JP4380617B2 - 階調変換特性決定装置、階調変換特性決定方法、階調変換特性決定プログラム、画像処理装置、及び画像表示装置 - Google Patents

階調変換特性決定装置、階調変換特性決定方法、階調変換特性決定プログラム、画像処理装置、及び画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定装置、階調変換特性決定方法、階調変換特性決定プログラムの技術分野に関する。
従来から、液晶パネルなどの表示装置の階調特性などを調整する画像処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、液晶表示パネルの駆動データと透過光量との関係を用いて変換テーブルを生成し、液晶表示パネルの階調特性を調整する方法が記載されている。また、特許文献2には、逆γ補正を行って画像データを線形化し、線形化した画像データを用いて画像処理を行う方法が記載されている。その他にも、非特許文献1には、RGB各色に対して個別に階調特性を算出する方法が記載されている。詳しくは、非特許文献1には、補正方法は開示されておらず、単に階調特性の算出方法が記載されている。
特開平9−304840号公報 特開2002−300371号公報 IEC61966-3 Multimedia systems and equipmentColour measurement and managementPart3: Equipment using cathode ray tubes
ところで、近年、4以上の原色(以下、「多原色」とも呼ぶ。)によって画像を表示する画像表示装置(以下、「多原色表示装置」とも呼ぶ。)が用いられている。しかしながら、上記した特許文献1及び2、並びに非特許文献1には、画像データの階調特性を適切に調整する方法が記載されていない。特に、多原色の画像データに対して適切に階調特性を調整することができない場合があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を適切に決定することが可能な階調変換特性決定装置、階調変換特性決定方法、階調変換特性決定プログラム、及び、階調変換特性を用いて画像処理する画像処理装置、並びに階調変換特性を用いて画像処理された画像データを表示する表示装置を備える画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定装置は、前記表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段と、前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記所望の階調特性が得られるような前記階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段と、を備え、前記三刺激値は、XYZを用いて表され、前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性である。
上記の階調変換特性決定装置は、表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定するために用いられる。三刺激値要素決定手段は、表示装置で表示可能な多色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する。階調変換特性決定手段は、三刺激値要素決定手段によって決定された三刺激値の要素に基づいて、所望の階調特性が得られるような階調変換特性を決定する。上記の階調変換特性決定装置によれば、階調特性を変換するために用いる階調変換特性を精度よく設定することが可能となる。
この場合、三刺激値はXYZを用いて表され、前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を決定する。これにより、簡便な方法によって、階調特性を変換するために用いる階調変換特性を決定することができる。
また、前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性である。即ち、階調変換特性決定装置は、階調特性が線形特性となるように階調変換特性を決定する。
上記の階調変換特性決定装置において好適な例では、前記4以上の色は、Red、Green、Blue、Cyanで構成され、前記三刺激値要素決定手段は、前記三刺激値のうち、前記Redに対しては「X」を、前記Greenに対しては「Y」を、前記Blueに対しては「Z」を、前記Cyanに対しては「Y」を前記値が大きな要素として決定する。
上記の階調変換特性決定装置において他の好適な例では、前記4以上の色は、Red、Green、Blue、Yellowで構成される。この場合、前記三刺激値要素決定手段は、前記Red、前記Green、前記Blue、前記Yellowに対して、それぞれ「X」、「Y」、「Z」、「Y」を前記値が大きな要素として決定する。
更に、上記の階調変換特性決定装置において他の好適な例では、前記4以上の色は、Red、Green、Blue、Whiteで構成される。この場合、前記三刺激値要素決定手段は、前記Red、前記Green、前記Blue、前記Whiteに対して、それぞれ「X」、「Y」、「Z」、「Y」を前記値が大きな要素として決定する。
好適な1つの例では、前記4以上の色におけるそれぞれの着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、青系の色相の着色領域、赤系の色相の着色領域、及び青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域である。
更に、好適な例では、前記4以上の色におけるそれぞれの着色領域は、着色領域を透過した光の波長のピークが、415〜500nmにある着色領域と、600nm以上にある着色領域と、485〜535nmにある着色領域と、500〜590nmにある着色領域である。
上記の階調変換特性決定装置によって決定された前記階調変換特性は、画像処理装置において好適に利用することができる。この場合、画像処理装置は、階調変換特性をテーブルとして記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたテーブルを用いて画像処理する画像処理手段と、を備える。詳しくは、前記画像処理手段は、入力された画像データを表示装置が表示可能な4以上の色の数に色変換した後の画像データに対して、前記テーブルを用いて画像処理する。
本発明の他の観点では、表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定装置は、前記表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段と、前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記所望の階調特性が得られるような前記階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段と、を備え、前記三刺激値は、XYZを用いて表され、前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、指定されたγ値に基づいて規定されるγ特性となる特性である。この場合、階調変換特性決定装置は、階調特性がγ特性を満たすように、階調変換特性を決定する。
本発明の他の観点では、表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定方法は、前記表示装置に表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定工程と、前記三刺激値要素決定工程で決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記所望の階調特性が得られるような前記階調変換特性を決定する階調変換特性決定工程と、を備え、前記三刺激値は、XYZを用いて表され、前記三刺激値要素決定工程は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性である。
本発明の更に他の観点では、階調変換特性決定プログラムは、コンピュータによって実行されることで、前記コンピュータを、表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段、前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段、として機能させ、前記三刺激値は、XYZを用いて表され、前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性である。
上記した階調変換特性決定方法及び階調変換特性決定プログラム(記録媒体に記録されたプログラムを含む)を実行することによっても、階調特性を変換するために用いる階調変換特性を精度よく設定することが可能となる。
本発明の更に他の観点では、画像処理装置は、表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段と、前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段と、前記階調変換特性を用いて画像処理する画像処理手段と、を備え、前記三刺激値は、XYZを用いて表され、前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性である。これにより、画像処理装置は、適切な階調変換特性を用いて、精度良く階調特性を変換する画像処理を行うことができる。
また、上記の画像処理装置は、画像データを表示する表示装置を備える画像表示装置に好適に適用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、複数の色として多原色を用いて画像を表示可能な画像表示装置を例にとって説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図1は、第1実施形態に係る画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。画像表示装置100は、外部から画像データと制御コマンドを取得して画像データに対して画像処理を行う画像処理部10と、画像処理部10で画像処理された画像データを表示する表示部20とを備える。なお、画像表示装置100は、多原色を用いて画像を表示可能に構成されている。具体的には、画像表示装置100は、Red、Green、Blue、及びCyanの4原色(以下、単に「R」、「G」、「B」、「C」とも表記する。)を表示可能に構成されている。
