JP4384335B2 - ゴム強化スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム強化スチレン系樹脂表面の摩擦係数を改善することができるゴム強化スチレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ABS樹脂、ASA樹脂は非晶性プラスチックであるため、結晶性プラスチックであるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタールなどの樹脂と比較すると摩擦係数が高く、自動車内のエアコン吹き出し口やカーステレオのボタン等のように、他樹脂と合する場合に、摩擦係数が大きいために図1に示すようなスティックスリップ現象が発生し、異音(軋み音ともいう)が発生することも良く知られている。
【0003】
このような問題を改善すべく、ABS樹脂の摩擦係数を低下させるために、界面活性剤などを添加し自己潤滑性を向上させ、摺動性の改善を図る技術が種々が提案されている。たとえば、特公昭63−56267号公報には、ポリカーボネート樹脂およびABS樹脂かならなる樹脂に有機ケイ素化合物を配合する技術が、また特許第2798396公報には、ABS樹脂に難燃剤、難燃助剤およびシリコーンオイルを配合る技術が、また特許第2688619公報には、ABS樹脂、MBS樹脂およびHIPS樹脂にシリコーンオイルを配合する技術が、また特許第2659467公報には、ABS樹脂にアルカンスルホネート系界面活性剤を配合する技術が、さらには特開平10−316833号公報には、ABS樹脂にエポキシ基、カルボキシル基および酸無水物基から選ばれる少なくとも1 種の反応基を含有する変性ポリオルガノシロキサンを配合し、捌水性を高め洗面所、トイレおよび風呂回り部品に使用する技術が開示されている。しかしながら、いずれも未だ摩擦係数が高く不充分なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記ABS樹脂やASA樹脂において、機械的強度、成形加工性、低温耐衝撃性をあまり低下させることなく、摩擦係数を低減し、自動車のエアコン吹き出し口やカーステレオ等の樹脂−樹脂で合している部分の摩擦係数及びΔμを低減させ、樹脂摺動面の滑り性を改善することができる技術が要求されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記実状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、ゴム強化スチレン系樹脂に、エチレンと( メタ) アクリル酸エステル、エチレンと酢酸ビニルと一酸化炭素、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルと一酸化炭素、または、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルと無水マレイン酸を共重合して得られる、ポリオレフィン系共重合体樹脂、ポリオルガノシロキサン構造:
【0006】
【化2】
Figure 0004384335
(式中Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基から選ばれるアルキル基、フェニル基、トリル基から選ばれるアリール基又は水素を表す。nは3〜200の整数を表す。)を有する未変性シリコーンオイルおよび、ポリオルガノシロキサン構造中の側鎖の一部または全部およびまたは、ポリオルガノシロキサン構造の片末端部分、又はポリオルガノシロキサン構造の両末端部分に、ポリエーテル結合を持つ、ポリエーテル変性シリコーンオイルを配合して、ゴム強化スチレン系樹脂の物性をあまり低下させることなしに、摩擦係数を低減することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(A)ゴム強化スチレン系樹脂100重量部に対して、(B)エチレンと( メタ) アクリル酸エステル、エチレンと酢酸ビニルと一酸化炭素、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルと一酸化炭素、または、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルと無水マレイン酸を共重合して得られる、ポリオレフィン系共重合体樹脂0.5〜15重量部、
(C)反応基を有しないポリオルガノシロキサン構造:
【0008】
【化3】
Figure 0004384335
(式中Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基から選ばれるアルキル基、フェニル基、トリル基から選ばれるアリール基又は水素を表す。nは3〜200の整数を表す。)を有する未変性シリコーンオイル0.1〜10重量部及び
(D)ポリオルガノシロキサン構造中の側鎖の一部又は全部およびまたは、ポリオルガノシロキサン構造の片末端部分、又はポリオルガノシロキサン構造の両末端部分に、ポリエーテル結合を持つ、ポリエ−テル変性シリコーンオイル0.1〜10重量部を配合してなるゴム強化スチレン系樹脂組成物(請求項1)、
ゴム強化スチレン系樹脂(A)のメチルエチルケトン(MEK)可溶分の0.3g/100mlジメチルフォルムアミド(DMF)溶液を用いて、30℃で測定した還元粘度[η]が0.4〜2dl/gである請求項1記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物(請求項2)、
ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)のJIS−6730(試験温度190℃、試験荷重21.18N[ 2.16kg] )で測定したメルトフローレート(MFR)が0.5〜1000dg/分である請求項1記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物(請求項3)、
未変シリコーンオイル(C)が25℃における粘度10〜100000cstである請求項1又は2記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物(請求項4)、
ポリエーテル変性シリコーンオイル(D)の25℃における粘度が10〜10000cstである請求項1、2、3または4記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物(請求項5)及び、
請求項1記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物100重量部に更にフェノール系酸化防止剤を0.1〜5重量部配合してなる熱安定性ゴム強化スチレン系樹脂組成物(請求項6)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるゴム強化スチレン系樹脂(A)としては、従来からジエン系ゴム強化又はアクリル酸エステル系ゴム強化スチレン系樹脂として用いられるものであれば使用することができるが、たとえば共役ジエン系ゴム15〜95重量%、好ましくは30〜90重量%の存在下、芳香族ビニル化合物と、シアン化ビニル化合物、マレイミド系化合物および不飽和カルボン酸エステルから選ばれた1種以上の重合性化合物5〜85重量%、好ましくは10〜70重量%(合計100重量%)を重合してなるグラフト共重合体(GP)(以下、グラフト重合体GPともいう)と、別途製造された、芳香族ビニル化合物と、シアン化ビニル化合物、マレイミド系化合物および不飽和カルボン酸エステルから選ばれた1種以上とを重合させた共重合体(FP)(以下、重合体FPともいう)と組み合わせたものをゴム強化スチレン系樹脂(A)として用いることができる。グラフト重合体GPおよび重合体FPの使用割合は、グラフト重合体GPが10〜100重量%、さらには15〜70重量%、共重合体FPが0〜90重量%、さらには30〜85重量%が好ましい。グラフト重合体GPが10重量%未満になると、耐衝撃性が低下する傾向が生じる。
【0010】
グラフト重合体GPの製造に使用されるグラフト単量体における芳香族ビニル化合物の割合が、15〜85重量%、さらには20〜80重量%であることが、したがって、シアン化ビニル化合物、マレイミド系化合物および不飽和カルボン酸エステルから選ばれる1種以上が15〜85重量%、さらには20〜80重量%であることが、耐熱性の点から好ましい。
【0011】
また、重合体FPの製造における芳香族ビニル化合物の割合が、50〜90重量%、さらには60〜85重量%であることが、耐熱性の点から好ましい。また、シアン化ビニル化合物が10〜40重量%、さらには15〜35重量%、マレイミド系化合物が0〜40重量%、さらには0〜25重量%および不飽和カルボン酸エステルが0〜40重量%、さらには0〜25重量%であることが好ましい。
【0012】
前記共役ジエン系ゴムとしては、たとえばブタジエン、イソプレンなどのジエン系モノマーからの単位が20〜100%、さらには30〜100%含まれ、のこりが、たとえば、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチルなどからの単量体からなる重合体であるのが好ましい。たとえばポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合体(SBR)、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(NBR)、ブタジエン−アクリル酸ブチル共重合体、ブタジエン−アクリル酸メチル共重合体、ブタジエン−アクリル酸エチル共重合体、ブタジエン−アクリル酸2エチルヘキシル共重合体、ブタジエン−メタクリル酸メチル共重合体、ブタジエン−メタクリル酸ブチル共重合体などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、低温衝撃性の点から、ポリブタジエン、SBR、NBRが好ましい。
【0013】
また、耐候性から、ゴムとして架橋アクリル酸エステルが効果的に使用でき、具体例としてはアクリル酸エステルとして、アクリル酸メチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル等が挙げられ、架橋剤としては、アクリル酸アリル、メタクリル酸アリル、トリアリルイソシアネート、エチレングリコールジメアクリレート、ジビニルベンゼン等が挙げられる。また、ジエン系ゴムと架橋アクリル酸エステルとの併用も可能である。
【0014】
前記ゴムの粒子径としては特に制限はないが、ゴム粒子の重量平均粒子径が0.05〜0.7μmで、耐衝撃性の点から0.1〜0.4μmのものが好ましい。又ゴム粒径を大きくするには、酸基含有ラテックスを用いて、例えば0.1μを0.4μに肥大することも可能である。又0.05〜0.15μmと0.16〜0.7μmの様に粒径の異なるいわゆる2山のゴムを使用することも可能である。
