JP4380644B2 - 電子カメラ装置 - Google Patents
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Description
デジタルカメラで取り込まれた被写体像は、CCD等による光電変換、信号変換及び信号処理等を経て、被写体のモニター画像(スルー画像)を表示し、使用者が所望のタイミングでシャッターを押すと撮影がなされ、画像データとして記憶媒体に記録保存される(記録モード)。また、記録媒体に記録保存された画像情報を読み出して液晶ディスプレイ等からなる表示装置上に再生表示したり外部装置に出力することもできる(再生モード)。
また、本発明の電子カメラ装置において、前記表示制御手段は、前記静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、該静止画全体を表示手段に表示させると同時に静止画の一部を拡大表示させる手段を含むようにしてもよい。
また、本発明の電子カメラ装置において、前記静止画撮影手段により撮影された静止画を記憶する画像記憶手段を備え、前記記録制御手段は、前記画像記憶手段に記憶されている静止画を記録手段に記録する手段を含み、前記表示制御手段は、前記静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、前記画像記憶手段に記憶されている静止画の一部を拡大表示させる手段を含むようにしてもよい。
また、本発明の電子カメラ装置において、前記表示制御手段は、前記スルー画像のうちピントが合っている部分を拡大表示させる手段を含むようにしてもよい。
図1は、本発明の電子カメラ装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図であり、デジタルカメラ100はレンズブロック50とカメラ本体60が接続部70を介して接続されてなる。
図1で、レンズブロック50は、撮像レンズ1,自動絞り機構7および合焦機構8を含む光学系10と、撮像素子としてのCCD(Charge Coupled Device)2,アンプ3,A/D変換回路4,およびCCD駆動回路5を有し、撮像レンズ1が図示しない被写体から取り込んだ光学像をCCD2に結像するように構成されている。また、CCD2が撮像レンズ1から入射された光を光電変換し、アンプ3を介してA/D変換回路4に出力してA/D変換した後、接続部70の端子71からカメラ本体60に出力するように構成されている。なお、駆動回路5は、接続部70の端子72を介してカメラ本体60から制御信号が入力されると、CCD2を駆動する。
RAM22は、CPU21が各種の処理を実行する上で必要なプログラムおよびデータ等を適宜記憶する。
図2は、デジタルカメラ100の合焦機構8をオートフォーカス機構とした場合の例であり、オートフォーカス機構8は、レンズ駆動信号によって駆動され、撮像レンズ1を前後に移動させるレンズ駆動部(例えば、ステップモータ)121と、制御部20からのAF制御信号によりレンズ駆動信号をレンズ駆動部121に与えるレンズ駆動制御部122を有している。そして、オートフォーカス機構8は撮像レンズ1の移動距離ΣΔXと画角情報を制御部20に与え、制御部20からAF(オートフォーカス)制御信号を受け取る。
図3は、デジタルカメラ100の背面外観の一例を示す外観図である。デジタルカメラ100の本体60の上面には、機能選択用の機能ボタン31〜33,プラスボタン34,マイナスボタン35,記録モードでフォーカス位置ズームボタンとなるボタン36およびシャッタボタン37が配設されており、背面には、カーソル移動キー38および液晶表示素子からなる液晶表示部40が配設されている。また、レンズブロック50の図示しない前面には、撮像レンズ1を配置した撮像部が設けられている。
なお、処理モード切換えスイッチおよび各種キーやボタン操作による各モードへの分岐や機能の実行は、各ボタン等の操作により操作部30からCPU21に送られる状態信号を調べて対応のモード処理用回路或いはプログラムに分岐するモード判定モジュール(実施例ではプログラムで構成)によって行なわれる。
本発明の電子カメラ装置では、記録モードでフォーカス位置を部分的に拡大して表示することにより、簡単にピント確認やブレ等の画像状態の確認を行なうことができる。なお、以下の各実施例ではフォーカス位置としてマニュアルフォーカス或いはオートフォーカス時に液晶ディスプレイ40に合焦確認のためのフォーカス枠を表示するようにし、そのフォーカス枠相当部分をフォーカス位置としている。
以下、マニュアルフォーカス(実施例1,2)およびオートフォーカス(実施例3)の場合について、図1のデジタルカメラ100を例として説明する。
図4は、手動で合焦調整(マニュアルフォーカス)を行なう場合を例とするデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートであり、マニュアルフォーカスは記録モードで表示されるスルー画像を見て行なう使用者のフォーカス調整ボタン操作によってなされる。また、フォーカス確認は拡大表示されるスルー画像のフォーカス位置を基に使用者が行なう。なお、図5はマニュアルフォーカス時に表示されるスルー画像および拡大スルー画像の説明図である。