画像処理部10は、I/F制御回路11と、色変換回路12と、VRAM13と、アドレス制御回路14と、テーブル格納メモリ15と、γ補正回路16と、を備える。I/F制御回路11は、外部(例えばカメラなど)から画像データと制御コマンドを取得し、画像データd1を色変換回路12に供給する。なお、外部から供給される画像データは、R、G、Bの3原色で構成されている。
色変換回路12は、取得した画像データd1に対して、階調特性を変換するためのテーブル変換(以下、「1DLUT(1-Dimentional Look-Up-Table)変換」と呼ぶ。)と、3原色から4原色に変換する処理を行う。この場合、色変換回路12は、テーブル格納メモリ15に記憶されたデータなどを参照して処理を行う。色変換回路12で画像処理された画像データd2は、VRAM13に書き込まれる。VRAM13に書き込まれた画像データd2は、アドレス制御回路からの制御信号d21に基づいて、γ補正回路16によって画像データd3として読み出されると共に、表示部20内の走査線駆動回路22によってアドレスデータ(走査線駆動回路22は、アドレスデータをもとに同期をとるため)d4として読み出される。γ補正回路16は、テーブル格納メモリ15に記憶されたデータなどを参照して、取得した画像データd3に対してγ補正を行う。そして、γ補正回路16は、γ補正後の画像データd5を表示部20内のデータ線駆動回路21に供給する。このように、画像処理部10は、画像処理装置として機能する。
表示部20は、データ線駆動回路21と、走査線駆動回路22と、表示パネル23と、を備える。データ線駆動回路21は、960本のデータ線に対してデータ線駆動信号X1〜X960を供給する。走査線駆動回路22は、320本の走査線に対して走査線駆動信号Y1〜Y320を供給する。この場合、データ線駆動回路21と走査線駆動回路22は、同期して表示パネル23を駆動する。表示パネル23は、液晶(LCD)などによって構成され、走査線及びデータ線に電圧を印加されることによって、表示すべき文字や映像などの画像を表示する。表示部20は、表示装置として機能する。
図2は、上記した色変換回路12及びテーブル格納メモリ15の具体的な構成を示すブロック図である。色変換回路12は、入力側1DLUT変換部121r、121g、121bと、色変換部122と、出力側1DLUT変換部123r、123g、123b、123cと、を備える。また、テーブル格納メモリ15は、入力側1DLUT記憶部151と、色変換パラメータ記憶部152と、出力側1DLUT記憶部153と、を備える。
入力側1DLUT変換部121r〜bは、入力側1DLUT記憶部151に記憶された1DLUT(以下、「入力側1DLUT」と呼ぶ。)を用いて、入力された画像データR0、G0、B0に対して1DLUT変換(以下、この変換を「入力側1DLUT変換」と呼ぶ。)を行う。このように入力側1DLUT変換を行うのは、入力された画像データR0、G0、B0は通常カメラなどによってγ変換されているので、このようなデータを線形化するためである。なお、画像データR0、G0、B0は、前述した画像データd1に対応する。また、画像データR0は原色Red(赤)に対応するデータであり、画像データG0は原色Green(緑)を示すデータであり、画像データB0は原色Blue(青)を示すデータである(以下、「R」、「G」、「B」、「C」の後に数字を付した符号は、上記した原色を示すデータを表すものとする)。
図3は、入力側1DLUTの具体例を示している。横軸は入力側1DLUT変換部121r〜bに入力される画像データR0、G0、B0を示し、縦軸は入力側1DLUT変換部121r〜bから出力される画像データR1、G1、B1(即ち入力側1DLUT変換後の画像データ)を示している。この場合、画像データR0、G0、B0に対して別々に入力側1DLUT変換を行うが、同一の入力側1DLUTを用いる。
図2に戻って説明を行う。上記のように入力側1DLUT変換された画像データR1、G1、B1は、色変換部122に供給される。色変換部122は、色変換パラメータ記憶部152に記憶された色変換パラメータを用いて、供給された画像データR1、G1、B1に対して3原色から4原色に色変換を行う。詳しくは、色変換部122は、RGBの3原色から、Cyanを追加したRGBCの4原色へ色変換する。そして、色変換部122は、色変換後の画像データR2、G2、B2、C2を、それぞれ出力側1DLUT変換部123r〜cに供給する。なお、色変換部122における色変換の詳細は後述する。
出力側1DLUT変換部123r〜cは、出力側1DLUT記憶部153に記憶された1DLUT(以下、「出力側1DLUT」と呼ぶ。)を用いて、画像データR2、G2、B2、C2に対して1DLUT変換(以下、この変換を「出力側1DLUT変換」と呼ぶ。)を行う。そして、出力側1DLUT変換部123r〜cは、出力側1DLUT変換後の画像データR3、G3、B3、C3を、前述したVRAM13に対して出力する。これらの画像データR3、G3、B3、C3は、前述した画像データd2に対応する。このように、出力側1DLUT変換部123r〜cは、画像処理手段として機能する。なお、出力側1DLUT変換部123r〜cが用いる出力側1DLUTの詳細は後述する。
(色変換方法)
次に、前述した色変換方法について、図4乃至図8を用いて具体的に説明する。
図4は、色を表す三刺激値XYZの3次元空間において、変換後のRGBCで表される色再現領域を示した図である。図4に示すように、馬蹄形をしたスペクトル軌跡200の内部において、RGBCの各々の色がベクトルとして表されている。なお、本明細書では、三刺激値をX、Y、Zを用いて表す。
図5は、色変換を具体的に説明するための図である。図5(a)は、色再現領域を多面体として表した図である。この多面体は、原色に対応するベクトルによって構成され、N原色の場合には、N(N−1)面体となる。図5(b)は、原色を4原色に変換する色変換を説明するための図である。詳しくは、R2、G2、B2、C2の4原色によって構成される12面体の色再現領域を示している。色変換は、三刺激値X、Y、ZをR2、G2、B2、C2によって表現するために行う。具体的には、入力側1DLUT変換後の画像データR1、G1、B1に対して行列Mを乗算することによって(以下の式(1)参照)、色を表す三刺激値Xi、Yi、Ziを得る。なお、行列Mは、画像表示装置100の特性などによって予め決められている。
Figure 0004380617
図6は、色再現領域を示す多面体を分割した四角錐を示している。色変換の目的は、前述したように三刺激値X、Y、ZをR2、G2、B2、C2で表現することであるが、求めるべき変数の数が次元の数よりも多いため、色再現領域を示す多面体を分割することによって変数に対して拘束条件を与える。即ち、変数の数を下げることによって色変換の計算を行う。具体的には、図6(a)〜(h)は、図5(b)に示した12面体を8個の領域に分割した図を示す。図示のように、8個の領域はいずれも四角錐である。ここで、図6(a)の図(「n=0」で表される四角錐)を代表して説明すると、この四角錐は「B2+C2」、「R2」、「G2」の3つのベクトルによって表現され、「B2=C2」という変数の拘束条件が与えられる。この場合、「B2、C2≧R2」且つ「B2、C2≧G2」が、入力された画像データが四角錐の内部に位置する条件となる。
図7は、R2、G2、B2、C2の算出方法を説明するための図である。色再現領域を示す多面体を分割して得られた四角錐を、3つのベクトルPn、Qn、Rnで表す(「Rn」は、色を示すRedと無関係である)。これらのベクトルPn、Qn、Rnは、それぞれXYZ成分の値を有する。R2、G2、B2、C2の算出をする際には、まず、ベクトルPn、Qn、RnのXYZ成分と、上記した三刺激値Xi、Yi、Ziを用いて、pn、qn、rnを求める(「rn」は、色を示すRedと無関係である)。具体的には、以下の式(2)で示す計算を行う。この場合、nは0〜7の整数である。
Figure 0004380617
そして、求めたpn、qn、rnが所定の条件(以下、「条件A」と呼ぶ。)を満たす場合には、各領域におけるR2、G2、B2、C2の設定に対応してpn、qn、rnからR2、G2、B2、C2を求める。詳しくは、条件Aは、以下の式(3)で表される。このような条件Aを用いることによって、pn、qn、rnが、分割されたnで示される四角推の内部に位置するか否かを判定することができる。
Figure 0004380617
図8は、具体的に実行される色変換処理を示したフローチャートである。なお、色変換処理は、色変換回路12の色変換部122が行う。
まず、ステップS101では、入力側1DLUT変換部121r〜bから色変換部122に画像データR1、G1、B1を入力する。そして、処理はステップS102に進む。ステップS102では、色変換部122が、上記の式(1)を用いて三刺激値Xi、Yi、Ziを算出する。そして、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、色変換部122は、変数nを「0」にセットし、ステップS104の処理に進む。ステップS104では、色変換部122は、上記の式(2)を用いてpn、qn、rnを計算し、ステップS105の処理に進む。ステップS105では、色変換部122は、ステップS104で算出されたpn、qn、rnが式(3)で示される条件Aを満たしているか否かを判定する。即ち、ステップS105では、pn、qn、rnが分割された領域に位置するか否かを判定している。
pn、qn、rnが条件Aを満たしている場合(ステップS105;Yes)には、処理はステップS107に進む。この場合には、ステップS107において、色変換部122は、各領域におけるR2、G2、B2、C2の設定に対応してpn、qn、rnからR2、G2、B2、C2を求めて、これを出力する。そして、処理は当該フローを抜ける。
一方、pn、qn、rnが条件Aを満たしていない場合(ステップS105;No)には、処理はステップS106に進む。この場合には、pn、qn、rnが分割された領域に位置しない。そのため、ステップS106では、色変換部122が、変数nに「1」を加算する処理を行う。そして、処理はステップS104に戻る。即ち、新しい変数nに設定して上記の処理を行う。