【0015】
前記芳香族ビニル化合物としては、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルトルエンなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、工業的見地と耐熱性の点から、スチレン又はα−メチルスチレンが好ましい。
【0016】
前記シアン化ビニル化合物としては、たとえばアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、機械的物性の点から、アクリロニトリルが好ましい。
【0017】
前記マレイミド系化合物としては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミドなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、耐熱性の点から、N−フェニルマレイミドが好ましい。
【0018】
前記グラフト重合体GP、重合体FP中の不飽和カルボン酸エステルとしては、たとえばメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルエタクリレートなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、耐候性の点から、メチルメタクリレートが好ましい。
【0019】
また、前記重合性化合物以外のこれらと共重合可能な重合性化合物、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、酢酸ビニル、ビニルエーテル、イソブチレンなどを、全重合性化合物(モノマー成分)中の20重量%以下共重合させることもできる(ただし、グラフト重合体GPを構成する重合性化合物(モノマー成分)中および重合体FPを構成する重合性化合物中のそれぞれにおける割合が、20重量%以下である必要がある)。
【0020】
重合体FPを構成する重合性化合物の選択は、成形性、耐熱性を考慮して行なう必要があり、スチレン−アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体、フェニルマレイミド−スチレン−アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン−スチレン−アクリロニトリル共重合体が好ましい。
【0021】
ゴム強化スチレン系樹脂(A)のエチルメチルケトン(MEK)可溶分の0.3g/100mlジメチルフォルムアミド(DMF)溶液を用いて、30℃で測定した還元粘度[η]は特に制限はないが、耐衝撃性、成形性の点から、0.4〜2dl/g、さらには0.5〜1dl/gであるのが好ましい。前記還元粘度が0.4dl/g未満になると、衝撃強度が低下する傾向があり、2dl/gをこえると、成形性が低下する傾向がある。
【0022】
ゴム強化スチレン系樹脂(A)の製造方法にはとくに制限はなく、従来から一般に行なわれている方法でゴムと重合性化合物を重合させて製造すればよい。また、製造方法によって異なるが、ラテックス、スラリー、溶液、粉末、ペレットなどの状態あるいはこれらを組み合わせて混合したものとして得ることができる。ゴム強化スチレン系樹脂(A)のラテックスからポリマーを回収する場合は、通常の方法、たとえばラテックスに塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムのようなアルカリ土類金属の塩、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムのようなアルカリ金属の塩、塩酸、硫酸、燐酸、酢酸のような無機酸または有機酸を添加することでラテックスを凝固させたのち、脱水乾燥する方法で実施できる。またスプレー乾燥法も使用できる。
【0023】
本発明で用いられる(B)成分のポリオレフィン系共重合体樹脂(以下ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)ともいう)は、耐薬品性、耐衝撃性、流動性および摺動性のために使用される成分であり、アクリル酸エステルなどの官能基を持つものが好ましく用いられる。このような重合体は、高圧ラジカル重合法、溶液重合法、乳化重合法などの公知の方法で製造することができる。ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)の具体例としては、エチレン−( メタ)-アクリル酸エステル共重合体エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−(メタ)−アクリル酸エステル−一酸化炭素共重合体、エチレン−無水マレイン酸−エチルアクリレート共重合体であり、これらは単独でまたは併用しても良い。
【0024】
また、ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)のメルトフローレート(MFR)は特に制限はないが、JIS−K6730(試験温度190℃、試験荷重21.8N{2.16kg}とする)で測定したMFRが0.5〜1000dg/分であるものが好ましく、5〜500dg/分であることがより好ましい。0.5dg/分未満であると成形加工時の流動性が低下し、1000dg/分を越えると層状剥離を起こし易くなる。
