JP4383373B2 - 連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出装置及び方法 - Google Patents
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Description
また、第2の発明に係るベアリング異常検出装置は、第1の発明に係るベアリング異常検出装置において、判定手段が、一対のロールのうち、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が正の値となるときに、下側のロールのベアリング異常と判定し、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が負の値となるときに、上側のロールのベアリング異常と判定することを特徴とする。
また、第3の発明に係るベアリング異常検出方法は、鋳片を挟み込む一対のロールが鋳片の鋳造方向に所定の間隔で並ぶ連続鋳造機において、各ロールの両端部を回転可能に支持するベアリングの異常を検出する方法であって、一対のロール間における少なくとも2箇所の対向間隔を測定し、測定した少なくとも2箇所の測定値の差を計算すると共に、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差を計算し、それぞれ計算した値が予め設定されたしきい値を超えたときに、そのしきい値を超えたロールのベアリング異常と判定することを特徴とする。
また、第4の発明に係るベアリング異常検出方法は、第3の発明に係るベアリング異常検出方法において、一対のロールのうち、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が正の値となるときに、下側のロールのベアリング異常と判定し、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が負の値となるときに、上側のロールのベアリング異常と判定することを特徴とする。
したがって、本発明によれば、連続鋳造機におけるロールのベアリング異常を早期に且つ正確に検出することができるため、鋳片の品質異常を防止し、生産性を向上させると共に、メンテナンスのための費用を削減することができる。
例えば図4に示すように、ロール2,3の間を鋳片が通過することによって、ロール2,3の表面に磨耗が生じて、そのロール径が小さくなる場合がある。この場合、ロール2,3の対向間隔L’は、図2中に示す正常な状態に比べて広くなる(L’>L)。
また、図5に示すように、鋳造する鋳片の熱によってロール2,3が熱変形し、ロール2,3に曲がりが生じることもある。この場合、ロール2,3の回転中にロール2,3の対向間隔L’が拡大したり(Lmax)、逆に縮小したり(Lmin)して変動することになる(Lmax≧L’≧Lmin)。
したがって、ロール2,3の2箇所の対向間隔L1、L2の差(L1−L2)が予め設定されたしきい値を超えると共に、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差(ΔL1,ΔL2)が正の値(>0)となるときには、下側ロール2のベアリング異常と判定することができる。
したがって、ロール2,3の2箇所の対向間隔L1、L2の差(L1−L2)が予め設定されたしきい値を超えると共に、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差(ΔL1,ΔL2)が負の値(<0)となるときには、上側ロール3のベアリング異常と判定することができる。
また、上述した4箇所のロールベアリング4a,4b,5a,5bのうち、複数箇所に同時に異常が発生することは極めて稀であることから、これら4箇所のベアリングのうち1箇所に異常が発生することを想定したとしても、ベアリング異常の判定を適切に行うことができる。
したがって、本発明を適用された連続鋳造機では、ロール列1のベアリング異常を早期に且つ正確に検出することができるため、鋳片の品質異常を防止し、生産性を向上させると共に、メンテナンスのための費用も削減することができる。
実施例では、最大鋳造幅が2200mm、鋳造厚が280mm、機長が45mの連続鋳造機のキャスト毎に、各ロール2,3の中央部を挟んだ左右2箇所の対向間隔L1,L2を測定した。また、ロール間隔測定器10には、ロータリーエンコーダを用い、これらロール間隔測定器10を、各ロール2,3の中央部を挟んだ2箇所の対向間隔L1,L2を測定するようにダミーバー6に設置した。なお、これら2箇所の間の距離は、900mmであり、これら2箇所を測定するロール間隔測定器10をロール中央部を挟んで対称となるように配置した。そして、鋳造開始前には、ロール列1の全てのロール2,3の対向間隔L1,L2について測定を行い、その1回目のキャストの測定値(L1f,L2f)を求めた。
比較例では、上記連続鋳造機のキャスト毎に各ロール2,3の1箇所、すなわちロール中央部における対向間隔Lのみを測定し、この測定値とその前後のロール2,3の対向間隔の平均値とを比較し、それらの偏差ΔLがしきい値(±0.5mm)を超えたときに、ロール2,3のベアリング異常と判定する以外は、実施例と同様に上記連続鋳造機における測定を行った。その測定結果を図9に示す。
Claims (4)
- 鋳片を挟み込む一対のロールが前記鋳片の鋳造方向に所定の間隔で並ぶ連続鋳造機において、各ロールの両端部を回転可能に支持するベアリングの異常を検出する連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出装置であって、
前記一対のロール間における少なくとも2箇所の対向間隔を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した少なくとも2箇所の測定値の差を計算すると共に、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差を計算し、それぞれ計算した値が予め設定されたしきい値を超えたときに、そのしきい値を超えたロールのベアリング異常と判定する判定手段とを備えることを特徴とする連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出装置。 - 前記判定手段は、前記一対のロールのうち、前記各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が正の値となるときに、下側のロールのベアリング異常と判定し、前記各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が負の値となるときに、上側のロールのベアリング異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出装置。
- 鋳片を挟み込む一対のロールが前記鋳片の鋳造方向に所定の間隔で並ぶ連続鋳造機において、各ロールの両端部を回転可能に支持するベアリングの異常を検出する連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出方法であって、
前記一対のロール間における少なくとも2箇所の対向間隔を測定し、測定した少なくとも2箇所の測定値の差を計算すると共に、各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差を計算し、それぞれ計算した値が予め設定されたしきい値を超えたときに、そのしきい値を超えたロールのベアリング異常と判定することを特徴とする連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出方法。 - 前記一対のロールのうち、前記各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が正の値となるときに、下側のロールのベアリング異常と判定し、前記各測定位置の当該測定前に測定した測定値との差が負の値となるときに、上側のロールのベアリング異常と判定することを特徴とする請求項3に記載の連続鋳造機におけるロールのベアリング異常検出方法。
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