離れると、取付金具30と搬送路蓋部32のロックが解除される(第10図(アンロック時)参照)。
【0031】
続いて、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18が有する搬送部36について図11、図12及び図13を用いて説明する。図11は、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18が有する搬送部36を示す図であり、搬送路カバー部43が上開きの状態を示す図である。また、図12は、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18が有する搬送部36を示す図であり、搬送路カバー部43が下開きの状態を示す図である。さらに、図13は、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニット18が有する搬送部36を示す図であり、搬送路カバー部43を取り外した状態を示す図である。
【0032】
搬送部36は、取付金具に設置される搬送路支持部42と、搬送路支持部42に着脱可能に設置される搬送路カバー部43とから構成されている。搬送路支持部42と搬送路カバー部43は、それぞれが有する取付構造42a,43a,43bによって接続されている。また、搬送路支持部42と搬送路カバー部43は、お互いが嵌合することによってその間に空間を形成している。この空間が紙幣搬送通路(第5図中の矢印(C))となり、搬送路支持部42と搬送路カバー部43の対向する面がそれぞれ一方の紙幣搬送通路(C)壁面を構成している。
【0033】
搬送路支持部42と搬送路カバー部43の大きさは、遊技台に対応して決定されている。すなわち、搬送路支持部42と搬送路カバー部43の長さを変更することによって紙幣搬送ユニット全体の大きさを調節し、遊技台に対応した大きさの紙幣搬送ユニットを提供することが可能となる。この際、搬送路支持部42と搬送路カバー部43が有する凹凸構造によって、切断加工を簡単に実施することが可能となっている。
【0034】
なお、搬送路支持部42と搬送路カバー部43は、四隅に取付構造42a,43a,43bを有している。さらに、搬送路カバー部43が内側に有する取付構造43bは摺動可能となっており、ストッパの役目を果たしている。すなわち、搬送路カバー部43は、搬送路支持部42に対して上下のどちら側でも開くことができ、さらに、取り外すことも可能である。したがって、紙幣搬送ユニット18を天地反転させた場合であっても、搬送路カバー部43を上下開き、及び、取り外し可能としたことによって、本実施の形態に係る紙幣搬送ユニットは、紙幣詰まり等に対するメンテナンス性に大変優れた構造を有している。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、紙幣搬送ユニットを遊技台の上方近傍に延在する取付板に設置可能としたので、その施工時に遊技島を改築する必要がないため、大幅なコスト削減と施工時間の短縮を図ることができる。
【0036】
また、紙幣搬送ユニットを遊技台の横幅と略同じ長さに対応して設置することが可能であるため、新たな遊技台に変更する場合においても、遊技島の改築を行うことなく遊技台に対応した大きさの紙幣搬送ユニットを設置することができ、大幅なコスト削減と施工時間の短縮を図ることができる。
【0037】
さらに、紙幣搬送ユニットを天地反転自在に取付可能としたことによって、従来必要であった左搬送用の紙幣搬送装置と右搬送用の紙幣搬送装置という2種類の紙幣搬送装置を用意する必要がなくなり、1種類の紙幣搬送ユニット18を左搬送用、右搬送用に兼用して使用することができるので、この点からもコスト削減を図ることが可能となった。
【0038】
またさらに、紙幣搬送ユニットをメンテナンス性に優れた構造とすることによって、紙幣の搬送過程において発生する紙幣詰まり等の不具合に迅速に対応することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る紙幣搬送装置が適用される遊技島の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る紙幣搬送装置が適用される遊技島の概略構成を示す上面図である。
【図3】 1つの紙幣搬送ユニットの構造を示す分解斜視図である。
【図4】 実際に使用される状態での紙幣搬送ユニットを示しており、搬送路蓋部を閉じることによって搬送本体部が収納された状態を示す図である。
【図5】 本発明に係る紙幣搬送ユニットの横断面を示しており、紙幣の搬送経路を説明するための図である。
【図6】 図3及び図4で示した紙幣搬送ユニットを天地反転させた状態を示す図である。
【図7】 搬送方向が左方向の場合の取付金具と搬送路蓋部を示す図である。
【図8】 搬送方向が右方向の場合の取付金具と搬送路蓋部を示す図である。
【図9】 接続部材の詳細な構造を説明する図である。
【図10】 ロック部材の詳細な構造を説明する図である。
【図11】 本発明に係る紙幣搬送ユニットが有する搬送部を示す図であり、搬送路カバー部が上開きの状態を示す図である。