【0025】
また、ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)の添加部数はゴム強化スチレン系樹脂100重量部に対して、0.5〜15重量部であり、好ましくは1〜10重量部である。0.5部未満では、耐薬品性、流動性、耐衝撃性及び摺動性の改善の効果が少なく、15重量部を越えると層状剥離を起こし易くなり好ましくない。
【0026】
さらに、本発明で使用されるポリオレフィン系共重合体樹脂(B)は、エチレン成分が60〜95重量%、好ましくは70〜90重量%、(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニルと一酸化炭素、(メタ)アクリル酸エステルと一酸化炭素、または、無水マレイン酸と(メタ)アクリル酸エステルの各成分が40〜5重量%、好ましくは30〜10重量%である。(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステルが挙げられる
【0027】
本発明で用いられる(C)成分のポリオルガノシロキサン構造:
【0028】
【化4】
Figure 0004384335
(式中Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基から選ばれるアルキル基、フェニル基、トリル基から選ばれるアリール基又は水素を表し、nは3〜200の整数を表す。)
を有する未変性シリコーンオイルは、摩擦係数の低減、流動性および離型性のために配合されるものであり、ゴム強化スチレン系樹脂(A)100部に対して、0.1〜10部、好ましくは0.3〜5部である。該添加量が0.1部未満の場合、摩擦係数の低減が不充分であり、10部をこえると耐衝撃性の低下や添加混練時による押し出し加工が難攻するため好ましくない。また、ポリオルガノシロキサン構造を持つ未変性シリコーンオイル(C)の粘度は特に制限はないが、10〜100000cst、特に100〜10000cstのものが好ましい。具体的な未変性シリコーンオイルとして、ポリジメチルシロキサンやポリメチルフェニルシロキサンが挙げられ、公知方法で製造される。
本発明で用いられる(D)成分のポリオルガノシロキサン構造中の側鎖の一部およびまたは、ポリオルガノシロキサン構造の片末端部分、又はポリオルガノシロキサン構造の両末端部分に、ポリエーテル結合を持つ、ポリエ−テル変性シリコーンオイル(以下ポリエ−テル変性シリコーンオイル(D)ともいう)は、摩擦係数の低減、流動性および離型性のために配合されるものであり、ゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部である。該添加量が0.1重量部未満の場合、摺動性の改善が不充分であり、10重量部をこえると耐衝撃性の低下、コストの増大および添加混練時の押し出し加工がやや難しい。また、本発明で用いられるポリエーテル変性シリコーンオイルのポリエーテル基としては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド−ポロピレンオキサイドの共重合、ビスフェノール構造を有するポリエ−テル等が挙げられ、ポリオルガノシロキサン分子鎖のケイ素原子との結合は直接または2価の有機基のいずれの形態で結合されてもよいが、結合安定性から、アルキレン基で結合されているのが好ましい。又変性ポリエーテルシリコーンオイルの製造方法には特に制限はなく、公知の製造方法例えば、特開平7−133354、特開平9−268230、特開平10−60117により、得ることができる。
【0029】
また、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物、特にゴム強化スチレン系樹脂(A)の熱安改良にフェノール系酸化防止剤をゴム強化スチレン系樹脂組成物100重量部に対し0.1〜5重量部添加するのが好ましい。更にホスファイト系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤を添加しても良い。
【0030】
ゴム強化スチレン系樹脂(A)は、本発明の範囲内の組成に制御できればどの重合法によって製造してもよい。たとえば公知の塊状重合法、溶液重合法、濁懸重合法、乳化重合法、乳化−濁懸重合法、乳化−塊状重合法などの方法があげられる。ゴム強化スチレン系樹脂(A)の製造は、乳化重合法が好ましい。
【0031】
ゴム強化スチレン系樹脂(A)のラテックスからポリマーを回収する場合には、通常の方法、たとえばラテックスに塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムのようなアルカリ土類金属塩、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムのようなアルカリ金属塩、塩酸、硫酸、リン酸のような無機酸、または酢酸、ギ酸、シュウ酸のような有機酸を添加することでラテックスを凝固させたのち、脱水乾燥する方法で行なうことができる。またスプレー乾燥法も使用することができる。また、ヒンダードアミンおよび(または)紫外線吸収剤、酸化防止剤などを、分散液の状態でゴム強化スチレン系樹脂(A)のラテックスあるいはスラリーなどに添加することもできる。
【0032】