(出力側1DLUT決定方法)
次に、第1実施形態に係る出力側1DLUT決定方法について、図9乃至図19を用いて具体的に説明する。
まず、RGBCの4原色で表示可能な画像表示装置100の表示特性について、簡単に説明する。
図9は、画像表示装置100の表示部20の表示特性の一例を示した図である。図9(a)は表示部20で用いられるカラーフィルタの分光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が透過率(%)を示している。図9(b)は、光源であるバックライトの発光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が相対輝度を示している。図9(c)は、バックライトの発光特性に対してカラーフィルタの透過特性を反映させた図、即ち4原色の発光特性を示した図である。図9(c)も、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が相対輝度を示している。なお、液晶によって透過光の制御を行っているが透過特性がほぼ平坦であるため、これを図示していない。図9(d)は、4原色の発光特性について色を表す三刺激値を計算し、xy色度図上にプロットした図を示す。図9(d)における四角形の内部が表示部20において再現できる色を示し、この四角形が画像表示装置100の表示部20における色再現領域に対応する。また、四角形の頂点が、原色を構成するRGBCに対応する。
次に、出力側1DLUT変換に用いる出力側1DLUTを決定する方法について説明する。
第1実施形態では、表示部20に表示する際に所望の階調特性(以下、単に「所望特性」と呼ぶ。)が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する。具体的には、多原色を構成する各々の原色の階調値に対応する三刺激値X、Y、Zに基づいて、三刺激値X、Y、Zにおいて値の大きな要素を決定し、決定された三刺激値X、Y、Zの要素に基づいて階調変換特性を決定する。詳しくは、第1実施形態では、RGBCの原色の階調値に対する三刺激値X、Y、Zを得て、三刺激値X、Y、Zにおいて値が最も大きい要素を決定する。そして、所望特性として線形特性を用いて、決定された三刺激値の要素及び線形特性に基づいて、階調特性を変換するために用いる階調変換特性をRGBCのそれぞれに対して決定する。この階調変換特性が、出力側1DLUTに対応する。
図10は、出力側1DLUTを決定する階調変換特性決定装置50の概略構成を示した図である。階調変換特性決定装置50は、CPU51と、メモリ52と、ROM53と、を備える。
階調変換特性決定装置50には、画像データR3、G3、B3、C3のそれぞれに対する三刺激値X、Y、Zがデータd51として入力される。ROM53には階調変換特性決定プログラムが記憶されており、CPU51は、ROM53に記憶された階調変換特性決定プログラムを読み出して実行する。これにより、階調変換特性決定装置50は、三刺激値要素決定手段50a及び階調変換特性決定手段50bとして機能して、階調変換特性を決定する。第1実施形態では、階調変換特性決定装置50は、階調変換特性として出力側1DLUTを決定する。そして、階調変換特性決定装置50は、出力側1DLUTをデータd52として出力する。階調変換特性決定装置50から出力された出力側1DLUTは、画像表示装置100内のテーブル格納メモリ15などに格納される。なお、階調変換特性決定装置50内に記憶された階調変換特性決定プログラムを実行することによって出力側1DLUTを決定することに限定はされない。他の例では、コンピュータが、記録媒体(光ディスクなど)に記録された階調変換特性決定プログラムを読み出すことによって、三刺激値要素決定手段及び階調変換特性決定手段として機能して、出力側1DLUTを決定することができる。
図11乃至図14は、前述した階調変換特性決定装置50によって行われる、Red、Green、Blue、Cyanに対する出力側1DLUTの決定方法を示した図である。
図11は、Redに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。図11(a)は、Redを示す画像データR3の階調値(横軸に示す)に対する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図11(a)より、画像データR3においては、三刺激値X、Y、ZのうちXの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データR3においては、三刺激値におけるXを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値X、Y、Zにおける値の大きな要素が決定された後、決定されたXを正規化する。図11(b)は、横軸に画像データR3の階調値を示し、縦軸に正規化されたX(0〜1までの値を有する)を示している。次に、画像データの階調値が満たすべき所望特性を取得する。図11(c)は、所望特性の具体例として線形特性を示している。横軸は、出力側1DLUT変換部123rに入力される画像データR2の正規化した階調値を示し、縦軸に三刺激値X、Y、Zの階調値、具体的にはXの正規化した階調値を示している。
上記した図11(b)及び図11(c)を用いることによって、出力側1DLUTが決定される。具体的には、まず、図11(c)の線形特性を用いて、出力側1DLUT変換部123rに入力される画像データR2から得られるべき三刺激値X、Y、Zの階調値を得る。具体的には、画像データR2の階調値A11から三刺激値の階調値A12が得られる。次に、図11(b)を用いて、三刺激値におけるXに対して、出力側1DLUT変換部123rから出力されるべき画像データR3を得る。具体的には、前述した階調値A11に対応するXの階調値A12から、画像データR3の階調値A13が得られる。即ち、画像データR2の階調値A11から画像データR3の階調値A13が得られることになる。
以上により、出力側1DLUT変換部123rに入力される画像データR2と、出力側1DLUT変換部123rから出力されるべき画像データR3との関係、即ち出力側1DLUT変換部123rにおいて画像データR2に対して用いるべき出力側1DLUT(階調変換特性)が決定される。図11(d)は、Redに対して用いる出力側1DLUTを示している。具体的には、横軸に出力側1DLUT変換部123rに入力される画像データR2を示し、縦軸に出力側1DLUT変換部123rから出力される(即ち出力側1DLUT変換後の)画像データR3を示している。例えば、階調値A11を有する画像データR2に対して出力側1DLUTを用いた変換を行うことによって、階調値A13を有する画像データR3が得られる。
図12は、Greenに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。図12(a)は、Greenを示す画像データG3の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図12(a)より、画像データG3においては、三刺激値X、Y、ZのうちYの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データG3においては、三刺激値におけるYを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、前述した手順で、決定されたYの正規化(図12(b)参照)と、線形特性の取得(図12(c)参照)を行う。そして、図12(c)に示す線形特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図12(b)に示す正規化したYの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データG2の階調値A21からYの階調値A22を得て、Yの階調値A22から画像データG3の階調値A23を得る。これにより、図12(d)に示すように、出力側1DLUT変換部123gに入力される画像データG2と出力側1DLUT変換部123gから出力されるべき画像データG3との関係、即ち出力側1DLUT変換部123gにおいて画像データG2に対して用いるべき出力側1DLUTが決定される。
図13は、Blueに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。図13(a)は、Blueを示す画像データB3の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図13(a)より、画像データB3においては、三刺激値X、Y、ZのうちZの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データB3においては、三刺激値におけるZを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、前述した手順で、決定されたZの正規化(図13(b)参照)と、線形特性の取得(図13(c)参照)を行う。そして、図13(c)に示す線形特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図13(b)に示す正規化したZの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データB2の階調値A31からZの階調値A32を得て、Zの階調値A32から画像データB3の階調値A33を得る。これにより、図13(d)に示すように、出力側1DLUT変換部123bにおいて画像データB2に対して用いるべき出力側1DLUTが決定される。
図14は、Cyanに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。図14(a)は、Cyanを示す画像データC3の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図14(a)より、画像データC3においては、三刺激値X、Y、ZのうちYの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データC3においては、三刺激値におけるYを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、前述した手順で、決定されたYの正規化(図14(b)参照)と、線形特性の取得(図14(c)参照)を行う。そして、図14(c)に示す線形特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図14(b)に示す正規化したYの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データC2の階調値A41からYの階調値A42を得て、Yの階調値A42から画像データC3の階調値A43を得る。これにより、図14(d)に示すように、出力側1DLUT変換部123cにおいて画像データC2に対して用いるべき出力側1DLUTが決定される。