A/D変換回路4は入力された画像信号をA/D変換し、端子71を介してタイミングジェネレータ12に供給する。タイミングジェネレータ12は、入力された画像データ(Ye,Cy,Gr)をDRAM13に一旦記憶する。CPU21はDRAM13に一旦記憶された画像データを読み出し、シグナルジェネレータ16に供給する。
D/A変換回路18はこのビデオデータをD/A変換し、アンプ19を介して液晶ディスプレイ40に出力し、表示させる。このようにして、液晶ディスプレイ40には使用者が撮像レンズ1を介してモニターしている画像(スルー画像)80が表示される。この場合、リアルタイムに被写体像を表示する必要上、スルー画像用データを、例えば、DRAM13に記憶された画像データのうち、Ye成分のみを用いて輝度データと色差データを生成して、ビデオデータとし液晶ディスプレイ40に表示する。これにより撮像レンズ1を介した時々刻々と変化する画像(すなわち、スルー画像)を迅速に更新し、表示することが可能になる。また、使用者は構図が不満な場合にはカメラのアングルを変えて構図を直すことができる。
つまり、ステップS2〜S4に代えて、図5(b’)に示す表示を行なうステップを設けるようにしてもよい。
フォーカス位置拡大表示手段は、DRAM13上のスルー画像データを取り出して画像拡大用ワークエリアに記憶させてから、フォーカス枠81に囲まれた画像部分に相当する部分を補間法等の拡大法を用いて拡大し、拡大が終了してから読み出してシグナルジェネレータ16に供給し、ホワイトバランス調整、色演算処理を実行させ、輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yからなるビデオデータを生成し、VRAM17に記憶させる。
また、拡大倍率は実施例では固定倍率としモニター時に示されるフォーカス枠81の大きさの4×4(=16)倍としたが、可変倍率(例えば、2×2、3×3、4×4倍の3段階)とし、プラスボタン35を1回押す毎に倍率が変化(循環)するようにしてもよい。
S6では、使用者はフォーカス調整用ボタン(図示せず)を操作して合焦機構8にフォーカス調整指示を与え、S3に戻る。
なお、本実施例では、拡大表示する画像部分を画面中心としたが、S6のピント合わせ操作によりピントが合う位置が変化していくので、このピントが合った位置を拡大表示するようしにてもよい。このようにすれば、フォーカス位置を任意に決定することができ、使用者は所望の画像部分が拡大表示され、ピントが合っていることを確認した後、シャッター操作を行なうことができる。
図6は、マニュアルフォーカスを行なう場合を例とするデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートであり、マニュアルフォーカスは記録モードで表示されるスルー画像を見て行なう使用者のフォーカス調整ボタンの操作によってなされる。また、フォーカス確認はシャッター操作後に拡大表示される撮影画像のフォーカス位置を基に使用者が行なう。なお、図7はマニュアルフォーカス時に表示される撮影画像および拡大画像の説明図である。
T3で、使用者はスルー画像90全体の構図を見てカメラを移動させてアングル調整を行なうと共にピントを確認し、ピントが合ったと考える場合にはT5でシャッターボタン37を押す。ピントが合っていない場合には、T4で、フォーカス調整のためフォーカス調整ボタンの操作を繰り返す。
T7では、上記T6で表示された撮影画像92のフォーカス位置(図7(a)で示されたフォーカス枠91内に相当する部分)が拡大表示される。フォーカス位置拡大画像92を画面全体に表示してもよいし(図7(c))、画面の所定の場所(例えば、フォーカス位置4隅のいずれか)としてもよい(図7(c’))。
シグナルジェネレータ16は、また、VRAM17に記憶された画像データを読み出して液晶ディスプレイ40に出力し画像表示させる。これにより画面にフォーカス位置の拡大画像93を表示できる。なお、拡大倍率は実施例では固定倍率としたが可変倍率としてもよい。
1画像分の画像データの書込が終ると、T9で、使用者は撮影画像にピンボケやブレを発見していた場合には機能選択ボタン31を押してT2に戻って、記録モードを再開して撮直しを行なうことができる(T10)。
なお、上記ステップT7の部分拡大を先に行ない、その後でステップT6の全体表示を行なうようにT6,T7の順序を入替えてもよい。
なお、実施例1で説明した図4のS1〜S7と図6のT5〜T10のステップを組み合わせて撮影前と撮影後、共にフォーカス位置の拡大表示を行なうようにしてもよい。
図8は、図1のデジタルカメラ100の合焦機構8をオートフォーカス機構(図2)とした場合の動作例を示すフローチャートであり、フォーカス確認はシャッター押し下げ時に記録画像を表示し、そのフォーカス位置を拡大表示して行なう。なお、シャッター操作後のフォーカス確認時の画像の説明図は図7の場合と同様である。