本発明の摺動性ゴム強化スチレン系樹脂組成物には、通常よく知られた顔料、安定剤、滑剤、帯電防止剤などの添加剤を適時使用できる。とくにスチレン系樹脂に用いられるフェノール系、硫黄系、燐系の安定剤、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル、アミド、牛脂などの滑剤は成形用樹脂として、より高性能なものとするために用いることができる。これらの安定剤、滑剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0033】
本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物は、ゴム強化スチレン系樹脂(A)、に対して、ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)、未変性シリコーンオイル(C)及びポリエーテル変性シリコーンオイル(D)、必要に応じてヒンダードアミンおよび(または)紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌剤、滑剤、顔料などを配合し、バンバリーミキサー、ロールミル、1軸押出機、2軸押出機など公知の溶融混練機で混練し、たとえば射出成形、押出成形、真空成形、ブロー成形などの既知の加工法で成形加工することができる。
【0034】
本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物は、成形加工性、成形時の耐発色性が良好で、成形品の摩擦係数が低く、機械的強度、低温耐衝撃性も良好で、自動車部品、異型押出の建材などに好適に使用することができる。
【0035】
【実施例】
つぎに、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物を実施例に基いて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、とくに示さない限り、「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を示す。
【0036】
実施例および比較例で用いた原料の略号を以下にまとめて示す。
【0037】
St:スチレン
αMSt:α−メチルスチレン
AN:アクリロニトリル
PMI:フェニルマレイミド
MMA:メチルメタクリレート
GMA:グリシジルメタクリレート
tDM:tert−ドデシルメルカプタン
CHP:クメンヒドロキシパーオキサイド
ポリオレフィン系樹脂1:三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレン−エチルアクリレート共重合体、商品名EVAFLEXA709(MFR:25dg/分、エチレン含有率65%)
ポリオレフィン系樹脂2:住友化学工業(株)製のエチレン−無水マレイン酸−エチルアクリレート共重合体、商品名BONDINEHX8140(MFR:125dg/分、エチレン含有率70%)
シリコーンオイル1:信越化学工業(株)製のシリコーンオイル、商品名KF96H−1万(粘度(25℃):1万cST)
シリコーンオイル2:信越化学工業(株)製のシリコーンオイル、商品名KF96H−1000(粘度(25℃):1000cST)
シリコーンオイル3:信越化学工業(株)製のポリエーテル変性シリコーンオイル、商品名KF―352(粘度(25℃):1600cST)
(ゴム強化スチレン系樹脂(A)の合成)
(イ)グラフト共重合体GP1、GP2及びGP3の合成
撹拌機および冷却機付きの反応容器に窒素気流中でつぎの物質を仕込んだ。
【0038】
水 250部
ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.2部
硫酸第一鉄0.001部
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.005部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2.0部
ポリブタジエンゴム(固形分で) 70部
反応缶を撹拌しながら窒素気流下で60℃まで昇温させた。60℃に到達後、表1に示す組成の混合物を連続的に4時間で滴下した。滴下終了後、さらに60℃で1時間撹拌を続け、重合を終了させてグラフト共重合体GP1、GP2及びGP3を得た。なお、使用したポリブタジエンは、平均粒径0.22μm、ゲル含有率90%、又は平均粒径0.1μm、ゲル含有量85%のラテックス状のものである。
【0039】
【表1】
Figure 0004384335
(ロ)スチレン系共重合体FP1〜FP4の合成
撹拌機および冷却機付きの反応容器に窒素気流中でつぎの物質を仕込んだ。
【0040】
水 250部
ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.5部
硫酸第一鉄 0.003部
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.01部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2.0部
反応缶を撹拌しながら窒素気流下で60℃まで昇温させた。60℃に到達後、表2に示す組成の混合物を連続的に6時間で滴下した。滴下終了後、さらに60℃で1時間撹拌を続け、重合を終了させてスチレン系共重合体FP1〜FP4を得た。
【0041】
【表2】
Figure 0004384335
(ハ)ゴム強化スチレン系樹脂(ラテックスブレンド)A1〜A7の調製