【図12】 本発明に係る紙幣搬送ユニットが有する搬送部を示す図であり、搬送路カバー部が下開きの状態を示す図である。
【図13】 本発明に係る紙幣搬送ユニットが有する搬送部を示す図であり、搬送路カバー部を取り外した状態を示す図である。
【図14】 従来の技術に係る遊技島を例示したものであり、遊技台を複数台配列した状態を示す図である。
【図15】 従来の技術に係る紙幣搬送装置を説明する図である。
【図16】 従来の技術に係る紙幣搬送装置を説明する図である。
【図17】 従来の技術に係る紙幣搬送装置を説明する図である。
【符号の説明】
1,10 遊技島、2,12 遊技台、3,14 遊技媒体貸出機、3a 紙幣投入口、3b 紙幣識別装置、4 従来の技術に係る紙幣搬送装置、4a 左搬送用紙幣搬送装置、4b 右搬送用紙幣搬送装置、5 遊技島設備品、6,22 玉箱収納部、8,24 紙幣回収器、16 取付板、18 紙幣搬送ユニット、20 紙幣搬送装置、26 呼び出しランプ、30,30a,30b 取付金具、31 搬送本体部、32 搬送路蓋部、33 紙幣投入口カバー、33a紙幣投入口、34 紙幣識別器、35 搬送駆動部、36 搬送部、38 駆動機構、39 分離ガイド、40a,40b 接続部材、40c 摺動部材、41a,41b ロック部材、42 搬送路支持部、42a 搬送路支持部取付構造、43 搬送路カバー部、43a,43b 搬送路カバー部取付構造。
Claims (4)
- 横方向に配列された遊技台の上方近傍に延在する取付板に設置され、それぞれが接続されることによって遊技台配列方向に紙幣搬送を行う紙幣搬送装置を構成する紙幣搬送ユニットであって、
取付板に固定設置される取付金具と、
取付金具に設置され、紙幣の搬送を行う搬送本体部と、
取付金具に開閉自在に設置され、搬送本体部を覆う搬送路蓋部と、
を有し、
取付金具と搬送本体部と搬送路蓋部を含む紙幣搬送ユニットが遊技台ごとに対応して設置されること、
を特徴とする紙幣搬送ユニットにおいて、
前記搬送本体部は、
紙幣を投入するための紙幣投入口と、
投入された紙幣が正常な紙幣であるかを識別する紙幣識別器と、
投入された紙幣を搬送するための駆動力を発生させる搬送駆動部と、
搬送駆動部からの駆動力を伝達された紙幣が、次の紙幣搬送ユニットあるいは紙幣回収器に搬送されるために通過する搬送部と、
を有し、
前記取付金具は、
取付金具と搬送路蓋部を接続し、この接続部を支点として搬送路蓋部を開閉自在とする接続部材と、
接続部材と対向する位置に設けられ、取付金具と搬送路蓋部を固定・解放するロック部材と、
を有し、
接続部材とロック部材は、これらが有する同一の取付構造によって取付金具に取り付けられ、
紙幣搬送ユニットを天地反転させたとき、搬送路蓋部を水平反転するとともに接続部材とロック部材の取付位置を変更することにより、搬送路蓋部を常に同一方向開きとし、
これらで構成される紙幣搬送ユニットは、天地反転自在に設置されること、
を特徴とする紙幣搬送ユニット。 - 請求項1に記載の紙幣搬送ユニットにおいて、
前記搬送部は、
取付金具に設置される搬送路支持部と、
搬送路支持部に着脱可能に設置される搬送路カバー部と、
を有し、
搬送路支持部と搬送路カバー部が嵌合してその間に形成される空間が紙幣搬送通路となり、搬送路支持部と搬送路カバー部の対向する面がそれぞれ一方の紙幣搬送通路壁面を構成すること、
を特徴とする紙幣搬送ユニット。 - 請求項2に記載の紙幣搬送ユニットにおいて、
前記搬送路カバー部は、搬送路支持部に対して上下両開きであること、
を特徴とする紙幣搬送ユニット。 - 横方向に配列された遊技台の上方近傍に延在する取付板に設置され、それぞれが接続されることによって遊技台配列方向に紙幣搬送を行う紙幣搬送装置を構成する紙幣搬送ユニットであって、
取付板に固定設置される取付金具と、
取付金具に設置され、紙幣の搬送を行う搬送本体部と、
取付金具に開閉自在に設置され、搬送本体部を覆う搬送路蓋部と、
を有し、
取付金具と搬送本体部と搬送路蓋部を含む紙幣搬送ユニットが遊技台ごとに対応して設置されること、
を特徴とする紙幣搬送ユニットにおいて、
前記搬送本体部は、
紙幣を投入するための紙幣投入口と、
投入された紙幣が正常な紙幣であるかを識別する紙幣識別器と、
投入された紙幣を搬送するための駆動力を発生させる搬送駆動部と、
搬送駆動部からの駆動力を伝達された紙幣が、次の紙幣搬送ユニットあるいは紙幣回収器に搬送されるために通過する搬送部と、
を有し、
これらで構成される紙幣搬送ユニットは、天地反転自在に設置され、
前記搬送部は、
取付金具に設置される搬送路支持部と、
搬送路支持部に着脱可能に設置される搬送路カバー部と、
を有し、
搬送路支持部と搬送路カバー部が嵌合してその間に形成される空間が紙幣搬送通路となり、搬送路支持部と搬送路カバー部の対向する面がそれぞれ一方の紙幣搬送通路壁面を構成し、
搬送路支持部と搬送路カバー部は、これらを取り付け及び取り外し可能な取付構造を四隅にそれぞれ有し、
前記搬送路カバー部は、取付構造を支点として搬送路支持部に対して上下両開きであるとともに、搬送路支持部に対して取り外し可能である、
を特徴とする紙幣搬送ユニット。
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