図15は、このようにして決定された4原色全ての出力側1DLUTを重ねて表示した図を示す。図15は、横軸に出力側1DLUT変換部123r〜cに入力される画像データR2、G2、B2、C2を示し、縦軸に出力側1DLUT変換部123r〜cから出力される画像データR3、G3、B3、C3を示している。出力側1DLUT変換部123r〜cは、画像データR2、G2、B2、C2に対して、これらのそれぞれに対応する出力側1DLUTを用いて出力側1DLUT変換を行う。
図16は、第1実施形態に係る出力側1DLUT決定処理を示すフローチャートである。なお、この処理は、前述した階調変換特性決定装置50が実行する。
まず、ステップS201では、階調変換特性決定装置50に対して三刺激値を入力する。即ち、階調変換特性決定装置50は、画像データR3、G3、B3、C3のそれぞれに対する三刺激値X、Y、Zを取得する。そして、処理はステップS202に進む。ステップS202では、階調変換特性決定装置50は、画像データR3、G3、B3、C3のそれぞれに対して、三刺激値X、Y、Zにおいて値の大きな要素を決定する。そして、処理はステップS203に進む。
ステップS203では、階調変換特性決定装置50は、決定された三刺激値X、Y、Zの要素の階調値を正規化(階調特性正規化)する。そして、処理はステップS204に進む。ステップS204では、まず、階調変換特性決定装置50に対して所望特性を入力する。具体的には、線形特性を入力する。そして、階調変換特性決定装置50は、入力された線形特性と、ステップS203で正規化された階調値を参照して、出力側1DLUTを決定する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
ここで、第1実施形態における出力側1DLUT決定方法と、他の方法とを比較する。詳しくは、RGBCに対してそれぞれXYZY要素を選択する第1実施形態に係る方法に対して、RGBCに対してそれぞれXYZZ要素を選択する方法(以下、「他方式1」と呼ぶ。)と、RGBCに対してそれぞれYYYY要素を選択する方法(以下、「他方式2」と呼ぶ。)を比較する。つまり、他方式1は、Cに対してYの代わりにZを用いる点で第1実施形態に係る方法と異なる。また、他方式2は、Rに対してXの代わりにYを用い、Bに対してZの代わりにYを用いる点で、第1実施形態に係る方法と異なる。
図17は、他方式1と他方式2によって得られた出力側1DLUTを示している。具体的には、図17(a)が他方式1によって得られた出力側1DLUTを示し、図17(b)が他方式2によって得られた出力側1DLUTを示している。図17は、図15と同様に、横軸に画像データR2、G2、B2、C2を示し、縦軸に画像データR3、G3、B3、C3を示している。
第1実施形態に係る方法と他方式1、2との比較は、以下の手順で行う。まず、それぞれの方法によって得られた出力側1DLUTを用いて、画像データR2、G2、B2、C2を画像データR3、G3、B3、C3に変換し、画像データR3、G3、B3、C3それぞれのXYZを測定値として得る。そして、それらの加法混色値としてWhiteのXYZを算出し、輝度(以下、「輝度L*」と表記する。)と彩度(以下、「彩度C*」と表記する。)を計算する。ここで、所望特性を線形特性に設定しているため、R3、G3、B3、C3の特性が線形であるとともに、加法混色したWhiteの特性も線形であることが理想である。この場合、Whiteが線形ならば、XYZが単調に増加して色づきが発生しない。色づきが発生しない場合には、彩度C*が「0」となる。以上より、横軸に彩度C*を有し、縦軸に輝度L*を有するグラフ上に測定値をプロットし、輝度L*における彩度C*の大きさを比較することによって、上記の方法を比較することができる。この場合、彩度C*が小さい方が理想値に近い。
図18は、上記の方法を比較する方法を示すフローチャートである。まず、ステップS301では、画像データR2、G2、B2、C2を入力し、ステップS302に進む。ステップS302では、画像データR2、G2、B2、C2を出力側1DLUTによって変換し、画像データR3、G3、B3、C3を出力する。そして、処理はステップS303に進む。ステップS303では、画像データR3、G3、B3、C3のそれぞれからXYZを測定値として得て、ステップS304の処理に進む。ステップS304では、加法混色値としてWhiteのXYZを算出し、輝度L*と彩度C*を計算して、これを表示する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
図19は、図18に示すフローチャートを実行することによって得られた結果を示している。図19より、第1実施形態に係る方法は他方式1、2と比較して、輝度L*に対応する彩度C*の値が小さく、理想値に近いことがわかる。したがって、所望特性として線形特性を設定する場合、第1実施形態に係る方法によれば、他方式1、2と比較して線形特性に近い出力側1DLUT変換を行うことができる。
このように、第1実施形態に係る出力側1DLUT決定方法によれば、RGBCの多原色表示において、階調特性を変換するために用いる出力側1DLUTを精度よく設定することが可能となる。また、第1実施形態では、入力した各原色の三刺激値XYZのうち値の最も大きいものを選択しているため、簡便な処理によって出力側1DLUTを決定することができる。
なお、本発明は、左から画素がRGBCの順に並ぶ構成を有する表示パネル23(図1参照)に対する適用に限定はされない。本発明は、これ以外の順序にRGBCを並べた構成を有する表示パネルに対しても適用することができる。
また、上記では、傾きが「1」である線形特性を用いる例を示したが、本発明は、これ以外の傾きを有する線形特性を用いた場合にも適用することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図20乃至図22を用いて説明する。第2実施形態と第1実施形態は、多原色の構成が異なる。具体的には、第2実施形態は、Cyanの代わりにYellow(以下、「Ye」とも表記する。)を用いる点で、第1実施形態と異なる。
図20は、第2実施形態に係る色変換回路12aとテーブル格納メモリ15aの構成を示すブロック図である。色変換回路12aは、第1実施形態に係る色変換回路12と異なり、色変換部122の代わりに色変換部122aを有し、出力側1DLUT変換部123cの代わりに出力側1DLUT変換部123yeを有する。また、テーブル格納メモリ15aは、第1実施形態に係るテーブル格納メモリ15と異なり、色変換パラメータ記憶部152の代わりに色変換パラメータ記憶部152aを有し、出力側1DLUT記憶部153の代わりに出力側1DLUT記憶部153aを有する。よって、同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、第2実施形態に係る色変換回路12aとテーブル格納メモリ15aを有する画像表示装置は、RGBYeの原色によって表示可能に構成されている。
色変換部122aは、色変換パラメータ記憶部152aに記憶された色変換パラメータを用いて、供給された画像データR1、G1、B1に対して3原色から4原色に色変換を行う。詳しくは、色変換部122aは、RGBの3原色から、Yellowを追加したRGBYeの4原色へ色変換する。そして、色変換部122aは、色変換後の画像データR2、G2、B2、Ye2を、それぞれ出力側1DLUT変換部123r〜yeに供給する。
出力側1DLUT変換部123r〜yeは、出力側1DLUT記憶部153aに記憶された出力側1DLUTを用いて、画像データR2、G2、B2、Ye2に対して出力側1DLUT変換を行う。そして、出力側1DLUT変換部123r〜yeは、出力側1DLUT変換後の画像データR3、G3、B3、Ye3を、前述したVRAM13に対して出力する。このように、出力側1DLUT変換部123r〜yeは、画像処理手段として機能する。
図21は、第2実施形態に係る画像表示装置の表示特性の一例を示した図である。図21(a)はカラーフィルタの分光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が透過率(%)を示している。図21(b)は、バックライトの発光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が相対輝度を示している。図21(c)は、RGBYeの4原色の発光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が相対輝度を示している。図21(d)は、4原色の発光特性について色を表す三刺激値を計算し、xy色度図上にプロットした図を示す。図21(d)に示す四角形が色再現領域に対応し、四角形の頂点が原色を構成するRGBYeに対応する。
次に、Red、Green、Blue、Yellowに対する出力側1DLUTの決定方法を説明する。Red、Green、Blueは、第1実施形態で示した方法と同様の方法を行うことによって、それぞれXYZが値の大きな三刺激値の要素として決定され、これに基づいて出力側1DLUTが決定される。よって、ここでは、Red、Green、Blueに対する出力側1DLUTの決定方法の説明を省略し、Yellowに対してのみ説明を行う。なお、Yellowに対する出力側1DLUTの決定方法は、前述した階調変換特性決定装置50が行うことができる。この場合、階調変換特性決定装置50は、画像データR3、G3、B3、Ye3のそれぞれに対応する三刺激値X、Y、Zを取得し、これらのそれぞれに対して用いる出力側1DLUTを決定する。