前記の(イ)、(ロ)で得られたグラフト共重合体GP1、GP2及びGP3ならびにスチレン系共重合体FP1〜FP3のラテックスを表3に示す組成で均一に混合し、フェノール系の抗酸化剤を加え、塩化カルシウム水溶液で凝固、熱凝集させたのち、水洗、脱水、乾燥し、グラフト共重合体(GP)とスチレン系共重合体(FP)の混合したパウダー状のゴム強化スチレン系樹脂A1〜A7を得た。
【0042】
なお、得られたゴム強化スチレン系樹脂A1〜A7のエチルメチルケトン(MEK)可溶分の0.3g/100mlジメチルフォルムアミド(DMF)溶液を用いて、30℃で測定した還元粘度[η](dl/g)を表3に示す。
【0043】
【表3】
Figure 0004384335
実施例1〜21
前記(ハ)で製造したゴム強化スチレン系樹脂A1〜A7、ポリオレフィン系共重合体樹脂、未変性シリコーンオイルおよび変性シリコーンオイルを表4に示す組成で配合し、カーボンブラック(三菱化学(株)製、#30)0.3部をさらに添加して、スーパーミキサーにてブレンドし、40m/m押出機にてペレットを作製した。このペレットから150TON射出成形機にて、スクリュー回転数100rpm、ノズル設定温度260℃の条件で試験片(150mm×100mm×2mmの平板)を成形し、摩擦係数の評価に供した。
【0044】
摩擦係数の評価は、新東科学( 株) 製の一定荷重測定器・HEIDON14DRを使用し、荷重条件を1000g、測定速度を30mm/秒および測定長さを10mmに設定し、相手材をPMMA樹脂、ポリカーボネート樹脂およびネオプレン(登録商標)ゴムを2cm×2cmの大きさに切削し、一定荷重測定器の治具に取り付けて、静摩擦抵抗値及びΔμを測定した。結果を表4および表5に示す。
【0045】
【表4】
Figure 0004384335
【0046】
表5
Figure 0004384335
比較例1〜5
実施例1〜21と同様の方法で表6に示す組成物を製造し評価した。結果を表6に示す。
【0047】
【表6】
Figure 0004384335
【0048】
【発明の効果】
ゴム強化スチレン系樹脂に、ポリオレフィン系共重合体樹脂、ポリオルガノシロキサン構造を持った未変性シリコーンオイルおよびポリオルガノシロキサン構造中の側鎖の一部およびまたは、ポリオルガノシロキサン構造の片末端部分、又はポリオルガノシロキサン構造の両末端部分に、ポリエーテル結合を持つ、ポリエ−テル変性シリコーンオイルを配合することにより、種々プラスチックス成形体との摩擦係数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スティックスリップ現象を示した摩擦係数測定図。

Claims (6)

  1. (A)ゴム強化スチレン系樹脂100重量部に対して、(B)エチレンと( メタ) アクリル酸エステル、エチレンと酢酸ビニルと一酸化炭素、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルと一酸化炭素、または、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルと無水マレイン酸を共重合して得られる、ポリオレフィン系共重合体樹脂0.5〜15重量部、(C)反応基を有しないポリオルガノシロキサン構造:
    Figure 0004384335
    (式中Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基から選ばれるアルキル基、フェニル基、トリル基から選ばれるアリール基又は水素を表す。nは3〜200の整数を表す。)を有する未変性シリコーンオイル0.1〜10重量部及び
    (D)ポリオルガノシロキサン構造の側鎖およびまたは末端部分に、ポリエーテル結合を持つ、ポリエーテル変性シリコーンオイル0.1〜10重量部を配合してなるゴム強化スチレン系樹脂組成物。
  2. ゴム強化スチレン系樹脂(A)のメチルエチルケトン(MEK)可溶分の0.3g/100mlジメチルフォルムアミド(DMF)溶液を用いて、30℃で測定した還元粘度[η]が0.4〜2dl/gである請求項1記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物。
  3. ポリオレフィン系共重合体樹脂(B)のJIS−6730(試験温度190℃、試験荷重21.18N[ 2.16kg] )で測定したメルトフローレート(MFR)が0.5〜1000dg/分である請求項1記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物。
  4. 未変シリコーンオイル(C)の25℃における粘度が10〜100000cstである請求項1又は2記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物。
  5. ポリエーテル変性シリコーンオイル(D)の25℃における粘度が10〜10000cstである請求項1、2、3または4記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物。
  6. 請求項1記載のゴム強化スチレン系樹脂組成物100重量部に更にフェノール系酸化防止剤を0.1〜5重量部配合してなる熱安定性ゴム強化スチレン系樹脂組成物。
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