オートフォーカス機構8により合焦がなされると、U4で使用者はスルー画像90全体の構図を見てカメラを移動させてアングル調整を行なう。アングル調整をやり直す場合にはU2に戻ってスルー画像表示およびオートフォーカス機構8による合焦動作が行なわれる。構図や色合の調整が終って、U5でシャッターボタン37が押されるとU6に移行する。
なお、図4のステップS3のように使用者がフォーカス位置拡大ボタン36を押すと、ROM23に格納されているプログラムモジュールのうちのフォーカス位置拡大表示手段が読み出されるようにしてもよい点も図6のステップT7の場合と同様である。
上記ステップU6,U7で、撮影画像のピント位置を拡大表示することにより、鮮明な画像でピントやズレの有無の確認ができ、ピンボケやズレがある場合には記録モードに戻って撮直しができるので、図6のマニュアルフォーカスの場合と同様に、従来のデジタルカメラのような再生、拡大、撮直しといった煩わしさが生じない。
なお、上記実施例3では、シャッターオン後の撮影画像のフォーカス位置を拡大表示するようにしたが、スルー画像表示(オートフォーカス)中に拡大表示を行なうようにしてもよい。
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
14 フラッシュメモリ(記録媒体)
36 フォーカス位置拡大ボタン(拡大表示開始指示手段)
81,91 フォーカス枠(フォーカス位置)
80,90 スルー画像(モニター画像)
84,92 撮影画像(シャッター操作時に取り込まれた画像)
100 デジタルカメラ(電子カメラ装置)
Claims (9)
- 静止画を撮影する静止画撮影手段と、
静止画の記録を指示する静止画記録指示手段と、
この静止画記録指示手段により静止画の記録が指示された場合、前記静止画撮影手段により撮影された静止画を記録手段に記録する記録制御手段と、
前記静止画記録指示手段により静止画の記録が指示された場合、前記記録制御手段により記録手段に記録される静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、自動的に該静止画の一部を拡大表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子カメラ装置。 - 前記表示制御手段は、前記静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、該静止画全体に代えて静止画の一部を拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
- 前記表示制御手段は、前記静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、該静止画全体を表示手段に表示させると同時に静止画の一部を拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
- フォーカス調整指示手段と、
前記フォーカス調整指示手段によりフォーカス調整が指示された場合にフォーカス動作を行うフォーカス機構と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子カメラ装置。 - 画像上の任意の部分を指定する拡大位置指定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、前記拡大位置指定手段により指定された部分を表示手段に拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子カメラ装置。 - 前記静止画撮影手段により撮影された静止画を記憶する画像記憶手段を備え、
前記記録制御手段は、前記画像記憶手段に記憶されている静止画を記録手段に記録する手段を含み、
前記表示制御手段は、前記静止画全体を表示手段に所定時間表示させた後、前記画像記憶手段に記憶されている静止画の一部を拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子カメラ装置。 - 前記表示制御手段は、被写体画像を取り込んでスルー画像として前記表示手段に表示させるとともに、前記スルー画像の一部を拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子カメラ装置。
- 前記表示制御手段は、前記スルー画像のうちピントが合っている部分を拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項7記載の電子カメラ装置。
- 任意の拡大倍率を指定する拡大倍率指定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記拡大倍率指定手段により指定された拡大倍率で前記スルー画像の一部を拡大表示させる手段を含むことを特徴とする請求項7又は8記載の電子カメラ装置。
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