図22は、Yellowに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。図22(a)は、Yellowを示す画像データYe3の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図22(a)より、画像データYe3においては、三刺激値X、Y、ZのうちYの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データYe3においては、三刺激値におけるYを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、前述した手順と同様の手順によって、決定されたYの正規化(図22(b)参照)と、線形特性の取得(図22(c)参照)を行う。そして、図22(c)に示す線形特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図22(b)に示す正規化したYの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データYe2の階調値B11からYの階調値B12を得て、Yの階調値B12から画像データYe3の階調値B13を得る。これにより、図22(d)に示すように、出力側1DLUT変換部123yeに入力される画像データYe2と出力側1DLUT変換部123yeから出力されるべき画像データYe3との関係、即ち出力側1DLUT変換部123yeにおいて画像データYe2に対して用いるべき出力側1DLUTが決定される。
このように、第2実施形態に係る出力側1DLUT決定方法によれば、RGBYeの多原色表示において、階調特性を変換するために用いる出力側1DLUTを精度よく設定することが可能となる。また、第2実施形態によっても、簡便な処理によって出力側1DLUTを決定することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図23乃至図25を用いて説明する。第3実施は、Cyan及びYellowの代わりにWhite(以下、「Wh」とも表記する。)を用いる点で、第1実施形態及び第2実施形態と異なる。なお、「White」は、カラーフィルタによって形成される色ではなく、透明色に相当する。
図23は、第3実施形態に係る色変換回路12bとテーブル格納メモリ15bの構成を示すブロック図である。色変換回路12bは、第1実施形態に係る色変換回路12と異なり、色変換部122の代わりに色変換部122bを有し、出力側1DLUT変換部123cの代わりに出力側1DLUT変換部123whを有する。また、テーブル格納メモリ15bは、第1実施形態に係るテーブル格納メモリ15と異なり、色変換パラメータ記憶部152の代わりに色変換パラメータ記憶部152bを有し、出力側1DLUT記憶部153の代わりに出力側1DLUT記憶部153bを有する。よって、同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、第3実施形態に係る色変換回路12bとテーブル格納メモリ15bを有する画像表示装置は、RGBWhの原色によって表示可能に構成されている。
色変換部122bは、色変換パラメータ記憶部152bに記憶された色変換パラメータを用いて、供給された画像データR1、G1、B1に対して3原色から4原色に色変換を行う。詳しくは、色変換部122bは、RGBの3原色から、Whiteを追加したRGBWhの4原色へ色変換する。そして、色変換部122bは、色変換後の画像データR2、G2、B2、Wh2を、それぞれ出力側1DLUT変換部123r〜whに供給する。
出力側1DLUT変換部123r〜whは、出力側1DLUT記憶部153bに記憶された出力側1DLUTを用いて、画像データR2、G2、B2、Wh2に対して出力側1DLUT変換を行う。そして、出力側1DLUT変換部123r〜whは、出力側1DLUT変換後の画像データR3、G3、B3、Wh3を、前述したVRAM13に対して出力する。このように、出力側1DLUT変換部123r〜whは、画像処理手段として機能する。
図24は、第3実施形態に係る画像表示装置の表示特性の一例を示した図である。図24(a)はカラーフィルタの分光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が透過率(%)を示している。なお、Whiteに対応するカラーフィルタを用いていない。図24(b)は、バックライトの発光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が相対輝度を示している。図24(c)は、RGBWhの4原色の発光特性を示した図であり、横軸が波長(nm)を示し、縦軸が相対輝度を示している。この場合、Whiteに対応する画素部にはカラーフィルタを設けていないため、Whiteの分光特性はバックライトの分光特性とほぼ同じ形状となる。図24(d)は、4原色の発光特性について色を表す三刺激値を計算し、xy色度図上にプロットした図を示す。図24(d)に示すように、色再現領域は四角形ではなく、三角形で構成される。この三角形の頂点がRGBに対応し、Whは三角形の内部に位置する。このような色再現領域は、3原色における色再現領域と同様であるが、Whiteを追加して4原色にすることによって、透過率が上昇する。そのため、表示部の表面輝度を向上させる効果を得ることできる。
次に、Red、Green、Blue、Whiteに対する出力側1DLUTの決定方法を説明する。Red、Green、Blueは、第1実施形態で示した方法と同様の方法を行うことによって、それぞれXYZが値の大きな三刺激値の要素として決定され、これに基づいて出力側1DLUTが決定される。よって、ここでは、Red、Green、Blueに対する出力側1DLUTの決定方法の説明を省略し、Whiteに対してのみ説明を行う。なお、Whiteに対する出力側1DLUTの決定方法は、前述した階調変換特性決定装置50が行うことができる。この場合、階調変換特性決定装置50は、画像データR3、G3、B3、Wh3のそれぞれに対応する三刺激値X、Y、Zを取得し、これらのそれぞれに対して用いる出力側1DLUTを決定する。
図25は、Whiteに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。図25(a)は、Whiteを示す画像データWh3の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図25(a)より、画像データWh3においては、三刺激値X、Y、Zの値が近い値を有していることがわかる。そのため、前述した階調変換特性決定装置50は、全体的に観察したときの三刺激値X、Y、Zの値を用いるのではなく、原色の最大の階調値(即ち、「255」)に対応する三刺激値X、Y、Zの値を用いて、値の大きな要素の決定を行う。この場合には、階調値が「255」であるとき、Yの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データWh3においては、三刺激値におけるYを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、前述した手順と同様の手順によって、決定されたYの正規化(図25(b)参照)と、線形特性の取得(図25(c)参照)を行う。そして、図25(c)に示す線形特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図25(b)に示す正規化したYの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データWh2の階調値C11からYの階調値C12を得て、Yの階調値C12から画像データWh3の階調値C13を得る。これにより、図25(d)に示すように、出力側1DLUT変換部123whに入力される画像データWh2と出力側1DLUT変換部123whから出力されるべき画像データYe3との関係、即ち出力側1DLUT変換部123whにおいて画像データWh2に対して用いるべき出力側1DLUTが決定される。
このように、第3実施形態に係る出力側1DLUT決定方法によれば、RGBWhの多原色表示において、階調特性を変換するために用いる出力側1DLUTを精度よく設定することが可能となる。また、第3実施形態によっても、簡便な処理によって出力側1DLUTを決定することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、出力側1DLUT変換のみでなくγ補正においても、原色の階調値に対応する三刺激値において値の大きな要素に基づいて決定された階調変換特性を用いて変換を行う点で、前述した第1実施形態乃至第3実施形態と異なる。即ち、第4実施形態では、所望特性を線形特性の代わりにγ特性に設定して階調変換特性を決定し、これを用いてγ補正を行う。詳しくは、第4実施形態では、γ値に基づいて規定されるγ特性を所望特性として設定して、三刺激値において値の大きな要素に基づいてγ補正テーブルを決定し、決定されたγ補正テーブルに基づいてγ補正を行う。このγ補正テーブルは、階調変換特性に対応する。
図26は、第4実施形態に係る画像表示装置100cの概略構成を示すブロック図である。画像表示装置100cは、テーブル格納メモリ15の代わりにテーブル格納メモリ15cを有し、γ補正回路16の代わりにγ補正回路16cを有する点で、第1実施形態に係る画像表示装置100と異なる。よって、同一の構成要素及び画像データに対しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、画像表示装置100cは、RGBCの4原色によって画像を表示する点で、第1実施形態に係る画像表示装置100と同様である。よって、色変換回路12では、RGBの3原色からRGBCの4原色への色変換、及び前述した方法で決定された出力側1DLUTを用いて出力側1DLUT変換を行う。
γ補正回路16cは、VRAM13から画像データd3(前述した、画像データR3、G3、B3、C3に対応する)を読み出し、テーブル格納メモリ15cに格納されたγ補正テーブルを参照してγ補正を行う。そして、γ補正回路16cは、γ補正後の画像データd5c(以下、「画像データR4、G4、B4、C4」とも表記する。)を表示部20内のデータ線駆動回路21に供給する。このように、γ補正回路16cは、画像処理手段として機能する。
テーブル格納メモリ15cには、RGBCのそれぞれの階調値に対応する三刺激値において値の大きな要素と、指定されたγ特性とに基づいて決定されたγ補正テーブルが記憶されている。このγ補正テーブルは、RGBCのそれぞれに対するデータが存在する。
ここで、RGBCのそれぞれに対してγ補正テーブルを決定する方法について、図27乃至図30を用いて説明する。γ補正テーブルの決定方法は、基本的な考え方は、前述した出力側1DLUTの決定方法と同様である。即ち、多原色を構成する各々の原色の階調値に対応する三刺激値X、Y、Zに基づいて、三刺激値X、Y、Zにおいて値の大きな要素を決定し、決定された三刺激値X、Y、Zの要素に基づいてγ補正テーブルを決定する。なお、γ補正テーブルの決定は、前述した階調変換特性決定装置50が行うことができる。この場合、階調変換特性決定装置50は、画像データR4、G4、B4、C4のそれぞれに対応する三刺激値X,Y、Zを取得し、これらのそれぞれに対して用いる階調変換特性を決定してγ補正テーブルとして出力する。
図27は、Redに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。図27(a)は、Redを示す画像データR4の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図27(a)より、画像データR4においては、三刺激値X、Y、ZのうちXの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データR4においては、三刺激値におけるXを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、決定されたXの正規化(図27(b)参照)と、γ特性の取得(図27(c)参照)を行う。この場合、図27(c)に示すように、γ特性におけるγ値は「γ=2.2」が指定されている。次に、図27(c)に示すγ特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図27(c)に示す正規化したXの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データR3の階調値D11からXの階調値D12を得て、Xの階調値D12から画像データR4の階調値D13を得る。これにより、図27(d)に示すように、γ補正回路16cに入力される画像データR3とγ補正回路16cから出力されるべき画像データR4との関係、即ちγ補正回路16cにおいて画像データR3に対して用いるべきγ補正テーブルが決定される。
図28は、Greenに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。図28(a)は、Greenを示す画像データG4の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図28(a)より、画像データG4においては、三刺激値X、Y、ZのうちYの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データG4においては、三刺激値におけるYを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、決定されたYの正規化(図28(b)参照)と、γ特性の取得(図28(c)参照)を行う。この場合も、γ特性におけるγ値は「γ=2.2」が指定されている。次に、図28(c)に示すγ特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図28(b)に示す正規化したYの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データG3の階調値D21からYの階調値D22を得て、Yの階調値D22から画像データG4の階調値D23を得る。これにより、図28(d)に示すように、γ補正回路16cにおいて画像データG3に対して用いるべきγ補正テーブルが決定される。
図29は、Blueに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。図29(a)は、Blueを示す画像データB4の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図29(a)より、画像データB4においては、三刺激値X、Y、ZのうちZの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データB4においては、三刺激値におけるZを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、決定されたZの正規化(図29(b)参照)と、γ特性の取得(図29(c)参照)を行う。この場合も、γ特性におけるγ値は「γ=2.2」が指定されている。次に、図29(c)に示すγ特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図29(b)に示す正規化したZの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データB3の階調値D31からZの階調値D32を得て、Zの階調値D32から画像データB4の階調値D33を得る。これにより、図29(d)に示すように、γ補正回路16cにおいて画像データB3に対して用いるべきγ補正テーブルが決定される。
図30は、Cyanに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。図30(a)は、Cyanを示す画像データC4の階調値(横軸に示す)に対応する、三刺激値X、Y、Zのそれぞれの値(縦軸に示す)を示しており、測定などによって得られたグラフである。図30(a)より、画像データC4においては、三刺激値X、Y、ZのうちYの値が他の要素よりも大きいことがわかる。したがって、画像データC4においては、三刺激値におけるYを値が大きな要素として決定する。
このように三刺激値における値の大きな要素が決定された後、決定されたYの正規化(図30(b)参照)と、γ特性の取得(図30(c)参照)を行う。この場合も、γ特性におけるγ値は「γ=2.2」が指定されている。次に、図30(c)に示すγ特性の横軸から縦軸を読み出し、これを図30(b)に示す正規化したYの特性の縦軸に対応させ、横軸を読み出す。具体的には、画像データC3の階調値D41からYの階調値D42を得て、Yの階調値D42から画像データC4の階調値D43を得る。これにより、図30(d)に示すように、γ補正回路16cにおいて画像データC3に対して用いるべきγ補正テーブルが決定される。
図31は、このようにして決定された4原色全てのγ補正テーブルを重ねて表示した図を示す。図15は、横軸にγ補正回路16cに入力される画像データR3、G3、B3、C3を示し、縦軸にγ補正回路16cから出力される画像データR4、G4、B4、C4を示している。γ補正回路16cは、画像データR3、G3、B3、C3に対して、これらのそれぞれに対応するγ補正テーブルを用いてγ補正を行う。
図32は、第4実施形態に係るγ補正テーブル決定処理を示すフローチャートである。なお、この処理は、前述した階調変換特性決定装置50が実行する。
まず、ステップS401では、階調変換特性決定装置50に対して三刺激値を入力する。即ち、階調変換特性決定装置50は、画像データR4、G4、B4、C4のそれぞれに対する三刺激値X、Y、Zを取得する。そして、処理はステップS402に進む。ステップS402では、階調変換特性決定装置50は、画像データR4、G4、B4、C4のそれぞれに対して、三刺激値X、Y、Zにおいて値の大きい要素を決定する。そして、処理はステップS403に進む。
ステップS403では、階調変換特性決定装置50は、決定された三刺激値X、Y、Zの要素の階調値を正規化(階調特性正規化)する。そして、処理はステップS404に進む。ステップS404では、まず、階調変換特性決定装置50に対して所望特性を入力する。具体的には、γ特性を入力する。そして、階調変換特性決定装置50は、入力されたγ特性と、ステップS403で正規化された階調値を参照して、γ補正テーブルを決定する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
ここで、第4実施形態におけるγ補正テーブル決定方法と、他の方法とを比較する。詳しくは、RGBCに対してそれぞれXYZY要素を選択する第1実施形態に係るγ補正テーブル決定方法に対して、RGBCに対してそれぞれXYZZ要素を選択するγ補正テーブル決定方法(以下、「他方式3」と呼ぶ。)と、RGBCに対してそれぞれYYYY要素を選択するγ補正テーブル決定方法(以下、「他方式4」と呼ぶ。)を比較する。つまり、他方式3は、Cに対してYの代わりにZを用いる点で第4実施形態に係る方法と異なる。また、他方式4は、Rに対してXの代わりにYを用い、Bに対してZの代わりにYを用いる点で、第4実施形態に係る方法と異なる。
図33は、他方式3と他方式4によって得られたγ補正テーブルを示している。具体的には、図33(a)が他方式3によって得られたγ補正テーブルを示し、図33(b)が他方式4によって得られたγ補正テーブルを示している。図33は、図31と同様に、横軸に画像データR3、G3、B3、C3を示し、縦軸に画像データR4、G4、B4、C4を示している。
第4実施形態に係る方法と他方式3、4との比較は、以下の手順で行う。まず、それぞれの方法によって得られたγ補正テーブルを用いて、画像データR3、G3、B3、C3を画像データR4、G4、B4、C4に変換し、画像データR4、G4、B4、C4それぞれのXYZを測定値として得る。そして、それらの加法混色値としてWhiteのXYZを算出し、輝度L*と彩度C*を計算する。ここで、所望特性を「γ=2.2」のγ特性に設定しているため、R4、G4、B4、C4の特性が「γ=2.2」であるとともに、加法混色したWhiteの特性も「γ=2.2」であることが理想である。この場合、Whiteが「γ=2.2」ならば、XYZが単調に増加して色づきが発生しない。色づきが発生しない場合には、彩度C*が「0」となる。以上より、横軸に彩度C*を有し、縦軸に輝度L*を有するグラフ上に測定値をプロットし、輝度L*における彩度C*の大きさを比較することによって、上記の方法を比較することができる。この場合、彩度C*が小さい方が理想値に近い。なお、このように彩度C*と輝度L*とを計算した場合、所望特性を線形特性にした場合に得られる図と、所望特性をγ特性にした場合に得られる図とは、単調増加におけるステップが異なる。
図34は、前述した比較に係る手順を行った結果得られた図を示す。図34より、第4実施形態に係る方法は他方式3、4と比較して、輝度L*に対応する彩度C*の値が小さく、理想値に近いことがわかる。したがって、所望特性としてγ特性を設定する場合、第4実施形態に係る方法によれば、他方式3、4と比較して色づきが発生しないことがわかる。
このように、第4実施形態によれば、RGBCの多原色表示において、γ補正に用いるγ補正テーブルを精度よく設定することが可能となる。また、第1実施形態で示した方法によって決定した出力側1DLUTを用いて出力側1DLUT変換を行うと共に、前述した方法によって決定したγ補正テーブルを用いたγ補正を行っているため、相乗効果によって適切な階調特性へと変換することが可能となる。
なお、上記ではγ値として「γ=2.2」に設定する例を示したが、他のγ値に対しても、γ補正テーブルを精度よく設定することができる。また、上記では、第1実施形態で示した方法によって決定した出力側1DLUTを用いると共に、この方法と同様の方法によって決定したγ補正テーブルを用いる例を示したが、γ補正テーブルを決定する場合のみに前述した方法を適用してもよい。
なお、本発明は、テーブル格納メモリ15cに予め決定されたγ補正テーブルが格納されており、これを読み出すことによってγ補正を行うことに限定はされない。他の例では、画像表示装置内で前述した方法によってγ補正テーブルを決定し、決定されたγ補正テーブルを用いてγ補正を行うことができる。
図35は、他の例に係る画像表示装置100dの概略構成を示すブロック図である。画像表示装置100dは、画像処理部10dがコンピュータ70を有する点で、前述した画像表示装置100c(図26参照)と構成が異なる。コンピュータ70は、図示しないCPUやメモリやROMなどを有している。コンピュータ70は、外部からγ値に対応する信号d70が入力される。そして、コンピュータ70内のCPUが、ROMに記憶された階調変換特性決定プログラムを読み出して実行する。これにより、コンピュータ70は、三刺激値要素決定手段及び階調変換特性決定手段として機能して、言い換えると階調変換特性決定装置として機能して、γ補正テーブルを決定する。そして、コンピュータ70は、γ補正テーブルをデータd71としてテーブル格納メモリ15cに書き込む。なお、コンピュータ70内に記憶された階調変換特性決定プログラムを実行することによってγ補正テーブルを決定することに限定はされない。更に他の例では、コンピュータが、記録媒体(光ディスクなど)に記録された階調変換特性決定プログラムを読み出すことによって、三刺激値要素決定手段及び階調変換特性決定手段として機能して、γ補正テーブルを決定することができる。
[変形例]
なお、本発明は、3原色よりも多い原色(例えば、5原色や6原色)を用いる画像表示装置に対しても適用可能である。また、本発明は、VRAMを有しない画像表示装置に対しても適用することができる。更に、本発明は、液晶(LCD)を用いた画像表示装置に対する適用に限定はされず、CRT、PDP、OLED、FEDなどの平面表示を行う画像表示装置や、LCP、PTVなどの投射を行う画像表示装置に対して適用することができる。また、上記の実施形態では、画像処理された画像データを表示する画像表示装置が用いる複数の色としてR、G、B、C等の原色を具体例として説明した。しかし本発明は、複数の色として、R、G、Bやそれぞれの補色であるY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)の他、R、G、BとY、C、Mとの間の色、例えば黄緑や深緑等の色を用いる画像表示装置に対しても適用可能である。
また、上記の実施形態では、出力側1DLUT及びγ補正テーブルの全点(連続的な点)を決定する例を示したが、全点を決定する代わりに、出力側1DLUT及びγ補正テーブルの間引いた点(離散点)を決定することも可能である。この場合、間引いた点と位置に応じた加重による補間演算によって、出力側1DLUT変換及びγ補正を行うことができる。
更に、本発明は、3原色から4原色への色変換を、色再現領域を四角錐に分割して行うことに限定はされない。他の例では、色再現領域を六面体に分割することによって色変換を行うことができる。
[他の実施例]
上記の説明では、複数の色(着色領域)としてRGBCを挙げて説明したが、本発明の適用はこれには限定されず、他の4色の着色領域により1画素を構成した場合にも、階調変換特性を決定するもできる。
この場合、4色の着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域(380〜780nm)のうち、青系の色相の着色領域(「第1着色領域」とも呼ぶ。)、赤系の色相の着色領域(「第2着色領域」とも呼ぶ。)と、青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域(「第3着色領域」、「第4着色領域」とも呼ぶ。)からなる。ここで「系」との語を用いているが、例えば青系であれば純粋の青の色相に限定されるものでなく、青紫や青緑等を含むものである。赤系の色相であれば、赤に限定されるものでなく橙を含む。また、これら着色領域は単一の着色層で構成されても良いし、複数の異なる色相の着色層を重ねて構成されても良い。また、これら着色領域は色相で述べているが、当該色相は、彩度、明度を適宜変更し、色を設定し得るものである。
具体的な色相の範囲は、
・青系の色相の着色領域は、青紫から青緑であり、より好ましくは藍から青である。
・赤系の色相の着色領域は、橙から赤である。
・青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、青から緑であり、より好ましくは青緑から緑である。
・青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、緑から橙であり、より好ましくは緑から黄である。もしくは緑から黄緑である。
ここで、各着色領域は、同じ色相を用いることはない。例えば、青から黄までの色相で選択される2つの着色領域で緑系の色相を用いる場合は、他方は一方の緑に対して青系もしくは黄緑系の色相を用いる。
これにより、従来のRGBの着色領域よりも広範囲の色再現性を実現することができる。
また、上記では4色の着色領域による広範囲の色再現性を色相で述べたが、以下に、着色領域を透過した光の波長で表現すると以下のようになる。
・青系の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが415〜500nmにある着色領域、好ましくは、435〜485nmにある着色領域である。
・赤系の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが600nm以上にある着色領域で、好ましくは、605nm以上にある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが485〜535nmにある着色領域で、好ましくは、495〜520nmにある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが500〜590nmにある着色領域、好ましくは510〜585nmにある着色領域、もしくは530〜565nmにある着色領域である。
さらに、4色の着色領域をx、y色度図で表現すると以下のようになる。
・青系の着色領域は、x≦0.151、y≦0.056にある着色領域であり、好ましくは、0.134≦x≦0.151、0.034≦y≦0.056にある着色領域である。
・赤系の着色領域は、0.643≦x、y≦0.333にある着色領域であり、好ましくは、0.643≦x≦0.690、0.299≦y≦0.333にある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、x≦0.164、0.453≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.098≦x≦0.164、0.453≦y≦0.759にある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、0.257≦x、0.606≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.257≦x≦0.357、0.606≦y≦0.670にある着色領域である。
これら4色の着色領域は、サブ画素に透過領域と反射領域を備えた場合、透過領域及び反射領域も上述した範囲で適用することができるものである。
なお、本例における4色の着色領域を用いた場合、バックライトにはRGBの光源としてLED、蛍光管、有機ELなどを用いても良い。または白色光源を用いても良い。なお、白色光源は青の発光体とYAG蛍光体により生成される白色光源でもよい。
但し、RGB光源としては、以下のものが好ましい。
・Bは波長のピークが435nm〜485nmにあるもの
・Gは波長のピークが520nm〜545nmにあるもの
・Rは波長のピークが610nm〜650nmにあるもの
そして、RGB光源の波長によって、上記CFを適切に選定すればより広範囲の色再現性を得ることができる。また、波長が例えば、450nmと565nmにピークがくるような、複数のピークを持つ光源を用いても良い。
上記の4色の着色領域の構成の例としては、具体的には以下のものがあげられる。
・色相が、赤、青、緑、シアン(青緑)の着色領域
・色相が、赤、青、緑、黄の着色領域
・色相が、赤、青、深緑、黄の着色領域
・色相が、赤、青、エメラルド、黄の着色領域
・色相が、赤、青、深緑、黄緑の着色領域
・色相が、赤、青緑、深緑、黄緑の着色領域
第1実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る色変換回路及びテーブル格納メモリの具体的な構成を示すブロック図である。 入力側1DLUTの具体例を示す図である。 RGBCで表される色再現領域を示した図である。 色変換を具体的に説明するための図である。 色再現領域を示す多面体を分割した四角錐を示す図である。 R2、G2、B2、C2の算出方法を説明するための図である。 色変換処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る表示部の表示特性の一例を示した図である。 階調変換特性決定装置の概略構成を示した図である。 Redに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。 Greenに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。 Blueに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。 Cyanに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。 RGBCの4原色全ての出力側1DLUTを重ねて表示した図を示す。 第1実施形態に係る出力側1DLUT決定処理を示すフローチャートである。 他方式1と他方式2によって得られた出力側1DLUTを示す図である。 第1実施形態に係る方法と他の方法とを比較する方法を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る方法と他の方法との比較結果を示す図である。 第2実施形態に係る色変換回路及びテーブル格納メモリの具体的な構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る表示部の表示特性の一例を示した図である。 Yellowに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。 第3実施形態に係る色変換回路及びテーブル格納メモリの具体的な構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る表示部の表示特性の一例を示した図である。 Whiteに対する出力側1DLUTの決定方法を説明するための図である。 第4実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。 Redに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。 Greenに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。 Blueに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。 Cyanに対するγ補正テーブルの決定方法を説明するための図である。 RGBCの4原色全てのγ補正テーブルを重ねて表示した図を示す。 第4実施形態に係るγ補正テーブル決定処理を示すフローチャートである。 他方式3と他方式4によって得られたγ補正テーブルを示す図である。 第4実施形態に係る方法と他の方法との比較結果を示す図である。 第4実施形態の変形例に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像処理部、 12 色変換回路、 15 テーブル格納メモリ、 16 γ補正回路、 20 表示部、 23 表示パネル、 50 階調変換特性決定装置、 100 画像表示装置、 122 色変換部、 123 出力側1DLUT変換部、 153 出力側1DLUT記憶部

Claims (12)

  1. 表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定装置であって、
    前記表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段と、
    前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記所望の階調特性が得られるような前記階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段と、を備え
    前記三刺激値は、XYZを用いて表され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、
    前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性であることを特徴とする階調変換特性決定装置。
  2. 前記4以上の色は、Red、Green、Blue、Cyanで構成され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記三刺激値のうち、前記Redに対しては「X」を、前記Greenに対しては「Y」を、前記Blueに対しては「Z」を、前記Cyanに対しては「Y」を前記値が大きな要素として決定することを特徴とする請求項1に記載の階調変換特性決定装置。
  3. 前記4以上の色は、Red、Green、Blue、Yellowで構成され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記Redに対しては「X」を、前記Greenに対しては「Y」を、前記Blueに対しては「Z」を、前記Yellowに対しては「Y」を前記値が大きな要素として決定することを特徴とする請求項1に記載の階調変換特性決定装置。
  4. 前記4以上の色は、Red、Green、Blue、Whiteで構成され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記Redに対しては「X」を、前記Greenに対しては「Y」を、前記Blueに対しては「Z」を、前記Whiteに対しては「Y」を前記値が大きな要素として決定することを特徴とする請求項1に記載の階調変換特性決定装置。
  5. 前記4以上の色におけるそれぞれの着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、青系の色相の着色領域、赤系の色相の着色領域、及び青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域であることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  6. 前記4以上の色におけるそれぞれの着色領域は、着色領域を透過した光の波長のピークが、415〜500nmにある着色領域と、600nm以上にある着色領域と、485〜535nmにある着色領域と、500〜590nmにある着色領域であることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の階調変換特性決定装置によって決定された前記階調変換特性をテーブルとして記憶する記憶手段と、
    入力された画像データを前記表示装置が表示可能な4以上の色の数に色変換した後の画像データに対して、前記記憶手段に記憶されたテーブルを用いて画像処理をする画像処理手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定装置であって、
    前記表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段と、
    前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記所望の階調特性が得られるような前記階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段と、を備え、
    前記三刺激値は、XYZを用いて表され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、
    前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、指定されたγ値に基づいて規定されるγ特性となる特性であることを特徴とする階調変換特性決定装置。
  9. 表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定方法であって、
    前記表示装置に表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定工程と、
    前記三刺激値要素決定工程で決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記所望の階調特性が得られるような前記階調変換特性を決定する階調変換特性決定工程と、を備え、
    前記三刺激値は、XYZを用いて表され、
    前記三刺激値要素決定工程は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、
    前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性であることを特徴とする階調変換特性決定方法。
  10. コンピュータによって実行されることで、
    前記コンピュータを、
    表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段、
    前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段、として機能させ、
    前記三刺激値は、XYZを用いて表され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、
    前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性であることを特徴とする階調変換特性決定プログラム。
  11. 表示装置で表示可能な4以上の色を構成する各々の色の階調値に対する三刺激値の値に基づいて、各色の前記三刺激値において値の大きな要素を決定する三刺激値要素決定手段と、
    前記三刺激値要素決定手段によって決定された前記三刺激値の要素に基づいて、前記表示装置に表示する際に所望の階調特性が得られるように、元画像データの階調特性を変換する際に用いる階調変換特性を決定する階調変換特性決定手段と、
    前記階調変換特性を用いて画像処理する画像処理手段と、を備え、
    前記三刺激値は、XYZを用いて表され、
    前記三刺激値要素決定手段は、前記各色の最大の階調値に対応する三刺激値において、前記値が最も大きい要素を各色ごとに決定し、
    前記所望の階調特性は、元画像データの正規化した階調値に対する前記値の大きな要素の正規化した階調値が、線形となる特性であることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項11に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって画像処理された画像データを表示する表示装置と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
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